JP3084445U - コースター - Google Patents

コースター

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分とし
たシート状発泡体からなり、優れた吸収性を有するとと
もに乾燥も早くすることができ、且つ耐久性に優れ、あ
る程度の繰り返し利用が可能であり、使用後等には一般
ゴミとして焼却可能であり、ひいては自然環境に優しい
コースターを提供すること。 【解決手段】 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分
とし且つシート状に押圧成形されたシート状発泡体Ms
から成形されること。その表面1に多数の小穴3,3,
…を形成してなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分としたシート状発泡体から なり、優れた吸収性を有するとともに乾燥も早くすることができ、且つ耐久性に 優れ、ある程度の繰り返し利用が可能であり、使用後等には一般ゴミとして焼却 可能であり、ひいては自然環境に優しいコースターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷たい水,清涼飲料,或いは氷の入った飲料のグラス,ボトル等を 置くためのコースターが使用されている。このコースターは、グラスの装飾用と して使用するだけでなく、実際には、温度差によってグラスの外面に生じた水滴 がグラスの外面を伝わって落下するのを受けて、テーブルが濡れてしまうことを 防止することにある。
【0003】 このようなことから、特に飲食点で多く使用されるコースターは、紙製で使い 捨てタイプのものである。これは、使い捨てによる衛生面と、紙自体の吸水性と 、使用後の焼却が容易にできる便利さ等から、紙材がコースターの原料としては 、トータルとして見た場合に合成樹脂,金属,ガラス,木等に比較して、極めて 好適であるという理由からである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のように、コースターの材質を紙製とすることによって吸水性 を持たせるようにしたものであるが、たとえ紙製としても、これが厚紙で丈夫に したものにすると、紙の繊維密度が高く吸水性に多少劣ることになる。そこで、 吸水性のある性質の紙を使用した場合には、吸収した水分がテーブルに伝わらな いようにするため、防水性のある紙が併用されることになり、その価格は高くな ってしまう。また、近年,省資源化が推進されている状況において、使い捨て可 能なものであっても、一度使用したら捨てるのではなく、ある程度は繰り返して 使用できるということが大切である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本考案を、 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分とし、且つシート状に押圧成形されたシ ート状発泡体から成形されたコースターとしたことにより、優れた吸収性を有す るとともに乾燥も早くすることができ、且つ耐久性に優れ、ある程度の繰り返し 使用が可能であり、使用後等には一般ゴミとして焼却可能であり、ひいては自然 環境に優しいものとし上記課題を解決したものである。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案のコースターの原材料は、シート状発泡体Msである。該シート状発泡 体Msは、約10〜40重量%の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤とし て約25〜40重量%の澱粉(コーンスターチ等)成分と、約35〜60重量% のポリオレフィン系樹脂とから構成されている。前記紙粉末成分は、具体的には 、官製葉書(葉書古紙も含む),紙幣古紙,切手古紙,上質紙(古紙上質紙を含 む)等を使用したものである。またこの明細書において、前記官製葉書古紙とは 、官製葉書製造工程で発生する裁ち屑,汚損紙等の古紙及び使用家庭で発生する 汚損紙等をいうものである。また、前記植物性粉末成分としては、ふすま,茶葉 殻,トウモロコシ粕,オカラ等の食物残滓等の粉末である。また、各成分の約1 割程度の増減は本考案に含まれる。
【0007】 前記官製葉書(葉書古紙も含む),紙幣古紙,切手古紙,上質紙(古紙上質紙 を含む)等の紙材は、まずミキサーカッタ方式の粉砕機で粗粉砕(破砕)され、 次にミル(臼)方式の粉砕機で微粉砕したものが、集塵機で粉体として収集され る。このような紙粉体としての紙粉末成分が、混練機を使用して澱粉成分と混練 され、ポリオレフィン系樹脂とともに加熱溶融され、水を発泡媒体として、2軸 の押出機を用いて押し出されて、板状発泡体が製造される。前記官製葉書古紙の 粉砕は、100〜200メッシュの篩を通過した程度の粉体(約150〜80μ m粒径)にすることが好ましい。
