JP3083604B2 - カートンブランクのハンドリング方法並びに該方法に使用するカートンブランクの巻取装置及び巻出装置 - Google Patents

カートンブランクのハンドリング方法並びに該方法に使用するカートンブランクの巻取装置及び巻出装置

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JP3083604B2 JP03301304A JP30130491A JP3083604B2 JP 3083604 B2 JP3083604 B2 JP 3083604B2 JP 03301304 A JP03301304 A JP 03301304A JP 30130491 A JP30130491 A JP 30130491A JP 3083604 B2 JP3083604 B2 JP 3083604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷工程及び打抜工程
を経て出てきたカートンブランクを次の製箱工程に搬送
するカートンブランクのハンドリング方法及び該方法に
使用するカートンブランクの巻取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】飲料等を収納する容器としてのカートン
は、まず原反に印刷を施した後、打抜機によりこの原反
を打ち抜くと同時に罫線を入れてカートンブランクを形
成し、別工程でこのカートンブランクを製箱機にかけて
サック貼りした状態としてから、充填工場にて起函し内
容物を充填して密封することにより形成されている。こ
の一連の製造工程において、印刷工程及び打抜工程を経
て出てきたカートンブランクを次の製箱工程に搬送する
場合、従来は、打抜デリバリ部において手作業でブラン
ク束をパレットの上に載せた状態とし、これをハンドリ
フト等により製箱機のフィーダまで搬送した後、再び手
作業でブランク束を一つずつフィーダにセットするよう
にしていた。また、ブランク束を手でフィーダに載せる
に際しては、製箱機に方向性があるので、カートンブラ
ンクが所定の方向を向くようにしていた。
【0003】ここで、印刷工程から出てきたカートン原
反を打ち抜く方法としては、基本的に以下の3タイプの
方法が採られている。
【0004】第1のタイプは、図1及び図2に示すよう
に、印刷された枚葉の原反Sを打抜機Mにより手でむし
り取れる状態に平打ち抜きし、その後これを複数枚束ね
た状態で作業者が手作業によりカートンブランクB以外
の不要部分を取り除いてブランク束Tを作成する、俗に
“むしり”と呼ばれる方法である。
【0005】第2のタイプは、図3及び図4に示すよう
に、印刷された枚葉の原反Sを打抜機Mによりカートン
ブランクBの形状に平打ち抜きする方法である。この方
法の場合、打ち抜かれたカートンブランクBは集積され
てブランク束Tの状態とされる。
【0006】第3のタイプは、図5及び図6に示すよう
に、印刷された連続状態の原反Sをロータリーダイカッ
ターRにかけてカートンブランクBを形成する方法であ
り、この方法では、カートンブランクBはさしみ状で排
出されてくる。この方法の場合、さしみ状のカートンブ
ランクBを一旦集積してブランク束Tとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】印刷工程及び打抜工程
から出てきたカートンブランクを製箱機に搬送する上記
した従来のやり方では、打抜工程のデリバリ部及び製箱
機のフィーダでブランク束の上げ下ろしを行う作業者を
必要とし、この結果人件費がかさんで製造コストが高く
なるという問題点があった。また、人手によりブランク
束を上げ下ろしするのは作業者にとって負担が多いこと
から、現場においてはこのような搬送作業の軽減が望ま
れているという背景がある。
【0008】本発明は、このような問題点や背景に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、人手
によらず自動的にカートンブランクを打抜工程から製箱
機まで搬送してセットすることのできるカートンブラン
クのハンドリング方法並びに該方法に使用するカートン
