JP3080639U - 簡易スリッパ - Google Patents

簡易スリッパ

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JP3080639U JP2001001652U JP2001001652U JP3080639U JP 3080639 U JP3080639 U JP 3080639U JP 2001001652 U JP2001001652 U JP 2001001652U JP 2001001652 U JP2001001652 U JP 2001001652U JP 3080639 U JP3080639 U JP 3080639U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 官製葉書古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成
分を主成分とした板状発泡体からなるスリッパ底部とバ
ンド部とからなり、クッション性に優れた良好な履き心
地を有し、且つ使用後等には一般ゴミとして焼却可能で
あり、ひいては自然環境に優れた簡易スリッパを提供す
ること。 【解決手段】 官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末
成分又は植物性粉末成分を主成分とする板状発泡体Mに
て成形されたスリッパ底部1と、前記板状発泡体Mがシ
ート状に押圧成形されてなるシート状発泡体Msから成
形され,且つ前記スリッパ底部1に装着するバンド部2
とからなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、官製葉書古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分とした板状 発泡体からなるスリッパ底部とバンド部とからなり、クッション性に優れた良好 な履き心地を有し、且つ使用後等には一般ゴミとして焼却可能であり、ひいては 自然環境に優れた簡易スリッパに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ホテル,旅館等の宿泊施設では、宿泊客にスリッパが提供されている。 スリッパは、ほとんどが施設の備品であることが多い。したがって、多くの客は は、他人の使用したスリッパを使用することになる。即ち、宿泊客が出てゆくと してもいままで使用されたスリッパは、そのまま次の客が使用する。また、風呂 場等の脱衣場等のように沢山のスリッパが散らかっているような場所では、たと えスリッパを他の客に使用されないように注意して、脱いだスリッパを目立ちに くい場所に置いても、沢山のスリッパが散らかっているような状態では、結局自 分の履いてきたスリッパがどれだか分からなくなるのが一般的である。このため に宿泊施設では、スリッパの使用をためらうことが多いものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、宿泊施設では、それぞれの客に使い捨てタイプのスリッパを提供して いるところがある。特に近年、ホテル,旅館ではタオル,歯ブラシ,化粧品等を 提供するのが一般的となっているが、これらとともにスリッパを提供しようとす るものである。ところがスリッパは、あまりおざなりなものでは、その宿泊施設 の品格を落とすことになるし、また客がある程度満足する品質とすれば、それに 応じて比較的コストのかかる品類に属することになる。そして、これらのコスト のしわよせが宿泊費に現れるという大きな矛盾を抱えている。また、この種のス リッパは、使い捨てタイプとすることもあり、そのために、廃棄する場合に焼却 処分するときに、有害物が発生しないようにして、環境保全に配慮したものにし なければならない。本考案は、使い捨てが可能であり、且つ品質を一定水準に保 ち且つ環境保全にも寄与するとともに、コストを極力抑えた簡易スリッパを提供 することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本考案を、 官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成分とする 板状発泡体にて成形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に押圧成 形されてなるシート状発泡体から成形され,且つ前記スリッパ底部に装着するバ ンド部とからなる簡易スリッパとしたことにより、クッション性に優れた良好な 履き心地を有し、且つ使用後等には一般ゴミとして焼却可能であり、ひいては自 然環境に優れたものとし、前記の不都合又は欠点を解消したものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の簡易スリッパを構成する原材料は、板状発泡体M及びシート状発泡体 Msである。まず、板状発泡体Mとしては、約10〜40重量%の官製葉書古紙 若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤として約25〜4 0重量%の澱粉(コーンスターチ等)成分と、約35〜60重量%のポリオレフ ィン系樹脂とから構成されている。この明細書において、前記官製葉書古紙とは 、官製葉書製造工程で発生する裁ち屑,汚損紙等の古紙及び使用家庭で発生する 汚損紙等をいうものである。また、植物性粉末成分としては、ふすま,茶葉殻, トウモロコシ粕,オカラ等の食物残滓等の粉末である。また、各成分の約1割程 度の増減は本考案に含まれる。
