JP3083044U - ガス栓 - Google Patents

ガス栓

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JP3083044U
JP3083044U JP2001004282U JP2001004282U JP3083044U JP 3083044 U JP3083044 U JP 3083044U JP 2001004282 U JP2001004282 U JP 2001004282U JP 2001004282 U JP2001004282 U JP 2001004282U JP 3083044 U JP3083044 U JP 3083044U
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茂光 米元
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株式会社藤井合金製作所
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 背面に固定板を具備するガス栓本体を壁板の
裏側に固定させる形式のガス栓であって、固定板の四隅
に、壁孔に設ける操作ユニットのネジ挿通筒を受けるた
めに、固定板から前方へ突出させた薄肉の突出板と、そ
の突出端に延長形成され且つ前記ネジ挿通筒に挿通され
る取付けネジが螺合可能なネジ孔が形成されている正面
板とからなる受け具が設けられているガス栓に関し、受
け具の不用意な変形を防止できるようにすること。 【解決手段】 突出板13aは、固定板12の両側辺上にお
いて内面相互が対向する姿勢でそれぞれ突設されている
と共に、前記内面間に補強具4を密嵌状態に収容させ、
前記側辺に沿った正面板13bの外側端面の各々には、前
記外側端面よりも前後方向及び延長方向両側方に長い各
辺を有する板状体である保護板40を添設固定せたこと。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、 ガス栓、特に、壁の内部に設置されると共に前記壁の壁板に形成され た開口から操作できるガス栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
石膏ボード製の壁板を使った壁内に内蔵される埋込み型のガス栓は、前記壁を 施工する前の段階で壁内の柱等に取り付けられ、壁の仕上がり後に、前記ガス栓 配設域に相当する部分の壁板に開口を形成して、前記開口からガス栓の操作を可 能とするものである。
【0003】 このような埋め込み型のガス栓を壁板(3)の裏側に取り付けるために、図6に 示すように、壁板(3)に開口(30)を形成すると共にその裏面周縁に沿って、矩形 枠部(2a)と前記矩形枠部(2a)の一側辺から後方に延びる調整板(2b)とから略L字 状に形成された枠体(2)の前記矩形枠部(2a)を添設固定させる。そして、前記調 整板(2b)に、背面板(21a)と移動板(21b)とから略L字状に形成されているスライ ド板(21)の、移動板(21b)を摺動可能に取り付ける。尚、ガス栓本体(1)の背面に は、薄肉金属板からなる固定板(12)がネジ止めされており、この固定板(12)を前 記背面板(21a)に取り付けることにより、前記ガス栓本体(1)は壁板(3)の裏側に 前後方向に移動可能に設置されることとなる。
【0004】 尚、施工の実際は、壁板(3)が取り付けられる前に前記壁板(3)に対して直角に 位置する柱の所定位置に前記枠体(2)の調整板(2b)をネジ止めしておき、この調 整板(2b)に、固定板(12)を介してガス栓本体(1)を具備させた前記スライド板(21 )を前後方向に移動自在に取り付ければ良い。この後、壁板(3)を施工し、枠体
(2)の矩形枠部(2a)の中央の開口に対応するように、前記壁板(3)に開口(30)を形
成 し、開口(30)の裏面に枠体(2)の枠部(2a)を接触するように枠体(2)の位置を調整 するとともに、スライド板(21)を枠体(2)の調整板(2b)に対してスライドさせて 、開口(30)からガス栓本体(1)を手前に引き寄せ、ガス栓本体(1)のプラグ部を室 内へ突出させる。
【0005】 前記プラグ部を包囲するように、操作ユニット(32)が前記開口(30)内に収容さ れる。操作ユニット(32)の筒状本体(32a)の背面のコーナ部からは4本のネジ挿 通筒(32b)が後方へ突出しており、このネジ挿通筒(32b)の先端が対応する固定板 (12)の四隅には、4つの断面略L字状の受け具(13)が前方に突出するように一体 的に設けられているものとする。
