JP3083493B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3083493B2
JP3083493B2 JP09143649A JP14364997A JP3083493B2 JP 3083493 B2 JP3083493 B2 JP 3083493B2 JP 09143649 A JP09143649 A JP 09143649A JP 14364997 A JP14364997 A JP 14364997A JP 3083493 B2 JP3083493 B2 JP 3083493B2
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等 堀江
透 尾崎
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松下電送システム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データまたは
その符号データを扱う画像処理装置に係り、特にファク
シミリ装置などで必要な画像データの圧縮、画像符号デ
ータの伸長、画像データの変換(拡大縮小)、画像符号
データの他の符号への変換を行なうための画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像処理装置は、ファクシミリ
装置その他の画像通信装置、画像ファイルシステムなど
において必要となる。
【0003】図35に、従来のファクシミリ装置の一例
を示す。このファクシミリ装置においては、受信符号デ
ータの伸長または画像データの圧縮のための2台の圧縮
伸長装置(#1)8001,(#2)8002と、画像
データの拡大縮小(画像変換)のための画像変換装置8
003があり、これらはシステムバス8005とイメー
ジバス8006の両方とインターフェイスしている。
【0004】モデム8007により復調された受信符号
データは、システムバス8005上の圧縮データメモリ
8009にバッファリングされた後、例えば圧縮伸長装
置(#1)8001によって復号され、復元画像データ
はイメージバス8006上の画像ページメモリ8010
に展開される。RAM8016は参照ラインメモリとし
て利用される。
【0005】1ページの画像データが復元され、そのラ
イン数などのパラメータが得られた段階で、この画像デ
ータの拡大縮小率が決定されて画像変換装置8003に
指定される。そして、画像ページメモリ8010上の画
像データの拡大縮小処理が画像変換装置8003によっ
て実行され、処理後の画像データは記録画像処理部80
11を経由しプリンタ8012へ転送され記録紙にプリ
ントされる。
【0006】この受信動作中に送信原稿の読取要求が生
じた場合、イメージスキャナ8014で読み取られて読
取画像処理部8015によって処理され送信原稿画像デ
ータは、イメージバス8006上のRAM(ラインバッ
ファ)8016を経由して他方の圧縮伸長装置(#2)
8002によって符号化される。符号データは圧縮デー
タメモリ8009に蓄積される。RAM8016は、符
号化ラインメモリ及び参照ラインメモリとして利用され
る。
【0007】従来、このような圧縮伸長装置は、図36
に示すような構成であった。図36において、8050
はイメージバスとのインターフェイスのためのイメージ
バス部、8051はシステムバスとのインターフェイス
のためのシステムバス部である。これらのバス部805
0または8051を通じ、画像データまたは符号データ
は16ビットまたは8ビット並列のワードデータとして
入出力する。
【0008】符号化処理に関して、参照ラインの変化画
素アドレスを検出する参照ライン変化画素検出部805
2、符号化ラインの変化画素アドレスを検出する符号化
ライン変化画素検出部8053、これらの変化画素アド
レス情報を用いて符号化モード(垂直、水平、パス)を
判定する符号化モード判定部8054、この判定結果に
基づいて符号割当を行なう符号テーブル検索部8055
と符号テーブル(ROM)8056がある。
【0009】また、復号化処理に関して、符号解析のた
めの復号テーブル検索部8058と復号テーブル(RO
M)8059、復号ラインの起点もしくは基準変化画素
a0(CCITT勧告T.4参照)を計算するa0アド
レス計算部8060、復号ラインの画像データを描画す
る画像データ描画部8061がある。8062は圧縮伸
長装置全体の状態監視、制御を司る制御部である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た従来の圧縮伸長装置においては、圧縮動作の場合、画
像データを1ワード単位に入力し、変化画素アドレスを
検出し、符号化し、符号データを出力する、という一連
の処理がシリアルに行なわれるため、圧縮処理時間は次
式で表わされる。 処理時間=画像入力時間+符号化処理時間+符号出力時間 (式1) 符号化ラインメモリ及び参照ラインメモリはイメージバ
ス上の外部メモリ(図35のRAM8016)に置かれ
るが、イメージバスのアクセス時間はかなり大きい。こ
のバスアクセス時間によって式1の第2項の時間の下限
が決まってしまうので、高速化に限界がある。
【0011】特に、図35に示したファクシミリ装置の
例のように複数の圧縮伸長装置、さらには画像変換装置
が共通バス上に置かれる場合、共通バスの負荷が重くな
るため、バスアクセス時間による処理時間の増大が顕著
になる。
【0012】粗い画像を処理する場合、式1の第2項、
第3項の時間は第1項に比べ小さいので、全体の処理時
間は第1項の画像入力時間でほぼ決まる。これに対し、
細かい画像を処理する場合、第2項の符号化処理時間が
増加し、また符号データも多くなるので第3項の符号出
力時間も増えるため、全体の処理時間が大きい。また、
処理画像の内容によって全体の処理時間は大きく変動す
る。
【0013】伸長動作に関しても、上述と同様のことが
言える。図35に示したファクシミリ装置の動作説明か
ら明らかなように、復元画像データの画像変換が必要な
場合、拡大縮小率を決定するためのパラメータを得る必
要から、1ページ全体が復元されるまで画像変換を開始
できない。このため、1ページの復元画像データを蓄積
できる大容量のメモリ(図35の画像ページメモリ80
10)が必要になる。
【0014】また、画像変換装置は圧縮伸長装置から独
立しており、画像変換と圧縮処理または伸長処理を直列
的に行なおうとした場合、画像変換のために必ず外部バ
スのアクセスが必要となり、この点でも処理の高速化に
限界がある。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、ファクシミリ装置などにおいて複数のデータの
符号処理を並行して行うことができる画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、データを入力する入力バスと、この入力バ
スから入力されたデータを符号化するために記憶する符
号化ラインメモリと、符号化のための参照用データを記
憶する複数の参照データラインメモリと、前記符号化ラ
インメモリに記憶したデータを符号化する符号化手段
と、この符号化したデータを出力する出力バスと、前記
符号化ラインメモリに対応し、このラインメモリのアド
レスを記憶する符号化用アドレスレジスタと、前記参照
データラインメモリに対応し、このラインメモリのアド
レスを記憶する複数の符号化用アドレスレジスタと、前
記参照用ラインメモリに対応するアドレスレジスタのア
ドレス値を変え、相互にデータを入れ替え、異なるデー
タの符号化をライン単位に時分割処理する制御を行う制
御手段という構成を備えたものである。
【0017】本発明の画像処理装置は、上述の構成によ
り、符号化するための参照用ラインメモリを複数備え、
これをアドレスレジスタを用いて、符号化するためのデ
ータのアドレス値を切換えることで、ラインメモリに記
憶されているデータを相互に入れ替えることで、複数の
符号化処理をライン単位に時分割して行うことができ
る。
【0018】また、復号化処理を行う場合も同様であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明による圧縮伸長装置
の一例の概略構成を示すブロック図である。この圧縮伸
長装置1は圧縮装置、伸長装置、画像変換(拡大縮小)
装置及び符号変換装置の機能を複合した画像処理装置で
ある。
【0020】ファクシミリ装置の構成 この圧縮伸長装置1を用いたファクシミリ装置の一例を
図2に示す。圧縮伸長装置1はシステムバス10及びイ
メージバス11に接続されている。
【0021】図2において、システムバス10上には、
ファクシミリ装置全体の制御、ファクシミリ手順制御な
どを司るマイクロプロセッサ(MPU)とDMAコント
ローラ(DMAC)からなるプロセッサブロック13、
アドレスデコーダ等のゲートアレイからなる周辺回路ブ
ロック14、制御プログラムやデータを格納するための
ROMとRAMよりなるメモリブロック15、送信原稿
または受信原稿の圧縮データの蓄積のために主に用いら
れる圧縮データメモリ16、ファクシミリ装置の操作の
ためのスイッチや表示器からなる操作パネル18、回線
信号の変復調のためのモデム19なども設けられてい
る。20は網制御回路(NCU)であり、これを介して
ファクシミリ装置は公衆電話回線網などに接続される。
【0022】イメージバス11上には読取画像処理部2
1、記録画像処理部22及びRAM28がある。このR
AM28は、圧縮伸長装置1による画像データ入出力の
ためのラインバッファとして用いられるもので、必要な
メモリ容量は数ライン分程度でよい。
【0023】読取画像処理部21は、イメージスキャナ
23より入力するアナログ画像信号を処理しイメージバ
ス11に入力するもので、ワークメモリとしてのRAM
27を有する。この読取画像処理部21による処理に
は、アナログ画像信号に対するA/D変換や、デジタル
画像信号に対するシェーディング補正、MTF補正(エ
ッジ強調)、2値平滑化、多値平滑化、誤差拡散(ハー
フトーン処理)などが含まれる。
【0024】イメージスキャナ23は、原稿を走査し画
像情報を読み取るもので、CCDイメージセンサ24、
原稿を照明し光学イメージをCCDイメージセンサ24
に結像させるためのレンズ/光源部25、原稿の副走査
送り機構を制御する読取機構制御部26からなる。記録
画像処理部22は、イメージバス11より画像データを
取り込み、解像度変換などの必要な処理を施してからレ
ーザービームプリンタ(LBP)29へ与え、プリント
させる。
【0025】圧縮伸長装置の全体構成 次に、図2に示されたシステム構成と関連付けながら、
圧縮伸長装置1の構成を説明する。
