JP3084269B2 - 開きドアの開扉補助装置 - Google Patents

開きドアの開扉補助装置

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JP3084269B2
JP3084269B2 JP10224197A JP22419798A JP3084269B2 JP 3084269 B2 JP3084269 B2 JP 3084269B2 JP 10224197 A JP10224197 A JP 10224197A JP 22419798 A JP22419798 A JP 22419798A JP 3084269 B2 JP3084269 B2 JP 3084269B2
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茂 野口
實映 広田
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近畿車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開きドアを手動で
開扉する際に、初期開扉を倍力機構によって補助し、開
扉しやすくするための開きドアの開扉補助装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】開きドアは密閉性がよく、金属製にする
ことと併せると防火性能に優れる。このような事情でビ
ルやマンションなどの集合住宅の出入り口に多く採用さ
れている。もっとも、戸建て住宅など他の用途にも広く
採用されているし、金属製のドアに限られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビルやマンションの高
層階での出入り口などでは特に、強風のために開きドア
が密閉状態に強く押しつけられて容易に開けられないこ
とがときとしてある。力の弱い女子やお年寄り、子供に
は酷になる。ドアクローザが強めに設定されている場合
はなおさらである。
【0004】本発明の目的は、開きドアが開けにくいと
き、その初期開扉を倍力機構で補助することにより容易
に開けられる開きドアの開扉補助装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の開きドアの開扉補助装置は、開きドア
と、これを開閉できるように支持した固定側との少なく
とも一方に設けられて、開きドアと固定側との間で、開
きドアを閉扉位置から所定量押し開いて初期開扉する位
置と、この初期開扉を解除する位置とに移動できる押し
開き機構と、この押し開き機構を働かせる手動の操作部
材と、この操作部材の操作で押し開き機構を操作力より
も大きな力で働かせる倍力機構とを備え、押し開き機構
は、カムとカムフォロアとであって倍力機構を兼ねるこ
とによりなることを1つの特徴としている。
【0006】これによると、解錠やラッチボルトの後退
と云った開扉の前操作を終えるなどして、開きドアを開
扉しようとしたとき、強風などのために開けにくいよう
なことがあっても、操作部材を操作すると、倍力機構に
よって押し開き機構が操作力よりも大きな力で働かされ
て開きドアをその開きにくさに打ち勝って所定量押し開
くので、小さな操作力で難なく初期開扉することができ
るし、この状態で開きドアは少なくとも密閉状態から開
放されることにより風圧を出入り口との間の隙間から逃
がせるし、ドアクローザが働いているにしても強く働く
閉じ位置から初期開扉した分だけ押し戻しているので、
それ以降は小さな力でも容易に開扉することができ、し
かも、押し開き機構は、カムとカムフォロアとであって
倍力機構を兼ねることにより、全体の機構が部品点数、
組み立て工数の少ない簡単なものになるし、カムおよび
カムフォロアの一方が操作部材の操作、操作の解除に伴
い前記2つの位置の間を移動するようにするだけで、前
記の初期開扉の補助ができるので低コスト化が図れる。
【0007】操作部材は回動できるように設けられたノ
ブであり、倍力機構を兼ねると、前記カム、カムフォロ
アとともに、特別な倍力機構なしに二重の倍力機能によ
って初期開扉に必要な操作力を小さくしやすい。