【0006】 前記受け具(13)は、固定板(12)の四隅に設けた延長片を前方に直角に折り曲げ て構成された薄肉板状体であり、固定板(12)から直角方向へ突出させた突出板(1 3a)と突出板(13a)の延長端をさらに外方へ向かって直角に折り曲げてなる正面板 (13b)とから構成されている。そして、正面板(13b)には、前記ネジ挿通筒(32b) に挿通させる取付けネジが螺合可能なネジ孔が形成されている。
【0007】 例えば、図6のように、ガス入口筒(10)を下方に位置させた場合において、前 記正面板(13b)の上下辺及び外側辺には、ガイド片(14)がさらに前方へ突出する ように形成されており、前記ネジ挿通筒(32b)の先端は、前記ガイド片(14)によ って囲まれた範囲内に差し込まれることとなる。これにより、前記ネジ挿通筒(3 2b)内に挿通させた取付けネジの先端が正面板(13b)のネジ孔にちょうど対応する ように位置決めされることとなる。
【0008】 前記取付けネジを前記ネジ孔に捻じ込むことにより、操作ユニット(32)は固定 板(12)に一体的に取り付けられ、壁板(3)の表面側から、取付枠を開口(30)の周 縁に添設させると共に、取付枠の表面にプレート枠(34)及び化粧板(36)を取り付 けてガス栓の取付工事が終了する。
【0009】 この従来のガス栓では、ガス栓本体(1)の背面に設けられている固定板(12)の 四隅から突設させられている受け具(13)は、前記固定板(12)と同じ薄肉板状体か ら構成されているから、その扁平方向から外的衝撃を受けた場合、前記突出板(1 3a)が前記扁平方向に変形してしまうおそれがある。この場合、固定板(12)に対 する角度が変わってしまい、さらには、その先端の正面板(13b)の位置が変わっ てしまうことがある。固定板(12)に対する正面板(13b)の位置が不用意に変動し てしまうと、前記ネジ挿通筒(32b)を挿通させる取付けネジの先端が前記正面板( 13b)のネジ孔に合わなくなり、ガス栓の取付け作業に支障を来たすといった不都 合がある。
【0010】 又、従来の形式の、受け具(13)を具備させた固定板(12)付きのガス栓本体(1) では、前記受け具(13)がそれぞれ固定板(12)から独立した状態で突出しているた め、ガス栓の使用前においては、一つのガス栓の受け具(13)と他のガス栓の受け 具(13)とが相互に引っ掛かったり絡み合ったりするため、多数のガス栓をきちん と整列させることが難しく、施工前におけるこの種ガス栓の取り扱いが困難であ った。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、『プラグ部が前方に突出するガス栓本体の背面に固定板が具備され 、前記プラグ部が壁板に設けた開口から露出するように前記固定板を前記壁板の 裏側に固定させる形式のガス栓であって、 前記開口内には操作ユニットがプラグ部を包囲するように設けられると共に、 前記操作ユニットの背面の四隅からはネジ挿通筒が後方へ向かって延長形成され ており、 前記ガス栓本体の両側に相当する前記固定板の両側辺の両端に、前記固定板か ら前方へ突出させた薄肉の突出板と、前記突出板の突出端から相互に離反する方 向へ延長形成され且つ前記ネジ挿通筒に挿通される取付けネジが螺合可能なネジ 孔が形成されている正面板とからなる受け具がそれぞれ設けられているガス栓』 において、取付ネジの各々がネジ挿通筒に挿通させた後、前記正面板に設けたネ ジ孔にそれぞれ確実に対応させることができるように、前記受け具の不用意な変 形を防止できるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『前記突出板は、前記固定 板の前記両側辺上において内面相互が対向する姿勢でそれぞれ突設されていると 共に、前記内面間には補強具が密嵌状態に収容されており、 前記側辺に沿った前記正面板の外側端面の各々には、前記外側端面全体を覆う 大きさの板状体である保護板が、前記正面板に対して直角に添設固定されている 』ことである。
【0013】 ここで、前記ガス栓本体の両側とは、ガス配管が接続されるガス入口筒及びプ ラグ部の両側の意味とし、固定板のうち、この部分に沿った範囲を固定板の側辺 とした。この側辺の両端にそれぞれ突設されている一対の突出板は、前記側辺上 において、その内面相互が対向する姿勢で設けられていると共に、前記内面間に は補強具を嵌め込んだ構成としてある。すなわち、前記補強具は前記固定板の前 記両側辺に沿って配設された態様となっている。これにより、前記突出板は薄肉 の板状体からなるものの、前記突出板にその外面側からの力が作用しても、前記 突出板は前記補強具によって内方に補強された態様となっているから、内方に折 れ曲がる等の変形は生じない。
