JP3085614B2 - ビーム吊り上げクランプ - Google Patents

ビーム吊り上げクランプ

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JP3085614B2
JP3085614B2 JP04288797A JP28879792A JP3085614B2 JP 3085614 B2 JP3085614 B2 JP 3085614B2 JP 04288797 A JP04288797 A JP 04288797A JP 28879792 A JP28879792 A JP 28879792A JP 3085614 B2 JP3085614 B2 JP 3085614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビーム吊り上げクラン
プに関し、特に、吊り上げるべきビームに明けられたボ
ルト穴に差し込み、貫通させる円柱状の本体部分と、こ
の本体部分の上部に形成された、前記ボルト穴より大き
な直径の円板状のフランジ部分と、このフランジ部分の
上に一体に形成された吊り手部分とからなるボディー
と、ボルト穴を貫通したボディーの本体部分に係合する
ナット部材と、このナット部材に設けられたストッパ部
材とから成るビーム吊り上げクランプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、土木工事や、建築物の基礎工事
などにおいて、地盤に穴を掘削した場合に、掘削された
穴の壁が崩れ、土砂が穴を埋めることを防止するため
に、壁に沿って土止め用工作物、いわゆる、腹起こしを
設置することが行われる。この腹起こしは、穴の壁に沿
って地盤の中に、例えば、H型鋼を主材とする鋼材を多
数、水平方向に間隔を置いて垂直に打ち込み、隣接する
鋼材同士を、水平方向に配置された多数の鋼材により相
互に接続することにより行われている。この場合に、使
用されるH型鋼を主材とする鋼材が、一般的に、腹起材
と呼ばれているが、その構成や、長さや、断面寸法など
は、規格により規定されている。この腹起材(以下、一
般的に「ビーム」と呼ぶ)は、例えば、添付図面の図
12及び図13に、70として示すような構及び形状
を有しているが、この腹起材70は重量物であるので、
この腹起材70を工事現場などにおいて所要の箇所へ運
搬するためには、これをクレーンなどにより吊り上げて
行う必要がある。本発明は、このようなビームを、クレ
ーンなどにより吊り上げるために使用するクランプを取
り扱うものである。
【0003】このビーム70の側壁には、図12及び図
13に示されるように、多数のボルト穴Bが規則正しく
明けられており、これらのボルト穴Bは、同一の内径を
有するように、規格によって規定されている。そこで、
従来、このビーム70をクレーンなどにより吊り上げる
場合には、例えば、図14に示されるように、ボルト穴
Bの内径に対応する外径及び必要な長さを有するねじ棒
101と、その上端部分に、中央部分において、それに
直角に固着された横棒部材102と、その各端部近く
各脚部分を固着た逆U字状の吊り手部材103とか
ら成るクランプ100が使用されていた。このクランプ
100使用する場合には、通常2個が1組として使用
され、それぞれのねじ棒101を、ビーム70の側壁の
端部近くに明けられたボルト穴Bの中に差し込んだ後、
その下端部分にナット部材104をねじ込み、両方のク
ランプ100の吊り手部材103にワイヤWなどを通
し、このワイヤWなどをクレーンなどにより吊り上げる
ことにより行われていた(図15参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクランプによるビームの吊り上げは、クランプのビ
ームへの取り付けや、ビームからの取り外しのために繁
雑な操作を必要とする外、クランプがビームから外れる
ことがあり得るなど、安全上にも問題点のあることが知
られている。そこで、本発明は、ビームに容易に取り付
たりまた取り外したりすることが出来、しかも、ビ
ームを確実に保持し、従って、ビームの安全な吊り上げ
作業を可能とするクランプを得ることを、その解決すべ
き課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような
題を解決するために、添付の図1に示されるように、ボ
ディー(10)と、ナット部材(20)と、ストッパ部
材(30)とから成る吊り上げクランプにおいて、ボデ
ィー(10)は、吊り上げるべきビームに明けられたボ
ルト穴の内径にほぼ対応する外径を有する上部および下
部と、その周辺の一部分をある深さに切除することによ
り小径円柱状部分(110の中間部からなる円柱状の
本体部分(11)からなり、また、ナット部材(20)