ブランクの巻取装置及び巻出装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、打抜デリバリ部と製箱機の間の搬送
手段に、ドラムとベルトとからなる巻上機を利用するこ
とを考え、試行錯誤の結果、本発明をなすに到ったもの
である。
【0010】本発明を創案するに際して、2種類の方式
の巻上機を対象としその適用性を検討した。これらは雑
誌等の製本では既に実用化されているものであって、印
刷工程の終りでさしみ状の刷本をドラムの表面にベルト
により巻き取って円盤状のロール体とした後、これを製
本工程に搬送して順次さしみ状に繰り出す装置である。
一つは、下側先行状態でさしみ状に送られてくる刷本を
ドラムの下方よりベルトとともに順次巻き取る形式もの
(以下、第1方式という)であり、もう一つは、上側先
行状態でさしみ状に送られてくる刷本をドラムの下方よ
りベルトとともに順次巻き取る形式のもの(以下、第2
方式という)である。
【0011】図7は、前記第3タイプの打抜方法により
ロータリーダイカッターから表向きで下側先行状態のさ
しみ状に排出されてくるカートンブランクBを下側先行
状態のまま第1方式の巻上機1で巻き取って円盤状のロ
ール体2aを形成する方法を示している。この方法で
は、ロール体2aにおいてカートンブランクBの印刷面
が内側となるので巻き取った状態での品目確認ができな
いという問題があり、また、多面付けのカートンブラン
クBの場合には複数の巻上機1を必要とする。そして、
このようにして巻き上げたロール体2aを製箱機に搬送
しカートンブランクBをフィーダ3に繰り出すに際して
は、そのまま繰り出すことができないので、一旦反転さ
せることになる。この結果、裏面が上側となって都合が
よいが、カートンブランクBの方向が変わっていないた
め、フィーダ3で方向を変える何らかの機構が必要とな
る。
【0012】図8は、前記第3タイプの打抜方法により
ロータリーダイカッターから表向きで下側先行状態のさ
しみ状に排出されてくるカートンブランクBを一旦反転
して上側先行状態とし第2方式の巻上機4で巻き取って
円盤状のロール体5aを形成する方法を示している。こ
の方法ではドラムに巻き取る前にカートンブランクBの
表裏が逆にされる結果、巻き取った時にカートンブラン
クの印刷面が外側となるので品目の確認が可能ではある
が、多面付けのカートンブランクBの場合にはやはり複
数の巻上機4を必要とする。そして、ロール体5aを製
箱機に搬送してフィーダ3に繰り出す場合、カートンブ
ランクBをそのまま繰り出すと裏面が上側となるメリッ
トはあるが、カートンブランクBの方向が変わっていな
いため、図7の場合と同様に、フィーダ3でカートンブ
ランクBの方向を変える何らかの機構が必要となる。
【0013】図9の方法は、打抜デリバリ部で形成され
たブランク束Tをベルトコンベアからなるさしみ形成部
6にかけ、ブランク束Tの上部からカートンブランクB
を順に送り出して上側先行状態のさしみ状で搬送し、こ
のさしみ状で搬送されてくるカートンブランクBを第2
方式の巻上機4により巻き取って円盤状のロール体5b
を形成する方法を示している。この方法では、打抜デリ
バリ部でブランク束Tが形成されるため、さしみ形成部
6の前にターンテーブルを設けることでカートンブラン
クBの方向を容易に変えることができる。しかしなが
ら、この方法では、ロール体5bにおいてカートンブラ
ンクBの印刷面が内側となるので巻き上げた状態での品
目確認ができないという問題があり、さらに、ロール体
5bを製箱機のフィーダ3に搬送してカートンブランク
Bを繰り出すと印刷面が上側となるので、フィーダ3に
供給するに際しては、繰り出したものを一旦小束T’の
状態として反転させる必要がある。
【0014】図10の方法は、打抜デリバリ部で形成さ
れたブランク束Tの上部からカートンブランクBを表裏
逆にして順に繰り出して下側先行状態のさしみ状で搬送
し、このさしみ状態で搬送されてくるカートンブランク
Bを第1方式の巻上機1により巻き取って円盤状のロー
ル体2bを形成する方法を示している。この方法では、
ロール体2bにおいてカートンブランクBの印刷面が外