【0006】 前記官製葉書古紙は、まずミキサーカッタ方式の粉砕機で粗粉砕(破砕)され 、次にミル(臼)方式の粉砕機で微粉砕したものが、集塵機で粉体として収集さ れる。このような紙粉体としての紙粉末成分が、混練機を使用して澱粉成分と混 練され、ポリオレフィン系樹脂とともに加熱溶融され、水を発泡媒体として、2 軸の押出機を用いて押出されて、板状発泡体Mが製造される。前記官製葉書古紙 の粉砕は、100〜200メッシュの篩を通過した程度の粉体(約150〜80 μm粒径)にすることが好ましい。
【0007】 本考案の発泡体の原料組成の割合は、全体に占めるポリオレフィン系樹脂の割 合が60重量%程度であり、これにより発泡体を得ることができる。官製葉書古 紙の有効利用という観点から、ポリオレフィン系樹脂の比率は60重量%以下と して、官製葉書古紙の組成比率を10重量%以上で、できるだけ多くすることが 望ましい。なお、前記ポリオレフィン系樹脂(好ましくは、ポリプロピレン樹脂 又はポリエチレン樹脂)の割合は60重量%以上になっても、前述と略同様な発 泡体を得ることはできる。また、シート状発泡体Msは、前記板状発泡体Mを後 述するロール成形機Bにより、押圧してシート状に成形したものである。
【0008】 次に、官製葉書古紙を主成分とする板状発泡体Mの製造法について説明する。 まず、官製葉書の古紙を、ミキサーカッタ方式の粉砕機で粗粉砕し、約15〜2 0mm程度の断片に破砕する。そして、ミル方式の粉砕機で微粉砕し、約200メ ッシュ程度の官製葉書古紙の紙粉末成分とする。次いで、微粉砕した官製葉書古 紙の紙粉末成分と適宜な工業用澱粉なる澱粉成分とを混合する。そして、前記紙 粉末成分と澱粉成分とに対して、ポリオレフィン系樹脂(顆粒)及び水を混合し て、加熱混練する。
【0009】 このようにした成分を、高温加熱シリンダとしての押出機Aから押出すことに より、該押出機Aの出口端に設けた押出用金型5及び押出型枠7を通過すること で板状発泡体Mが製造できる。さらに押出機Aに隣接してロール成形機Bが配置 されている。該ロール成形機Bは、下部ロール8と上部ロール9とから構成され 、前記押出機Aにより成形された板状発泡体Mがロール成形機Bにより厚さ方向 に押圧成形されてシート状発泡体Msが成形される。
【0010】 図5(A)は、上記押出機A及びロール成形機Bを示す斜視図である。また、 図5(B)は、押出機Aにより成形された板状発泡体Mがロール成形機Bにより 押圧されてシート状発泡体Msが成形される状態を示すものである。図5(C) は、押出機Aのみでロール成形機Bが配置されていない状態を示すもので、板状 発泡体Mのみの成形に使用される。
【0011】 前記押出用金型5は、断面長方形をなし、適宜の長さを有した偏平立法体状を なしている。この断面の内部には、複数の孔6,6,…が長さ方向に貫通して構 成されている。孔径は、約2mm乃至約3mm程度である。この複数の孔6を紐状と して出たもの複数が、断面長方形状の空隙が成形された押出型枠7を通過するこ とで互いに接着されて板状発泡体Mが成形される。
【0012】 この押出方向は図5における矢印のように、右から左側に向かって通過するよ うに構成されている。このような板状発泡体M及びシート状発泡体Msから、簡 易スリッパが製造される。該簡易スリッパは、具体的には、スリッパ底部1とバ ンド部2とから構成される(図1,図2等参照)。前記スリッパ底部1は、前記 板状発泡体Mから打抜き装置Cを介して足形に打ち抜き成形されたものであり、 板状発泡体Mにはカットラインkが切り込まれている〔図6(A)参照〕。同様 に、バンド部2は、シート状発泡体Msから打抜き装置Cを介して打抜き成形さ れたものであり、シート状発泡体Msにはカットラインkが切り込まれている〔 図6(B)参照〕。
【0013】 その打抜き装置Cは、打抜き型10と、受け台11とからなり、前記打抜き型 10には、打抜き刃10bとベース10aとからなり、該ベース10aに打抜き 刃10bが装着されている。該打抜き刃10bは、ループ状の帯状刃であって、 足形に形成されたものである〔図7(A),(B)参照〕。受け台11には、ベ ッド部11aにループ状溝11bが形成され、該ループ状溝11bは前記打抜き 刃10bに対応する足形状をなしている〔図7(C),(D)参照〕。
【0014】 そして、受け台11上に板状発泡体Mを載置して、その上から打抜き型10を 下ろすことで、打抜き刃10bがループ状溝11bにまで達して、板状発泡体M からスリッパ底部1が打抜き成形される〔図7(E)参照〕。同様に、前記打抜 き刃10bがバンド部2の形状に形成されたものによって、シート状発泡体Ms からバンド部2が成形される。なお、前記受け台11にはループ状溝11bが形 成されないこともあり、この場合には受け台11は平坦状面となっている。