【0008】 本考案におけるコースターを構成する発泡体の原料組成の割合は、全体に占め るポリオレフィン系樹脂の割合が60重量%程度であり、これにより発泡体を得 ることができる。官製葉書古紙の有効利用という観点から、ポリオレフィン系樹 脂の比率は60重量%以下として、官製葉書古紙の組成比率を10重量%以上で 、できるだけ多くすることが望ましい。なお、前記ポリオレフィン系樹脂(好ま しくは、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂)の割合は60重量%以上に なっても、前述と略同様な発泡体を得ることはできる。また、シート状発泡体M sは、前記板状発泡体を後述するロール成形機Bにより、押圧してシート状に成 形したものである。
【0009】 次に、前述したような官製葉書古紙等の紙粉末成分を主成分とするシート状発 泡体Msの製造法について説明する。まず、官製葉書等の古紙の紙粉末成分を、 ミキサーカッタ方式の粉砕機で粗粉砕し、約15〜20mm程度の断片に破砕する 。そして、ミル方式の粉砕機で微粉砕し、約200メッシュ程度の官製葉書古紙 等の紙粉末成分とする。次いで、微粉砕した官製葉書古紙の紙粉末成分と適宜な 工業用澱粉なる澱粉成分とを混合する。そして、前記紙粉末成分と澱粉成分とに 対して、ポリオレフィン系樹脂(顆粒)及び水を混合して、加熱混練する。
【0010】 このようにした成分を、高温加熱シリンダとしての押出機Aから押し出すこと により、該押出機Aの出口端に設けた押出用金型5及び押出型枠7を通過するこ とで板状発泡体が製造できる。さらに押出機Aに隣接してロール成形機Bが配置 されている。該ロール成形機Bは、下部ロール8と上部ロール9とから構成され 、前記押出機Aにより成形された板状発泡体がロール成形機Bにより厚さ方向に 押圧成形されてシート状発泡体Msが成形される。
【0011】 図6(A)は、上記押出機A及びロール成形機Bを示す斜視図である。また、 図6(B)は、押出機Aにより成形された板状発泡体Mがロール成形機Bにより 押圧されてシート状発泡体Msが成形される状態を示すものである。前記押出用 金型5は、断面長方形をなし、適宜の長さを有した偏平立法体状をなしている。 この断面の内部には、複数の孔6,6,…が長さ方向に貫通して構成されている 。孔径は、約2mm乃至約3mm程度である。この複数の孔6を紐状として出た複数 が、断面長方形状の空隙が成形された押出型枠7を通過することで互いに接着さ れて板状発泡体Mが成形される。
【0012】 この押出方向は図6における矢印のように、右から左側に向かって通過するよ うに構成されている。このシート状発泡体Msから、コースターが製造される。 該コースターは、前記シート状発泡体Msから打抜き装置Cを介して打ち抜き成 形されたものであり、前記シート状発泡体Msにはカットラインkが切り込まれ ている(図5参照)。
【0013】 その打抜き装置Cは、打抜き型10と、受け台11とからなり、前記打抜き型 10には、打抜き刃10bとベース10aとからなり、該ベース10aに打抜き 刃10bが装着されている。該打抜き刃10bは、ループ状の帯状刃であって、 コースターに適した形状の円形,正方形或いは五角形,六角形等の多角形状に形 成されたものである〔図7(A),(B)参照〕。受け台11には、ベッド部1 1aにループ状溝11bが形成され、該ループ状溝11bは前記打抜き刃10b に対応する形状をなしている〔図7(C),(D)参照〕。
【0014】 そして、受け台11上にシート状発泡体Msを載置して、その上から打抜き型 10を下ろすことで、打抜き刃10bがループ状溝11bにまで達して、シート 状発泡体Msからコースターが打抜き成形される〔図7(E)参照〕。なお、前 記受け台11にはループ状溝11bが形成されないこともあり、この場合には受 け台11は平坦状面となっている。
【0015】 そのコースターは、厚さ数mm程度であり、具体的には2mmから7mm程度である が、この寸法に限定されるものではなく、その厚さは前記数値以下又は以上の厚 さにしてもよい。通常は、シート状発泡体Msの厚さがそのままコースターの厚 さとすることが好適である(図5参照)。シート状発泡体Msにて成形されたコ ースターは、適度のクッション性及び柔軟性を有している。また、シート状発泡 体Msは、官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分が主 成分であるから、内部には空隙sが多く形成され、この多数の空隙sにより吸水 性は極めて良好である。