側となるので品目確認が可能である。またこの方法で
は、打抜デリバリ部でブランク束Tが形成されるため、
ターンテーブルを設けることでカートンブランクBの方
向を変えることができる。しかしながら、ロール体2b
を製箱機に搬送してカートンブランクBを繰り出す場合
には一旦反転させる必要があり、またこのようにして繰
り出すと印刷面が上側となるので、フィーダ3にかける
に際しては再度反転する必要がある。したがって、フィ
ーダ3にセットする前に2回の反転を必要とするので、
このための設備が過大なものとなる。
【0015】以上のように、図7〜図10に述べた方法
はどれも何らかの欠点があって満足のいくものではな
い。
【0016】本発明に係るカートンブランクのハンドリ
ング方法は、上記した各方法の検討結果を踏まえてなさ
れたものであり、打抜デリバリ部において一定の向きに
セットされたブランク束を順次所定の位置に供給し、先
に供給されたブランク束の下方に次のブランク束を順次
ドッキングするとともに、供給されたブランク束の上部
からカートンブランクをさしみ状に送り出し、このさし
み状態を維持したままカートンブランクをドラム上にベ
ルトにより巻き取って円盤状のロール体を形成し、次い
で、このロール体を製箱機のフィーダまで搬送した後、
ロール体からカートンブランクを繰り出してフィーダに
供給することを特徴としている。
【0017】そして、上記方法に使用する本発明のカー
トンブランクの巻取装置は、ブランク束を所定の位置に
順次供給する搬送部と、先に供給されたブランク束の下
方に次のブランク束をドッキングさせる昇降部と、供給
されたブランク束の上部からカートンブランクをさしみ
状に送り出すさしみ形成部と、さしみ状態を維持したま
まカートンブランクをドラム上にベルトにより巻き取っ
て円盤状のロール体を形成する巻上機とを備えたことを
特徴としている。
【0018】一方、上記方法に使用する本発明のカート
ンブランクの巻出装置は、さしみ状態のカートンブラン
クをドラム上にベルトにより巻き取ってなる円盤状のロ
ール体からベルトとともにカートンブランクを巻き出し
てさしみ状態を維持したままカートンブランクを繰り出
す繰出機と、繰り出されたカートンブランクを搬送しな
がらそのカールを除去するカール除去部と、カール除去
部から排出されたカートンブランクを一旦集積するブラ
ンク供給部からなることを特徴としている。
【0019】さらに、上記巻出装置におけるブランク供
給部に、カートンブランクを整列させるためのジョガー
及びガイドと、カートンブランクの量を検知するセンサ
ーを設けておき、繰出機からのカートンブランクの排出
量を調節するようにすることが好ましいものである。
【0020】そして、上記繰出機は上記巻上機と同じ機
械で構成することができる。
【0021】
【作用】ブランク束は、打抜デリバリ部において予め裏
面が上側となるように反転するとともに一定の向きにセ
ットされるが、この場合、前記した第1のタイプの打抜
方法では手作業によりこの操作が行われ、第2及び第3
のタイプの打抜方法では機械的にこの操作が行われる。
このようにしてセットされたブランク束は、図11に示
すように、搬送部7に載せられて順次供給され、先に供
給されたブランク束T’の下方に次のブランク束Tが昇
降部8により順次ドッキングさせられる。一方、供給さ
れたブランク束T’の上部からさしみ形成部6によりカ
ートンブランクBが上側先行状態でさしみ状に送り出さ
れ、この刺身状態を維持したままカートンブランクBは
印刷面を外側として第2方式の巻上機4により巻き取ら
れることにより円盤状のロール体5aが形成される。
【0022】そして、このロール体5aは製箱機のフィ
ーダ3まで搬送された後、ロール体5aの下方からカー
トンブランクBがそのまま繰り出され、繰り出されたカ
ートンブランクはその裏面が上側となった状態でフィー
ダに供給される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0024】図12及び図13は本発明に係るカートン
ブランクのハンドリング方法の第1実施例を説明するた
めの概略図であり、図12は打抜デリバリ部から巻取装
置よりカートンブランクのロール体を形成するまでの工