【0015】 そのスリッパ底部1は、厚さ20mm程度であるが、この寸法には限定される2 0mm以上としてよいし、それ以下としても構わない。通常は、板状発泡体Mの厚 さがそのままスリッパ底部1の厚さとすることが好適である(図6参照)。次に 、バンド部2は、前記シート状発泡体Msから成形されたものであり、前記スリ ッパ底部1の幅方向の両側面から裏面側に向かって貼着されたものである〔図1 (A),(B)参照〕。具体的には、バンド部2の幅方向両端箇所がスリッパ底 部1の裏面側全体(略全体も含む)で面接合している。このように、バンド部2 とスリッパ底部1とのスリッパ底部1との貼着箇所が裏面側全体とすることで、 バンド部2はスリッパ底部1に強固に装着され、耐久性のあるものにすることが でき。また、バンド部2は、スリッパ底部1の幅方向両側面に貼着されることも ある〔図4(A)参照〕。その貼着には接着剤が使用される。
【0016】 また、スリッパ底部1の裏面側には、膨出部材3が装着されることもある〔図 4(A)参照〕。該膨出部材3は、簡易スリッパを履いて歩行したときに、土踏 まずの箇所を押圧して、刺激することができるようになっている〔図4(B)参 照〕。その膨出部材3は、その形状が半割り円筒状に成形されたもので、スリッ パ底部1の裏面側の土踏まずに対応する位置に装着される。
【0017】
【実施例】
具体的な製造工程を図8のフローチャート(製造工程図)によって説明する。 まず、官製葉書古紙を、ミキサーカッタ方式の粉砕機で15〜20mm程度の断片 に粗粉砕する(S1参照)。粗粉砕した紙断片をミル方式の粉砕機で微粉砕する (S2参照)。この微粉末を微粉砕機の上部から、2.2kwの吸引ポンプで、 吸引開口目盛りを調節しながら、空気分吸して、100〜200メッシュの篩を 通した程度の紙粉末(約150〜80μm粒径)として収集する。これまでが官 製葉書古紙を紙粉末成分にする工程である。
【0018】 この紙粉末成分と工業用変性澱粉なる澱粉成分とを、重量比で4対6の割合で 加えて混合する(S3参照)。そして、このような紙粉末成分24重量%と澱粉 成分36重量%、ポリプロピレン系樹脂40重量%に、水を適宜供給して混練機 で良く混練しておく(S4参照)。紙粉末成分と澱粉成分とポリオレフィン系樹 脂とを押出機に投入する(S5参照)。
【0019】 上記板状発泡体Mを押出用金型5は、断面が約105mmで、高さ22mmの中に 、孔直径約2.5mmの円形の孔6が千鳥状配列に合計23個が開口され、金型の 厚さ約10mmで、前記多数の孔6を出た直後には、円形紐状をなし、この複数相 互が互いに密着するごとくに合わさり、且つ枠状の前記押出型枠7を通過して、 若干収縮されて、幅約100mm×高さ約20mmの帯板状の板状発泡体Mが押し出 される(S6参照)。そして、押出用金型5及び押出型枠7を出た直後に、所望 の長さ、例えば45cmでカッタによって裁断すると、板状発泡体Mを製造され、 該板状発泡体Mにてスリッパ底部1が打抜き成形される(S7参照)。さらに板 状発泡体Mは、ロール成形機Bにてシート状発泡体Msに成形される(S8参照 )。次に、そのシート状発泡体Msにてバンド部2が打抜き成形される(S9参 照)。スリッパ底部1にバンド部2が装着される(S10参照)。
【0020】 また、一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分から板状発泡体Mを製造する には、官製葉書古紙を主成分とする製造法と同様であり、その説明は省略する。 また、前記押出用金型5は、横幅が約80mmで高さ22mmで孔直径約2.5mmの 円形の孔6が千鳥状配列に合計17個が開口された実施例も存在し、これで成形 すると、幅約70mm×高さ約20mmで適宜の長さ(例えば約30cm)の帯板状発 泡体が成形される。さらに、断面が約105mmで、高さ44mmの中に、孔直径約 2.5mmの円形の孔6が千鳥状配列に合計28個が開口された実施例も存在する 。これで成形すると、幅約100mm×高さ約40mmで適宜の長さ(例えば約30 cm)の帯板状発泡体が成形される。
【0021】 このように、厚さ(高さ)が約20mm又は40mmであっても、その幅は100 mmのため、所望の幅、例えば、280mmの場合には、100mmのもの2つと、8 0mmのもの1つを接着剤等で接着して構成される。また、押出機を大型化するこ とで、厚さ(高さ)が約50mmで、幅200〜300mm程度で適宜の長さ50cm 乃至1m程度の板状発泡体Mの製造が可能である。なお、実施例では、ポリプロ ピレン樹脂を使用したが、ポリエチレン樹脂を使用することもある。
【0022】
【考案の効果】
請求項1の考案は、官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉 末成分を主成分とする板状発泡体Mにて成形されたスリッパ底部1と、前記板状 発泡体Mがシート状に押圧成形されてなるシート状発泡体Msから成形され,且 つ前記スリッパ底部1に装着するバンド部2とからなる簡易スリッパとしたこと により、まず第1にクッション性に優れた良好な履き心地を有し、且つ使用後等 には一般ゴミとして焼却可能であり、ひいては自然環境に優れたものにできる。
