JP3084633B2

JP3084633B2 - 電子写真装置

Info

Publication number: JP3084633B2
Application number: JP02283037A
Authority: JP
Inventors: 暁賢岩政
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1990-10-20
Filing date: 1990-10-20
Publication date: 2000-09-04
Anticipated expiration: 2015-09-04
Also published as: JPH04157491A

Description

【発明の詳細な説明】〔概要〕トナー像の形成された用紙をエアー吸着手段を使用し
て搬送する間に光エネルギを該用紙のトナー形成面上に
照射・露光し、該光エネルギの輻射によりトナーを用紙
に定着させる電子写真プリンタのフラッシュ定着方式に
関し、エアー吸着手段による吸着作用が、用紙上に形目的と
し、エアー吸着手段のエアー通路を開閉し、エアー吸引作
用をON/OFF制御する手段を設けたことをを特徴とする電
子写真プリンタのフラッシュ定着方式を構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明はフラッシュ定着する方式の電子写真プリンタ
装置、特にトナー像の形成された用紙をエアー吸着手段
を使用して搬送する間に光エネルギを該用紙のトナー形
成面上に照射・露光し、該光エネルギの輻射によりトナ
ーを用紙に定着させる電子写真装置に関する。

乾式トナーを用紙上にフラッシュ定着する方式の電子
写真プリンタにおいて、用紙にトナーを定着させる間、
用紙はエアーにより吸着されながらローラにより搬送さ
れる。この場合において、エアーによる吸着作用が用紙
上に定着されるトナーに対し影響を与えないようにし、
高品質の印字を得ることが要求される。

〔従来の技術〕

電子画像形成装置においては、感光ドラム等の像形成
体を帯電器により１次帯電して一定の電位にしてから像
露光装置により像露光を行って潜像を形成し、この潜像
を現像器によって現像することにより像形成体上にトナ
ーを形成する。そして、単色画像形成においては、１時
帯電、像露光、現像の行程を１回行うことにより像形成
体上にトナー像を形成し、これを転写材である印刷用紙
に転写することによりトナー像を用紙上に形成してい
る。用紙上に形成されたトナーは定着行程で、定着され
る。

定着の方式とては、一般に熱ローラ方式とフラッシュ
定着方式とがある。熱ローラ方式では、トナー像の形成
された用紙を熱ローラ間に通過させることによりトナー
を用紙に定着するものである。

フラッシュ定着方式は、熱ローラ定着方式と異なり、
トナー像の形成された用紙を搬送する間に光エネルギで
あるフラッシュを用紙上に照射・露光し、この光エネル
ギの輻射によりトナーを用紙に定着させるものである。
そして、用紙の搬送手段としては、エアーにより用紙を
吸着しながら回転する吸着ローラを使用している。ま
た、エアー吸着手段としてはブロアを使用している。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のように、フラッシュ定着方式は、熱ローラ定着
方式と異なり、輻射光エネルギにてトナーを用紙上に定
着すると共に、用紙を搬送するのに、エアーによる吸着
ローラを使用しているので、フラッシュ光を照射した
際、用紙上のトナーの融解し、この融解時に定着部には
トナーの揮発物が充満する。この揮発物は吸着ローラに
より吸い取られる。

用紙が定着部にある時は、吸着ローラは用紙に関しフ
ラッシュ露光側と反対側にあるので、トナーの揮発物は
用紙の繊維に付着する。従って、この揮発物は用紙搬送
時には用紙全面に分散して付着することとなり、このた
めトナーの揮発物は目視できず、印字品質には影響を与
えることはない。

しかし、用紙が停止している時は、トナーの揮発物が
一旦吸着ローラに付着し、用紙の搬送時、即ち定着時に
吸着ローラに付着ていしたトナーの揮発物が用紙に移動
し、用紙の一部に付着することとなって目視できる程度
の汚れとなって現れることがある。

そこで、本発明は、乾式トナーを用紙上にフラッシュ
定着する方式の電子写真プリンタにおいて、エアー吸着
ローラによる吸着作用が用紙上に定着されるトナーに対
し影響を与えるのを防止し、高品質の印字を得ることの
できる電子写真装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