【0014】 又、前記一対の突出板の突出端からは正面板が、相互に離反する方向、すなわ ち、前記補強具の嵌め込み位置に対して反対方向へそれぞれ延長形成されている が、前記正面板の外側端面には保護板を直角に添設させて、前記外側端面側から 全体を被覆する構成としているから、正面板は、前記保護板によって、外側方、 前後方向、さらには、延長方向における内外両側方から完全に保護された態様と なる。よって、前記正面板に対して、外側方から、前後方向から、さらには延長 方向両側方から、不用意な外力が加えられても、正面板自体の変形は防止される と同時に、前記突出片の内外両面側から作用する外的衝撃も前記保護板によって 吸収されることとなる。
【0015】 このように、突出板及び正面板は外的衝撃によって不用意に変形してしまうこ とがないから、ガス栓本体を取り付けた状態においては、前記正面板は確実に所 定の位置に位置決めされた状態となり、操作ユニットのネジ挿通筒に挿通させる 取付けネジがネジ孔に確実に対応することとなる。
【0016】 *2項 1項において、『前記受け具は、前記正面板の周辺からさらに前方へ突出する ガイド片を具備させた構成とし、前記保護板には、前記ガイド片を収容する凹部 が設けられている』ものでは、操作ユニットのネジ挿通筒は、ガイド片に添わせ ながら、前記受け具の正面板に対応させて、取付ネジをそのネジ孔に螺合させる ことができる。前記ガイド片は前記保護板に設けられた凹部内に収容される態様 となるから、前記ガイド片も外的衝撃を受けることはない。
【0017】 *3項 前記各項において、『前記補強具の前記側辺方向の両側に、前記突出板の肉厚 に略一致する幅の間隙溝を介して、前記突出板の外面をそれぞれ被覆する被覆板 がそれぞれ設けられる構成とし、 前記被覆板の肉厚は、前記正面板の基端辺からネジ孔までの距離よりも小さく 設定されていると共に、前記補強具と前記被覆板とは、前記保護板によって一体 的に連結されている』ものでは、補強具の両端と被覆板と保護板とによって、内 方(ガス栓本体側)へ開放する溝部が形成される構成となり、この溝部に前記一 対の受け具の突出板を同時に嵌め込むことにより、前記補強具は前記突出板間に 嵌め込まれ、且つ、保護板は正面板の外側縁に添設される態様となる。又、被覆 板は、突出板の外面側、すなわち、正面板が延長している側に添設させているが 、前記正面板に設けられたネジ孔を閉塞させない寸法関係に設定されているから 、前記ネジ孔への取付けネジの螺合に不都合は生じない。
【0018】 *4項 又、前記3項において、『前記補強具、前記保護板、及び前記被覆板は合成樹 脂により一体成形されて連結補強材を構成していると共に、前記受け具と一体に 設けられている』ものでは、補強具、前記保護板、及び前記被覆板からなる連結 補強材をガス栓と別体に構成したものでは、補強具と被覆板との間に形成される 間隙溝に前記突出板を嵌め込むことにより、前記連結補強材をガス栓本体に組み 付けることができる。又、前記連結補強材は、ガス栓の固定板に一体的に成形す ることも可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。 ガス栓本体の固定板から突設させた受け具に補強具及び正面板を設けて突出板 及び正面板の変形を防止して、前記正面板の位置決めを確実にしたから、操作ユ ニットのネジ挿通筒に挿通させる取付けネジの前記ネジ孔への螺合は確実に行う ことができる。これにより、ガス栓の取付け作業が容易となり、その分、作業性 が向上する。
【0020】 又、ガス栓の取付け前に、複数のガス栓の前記受け具相互が絡まったり、前記 受け具が他の部品等に引っ掛かったりする不都合がないから、ガス栓を搬出時に きちんと整列させておくことができ、ガス栓本体の取り扱いが容易となる。
【0021】 2項のものでは、上記効果に加えて、操作ユニットのネジ挿通筒の前記ネジ孔 への位置決めをさらに容易とするためのガイド片も保護することができる。又、 前記保護板にガイド片収容用の凹部を設けることにより、前記保護板は前記ガイ ド片よりも前方へ突出する構成となるから、前記保護板のうち、ガイド片よりも 前方へ突出している部分を、前記取付けネジをネジ孔へ導くガイド片として機能 させることができる。
【0022】 さらに、3項のものでは、突出板の外面も被覆板によって保護される構成とす ると共に前記被覆板と補強具とは保護板によって一体的に設けられる構成とした から、前記受け具の補強が一層確実なものとなる。
