JP3083491U - 電気的な差込み接続部材のプラグ部分のためのロックスライダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラグ部分内に摺動可能に配置されたロック
スライダ１が、一方の開放した位置Ｉから他方の閉鎖し
た位置ＩＩにもたらされ、別のプラグ部分と協働し、ロ
ックスライダの閉鎖した位置ＩＩで少なくとも１つの、
プラグ部分２の係止フック６が、ロックスライダ１の係
止切欠８と協働し、ストッパ部材１２が設けられ、該ス
トッパ部材が、ロックスライダ１の開放した位置Ｉで係
止フック６と協働する形式の、プラグ部分２の解除可能
な差込み接続を形成するロックスライダ１を改良して、
閉鎖した位置でも、開放した位置でも確実な機能が得ら
れるように、ロックスライダのための係止部を構成す
る。 【解決手段】 ２つの係止フック６が設けられており、
一方の係止フックが、閉鎖した位置ＩＩのための係止部
に対応配置されていて、他方の係止フックがロックスラ
イダ１の開放した位置Ｉにおいてストッパ部材１２に対
応配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、プラグ部分の解除可能な差込み接続を形成するための鎖錠スライダ 若しくはロックスライダ（Ｖｅｒｒｉｅｇｅｌｕｎｇｓｓｃｈｉｅｂｅｒ）であ って、プラグ部分（Ｓｔｅｃｋｅｒｔｅｉｌ）内に摺動可能に配置されたロック スライダより成っており、該ロックスライダが、一方の開放した位置から他方の 閉鎖した位置にもたらされ、別のプラグ部分と協働し、この際に、ロックスライ ダの閉鎖した位置で少なくとも１つの、プラグ部分に配置された係止フックが、 ロックスライダに配置された係止切欠と協働するようになっており、ストッパ部 材が設けられていて、該ストッパ部材が、ロックスライダの開放した位置で係止 フックと協働する形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

プラグ部分のための、このような形式のロックスライダは多くのものが公知で ある。

【０００３】 このようなロックスライダは、２つのプラグ部分間の電気的な接続を確実にし て、この接続が不意に解除されないようにするためのものである。

【０００４】 ロックスライダは、開放した位置から閉鎖位置にもたらすことができる。振動 負荷がかかった時に、ロックスライダが動くか又は解除されるか又はその他の何 らかの任意の形式で閉鎖位置が解除されるのを避けるために、少なくとも１つの 係止フックが設けられており、この係止フックは、ロックスライダの閉鎖した位 置でロックスライダの側面に設けられた係止切欠と協働する。係止フックは、プ ラグ部分の一方側に配置されていて、ロックスライダをプラグ部分に挿入させる 際に、ロックスライダの端部に配置された摺動斜面に沿って滑動し、それも、係 止フックが摺動斜面の後ろに係合するまで滑動する。

【０００５】 ロックスライダを閉鎖した位置に向かってさらに摺動させることによって、係 止フックは、別の面に沿って別のストッパ面まで滑動する。閉鎖位置に達すると 、係止フックは、ロックスライダに設けられた切欠内に係止する。

【０００６】 一般的にロックスライダは対称的に構成されている。このことは、プラグ部分 に挿入する挿入方向に左右されないということである。従って、左からも右から も挿入するこができ、相応に係止させることができる。このために、一方側にも 他方側にも相応の摺動斜面が設けられていて、また係止フックが係合する係止凹 部も設けられている。

【０００７】 このような構成においては、係止フックがプラスチック材料の弛緩によってそ の相応の機能が失われるという欠点がある。これは特に、係止フックが摺動斜面 上に乗り上げている位置に、ロックスライダが長時間に亘って固着する場合に生 じる。これによって、相応の係止つまり閉鎖位置における形状接続がもはや得ら れず、従ってスライダは相応に確保されなくなる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案の課題は、閉鎖した位置でも、また開放した位置でも確実な機能 が得られるように、ロックスライダのための係止部を構成することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために、本考案によれば、プラグ部分に２つの係止フック が設けられており、一方の係止フックが、閉鎖した位置のための係止部に対応配 置されていて、他方の係止フックがロックスライダの開放した位置でストッパ部 材に対応配置されている。

【００１０】

【考案の効果】

ロックスライダが空間的な関係に応じて右から又は左から挿入することができ るようになっているプラグ部分においては、２つの係止フックがプラグケーシン グ内に対称的荷は位置されている。このことはつまり、プラグケーシングの一方 側に１つの係止フックが配置されていて、プラグケーシングの、前記一方側とは 反対の他方側に、他方の係止フックが配置されている。しかしながらロックスラ イダ自体には、一方側だけに係止切欠が設けられていて、この係止切欠はロック スライダの閉鎖位置で１つの係止フックと協働する。ロックスライダの他方側に は、ストッパ部材が配置されていて、このストッパ部材は開放した位置で別の係 止フックと協働する。