【0026】図1において、100は画像バス11との
インタフェース機能を実現するイメージバス制御部であ
る。200はRAMであり、内部処理のためのラインメ
モリ及びパラメータレジスタとして使用される。このR
AM200は、プロセッサブロック13のMPU(図
2)からもアクセスできる。300は内部データバス
(BEデータバス)1700によるRAM200に対す
るDMA転送を制御する内部バスDMA制御部、400
はMPU(図2)とインターフェイスするためのシステ
ムバス制御部である。
【0027】500は種々のレジスタとして利用される
ワーキングレジスタであり、実際的にはRAMが用いら
れる。600〜800は16ビット幅データの変化画素
アドレスを検出するための変化画素検出部、900〜1
100は変化画素アドレス情報の一時記憶のためのFI
FOバッファ、1200は内部処理の実行に関連して利
用される算術論理演算部、1300はMH/MR/MM
Rの復号器、1400は画像の主走査方向の画像変換
(拡大縮小)を行なう画像変換部、1500はMH/M
R/MMRの符号器、1600は装置動作の制御のため
のマイクロプログラム制御部である。
【0028】なお、変化画素検出部600〜800とF
IFOバッファ900〜1100は、対応した処理ブロ
ック1300〜1100に含めることもできる。ただ
し、この場合、変化画素検出部600とFIFOバッフ
ァ900は二つの処理ブロック1300,1500に共
用されるため、同じものを組追加する必要がある。
【0029】1700はDMA制御バスであり、各部か
らのDMA転送要求信号線や各部へのDMA転送許可信
号線から成る。内部データバス(BEデータバス)18
00は、主に画像データの転送に使われる16ビットの
バスである。1900も16ビットの内部データバス
(BCデータバス)であり、これは主に符号データの転
送に利用される。
【0030】図1には示されていないが、マイクロプロ
グラム制御部1600と装置内各部との間にマイクロプ
ログラム制御バスが存在する(図6などを参照)。
【0031】符号器の構成 図3は符号器1500のブロック図である。図3におい
て、変化画素アドレス制御部1502は、FIFOバッ
ファ900より参照ラインの変化画素アドレスを、FI
FOバッファ1100より符号化ラインの変化画素アド
レスをそれぞれ取り込み、順序付けして符合化モード判
定部1504に入力する。
【0032】この符号化モード判定部1504は、入力
した変化画素アドレス情報より符号化モード(パス、垂
直、水平モード)の判定を行なう。符号テーブル検索部
1506は、符号化モードの判定結果に基づいて内部の
符号テーブルを検索し符号割り当てを行なう。
【0033】パッキング処理部1508は、符号テーブ
ル検索部1506より出力された可変長符号の16ビッ
ト/ワードの符号データへの変換(ワードパッキング)
を行ない、ワード単位で内部データバス1900または
1800へ出力する。1510は符号器1500の全体
的制御のためのメインシーケンサーである。内部RAM
200とのDMA転送の要求は、このメインシーケンサ
ー1510より出される。1512〜1518はメイン
シーケンサー1510の制御下で対応処理部1502〜
1508を制御するサブシーケンサーである。
【0034】符号器1500はまた、内部データバス
(BEデータバス)1800を通じて1ライン幅(1ラ
インの画像データのワード数)がセットされるレジスタ
1520、1ライン符号数(1ラインの符号データのワ
ード数)をカウントするためのカウンタ1522を有す
る。このカウンタ1522の値は内部データバス180
0に出力できる。
【0035】1524はMG3符号化(後述)に関連し
て設けられた比較器で、レジスタ1520の値とカウン
タ1800の値を比較する。この比較出力はマイクロプ
ログラム制御バス1602の状態信号に反映される。マ
イクロプログラム制御部1600は、マイクロプログラ
ム制御バス1602を介し、符号器1500に対する符
号化モードの指定や起動等の制御を行なうことができ、
また符号器1500の状態を取得できる。
【0036】復号器の構成 図4は復号器1300のブロック図である。図4におい
て、符号シフト部1302は、内部データバス(BCデ
ータバス)1900より取り込んだ符号データを解読を
終了した符号長分だけシフトし、符号解析部1304に
常に未解読の符号データを与える。符号解析部1304
は、符号データによって内部の復号ROMの検索を行な
い、復号符号を描画部1308へ送る。ただし、MG3
符号化の拡張符号を検出した場合、入力した画像データ
が符号シフト部1302から画像データへ描画部解析部
1308へ転送される。
【0037】ここでMG3符号化とは、1ラインの画像
データをファクシミリ標準符号データ(MH,MRまた
はMMR符号)に符号化し、1ラインの符号データの長
さが元の画像データの長さ(または画像データと拡張符
号の合計長)を超えた場合に、元の画像データに拡張符
号(十数ビット)を付加したデータを符号化出力とする
符号化方式である。このMG3符号化方式は、特願平3
−2669号の明細書及び図面に具体的に説明されてい
る。
【0038】a0アドレス演算部1306は、FIFO
バッファ900より入力した参照ラインの変化画素アド
レス情報と符号解析部1304から入力した復号符号と
から、符号化ラインの起点もしくは基準変化画素a0の
アドレス(CCITT勧告T.4参照)を計算する。描
画部はa0アドレスと白/黒情報から画像データを生成
し、生成した画像データをワード(16ビット)単位で
内部データバス(BEデータバス)1800へ出力す
る。
【0039】1310は復号器1300の全体的制御を
行なうメインシーケンサー、1312〜1318はメイ
ンシーケンサー1310の制御下で対応機能ブロック1
302〜1318を制御するサブシーケンサーである。
DMA転送要求はメインシーケンサー1310より出
る。
【0040】復号器1300はまた、復元された画像デ
ータより白データ(全ビットが白ビットのワード)を検
出するための比較器1320と、連続EOL数と1ライ
ン幅(符号数)が内部データバス(BEデータバス)1
800よりセットされるレジスタ1322,1324を
有する。比較器1320による比較結果に基づきメイン
シーケンサーは白ライン(全ビットが白画素のライン)
の判定を行ない、その判定結果を状態信号としてマイク
ロプログラム制御バス1602に出力する。
【0041】また、メインシーケンサー1310によっ
て1ライン毎に復号エラーがチェックされる。このチェ
ック結果は状態信号として出力される。マイクロプログ
ラム制御部1600は、マイクロプログラム制御バス1
602を介し、復号器1300に対して復号化モードの
指定、起動などの制御と状態監視を行なうことができ
る。
【0042】画像変換部の構成 図5は画像変換部1400のブロック図である。図5に
おいて、レジスタ1402はFIFOバッファ1000
より入力する変化画素アドレス(14ビット)と色情報
(B/W)を保持するもので、レジスタ1404は内部
データバス(BEデータバス)1800を通じて拡大縮
小率をセットされるものである。乗算器1406は、そ
の変化画素アドレスと拡大縮小率を乗算することことに
よって、拡大縮小後の変化画素アドレスを求め描画部1
408に与える。
【0043】描画部1408は、与えられた変化画素ア
ドレスとレジスタ1402より与えられる色情報に基づ
き拡大縮小後の画像データを生成する。この画像データ
はレジスタ1410を介しワード単位で内部データバス
(BEデータバス)1800へ出力される。1412は
内部データバス1800を介し変換前の1ライン幅(ワ
ード数)をセットされるレジスタ、1414は変換後の
1ライン幅(ワード数)をカウントするためのレジスタ
である。1416は画像変換部1400内各部を制御す
るシーケンサーであり、DMA転送要求も出す。
【0044】算術論理演算部、ワーキングレジスタなど
の構成 図6は算術論理演算部1200及びワーキングレジスタ
(RAM)500とその周辺の構成、並びに他の機能ブ
ロックとの接続構成を示している。図6において、12
02は算術論理演算部1200の中心をなす16ビット
ALU(シフタ含む)である。
【0045】図から明らかなように、RAM200など
からのデータをALU1202にロードして必要な演算
を行ない、演算結果をRAM200などに書き込むこと
ができる。また、ワーキングレジスタ(RAM)500
上のレジスタの操作やチェックをALU1202を経由
して行なうことができる。
【0046】図6において、1204と1206はAL
U1202の入力レジスタ、1207と1207はAL
U1202の入力選択のためのセレクタ、1210は算
術論理演算部1200のローカルバス、1211はロー
カルバス1210への出力バッファである。1212と
1213はローカルバス1210と内部データバス(B
Eデータバス)1800との間のデータ転送のためのバ
ッファである。
【0047】1214はマイクロプログラム制御バス1
602上の周辺アドレスをデコードしALU1202周
辺の制御信号を出すデコーダ、1216はワーキングレ
ジスタ500のリード/ライトを制御するR/W制御回
路(デコーダ)、1218はマイクロプログラム制御部
1600によって制御されるアドレスポインタ(カウン
タ)、1220はアドレスポインタ1218の値または
マイクロプログラム制御バス1602より与えられるア
ドレスを選択しアドレスバス1220へ出すセレクタで
ある。
【0048】マイクロプログラム制御部、システムバス
制御部の構成 図7はマイクロプログラム制御部1600とシステムバ
ス制御部400の構成の説明図である。
【0049】この圧縮伸長装置1は符号化、復号化の処
理チャンネルを2チャンネル有し、ライン単位にチャン
ネルを切り替えて処理を実行することができる。このよ
うな処理実行を容易にするため、システムバス制御部4
00にチャンネル0(CH0)用のレジスタセット40
2と、チャネル1(CH1)用のレジスタセット404
がある。またシステムバス制御部400には、システム
バスタイミング制御部406と、図1に示されるよう
に、データバッファ408、DMAコントローラ41
0、クロック発生器412なども含まれる。
【0050】マイクロプログラム制御部1600は一般
的な構成であって、様々なコマンドの処理のためのマイ
クロプログラムを格納したマイクロROM1601のほ
か、マイクロプログラム実行制御のためのプログラムカ
ウンタ1603、スタック1604、スタックポインタ
1605、命令レジスタ1606、命令デコーダ160
7を含む。
【0051】マイクロプログラム制御部1600はさら