【0023】 4項のものでは、補強具、正面板及び被覆板を合成樹脂によって一体的に成形 して連結補強材を構成するようにしたから、受け具に与えられる外的衝撃は前記 連結補強材が吸収することとなり、ガス栓本体に与える衝撃を緩和させることが できる。又、連結補強材が受け具と別体に設けられているものでは、補強具と被 覆板との間の間隙溝に突出板を強制的に嵌め込めば、両者は容易に一体となり、 不用意に外れることもない。さらに、インサート成形等によって、連結補強材を 受け具と一体的に設けるようにしても良く、この場合では、より一層使い勝手の 良いガス栓を提供することができる。
【0024】
【考案の実施の形態】
上記した本考案の実施例を図面に従って詳述する。 図1は、本考案の実施の形態のガス栓の正面図であり、ガス栓本体(1)の背面 には固定板(12)が取り付けられている。図2は図1の左側面図であり、図3は斜 視図である。各図面において、継手を介してフレキ管を接続させるガス入口筒(1 0)が、ガス栓本体(1)の下方に位置する姿勢として以下説明する。
【0025】 ガス栓本体(1)の背面には、略正方形状の扁平な金属板からなる固定板(12)が ネジ止めにより取り付けられ、ガス栓本体(1)の両側に位置する前記固定板(12) の二辺の上下端からは、従来のものと同様に、断面略L字状の受け具(13)が、前 方に突出するように一体的に設けられている。この実施の形態では、固定板(12) は、前記正方形状の上下辺の両端からさらに上下方に帯状体を延長させたような 形状に打ち抜かれており、前記帯状板をその基端部で前方(プラグ部の突出方向 )へ固定板(12)に対して直角に屈曲させることにより、固定板(12)の前記両側辺 において、内面相互が対向する突出板(13a)と、その突出端から固定板(12)の外 方(上下方)へ向かってさらに直角に延長させてなる正面板(13b)とからなる受 け具(13)が形成されている。すなわち、受け具(13)の肉厚は、固定板(12)の肉厚 に一致することとなる。
【0026】 尚、正面板(13b)の中央部分にはそれぞれネジ孔(11)が形成されていると共に 、ガス栓本体(1)の上方に位置する側の受け具(13)における正面板(13b)の上辺及 び外側辺と、ガス栓本体(1)の下方に位置する側の受け具(13)における正面板(13 b)の下辺及び外側辺のそれぞれには、ガイド片(14)がさらに前方へ突出するよう に形成されている。
【0027】 さらに、この実施の形態のガス栓においては、前記固定板(12)の前記両側辺各 々の上下端に位置する一対の受け具(13)の突出板(13a)の前記内面相互間には、 前記突出板(13a)の前記内面相互間の距離に略一致する長さの長辺と突出板(13a) の幅に略一致する長さの短辺を有する長方形の板体(4a)と、前記板体(4a)の背面 から後方へ連設され且つ前記突出板(13a)の基端部に至る十字状のリブ(4b)とか らなる補強具(4)がそれぞれ嵌め込まれている。又、前記突出板(13a)の外面側に は、図3に示すように、前記外面部分と略一致する大きさの被覆板(41)が添設さ れている。さらに、前記補強具(4)の上下両端の外側面には、前記受け具(13)の略 L字状の外側面にそれぞれ添設される一対の保護板(40)がそれぞれ連結されてい るものとする。
【0028】 保護板(40)は、図2に示すように、前記突出板(13a)の基端部からガイド片(14) の突出端までの距離よりも長い長辺と、正面板(13b)の延長長さ(図面では上下 方向の長さ)よりも長い短辺を有する略長方形状の板状体であり、前記受け具(1 3)の前記外側面全体を覆うように配設されていると共に、前記ガイド片(14)が対 応する個所には、前記ガイド片(14)がちょうど嵌まり込む窓部(43)が貫通するよ うに形成している。すなわち、正面板(13b)の外側端においては、保護板(40)が ガイド片(14)よりも前方に突出する構成となっており、この突出部分が、後述す る操作ユニット(32)のネジ挿通筒(32b)を前記正面板(13b)に対応させる際に、正 面板(13b)の上辺又は下辺に設けられている他のガイド片(14)と同じようにガイ ド片として機能させることができる。
【0029】 前記補強具(4)と被覆板(41)とは、保護板(40)によって、一体的に連結された 構成となっており、前記補強具(4)の長手方向両端面と前記被覆板(41)との間に は、前記突出板(13a)が強制的に嵌合可能な間隙溝(42)が内方(ガス栓本体(1)が 位置する方向)に開放するように構成されている。
【0030】 このように、一つの補強具(4)と、この両側に設けられる一対の被覆板(41)と 、これらを連結させる一対の保護板(40)とを、合成樹脂によって一体的に成形す ることにより、連結補強材(44)が構成されることとなる。
