JP3084910U - テープデッキのブレーキ駆動装置及びそれを備えたテープデッキ - Google Patents

テープデッキのブレーキ駆動装置及びそれを備えたテープデッキ

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JP3084910U JP2001006324U JP2001006324U JP3084910U JP 3084910 U JP3084910 U JP 3084910U JP 2001006324 U JP2001006324 U JP 2001006324U JP 2001006324 U JP2001006324 U JP 2001006324U JP 3084910 U JP3084910 U JP 3084910U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープデッキのブレーキ駆動装置において、
キャプスタンを制動するブレーキシューに押圧力を付与
するための樹脂バネの撓みを抑制し、キャプスタンにか
ける制動力を適正に保ち、テープのたるみを除去するこ
とにより、再生画像におけるノイズの発生を抑制する。 【解決手段】 キャプスタン制動アーム6のアーム本体
63側にボス65を、アーム本体63から延出した樹脂
バネ64の先端64aにボス61を設け、テープデッキ
の動作モードの切替えを制御するカムホイール3にボス
61に係合するカム溝34とボス65に当接するカム壁
35を設ける。テープアンローディング状態において、
ボス61をカム溝34によって係止したまま、ボス65
をカム壁部37によってカムホイール3の外周方向に誘
導し、この誘導によって樹脂バネ64の撓みを矯正す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テープデッキのスロー再生時にキャプスタンの回転に制動をかける ブレーキ駆動装置及びそれを備えたテープデッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、VCR(ビデオカセットレコーダ)等のテープデッキにおいては、 録画ポーズ(一時停止)モードにおいて、リール台に制動をかけるブレーキ駆動 装置が知られている(例えば、特開昭63−113846号公報参照)。また、 テープカセットからテープを引出してヘッドシリンダに沿って走行させる際に、 テープをガイドするガイドポストの動作を適切に制御することにより、テープの 走行を安定させる駆動機構が知られている(例えば、特開平7−21624号公 報参照)。
【0003】 テープデッキにおいては、再生モードからスロー再生モードへの移行時にスロ ー走行しているテープの走行速度とキャプスタンの回転速度が一致しないため、 テープにたるみが生じて、再生画像にノイズが発生することがある。そこで、こ のようなテープのたるみを除去するために、テープデッキの制御部(マイコン) からキャプスタンを駆動するモータに対して、回転速度を減少させる指示を出力 し、テープの走行速度にキャプスタンの回転速度を一致させようとするテープデ ッキがある。しかしながら、このようなテープデッキにおいても、マイコンから 上記指示が出力され、実際にキャプスタンの回転速度が下がるまで数ミリ秒の遅 れが生じ、このため、上記テープのたるみを回避することができず、再生画像に はノイズが発生する。そこで、上記のスロー再生モードにおいて、キャプスタン のフライホイールにブレーキシューを摺動させ、キャプスタンの回転に機械的な 制動を掛けるブレーキ駆動装置を備えたテープデッキがある。
【0004】 このブレーキ駆動装置について、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、 シャーシ裏面から見たブレーキ駆動装置を示している。ブレーキ駆動装置100 は、カムホイール103を駆動するウォーム2と、テープデッキの動作モードを 切替えるためのカムホイール103と、キャプスタンのフライホイール10にブ レーキを掛けるキャプスタン制動アーム106とを備えている。
【0005】 図6は、カムホイール103を示している。カムホイール103は、ウォーム 2からの駆動を受けるウォームホイール32と、キャプスタン制動アーム106 に形成されたボス61と係合しキャプスタン制動アーム106を揺動するカム溝 34とを備え、これらは、樹脂成形により一体的に形成されている。カム溝34 には、スロー再生モードに対応する区間に、ボス61をカムホイール103の外 周側に誘導するための大径部34aが設けられている。