程を示し、図13は製箱機に搬送されてきたロール体か
ら巻出装置によりカートンブランクをフィーダに供給す
る工程を示している。
【0025】本実施例では、図12に示すように、ま
ず、打抜デリバリ部においてむしり作業の終わったブラ
ンク束Tを作業者がその裏面が上側となるように反転さ
せ、かつ、所定の向きとして搬送部11の上に載置す
る。搬送部11の上に載ったブランクTは昇降部(図示
せず)を介してさしみ形成部12に送られ、さしみ形成
部12では供給されたブランク束Tの上部からカートン
ブランクBを一枚ずつ上側先行状態でさしみ状として搬
送する。このように上側先行状態で搬送されたカートン
ブランクBは、第2方式の巻上機13におけるベルトコ
ンベア13aに移行し、ドラム13bの下方よりベルト
13cとともに順次巻き取られる。巻き上げられたカー
トンブランクBは、印刷のある表面の方が外側となった
状態でロール体14を形成する。
【0026】なお、巻上機13は、図14の側面図及び
図15の上面図に示すように、それぞれのベルトコンベ
ア13a,13aがさしみ形成部12のベルトコンベア
に対向するようにして並列状態で2台配設されており、
一方の巻上機13が巻き上がった時にそれぞれのベルト
コンベア13aの端部が上下動してすかさず入れ替わる
ことにより、さしみ形成部12から連続して送られてく
るカートンブランクBを途絶えることなく何れかの巻上
機13によって巻き取るようになっている。そして、他
方の巻上機13が巻上操作を行っている間に、先に巻き
上がったロール体14はスタンド13dに載置された状
態のまま取り出され、その後に空のスタンド13dがセ
ットされるものである
【0027】図16に上記の搬送部11、昇降部15及
びさしみ形成部12の詳細を示している。搬送部11
は、複数の板材11aの間を走行する複数の帯状のベル
トコンベア11bからなり、ベルトコンベア11bは昇
降部15のところまで延設されている。昇降部15は、
上下動可能な第1リフター15aと上下動可能でかつ進
退可能な第2リフター15bとからなり、第1リフター
15aはベルトコンベア11bの間を通過できるように
串刃状をしており、第2リフター15bは第1リフター
15aと嵌め合いできるようにこれもまた串刃状となっ
ている。さしみ形成部12は上側のバキュームベルト1
2aと下側のベルトコンベア12bとからなり、バキュ
ームベルト12aはその下面に供給されたブランク束
T’の上部からカートンブランクBを一枚ずつ吸引して
ベルトコンベア12bの上にさしみ状に送り出すように
なっている。
【0028】以下、これらの各部により行われるさしみ
形成の手順を図17及び図18により説明する。まず、
作業者により搬送部11上に載置されたブランク束Tは
に示すようにベルトコンベア11bにより昇降部15
のところまで順次搬送される。昇降部15ではに示す
ように第1リフター15aによりブランク束T1 が持ち
上げられた後、に示すように第2リフター15bが第
1リフター15aと嵌め合うようにして延び、続いて第
1リフター15aが下がることによりブランク束T1
第2リフター15bに受け渡される。受け渡されたブラ
ンク束T1 はに示すように第2リフター15bが上昇
することにより、上部がさしみ形成部12のバキューム
ベルト12aに押し付けられた状態となり、この状態で
バキームベルト12aによりブランク束T1 の上部から
カートンブランクBが一枚ずつ順に吸引されてベルトコ
ンベア12a上にさしみ状に送り出される。一方、受渡
し後の第1リフター15aは下降しその上に次のブラン
ク束T2 が搬送されてくる。搬送されてきた次のブラン
ク束T2 はに示すように第2リフター15bに接する
まで持ち上げられ、次いでに示すように第2リフター
15bが引っ込められて先のブランク束T1 とドッキン
グさせられる。ドッキング後、に示すように第2リフ
ター15bが第1リフター15aと嵌め合うようにして
延び、続いて第1リフター15aが下がることによりド
ッキングしたブランク束T’が第2リフター15bに受
け渡される。その後に示す状態になり、以下〜の
手順が繰り返されてブランク束の状態からカートンブラ
