JP3084491B2 - プレカットのための加工指示伝票 - Google Patents

プレカットのための加工指示伝票

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JP3084491B2 JP03263875A JP26387591A JP3084491B2 JP 3084491 B2 JP3084491 B2 JP 3084491B2 JP 03263875 A JP03263875 A JP 03263875A JP 26387591 A JP26387591 A JP 26387591A JP 3084491 B2 JP3084491 B2 JP 3084491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋の野地パネルをプ
レカットするために使用される加工指示伝票に関し、特
に板厚を無視することのできないパネル材から野地パネ
ルを切り出すために使用される加工指示伝票に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】屋根瓦を使用した所謂木造家屋を構成す
る場合には、屋根瓦を載置するための野地板が使用され
るのであるが、この野地板は従来ベニヤ板等の薄い板を
使用して形成されることが一般的であり、このような薄
い野地板はたる木等の家屋の構造材上に配置固定されて
いたのである。
【0003】ところが、このような従来の板状の野地板
では、屋根瓦を載置する上では十分ではあったが、例え
ば家屋の構造材として必要な十分な断熱性、あるいは結
露防止機能を殆んど有してはいないものであった。この
ため、出願人は、例えば図13及び図14に示したよう
な断端面形状の野地パネルを提供してきているのであ
る。つまり、図13に示した野地パネル20は、表裏の
両表装材21間にたる木材22を所定間隔で配置すると
ともに、これらのたる木材22間に断熱材23を配置し
空気通路24を形成したのであるが、当該野地パネル2
0を家屋30の母屋31側等に配置固定する場合に従来
行っていたたる木及びその固定を省略できるようにする
とともに、断熱材23及び空気通路24によって当該野
地パネル20自体による断熱効果を高めて、空気通路2
4内に空気を通すようにして当該野地パネル20の結露
防止を図って耐久性を向上させたものである。
【0004】このように、出願人が既に提案している図
13に示したような野地パネル20は、当然図にも現れ
ているようにその厚さが厚くなるものであり、これを例
えば図11に示すような所定形状に切断するにあたって
は、当該野地パネル20の平面に対して直角に切断した
だけでは、家屋30の屋根を形成する構造材としては不
十分なものとなる。つまり、図12に示すように、この
種の野地パネル20は家屋30を構成する母屋31上に
屋根の勾配に合わせた傾斜角度で配置固定しなければな
らないものであるから、野地パネル20となるべきパネ
ル材20aをその平面に対して直角に切断すれば、図1
5の(b)あるいは図16の(b)に示すように、各野
地パネル20の端部において隙間ができてしまう。この
ような隙間は、従来のベニヤ板のような薄い材料によっ
て形成した野地板の場合は実質的に殆んど問題とはなら
なかったのであるが、図13に示した野地パネル20の
ようにその厚さが厚くなってくると、無視できないもの
となってきたのである。
【0005】それならば、厚くなった野地パネル20の
端面を、図15の(a)、図16の(a)あるいは図1
7のように、施工現場において所定の傾斜角度で切断す
ればよいようであるが、この種の野地パネル20は屋根
を構成するものであって多数使用されるものであるた
め、その作業は膨大(通常の図5に示すような家屋30
においては野地パネル20は100枚前後)なものであ
るだけでなく、屋根となる場所のような高い所での作業
は危険でもある。このため、このような端面が傾斜して
いる多数の野地パネル20を工場において予じめ機械加
工しておく、つまりプレカットしておくことが考えられ
たのである。しかしながら、機械によってプレカットす