に、各マクロコマンドのためのマイクロプログラムのス
タートアドレスを格納したマクロROM1608、レジ
スタセット402,404中のコマンドレジスタにセッ
トされたマクロコマンドをマクロROM1608へ入力
するためのセレクタ1609、マイクロROM1602
の入力切り替えのためのマルチプレクサ1610、マイ
クロプログラム制御バス1602上の状態信号及びシス
テムバス制御部400からの起動信号をマルチプレクサ
1610へ制御信号として入力するためのマルチプレク
サ1611などを含む。
【0052】内部RAMの使用方法 図8はRAM200の使用方法の説明図である。RAM
200のリニアなアドレス空間は、チャンネル0(CH
0)用パラメータレジスタセットの領域201、チャン
ネル1(CH1)用のパラメータレジスタセットの領域
204、画像メモリ領域206に分割されて使用され
る。各チャンネルのパラメータレジスタセット領域20
2,204は、符号化コマンド、復号化コマンド、その
他コマンド及びDMAのためのパラメータレジスタ領域
208〜214に分割される。
【0053】画像メモリ領域206は、複数のラインメ
モリの領域に分割され、分割領域が後に図10ないし図
12を参照して説明するように処理内容に応じた各種の
ラインメモリとして使用される。
【0054】イメージバス制御部の構成 図9はイメージバス制御部100のブロック図である。
イメージバス制御部100は、画像データのDMA転送
のためのDMAコントローラ102、アドレスカウンタ
104及びデータバッファ106を含む。このイメージ
バス制御部100の制御によって、次の4種類の画像デ
ータのDMA転送が可能である。 a)イメージバス上のI/Oデバイス(読取画像処理部
21)からメモリ(ROM28)への転送 b)イメージバス上のメモリ(RAM28)からI/O
デバイス(記録画像処理部22)への転送 c)イメージバス上のメモリ(RAM28)から圧縮伸
長装置1への転送 d)圧縮伸長装置1からイメージバス上のメモリ(RA
M28)への転送 各DMA転送に対応して、アドレスカウンタ104は4
組のアドレスレジスタ110とインクリメンタ112よ
り構成されている。同様に、DMAコントローラ102
には、4組の転送数レジスタ116とデクリメンタ11
6が含まれる。DMAコントローラ102にはまた、D
MA要求の優先制御のための優先コントロール118や
タイミング制御部120などが含まれる。
【0055】ラインメモリ関連の構成 図10、図11及び図12は、内部バスDMA制御部3
00の内部構成、マイクロプログラムによってワーキン
グレジスタ500上に定義されるアドレスレジスタ50
2及びRAM200の画像メモリ領域206上に定義さ
れるラインメモリ216の内訳と、それらの対応関係を
説明するための図である。
【0056】図10図は符号化コマンド処理の場合を示
し、図11は復号化コマンド処理の場合を示し、図12
は符号変換コマンド処理の場合を示している。以下の説
明において、アドレスレジスタ502及びラインメモリ
216の個々を区別するために必要な場合には図10、
図11または図12に示された名称INPUT〜D1R
を用いる。
【0057】内部バスDMA制御部300には、ライン
メモリ216と同数のアドレスカウンタ(A〜J)30
2、RAM200と符号器1500、復号器1300な
どの処理ブロックとの間のDMA転送を制御するDMA
制御部304、アドレスカウンタ302を選択するため
のセレクタ306などが含まれる。
【0058】RAM200上のラインメモリ216の領
域、アドレスカウンタ302及びアドレスレジスタ50
2は1対1に対応している。符号化処理と復号化処理の
ための参照ライン用ラインメモリは2チャンネル分ある
ため、外部のMPUは、画像処理装置1に符号器150
0、復号器1300が2個あるように動作させることが
容易である。
【0059】図13は、ワーキングレジスタ500上に
定義されるアドレスレジスタ502の構造を示す。IN
PUTアドレスレジスタが例として示されているが、他
のアドレスレジスタ502の構造も同様である。
【0060】図示のように、アドレスレジスタ502の
下位11ビットはラインメモリの先頭アドレスである。
上位の4ビット(A〜E)はフラグビットで、その意味
は次のとおりである。 A:”1”のとき対応ラインメモリに有効データが有る
ことを示す。 B:”1”のとき対応ラインメモリの内容が縮小対象デ
ータであることを示す。 C:”1”のとき対応ラインメモリの内容が最終ライン
データであることを示す。D:レジスタによって意味が
異なる。 E:”1”のとき対応ラインメモリの内容が拡大対象デ
ータであることを示す。
【0061】マイクロプログラムは、これらのフラグビ
ットの操作やチェックを算術論理演算部1200を用い
て行なうことができる。
【0062】圧縮伸長装置の動作 以上のように構成された圧縮伸長装置1について、図2
に示したファクシミリ装置に用いられた場合の動作を説
明する。
【0063】圧縮伸長装置1の画像データの入出力経路
は次の通りである。 a)読取画像処理部21→圧縮伸長装置1 b)読取画像処理部21→RAM28→圧縮伸長装置1 c)圧縮伸長装置1→記録画像処理部22 d)圧縮伸長装置1→RAM28→記録画像処理部22 圧縮伸長装置1のイメージバス制御部100は、このよ
うな画像データのDMA転送をサポートしているが、読
取画像処理部1からRAM28に転送するのがDMAチ
ャンネル0、RAM28から記録画像処理部22に転送
するのがDMAチャネル1である(図1参照)。
【0064】圧縮動作の説明 (概要)プロセッサブロック13のMPU(図1)は、
圧縮伸長装置1に対してマクロコマンドを発行すること
によって動作の指示を与える。MPUはまず、システム
バス制御部400内の各種レジスタの設定を行なう。こ
の中には、符号化チャンネルCH0、CH1の指定も含
まれる。
【0065】このレジスタ設定の終了後、システムバス
制御部400内の指定チャンネルのコマンドレジスタ4
02Aまたは404B(図7)に符号化コマンドを書き
込む。このコマンドはセレクタ1609を通ってマクロ
ROM1608で解読され、符号化プログラムのスター
トアドレスが出力される。このアドレスからマイクロR
OM1601内の符号化プログラムが実行される。圧縮
伸長装置1内の各処理ブロックは、マイクロROM16
01に書かれたプログラムで制御される。
【0066】既に説明したように、符号化コマンド処理
の場合に定義されるラインメモリ216とアドレスレジ
スタ502は図10に示すとおりである。各ラインメモ
リの内容または役割は次のとおりである。 INPUT :入力ラインの画像データ(入力バッファ) CONVR :主走査変換前ラインの画像データ CONVW :主走査変換後ラインの画像データ CODING:符号化ラインの画像データ BC1 :符号データ(出力バッファ) BC :符号データ(出力バッファ) C0R :符号化チャネル0用の参照ラインの画像データ C1R :符号化チャネル1用の参照ラインの画像データ D0R :復号化チャネル0用の参照ラインの画像データ D1R :復号化チャネル1用の参照ラインの画像データ (図16に沿った説明)図16に符号化プログラムのフ
ローの一例を簡略化して示す。このフローに沿って圧縮
動作を詳細に説明する。
【0067】符号化コマンドが発行されると、処理20
01で必要なパラメータをRAM200のパラメータレ
ジスタセット領域202(CH0)または204(CH
1)からワーキングレジスタ500にロードする。アド
レスレジスタ502には同名のラインメモリ216の領
域の先頭アドレスが設定される。処理2002、処理2
003で、イメージバス11上のDMA転送要求(読取
画像処理部21からRAM28への転送要求、RAM2
8から記録画像処理部22への転送要求)があった時
に、DMA転送処理を行なう。マイクロプログラムは、
DMA転送があれば、イメージバス制御部100のスタ
ートアドレスレジスタ110にスタートアドレスを、転
送数レジスタ114に転送ワード数を、それぞれ設定
し、起動をかけ、起動フラグを”1”にセットする(図
9)。この後、イメージバス制御部100がDMA転送
を実行する。
【0068】次の処理2004は、イメージバス11上
のRAM(ラインバッファ)28より、圧縮伸長装置1
のRAM200上のINPUTラインメモリに1ライン
の画像データを入力する処理である。
【0069】(図17に沿った説明:画像データ入力)
この画像データ入力処理のフローを図17に示す。図1
7において、マイクロプログラムは処理2101,21
02で、イメージバス制御部100が動作中でなく、か
つイメージバス制御部100の起動フラグがリセット状
態であることを確認する。これを確認できた場合、処理
2103で、内部バスDMA制御部300内のアドレス
カウンタA(図10)に、INPUTアドレスレジスタ
よりINPUTラインメモリの先頭アドレスを内部デー
タバス1800経由で設定する。処理2104で、イメ
ージバス制御部100のアドレスレジスタ104(図
9)の一つに外部RAM28のアドレスを設定する。
【0070】ここでは、読取画像処理部21→RAM2
8→圧縮伸長装置1の経路で画像データを入力する場合
を想定している。
【0071】処理2105で、イメージバス制御部10
0内の転送数レジスタ114(図9)の一つに1ライン
のワード数を設定する。処理1706でイメージバス制
御部100をメモリリード・モードに設定し、処理21
07で起動し、処理2108で起動フラグを”1”にセ
ットする。
【0072】起動後は、1ワードのデータをイメージバ
ス制御部100がリードする毎にインクリメンタ112
はメモリリードアドレスをインクリメントし、デクリメ
ンタ116は転送ワード数をデクリメントする。
【0073】イメージバス制御部100に読み込まれた
画像データは、内部データバス(BEバス)1800経
由でRAM200上のINPUTラインメモリに転送さ
れる。この転送は、イメージバス制御部100がRAM
200へのDMA転送要求を出し、内部バスDMA制御
部300内のDMA制御部304が内部データバス18
00の制御権をイメージバス制御部100に与えること
で実行される。1ワードの画像データをINPUTライ
ンメモリに転送すると、内部バスDMA制御部300内
のアドレスカウンタAもインクリメントされる。
【0074】イメージバス制御部100に設定した転送
ワード数がゼロになるまで、以上の動作を繰り返す。転
送中は処理2101の判断ですぐにリターンする。
【0075】1ラインの転送が終了すると、INPUT
ラインメモリに1ライン分の画像データが入る。処理2