は、1端部においてピボットピン(50)により旋回自
在に連結された、それぞれがある厚さを有している1対
の半体部分(A;B)(201;202からなり水平
に閉塞する場合には、ボディー(10)の円柱状の本体
部分(11)小径の中間 部である円柱状部分(1
0)を包囲するように形成され、ストッパ部材(3
0)は、ナット部材半体部分(A;B)(201;20
2)が水平に閉塞した場合に、一方の半体部分(A)
(20 1 )が他方の半体部分(B)(20 2 )に係合する
ように、いずれか一方の半体部分に取り付けられている
ビーム吊り上げクランプを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような構成を有している本発明によるビー
ム吊り上げクランプ60は、使用の場合に、ナット部材
(20)を構成している半体部分(A;B)(201:2
2)をピボットピン(50)の回りに旋回させ開放
し、本体部分(11)から取り外した後、ボデー(1
0)の本体部分(11)を、吊り上げるべきビーム(7
0)のボルト穴(B)の中に差し込み貫通させ貫通
した本体部分(11)の中間部すなわち小径円柱状部分
(110)の回り、開放しているナット部材(20)
の半体部分(A;B)(201;202をピボットピン
(50)の回りに旋回させることにより包囲して、半体
部分(A;B)(201;202閉塞し、一方の半体
部分(B)(20 2 )に取り付けられたストッパ部材
(30)により両半体部分(A;B)(20 1 ;20 2
を係合し、かくしてビーム(70)をボデー(10)
吊り手部分(13)を介してクレーンなどにより吊り
上げるものである。なお、ストッパ部材(30)は、
ット部材(20)の各半体部分(A;B)(201:20
2)の閉を確実に保持するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明をその1実施例を示す添付図面
の図1〜図11に基づいて、詳細に説明をする。まず、
図1に本発明の1実施例が、参照数字60により示され
ているが、この実施例によるクランプ60は、主とし
て、ボディー10と、ナット部材20と、ストッパ部材
30から構成されている。
【0008】これらの構成要素の内、ボディー10は、
図2及び図3に示されるように、垂直中心軸X−Xを有
し、ある長さ及び直径Dを有している円柱状の本体部分
11と、その上端部に同軸に一体に形成された、本体部
分11の直径Dよりもやや大きな直径及びある厚さを有
しているほぼ円板状のフランジ部分12と、その上面か
ら、それと一体に本体部分11の垂直中心線X−Xに対
して偏った方向に、本体部分11の垂直中心軸X−Xを
含む直径面を対称面として突出している、ある厚さ及び
長さを有している直立板状の吊り手部分13とから形成
されている。なお、本体部分11の外径は、ビーム70
に明けられたボルト穴Bの内径よりも、やや小さなもの
となっている。
【0009】また、本体部分11は、図2及び図3に示
すように、その自由端部分すなわち下部には、円すい形
状にテー面111が形成されている他、本体部分11
の外周には、フランジ部分12の下面121と、下部の
大径部分112との間の部分において、テー面111
らある距離aを置いた箇所とこれから上方に間隔tを置
いた箇所との間において、本体部分11の垂直中心軸
−Xに対して直角に、深さbの2個の環状の切り込み部
分を作り、これらの切り込み部分の間を切除することに
より、長さがtで、直径がdである小径円柱状部分11
0 からなる中間部を形成する。この場合、フランジ部分
12の下面121と、小径円柱状部分110の上部の環状
の切り込み部分113との間の距離l1は、ビーム70に
明けられたボルト穴Bの深さよりも、やや大きなものと
する。
【0010】次に、ボディー10の吊り手部分13は、
図2及び図3に示されるように、その底部部分は、フラ
ンジ部分12の直径と同一の長さを有し、本体部分11
の垂直中心軸X−Xから、図2で見て、右上方に延びて
いる、外周面の上部が円弧状面131となっている、上
部を丸められた、ある長さを持つほぼ長方形の板状部材
から成り立っており、その上方部分には、本体部分11
の垂直中心軸X−Xから偏った位置に中心を有する円形
開口132が明けられている。
【0011】また、ナット部材20は、図4及び図5に
されるように、ほぼ、長だ円形状の平面輪郭を有して
いるが、このナット部材20は、ナット部材半体部分
(A)201と、ナット部材半体部分(B)202とから
構成されている。これらの内、ナット部材半体部分
(A)201は、図6及び図7に示されるように、平面
輪郭が、長径に沿って垂直に切断された、ほぼ、半だ円
形状の、ある厚さを有している水平な板状部材から成っ
ている。この板状部材の長径の中央部には、ボディー1