【0031】 前記連結補強材(44)を、ガス栓本体(1)の左右に位置する前記固定板(12)の両 側辺に沿って組み付ける。すると、突出板(13a)は前記間隙溝(42)に嵌め込まれ ると同時に、補強具(4)が前記突出板(13a)の内面間に嵌め込まれ、さらに、ガイ ド片(14)が保護板(40)の窓部(43)にそれぞれ嵌め込まれた状態で、前記連結補強 材(44)は固定板(12)の前記両側片に沿って一つずつに組み付けられることとなる 。
【0032】 この後、ガス栓本体(1)を壁内に配設する。 このためには、従来と同様な取付け方法が採用可能である。具体的には、まず 、図4に示すように、固定板(12)の背面にスライド板(21)を添設固定させる。前 記スライド板(21)は、固定板(12)の背面に直接添設されて固定される略長方形状 の背面板(21a)とこれの一側辺から直角に突出する移動板(21b)とからなり、移動 板(21b)における、後述する枠体(2)のスリット(22)に対応する部分には、フック 部(23)が外方へ突出するように設けられている。
【0033】 尚、この実施の形態のガス栓のガス栓本体(1)は、取付けの際には、同図に示 すように、ガス入口筒(10)が側方に位置するように横向きの姿勢とすると共に、 前記固定板(12)のうち、ガス入口筒(10)の反対側に位置する一辺に、スライド板 (21)の前記移動板(21b)が当接するように、スライド板(21)を固定板(12)に添設 させ、ネジ止めして固定する。連結補強材(44)は、前記移動板(21b)が当接する 前記一辺以外の他の二辺に沿って具備させる構成としたから、スライド板(21)を 具備させる際に、前記補強具(4)や保護板(40)が取付けの邪魔になることがない 。
【0034】 このように、固定板(12)と連結補強材(44)とスライド板(21)とを具備させたガ ス栓本体(1)を壁板(3)の裏側に固定させるために、図5に示すように、壁板(3) に対して接離自在に係止させる枠体(2)の調整板(2b)に設けた長孔に木ネジを挿 通させると共に、そのまま壁板(3)を施行する前の柱(31)にネジ込む。
【0035】 枠体(2)は、従来のものと同様に、縦長長方形状の開口(20)が形成されている 枠板(2a)と、この長辺の一方から直角に設けられた調整板(2b)とからなり、図4 に示した前記フック部(23)を調整板(2b)に形成されているスリット(22)に差し込 むことにより、スライド板(21)は枠体(2)に、背面板(21a)が枠部(2a)に対して平 行に位置し且つ接離自在となる態様に取り付けられることとなる。
【0036】 後は、壁板(3)を取り付け、枠体(2)の開口(20)に沿って壁板(3)を切り欠いて 開口(30)を形成し、前記開口(30)及び開口(20)から、枠部(2a)が壁板(3)の裏面 に接触するように枠体(2)の位置を調整する。 そして、スライド板(21)を枠体(2)の調整板(2b)に対してスライドさせること により、ガス栓本体(1)を手前に引き寄せて、操作ユニット(32)を、ガス栓本体( 1)のプラグ部を包囲する態様で前記開口(30)内に収容させる。
【0037】 操作ユニット(32)は、従来のものと同様に、略正方形状の筒状本体(32a)の各 コーナ部から前記固定板(12)に固定するための取付ネジ(N)を挿通させる4本の ネジ挿通筒(32b)が後方へ延長する構成であり、筒状本体(32a)の前面が壁板(3) の表面に面一となるように、操作ユニット(32)が開口(30)内に配設される。この とき、ネジ挿通筒(32b)の後端がちょうど固定板(12)の四隅に設けた受け具(13) の正面板(13b)に当接するように、突出板(13a)の長さは設定されているものとす る。
【0038】 又、ガス栓本体(1)を壁板(3)側に引き寄せながら操作ユニット(32)を開口(30) から差し込んでいく際、ネジ挿通筒(32b)は、受け具(13)の正面板(13b)に設けら れているガイド片(14)によって上下の位置が決定され、保護板(40)によって左右 の位置が決定される。このように、ガイド片(14)及び保護板(40)に添わせながら 、操作ユニット(32)を開口(30)内に差し込んでいくだけで、ネジ挿通筒(32b)の 筒孔を正面板(13b)に設けられているネジ孔(11)に自動的に対応させることがで きる。
【0039】 その後、壁板(3)の表側に添設される取付枠(33)の挿通孔及び操作ユニット(32 )の挿通筒(32b)にそれぞれ取付ネジ(N)を連続して挿通させると共に、受け具(13 )の正面板(13b)のネジ孔(11)にそれぞれ捩じ込んで固定する。 後は、取付枠(33)の表面にプレート枠(34)及び化粧板(36)を取り付ければ、ガ ス栓の取付工事が完了する。