るといっても、例えば図5に示したような家屋30にお
いても、図6に示すような種々な形状の野地パネル20
が多数使用されるものであり、しかも各野地パネル20
において端面を斜めに切断しなければならないものであ
るのは当然として、図17にも示したような所謂継ぎ部
分において、平面に対してむしろ直角に切断しなければ
ならないものも混在するのであるから、そんなに容易な
ことではない。
【0006】以上のように、断熱効果をも高めた野地パ
ネル20をプレカットすることは当然メリットがある
が、その端面形状を所望の状態に切断することは容易で
はなく、従来はプレカットのための機械を操作する者が
家屋30の図面を見ながら必要な端面形状を有する野地
パネル20をそれぞれプレカットしていたのである。
【0007】そこで、本発明者は、以上のような野地パ
ネル20のプレカット作業をもっと効率良くしていくた
めにはどうしたらよいかについて鋭意検討を重ねてきた
結果、各野地パネル20の端面形状といっても、形成す
べき家屋30の屋根勾配によって一義的に決まること、
また種類の多い野地パネル20の平面形状の類形化が比
較的容易であることに気付き、本発明を完成したのであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な実状及び経緯に基づいてなされたもので、その解決し
ようとする課題は、多種で複雑形状の野地パネルをプレ
カットするにあたっての容易化である。
【0009】そして、本発明の目的とするところは、プ
レカット作業者が一目見るだけで必要な野地パネルのプ
レカットをパネル材から極めて容易に行うことのできる
加工指示伝票を簡単な構成によって提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述の
実施例において使用する符号を付して説明すると、「家
屋30の屋根瓦を載置するために母屋31等の上に配置
固定される所定形状の野地パネル20を、一枚のパネル
材20aからプレカットするために使用する加工指示伝
票10であって、縦または横軸に野地パネル20の上方
部分及び下方部分を示す上下方向欄を形成し、横または
縦軸に前記野地パネル20の横方向の左、中、右の各部
分を示す横方向欄を形成することによって加工指示部分
10aを形成するとともに、上及び下方向欄をさらに分
割して、少なくとも、野地パネルの各横方向欄に対応す
る部分の端面形状を示す欄11と、その端面角度を示す
欄12と、この端面が家屋30のどの部分に位置するか
を示す欄13とを形成して、以上のような加工指示部分
10aを少なくとも二つ設けたことを特徴とするプレカ
ットのための加工指示伝票10」である。
【0011】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、同様に、「家屋30の屋根瓦を載置するために母屋
31等の上に配置固定される所定形状の野地パネル20
を、一枚のパネル材20aからプレカットするために使
用する加工指示伝票10であって、縦または横軸に野地
パネル20の上方部分及び下方部分を示す上下方向欄を
形成し、横または縦軸に野地パネル20の横方向の左、
中、右の各部分を示す横方向欄を形成することによって
加工指示部分10aを形成するとともに、上及び下方向
欄をさらに分割して、少なくとも、野地パネルの各横方
向欄に対応する部分の端面形状を示す欄11と、その端
面角度を示す欄12と、この端面が家屋30のどの部分
に位置するかを示す欄13とを形成して、以上のような
加工指示部分10aを少なくとも二つ設け、さらに、加
工指示部分10aに隣接して形成され、プレカットされ
るべき野地パネル20の平面形状を具体的図形で表示し
た平面形状表示部10bを設けたことを特徴とするプレ
カットのための加工指示伝票10」である。
【0012】
【発明の作用及び使用の態様】以上のように構成した各
請求項に係る加工指示伝票10の作用を、その使用の態
様とともに、以下に項を分けて説明する。
【0013】・請求項1の加工指示伝票10について この加工指示伝票10においては、図1または図2に示
すような加工指示部分10aが複数表示してあるが、こ