【0008】ノブはレバータイプであると倍力機能のた
めの大きなレバー比が得られて好適である。
【0009】ノブは、ラッチボルトを操作するノブとは
別に開きドアに設けられたものであると、ラッチボルト
の操作機構などの改良が不要であり、既存のドア設備と
併用して、あるいは既設の開きドアに後付けして用いる
ことができる。
【0010】ノブは、開きドアに設けられたラッチボル
トを操作するものであり、ラッチボルトを後退させた第
1の操作位置からのラッチボルトとの間に遊びを持った
第2の操作位置への操作によって、押し開き機構を働か
せるようにすることができる。
【0011】これによると、ラッチボルトを操作するノ
ブ1つにより、ラッチボルトを後退させた後の延長操作
で初期開扉が補助され、しかもその延長操作したノブに
よってその後の開扉操作ができるので、操作が簡単であ
るし、部品点数および組み立て工数がさらに削減される
ので、ドア設備を新規に設置するような場合に有利であ
る。しかも、初期開扉のあめの延長操作はラッチボルト
との遊びを利用して行えるのでラッチボルトに悪影響す
ることはない。
【0012】カムとカムフォロアとは、開きドアと固定
側とに別けて設けられてもよいし、双方を開きドア側
に、しかも開きドアに取り付けた錠箱内に設けてもよ
い。後者ではカムおよびカムフォロアの移動する側の動
きにより、開きドアを押し開くように固定側との間で突
っ張る働きが必要であるが、押し開き機構や倍力機構の
うちのその突っ張り部しか外観されない利点があるし、
操作部材がラッチボルトを操作するノブを共用するもの
であれば、在来のドア設備とほとんど外観の変わらない
ものとすることができる。
【0013】押し開き機構は、電動のアクチュエーター
を駆動源とし、操作部材はアクチュエータを動作させる
スイッチで、アクチュエータの電気的な駆動機構が倍力
機構を兼ねるものとすることができる。
【0014】これによると、補助される初期開扉のため
の操作がスイッチ操作でもっとも簡易なものとなる。し
かも、アクチュエータは電動モータなどとして初期開扉
の補助に必要な倍力機能を、自動ドア用の駆動源に比し
小さな容量のもので満足できる利点がある。もっとも、
スイッチやアクチュエータは開きドアの側に設けても、
固定側に設けてもよい。スイッチの操作をラッチボルト
を操作するノブの最終操作位置、あるいはそれ以降の延
長操作範囲で操作するようにもできる。
【0015】本発明のそれ以上の目的および特徴は以下
の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。
本発明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あ
るいは種々な組合せで複合して用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態についてその実施例とともに図1〜図11を参照しな
がら説明し、本発明の理解に供する。
【0017】(実施の形態1) 本実施の形態1は図1〜図7の1つの実施例を参照して
説明すると、ビルやマンションなどの廊下に面した出入
り口1に設けられた鋼板製で外開きの開きドア2に本発
明を適用した場合の一例である。もっとも、開きドアで
あればどのような場所に、内外どちらに開くように設け
られるものでもよいし、そのための支持構造も特に問わ
ない。
【0018】前記開きドア2と、これを開閉できるよう
に支持した固定側である例えば枠3との少なくとも一方
に設けられて、開きドア2と枠3などとの間で、開きド
ア2を図1に実線で示し、図3、図4に示すような閉扉
位置から、図1に仮想線で示すように所定量押し開いて
初期開扉する位置と、この初期開扉を解除する位置とに
移動できる押し開き機構4と、この押し開き機構4を働
かせる手動の操作部材5と、この操作部材5の操作で押
し開き機構4を操作力よりも大きな力で働かせる倍力機
構6とを備えている。
【0019】押し開き機構4は、例えば図1〜図4に示
す実施例のようなカム11とカムフォロア12、あるい
は図9、図11に示す実施例のようなカム21とカムフ
ォロア22などとすると、カムの形状によって操作力を
増大して従動側に伝達するいわゆる倍力機構6を兼ねる