0の本体部分11の小径円柱状部分110 すなわち中間部
外径dにほぼ等しい内径を有する半円形穴21が垂直
に明けられており、また、この部分の上面には、半円形
穴21の中心を中心とする、その直径よりもやや大きな
直径を有する半環状面を頂面221とし、これよりも大
きな直径を有する半環状面を底面222とする、ある高
さを有する半切頭円すい形状22が、一体に形成され
ている。この場合、半切頭円すい形状22の頂面22
1の外径は、ボディー10の本体部分11の直径Dにほ
ぼ等しく、底面222の直径は、ビーム70のボルト穴
Bの内径よりもやや大きく、また、頂面221と板状部
材の下面23との間の距離は、ボディー10の本体部分
11の小径円柱状部分110の長さtにほぼ等しくされ
ている。
【0012】また、ナット部材半体部分(A)201
は、その長径方向における各端部部分、板状部材の上
面と同一の面を有する、一体の円形状部分241,242
を形成し、この円形状部分241,242は、その厚さ
板状部材の厚さの半分とされ、下面を上面と平行され
ている。更に、板状部材には、各円形状部分241,2
2の中心と同一の中心を有している、小直径の円形穴
251,252が、それぞれ明けられている。
【0013】次に、ナット部材半体部分(B)202
は、図8及び図9に示されるように、図6及び図7に示
したナット部材半体部分(A)201と本質的に同一
の輪郭を有しており、前者の後者に対応する各部分に
は、後者に付けられた参照数字にダッシを付けて示
いる。ただし、ナット部材半体部分(B)202にお
いては、その長径方向の端部部分に形成されている円形
状部分241’,242’は、ナット部材半体部分
(A)201のそれらとは、半円形穴21’に対して逆
に配置されている点及び板状部材の下面と同一の下面2
3’を有するように形成されている点において相違して
いる。
【0014】このように、ナット部材20は、ナット部
半体部分(A)201とナット部材半体部分
(B)202とから構成されるが、これらは、図4及び
図5に示されるように、両方のナット部材半体部分
(A)201及び同(B)202を、それらの長径に沿う
垂直面が相互に対向するように接合され、これにより、
それぞれに形成された円形状部分241,241’及び2
2,242’が相互に重なり合い、本来の板状部材の厚
さを持つようにると共に板状部材の中央部には、2個
の半切頭円すい形状22,22’が突出する。そし
て、このように接合されたナット部材半体部分(A)
201及び同(B)202は、相互に重なり合っている各
対の円形状部分の内の一方の円形穴251,251
ボットピン50により相互に旋回自在に連結、両方の
半体部分(A)201及び同(B)202が、ピボットピ
ン50を中心として矢印Rの方向に旋回し(図4参照)、
他端部の円形状部分242,242’を開放及び閉塞自在
であるようにする。
【0015】次に、ストッパ部材30は、図10及び図
11に示されるように、ほぼ円筒状の本体部分30
0と、その内径に対応する外径を有している、ほぼ円柱
状のピン35と、円板状のキャップ40と、コイルばね
45とから構成されている。まず、本体部分300
は、その上端部分に小径部分301 形成され、その長
さ及び外径は、ナット部材20のナット部材半体部分
(B)202に形成された円形状部分242’の厚さ及び
円形穴252’の内径に、それぞれ対応している。この
本体部分300は、この小径部分301をナット部材半体
部分(B)202の円形状部分242’に明けられた円形
穴252’に差し込み、両者を溶接などにより、ナット
部材半体部分(B)202の底面23’に対して直角
に固着されている。
【0016】また、ピン35は、図10及び図11に示
されるように、本体部分300の内径よりも、やや小さ
な寸法の外径及びその長さよりも、やや大きな寸法の長
さの円柱状部分350から成り、その下方部分には、あ
る長さ及びより小さな外径を有している円柱状のばね取
り付け部分351が形成されており、更に、このばね取
り付け部分351の下端部分には、ある長さ及びより小
さな外径を有しているキャップ取り付け部分352が形
成されている。ピン35の長さは、正確には、その上端
部から、下方部分に形成されたばね取り付け部分351
とキャップ取り付け部分352との間の境界面36との
までの長さが、ストッパ部材30の本体部分300
長さに、ナット部材半体部分(B)202の円形状部
分242’の厚さ及びナット部材半体部分(A)201
の円形状部分242の厚さを加えた長さにほぼ等しいも
のであり、また、キャップ取り付け部分352の長さ
は、キャップの厚さにほぼ等しいものとなっている。
【0017】更に、ピン35の上端部は、ナット部材
半体部分(A)201の円形状部分242の厚さに相当
する部分を、図10及び図11に示されるように、ピン