れらの各加工指示部分10aによって必要とする野地パ
ネル20における切断端面25の形状をどのようにした
らよいかが一目瞭然となっている。つまり、この加工指
示部分10aそれ自体が、例えば作業台上に載置した野
地パネル20の部分に対応した上下方向欄と横方向欄と
を有しているのであり、これに合わせて作業者は野地パ
ネル20となるべきパネル材20aの加工作業を行えば
よいのである。
【0014】この場合、例えば図1に示した加工指示部
分10aにおいて、図形や数値が記入されていない部
分、つまり野地パネル20の上側部分であってその上辺
の中及び右側部分において何等特別な加工をする必要の
ないことが示されているのであり、数値等が記入されて
いる部分に対応する野地パネル20の部分を記入されて
いる数値等によって加工すればよいことになるのであ
る。つまり、図1に示した加工指示部分10aでは、ま
ず野地パネル20の上方部分であって野地パネル20の
横方向の左側部分に対応する箇所に数値等が記入してあ
るから、図8中の(1)、(6)等のような形状を有し
ている野地パネル20の左上部に位置している切断端面
25を、16.9゜の傾斜角度で切断すればよいのであ
る。なお、図8中の(5)に示す形状の野地パネル20
を形成する場合には、野地パネル20の横方向の右側部
分の各該当欄に、切断端面形状、端面位置、傾斜角度、
切断寸法を具体的に記入しておけばよいものである。換
言すれば、図1に示した加工指示部分10aにおいて、
野地パネル20の上側であって左側辺に対応する部分に
ついて、端面形状欄11には切断端面25を斜めに切断
するための図形が示してあり、端面角度欄12にはその
具体的角度が示してあるのである。また、この加工指示
部分10aの端面位置欄13には、「山」という文字が
記入してあるから、この部分は家屋30を構成している
屋根の「山」となる部分、つまり「棟」ではない山形部
分に配置して固定されるものであり、切断端面25の傾
斜角度16.9゜の方向が決定されるのである。具体的
には、この場合の野地パネル20の上方部分の左側端面
は、図15の(a)のような形状に切断されるのであ
り、図6の符号20bで示した野地パネル20を形成す
ることになるものである。なお、この端面位置欄13
に、「棟」という表示があればこれが家屋30の棟部分
に位置するもの、「継」という表示があればその上方に
位置している他の野地パネル20に接続される端面とな
るものであって直角に切断されるもの、「谷」という表
示があれば家屋30の二つの屋根が下がってきた部分に
位置して「山」や「棟」とは反対の傾斜角度で切断され
るものであることを、それぞれ示しているのである。
【0015】さらに、以下の実施例においては、この加
工指示部分10aに切断寸法欄14が設けてあるが、図
1の加工指示部分10a中の切断寸法欄14には19.
1mmという切代寸法が示してあるから、16.9゜に
傾斜する切断端面25をパネル材20aの端面から1
9.1mm内方になるようにして切断形成するのであ
る。
【0016】また、この図1に示した加工指示部分10
aにおいては、野地パネル20の上側であって中側及び
右側には何等の表示もしていないから、加工は全く不要
であり、かつ切断端面25の形状としては通常の角度、
つまり野地パネル20の平面に対して直角の角度で切断
したままでよいことが示されているのである。
【0017】さらに、この図1の加工指示部分10aに
おいては、野地パネル20の下方部分に対応する辺にお
いて、横方向の「中」だけに表示があって他の「左」や
「右」には表示がなく、しかも端面形状欄11中の図形
が直角を示すものとなっているから、この野地パネル2
0の下側部分における形状は図8の(9)〜(11)に
示すようなものであればよいことになるのである。従っ
て、図2に示すような加工指示部分10aであれば横方
向に「中」欄にだけ数値等が記入してあるから、野地パ
ネル20の平面形状は通常の形状、つまり長方形状のま
まであればよいことになる。勿論、この図2の加工指示
部分10aにあっては、野地パネル20の上方部分にお
ける「中」欄の端面形状欄11、端面角度欄12等に直