ンクが連続してさしみ状に送り出される。
【0029】上記のようにして巻取装置によりその巻上
機13に形成されたロール体14は、巻上機13のスタ
ンド13dに載置されたままの状態でスタンド置場(図
示せず)に一時的に保管された後に、或いはそのまま製
箱機のフィーダのところまで搬送される。
【0030】製箱機のフィーダ16のところまで搬送さ
れてきたスタンド13dは、図13に示すように、ロー
ル体14を載置したままで先の巻上機13と同じ構成を
した繰出機17にセットされる。繰出機17は図のよう
にスタンド13dが2台配設されており、これらの繰出
機17にセットされるロール体14のどちらか一方がバ
ッファの役目を果たし、フィーダ16に途切れることな
くカートンブランクBを排出できるようになっている。
すなわち、各繰出機17のベルトコンベア17a,17
aは先に説明した巻上機13におけるベルトコンベア1
3a,13aと同様な構成をしており、一方のロール体
14からカートンブランクBが繰り出し終わった場合に
切り替わるようになっている。そして、図13に示すよ
うに、巻出装置はベルトコンベア17a,17aの端部
と製箱機のフィーダ16との間にカール除去部18を備
えている。
【0031】図19に上記カール除去部18の詳細を示
している。繰出機17のベルトコンベア17a上を搬送
されてくるカートンブランクBは、ベルト18a,18
bに挟持されてカール除去部18に移され、次いでベル
ト18b,18cの間に挟まれた状態のまま円筒ドラム
18dの外周に沿うようにして進行し、製箱機のフィー
ダ16にあるブランク供給部19に送り出される。この
場合、カートンブランクBは、ロール体14の巻取時に
おける内側が外側となるようにして円筒ドラム18dの
外周に沿って進行するので、そのカールが矯正されるも
のである。そして、カートンブランクBはその裏面が上
側となった状態でブランク供給部19に一旦集積され、
このブランク供給部19においてその下部から順にベル
トコンベア16aにより製箱機の本体側に搬送される。
【0032】また、上記ブランク供給部19には、その
側壁を振動させるジョガー19a,19bが取り付けら
れており、これによってブランク供給部19内のカート
ンブランクBを整列するようになっている。さらに、カ
ートンブランクBの高さを検知するセンサー19cが配
設されており、これによる検知値をフィードバックする
ことで繰出機17及びカール除去部18の繰出スピード
を調節し、ブランク供給部19内のカートンブランクB
の量を一定にするようにしている。
【0033】図20は本発明の第2実施例を説明するた
めの概略図であり、打抜デリバリ部から巻取装置により
カートンブランクのロール体を形成するまでの工程を示
している。なお、製箱機に搬送されてきたロール体をフ
ィーダに供給する工程は図13に示すのと同様である。
【0034】本実施例は枚葉打抜機21からブランク束
Tがベルトコンベア22により排出されてくる場合であ
り、排出されてきたブランク束Tは反転部23において
裏面が上側となるように反転され、反転されたブランク
束Tは順次ターンテーブル24に送られ、ここで必要に
応じ所定の向きに方向が変えられる。次いで、第1実施
例の場合と同様に、搬送部25、昇降部(図示せず)、
さしみ形成部26を経て巻上機27によりロール体28
が形成される。そして、ロール体28はスタンド27d
とともに製箱機のところまで搬送され、ロール体28か
らカートンブランクが繰り出されてフィーダに供給され
る。なお、昇降部及び巻上機としては先に説明したもの
と同様のものが使用される。
【0035】図21は本発明の第3実施例を説明するた
めの概略図であり、打抜デリバリ部から巻取装置により
カートンブランクのロール体を形成するまでの工程を示
している。なお、製箱機に搬送されてきたロール体をフ
ィーダに供給する工程は図13に示すのと同様である。
【0036】本実施例は原反がロータリーダイカッター
からなる打抜機31で打ち抜かれてさしみ状に排出され
てくる場合であり、排出されてきたカートンブランク
は、束形成部32においてブランク束Tの状態とされ、
このブランク束Tが反転部33において裏面が上側とな