【0006】 キャプスタン制動アーム106は、シャーシS裏面の所定の位置にシャフト6 7によって回動自在に軸支されている。図7(a)は、キャプスタン制動アーム 106を示している。キャプスタン制動アーム106は、アーム本体63と、キ ャプスタンのフライホイール10に摺動することによりキャプスタンを制動する ためのブレーキシュー62と、アーム本体63から延伸された樹脂バネ64と、 樹脂バネ64の先端64aに設けられたボス61を備えている。
【0007】 図5に示したブレーキ駆動装置100は、スロー再生モードにおいて、キャプ スタンに制動をかけている状態を示している。すなわち、ボス61は、カム溝3 4から外径部34aに至る際にカムホイール103の外周側に誘導されることに よりキャプスタン制動アーム106はC方向に揺動し、ブレーキシュー62は回 転中のフライホイール10と接触する。ボス61は、さらにカムホイール103 の外周方向に誘導され、樹脂バネ64を撓ませながらブレーキシュー62にフラ イホイール10との押圧力を付与する。その結果、適正な押圧力でブレーキシュ ー62がフライホイール10に摺動し、キャプスタンに機械的な制動をかける。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このようなスロー再生を繰り返すことにより、樹脂バネ64に は、同一方向への力(カムホイール103の外周方向への力)が繰り返し入力さ れることになり、その結果、樹脂バネ64に「へたり」が生じる場合がある。図 7(b)は、上記「へたり」によって、樹脂バネ64が永久変形した状態を点線 で示している。このように、樹脂バネ64が永久変形すると、スロー再生モード において、ブレーキシュー62をフライホイール10に摺動させる際に、ブレー キシュー62とフライホイール10間に十分な押圧力が得られず、キャプスタン に適正な制動をかけることができない。
【0009】 勿論、樹脂バネ64の設計は、このような「へたり」の発生がないように留意 してなされるが、高温環境下で図5に示したスロー再生モードの動作状態のまま 長時間に亘って放置された場合等のような様々な条件を想定した場合、樹脂バネ 64の設計のみによって、上記の永久変形を回避することは困難である。
【0010】 また、テープアンローディング時におけるブレーキ駆動装置100のボス61 は、カム溝34に軽く係合した状態にある。従って、テープデッキの運搬時に落 下・振動等の衝撃を受けると、ボス61とカム溝34との相対的な位置関係が急 変し、両者の係合が解かれ、スロー再生機能が働かなくなる虞もある。
【0011】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、高温環境下 におけるスロー再生状態での放置等の悪条件によっても、ブレーキシューに押圧 力を付与する樹脂バネの撓みを抑制し、キャプスタンにかける制動力を適正に保 ち、それにより、再生画像におけるノイズの発生を抑制すると共に、運搬時の落 下・振動等によってもスロー再生機能を失わない堅牢なブレーキ駆動装置を備え たテープデッキを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の考案は、テープデッキの動作モードを切 替えるときに回転駆動される回転体と、回転体の回転に連動して揺動することに よりキャプスタンに摺動してその回転を制動する摺動部を有した樹脂成形材料で なるキャプスタン制動アームとを備え、回転体には、キャプスタン制動アームを 揺動駆動するためのカム溝が設けられ、キャプスタン制動アームには、摺動部を 有したアーム本体から延出された樹脂バネが設けられ、さらに、この樹脂バネの 先端側にカム溝と係合される第1の突部が設けられ、第1の突部は、回転体の回 転に伴ってカム溝に誘導され、少なくともスロー再生モードにおいて、キャプス タン制動アームを回転体の外周方向に揺動駆動し、これに伴い、樹脂バネを撓ま せながらキャプスタンの回転に制動をかけるテープデッキのブレーキ駆動装置に おいて、キャプスタン制動アームのアーム本体には、第2の突部が設けられ、回 転体には、第2の突部と当接するカム壁部が設けられており、テープアンローデ ィング状態のとき、第1の突部をカム溝によって回転体の半径方向において係止 したまま、第2の突部がカム壁部に当接することによって、キャプスタン制動ア ームのアーム本体が回転体の外周方向に誘導され、この誘導によって樹脂バネの 撓みが矯正されるような構成としたものである。
