JP3084036U - 異なった素材の布団の中わた又は詰め物を、自在に組み合わせて使用する事ができる布団。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 住んでいる場所の気候風土や住環境が、実に
多様に異なる日本にあって、布団の選択値が、布団製造
業者や販売業者主導型の出来合いの定番商品からしか殆
ど無い現状を考え、例え出来合いの定番商品であって
も、住んでいる場所の気候風土や住環境を考え、布団の
中わた又は詰め物を自在に選び組み合わす事により、少
しでも自分に合った布団を使用できるようにする。 【解決手段】 中わた又は詰め物が羽毛の布団２と中わ
た又は詰め物が木綿の布団３の二枚の布団の各々の布団
の四隅付近に紐１を付ける。この二枚の布団を木綿の布
団３を下に羽毛の布団２を上に重ね合わせ、各々の布団
の四隅付近に付いた紐１で互いに結び一枚の布団にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、布団の中わた又は詰め物として、羽毛、木綿、羊毛、麻、真綿、ポ リエステル、ウレタンフォーム及びその他の繊維並びに発泡体を使用した複数枚 の布団を、重ね合わせ紐などで互いに接合し一つにできる布団で、しかも、布団 をこのような形態にする事により、布団の使用者が季節に応じ、また地域に応じ 保温性、放熱性、吸湿性、放湿性等に優れた異なった布団の中わた又は詰め物の 素材を自在に組み合わすことにより、より快適な寝床内環境を作ることができ、 また自分にあったより快適な硬さに自在に作ることもできる布団に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来より布団の中わた又は詰め物としては、掛布団では、羽毛や木綿、ポリエ ステル等の繊維が単独で使用されるか二種類程度の異なった繊維が混合されて使 用されていた。 また、敷布団では、掛布団と同じく、単独又は二種類程度の異なった繊維が混 合され使用されるか、ウレタンフォーム等の発泡体やポリエステルの固綿等の圧 縮綿の中芯と併用で使用されていた。しかし布団の購入者は完成品即ち出来合い 品を選ぶしかなく、布団の中わた又は詰め物を自在に選び組み合わすことができ る布団は一部の特注品を除き無かった。 最近構造面で、二枚の布団を秋−冬−春は二枚重ね合わせ、春−夏−秋は一枚の みを使用するといった省スペース収納型掛布団や、機能面で片面は夏用として熱 伝導性の高い麻等を、片面は冬用として保温性の高い羊毛等を使用したオールシ ーズン型敷布団も出て来たが、これらも市場には出来合いの完成品しかなく、布 団の購入者が自分の意志で中わた又は詰め物を自在に選び、組み合わすことので きる布団は無かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 従来より布団の購入者は、布団製造業者や販売業者が独自の判断で製造した完成 品、即ち出来合い品の中より商品を選ぶのが一般的である。このため、布団の製 造業者や販売業者は独断で、季節ごとの布団や、重さ、硬さ、抗菌や防ダニ等の 機能性の異なる布団を製造し、それを購入者に押し付ける様な形態が続いている 。

【０００４】 本考案は、南北に細長く位置し温度や湿度また天候等の変化が一定でなく、地 域によって実に多様に異なる気候風土がある日本にあって、地域に合った布団、 また最近の住環境の著しい多様化に合った布団こそが現代の我々日本人にとって 大切な布団であるにもかかわらず、未だに布団製造業者や販売業者主導型の定番 商品のこうした押し付け型の選択値しかない布団の選択値をもう少し広げ、出来 合い品の完成品であっても、住んでいる場所や、住環境を考慮した上で少しでも 自分に合った布団が選べるように布団の中わた又は詰め物を自在に選び、組み合 わすことができるようにしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

図１の様に、中わた又は詰め物が羽毛の布団と木綿の布団の二枚の布団の各々 の四隅付近に紐を付ける。 この二枚の布団を図２の様に、木綿の布団を下に羽毛の布団を上に重ね合わせ 、各々の布団の四隅付近に付いた紐で互いに結び一枚の布団にする。 この結果、図３の様に中わた又は詰め物が、上層が羽毛で下層が木綿である今 までに無かった全く新しい一枚の布団ができる。 中わた又は詰め物が羽毛の布団と木綿の布団の二枚の布団の重ね方は自由で、羽 毛の布団が下で木綿の布団が上でも選択できる。

【０００６】 また、図１の布団の中わた又は詰め物を、羽毛又は木綿に替え、羊毛、麻、真 綿、ポリエステル、ウレタンフォーム等の羽毛又は木綿以外の他の繊維及び発泡 体にした複数枚の布団を重ね合わせ、各々の布団の四隅付近に付いた紐で互いに 結び合わせ、一枚の布団にする事もできる。この場合の布団の重ね方も自由で、 どの中わた又は詰め物の布団を上にしてもよい。