角ではない図形及び数値が記入してあるから、当該野地
パネル20の上辺側切断端面25のみを斜めに切断する
ことになるものである。
【0018】そして、この請求項1に係る加工指示伝票
10においては、上記のような加工指示部分10aが少
なくとも二つ示してあるから、作業者は一つのパネル材
20aについて機械加工している間に、次のパネル材2
0aの加工を行うための準備をこの加工指示伝票10を
見ながら行えるのである。
【0019】・請求項2の加工指示伝票10について この加工指示伝票10は、図3あるいは図4に示すよう
なものであって、前述したような作用を有して使用され
る加工指示部分10aの他に、この加工指示部分10a
に近接した位置に平面形状表示部10bが示してあるの
である。この平面形状表示部10bは、具体的には加工
すべきパネル材20aの全体形状と、このパネル材20
aをどのように分割するかの数とが示してあるものであ
り、分割すべき数は当該パネル材20aから切り取られ
る具体的野地パネル20を示すことによって表示される
のである。
【0020】図3に示した加工指示伝票10において
は、図8の(6)に示した野地パネル20を二枚切り出
す場合が示してあり、同時に一枚のパネル材20aから
二枚の野地パネル20を切り出すのに最も効率のよい場
合である。図4には、三枚の野地パネル20を切り出す
場合が示してあり、それぞれの野地パネル20に対応し
た加工指示部分10aがその右側に示してある。
【0021】各野地パネル20の形状は、例えば図5に
示した家屋30を例に採ってみると、その屋根を平面的
にみて必要なものを示した場合に図6に例示したような
種々なものとなるのであり、今加工しなければならない
野地パネル20がその内のどれであるかを視覚的に示す
ことは重要なことである。この点、本発明に係る加工指
示伝票10においては、その平面形状表示部10bにお
いて加工しなければならない野地パネル20の平面形状
がそのまま表示してあるから、加工作業者は非常に作業
がし易いのである。なお、図3及び図4に示した実施例
にあっては、平面形状表示部10bに示した野地パネル
20の具体的形状中に番号が付してあるが、この番号
は、家屋30を形成するための全野地パネル20を図7
に示すようなパネル割付表40に一覧にした場合に付け
られたものであり、各平面形状表示部10bに示されて
いる野地パネル20を通番で確認できるようにしている
ものである。その意味では、実施例において説明するパ
ネル割付表40を用意すれば、当該発明の加工指示伝票
10の利用価値が増大して作業性が向上するものであ
る。
【0022】この請求項2に係る加工指示伝票10の平
面形状表示部10bは、各加工指示部分10aとともに
コンピュータ等を使用して機械的に打ち出されるもので
ある。つまり、野地パネル20の形状としては、図7及
び図8に示したように一定の類型化ができるものであ
り、さらに、各野地パネル20を上方部分と下方部分と
に分けて考えた場合に、各野地パネル20の上方部分は
図9に示した(イ)〜(カ)に、また各野地パネル20
の下方部分は図10に示した(a)〜(n)に細類型化
できるものであるから、図9及び図10に示した各形状
をコンピュータ内に記憶させておいて、これを適宜組み
合わせてプリントアウトすることによって形成されるも
のである。勿論、このプリントアウトする場合に、各野
地パネル20の大きさを決定するための具体的数値(図
3及び図4においてはその寸法は示していないが、どこ
の寸法かを示す矢印が記入してある)を同時にプリント
アウトするようにするとよい。このことは、前述した各
加工指示部分10aにおいても同様である。
【0023】
【実施例】次に、各発明の一実施例を、図面を参照しな
がら項を分けて説明する。
【0024】・請求項1の加工指示伝票10に関して 図1には、この加工指示伝票10の一部を構成する加工
指示部分10aが示してあり、この加工指示部分10a
の少なくとも二つを紙等に印刷することによって加工指
示伝票10が形成されるのである。この加工指示伝票1
0が、少なくとも二つの加工指示部分10aを有してい
るのは、各加工指示部分10aが一つの加工すべき一つ