ことができるし、コンパクトなもので必要な動作ストロ
ークを得やすく、また、運動方向変換機能を発揮するの
で、用いやすい。しかし、レバーやリンクによる動作伝
達系を用いることもでき、これも倍力機構6を兼ね、必
要な動作ストロークを得やすく、また、運動方向変換機
能を発揮する。また、これらを併用するものでもよい
し、上記の運動伝達条件を満足する限りどのような機構
を用いてもよい。
【0020】カム11およびカムフォロア12はその一
方が操作部材5の操作、操作の解除に伴い前記2つの位
置の間を移動するようにすればよく、図1〜図4に示す
実施例ではカム11を枠3にねじ13により取付け、カ
ムフォロア12の方を開きドア2に設けるようにしてあ
り、操作部材5の一部として同体的に動いて図1、図2
に仮想線で示す初期開扉する位置と図1、図2に実線で
示す初期開扉を解除する位置とに移動できるようにして
いる。操作部材5は図に示すようにレバータイプのノブ
としてあり、図5、図6に示すようにおなじレバータイ
プのラッチボルト14を操作するノブ15と上下に並ぶ
ように開きドア2に併設してある。カム11は前記カム
フォロア12の前記移動経路に傾斜したカム面11aを
有し、開きドア2のシール材40に圧着した密閉状態時
にカムフォロア12が、ノブ7の軸7aを中心とした回
動によって図1、図2に実線で示す初期開扉を解除する
位置から、図1、図2に仮想線で示す初期開扉する位置
に移動される際に、前記カム面11aによりカムフォロ
ア12を室外側に案内する。カム11はこのカムフォロ
ア12に対する案内によって、カムフォロア12および
操作部材5を介して開きドア2を室外側に、図1に仮想
線で示すように所定量押し開かせる。この所定量はカム
面11aの長さと、カムフォロア12の移動ストローク
の設定などによって自由に変更できる。ノブ15はそれ
に連結した図7に示す角軸15aがレバー10を回動さ
せることで、ラッチボルト14をばね20に抗して後退
させたり、ばね20の付勢によって突出させたりする。
【0021】開きドア2は図5〜図7に示すようにデッ
ドボルト16をも有している。デッドボルト16は図5
に示すような室外側のシリンダー錠17のキー操作や、
図6に示すような室内側のサムターン18のそれぞれに
連動する図7に1つで代表して示すような操作片19に
より、レバー50を介してデッドボルト16を操作す
る。シリンダー錠16およびサムターン18による互い
に独立した施錠、解錠の操作のために、各操作片19に
対してレバー50は90°の遊びを持つよう図7に示す
ような操作穴50aが形成されている。
【0022】なお、ラッチボルト14およびデッドボル
ト16は、開きドア2に埋め込まれた錠箱31内に収容
され、開きドア2の端面に位置する面板32の穴32
a、32bにて出没されるようにしている。突出位置で
は枠3側の受け穴33a、33bに係合して開きドア2
を閉じ位置に保持する。もっとも、このような錠箱31
は開きドア2の室内側の面に取付けられたものでもよい
のは勿論である。また、ラッチボルト14とデッドボル
ト16とを操作する機構が同軸上に設けられるタイプの
ものでも、あるいはラッチボルト14およびデッドボル
ト16が同軸上に設けられるタイプのものでも、本発明
は同様に適用される。
【0023】デッドボルト16を後退させる解錠やラッ
チボルト14の後退と云った開扉の前操作を終えるなど
して、開きドア2をノブ15などで開扉しようとしたと
き、強風などのために開けにくいようなことがあると、
操作部材5を図1に示す実線の位置から仮想線の位置に
操作すればよい。操作部材5のこのような操作を受け
て、倍力機構6は押し開き機構4を操作力よりも大きな
力で働かせて開きドア2をその開きにくさに打ち勝って
図1に示す実線の密閉位置から仮想線で示す位置まで所
定量押し開くので、小さな操作力で難なく初期開扉する
ことができる。この状態で開きドア2は少なくとも密閉
状態から開放されることにより風圧を出入り口1との間
の隙間Sから逃がせるし、ドアクローザが働いているに
しても強く働く閉じ位置から初期開扉した分だけ押し戻
しているので、それ以降は小さな力でも容易に開扉する
ことができる。