35の垂直中心軸に対してある角度に切り取って、傾斜
面35 4 が形成されており、また、この傾斜面35 4 の下
方部分からは、傾斜面35 4 を2等分する直径を含む
に対して対称的にある幅ある深さを有している、横断
面が長方形状の垂直スロット37が、円柱状部分350
とばね取り付け部分351との間の境界線38の近くま
で明けられている。なお、ピン35は、その傾斜面35
4 ナット部材半体部分(B)202の長径に沿う垂直面
と平行になるように、ストッパ部材30の本体部分30
0 の中に差し込まれてい。そして、ピン35に形成さ
れた垂直スロット37の中に、ストッパ部材30の本
体部分300にねじ込まれた止めねじ51の先端部が滑
動自在に係合するようにされている。また、この状態に
おいて、ピン35の上端部が、ナット部材半体部分
(A)201の円形状部分242の上面から突出すること
が無いようにするために、垂直スロット37の下端部
が、止めねじ51の先端部により拘束されるようになっ
ている
【0018】また、別に、ストッパ部材30の本体部分
300の内周とピン35のばね取り付け部分351外周
との間のすきま内に、このすきま内に配置されるよう
な寸法に形成されたコイルばね45配置され、ピン3
5がストッパ部材30の本体部分300の内径内に差し
込まれる時に、ピン35が所定の位置まで差し込まれた
時に、コイルばね45が、本体部分300とばね取り付
け部分351との間の境界面38とストッパ部材30の
本体部分300の底部分301との間において圧縮された
状態に置かれ、更に、ピン35は、この状態ストッパ
部材30の本体部分300に対して、垂直スロット37
止めねじ51により拘束されるようになっている
【0019】そして、この状態において、ピン35の下
端部分に形成されたキャップ取り付け部分352が、ス
トッパ部材30の本体部分300の底部分301から、そ
れに対応して明けられた開口を貫いて下方に突出してい
る状態にあ、このキャップ取り付け部分352対し
、キャップ40取り付けられる。すなわち、このキ
ャップ40は、図10及び図11に示されるように、ス
トッパ部材30の本体部分300の外径よりもやや大き
な外径ある厚さを有する円形板状部材から構成されて
おり、その底面からは、同心の環状のくぼみ401が、
ある深さに形成されているので、ピン35のキャップ
取り付ける部分352は、このような構成を有している
キャップ40の中心に対応して明けられた貫通穴402
を通って環状くぼみ401の中に突出し、キャップ40
は、ピン35の外周に形成され環状溝353内に配置さ
止めリング52により、ピン35に固定される。
【0020】このようにして、ピン35は、ストッパ部
材30の本体部分300の内径内に、コイルばね45を
圧縮可能な状態で配置することができ、この状態をスト
ッパ部材30の本体部分300にねじ込まれた止めねじ
51により保持させることができるそして、キャップ
40を引き下げることにより、ピン35は、それに形成
された垂直スロット37と止めねじ51との係合により
垂直に案内されると共にコイルばね45を圧縮し、その
上端部を、ナット部材半体部分(B)202の円形穴
252’の中に引き込めさせることが出来る。なお、こ
の状態からキャップ40を解放すると、コイルばね45
の張力により、ピン35は、ストッパ部材30の本体部
分300に対して上昇し、その上端部をナット部材
体部分(B)202の円形状部分242’の上面から突出
させ、ナット部材半体部分(A)201の円形状部分
242の円形穴252の中に進入することが出来る。
【0021】本発明の1実施例によるクランプ60は、
上記のような構成を有しているが、次ぎに、その使用方
法を説明をする。まず、クランプ60は、ボディー10
が、ナット部材20と組み立てられていない状態におい
て、ボディー10の本体部分11を、そのテー面11
1を先頭として、吊り上げるべきビーム70の上面か
ら、そのボルト穴Bの中に挿入する。ボディー10がボ
ルト穴Bを貫通した後、ビーム70の裏面において、開
放状態にあるナット部材の半体部分(A)201及びナ
ット部材半体部分(B)202をピボットピン50の
回りに旋回させ、それらの半円形穴21,21’が、ボ
ディー10の本体部分11の中間部である小径円柱状部
分110を包囲するように閉塞する。
【0022】このようにして、両方のナット部材半体部
分(A)201及び同(B)202が、それらの長径に沿
う垂直面が相互に接合することにより閉塞されると、両
者の円形状部分242,242’は相互に重なり合い、従
って、それらに形成された円形穴252,252’も、ま
た、上下に整列するようになるこの状態となる直前に
おいて、ナット部材半体部分(B)202の下面に固
着されているストッパ部材30のピン35の傾斜面35