109以降は1ライン入力後の処理である。
【0076】処理2109では、処理2108でセット
した起動フラグをリセットする。処理2110で、次の
ラインが入っている外部RAM28の先頭アドレスを計
算する。処理2111では、符号化コマンドで連続して
処理するライン数をデクリメントし、残りの処理ライン
数を計算する。処理2112で、処理2111の結果よ
り直前に入力したラインが最終ラインかどうかを判断す
る。最終ラインのときは、処理2113でINPUTア
ドレスレジスタのCフラグを”1”にセットする。処理
2114でINPUTアドレスレジスタのAフラグを”
1”にセットする。このAフラグやCフラグの状態は、
後述するようにアドレスレジスタの内容を交換する過程
で後続の処理に引き渡される。
【0077】図14は、INPUTラインメモリに1ラ
イン分のデータが入った時の状態を示したものである。
ここでは、INPUTラインメモリはアドレスXXXよ
り始まるメモリ領域216Aであると仮定している。画
像データが入り終わると、INPUTアドレスレジスタ
のAフラグは”1”にセットされ、INPUTラインメ
モリに有効データが有ることが分かる。CONVRアド
レスレジスタはYYYを示し、そのAフラグは”0”で
あるから、CONVRラインメモリがアドレスYYYよ
り始まるメモリ領域216Bで、これが空いていること
が分かる。
【0078】(図16に沿った説明の続き)図16のフ
ローに戻る。マイクロプログラムは、処理2005でI
NPUTアドレスレジスタのA=1のチェックをし、A
=1ならば処理2006でCONVRアドレスレジスタ
のA=0のチェックを行なう。
【0079】INPUTのA=1かつCONVRのA=
0ならば、すなわちINPUTラインメモリに有効デー
タがあって、CONVRラインメモリが空いている場
合、処理2007でINPUTアドレスレジスタとCO
NVRアドレスレジスタの内容を交換する。
【0080】(ラインメモリ間のデータ受け渡し)この
ラインメモリ間のデータの受け渡しを図14と図15図
によって説明する。図14は処理2007の実行前の状
態である。図15はアドレスレジスタINPUT,CO
NVRの内容を入れ換えた後の状態である。図15にお
いて、CONVRアドレスレジスタはメモリ領域216
の先頭アドレスXXXを指し、INPUTアドレスレジ
スタはメモリ領域216Bの先頭アドレスYYYを指
す。これは実質上、INPUTラインメモリに入力され
たデータがCONVRラインメモリに渡され、INPU
Tラインメモリに空き領域が渡されたということであ
る。
【0081】このように、RAM200上での実際のデ
ータ移動を伴わない手法であるため、ラインメモリ間の
データ受け渡しは瞬時に行なわれる。
【0082】(図16に沿った説明の続き)次の処理2
008は、主走査方向の拡大縮小(画像変換)処理であ
る。この処理では、CONVRラインメモリのデータを
変換してCONVWラインメモリに書き込む。
【0083】この処理2008において、マイクロプロ
グラムは画像変換部1400を起動する前に次の設定を
行なう。内部バスDMA制御部300内のアドレスカウ
ンタB,Cに、アドレスレジスタCONVR,CONV
Wに設定されている先頭アドレスをロードする(図1
0)。プロセッサブロック13のMPU(図1)によっ
てRAM200内のパラメータレジスタ208に設定さ
れた拡大縮小率を、画像変換部1400内のレジスタ1
404(図5)に設定する。CONVRラインのワード
数をレジスタ1412に設定する。このような初期設定
後、マイクロプログラムは画像変換部1400に起動を
かけ、当該処理2008を抜ける。
【0084】CONVRラインメモリの画像データは変
化画素検出部700へDMA転送されて変化画素データ
に変換され、そのアドレス情報がレジスタ1402に入
力する。乗算器1406によってレジスタ1402,1
404の内容が乗算され、変換後の変化画素アドレスデ
ータが得られる。このデータとレジスタ1402内の色
情報をもとに描画部1408で変換後の画像データが作
られる。得られた変換後画像データは、CONVWライ
ンメモリにDMA転送される。この場合のCONVRラ
インメモリからのDMA転送と、CONVWラインメモ
リへのDMA転送の方法は、イメージバス制御部100
からRAM200へのDMA転送と同様である。1ライ
ンの変換が終了すると、CONVWアドレスレジスタの
Aフラグを”1”にセットする。
【0085】副走査方向縮小が必要な場合、1ライン主
走査変換に引き続きCONVWラインメモリ上のライン
データが間引きラインであるか否かの判定とフラグ制御
が行なわれる。この処理の内容については後述する。間
引きラインと判定された場合、CONVWアドレスレジ
スタのAフラグはセットされない。
【0086】処理2009,2010で、変換後の有効
データの有無と符号化用のCODINGラインメモリが
空いているかどうか判断する。CONVWアドレスレジ
スタのA=1かつCODINGアドレスレジスタのA=
0のときには、次の処理2011でアドレスレジスタC
ONVW,CODINGの内容を交換し、交換後の先頭
アドレスを対応したアドレスカウンタ302にロードす
ることによって、ラインメモリCONVW,CODIN
G間のデータの受け渡しを行なう。間引きラインの場合
は、この交換は行なわれない。
【0087】処理2012はCODINGラインメモリ
のデータの符号処理である。マイクロプログラムは、符
号器1500が動作中でなければ、符号器1500に対
し符号化モード(MH、MR、MMR、MG3)を設定
し、またレジスタ1520に1ライン幅を設定し、起動
をかける。ただし間引きラインの場合、CONVWアド
レスレジスタのAフラグは”0”であるので、符号器1
500を起動しない。
【0088】起動された符号器1500は、CODIN
Gラインメモリの画像データの符号化処理を、符号化参
照ラインメモリC0R(CH0),C1R(CH1)の
いづれかのデータを参照して行ない、その結果を符号デ
ータメモリBC1に書き込む。CODINGラインメモ
リからのデータ読み出し、BC1ラインメモリへのデー
タ書き込みは内部バスDMA制御部300を通して行な
われる。内部バスDMA制御部300の動きはイメージ
バス制御部100からRAM200へのデータ転送の場
合と同様である。
【0089】符号化ラインの変化画素アドレスは変化画
素検出部800によって検出され、参照ラインの変化画
素アドレスは変化画素検出部600により検出される。
【0090】1ラインの符号化が終了すると、BC1ア
ドレスレジスタのAフラグは”1”にセットされる。C
ODINGアドレスレジスタとアドレスカウンタC0R
(CH0)またはC1R(CH1)の内容交換によっ
て、参照ラインが更新される。
【0091】マイクロプログラムは、処理2013,2
014で符号化の終了とBCラインメモリの空きを確認
すると、処理2015でアドレスレジスタBC1,BC
の内容を交換することによって、ラインメモリBC1,
BCのデータの受け渡しを行なう。
【0092】処理2016では、BCラインメモリから
システムバス10に符号データをDMA転送によって出
力させる。この際に、出力する符号量を知る必要がある
が、符号化終了時に符号器1500内のカウンタ152
2(図3)の内容を参照することで符号量が分かる。
【0093】処理2017では設定ライン数の符号化が
終了したかどうかを判断し、終了していなければ処理2
002に戻る。符号化が終了していれば、処理2018
で符号データが全て外部に出るのを待って符号化コマン
ドの処理を終了する。
【0094】符号化コマンドの終了は、Cフラグが”
1”に設定された最終ラインの符号化が済んだかどうか
で判断する。Cフラグの状態は次のようにアドレスレジ
スタを伝搬する。 INPUT,C=1 →CONVR,C=1 CONVRのC=1ならば画像変換終了後 CONV
W,C=1→CODING,C=1 (圧縮動作のまとめ)以上に説明したように、内部RA
M200上のラインメモリにデータが詰まった後は、画
像データの入力処理(処理2004)、画像変換処理
(処理2008)、符号化処理(処理2012)、符号
データ出力処理(処理2016)が並列に動作する。更
に、これらと経浮こうして、イメージバス側のDMA転
送(処理2002、処理2003)もできる。
【0095】従って、本圧縮伸長装置1の圧縮処理時間
は近似的に次式によって表わすことができる。 処理時間=max{画像入力時間,画像変換時間,符号化時間,符号出力時間} (式2) 図18は符号化コマンド処理におけるラインメモリの使
い方を示している。この図からわかるように、ラインメ
モリINPUT,CONVRをトグルで使用し、ライン
メモリCONVW,CODING,C0R/C1Rを循
環して使用し、ラインメモリBC1,BCをトグルで使
用する。
【0096】なお、主走査変換を行なわない場合、図1
8に付記されているように、CONVWラインメモリの
データは直接的にCODINGラインメモリに渡され
る。
【0097】また、以上の説明では画像データをイメー
ジバス11側から入力したが、図18に示されるよう
に、本圧縮伸長装置1は符号化すべきデータをシステム
バス10からも入力できる。同様に、以上の説明では符
号化データをRAM200を経由させシステムバス10
に出力したが、符号器1500より直接的にシステムバ
ス10に出力することも可能である。
【0098】伸長動作の説明 (概要)プロセッサブロック13のMPUはまず、復号
化コマンド処理に関する各種レジスタの設定を行なう。
この中には、復号化チャンネル0,1(CH0,CH
1)の指定も含まれる。
【0099】このレジスタ設定の終了後、MPUはシス
テムバス制御部400内のコマンドレジスタ402Aま
たは404Aに復号化コマンドを書き込む。このコマン
ドは、マクロROM1608で解読され、復号化プログ
ラムのスタートアドレスが出力される。このアドレスか
らマイクロROM1601内の復号化プログラムが実行
される。
【0100】既に説明したように、符号化コマンド処理
の場合に定義されるラインメモリ216とアドレスレジ
スタ502は図11に示すとおりである。各ラインメモ
リの内容または役割は次のとおりである。 DECODE:復元ラインの画像データ D0R :復号化チャネル0用参照ラインの画像データ D1R :復号化チャネル1用参照ラインの画像データ CONVR :変換前ラインの画像データ CONVW :変換後ラインの画像データ OUT2 :出力ラインバッファ OUT1 :出力ラインバッファ OUT :出力ラインバッファ 符号データはラインメモリD0R(CH0)またはD1
R(CH1)のデータを参照して復号され、復元された
