JP3084842U - 照明カバー組立セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の雰囲気や個人の好みなどに対応した形
状に組立てることのできる安価な照明カバー組立セット
を提供する。 【解決手段】 折曲げ変形可能な直線状部材２１の両端
及び必要に応じ中間部にも掛止部２２を形成した複数の
基材２０，２０と、二つの基材２０，２０間に配置する
透光性弾性シート３０と、前記基材２０に連結して前記
透光性弾性シート３０を固定する折曲げ可能な保持部材
５０と、からなる。少なくとも一端を掛止部２２に連結
して、透光性弾性シート３０を所望の形状とする張り針
金４０を設けると良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は、照明器具の光源を独創的な装飾性を 持たせてカバーすることのできる安価な照明カバー組立セットに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】 従来の照明器具は、光源と照明カバーがセットになって販 売されているが、この照明カバーの形状は画一化されており面白みがなく、独創 的な装飾性に欠け、比較的高価でもある。また、照明カバーのみで販売されてい る場合も、同様に、その形状は限られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 建物が多様化している今日、照明カバー も建物の雰囲気や個人の好みなどに合わせて自由に変えることができれば便利で ある。しかし、従来の照明カバーは画一的であり、その形状を自由に変えること ができないので、こうした要請に対応することができない。

【０００４】 本考案はこうした点に鑑み創案されたもので、建物の雰囲気や個人の好みなど に対応した形状に組立てることのできる安価な照明カバー組立セットを提供する ことを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 図１〜図８を参照して説明する。請求項１ の考案に係る照明カバー組立セットは、直線状部材２１の少なくとも略両端に掛 止部２２を形成した複数の基材２０と、二つの基材２０，２０間に配置する透光 性弾性シート３０と、透光性弾性シート３０の対応する二辺を基材２０，２０に 取付ける接合構造２３と、基材２０に連結して透光性弾性シート３０を光源Ｌに 対し所定位置に保持する保持部材５０と、からなるものである。

【０００６】 請求項２の考案に係る照明カバー組立セットは、折曲げ変形可能な直線状部材 ２１の両端及び必要に応じ中間部にも掛止部２２を形成した複数の基材２０と、 二つの基材２０，２０間に配置する透光性弾性シート３０と、透光性弾性シート ３０の対応する二辺を基材２０，２０に取付ける接合構造２３と、基材２０に連 結して透光性弾性シート３０を光源Ｌに対し所定位置に保持する折曲げ可能な針 金状保持部材５０とからなるものである。

【０００７】 請求項３に係る照明カバー組立セットは、請求項２の考案に係る照明カバー組 立セットにおいて少なくとも一端を掛止部２２に連結して、透光性弾性シート３ ０を所望の形状とする張り針金４０を設けてなるものである。

【０００８】 図８〜図１１を参考にして説明する。請求項４の考案に係る照明カバー組立セ ットは、溝型直線状部材２１の少なくとも略両端に挟持して取付けるフック状掛 止部２２を取付けた複数の基材２０と、二つの基材２０，２０間に配置する透光 性弾性シート３０と、透光性弾性シート３０の対応する二辺を溝型直線状部材２ １に挟持して取付ける接合構造２３と、基材２０に連結して透光性弾性シート３ ０を光源Ｌに対し所定位置に保持する折曲げ可能な針金状保持部材５０と、から なるものである。

【０００９】 請求項５の考案に係る照明カバー組立セットは、請求項１〜４のいずれかにお いて、透光性弾性シート３０を紙，布，網又はプラスチックシートとしたもので ある。

【００１０】 請求項６の考案に係る照明カバー組立セットは、請求項１〜４のいずれかにお いて、直線状部材を、アルミ線，銅線又は焼戻し鋼線，プラスチックのいずれか としたものである。