【0024】図1〜図7の実施例ではラッチボルト14
をノブ15で後退させた状態を保って、操作部材5であ
るノブ7により初期開扉操作を行うことになるので、初
期開扉以降の開扉はノブ15およびノブ7の双方を把持
して行ってもよい。しかし、初期開扉時にはノブ15を
離してラッチボルト14が突出状態に戻っても、枠3の
受け穴33aに再度係合することはなく開きドア2の開
扉の邪魔をしないので、初期開扉以降の開扉はノブ7だ
けで行っても差し支えはない。
【0025】図1〜図7に示す実施例のように、押し開
き機構4が、カム11とカムフォロア12とで倍力機構
6を兼ねることにより、全体の機構が部品点数、組み立
て工数の少ない簡単なものになるし、カム11およびカ
ムフォロア12の一方が操作部材5の操作、操作の解除
に伴い前記2つの位置の間を移動するようにするだけ
で、前記の初期開扉の補助ができるので低コスト化が図
れる。従って、図示する実施例ではカムフォロア12の
側を操作部材5の操作で移動させるようにしたが、カム
11の側を移動させるようにもできる。また、図2の
(a)に示す実施例ではカムフォロア12はノブ7に一
体物、あるいは固定したものとして不動に設けてある
が、図2の(b)に示す変形例のように回転するローラ
11aとして設けると、カム11との間の接触が転がり
接触になるので、操作抵抗を軽減することができるし、
双方の摩耗を抑えることもできる。
【0026】また、操作部材5が回動できるように設け
られたノブ7などで倍力機構6を兼ねると、前記カム1
1、カムフォロア12とともに、独立の特別な倍力機構
なしに二重の倍力機能によって初期開扉に必要な操作力
を小さくしやすい。しかも、操作部材5のノブ7がレバ
ータイプであると倍力機能のための大きなレバー比が得
られて好適である。しかし、これに限られることはなく
握り玉タイプのものでもその外径に設定によって適当な
レバー比が得られる。
【0027】さらに、操作部材5であるノブ7が、ラッ
チボルト14を操作するノブ15とは別に開きドア2に
設けられたものであることにより、ラッチボルト14の
操作機構などの改良が不要であり、既存のドア設備と併
用して、あるいは既設の開きドア2に後付けして用いる
ことができる。
【0028】図8に示す実施例では、操作部材5である
レバータイプのノブ7は、開きドア2に設けられたラッ
チボルト14を操作するものである。しかし、このノブ
7も握り玉タイプのものとすることもできる。ノブ7は
ラッチボルト14の操作に共用するため、ラッチボルト
14を後退させた図8に実線で示す第1の操作位置から
のラッチボルト14との間に遊びを持った図3に仮想線
で示す第2の操作位置への操作によって、押し開き機構
4を働かせるようにしている。
【0029】ノブ7のラッチボルト14との前記遊び
は、ラッチボルト14のノブ7およびレバー10の操作
を受ける受動片41をラッチボルト14の上である条件
のもとに可動として得ている。具体的には、受動片41
をラッチボルト14上でばね42の付勢によって通常図
8に実線で示すラッチボルト操作位置に保持して、ノブ
7の回動に伴いラッチボルト14が後退、突出動作され
るようにするが、ノブ7およびレバー10が図8の実線
で示す第1の操作位置を越えて第2の操作位置に移動さ
れるとき、受動片41はばね42に抗して図8に仮想線
で示す位置にラッチボルト14の上をスライドしてノブ
7およびレバー10をラッチボルト14に対して遊ばせ
る。このラッチボルト14との間で遊びのあるノブ7の
図8に一点鎖線で示す第1の操作位置から図8に仮想線
で示す第2の操作位置への回動によって、カムフォロア
12がカム11と協働し、開きドア2を所定量押し開い
て初期開扉を補助する。
【0030】このように、ノブ7がラッチボルト14の
操作に共用されると、ノブ7の1つにより、ラッチボル
ト14を後退させた後の延長操作で初期開扉が補助さ
れ、しかもその延長操作したノブ7によってその後の開
扉操作ができるので、操作が簡単であるし、部品点数お
よび組み立て工数がさらに削減されるので、ドア設備を
新規に設置するような場合に有利である。しかも、初期
開扉のための延長操作はラッチボルト14との遊びを利