【0013】 この構成においては、スロー再生モードにおいて、第1の突部の移動によって 撓んだ樹脂バネの弾性力により、キャプスタンに対する摺動部の押圧力を適正化 し、キャプスタンの制動を制御している。また、回転体上のテープアンローディ ング状態における第2の突部に対応する位置には、カム壁部が設けられており、 同状態において、キャプスタン制動アームのアーム本体を回転体の外周方向に誘 導する。このとき、第1の突部は、カム溝に係合したままであるため、回転体の 半径方向において係止されている。従って、テープデッキがテープアンローディ ング状態であるとき、第2の突部はカム壁部に当接することで、上記アーム本体 を回転体の外周方向、すなわち、樹脂バネの撓みを矯正する方向に付勢する。こ うして、樹脂バネの撓みが矯正され、樹脂バネの永久変形を抑制し、キャプスタ ンに対する摺動部の押圧力を適正に保つ。また、同状態においては、第1の突部 とカム溝の係合に加えてアーム本体を回転体の外周方向に付勢しているので、第 1の突部とカム溝の係合は強固になる。従って、テープデッキの運搬時における 落下・振動等の衝撃を受けても、ボスとカム溝の係合が解かれる虞はなくなる。 なお、上記スロー再生モードとは、通常のスロー再生モードに加え、巻戻しスロ ー再生モードをも含んだモードである。
【0014】 また、請求項2の考案は、テープデッキの動作モードを切替えるときに回転駆 動される回転体と、回転体の回転に連動して揺動することにより、キャプスタン に摺動してその回転を制動するキャプスタン制動部材とを備え、回転体には、キ ャプスタン制動部材を揺動駆動するための第1のカムが設けられ、キャプスタン 制動部材には、弾性バネ部を介して第1のカムに係合する第1の突部が設けられ 、第1の突部は、回転体の回転に伴って第1のカムに誘導され、少なくともスロ ー再生モードにおいて、キャプスタン制動部材を所定の方向に揺動駆動し、これ に伴い、バネ部を変形させながらキャプスタンの回転に制動をかけるテープデッ キのブレーキ駆動装置において、キャプスタン制動部材には第2の突部が設けら れると共に、回転体には、第2の突部に当接可能な第2のカムが設けられており 、少なくともテープアンローディング状態のとき、第1の突部を第1のカムによ って所定の方向において係止したまま、第2の突部が第2のカムに当接すること によってキャプスタン制動部材が弾性バネ部の変形を矯正するよう誘導されるも のである。
【0015】 この構成においては、スロー再生モードにおいて、第1の突部の移動によって 変形させた弾性バネの弾性力により、キャプスタンに対する摺動部の押圧力を適 正化し、キャプスタンの制動を制御している。回転体上のテープアンローディン グ状態における第2の突部に対応する位置には、第2のカムが設けられており、 同状態において、キャプスタン制動部材を回転体の外周方向に誘導する。このと き、第1の突部は、カム溝に係合したままであるため、係止されている。従って 、テープデッキがテープアンローディング状態であるとき、第2の突部は第2の カムに当接することで、上記キャプスタン制動部材を、弾性バネの変形を矯正す る方向に付勢する。こうして、弾性バネの撓みが矯正され、弾性バネの永久変形 を抑制し、キャプスタンに対する摺動部の押圧力を適正に保つ。また、第1の突 部と第1のカムの係合に加えてキャプスタン制動部材を付勢しているので、上記 の係合は強固なものとなる。従って、テープデッキの運搬時における落下・振動 等の衝撃を受けても、ボスとカム溝の係合が解かれる虞はなくなる。なお、上記 スロー再生モードとは、通常のスロー再生モードに加え、巻戻しスロー再生モー ドをも含んだモードである。
【0016】 また、請求項3の考案は、請求項2に記載のテープデッキのブレーキ駆動装置 において、前記キャプスタン制動部材及び弾性バネ部は、樹脂成形により一体的 に形成されているものである。この構成においては、弾性バネを有するキャプス タン制動部材を容易に製造することができる。
【0017】 また、請求項4の考案は、請求項1又は請求項3のいずれかに記載のテープデ ッキのブレーキ駆動装置を備えたテープデッキである。この構成においては、摺 動部のキャプスタンへの押圧力を適正値に保つことにより、テープデッキのスロ ー再生を適正化すると共に、第1の突部とカム溝又は第1のカムとの強固な係合 により、テープデッキの堅牢性を高める。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を具体化した一実施形態に係るブレーキ駆動装置を備えたテープ デッキを図面を参照して説明する。図1はテープデッキのシャーシ裏面に備えら れたブレーキ駆動装置を示している。ブレーキ駆動装置1は、ウォーム2と、カ ムホイール3(回転体)と、キャプスタン制動アーム6(キャプスタン制動部材 )とにより構成されている。