【００１１】

【考案の実施の形態】 本考案に係る照明カバー組立セットの第一実施形態 を、図１に示す。この照明カバー組立セットは、いわゆる点状の光源（電球）を カバーするものであり、透光性プレート１０と折曲げ変形可能な針金状保持部材 ５０とで構成している。透光性プレート１０は、折曲げ変形可能な直線状部材２ １の両端に小円状掛止部２２を形成した二本の基材２０，２０間に、長方形透光 性弾性シート３０を配置し、透光性弾性シート３０が基材２０，２０に接触する 二辺を糊付け固定による接合構造２３で構成し、二本の基材２０，２０を丸めて 円環状とすると共に透光性弾性シート３０の他の二辺の接触部は糊付貼合せ部２ ５によって接続し、光源Ｌを覆うように配置している。なお、透光性弾性シート ３０は、紙，布，網，プラスチックシートで形成すると良い。また、針金状保持 部材５０は、折曲げ可能で、少なくとも前記小円状掛止部２２を連結し、前記透 光性プレート１０を固定するもので、アルミ線，銅線，焼戻し鋼線等である。

【００１２】 なお、小円状掛止部２２は、図１（ａ）に想像線で示すように、必要に応じて 直線状部材２１の中間部に形成することができる。この照明カバー組立セットは 、簡易な構成であるため安価に提供することができる。

【００１３】 本考案の第二実施形態を、図２に示す。この照明カバー組立セットの特徴は、 透光性弾性シートが基材２０，２０に接触する二辺を糊付けによる固定構造２３ にし、二本の基材２０を曲げて各六角形を形成し、透光性弾性シート３０の他の 二辺の接触部は糊付貼合せ部２５によって接続し、全体として六角筒形状にして いることである。こうした形状とすることにより、これまでにはない独創的で意 匠性に富んだ照明カバーとすることができる。

【００１４】 本考案の第三実施形態を、図３に示す。これは、基材２０を優弧状に曲げた二 つの透光性プレート１０を使用して掛止部２２同士を係合し、かつ二つの掛止部 ２２，２２間に張り針金４０を架設して二つの膨出状部を備えた平面略ひょうた ん形状としたものである。そして、各透光性プレート１０内には光源Ｌをそれぞ れ配置している。

【００１５】 本考案の第四実施形態を図４に、また、第五実施形態を図５にそれぞれ示す。 第四実施形態では三つの透光性プレート１０を使用すると共に三本の張り針金４ ０を使用して三つの膨出状部を備えたものとしている。なお、張り針金４０は上 下の掛止部２２間に架設しているので合計六本使用している。第五実施形態では 、四つの透光性プレート１０を使用し、合計八本の張り針金４０を使用して独創 的な照明カバーを作り出している。

【００１６】 本考案の第六実施形態を図６に示す。これは長尺状の蛍光燈を二本並べた棒状 の光源をカバーするものであり、当該光源を収納した天井の凹部を一つの透光性 プレート１０を使用して円弧状に覆い隠している。なお、ここにおける透光性プ レート１０は針金状保持部材５０で固定してもよいし、また小円状掛止部２２で 固定することもできる。

【００１７】 本考案の第七実施形態を図７に示す。この照明カバー組立セットは、四本の蛍 光燈を並べたいわゆる面状の光源をカバーするものであり、そのために三つの透 光性プレート１０を使用し、二本（両端部に設けているので合計四本）の張り針 金４０を使って円弧状部を三つ形成している。こうすることによって、面状の光 源を独創的かつ意匠性豊かにカバーすることが可能である。

【００１８】 本考案の第八実施形態を図８に示す。この照明カバー組立セットは、壁面に用 いるもので、透光性弾性シート３０をギャザー付にしたものである。

【００１９】 図９〜図１１は、直線状部材２１を溝型とし、掛止部２２をフック状とし、必 要に応じ両面テープ２４を用いた挟持型の接合構造２３とした変形例である。

【００２０】 なお、本考案に係る照明カバー組立セットは、その透光性パネルを光源に合わ せて希望する形状に折ったり、曲げたりするなどして掛止部２２と掛止部２２を 接合したり、張り針金４０を引っ掛けて張ったりして形状を固定し、点状，棒状 ，面状などのあらゆる形態の光源に取付けることができる。

【００２１】

【考案の効果】 本考案に係る照明カバー組立セットは、建物の雰囲気や個 人の好みなどに対応して、透光性弾性シート３０と基材２０と接合構造２３と掛 止部２２よりなるところの適宜数の透光性プレート１０と張り針金４０を用いて 自由な形状に組立てることができるので、これまでにはない独創的で装飾性を備 えた照明カバーを容易に作り出すことができる。また、その構成もきわめて簡易 であるため安価に提供することができる。