るように反転される。なお、34はヤレ排出部である。
反転されたブランク束Tは順次ターンテーブル35に送
られ、ここで必要に応じ所定の向きに方向を変えられて
搬送部36上に載置される。搬送部36に載ったブラン
ク束Tは、昇降部(図示せず)とさしみ形成部37を経
て巻上機38におけるベルトコンベア38aに移り、ド
ラム38bの下方よりベルト38cとともに順次巻き上
げられロール体39が形成される。そして、先の実施例
の場合と同様に、各ロール体39は製箱機のところまで
搬送され、ロール体39からカートンブランクが繰り出
されてフィーダに供給される。なお、昇降部及び巻上機
としては先に説明したものと同様のものが使用される。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0038】カートンブランクを巻上機により順次巻き
取って円盤状のロール体を形成し、これを製箱機のフィ
ーダまで搬送した後、繰出機によりカートンブランクを
繰り出してフィーダに供給するようにしたので、人手に
よらず機械で自動的にカートンブランクを打抜工程から
製箱機まで搬送してセットすることができることから、
デリバリ部及び製箱機のフィーダにカートンブランクの
上げ下ろしを行う人員を削減することができる。
【0039】また、打抜デリバリ部においてブランク束
を反転させ、かつ、所定の向きとしたので、巻き上げた
時に印刷面が外側となって品目の確認ができ、しかも製
箱機のフィーダに対しては、ロール体からカートンブラ
ンクをそのまま繰り出して供給することができる。
【0040】そして、ブランク束を所定の位置に順次供
給する搬送部と、先に供給されたブランク束の下方に次
のブランク束をドッキングさせる昇降部と、供給された
ブランク束の上部からカートンブランクをさしみ状に送
り出すさしみ形成部と、さしみ状態を維持したままカー
トンブランクをドラム上にベルトにより巻き取って円盤
状のロール体を形成する巻上機とを備えた巻取装置を使
用することにより、ブランク束を搬送部にセットするだ
けで、巻上機によるカートンブランクの巻取を自動的に
行うことができる。
【0041】また、さしみ状態のカートンブランクをド
ラム上にベルトにより巻き取ってなる円盤状のロール体
からベルトとともにカートンブランクを巻き出してさし
み状態を維持したままカートンブランクを繰り出す繰出
機と、繰り出されたカートンブランクを搬送しながらそ
のカールを除去するカール除去部と、カール除去部から
排出されたカートンブランクを一旦集積するブランク供
給部とを備えた巻出装置を使用することにより、繰出機
によるカートンブランクの繰出を自動的に行うことがで
き、しかも巻上状態で付いたカートンブランクのカール
癖を矯正した状態とすることができる。
【0042】また、巻出装置におけるブランク供給部
に、カートンブランクを整列させるためのジョガー及び
ガイドと、カートンブランクの量を検知するセンサーを
設けることにより、このセンサーの検知値をフィードバ
ックしてブランク供給部内のカートンブランクの量を一
定にすることで、製箱機に対してカートンブランクの供
給を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カートン原反を打ち抜く第1のタイプの方法の
説明図である。
【図2】図1に示す方法でカートンブランクが形成され
る順序を示す図である。
【図3】カートン原反を打ち抜く第2のタイプの方法の
説明図である。
【図4】図3に示す方法でカートンブランクが形成され
る順序を示す図である。
【図5】カートン原反を打ち抜く第3のタイプの方法の
説明図である。
【図6】図5に示す方法でカートンブランクが形成され
る順序を示す図である。
【図7】本発明をなすに至る過程で検討したカートンブ
ランクのハンドリング方法の一つを示す説明図である。
【図8】本発明をなすに至る過程で検討したカートンブ
ランクのハンドリング方法の一つを示す説明図である。
【図9】本発明をなすに至る過程で検討したカートンブ
ランクのハンドリング方法の一つを示す説明図である。
【図10】本発明をなすに至る過程で検討したカートン
ブランクのハンドリング方法の一つを示す説明図であ
る。