データはDECODEラインメモリに展開される。1ラ
インの復号が終了すると、DECODEラインメモリの
内容はラインメモリD0RまたはD1Rに渡され、次の
ラインの復号の際に参照される。それと同時にラインメ
モリD0RまたはD1Rの内容はラインメモリCONV
Rに渡されて、画像変換の対象となる。画像変換はCO
NVRラインメモリのデータに対して行なわれ、変換後
の画像データはCONVWラインメモリに書き込まれ
る。
【0101】CONVWラインメモリ内の変換後データ
は、OUT2ラインメモリが空いていれば、すぐにOU
T2ラインメモリに渡される。OUT2ラインメモリの
データは、OUT1ラインメモリが空いていれば、すぐ
にOUT1ラインメモリに渡される。OUT1ラインメ
モリのデータは、OUTラインメモリが空いていれば、
すぐにOUTラインメモリに渡り、このデータが外部に
出力される。
【0102】このように、CONVW、OUT2、OU
T1、OUTの各ラインメモリはライン単位のFIFO
バッファとして動作する。
【0103】(図19に沿った説明)図19は復号化プ
ログラムのフローの一例を示す。このフローに沿って、
復号化コマンド処理を説明する。
【0104】処理3001では初期設定として、復号化
コマンド処理に必要なパラメータをRAM200内のパ
ラメータレジスタセット202(CH0)または204
(CH1)から、ワーキングレジスタ500にロードす
る。
【0105】処理3002で1ラインの復号化を行なわ
せるが、この処理については後に図20を参照し詳細に
説明する。
【0106】処理3003でDECODEアドレスレジ
スタのAフラグをチェックし、1ラインの復元が終了し
たかどうかを判断する。処理3004でCONVRライ
ンメモリが空いているかどうかを判断する。DECOD
EアドレスレジスタのA=1かつCONVRアドレスレ
ジスタのA=0であれば、処理3005でアドレスレジ
スタCONVRとアドレスレジスタD0RまたはD1R
の内容を交換し、続いて処理3006でアドレスレジス
タD0RまたはD1RとアドレスレジスタDECODE
の内容を交換してラインメモリ間のデータの受け渡しを
行なう。
【0107】これにより、ラインメモリD0RまたはD
1Rに今復元したデータが渡り、次のラインを復元する
準備ができる。CONVRラインメモリに参照ラインと
して使い終わったデータが渡り、DECODEラインメ
モリに変換を終了したデータのメモリ領域が渡される。
これで次のラインを復元するための準備と次の画像変換
をする準備ができる。
【0108】処理3007,3008で、変換すべきデ
ータの有無とCONVWラインメモリの空きをチェック
する。
【0109】処理3009で、画像変換部1400によ
って主走査方向の画像変換を行なわせる。この処理の内
容は図16の処理2008と同じである。また、副走査
方向変換が必要な場合は、主走査変換に続いて、間引き
ラインの判定とフラグ制御が行なわれるが、その内容に
ついては後に詳述する。
【0110】処理3010はラインバッファの制御であ
る。その詳細は、図21を参照して後述する。
【0111】処理3011で出力すべきデータの有無を
チェックする。処理3012でOUTラインメモリのデ
ータの外部出力を行なう。処理3013.3014で
は、イメージバス側のDMA転送の要求があるときに、
その転送処理を行なう。これは図16に示された処理2
002,2003と同じである。
【0112】処理3015で復号化コマンドの終了判断
を行ない、終了条件を満足していなければ処理3002
に戻る。終了条件を満足したときは、処理3016で、
次の復号化コマンドに備えてCONVRラインメモリに
移ったデータをラインメモリD0RまたはD1Rに戻
す。
【0113】(図20に沿った説明:1ライン符号化)
図20は図19の1ライン復号化処理3002のフロー
である。処理3101で復号器1300の動作中を示す
状態信号をチェックする。動作中でないときは、起動さ
れたか否かを判断するため、処理3102で復号器13
00の起動フラグをチェックする。起動フラグがセット
されている(起動済み)であることを確認した場合は処
理3103に進み、起動フラグがリセットされている場
合は処理3115に進む。また復号器1300が動作中
である時は直ちにリターンする。
【0114】復号器1300が動作中でない場合の処理
フローは次のとおりである。処理3115で、復号器1
300の起動の準備のために、内部バスDMA制御部3
00内のアドレスカウンタA、アドレスカウンタIまた
はJに、ワーキングレジスタ500上のアドレスレジス
タDECODE、アドレスレジスタD0RまたはD1R
の内容をそれぞれロードする。
【0115】以後、復号器1300からのDMA転送要
求に応じて1ワードアクセスする毎に、これらのアドレ
スカウンタは自動的にインクリメントされ、復元データ
の書き込みアドレスと参照ラインデータの読み出しアド
レスを指定する。
【0116】処理3116で、復号器1300のレジス
タ1324と参照ライン変化画素検出部600の内部レ
ジスタ(図示されていない)に、1ラインのワード数を
設定する。このような準備の後、処理3117で復号器
1300を起動し、処理3118で復号器1300の起
動フラグを”1”にセットしリターンする。以上がライ
ンの先頭処理である。
【0117】処理3103以降は、復号器1300が1
ライン分のデータを復号し、復元データがDECODE
ラインメモリに得られた後の処理部分である。
【0118】処理3103では、処理3118でセット
した起動フラグをリセットする。処理3104で復号エ
ラーがあったがどうかを示す復号器1300の状態信号
をチェックする。
【0119】復号エラーがあれば処理3119で、復号
エラー処理を行なう。例えば、エラーがあったラインを
直前のラインまたは白ラインで置換する処理を行なう。
【0120】復号エラーがなければ、DECODEライ
ンメモリにエラーのないデータが復元されているので、
それを示すために処理3105でDECODEアドレス
レジスタのAフラグを”1”にセットする。
【0121】処理3106では、復元したラインが白ラ
イン(全画素が白)であることを示す復号器1300の
状態信号をチェックする。復号器1300は、1ワード
復元する毎に比較器1320(図4)で白データかどう
かを確認し、1ライン復号終了した時点で、そのライン
が白ラインであったことを状態信号からマイクロプログ
ラム側で確認できる。
【0122】白ラインであるときは、処理3107で、
1ページの上端の連続した白ラインを計数するためのカ
ウンタ、またはページの下端の連続した白ラインを計数
するためのカウンタ(いずれのカウンタもワーキングレ
ジスタ500上に用意される)をインクリメントする。
【0123】処理3108ではRTC符号を検出したか
どうかを示す復号器1300の状態信号をチェックす
る。処理3109で、復元したデータを外部に出力する
かどうかを判断する。この判断は、システムバス制御部
400内のレジスタセット402(CH0)または40
4(CH1)中の特定レジスタを参照することによって
行なう。このレジスタのビット内容は、プロセッサブロ
ック13のMPUによって設定されている。
【0124】出力しないラインであるときは、処理31
10で、DECODEアドレスレジスタのBフラグを”
1”にセットする。Bフラグがセットされたラインは、
データ出力時に、データが無視され外部に出力されな
い。このような制御によって、MPU側でページの上端
または下端の白ラインをカットさせるような制御を行な
うことができる。
【0125】処理3112で、MPUによって設定され
た連続処理するライン数をデクリメントし残りライン数
を求める。そして処理3113で、残りライン数をチェ
ックし、これが0であれば、処理3114でDECOD
Eアドレスレジスタの最終ラインを示すCフラグを”
1”にセットする。残りライン数が0でないときは、直
ちにリターンする。
【0126】処理3120では、復元ライン数のカウン
タ(ワーキングレジスタ500上に用意される)をイン
クリメントする。このカウンタ値で1ページのライン数
が得られる。このライン数は、1ページの処理が終わっ
た段階で、マイクロプログラムによってRAM200の
対応チャンネル用の復号化コマンドパラメータレジスタ
領域210に保存される。この領域はMPUから直接ア
クセスすることができる。
【0127】(図21に沿った説明:ラインバッファ制
御)図21は図16の処理3010(ラインバッファ制
御)のフローである。処理3201,3202で、CO
NVWアドレスレジスタのA=1かつOUT2アドレス
レジスタのA=0であることを確認し、処理3203で
アドレスレジスタCONVW,OUT2の内容入れ替え
を行なう。
【0128】これで、CONVWラインメモリのデータ
がOUT2ラインメモリに入り、CONVWラインメモ
リには空き領域が渡る。アドレスレジスタのフラグの状
態は、OUT2はA=1、CONVWはA=0となる。
【0129】処理3208,3204,3205でライ
ンメモリOUT2,OUT1の間のデータ交換を行な
い、処理3209,3206,3207でラインメモリ
OUT1,OUTの間のデータ交換を行なう。処理32
07でOUTアドレスレジスタのAフラグは”1”にセ
ットされる。以上の処理でCONVW、OUT2、OU
T1、OUTの各ラインメモリがライン単位のFIFO
バッファとして利用されることになる。
【0130】(図22に沿った説明:画像データ出力)
図22は、図20の画像データ出力処理3012のフロ
ーである。処理3301でイメージバス制御部3301
が動作中であるか否かをチェックし、動作中であればリ
ターンする。動作中でない場合、処理3302でイメー
ジバス制御部100の起動フラグがセットされているか
調べる。起動フラグが”1”であればイメージバス制御
部100は起動後であって、しかも動作中でないという
ことであるので、処理3311以下のライン端処理に進
む。
【0131】起動していなければライン先頭処理に入
る。処理2303でOUTアドレスレジスタのBフラグ
をチェックし、OUTラインメモリのデータを出力する
かどうかを判断する。
【0132】Bフラグが”1”でなければ出力すべきデ
ータであるので、そのDMA転送による出力の準備をす
る。まず処理3304で、OUTアドレスレジスタよ
り、内部バスDMA制御部300内のOUTラインメモ
リ対応のアドレスカウンタ302に先頭アドレスをロー
ドする。処理3305で、イメージバス制御部100内
のアドレスレジスタ104の1つに外部RAM28のア
ドレスを設定する。処理3306で、イメージバス制御
部100内の転送ワード数レジスタ114の1つに出力