【0016】 コースターは、表面1と裏面2を有しているが、特に両面が異なるものではな く、いずれか一方を表面1に決めると、他面が裏面2となる。或いは、表面1に 種々の模様,文字等を記入することもある。また、表面1と裏面2は、その何れ の面も使用することもできる。その表面1及び裏面2には多数の小穴3,3,… が形成されている。
【0017】 該小穴3,3,…は、図1(A)に示すように、多数の点状をなしており、且 つ表面1或いは裏面2に均一に形成されている。その小穴3は、コースターを貫 通するものではなく、適宜の深さとなるように形成されている。そして、図3( A),(B)に示すように、多数の小穴3,3,…は、コースター内部の多数の 空隙sと交わり、小穴3と空隙sとが連通するものである(図2参照)。これに よって、グラスから落下する水滴dが前記小穴3,3,…からコースターの内部 に入り込み、内部に形成された空隙sにしみ込ませ、吸水効率を向上させるもの である。
【0018】 さらに、前記ポリオレフィン系樹脂をポリプロピレン樹脂を主とすることによ り、コースターの外面には、図4(A)に示すように、ポリプロピレンによる被 覆膜状部4が形成されることになる。このようなコースターの表面1又は裏面2 に前記小穴3,3,…が形成される〔図4(B)参照〕。前記コースターの表面 1及び裏面2は、被覆膜状部4によって被覆状態となり、コースターの表面1及 び裏面2から内部に水分がしみ込まない構造であるが、図4(C)に示すように 、前記小穴3,3,…箇所を介して水分がコースターの内部に入り込むことがで き、コースター内の空隙sに水分が吸収される。このようなことから、紙製コー スターでは、水滴dにより表面全体が濡れて使用する者に不快感を与えるという ようなことがあるが本考案のコースターでは、被覆膜状部4により落下した水滴 dがコースターの表面1に溜まるようなことがなく、且つ表面1が崩れるような こともなく、使用することができるものである。
【0019】
【実施例】
具体的な製造工程を図8のフローチャート(製造工程図)によって説明する。 まず、官製葉書古紙を、ミキサーカッタ方式の粉砕機で15〜20mm程度の断片 に粗粉砕する(S1参照)。粗粉砕した紙断片をミル方式の粉砕機で微粉砕する (S2参照)。この微粉末を微粉砕機の上部から、2.2kwの吸引ポンプで、 吸引開口目盛りを調節しながら空気分吸して、100〜200メッシュの篩を通 した程度の紙粉末(約150〜80μm粒径)として収集する。これまでが官製 葉書古紙を紙粉末成分にする工程である。
【0020】 この紙粉末成分と工業用変性澱粉なる澱粉成分とを、重量比で4対6の割合で 加えて混合する(S3参照)。そして、このような紙粉末成分24重量%と澱粉 成分36重量%、ポリプロピレン系樹脂40重量%に、水を適宜供給して混練機 で良く混練しておく(S4参照)。紙粉末成分と澱粉成分とポリオレフィン系樹 脂とを押出機に投入する(S5参照)。
【0021】 上記板状発泡体を押出用金型5は、断面が約105mmで、高さ22mmの中に、 孔直径約2.5mmの円形の孔6が千鳥状配列に合計23個が開口され、金型の厚 さ約10mmで、前記多数の孔6を出た直後には、円形紐状をなし、この複数相互 が互いに密着するごとくに合わさり、且つ枠状の前記押出型枠7を通過して、若 干収縮されて、幅約100mm×高さ約20mmの帯板状の板状発泡体が押し出され る(S6参照)。
【0022】 そして、押出用金型5及び押出型枠7を出た直後に、所望の長さ、例えば45 cmでカッタによって裁断すると板状発泡体が製造される。さらに、その板状発泡 体がロール成形機Bにてシート状発泡体Msに成形され(S7参照)、そのシー ト状発泡体Msからコースターが打抜き成形される(S8参照)。
【0023】 また、一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分から板状発泡体を製造するに は、官製葉書古紙を主成分とする製造法と同様であり、その説明は省略する。ま た、前記押出用金型5は、横幅が約80mmで高さ22mmで孔直径約2.5mmの円 形の孔6が千鳥状配列に合計17個が開口された実施例も存在し、これで成形す ると、幅約70mm×高さ約20mmで適宜の長さ(例えば約30cm)の帯板状発泡 体が成形される。さらに、断面が約105mmで、高さ44mmの中に、孔直径約2 .5mmの円形の孔6が千鳥状配列に合計28個が開口された実施例も存在する。 これで成形すると、幅約100mm×高さ約40mmで適宜の長さ(例えば約30cm )の帯板状発泡体が成形される。