【0019】 ウォーム2は、ウォームケース24に軸支された状態でシャーシS裏面に設置 され、一端に設けられたプーリ21を介してモータ(図示せず)から駆動を受け 、カムホイール3を回転駆動する。カムホイール3は、シャーシS裏面に回動自 在に軸支され、ウォーム2によって付与される駆動力により回動し、ピニオン3 1によりモード切替えレバー(図示せず)を駆動して、装置の動作モードを切替 える。
【0020】 図2はカムホイール3を示している。カムホイール3は、ウォーム2からの駆 動を受けるウォームホイール32と、キャプスタン制動アーム6のボス61を揺 動するカム溝34(第1のカム)と、ボス63を誘導するカム壁部37(第2の カム)と、上述のモード切替えレバーを駆動するためのピニオン31を備え、こ れらは、樹脂成形により一体的に形成されている。カム壁部37は、テープアン ローディング状態に対応する区間に亘って、カム溝34の外周側に形成されてい る。また、カム溝34は、スロー再生モード及び巻戻しスロー再生モード(以下 、まとめてスロー再生モードと記す)に対応する区間において、ボス61をカム ホイール3の外周側に誘導するための大径部34aを有している。
【0021】 図3は、キャプスタン制動アーム6を示している。キャプスタン制動アーム6 は、カムホイール3の回転に連動して揺動し、スロー再生モードのとき、キャプ スタンのフライホイール10の回転にブレーキを掛け、スロー再生を行う。キャ プスタン制動アーム6は、アーム本体63と、このアーム本体63から延出され た樹脂バネ64と、樹脂バネ64の先端64a側に設けられ、カム溝34と係合 するボス61を有している。アーム本体63には、フライホイール10に摺動し てキャプスタンを制動するブレーキシュー62(摺動部)と、カム壁部37に当 接するボス65が設けられている。キャプスタン制動アーム6は、取付け穴66 を貫通するシャフト67によって、シャーシS裏面の所定の位置に回動自在に設 置される。また、フライホイール10は、プーリ12と共にシャーシ裏面の所定 の位置に軸支され、キャプスタンモータ(図示せず)からベルト11を介してプ ーリ12に付与された回転力をキャプスタンに伝達すると共に、その慣性モーメ ントにより、キャプスタンの回転速度を平滑化して、安定したテープ走行を図る 。
【0022】 なお、図1において、(a)は、スロー再生モードにおけるブレーキ駆動装置 1の動作を示し、(b)は、そのA−A断面図を示している。この状態では、ボ ス61は、カム溝34の大径部34aによって誘導され、アーム本体63をC方 向に回転させ、アーム本体63に設けたブレーキシュー62をフライホイール1 0に摺動させ、キャプスタンの回転に機械的な制動をかける。このとき、樹脂バ ネ64は、その先端64aがアーム本体63に接近する方向に撓み、これにより 、フライホイール10に対するブレーキシュー62の押圧力を適正化し、適切な キャプスタン制動を行う。
【0023】 図4(a)は、テープアンローディング状態における、ブレーキ駆動装置1の 動作を示し、図4(b)は、そのB−B断面図を示している。この状態では、ボ ス61は、カム溝34に係合しているので、カムホイール3の半径方向において 係止されている。一方、ボス65は、カム壁部37に当接し、アーム本体63を C方向に付勢する。その結果、樹脂バネ64は、その先端64aがアーム本体6 3から相対的に解離する方向に変形する。このように、キャプスタン制動アーム に2つのボスを設け、これらをカム曲線(カム溝及びカム壁部)により、使い分 ける構造とすることにより、上記スロー再生モードにおける樹脂バネ64の撓み 変形が矯正される。従って、高温環境下でのスロー再生モード状態での放置等、 様々な悪条件でテープデッキが酷使されても、樹脂バネの「へたり」による永久 変形を回避することができ、これにより、スロー再生画像に発生するノイズを低 減することができる。
【0024】 また、同状態においては、ボス61とカム溝34の係合に加えてアーム本体6 3をカムホイール3の外周方向に付勢しているので、ボス61とカム溝34の係 合は強固になされる。従って、テープデッキの運搬時における落下・振動等の衝 撃によっても、ボス61とカム溝34の係合が解かれる虞は少なくなり、テープ デッキの堅牢性を高めることができる。そして、これらの効果を得るためには、 従来のブレーキ駆動装置100に対して、カムホイール103にカム壁部37を 、キャプスタン制動アーム106にボス65をそれぞれ追加すれば足り、樹脂バ ネに特別な設計を施す必要はないので、従来のブレーキ駆動装置と略同等のコス トにより上記効果を得ることが可能である。なお、テープがローディングされる と、図4(a)に示した状態からカムホイール3がD方向に回転し、停止(スタ ンバイ)モード等に移行する。