ラインのワード数を設定する。処理3307で、イメー
ジバス制御部100の動作モードを設定する。ここでは
メモリライト・モードに設定することになる。そして処
理3308でイメージバス制御部100を起動する。処
理3309でイメージバス制御部100のメモリライト
・モードの起動フラグを”1”にセットし、リターンす
る。
【0133】処理3303でBフラグが”1”であった
場合、データ出力は行なわず、処理3310でOUTア
ドレスレジスタのAフラグを”0”にリセットすること
で、OUTラインメモリの内容を無視させる。この処理
でラインの間引きが達成される。
【0134】処理3311以降はライン端の処理であ
る。処理3311では、処理3309でセットしたイメ
ージバス制御部100の起動フラグをリセットする。処
理3312で、OUTアドレスレジスタのEフラグをチ
ェックすることにより、出力ラインが副走査方向の拡大
対象ラインかどうかを判断している。
【0135】拡大対象でなければ(E=0)、OUTラ
インメモリのデータの2回目の出力は不要であるので、
処理3313でOUTアドレスレジスタのAフラグを”
0”にリセットし、OUTラインメモリを解放する。拡
大対象ラインであれば(E=1)、処理2314でOU
TアドレスレジスタのEフラグをリセットする。そのA
フラグは”1”であるから、このデータは再度出力さ
れ、結果として副走査方向の拡大(ラインの補間)が達
成される。処理3315で、次のラインを出力するため
に、外部RAM28のアドレスを更新しリターンする。
【0136】復号化コマンドの終了判定は、Cフラグ
が”1”にセットされたデータを出力したかどうかで判
断する。Cフラグ(最終ラインフラグ)はアドレスレジ
スタの交換によって、次のように伝搬する。 DECODE,C=1→CONVR,C=1 CONVR,C=1ならば画像変換終了後 CONV
W,C=1→OUT,C=1 (伸長動作のまとめ)以上に説明したように、内部RA
M200上のラインメモリにデータが詰まった後は、復
号化処理(処理3002)、画像変換処理(処理300
9)、画像データ出力処理(処理3012)が並列に動
作する。更にイメージバス側のDMA転送処理(処理3
013、処理3014)も、これらと並列動作ができ
る。
【0137】したがって、本圧縮伸長装置1の伸長処理
時間は近似的に次式で表わすことができる。 処理時間=max{復号化時間,画像変換時間,画像データ出力時間} (式 3) 図23は復号化コマンド処理でのラインメモリの使い方
を示している。この図からわかるように、DECOD
E,D0R/D1R,CONVRの各ラインメモリは循
環的に使用され、CONVW,OUT2,OUT1,O
UTの各ラインメモリも循環使用される。
【0138】符号変換動作の説明 次に、符号変換動作について説明する。この符号変換と
は、ある符号データを入力して、それを別の符号データ
に変換することである。例えば、MR符号からMMR符
号への変換である。
【0139】符号変換動作の場合、変換すべき符号デー
タはシステムバス10から入力し、復号器1300によ
って復号され、復元データがDECODEラインメモリ
に書き込まれる。既に説明した復号化動作によって、C
ONVRラインメモリのデータが画像変換される。ここ
までは伸長動作と全く同一である。
【0140】その後、CONVWラインメモリのデータ
が符号化の対象となる。これ以後は圧縮動作と全く同じ
である。
【0141】以上の復号化、画像変換、符号化の処理を
順に1ライン毎に繰り返して1ページ分の符号データを
別の符号に変換することができる。
【0142】この符号変換処理の場合、既に説明したよ
うに、図12に示すアドレスレジスタ502とラインメ
モリ216が定義される。図25はラインメモリの使い
方の説明図である。
【0143】図24は符号変換プログラムのフローであ
る。図16または図19のフローと同じ番号の処理は同
内容であるので、その説明を省略する。
【0144】図24のフローから、次のことが容易に理
解される。 a)復号化処理、画像変換処理、符号化処理、イメージ
バス側の2つのDMA転送処理が並行動作する。 b)復号エラーが生じても、1ライン復号化処理(処理
3002)内で復号エラーのチェックと復号エラー処理
(図20の処理3119)が行なわれるので、エラー処
理後の画像データに対して符号化が行なわれる。したが
って、変換後の符号データは復号エラーを含まない。
【0145】なお、符号変換動作または伸長動作におい
て、復号化処理(処理3002)で1ページのライン
数、ページの上端と下端の連続した白ライン数が求めら
れ(図20の処理3120,3107)、動作終了時点
でRAM200上の復号化コマンド用パラメータレジス
タ領域210に保存される。MPUは、これらのパラメ
ータを読み出し、拡大縮小率やページ上下端のカットラ
インの決定などのために用いることができる。
【0146】副走査方向の画像変換(縮小)の説明 副走査方向の縮小は一定ライン数毎に1ラインを間引く
ことで実現され、副走査方向の拡大は一定ライン数毎に
1ラインをコピー(補間)することで実現される。
【0147】ここでは、副走査方向の縮小動作につい
て、間引きラインの決定方法を中心に詳細に説明する。
【0148】図26は副走査方向変換動作の処理の概念
図である。関連したパラメータ(ワーキングレジスタ5
00上に用意されるレジスタ551〜557に置かれ
る)は次の通りである(ただし、チャネル0用)。 C0−VCONV(副走査変換率):レジスタ551 C0−ZLINE(一定ライン数,後に説明する):レ
ジスタ552 C0−VCWRK(ワークレジスタ):レジスタ553 C0−ZLWRK(ワークレジスタ):レジスタ554 レジスタX(RAM200のアドレスを指すレジス
タ):レジスタ555 非白ワードカウンタ:レジスタ556 N(定数):レジスタ557 (白ラインを優先しないアルゴリズムの説明)CONV
Wラインメモリに1ラインの有効データが得られる毎
に、16ビットALU1202でC0−VCONVの積
算を行なう。この積算値がC0−VCWRKである。積
算した時にALU1202がオーバフローしてキャリー
が出たラインが間引きの対象になる。
【0149】16ビットのALU1202のキャリー
は、65536/(C0−VCONV)ライン毎に1回
出る。M=65536/(C0−VCONV)とする
と、Mラインに1ライン間引かれるので、縮小率Rは R=(M−1)/M=1−(1/M) となる。
【0150】この関係から、プロセッサブロック13の
MPUは、縮小率RよりC0−VCONVを決定し圧縮
伸長装置1に対して設定する。
【0151】図27(a)はCO−VCONVの積算過
程の説明図で、画像のラインと各ラインでの積算値CO
−VCWRKを左右に並べて示している。ここに示した
例では、第5ラインでキャリーが出るので、このライン
が間引きラインとされる。
【0152】このようなアルゴリズムは従来から知られ
ているものである。なお、副走査方向の拡大の場合のコ
ピーラインの決定も同様のアルゴリズムによって行なう
ことができ、その積算過程を図27(b)に示す。この
例では、第5ラインでキャリーが出るので、第5ライン
が拡大対象ラインとなり、これが2回符号化されること
になる。
【0153】本圧縮伸長装置1においては、上記アルゴ
リズムと以下に説明する改良されたアルゴリズムのいず
れも選択できる。
【0154】(改良されたアルゴリズムの説明)図28
は、この改良された副走査方向縮小アルゴリズムの説明
図である。矢印はキャリーの出るラインの位置を示して
いる。上述の従来のアルゴリズムによれば、キャリーが
出たラインが無条件に間引かれるため、細い罫線が失わ
れ画質が劣化する欠点があった。
【0155】この改良アルゴリズムは、白ラインを優先
して間引くことで、そのような画質劣化を防ぐ。すなわ
ち、C0−ZLINEをライン間引き間隔よりも小さく
設定し、キャリーが出たラインからC0−ZLINEの
範囲で白ラインを捜し、それを間引く。CO−ZILI
NEの範囲に白ラインがなければ、この範囲の最後の
(C0−ZLINE目の)ラインを間引く。
【0156】ここで言う白ラインとは、非白ワード数≦
Nを満たすラインのことである。NはMPUが設定する
値である。N=0の場合、全ワードが白ワードのライン
を白ラインとして捜すことになる。
【0157】(図29,図30に沿った説明)図29は
間引きラインを判定しフラグを設定する処理のフローで
ある。この処理は、マイクロROM1601に書かれた
マイクロプログラムによって実現されるもので、CON
VWラインメモリに1ラインのデータが生成される毎に
(図19または図24の処理3009あるいは図16の
処理2008で、主走査変換処理が終了した直後に)実
行される。ここで設定されたフラグの情報に従って、後
続の復元データ出力処理(復号化動作の場合は図19の
処理3012)で実際にラインの間引きが行なわれる。
【0158】図29において、処理4001でC0−Z
LINEをデクリメントする。処理4002,4003
でC0−VCONVとC0−VCWRKに加える(積算
値の更新)。処理4004でALU1202のキャリー
(ALU1202の状態信号に含まれる)が出たか否か
をチェックする。
【0159】キャリーが出ているときは処理4005A
で、キャリーが出ていないときは処理4005Bで、M
PUによるシステムバス制御部400内の特定レジスタ
(402,404)への設定が、白ライン優先間引き
(上述の改良アルゴリズム)であるかチェックする。処
理4005Bで白ライン優先間引きでないと判断したと
き(上述の従来アルゴリズムが選択されているとき)は
リターンし、白ライン優先間引きであると判断したとき
は処理4007へ進む。
【0160】処理4005Aで白ライン優先間引きであ
ると判断した場合、処理4006で、CO−ZLWRK
に初期値C0−ZLINEを設定し、処理4007に進
む。処理4005で白ライン優先間引きであると判断し
たときは、直ちに処理4007に進む。
【0161】この処理4007はCONVWラインメモ
リのデータをチェックし、間引きラインとしての条件を
満たしているかどうかを判断するもので、その内容は図
30に示されている。この判断結果を次の処理4008
でチェックする。白ラインと判断された場合は、処理4
010でC0−ZLINEの範囲を調べ終わったかどう
かを判断し、調べ終わっていないときはリターンする。
【0162】CO−ZLINEの範囲内を調べ終わった
と判断された場合、または処理4008で白ラインと判
断された場合には、処理4009でCONVWアドレス
レジスタのBフラグを”1”にしリターンする。これ
で、後続処理(図19の処理3013)で、CONVW
ラインメモリのデータを間引き(縮小対象)ラインとし