【0023】 板状発泡体Mは、円形紐状の素材が多数組合わさって、板状をなしたものであ り、この板状発泡体Mが極めてクッション性に優れたものである。したがって、 板状発泡体Mからスリッパ底部1が成形されるので、スリッパ底部1はクッショ ン性を有するものである。これは、通常のスリッパよりも柔軟であり、歩行にお いては接地側の足裏とスリッパ底部1の表面との馴染みは極めて良好である〔図 3(B),(C)参照〕。また、復元性もあり、スリッパ底部1に体重がかから ないときは、通常の形状に戻る〔図3(A)参照〕。しかも、その板状発泡体M の成分は官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分を主成 分としているので、原材料が安く、リサイクル環境に貢献することができるもの である。
【0024】 次に、請求項2の考案においては、10〜40重量%の官製葉書古紙若しくは 一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の 澱粉成分と、35〜60重量%のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体M にて成形されたスリッパ底部1と、前記板状発泡体Mがシート状に押圧成形され てなるシート状発泡体Msから成形され,且つ前記スリッパ底部1に装着するバ ンド部2とからなる簡易スリッパとしたことにより、保温性に優れたスリッパ底 部1及びバンド部2とすることができ、足温効果を期待することができる。
【0025】 請求項3の考案においては、10〜40重量%の官製葉書古紙若しくは一般古 紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成 分と、35〜60重量%のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体にて成形 されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に押圧成形されてなるシート 状発泡体から成形され,且つ前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなり、 該バンド部の貼着箇所は、前記スリッパ底部の裏面側全体としてなる簡易スリッ パとしたことにより、スリッパ底部1の裏面側にバンド部2との接合部が存在し 、より一層、断熱性に優れ、足温効果を向上させることができる。また、バンド 部2はスリッパ底部1の裏面側全体で接合しているので接合力を強固にでき、極 めて耐久性のあるものにすることができる。
【0026】 次に、請求項4の考案においては、請求項2において、前記スリッパ底部1の 表面側且つ土踏まず箇所が膨出するように前記板状発泡体Mからなる膨出部材3 が装着されてなる簡易スリッパとしたことにより、スリッパ底部1に膨出部材3 が装着され、歩行において土踏まずが常時刺激されることとなり、極めて健康的 なスリッパを提供することができる。また、膨出部材3も板状発泡体Mから成形 されることで、膨出部材3自体が適正なクッション性を有するもので、土踏まず 箇所に良好な刺激を与えることができる。
【0027】 次に、請求項5の考案は、請求項2において、前記ポリオレフィン系樹脂はポ ロプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂としてなる簡易スリッパとしたことによ り、前記板状発泡体Mは、一般家庭ごみと一緒に燃焼廃棄処理することができる ため、簡易スリッパを焼却するにあたり、公害防止に適応したものであり、地球 環境保護の点からも良好なる効果を奏する。
【0028】 上記効果を詳述すると、板状発泡体Mに含有されるポリオレフィン系樹脂は、 ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子であるので、従来多用されている発泡 ポリスチレン又は発泡スチロールに比べて、燃焼処理の場合、有害なススが出ず 、燃焼した後には、主に炭酸ガスと水蒸気となり、燃焼発熱量も発泡ポリスチレ ン又は発泡スチロールに比較して少ない。したがって、前記板状発泡体Mは、一 般家庭ごみと一緒に燃焼廃棄処理することができるため、地球環境保護の点から も良好なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の簡易スリッパの斜視図 (B)は本考案の簡易スリッパの裏面から見た斜視図
【図2】(A)は本考案の簡易スリッパの平面図 (B)はバンド部の開いた状態の斜視図 (C)はスリッパ底部の斜視図
【図3】(A)はスリッパ底部が普通の厚さにある状態
の簡易スリッパの縦断側面図 (B)はスリッパ底部が足裏の形状に沿って変形した状
態の縦断側面図 (C)はスリッパ底部が足裏の形状に沿って変形した状
態の縦断正面図
【図4】(A)はスリッパ底部に膨出部材を装着した実
施形態の裏側から見た斜視図 (B)はスリッパ底部に膨出部材を装着し土踏まずに刺
激を与えている状態の縦断側面図
【図5】(A)は押出機の一部切除した斜視図及びロー