【0024】 このように、厚さ(高さ)が約20mm又は40mmであっても、その幅は100 mmのため、所望の幅、例えば、280mmの場合には、100mmのもの2つと、8 0mmのもの1つを接着剤等で接着して構成される。また、押出機を大型化するこ とで、厚さ(高さ)が約50mmで、幅200〜300mm程度で適宜の長さ50cm 乃至1m程度の板状発泡体の製造が可能である。なお、実施例では、ポリプロピ レン樹脂を使用したが、ポリエチレン樹脂を使用することもある。
【0025】
【考案の効果】
請求項1の考案は、紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分とし、且つシート 状に押圧成形されたシート状発泡体Msから成形されたコースターとしたことに より、優れた吸収性を有するとともに乾燥も早くすることができ、且つ耐久性に 優れ、ある程度の繰り返し使用が可能であり、使用後等には一般ゴミとして焼却 可能であり、ひいては自然環境に優しいものとすることができる等の効果を奏す る。
【0026】 上記シート状発泡体Msは、円形紐状の素材が多数組合わさって、板状をなし たものがシート状に押圧成形されたものであり、このシート状発泡体Msは、内 部に多数の小さな空隙sを有する略多孔質状のスポンジ状素材であり、極めて吸 水性に優れたものである。したがって、シート状発泡体Msから成形されたコー スターは、適度の吸水性を有するものである。これによって、通常の紙製のコー スターに比較して、吸水性のあるコースターとすることができる。また、シート 状発泡体Msは、上述したような多孔質状の素材であるため、一旦,吸収した水 分は、蒸発も早く行われ、乾燥が早くなる。
【0027】 また、コースターを構成するシート状発泡体Msは、軟質性であり、紙製のコ ースターに比較して耐久性を有し、また、洗浄も容易にできるので、ある程度の 回数で繰り返し使用することができる。さらに、その板状発泡体の成分は官製葉 書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分としているの で、原材料が安く、リサイクル環境に貢献することができるものである。さらに 、廃棄する場合には、焼却しても有害物を発生することがなく、環境保護の見地 からも多いに貢献することができる。
【0028】 請求項2の考案は、請求項1において、前記コースターの一方の面にのみ多数 の小穴3,3,…を形成したことにより、前記コースターは、その素材であるシ ート状発泡体Msの有する吸水性に加えて、多数形成された小穴3,3,…によ り、グラスから落下する水滴dが小穴3,3,…からコースターの内部にしみ込 み、コースターの内部の空隙sに吸収され、その吸水効率を向上させることがで きる。
【0029】 請求項3の考案は、請求項1において、前記コースターの表面1及び裏面2に 多数の小穴3,3,…を形成したことにより、コースターの両面を使用すること ができるとともに、両面における吸水性が極めて良好なるものにできる。
【0030】 請求項4の考案においては、10〜40重量%の紙粉末成分又は植物性粉末成 分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜60重量%のポリオ レフィン系樹脂とからなり、且つシート状に押出成形されたシート状発泡体Ms から成形され、その少なくとも一方の面には多数の小穴3,3,…が形成されて なるコースターとしたことにより、耐久性及び耐水性を有するコースターにする ことができる。
【0031】 該コースターを構成するシート状発泡体Msには、ポリオレフィン系樹脂が混 じり込み、そのコースターの表面1及び裏面2は、ポリオレフィン系樹脂による 皮膜が形成されて被覆状態となり、小穴3,3,…箇所以外は水分を吸い込みに くいものとし耐水性がある。また、前記小穴3,3,…からのみ水滴dが入り込 むもので、コースターを構成するシート状発泡体Ms内部の空隙sにより水分が 効率良く吸収されるものである。これによって、コースターが水分を吸っていて も使用者にはあまり濡れた感触を受けることがなく、心地良く使用することがで きるものである。
【0032】 次に、請求項5の考案においては、請求項4において、前記ポリオレフィン系 樹脂はポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂としてなるコースターとしたこ とにより、より一層の耐水性及び耐久性を有するとともに、前記板状発泡体は、 一般家庭ごみと一緒に燃焼廃棄処理することができる。そのために、コースター を焼却するにあたり、公害防止に適応したものであり、地球環境保護の点からも 良好なる効果を奏する。