て扱われることになる。
【0163】図30は処理4007のフローである。処
理4101でCONVWラインメモリの先頭アドレス
を、レジスタXに設定する。処理4102で、ALU1
202のアキュムレータ(ACCA)に、レジスタXが
指すアドレスの内容をロードする。これは、内部データ
バス1800(図1)を通してRAM200からデータ
を1ワード(16ビット)読み出す処理である。
【0164】処理4103で、そのデータが16ビット
全部が白画素の白データであるか、1ビットでも黒画素
を含む非白データであるかを判断する。非白データのと
きは処理4104で非白ワードカウンタ(レジスタ55
6)をインクリメントする。処理4106で1ラインの
チェックが終了したかどうかを判断し、未終了のときは
処理4105でレジスタXをインクリメントし処理41
02から処理を繰り返す。
【0165】1ラインのチェックが終了すると、処理4
107で、非白ワードカウンタの計数値が設定値N以下
かどうかを判定する。N以下であれば、処理4108で
白ラインであることを示すフラグをセットする。処理4
008(図29)では、このフラグをチェックする。
【0166】なお、ここまでの説明から明かなように、
本圧縮伸長装置1は、画像変換だけを行なわせることも
できる。また、データを全く出力させずに伸長動作を行
なわせ、符号データのエラーチェック、あるいはライン
数やページ上下端白ライン数の検出を高速に行なうこと
も可能である。
【0167】ファクシミリ装置の動作例 次に、図2に示したファクシミリ装置について、圧縮伸
長装置1に関連した動作の例を説明する。図31は説明
用フローを示す。
【0168】処理4500で、モデム19から圧縮デー
タメモリ16へ1ライン分の受信符号データが転送され
る。受信符号データは、ファクシミリ標準符号データで
ある。処理4501で、圧縮伸長装置7により、1ライ
ンの受信符号データの符号変換が実行され、変換符号デ
ータは圧縮データメモリ16へ転送される。この際に使
用される符号化、復号化チャンネルはMPUから指定さ
れる。
【0169】処理4502で1ページ受信終了がチェッ
クされる。ここで未終了と判断された場合、処理450
3で送信原稿の画像データの読取読取要求の有無がチェ
ックされる。読取要求がある場合は処理4505で、圧
縮伸長装置1によってRAM28から、または読取画像
処理装置9から直接、送信原稿画像データが読み込まれ
て圧縮され、符号データは圧縮データメモリ16へ転送
される。この圧縮は1ライン分実行される。この時に使
用する符号化チャンネルは、MPUによって指定され
る。
【0170】処理4505を終わると、処理4500に
戻る。処理4503で読取要求なしと判断された場合
は、そのまま処理4500に戻る。
【0171】1ページの受信を終了すると、処理450
4で1ページの符号変換の終了判断が行なわれ、未終了
であれば、処理4501aで残りの受信符号データの符
号変換が圧縮伸張装置1によって連続的に実行される
(処理501a)。
【0172】1ページの符号変換を終了すると、圧縮デ
ータメモリ16内の変換符号データの1ライン分につい
て、圧縮伸長装置1により伸長と復元画像データの記録
画像処理部22への転送が実行される。この際にMPU
は、符号変換時に圧縮伸長装置1で得られた1ページの
ライン数に基づいて、記録画像サイズをLBPの記録紙
サイズに合わせるための拡大縮小率を決定し圧縮伸長装
置1に指定する。同様に、圧縮伸長装置1で得られたペ
ージ上下端の連続白ライン数に基づいて、ページ上下端
の白ラインカットの指定を行なうこともできる。使用す
る復号化チャンネルも指定する。
【0173】処理4507を終わると、処理4508で
1ページの処理終了がチェックされ、未終了のときは処
理4503aで送信原稿画像の読取要求が調べられる。
要求なしならば処理4506に戻る。要求有りならば、
処理4505aで送信原稿画像データの1ラインの圧縮
が実行されたのち、処理4506に戻る。処理4508
で1ページの伸長記録が終了と判断された場合、処理4
503bで送信原稿画像データの読取要求の有無がを調
べられる。要求有りならば、圧縮伸長装置1による送信
原稿の最終ラインまでの画像データ入力、圧縮の連続処
理4505bが開始し、処理4509,4510で終了
を待つ。
【0174】このように、本発明の圧縮伸長装置1を1
台だけ用いて、受信符号データの符号変換または変換符
号データの伸長、記録の動作と、送信原稿画像データの
圧縮動作とを並行して行なうことができる。また、符号
変換の際に拡大縮小率や上下端白ラインのカットを決定
するために必要なパラメータが得られるため、変換符号
データの伸長動作と同時に必要な拡大縮小や白ラインカ
ットの処理を行なうことができる。LBP2は通常1m
s/ライン程度の一定速度で記録するが、この程度の速
度に本発明の圧縮伸長装置1は容易に追従できる。した
がって、1ページの復元画像を蓄積するための大容量の
画像ページメモリを必要としない。
【0175】圧縮データメモリ16に蓄積された送信原
稿の符号データを送信する場合、圧縮伸長装置1によっ
て、送信先ファクシミリ装置の能力に応じた符号データ
に変換し、モデム19により変調して回線へ送出するこ
とになる。
【0176】なお、このファクシミリ装置においては、
イメージスキャナー23で読み取った原稿をLBP29
でプリントするコピー動作(等倍コピー、縮小コピー、
マルチコピー)が可能である。これについて簡単に説明
する。
【0177】等倍コピーは次のいずれかの方法によって
行なわれる。第1の方法は、圧縮伸長装置1のイメージ
バス制御部100の制御によって、原稿画像データをR
AM28を経由して記録画像処理部22へDMA転送す
る方法である。第2の方法は、読取画処理部21から直
接的に原稿画像データを圧縮伸長装置1の内部RAM2
00に入力し、この画像データを記録画像処理部22へ
直接的に転送する方法である。
【0178】縮小コピーは、外部RAM28経由で原稿
画像データを圧縮伸長装置1の内部RAM200に入力
し、この画像データに縮小処理を施してから外部RAM
28経由で記録画像処理部22へ出力することによって
達成される。
【0179】マルチコピーの場合は、圧縮伸長装置1に
よって原稿画像データを圧縮して圧縮データメモリ16
に格納する。次に、圧縮伸長装置1によって、符号デー
タの伸長を行ない、復元データを記録画像処理部22へ
転送する動作を、必要なコピー枚数繰り返す。この伸長
動作の際に縮小を行なうことによって、縮小マルチコピ
ーも可能である。
【0180】他の実施例 (構成)図32は本発明の他の実施例による圧縮伸長装
置のブロック図である。
【0181】この圧縮伸長装置1Aにおいては、圧縮伸
長装置専用のローカルメモリを外部に接続可能とするた
めに、ローカルバス制御部5000が追加されている。
このローカルバス制御部5000はローカルメモリとの
間でデータのDMA転送が可能であって、データバッフ
ァ5001、アドレスバスインターフェイス5002、
DMAコントローラ5003を含む。
【0182】内部RAM200上のラインメモリを外部
のローカルメモリに拡張できるようよにするため、内部
バスDMA制御部300Aの内部構成が、前記実施例の
内部バスDMA制御部300(図10)とは変更されて
いる。これ以外の構成は前記実施例の圧縮伸長装置1と
同様である。
【0183】図32は内部バスDMA制御部300Aの
ブロック図である。図32において、350はアドレス
ユニット(A〜J)であり、これはRAM200上のラ
インメモリと1対1に対応する。各アドレスユニット3
50は同じ内部構成であって、アドレスカウンタ35
2、エンドアドレスレジスタ353及び比較器354か
らなる。アドレスユニット(A〜J)350内のアドレ
スカウンタ(A〜J)352は、図10のアドレスカウ
ンタ(A〜J)302に対応するもので、内部RAM2
00上の対応ラインメモリ領域のアドレスを発生するた
めのものである。
【0184】各アドレスユニット350内の比較器35
4は、アドレスカウンタ352の値がエンドアドレスレ
ジスタ353の値に一致したときに出力を”1”にす
る。この比較出力は同じアドレスユニット内のアドレス
カウンタ352に与えられるとともにユニット外へも出
される。
【0185】アドレスユニット(A〜J)に対応して、
ローカルメモリ上のラインメモリ拡張領域のアドレスを
生成するためのアドレスカウンタ(AE〜JE)355
がある。これらのアドレスカウンタ354には、対応し
たアドレスユニット350内の比較器354の出力が入
力する。
【0186】これ以外にOR回路356とバスセレクタ
357がある。OR回路356は、各アドレスユニット
350内の比較器354の出力の論理和信号を、バスセ
レクタ357に選択信号として与える。バスセレクタ3
57は、選択信号が”0”の時に内部データバス180
0を内部RAM200側へ接続し、選択信号が”1”の
時に内部データバス1800をローカルバス制御部50
00側へ接続する。
【0187】アドレスカウンタ352、エンドアドレス
レジスタ353、アドレスカウンタ355は、内部デー
タバス1800を通して初期設定することができる。
【0188】DMA制御部304とアドレスカウンタ選
択用セレクタ306は図11のものと同様である。ただ
し、セレクタ306の選択対象はアドレスユニット35
0内のアドレスカウンタ352とエンドアドレスレジス
タ353である。
【0189】また、30は圧縮伸長装置1Aに接続され
た外部RAM(圧縮伸長装置専用ローカルメモリ)を示
している。
【0190】(動作)次に、この圧縮伸長装置1Aの固
有の動作について説明する。全体的動作は前記実施例の
圧縮伸長装置1と同様である。
【0191】ここでは、画像データをRAM200上の
ラインメモリに入力する動作について説明する。図34
はメモリアクセスの説明図である。
【0192】イメージバス制御部100Aの初期設定
後、内部バスDMA制御部300Aの初期設定を行な
う。この初期設定では、マイクロプログラムによって、
アドレスユニットA352のアドレスカウンタAとエン
ドアドレスレジスタA352に、内部RAM200上の
INPUTラインメモリ領域のスタートアドレス(IN
PUT−START)とエンドアドレス(INPUT−
END)が設定される。また、アドレスカウンタAE3
55に外部RAM30上のINPUTラインメモリ拡張
領域のスタートアドレス(INPUT−EXT)が設定
される。なお、エンドアドレス(INPUT−END)
とスタートアドレス(INPUT−EXT)は計算によ
って求められるか、あるいはワークキングレジスタ50
0上のレジスタに予め用意される。