の野地パネル20に対応するものであるため、このよう
な加工指示部分10aを二つ以上一枚の紙に印刷して表
示するようにすることが作業効率を高められるからであ
る。
【0025】各加工指示部分10aにおいては、図示左
縁を上下に分割してそれぞれに「上」、「下」の文字が
記入してあり、これが各野地パネル20の上方部分及び
下方部分を示す上下方向欄としてある。勿論、この実施
例の上下方向欄は縦軸として示してあるが、これを横軸
としてもよいものである。また、この加工指示部分10
aにおいては、図示上縁を三分割してそれぞれに
「左」、「中」、「右」の文字が記入してあり、これが
各野地パネル20の横方向の左、中及び右の各部分を示
す横方向欄としてある。この横方向欄についても実施例
のように横軸としてもよいが、縦軸にとってもよいこと
は前述した上下方向欄と同様である。
【0026】そして、各加工指示部分10aの上下方向
欄は、本実施例にあっては各横方向欄についてそれぞれ
四分割してあり、その各部分が上から順に端面形状欄1
1、端面位置欄13、端面角度欄12及び切断寸法欄1
4としてある。端面形状欄11は、完成された野地パネ
ル20の切断端面25がどのようになるのか、具体的に
は直角のままでよいのか斜めにしなければならないかの
二通りの場合を、ここに表示した図形で視覚的に示すも
のであって、直角の場合にはそのような形状の図形を、
また直角でない場合には直角ではない図形を記入するも
のである。図1に示した実施例にあっては、直角の場合
には下中欄の端面形状欄11に示したような図形を、ま
た斜めの場合には上左欄の端面形状欄11に示したよう
な図形を使用したが、その他にも上記二通りの場合が分
かるような図形や記号を示すようにしてもよいものであ
る。
【0027】各加工指示部分10aの端面角度欄12に
おいては、上記端面形状欄11に示した図形の場合に応
じた切断端面25の実角度を表示するものであり、直角
の場合は「0゜」と表示される。つまり、この端面角度
欄12に示された角度は、直角に切断した場合を0゜と
して、斜めの切断端面25を形成したい場合には、直角
端面から何度ずらすかの具体的数値が記入される。ま
た、各加工指示部分10aの端面位置欄13において
は、当該加工部分が家屋30の屋根のどの部分に位置す
ることになるのかが漢字、例えば「山」、「谷」、
「軒」、「母屋」、「棟」、「継」を記入することによ
って表示するものである。このような漢字の意味すると
ころは、前述した作用の項に詳しく述べたが、このよう
な漢字に代えて、プレカット作業者が理解できるような
図形等で表示するようにしてもよいものである。
【0028】また、本実施例に係る加工指示部分10a
においては、例えば切断寸法欄14を設けている。この
切断寸法欄14は、傾斜した切断端面25を形成するた
めに、具体的にどこから切断すればよいかを表示するも
のであり、例えば図1の上左欄の切断寸法欄14に「1
9.1mm」を表示している。この切断寸法欄14にお
ける数値の意味するところは、例えば図16の(a)に
示す点イから点ロまでの寸法であり、この寸法でパネル
材20aを切断することにより、図16の(a)に示し
たような野地パネル20が完成されるのである。つま
り、このようにパネル材20aの加工すべき端面を切断
すれば、その切断端面25の傾斜角度が自動的に端面角
度欄12に示した角度になるようにしてある。
【0029】さらに、図2に示した加工指示部分10a
のように、横方向欄の中欄にのみ数字等が記載してあ
り、かつ左右両欄に何も記載されていなければ、野地パ
ネル20の上辺または下辺全体においてその切断端面2
5が斜めになることはあっても、左右において切り落さ
れることがなく、上辺または下辺が野地パネル20の端
縁(縦の辺)と直角になることを示しているものであ
る。
【0030】・請求項2の加工指示伝票10について この加工指示伝票10は、図3または図4に示したよう
に、前述した複数の加工指示部分10aの隣に平面形状
表示部10bを設けて構成されるものであり、この平面
形状表示部10bには加工されるべきパネル材20aの
全体形状及び必要に応じてその寸法と、加工すべき野地