【０００７】 また、図１の布団の四隅付近に付いた紐に替え、ホック、ファスナー、マジッ クテープ、ボタン等の紐以外の複数枚の布団を重ね合わせて接合するための接合 装置を備えたり、ボタンホールや輪等の接合装置を使用するための特別設備を備 える事もできる。

【０００８】 また、図１の布団の四隅付近に付いた紐、あるいはそれ以外の接合装置並びに 接合装置を使用するための特別設備の設置場所と数を、布団の四隅付近の４箇所 以外の他の箇所に設置する事もできる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。 図１は、四隅付近に紐１の付いた、中わた又は詰め物が羽毛の布団２と木綿の 布団３の二枚の布団である。

【００１０】 この二枚の布団を図２の様に、中わた又は詰め物が木綿の布団３を下に羽毛の 布団２を上に重ね合わせ、各々の布団の四隅付近に付いた紐１で互いに結び合わ せ一枚の布団にする。

【００１１】 この結果、図３の様に中わた又は詰め物が、上層が羽毛で下層が木綿である今 までに無かった全く新しい布団ができる。本考案は、羽毛布団は軽くて暖かいが 嵩高すぎて体に添いにくいうえ湿気がこもりがちと感じている人には、木綿布団 の嵩高性はないが体に添い易く吸湿、放湿性に優れた特性が悩みを解消し、しか も木綿布団は重いとゆう欠点も羽毛布団との合体で解消できる理想の布団となる 。

【００１２】 さらに実施例として、図１の布団の中わた又は詰め物を、羽毛又は木綿に替え 、羊毛、麻、真綿、ポリエステル、ウレタンフォーム等の羽毛又は木綿以外の他 の繊維及び発泡体にする。

【００１３】 また、図１の布団の四隅付近に付いた紐に替え、ホック、ファスナー、マジッ クテープ、ボタン等の紐以外の複数枚の布団を重ね合わせて接合する為の接合装 置を使ったり、ボタンホールや輪等の接合装置を使用するための特別設備を使う こともできる。

【００１４】 また、図１の布団の四隅付近に付いた紐、あるいはそれ以外の接合装置並びに 接合装置を使用するための特別設備の設置場所と数を、布団の四隅付近の４箇所 以外の他の箇所にも設置する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案により、布団の購入者は、住んでいる地域の気候風土や季節の移り変わ りを十分考慮し、保温性、放熱性、吸湿性、放湿性等に優れた異なった布団の中 わた又は詰め物の素材を自在に組み合わすことにより、より快適な寝床内環境を 作ることが出来たり、自分にあった硬さの布団を容易に作る事が可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の四隅付近に紐１の付いた、中わた又は
詰め物が羽毛の布団２と木綿の布団３の斜視図である。

【図２】本考案の四隅付近に紐１の付いた、中わた又は
詰め物が木綿の布団３を下に、羽毛の布団２を上に重ね
合わせ、互いに紐１で結び合わせて一つになった布団の
斜視図である。

【図３】本考案の四隅付近に紐１の付いた、中わた又は
詰め物が木綿の布団３を下に、羽毛の布団２を上に重ね
合わせ、互いに紐１で結び合わせて一つになった布団の
断面図である。

【符号の説明】

１は紐 ２は中わた又は詰め物が羽毛の布団 ３は中わた又は詰め物が木綿の布団

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中わた又は詰め物が羽毛の布団と、中わ
   た又は詰め物が木綿の布団を複数枚重ね合わせ、各々の
   布団の四隅付近に付けた４本の紐で互いに結び合わせて
   一つにできる布団。
2. 【請求項２】 中わた又は詰め物を、上記羽毛又は木綿
   に替え、羊毛、麻、真綿、ポリエステル、ウレタンフォ
   ーム等の羽毛又は木綿以外の他の繊維及び発泡体にした
   布団を複数枚重ね合わせ、各々の布団の四隅付近に付け
   た４本の紐で互いに結び合わせて一つにできる布団。
3. 【請求項３】 請求項１及び請求項２に記載の羽毛、木
   綿、羊毛、麻、真綿、ポリエステル、ウレタンフォー
   ム、及びその他の繊維並びに発泡体を、中わた又は詰め
   物として使用した布団を複数枚重ね合わせて接合する方
   法として、上記紐に替えホック、ファスナー、マジック
   テープ、ボタン等の紐以外の接合装置を備えた、又はボ
   タンホールや輪等の接合装置を使用するための特別設備
   を備えた、複数枚の布団を一つにできる布団。
4. 【請求項４】 請求項１及び請求項２に記載の中わた又
   は詰め物が、羽毛、木綿、羊毛、麻、真綿、ポリエステ
   ル、ウレタンフォーム、及びその他の繊維並びに発泡体
   である布団の四隅付近に付いている紐の設置場所と数、
   及び、請求項３に記載の紐以外の接合装置、又は接合装
   置を使用するための特別設備の設置場所と数を、各々の
   布団の四隅付近の４箇所以外の他の箇所にも各々設置し
   た、複数枚の布団を一つにできる布団。