用して行えるのでラッチボルト14に悪影響することは
ない。操作部材5とラッチボルト14との遊び機構はど
のようなものを採用してもよい。
【0031】カム11とカムフォロア12とは、上記各
実施例のように開きドア2と枠3などの固定側とに別け
て設けられてもよいが、双方を開きドア2側に、あるい
は固定側に設けてもよい。開きドア2側に設ける場合は
開きドア2に取り付けた錠箱内に設けてもよい。
【0032】図9、図10に示す実施例は、カム21お
よびカムフォロア22を開きドア2の側に設けてあり、
しかも、錠箱31内にもうけてある。このような構成で
は、カム21およびカムフォロア22の移動する側の動
きにより、開きドア2を押し開くように固定側である枠
3などとの間で突っ張る働きが必要であるが、押し開き
機構4や倍力機構6のうちのその突っ張り部しか外観さ
れない利点があるし、操作部材5がラッチボルト14を
操作するのに共用するノブ7などであれば、在来のドア
設備とほとんど外観の変わらないものとすることができ
る。
【0033】具体的には、例えば、図9に示すように、
図8に示した実施例の操作部材5とラッチボルト14と
の間の遊び機構をそのまま利用し、レバータイプのノブ
7に連結した角軸15a上のレバー10にカム21を設
け、これに従動するカムフォロア22は例えば錠箱31
内から開きドア2の室内側に突出する押し開き扞24を
持ったトグル機構22aとしてあり、トグル機構22a
は押し開き扞24と錠箱31内の一部との間に働かされ
ている。
【0034】トグル機構22aは図10に示すようにば
ね23によって通常縮んだ状態に保持され、押し開き扞
24を図10に実線で示す後退した位置に保持してい
る。操作部材5が図9に一点鎖線で示す第1の操作位置
から仮想線で示す第2の操作位置に回動されたときのカ
ム21の回動により、カムフォロア22であるトグル機
構がばね23に抗して押し延ばされ、押し開き扞24を
図10に仮想線で示すように突出させる。この突出で押
し開き扞24は固定側である枠3などに固定されたブロ
ック26を押圧し、そのときの反動で開きドア2を所定
量押し開き、初期開扉を補助する。
【0035】ここで、レバータイプのノブ7、カム21
およびカムフォロア22のトグル機構22aのそれぞれ
は、三重の倍力機構として働いているし、押し開き機構
4は全体がかさ低い構成となっている。しかし、具体的
な構成は特に問われるものではなく、種々な機構を採用
することができる。
【0036】(実施の形態2) 本実施の形態2は図11に示すように、押し開き機構4
が、電動のアクチュエーター、1つの実施例としては電
動モータ51を駆動源とし、操作部材5は電動モータ5
1を動作させるスイッチ52で、電動モータ51の電気
的な駆動機構が倍力機構6を兼ねる。押し開き機構4は
電動モータ51の回転によって突出されるようにした押
し開き扞53である。電動モータ51はこれの取付けフ
レーム54を枠3の室内側にねじ55でねじ止めして取
付けてあり、スイッチ52が室内側または室外側の固定
側の上で操作されると電動モータ51が働き、押し開き
扞53を突出させて開きドア2を所定量押し開き、初期
開扉を補助する。
【0037】ここで、アクチュエータは電動モータ51
以外の電気的、電磁的な電気で駆動される各種のものが
適用でき、初期開扉の補助に必要な倍力機能を、自動ド
ア用の駆動源に比し小さな容量のもので満足できる利点
がある。もっとも、スイッチ52や電動モータ51など
のアクチュエータは開きドア2の側に設けても、固定側
に設けてもよい。スイッチの操作をラッチボルト14を
操作するノブの最終操作位置、あるいはそれ以降の延長
操作範囲で操作するようにもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、解錠やラッチボルトの
後退と云った開扉の前操作を終えるなどして、開きドア
を開扉しようとしたとき、強風などのために開けにくい
ようなことがあっても、操作部材を操作すると、カムと
カムフォロアを用いた押し開き機構が自身の倍力機能ま
たは他の倍力機構の作用が加わって、操作力よりも大き
な力で働いて開きドアをその開きにくさに打ち勝って所
定量押し開くので、小さな操作力で難なく初期開扉する