【0193】この状態で起動されると、イメージバス制
御部100より内部データバス1800を通じて入力し
た画像データは、内部RAM200上のINPUTライ
ンメモリ領域のスタートアドレスに書き込まれる。1ワ
ード入力する毎にアドレスカウンタA352がインクリ
メントされる。したがって、内部RAM200上のIN
PUTラインメモリ領域の先頭から順にデータが書き込
まれて行く。
【0194】アドレスカウンタA352の値がINPU
T−ENDまでインクリメントすると比較器A354の
出力が”1”になるため、アドレスカウンタA352は
ディスエーブル状態になり、アドレスカウンタAE35
5はイネーブル状態になる。またバスセレクタ357は
内部データバス1800の接続をローカルバス制御部5
000側へ切り替える。
【0195】この後、内部データバス1800を通じて
入力する画像データは、アドレスカウンタAE357で
指定された外部RAM30上のアドレスに書き込まれ
る。1ワード入力する毎にアドレスカウンタAE355
はインクリメントされる。したがって、後続の画像デー
タは、外部RAM30上のINPUTラインメモリ拡張
領域の先頭から順に書き込まれて行く。
【0196】このように、1ラインの画像データ入力の
途中で内部RAM200から外部RAM30へ自動的に
切り替えて書き込みが行なわれる。この結果、図34の
下部に示されるように、内部RAM200上のメモリ領
域を超えた長いINPUTラインメモリが、あたかも内
部RAM200上に存在するかのように扱うことができ
る。ここではINPUTラインメモリについて説明した
が、他のラインメモリについても同様に拡張される。こ
のような拡張により、圧縮伸長処理、拡大縮小処理にお
けるラインメモリ長の制約が少なくなる。
【0197】ラインメモリの拡張領域のアクセスは、外
部RAMのアクセスであるから内部RAM200のメモ
リ領域のアクセスに比べ時間がかかる。しかし、同程度
の長いラインメモリを内部RAM200上に確保する場
合に比べ、圧縮伸長装置の回路規模の増加、コスト上昇
が少なくて済むという大きな利益がある。
【0198】なお、メモリアドレスとエンドアドレスを
比較するかわりに、ワード数を計数し、この計数値を一
定値と比較することによって内部RAM200と外部R
AM30との切り替えを行なってもよい。
【0199】本発明は、以上説明した実施例に限定され
るものではない。本発明によれば、圧縮、伸長、符号変
換のいずれか一つまたは二つ以上の動作を高速に行なう
装置を実現することができる。また、本発明による圧縮
伸長装置は、ファクシミリ装置に代表される画像通信装
置に最適であるが、画像ファイルシステム、その他シス
テムもしくは機器における同様の画像処理の用途にも好
適である。
【0200】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、符号化、または復号化するためのデータのための参
照用データを記憶するラインメモリを複数備え、このラ
インメモリに対応するアドレスレジスタを備え、このア
ドレスレジスタのアドレス値を適宜変更し、符号化する
ためのデータのアドレスに書き換えることで、ラインメ
モリに記憶され散る参照用データを切換えることがで
き、これをもって複数のデータを並列処理により符号
化、または復号化することができるため、符号化、また
は復号化処理を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧縮伸長装置の一例を示すブロッ
ク図
【図2】本発明による圧縮伸長装置が用いられたファク
シミリ装置の一例を示すブロック図
【図3】符号器のブロック図
【図4】復号器のブロック図
【図5】画像変換部のブロック図
【図6】算術論理演算部と周辺のブロック図
【図7】マイクロプログラム制御部とシステムバス制御
部のブロック図
【図8】内部RAMの使用方法の説明図
【図9】イメージバス制御部のブロック図
【図10】符号化コマンド処理のためのラインメモリ、
アドレスカウンタ及びアドレスレジスタの説明図
【図11】復号化コマンド処理のためのラインメモリ、
アドレスカウンタ及びアドレスレジスタの説明図
【図12】符号変換処理のためのラインメモリ、アドレ
スカウンタ及びアドレスレジスタの説明図
【図13】アドレスレジスタの内容を示す図
【図14】ラインメモリ間のデータ受け渡しを実行する
前の状態を示す図
【図15】アドレスレジスタの内容交換によりラインメ
モリ間のデータを受け渡した後の状態を示す図
【図16】圧縮動作のフローチャート
【図17】画像データ入力のフローチャート
【図18】圧縮動作時のラインメモリの使われ方とデー
タフローを示す図
【図19】伸長動作のフローチャート
【図20】1ライン復号化のフローチャート
【図21】ラインバッファ制御のフローチャート
【図22】イメージ出力のフローチャート
【図23】伸長動作時のラインメモリの使われ方とデー
タフローを示す図
【図24】符号変換動作のフローチャート
【図25】符号変換動作時のラインメモリの使われ方と
データフローを示す図
【図26】副走査方向の画像変換のためのパラメータの
説明図
【図27】(a)副走査方向縮小のための間引きライン
の決定方法の説明図 (b)副走査方向拡大のためのコピーラインの決定方法
の説明図
【図28】改良アルゴリズムによる間引きラインの決定
方法の説明図
【図29】副走査縮小のフローチャート
【図30】CONVWラインメモリのデータチェックの
フローチャート
【図31】ファクシミリ装置の動作例の説明のためのフ
ローチャート
【図32】本発明による圧縮伸長装置の他の例を示すブ
ロック図
【図33】ラインメモリの拡張に伴う構成の変更点を示
すブロック図
【図34】ラインメモリの拡張の説明図
【図35】従来のファクシミリ装置の一例を示すブロッ
ク図
【図36】従来の圧縮伸長装置のブロック図
【符号の説明】
1 圧縮伸長装置 10 システムバス 11 イメージバス 13 プロセッサブロック(MPU) 16 圧縮データメモリ 21 読取画像処理部 22 記録画像処理部 23 イメージスキャナ 28 RAM 29 レーザービームプリンタ 30 拡張用外部RAM 100 イメージバス制御部 102 DMAコントローラ 104 アドレスカウンタ 200 内部RAM 216 ラインメモリ 300 内部バスDMA制御部 300A 内部バスDMA制御部 302 アドレスカウンタ 350 アドレスユニット 352 アドレスカウンタ 352 エンドアドレスレジスタ 354 拡張判断用比較器 355 拡張用アドレスカウンタ 356 OR回路 357 バスセレクタ 400 システムバス制御部 500 ワーキングレジスタ 502 アドレスレジスタ 600 変化画素検出部 700 変化画素検出部 800 変化画素検出部 1200 算術論理演算部 1300 復号器 1400 画像変換部 1500 符号器 1600 マイクロプログラム制御部 1700 DMA制御バス 1800 内部データバス 1900 内部データバス 5000 ローカルバス制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特許3024850(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 G06F 13/28 G06T 1/00 H03M 7/30 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを入力する入力バスと、この入力
    バスから入力されたデータを符号化するために記憶する
    符号化ラインメモリと、符号化のための参照用データを
    記憶する複数の参照データラインメモリと、前記符号化
    ラインメモリに記憶したデータを符号化する符号化手段
    と、この符号化したデータを出力する出力バスと、前記
    符号化ラインメモリに対応し、このラインメモリのアド
    レスを記憶する符号化用アドレスレジスタと、前記参照
    データラインメモリに対応し、このラインメモリのアド
    レスを記憶する複数の符号化用アドレスレジスタと、前
    記参照用ラインメモリに対応するアドレスレジスタのア
    ドレス値を変え、相互にデータを入れ替え、異なるデー
    タの符号化をライン単位に時分割処理する制御を行う制
    御手段とを備える画像処理装置。
  2. 【請求項2】 データを入力する入力バスと、この入力
    バスから入力された符号化データを復号化するために記
    憶する復号化ラインメモリと、復号化のための参照用デ
    ータを記憶する複数の参照データラインメモリと、前記
    復号化ラインメモリに記憶したデータを復号化する復号
    化手段と、この復号化したデータを出力する出力バス
    と、前記復号化ラインメモリに対応し、このラインメモ
    リのアドレスを記憶する復号化用アドレスレジスタと、
    前記参照データラインメモリに対応し、このラインメモ
    リのアドレスを記憶する複数の復号化用アドレスレジス
    タと、前記参照用ラインメモリに対応するアドレスレジ
    スタのアドレス値を変え、相互にデータを入れ替え、異
    なるデータの復号化をライン単位に時分割処理する制御
    を行う制御手段とを備える画像処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215882B1 (en) 1996-12-11 2001-04-10 The Secretary Of State For Defence Panel-form loudspeaker
EP2031856A1 (en) 2007-08-31 2009-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Image decoding apparatus and method
JP2013221300A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Nisso Ind Co Ltd 仮設手摺
US9467709B2 (en) 2011-04-11 2016-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Data decoding device and process operating depending on selected modes
KR200490353Y1 (ko) * 2017-08-03 2019-11-01 삼성중공업 주식회사 핸드 레일 장치

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