1が、ナット部材半体部分(A)201に形成されている
円形状部分242の下面23の縁に接合するので、ピン
50はコイルばね45を圧縮しながら、円形状部分24
2の下面を滑動する。このようにして、ピン35の上端
部すなわち傾斜面354が、円形状部分242の下面を通
過し、円形穴252の位置に到達すると、ピン35はコ
イルばね45の張力により、その円形穴252の中に進
入して係合し、両方のナット部材の半体部分(A)20
1及び同(B)202を閉塞状態に自動的に保持する。
【0023】次いで、この状態において、クランプ60
のボディー10を、その吊り手部分13に明けられた円
形穴132に通されたワイヤWを介してクレーンなどに
より持ち上げると(図15参照ーただし、クランプ10
0はクランプ60に読み替える)、両方のナット部材
半体部分(A)201及び(B)202の中央部から上方
突出する切頭円すい形状体22(図4,5参照)の円
すい形状面220上に、ビーム70のボルト穴Bの下周
縁が接して、ビーム70は吊り上げられる。
【0024】この場合、両方のナット部材半体部分
(A)201及び同(B)202は、その閉塞状態をスト
ッパ部材30により確保されるとともに、それらに形成
されている切頭円すい形状体22の円すい形状面22 0
上には、ビーム70に明けられたボルト穴Bの下周縁が
接しているので、それらの開放は、ビーム70の重量に
よっても防止されることとなる。なお、両方のナット部
半体部分(A)201及び同(B)202の中央部分
から突出している切頭円すい形状体22は、同一のクラ
ンプ10によって吊り上げられるべきビーム70に明け
られたボルト穴Bの内径の大きさの許容範囲を大きくす
ることにも役立っている。
【0025】また、ビーム70の吊り上げが終了した後
に、クランプ60をビーム70から解放するには、ナッ
ト部材半体部分(B)202の下面23’に固着して
あるストッパ部材30のキャップ40をコイルばね45
の張力に抗して引き下げることによりピン35の先端
部分をナット部材半体部分(A)201の円形穴252
から引き込め、閉塞状態にある両方のナット部材半体
部分(A)201及び(B)202をピボットピン50の
回りに旋回させることにより開放し、ナット部材20を
ボディー10の本体部分11から取り外すと、ボディー
10をビーム70のボルト穴Bから引き出すことが出
来、クランプ60をビーム70から取り外すことが出来
る。
【0026】以上、本発明によるクランプの1実施例の
構成及び使用方法を説明したが、この実施例には、必要
に応じて、種々の変更を加えること出来ることを理解
されたい。例えば、ナット部材半体部分に形成される半
切頭円すい形状面の代わりに、半円筒形状面とすること
も可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成及び作用を
有しているので、ビームを容易に且つ確実につり上げる
ことが出来る構造簡単なビーム吊り上げクランプを提
供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す正面図である。
【図2】そのボディーの正面図である。
【図3】ボディの側面図である。
【図4】そのナット部材の平面図である。
【図5】ナット部材をストッパ部材と共に示す正面図で
ある。
【図6】ナット部材を構成しているナット部材半体部分
(A)を示す平面図である。
【図7】その縦断正面図である。
【図8】ナット部材を構成しているナット部材半体部分
(B)を示す平面図である。
【図9】その縦断正面図である。
【図10】ストッパ部材を示す正面図である。
【図11】その縦断側面図である。
【図12】ビームの1例を示す正面図である。
【図13】その側面図である。
【図14】従来のビーム吊り上げクランプの1例を示す
正面図である。
【図15】2個のクランプを使用してビームを吊り上げ
る状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ボディー 11 本体部分 110 小径円柱状部分 12 フランジ部分 13 吊り手部分 20 ナット部材 201 半体部分(A) 202 半体部分(B) 21 半円形穴 22 半切頭円すい形状 23 下面 24 円形状部分 25 円形穴 30 ストッパ部材 300 本体部分 35 ピン 351 ばね取り付け部分 40 キャップ 45 コイルばね 50 ピボットピン 51 止めピン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り上げるべきビームに明けられたボル
    ト穴に差し込み、貫通させる円柱状の本体部分と、この
    本体部分の上部に形成された、前記ボルト穴より大きな
    直径の円板状のフランジ部分と、このフランジ部分の上