【図11】本発明に係るカートンブランクのハンドリン
グ方法の説明図である。
【図12】本発明に係るカートンブランクのハンドリン
グ方法の第1実施例を説明するためのもので、打抜デリ
バリ部から巻取装置によりカートンブランクのロール体
を形成するまでの工程を示す概略図である。
【図13】同じく、製箱機に搬送されてきたロール体か
ら巻出装置によりカートンブランクをフィーダに排出す
る工程を示す概略図である。
【図14】図12における巻取装置の部分を示す側面図
である。
【図15】同じく平面図である。
【図16】搬送部、昇降部及びさしみ形成部の詳細図で
ある。
【図17】さしみ形成の手順を示す工程図である。
【図18】図15に続く工程図である。
【図19】図13におけるカール除去部の部分を拡大し
て示す側面図である。
【図20】第2実施例を説明するためのもので、打抜デ
リバリ部から巻上装置によりカートンブランクのロール
体を形成するまでの工程を示す概略図である。
【図21】第3実施例を説明するためのもので、打抜デ
リバリ部から巻上装置によりカートンブランクのロール
体を形成するまでの工程を示す概略図である。
【符号の説明】
B カートンブランク T ブランク束 3 フィーダ 4 巻上機 5a ロール体 6 さしみ形成部 7 搬送部 8 昇降部 11 搬送部 12 さしみ形成部 13 巻上機 14 ロール体 15 昇降部 16 フィーダ 17 繰出機 18 カール除去部 19 ブランク供給部 19a,19b ジョガー 19c センサー 25 搬送部 26 さしみ形成部 27 巻上機 28 ロール体 36 搬送部 37 さしみ形成部 38 巻上機 39 ロール体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/28 B65H 29/51

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打抜デリバリ部において一定の向きにセ
    ットされたブランク束を順次所定の位置に供給し、先に
    供給されたブランク束の下方に次のブランク束を順次ド
    ッキングするとともに、供給されたブランク束の上部か
    らカートンブランクをさしみ状に送り出し、このさしみ
    状態を維持したまま巻上機によりカートンブランクをド
    ラム上にベルトとともに巻き取って円盤状のロール体を
    形成し、次いで、このロール体を製箱機のフィーダまで
    搬送した後、繰出機によりロール体からカートンブラン
    クを繰り出してフィーダに供給することを特徴とするカ
    ートンブランクのハンドリング方法。
  2. 【請求項2】 ブランク束を所定の位置に順次供給する
    搬送部と、先に供給されたブランク束の下方に次のブラ
    ンク束をドッキングさせる昇降部と、供給されたブラン
    ク束の上部からカートンブランクをさしみ状に送り出す
    さしみ形成部と、さしみ状態を維持したままカートンブ
    ランクをドラム上にベルトにより巻き取って円盤状のロ
    ール体を形成する巻上機とを備えたことを特徴とするカ
    ートンブランクの巻取装置。
  3. 【請求項3】 さしみ状態のカートンブランクをドラム
    上にベルトにより巻き取ってなる円盤状のロール体から
    ベルトとともにカートンブランクを巻き出してさしみ状
    態を維持したままカートンブランクを繰り出す繰出機
    と、繰り出されたカートンブランクを搬送しながらその
    カールを除去するカール除去部と、カール除去部から排
    出されたカートンブランクを一旦集積するブランク供給
    部からなることを特徴とするカートンブランクの巻出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ブランク供給部に、カートンブラン
    クを整列させるためのジョガー及びガイドと、カートン
    ブランクの量を検知するセンサーを設けたことを特徴と
    する請求項3記載のカートンブランクの巻出装置。
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