このような課題を解決するために、用紙に対しトナー
像の形成された用紙をエアー吸着手段を使用して搬送す
る間に光エネルギを該用紙のトナー形成面上に照射・露
光し、該光エネルギーの輻射によりトナーを用紙に定着
させる電子写真装置において、光エネルギが照射される
位置に設けられ、光エネルギが照射される用紙の面の反
対面側を吸着するための吸着口を有し、用紙を搬送する
エアー吸着ローラと、前記吸着口よりエアを吸引するこ
とにより、用紙を吸着し更に、光エネルギ照射時に発生
する揮発物を吸い取るために、前記吸着口から吸引する
ブロアと、前記ブロアと吸着口との間のエアー通路を開
閉し、エアー吸引作用をON/OFF制御する手段とを設け、
光エネルギを照射する際に、エアー吸着ローラにより用
紙を搬送するとともに、前記ON/OFF制御手段により、吸
着口は吸引状態とし、これらの動作の連動関係が、露光
開始、エアー吸引開始、吸着ローラ（12）の回転開始の
順に行われることを特徴とする電子写真装置が提供され
る。

また、前記ON/OFF制御手段は電磁弁であり、該電磁弁
は前記ブロアと前記エアー吸着ローラとの間のエアー通
路に設けてある。

また、前記光エネルギの照射は、フラッシュランプに
より行われる。更に、前記フラッシュランプによるフラ
ッシュ露光が開始されて後、前記電磁弁が開放され、更
にその後前記エアー吸着ローラの回転が開始されるよう
に制御される。

〔作用〕

用紙が搬送され且つフラッシュ定着が行われている間
は、エアー吸引作用をONとする。これにより、用紙はエ
アー吸着ローラ等の吸引手段により前進方向に搬送され
ながら、用紙のトナー形成面上のフラッシュ光が照射・
露光し、フラッシュ光の輻射エネルギにより用紙面上の
トナーが用紙上に定着される。１枚の用紙の定着が終わ
り、次の用紙が来るまでの間、定着部での搬送手段は停
止される。これと同時にエアー吸引作用をOFFとする。
これにより、用紙の停止時はエアー吸着手段も停止され
るので、トナーの揮発物の分散が抑制される。

〔実施例〕

以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説
明する。

図示していないが、電子写真プリンタ装置は、周知の
ように、感光ドラム等の像形成体を帯電器により一時帯
電して一定の電位にし、像露光装置により露光を行って
潜像を形成し、この潜像を現像器によって現像すること
により像形成体上にトナーを形成する。そして、単色画
像形成においては、一時帯電、像露光、現像の行程を１
回行うことにより像形成体上にトナー像を形成し、これ
を転写材である印刷用紙に転写することによりトナー像
を用紙上に形成する。

用紙上に形成されたトナーは、第１図に示す本発明の
フラッシュ定着方式により定着される。即ち、第１図
は、トナー10の形成された用紙11をエアー吸着手段（エ
アー吸着ローラ）12を使用して矢印Ｐ方向へ搬送する間
に、フラッシュランプ13より照射される光エネルギを用
紙11のトナー形成面上に露光し、この光エネルギの輻射
によりトナー10を用紙11上に定着させるものである。エ
アー吸着ローラ12は用紙11の搬送方向Ｐに沿って複数個
配置され、各エアー吸着ローラ12の表面には多数のエア
ー吸引口12aが設けてある。これらのエアー吸引口12aは
ローラ12内のエアー通路12bに連通しており、このエア
ー通路12bはエアー管16に設けた電磁弁14A（14B）を介
してブロア15に接続される。この電磁弁14A（14B）の吸
気静圧特性き立ち上がりは20〜50msの特性を有する。

第２図はフラッシュランプ13、ブロア15、電磁弁14、
及び吸着ローラ12のON/OFF又は開閉制御を示したもので
ある。ブロア15は常時回転されているエアー吸引力を及
ぼしているものとする。