【0040】 このように、ガス栓の取付工事の際に、ガス栓本体(1)に連結補強材(44)を組 み付けたままでも、前記連結補強材(44)が作業の邪魔になることなく、設置後も 組み付けた状態のまま保持させておくことができる。 尚、前記連結補強材(44)は、インサート成形により、固定板(12)の両側辺に一 体的に設ける構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施の形態のガス栓の正面図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】本願考案の実施の形態のガス栓の斜視図。
【図4】本願考案の実施の形態のガス栓とスライド板と
を示す分解斜視図。
【図5】本願考案の実施の形態のガス栓の取付構造を示
す分解斜視図。
【図6】従来のガス栓の取付完了状態を示す横断面図。
【符号の説明】
(1)・・・・ガス栓本体 (11)・・・・ネジ孔 (12)・・・・固定板 (13)・・・・受け具 (13a) ・・・突出板 (13b) ・・・正面板 (30)・・・・開口 (32)・・・・操作ユニット (32b)・・・ ネジ挿通筒 (4) ・・・・補強具 (40)・・・・保護板 (N)・・・・ 取付ネジ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグ部が前方に突出するガス栓本体の
    背面に固定板が具備され、前記プラグ部が壁板に設けた
    開口から露出するように前記固定板を前記壁板の裏側に
    固定させる形式のガス栓であって、 前記開口内には操作ユニットがプラグ部を包囲するよう
    に設けられると共に、前記操作ユニットの背面の四隅か
    らはネジ挿通筒が後方へ向かって延長形成されており、 前記ガス栓本体の両側に相当する前記固定板の両側辺の
    両端に、前記固定板から前方へ突出させた薄肉の突出板
    と、前記突出板の突出端から相互に離反する方向へ延長
    形成され且つ前記ネジ挿通筒に挿通される取付けネジが
    螺合可能なネジ孔が形成されている正面板とからなる受
    け具がそれぞれ設けられているガス栓において、 前記突出板は、前記固定板の前記両側辺上において内面
    相互が対向する姿勢でそれぞれ突設されていると共に、
    前記内面間には補強具が密嵌状態に収容されており、 前記側辺に沿った前記正面板の外側端面の各々には、前
    記外側端面全体を覆う大きさの板状体である保護板が、
    前記正面板に対して直角に添設固定されていることを特
    徴とするガス栓。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガス栓において、前記
    受け具は、前記正面板の周辺からさらに前方へ突出する
    ガイド片を具備させた構成とし、前記保護板には、前記
    ガイド片を収容する凹部が設けられているガス栓。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガス栓におい
    て、前記補強具の前記側辺方向の両側に、前記突出板の
    肉厚に略一致する幅の間隙溝を介して、前記突出板の外
    面をそれぞれ被覆する被覆板がそれぞれ設けられる構成
    とし、 前記被覆板の肉厚は、前記正面板の基端辺からネジ孔ま
    での距離よりも小さく設定されていると共に、前記補強
    具と前記被覆板とは、前記保護板によって一体的に連結
    されているガス栓。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のガス栓において、前記
    補強具、前記保護板、及び前記被覆板は合成樹脂により
    一体成形されて連結補強材を構成していると共に、前記
    受け具と一体に設けられているガス栓。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012211689A (ja) * 2011-03-18 2012-11-01 Osaka Gas Co Ltd ガス栓の設置方法、及び、ガス栓の設置構造
JP2013210102A (ja) * 2005-03-29 2013-10-10 Norgren Inc 拡張可能な気体又は液体分配システム

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