    に一体に形成された吊り手部分とからなるボディーと、
    ボルト穴を貫通したボディーの本体部分に係合するナッ
    ト部材と、このナット部材に設けられたストッパ部材と
    から成るビーム吊り上げクランプにおいて、ボディーの
    本体部分は、ビームのボルト穴の内径にほぼ対応する外
    径を有する上部および下部とそれより直径の小さい中間
    部とを有し、ナット部材は、1端部においてピボットピ
    ンにより旋回自在に連結された、所定の厚さを有する板
    体からなる1対の半体部分からなり、この半体部分は、
    水平に閉塞する場合には、本体部分の小径の中間部を包
    囲するように形成され、ストッパ部材は、ナット部材の
    半体部分が水平に閉塞した場合に、一方の半体部分を他
    方の半体部分と係合するようにいずれか一方の半体部分
    取り付けられていることを特徴とするビーム吊り上げ
    クランプ。
  2. 【請求項2】 ボディー(10)を構成している円柱状
    の本体部分(11)、その上端部に、ある厚さを有す
    円板状のフランジ部分(12)を一体に形成されると
    共にその上に、ある厚さを有する板部材から成る吊り
    手部分(13)が一体に形成されており、さらに、本体
    部分(11)は、その下端部とフランジ部分(12)の
    下面との間に、フランジ部分(12)の下面から少なく
    とも吊り上げるべきビームのボルト穴の深さに相当する
    箇所から下方に小径円柱状部分(110)が、少なくと
    もナット部材(20)の厚さに相当する長さにわたって
    形成されており、また、ナット部材(20)を構成して
    いる半体部分(A;B)(201;202)は、それぞ
    れ、平面輪郭が、その長径に沿って垂直に切断された、
    ほぼ半だ円形状の板部材として形成されており、各半体
    部分(A;B)(201;202)の中央部分には、長径
    の上に中心を有、本体部分(11)の小径円柱状部分
    (110)の外径に相当する内径を有する各半円形穴
    (21;21’)が明けられると共に各端部分には,そ
    れぞれ中心部に円形穴(251,252;251’,2
    2’)を明けられた円形状部分(241,242;2
    1’,242’)形成されており、これらの各半体部
    分(A;B)(201;202)は、それらの長径に沿う
    垂直面において相互に接合することにより、だ円形の平
    面輪郭を形成するように円形状部分(241,242;2
    1’,242’)相互に上下に重なり合うような厚さ
    を有して形成されており、また、長径に沿って接合され
    た場合、円形状部分(241,242;241’,2
    2’)に明けられた各円形穴(251,252;2
    1’,252’)の相互に対向する円形穴の内の一方の
    対(251,251’)はピボットピン(50)が挿通
    されて両者が旋回自在に連結され、また、相互に対向す
    る円形穴の内の他方の対(252;252’)には、円形
    状部分(242’)が下方となる半体部分(B)(2
    2)の円形状部分(242’)の下面にストッパ部材
    (30)が設置され、このストッパ部材に内蔵されたピ
    ン(35)が上方となるナット部材半体部分の円形穴
    (25 2 )内に突出するようになっている請求項1のビ
    ーム吊り上げクランプ。
  3. 【請求項3】 ストッパ部材(30)が、ピン(35)
    を垂直方向に移動自在に収容している円筒状の本体部分
    (300)と、この本体部分(300)の内部に収納さ
    れ、ピン(35)を常時上方に押圧しているコイルばね
    (45)と、ピン(35)の上方移動を阻止するため
    に、本体部分(300)の底部においてピン(35)の
    下端部に固着された円板状のキャップ(40)とから成
    る請求項2のビーム吊り上げクランプ。
  4. 【請求項4】 ピン(35)の上端部分に傾斜面(3
    1)が形成されている請求項2又は3のビーム吊り上
    げクランプ。
  5. 【請求項5】 ナット部材(20)を構成する各半体部
    分(A;B)(201;202)の上に、各半円形穴
    (21;21’)と同一の半円形穴を有し、上端部に小
    径面を有する半切頭円すい形状面(22;22’)が、
    ボディー(10)の本体部分(11)に形成された小径
    円柱状部分(110)の長さを超過しない高さに突出し
    一体に形成されている請求項1〜4のいずれか1項の
    ビーム吊り上げクランプ。
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