（１）定着部において、用紙11の搬送中はエアー吸着ロ
ーラ12によるエアー吸着を行う必要のあることから、電
磁弁14A（14B）は「開」の状態である。また、フラッシ
ュランプ13はONであり、露光中である。

（２）定着部において、用紙11を待機・停止する際は、
電磁弁14A（14B）を「閉」とし、吸気をOFFとする。ま
た、吸着ローラ12の回転はOFFとし、フラッシュランプ1
3による露光もOFFとする。

（３）次に用紙11を搬送する前に、フラッシュランプ12
による露光を行い、次に用紙を搬送するため、電磁弁14
A（14B）を「開」とし、吸着ローラ12を回転させる。こ
れらの制御は時系列的に短時間で順次行われる。

〔発明の効果〕

以上に説明したような、本発明によれば、用紙11が搬
送され且つフラッシュ定着が行われている間は、エアー
吸引作用をONとしているので、用紙11はエアー吸着ロー
ラ12等の吸引手段により前進方向に搬送される。その間
に、フラッシュランプ13より用紙11のトナー形成面上に
照射されたフラッシュ光の照射されて露光し、フラッシ
ュ光の輻射エネルギにより用紙11面上のトナーが定着さ
れる。１枚の用紙11の定着が終わり、次の用紙が来るま
での間、定着部での用紙搬送手段は停止される。これと
同時にエアー吸引作用をOFFとされる。これにより、用
紙11の停止時はエアー吸着手段も停止されるので、トナ
ーの揮発物数の分散が抑制される。従来例のように、エ
アー吸着作用をON/OFF制御しない場合には、ブロアによ
り定着吸気が用紙に作用することとなるので、フラッシ
ュ露光による用紙上での融解により、定着部にはトナー
の揮発物が充満し、この揮発物が吸着ローラにより扱い
取られ、この揮発物が用紙の一部に付着して目視できる
程度の汚れとなることがあるが、本発明では、用紙の搬
送中のみエアー吸引力が作用しているので、分散したト
ナーの揮発物は用紙の全面に分散して目視できない程度
に目立たなくすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子写真プリンタ装置におけるフラッ
シュ定着方式を示す概略図、第２図はフラッシュラン
プ、ブロア、電磁弁、及び吸着ローラのON/OFF又は開閉
制御を示す図である。 10……トナー、 11……用紙、 12……エアー吸着ローラ、 13……フラッシュランプ、 14……電磁弁、 15……ブロア、 16……エアー管。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03G 13/20 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙（11）に対してトナー（10）像の形成
された用紙（11）をエアー吸着手段（12）を使用して搬
送する間に光エネルギ（13）を該用紙のトナー形成面上
に照射・露光し、該光エネルギの輻射によりトナーを用
紙に定着させる電子写真装置において、光エネルギが照射される位置に設けられ、光エネルギが
照射される用紙の面の反対面側を吸着するための吸着口
（12a）を有し、用紙を搬送するエアー吸着ローラ（1
2）と、前記吸着口（12a）よりエアを吸引することにより用紙
を吸着し更に、光エネルギ照射時に発生する揮発物を吸
い取るために、前記吸着口（12a）から吸引すブロア（1
5）と、前記ブロア（15）と吸着口（12a）との間のエアー通路
（12a,12b,16）を開閉し、エアー吸引作用をON/OFF制御
する手段（14）とを設け、光エネルギを照射する際に、エアー吸着ローラ（12）に
より用紙を搬送するとともに、前記ON/OFF制御手段によ
り、吸着口（12a）は吸引状態とし、これらの動作の連
動関係が、露光開始、エアー吸引開始、吸着ローラ（1
2）の回転開始の順に行われることを特徴とする電子写
真装置。
【請求項２】前記ON/OFF制御手段は電磁弁（14）であ
り、該電磁弁は前記ブロア（15）と前記エアー吸着ロー
ラ（12）との間のエアー通路（16）に設けてある請求項
１に記載の電子写真装置。
【請求項３】前記光エネルギの照射は、フラッシュラン
プ（13）により行われる請求項１に記載の電子写真装
置。