【００２２】 また、点状，棒状，面状などのあらゆる形態の光源に対しても希望する形状に 成形した照明カバーを容易に取付けることができる。一般的に照明カバーは高価 であり、また形状が固定化されているが、本考案は自由に形状を形作ることがで き、また、すでに形作った形状の照明カバーから異なる形状にリフォームするこ とも可能であり、多様性に優れ、きわめて実用性に富む。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第一実施形態を示すもので、（ａ）
は分解正面図，（ｂ）は分解側面図，（ｃ）は斜視図で
ある。

【図２】 本考案の第二実施形態を示す斜視図である。

【図３】 本考案の第三実施形態を示すもので、（ａ）
は平面図，（ｂ）は正面図である。

【図４】 本考案の第四実施形態を示す平面図である。

【図５】 本考案の第五実施形態を示す平面図である。

【図６】 本考案の第六実施形態を示すもので、（ａ）
は側面図，（ｂ）は平面図である。

【図７】 本考案の第七実施形態を示す側面図である。

【図８】 本考案の第八実施例を示すもので（ａ）は側
面図，（ｂ）は平面図である。

【図９】 変形例の正面図である。

【図１０】 図９の背面図である。

【図１１】 図９のＹ−Ｙ断面図である。

【符号の説明】

１０ 透光性プレート ２０ 基材 ２１ 直線状部材 ２２ 掛止部 ２３ 接合構造 ２４ 両面テープ ２５ 糊付貼合せ部 ３０ 透光性弾性シート ４０ 張り針金 ５０ 保持部材 Ｌ 光源

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 久永 洪 広島県広島市西区三篠町３丁目20番４号株 式会社歴清社内 (72)考案者 金築 芳広 広島県広島市西区三篠町３丁目20番４号株 式会社歴清社内

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直線状部材（２１）の少なくとも略両端
   に掛止部（２２）を形成した複数の基材（２０）と、二
   つの基材（２０，２０）間に配置する透光性弾性シート
   （３０）と、透光性弾性シートの対応する二辺を基材に
   取付ける接合構造（２３）と、基材に連結して透光性弾
   性シートを光源（Ｌ）に対し所定位置に保持する保持部
   材（５０）と、からなる照明カバー組立セット。
2. 【請求項２】 折曲げ変形可能な直線状部材（２１）の
   両端及び必要に応じ中間部にも掛止部（２２）を形成し
   た複数の基材（２０）と、二つの基材（２０，２０）間
   に配置する透光性弾性シート（３０）と、透光性弾性シ
   ートの対応する二辺を基材に取付ける接合構造（２３）
   と、基材に連結して透光性弾性シートを光源（Ｌ）に対
   し所定位置に保持する折曲げ可能な針金状保持部材（５
   ０）と、からなる照明カバー組立セット。
3. 【請求項３】 少なくとも一端を掛止部（２２）に連結
   して、透光性弾性シート（３０）を所望の形状とする張
   り針金（４０）を設けてなる請求項２に記載の照明カバ
   ー組立セット。
4. 【請求項４】 溝型直線状部材（２１）の少なくとも略
   両端に挟持して取付けるフック状掛止部（２２）を取付
   けた複数の基材（２０）と、二つの基材（２０，２０）
   間に配置する透光性弾性シート（３０）と、透光性弾性
   シートの対応する二辺を前記溝型直線状部材（２１）に
   挟持して取付ける接合構造（２３）と、基材に連結して
   透光性弾性シート（３０）を光源（Ｌ）に対し所定位置
   に保持する折曲げ可能な針金状保持部材（５０）と、か
   らなる照明カバー組立セット。
5. 【請求項５】 透光性弾性シート（３０）が紙，布，
   網，プラスチックシートであることを特徴とする請求項
   １〜４のいずれかに記載の照明カバー組立セット。
6. 【請求項６】 直線状部材が、アルミ，銅線，焼戻し鋼
   線，プラスチックであることを特徴とする請求項１〜４
   のいずれかに記載の照明カバー組立セット。