ル成形機の斜視図 (B)は押出機から成形された板状発泡体をロール成形
機にてシート状発泡体に成形する状態図 (C)は押出機から成形された板状発泡体を成形する状
態図
【図6】(A)は板状発泡体にスリッパ底部が打抜きカ
ットが成形される状態図 (B)はシート状発泡体にバンド部が打抜きカットが成
形される状態図
【図7】(A)は打抜き型の斜視図 (B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図 (C)は受け台の斜視図 (D)は(C)のX2 −X2 矢視断面図 (E)は板状発泡体からスリッパ底部を打抜き成形する
状態図
【図8】本考案の簡易スリッパを製造するための工程図
【符号の説明】
M…板状発泡体 Ms…シート状発泡体 1…スリッパ底部 2…バンド部 3…膨出部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末
    成分又は植物性粉末成分を主成分とする板状発泡体にて
    成形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状
    に押圧成形されてなるシート状発泡体から成形され,且
    つ前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなること
    を特徴とした簡易スリッパ。
  2. 【請求項2】 10〜40重量%の官製葉書古紙若しく
    は一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤
    として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜60重量
    %のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体にて成
    形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に
    押圧成形されてなるシート状発泡体から成形され,且つ
    前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなることを
    特徴とした簡易スリッパ。
  3. 【請求項3】 10〜40重量%の官製葉書古紙若しく
    は一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤
    として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜60重量
    %のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体にて成
    形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に
    押圧成形されてなるシート状発泡体から成形され,且つ
    前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなり、該バ
    ンド部の貼着箇所は、前記スリッパ底部の裏面側全体と
    してなることを特徴とした簡易スリッパ。
  4. 【請求項4】 10〜40重量%の官製葉書古紙若しく
    は一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤
    として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜60重量
    %のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体にて成
    形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に
    押圧成形されてなるシート状発泡体から成形され,且つ
    前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなり、前記
    スリッパ底部の表面側且つ土踏まず箇所が膨出するよう
    に前記板状発泡体からなる膨出部材が装着されてなるこ
    とを特徴とした簡易スリッパ。
  5. 【請求項5】 10〜40重量%の官製葉書古紙若しく
    は一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤
    として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜60重量
    %のポリオレフィン系樹脂とからなる板状発泡体にて成
    形されたスリッパ底部と、前記板状発泡体がシート状に
    押圧成形されてなるシート状発泡体から成形され,且つ
    前記スリッパ底部に装着するバンド部とからなり、前記
    ポリオレフィン系樹脂はポロプロピレン樹脂又はポリエ
    チレン樹脂としてなることを特徴とした簡易スリッパ。
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