【0025】 なお、本考案は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であ り、例えば、フライホイール10に対するブレーキシュー62の押圧力を適正化 するために撓ませるバネは、樹脂バネ64に限られることなく、金属バネは勿論 、その他の弾性体からなる弾性バネであってもよい。また、その形状についても 、図3に示した形状に限られることなく、同等の機能を有する形状であればよい 。また、キャプスタン制動アーム6は、シャフト66を軸に回動する構造に限ら れることなく、例えば、水平方向にスライドするロッド状の形態であってもよい 。さらにまた、ボス61及びボス65を誘導するカムはカム溝34及びカム壁部 37に限られることなく、同等の機能を有するカムであってもよい。そして、そ のカム形状は図2に示したものに限られることなく、両カムにより誘導されるボ ス61及びボス65の相対的な動作が同等とされる形状であればよい。また、キ ャプスタン制動アーム6に設けられる係合部については、ボス61及びボス65 のように突起形状を有する形態が望ましいが、上記カムと係合する形状を有する 形態であれば、これらに限定されず、例えば、係合用の孔であってもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上のように請求項1の考案によれば、テープアンローディング時におけるカ ム壁部による第2の突部の誘導に伴い、樹脂バネの撓み変形が矯正され、高温環 境下におけるスロー再生モード状態での放置等の悪条件によっても、「へたり」 による樹脂バネの永久変形を回避することができる。これにより、キャプスタン に対する摺動部の押圧力を適正に保ち、キャプスタンの制動を適正化して、スロ ー再生モードにおけるテープのたるみを取除き、再生画像のノイズ発生を抑制す る。また、テープアンローディング態における第1の突部とカム溝との係合は強 固になされるので、テープデッキの運搬時に万が一落下・振動等の衝撃がテープ デッキに加えられても、第1の突部とカム溝の係合が解かれる虞は少なくなり、 テープデッキの堅牢性を高めることができる。
【0027】 請求項2の考案によれば、テープアンローディング時における第2のカムによ る第2の突部の誘導に伴い、弾性バネの撓み変形が矯正され、高温環境下におけ るスロー再生モード状態での放置等の悪条件によっても、「へたり」による弾性 バネの永久変形を回避することができる。これにより、キャプスタンに対する摺 動部の押圧力を適正に保ち、キャプスタンの制動を適正化して、スロー再生モー ドにおけるテープのたるみを取除き、再生画像のノイズ発生を抑制する。また、 テープアンローディング態における第1の突部と第1のカムとの係合は強固にな されるので、テープデッキの運搬時に万が一落下・振動等の衝撃がテープデッキ に加えられても、第1の突部と第1のカムとの係合が解かれる虞は少なくなり、 テープデッキの堅牢性を高めることができる。
【0028】 請求項3の考案によれば、従来のブレーキ駆動装置と略同等のコストで、スロ ー再生画像のノイズが少なく、運搬時における落下・振動に対しても堅牢性の高 いテープデッキを製造することができる。
【0029】 請求項4の考案によれば、高温等の悪条件下における酷使にあっても、スロー 再生画像のノイズが少なく、運搬時における落下・振動に対しても堅牢なテープ デッキを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態によるブレーキ駆動装置
を有するテープデッキのスロー再生モードにおけるシャ
ーシ裏面図とそのA−A断面図。
【図2】 同装置に用いられるカムホイールの裏面図。
【図3】 同装置に用いられるキャプスタン制動アーム
の裏面図。
【図4】 同デッキのテープアンローディング状態にお
けるシャーシ裏面図とそのB−B断面図。
【図5】 従来のブレーキ駆動装置を有するテープデッ
キのスロー再生モードにおけるシャーシ裏面図。
【図6】 同装置に用いられるカムホイールの裏面図。
【図7】 同装置に用いられるキャプスタン制動アーム
の裏面図。
【符号の説明】
1 ブレーキ駆動装置 3 カムホイール(回転体) 6 キャプスタン制動アーム(キャプスタン制動部