【００１１】 これによって、２つの機能は互いに独立していて、ロックスライダの右側構造 又は左側構造に従って相応の係止フックが相応の機能を行うようになっている。

【００１２】 本考案のその他の有利な実施態様は、以下の説明、図面及び請求項に記載され ている。

【００１３】

【考案の実施の形態】

次に本考案の実施の形態を図面に示した実施例を用いて具体的に説明する。

【００１４】 図１には、本考案の従来技術が示されている。この図１に示されたロックスラ イダ１は、第１の位置Ｉでプラグ部分２内に配置されている。この位置はロック スライダ１の開放した位置に相当する。

【００１５】 ロックスライダ１はその端部３で摺動斜面４を有しており、この摺動斜面４は 段部５で終わっている。この段部５の後ろには係止フック６が係合し、この係止 フック６は、プラグ部分２のプラグケーシング７の側面に配置されている。また 、ロックスライダ１には少なくとも１つの係止切欠８が設けられている。スライ ド方向９で見て係止切欠８の前には、別の摺動斜面１０が設けられており、この 摺動斜面１０上で係止フック６が、矢印方向９に挿入する際に、係止切欠８に係 止するまで、相応に滑動する。

【００１６】 係止フック６は、プラグ部分２のプラグケーシング７内にばね弾性的な部材と して構成されていて、プラグ部分２の側面に配置されている。

【００１７】 これとは異なり、図２及び図３に示した本考案による装置においては、プラグ 部分２の両側にそれぞれ１つの係止フック６が配置されている。プラグ部分２の 両側に配置された係止フック６は、一方の係止フック６がプラグ部分２の一方側 例えば左側から延びていて、これに応じて他方の係止フック６がプラグ部分２の 他方側例えば右側から延びているように、互いに配置されている。しかしながら 、２つの係止フック６が一方側例えば左側又は右側から延びるように配置するこ とも考えられる。

【００１８】 ２つの係止フック６の構成は、本考案によれば、図２に示されているように、 開放した位置Ｉにおいて一方の係止フック６がストッパ部材１２と協働するよう に構成されている。ストッパ部材１２は、スライド部材１が第１のプラグ部分２ から引き出されるのを避けるために、設けられている。

【００１９】 これに対して、図３に示したように閉鎖した位置ＩＩにおいて、他方の係止部 材は、ロックスライダ１の両側で係止切欠と協働し、一方の係止部材はロックス ライダ１のこの位置において機能しないようになっている。

【００２０】 ２つの係止部材を有する本考案によるロックスライダ１の構成は、すべてのロ ックスライダ１のために用いることができる。この場合、ロックスライダ１は、 プラグ部分に左側から挿入されてもよいし、右側から挿入されてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術による電気的な差込み接続部材のプラ
グ部分のためのロックスライダを示す概略図である。

【図２】本考案によるロックスライダの開放した位置を
示す概略図である。

【図３】図２に示したロックスライダの閉鎖した位置を
示す概略図である。

【符号の説明】

１ ロックスライダ、 ２ プラグ部分、 ３ 端部、
４ 摺動斜面、 ５段部、 ６ 係止フック、 ７
プラグケーシング、 ８ 係止切欠、 ９スライド方
向、 １０ 係止切欠、 １２ ストッパ部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラグ部分（２）の解除可能な差込み接
   続を形成するためのロックスライダ（１）であって、プ
   ラグ部分内に摺動可能に配置されたロックスライダ
   （１）より成っており、該ロックスライダ（１）が、一
   方の開放した位置（Ｉ）から他方の閉鎖した位置（Ｉ
   Ｉ）にもたらされ、別のプラグ部分と協働し、この際
   に、ロックスライダ（１）の閉鎖した位置（ＩＩ）で少
   なくとも１つの、プラグ部分（２）に配置された係止フ
   ック（６）が、ロックスライダ（１）に配置された係止
   切欠（８）と協働するようになっており、ストッパ部材
   （１２）が設けられていて、該ストッパ部材（１２）
   が、ロックスライダ（１）の開放した位置（Ｉ）で係止
   フック（６）と協働する形式のものにおいて、２つの係
   止フック（６）が設けられており、一方の係止フック
   （６）が、閉鎖した位置（ＩＩ）のための係止部に対応
   配置されていて、他方の係止フック（６）がロックスラ
   イダ（１）の開放した位置（Ｉ）でストッパ部材（１
   ２）に対応配置されていることを特徴とする、電気的な
   差込み接続部材のプラグ部分のためのロックスライダ。
2. 【請求項２】 ロックスライダ（１）の端部（３）に摺
   動斜面（４）が設けられており、ロックスライダ（１）
   をプラグ部分（２）内に挿入する際に、係止フック
   （６）が前記摺動斜面（４）に後ろから係合するまで、
   係止フック（６）が前記摺動斜面（４）に沿って滑動す
   る、請求項１記載のロックスライダ。
3. 【請求項３】 ロックスライダ（１）の閉鎖した位置
   （ＩＩ）の方向に別の摺動斜面（１０）が設けられてお
   り、該別の摺動斜面（１０）が係止切欠（８）の直前に
   配置されている、請求項１又は２記載のロックスライ
   ダ。