パネル20の具体的平面形状及び必要に応じてその各部
の寸法とが表示されるものである。特に、この平面形状
表示部10bの重要な意味は、一枚のパネル材20aを
どのように切断することによって必要な野地パネル20
を何枚効率良く切り出すかを表示するという点と、切り
出された野地パネル20の具体的形状がプレカット作業
者に具体的に理解できるような図形で表示してしまうと
いう点である。つまり、図3に示した平面形状表示部1
0bにおいては、図6に示した野地パネル20bを2枚
切り出すことを示しており、この平面形状表示部10b
に表示された平面形状を有した各野地パネル20は、平
面形状表示部10bの右隣に示されている加工指示部分
10aの内容に応じた端面加工がなされるのである。こ
の図3に示した例の場合は、1枚のパネル材20aから
同形状の2枚の野地パネル20を切り出すものであるか
ら、この加工指示伝票10中に3つの加工指示部分10
aが印刷してあるが、その内の一つは利用されていな
い。図4に示した例の場合は、3つの野地パネル20を
切り出すため、加工指示部分10aは3つとも利用して
いるものである。
【0031】以上のような平面形状表示部10bに表示
される野地パネル20の具体的形状は、例えば図5に示
したような家屋30の場合、図6に示したような野地パ
ネルの分割平面図の各部に応じたものがそれぞれ表示さ
れる。勿論、一枚のパネル材20aから複数枚の野地パ
ネル20を切り出すことができる場合には、図3または
図4に示したように複数枚の野地パネル20が同時に表
示される。
【0032】従って、この加工指示伝票10は一軒の家
屋30を建築するためには何枚も使用されることになる
のであるが、これらの加工指示伝票10に図7に示した
ようなパネル割付表40を添付して使用されることもあ
る。このパネル割付表40は、一軒の家屋30のために
使用されるパネル材20aとその寸法、これらのパネル
材20aから切り出すべき野地パネル20の具体的形状
及び数量をそれぞれ表示するものであり、一軒の家屋3
0のための全ての野地パネル20をプレカットしていく
上で非常に有利なものである。このパネル割付表40に
記載されるべき各野地パネル20の具体的形状は、例え
ば図8に示すようなものであり、これらの野地パネル2
0の形状は次のように類型化されているのである。
【0033】すなわち、図9には、野地パネル20の上
辺側(屋根のための構造材に配置固定したとき上方とな
る辺)の形状の全てを類型化したものが示してあり、ま
た図10には野地パネル20の下辺側の形状の全てを類
型化したものが示してある。つまり、例えば、図9の
(ト)に示した類型の場合は、野地パネル20の上辺側
の左側部分が平面的にみて斜めに切断され、野地パネル
20の上辺の中及び右側部分は水平に切断されることを
示している。図10に示した各類型についても同様であ
る。従って、図9の(ホ)と図10の(c)を組み合わ
せれば、図8の(1)で示したような平面形状の野地パ
ネル20となるのであり、図9の(イ)と図10の
(e)とで図8の(7)の平面形状を有する野地パネル
20となるのである。また、図11に示したような平面
形状の野地パネル20を示すためには、図9の(ホ)と
図10の(a)を組み合わせればよいことになる。これ
らの図9及び図10に示した各類型をコンピュータ等に
記憶させておいて、適宜アウトプットすることにより、
具体的な平面形状表示部10bが完成されることにな
る。
【0034】なお、図3及び図4に示した実施例にあっ
ては、その各平面形状表示部10b中に番号が付してあ
るが、この番号は、図7に示したパネル割付表40中に
家屋30に必要な全野地パネル20を通番でまとめて表
したときに付されるものと同じ通番である。従って、こ
の平面形状表示部10b中に付された番号によってその
加工される野地パネル20がパネル割付表40中のどれ
に該当するものであるかを示すとともに、この番号の向
きによってパネル材20aから切り出される野地パネル
20の屋根に対する向きも示すようにしているものであ
る。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り、各発明によれば、プ