【0033】 上記効果を詳述すると、コースターの表面1及び裏面2は、ポリプロピレンに よる被覆膜状部4が形成されることになる。このようなコースターの表面1又は 裏面2に前記小穴3,3,…が形成されており、さらに被覆膜状部4によって被 覆状態となっている。そのために、コースターの表面1及び裏面2から内部に水 分がしみ込むことがなく、前記小穴3,3,…箇所のみから水分が内部に入り込 むことができ、コースター内の空隙sに水分が吸収される。このようなことから 、紙製コースターでは、水滴dにより表面全体が濡れて使用する者に不快感を与 えるというようなことがあるが本考案のコースターでは、被覆膜状部4により落 下した水滴dがコースターの表面1に溜まるようなことがなく、且つ表面1が崩 れるようなこともなく、使用することができるものである。
【0034】 また、シート状発泡体Msに含有されるポリオレフィン系樹脂は、ベンゼン環 を有しない鎖状炭化水素高分子であるので、従来多用されている発泡ポリスチレ ン又は発泡スチロールに比べて、燃焼処理の場合、有害なススが出ず、燃焼した 後には、主に炭酸ガスと水蒸気となり、燃焼発熱量も発泡ポリスチレン又は発泡 スチロールに比較して少ない。したがって、前記板状発泡体は、一般家庭ごみと 一緒に燃焼廃棄処理することができるため、地球環境保護の点からも良好なる効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案のコースターの斜視図 (B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
【図2】図1のイ部拡大図
【図3】(A)はコースター状にグラスを載置した状態
の一部断面にした正面視図 (B)は水滴が小穴から空隙に吸収される状態の拡大断
面図
【図4】(A)は本考案の第2実施形態の断面図 (B)は(A)のロ部拡大図 (C)は水滴が小穴から空隙に吸収される状態の拡大断
面図
【図5】(A)はコースターを打ち抜くためのカットラ
インが形成されたシート状発泡体の斜視図 (B)は正方形状としたコースターの斜視図 (C)は六角形としたコースターの斜視図
【図6】(A)は押出機の一部切除した斜視図及びロー
ル成形機の斜視図 (B)は押出機から成形された板状発泡体をロール成形
機にてシート状発泡体に成形する状態図
【図7】(A)は打抜き型の斜視図 (B)は(A)のX2 −X2 矢視断面図 (C)は受け台の斜視図 (D)は(C)のX3 −X3 矢視断面図 (E)は板状発泡体からコースターを打抜き成形する状
態図
【図8】コースターを製造するための工程図
【符号の説明】
Ms…シート状発泡体 1…表面 2…裏面 3…小穴

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分
    とし、且つシート状に押圧成形されたシート状発泡体か
    ら成形されたことを特徴とするコースター。
  2. 【請求項2】 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分
    とし、且つシート状に押圧成形されたシート状発泡体か
    ら成形され、その表面にのみ多数の小穴を形成してなる
    ことを特徴とするコースター。
  3. 【請求項3】 紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分
    とし、且つシート状に押圧成形されたシート状発泡体か
    ら成形され、表面及び裏面に多数の小穴を形成してなる
    ことを特徴とするコースター。
  4. 【請求項4】 10〜40重量%の紙粉末成分又は植物
    性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成
    分と、35〜60重量%のポリオレフィン系樹脂とから
    なり、且つシート状に押出成形されたシート状発泡体か
    ら成形され、その少なくとも一方の面には多数の小穴が
    形成されてなることを特徴とするコースター。
  5. 【請求項5】 10〜40重量%の紙粉末成分又は植物
    性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成
    分と、35〜60重量%のポリオレフィン系樹脂とから
    なり、且つシート状に押出成形されたシート状発泡体か
    ら成形され、前記ポリオレフィン系樹脂はポリプロピレ
    ン樹脂又はポリエチレン樹脂とし、その少なくとも一方
    の面には多数の小穴が形成されてなることを特徴とする
    コースター。
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