材) 34 カム溝(第1のカム) 37 カム壁部(第2のカム) 61 ボス(第1の突部) 62 ブレーキシュー(摺動部) 63 アーム本体 64 樹脂バネ(弾性バネ) 65 ボス(第2の突部)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープデッキの動作モードを切替えると
    きに回転駆動される回転体と、 前記回転体の回転に連動して揺動することによりキャプ
    スタンに摺動してその回転を制動する摺動部を有した樹
    脂成形材料でなるキャプスタン制動アームとを備え、 前記回転体には、前記キャプスタン制動アームを揺動駆
    動するためのカム溝が設けられ、 前記キャプスタン制動アームには、前記摺動部を有した
    アーム本体から延出された樹脂バネが設けられ、さら
    に、この樹脂バネの先端側に前記カム溝と係合される第
    1の突部が設けられ、 前記第1の突部は、前記回転体の回転に伴って前記カム
    溝に誘導され、少なくともスロー再生モードにおいて、
    前記キャプスタン制動アームを前記回転体の外周方向に
    揺動駆動し、これに伴い、前記樹脂バネを撓ませながら
    キャプスタンの回転に制動をかけるテープデッキのブレ
    ーキ駆動装置において、 前記キャプスタン制動アームのアーム本体には第2の突
    部が設けられ、前記回転体には前記第2の突部と当接す
    るカム壁部が設けられており、 前記テープアンローディング状態のとき、前記第1の突
    部を前記カム溝によって前記回転体の半径方向において
    係止したまま、前記第2の突部が前記カム壁部に当接す
    ることによって、前記キャプスタン制動アームのアーム
    本体が前記回転体の外周方向に誘導され、この誘導によ
    って前記樹脂バネの撓みが矯正されるような構成とした
    ことを特徴とするテープデッキのブレーキ駆動装置。
  2. 【請求項2】 テープデッキの動作モードを切替えると
    きに回転駆動される回転体と、 前記回転体の回転に連動して揺動することにより、キャ
    プスタンに摺動してその回転を制動するキャプスタン制
    動部材とを備え、 前記回転体には、前記キャプスタン制動部材を揺動駆動
    するための第1のカムが設けられ、 前記キャプスタン制動部材には、弾性バネ部を介して前
    記第1のカムに係合する第1の突部が設けられ、 前記第1の突部は、前記回転体の回転に伴って前記第1
    のカムに誘導され、少なくともスロー再生モードにおい
    て、前記キャプスタン制動部材を所定の方向に揺動駆動
    し、これに伴い、前記バネ部を変形させながらキャプス
    タンの回転に制動をかけるテープデッキのブレーキ駆動
    装置において、 前記キャプスタン制動部材には第2の突部が設けられる
    と共に、 前記回転体には、前記第2の突部に当接可能な第2のカ
    ムが設けられており、 少なくともテープアンローディング状態のとき、前記第
    1の突部を前記第1のカムによって所定の方向において
    係止したまま、前記第2の突部が前記第2のカムに当接
    することによって前記キャプスタン制動部材が前記弾性
    バネ部の変形を矯正するよう誘導されることを特徴とす
    るテープデッキのブレーキ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記キャプスタン制動部材及び弾性バネ
    部は、樹脂成形により一体的に形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載のテープデッキのブレーキ駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のテープデッキのブレーキ駆動装置を備えたテープデッ
    キ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06150336A (ja) * 1992-11-05 1994-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

Cited By (1)

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JPH06150336A (ja) * 1992-11-05 1994-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

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