ことができるし、この状態で開きドアは少なくとも密閉
状態から開放されることにより風圧を出入り口との間の
隙間から逃がせるし、ドアクローザが働いているにして
も強く働く閉じ位置から初期開扉した分だけ押し戻して
いるので、それ以降は小さな力でも容易に開扉すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1をその1つの実施例とと
もに示す開きドアの要部の斜視図である。
【図2】図1の要部および変形例を示し、その(a)は
図1の正面図、その(b)は変形例を示す一部の正面図
である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】図1の要部と施錠部とを含む開きドアの室外側
の正面図である。
【図6】図1の要部と施錠部とを含む開きドアの室内側
の正面図である。
【図7】図5、図6の施錠部の内部構造を示す断面図で
ある。
【図8】他の実施例を示す要部の構造を示す断面図であ
る。
【図9】別の実施例を示す要部の構造を示す断面図であ
る。
【図10】図9の横断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2をその実施例とともに
示す斜視図である。
【符号の説明】
2 ドア 3 枠 4 押し開き機構 5 操作部材 6 倍力機構 7、15 ノブ 10 レバー 11、21 カム 12、22 カムフォロア 14 ラッチボルト 24、53 押し開き扞 31 錠箱 41 受動片 42 ばね 51 電動モータ 52 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/00 E05F 15/00 - 15/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開きドアと、これを開閉できるように支
    持した固定側との少なくとも一方に設けられて、開きド
    アと固定側との間で、開きドアを閉扉位置から所定量押
    し開いて初期開扉する位置と、この初期開扉を解除する
    位置とに移動できる押し開き機構と、この押し開き機構
    を働かせる手動の操作部材と、この操作部材の操作で押
    し開き機構を操作力よりも大きな力で働かせる倍力機構
    とを備え、押し開き機構は、カムとカムフォロアとであ
    って倍力機構を兼ね、その一方が操作部材の操作、操作
    の解除に伴い前記2つの位置の間を移動することを特徴
    とする開きドアの開扉補助装置。
  2. 【請求項2】 操作部材は回動できるように設けられた
    ノブであり、倍力機構を兼ねる請求項1に記載の開きド
    アの開扉補助装置。
  3. 【請求項3】 ノブはレバータイプである請求項2に記
    載の開きドアの開扉補助装置。
  4. 【請求項4】 ノブは、ラッチボルトを操作するノブと
    は別に開きドアに設けられている請求項2、3のいずれ
    か一項に記載の開きドアの開扉補助装置。
  5. 【請求項5】 ノブは、開きドアに設けられたラッチボ
    ルトを操作するものであり、ラッチボルトを後退させた
    第1の操作位置からのラッチボルトとの間に遊びを持っ
    た第2の操作位置への操作によって、押し開き機構を働
    かせる請求項1〜4のいずれか一項に記載のドアの開扉
    補助装置。
  6. 【請求項6】 カムとカムフォロアとは、開きドアと固
    定側とに別けて設けられている請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の開きドアの開扉補助装置。
  7. 【請求項7】 カムとカムフォロアとは、開きドアに取
    り付けた錠箱内に設けられている請求項1〜6のいずれ
    か一項に記載の開きドアの開扉補助装置。
JP10224197A 1998-08-07 1998-08-07 開きドアの開扉補助装置 Expired - Fee Related JP3084269B2 (ja)

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