レカット作業者が一目見るだけで必要な野地パネルのプ
レカットをパネル材から極めて容易に行うことのできる
加工指示伝票を簡単な構成によって提供することができ
るのである。
【0036】すなわち、請求項1に係る加工指示伝票1
0によれば、その各加工指示部分10aにおいて具体的
に示された数値等によって、予め所定形状にプレカット
された野地パネル20の切断端面25を必要な角度に簡
単にプレカットすることができて、厚さの厚くなった野
地パネル20の屋根上での固定作業を安心して確実に行
うことのできる野地パネル20とすることができるので
ある。
【0037】また、請求項2に係る加工指示伝票10に
よれば、その各加工指示部分10aによって請求項1に
おける効果と同様な効果を発揮することができることは
当然として、さらに一枚のパネル材20aから各切断端
面25の傾斜角度まで加味しながら必要な野地パネル2
0のプレカットを容易に行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の加工指示伝票を構成するための加工
指示部分の具体例を示す平面図である。
【図2】図1に示した加工指示部分の他の具体例を示す
平面図である。
【図3】請求項2の加工指示伝票の具体的実施例を示す
平面図である。
【図4】同加工指示伝票の他の実施例を示す平面図であ
る。
【図5】家屋の一例を示す正面図である。
【図6】図5に示した家屋において使用されている全て
の野地パネルを示す平面図である。
【図7】図6に示した全ての野地パネルのためのパネル
割付表を示す平面図である。
【図8】図7中に示した各野地パネルの具体的形状をそ
れぞれ示した拡大平面図である。
【図9】各野地パネルの上辺側の全ての類型を示した平
面図である。
【図10】各野地パネルの下辺側の全ての類型を示した
平面図である。
【図11】一つの野地パネルの拡大平面図である。
【図12】野地パネルの平面形状とこれを屋根に固定し
たときの関係を示す側面図である。
【図13】図11の13−13線に沿ってみた野地パネ
ルの拡大断面図である。
【図14】図11の野地パネルの上辺側を拡大して示し
た部分左側面図である。
【図15】棟木に野地パネルを固定する場合の状態を示
した部分側面図である。
【図16】家屋の二階側の壁に上端を当接させた状態の
野地パネルの側面図である。
【図17】野地パネルの下端に鼻隠し板を取付けた状態
の側面図である。
【符号の説明】
10 加工指示伝票 10a 加工指示部分 10b 平面形状表示部 11 端面形状欄 12 端面角度欄 13 端面位置欄 14 切断寸法欄 20 野地パネル 20a パネル材 25 切断端面 30 家屋 40 パネル割付表

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の屋根瓦を載置するために母屋等の
    上に配置固定される所定形状の野地パネルを、一枚のパ
    ネル材からプレカットするために使用する加工指示伝票
    であって、 縦または横軸に前記野地パネルの上方部分及び下方部分
    を示す上下方向欄を形成し、横または縦軸に前記野地パ
    ネルの横方向の左、中、右の各部分を示す横方向欄を形
    成することによって加工指示部分を形成するとともに、 前記上及び下方向欄をさらに分割して、少なくとも、前
    記野地パネルの各横方向欄に対応する部分の端面形状を
    示す欄と、その端面角度を示す欄と、この端面が家屋の
    どの部分に位置するかを示す欄とを形成して、 以上のような加工指示部分を少なくとも二つ設けたこと
    を特徴とするプレカットのための加工指示伝票。
  2. 【請求項2】 前記加工指示部分に隣接して形成され、
    プレカットされるべき前記野地パネルの平面形状を具体
    的図形で表示した平面形状表示部を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のプレカットのための加工指示伝
    票。
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