JP3082823U - 幼児用三輪車の折り畳み構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼児用三輪車の折り畳み構造の提供。 【解決手段】 略逆Ｕ状の枢接シートの前端及び上方
に、それぞれ前輪固定ロッドとサドルが連接され、枢接
シートの側板前後にそれぞれ切欠きが設けられ、二つの
切欠き間が円弧状とされ、切欠きの上縁両側に係止孔が
設けられ、後輪固定ロッドが側板に連接され、支持ロッ
ドが前、後輪固定ロッドに連接され、並びに支持ロッド
の後輪固定ロッドとの連接端に係止手段が設けられ、
前、後輪固定ロッドを外向きに引伸ばす時、該支持ロッ
ドが枢接シートの後ろの切欠きに係合し、幼児用三輪車
が座れる状態となり、前、後輪固定ロッドを内向きに折
る時に、支持ロッドが枢接シートの前方の切欠きに係合
し、並びに係止手段が係止孔に係合して折り畳み状を形
成し、手に下げての携帯及び収納に便利とされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は幼児用三輪車の折り畳み構造に係り、特に、展開して座れる状態とな り、且つ不使用時に折り畳んで携帯、収納に便利とすることができる折り畳み構 造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に幼児用三輪車は、車体が固定式とされる。一方、現代の居住空間は狭く 、幼児が家で幼児用三輪車に乗って遊ぶことができず、このため、家長が幼児用 三輪車を屋外、例えば公園や広場など比較的大きな空間に持ち出して、幼児用三 輪車で幼児を遊ばせる。しかし周知の幼児用三輪車は一体設計とされ、携帯に不 便で、且つ自動車の後部トランクに置いたり或いは収納する時、場所をとりすぎ 、使用上の不都合を形成し、相対的に幼児用三輪車購入の意欲を低下させ、まこ とに理想的でなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種の幼児用三輪車の折り畳み構造を提供し、幼児用 三輪車を携帯或いは収納する時に、適当に折り畳むことができ、これにより手に 下げたり、運搬に便利で、且つ収納の空間を減少できるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、略逆Ｕ状の枢接シートが設けられ、該枢接シートの前端に 前輪固定ロッドの弯曲する連接段が連接され、両側板の中央のやや後方位置に後 輪固定ロッドが連接され、上方がサドルに連接され、前輪固定ロッド、後輪固定 ロッドが回転可能とされ、並びに前輪固定ロッド、後輪固定ロッドに両端が垂直 折り曲げ状の支持ロッドが連接された、幼児用三輪車の折り畳み構造において、 該枢接シートの両側板に、適当な傾斜度の前後の切欠きが設けられ、二つの切 欠きの間が円弧状とされ、該後輪固定ロッドの上端近い部分に長形孔が設けられ 、支持ロッドの折り曲げ段が該長形孔を貫通し、該折り曲げ段がそれぞれ枢接シ ートの前後の切欠きに係合し、幼児用三輪車が一般の使用状態或いは折り畳み状 態を呈し、携帯、運搬或いは収納に便利とされることを特徴とする、幼児用三輪 車の折り畳み構造としている。 請求項２の考案は、前記枢接シートの側板の前後の切欠きの上縁両側に、対称 の係止孔が設けられ、支持ロッドが後輪固定ロッドの長形孔を貫通する折り曲げ 段に凸柱を具えた係止手段とスプリングが套設され、該支持ロッドの折り曲げ段 が前後の切欠きに係合する時、係止手段の凸柱の係止孔に対する嵌合により、固 定を達成することを特徴とする、請求項１に記載の幼児用三輪車の折り畳み構造 としている。 請求項３の考案は、前記係止手段に引き縄が設けられ、使用者の引っ張りに供 されて凸柱が枢接シートの係止孔を離脱することを特徴とする、請求項２に記載 の幼児用三輪車の折り畳み構造としている。 請求項４の考案は、前記支持ロッドの折り曲げ段と後輪固定ロッドの間に、ス プリングが連接されて、支持ロッドの滑動を防止することを特徴とする、請求項 １に記載の幼児用三輪車の折り畳み構造としている。 請求項５の考案は、前記支持ロッドの折り曲げ段末端に切欠きを有する係止片 を套設し、該係止片の切欠きが後輪固定ロッドの固定プラグの突出段に支持ロッ ド滑動防止を達成することを特徴とする、請求項１に記載の幼児用三輪車の折り 畳み構造としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の幼児用三輪車の折り畳み構造は、略逆Ｕ状の枢接シートを具え、該枢 接シートの側板に前後の切欠きが設けられ、該枢接シートの前端及び側板の中央 よりやや後方の位置にそれぞれ前輪固定ロッド、後輪固定ロッドが連接され、該 前輪固定ロッド、後輪固定ロッド間が支持ロッドで連接され、該前輪固定ロッド 、後輪固定ロッドが外向きに展開される時、該支持ロッドが枢接シートの後方の 切欠きに係合し、幼児用三輪車が一般の座れる状態とされ、前輪固定ロッドと後 輪固定ロッドが内向きに折り畳まれる時、支持ロッドが枢接シートの前の切欠き に係合して、折り畳み状を形成する。

【０００６】 前述の支持ロッドはその両端に垂直の折り畳み段が設けられ、並びに該後輪固 定ロッドに長形孔が設けられ、二つの折り畳み段がそれぞれ前輪固定ロッド及び 後輪固定ロッドの長形孔に連接され、並びに該長形孔により連接端が枢接シート の前後の切欠きに係合する。

【０００７】 前述の枢接シートの前後の切欠きの上縁両側に、それぞれ対称な係止孔が設け られ、該支持ロッドの後輪固定ロッド連接端が長形孔を貫通した後に、凸柱を具 えた係止手段とスプリングを貫通し、支持ロッドが切欠きに係合した後、係止手 段の凸柱が係止孔に嵌め置かれて、支持ロッドが位置決めされる。

【０００８】

【実施例】

図１に示されるように、本考案は逆Ｕ状の枢接シート１が設けられ、該枢接シ ート１の側板１１に適当な傾斜度の前後の切欠き１２、１３が設けられ、並びに 二つの切欠き１２、１３の間が円弧状に設けられ、枢接シート１の前端が前輪固 定ロッド２の弯曲状の連接段２１に連接され、並びに回転可能とされ、枢接シー ト１の側板１１の中央のやや後方位置に後輪固定ロッド３が連接され、且つ同様 に回転可能な状態を形成し、枢接シート１の上方に把手４１を具えたサドル４が 連接されている。

【０００９】 該前輪固定ロッド２の底端及び後輪固定ロッド３の上端近くの位置に、それぞ れ固定孔２２と長形孔３１が設けられ、一つの支持ロッド５がその両端の垂直の 折り曲げ段５１、５２を以て貫通固定されている。そのうち、該支持ロッド５の 折り曲げ段５２は長形孔３１を貫通した後、凸柱６１を具えた係止手段６を貫通 しさらに一つのスプリング７を貫通した後に、その上端がナット８で固定される 。

【００１０】 前述の構成要件の組合せにより、前輪固定ロッド２と後輪固定ロッド３が外向 きに展開される時、支持ロッド５の折り曲げ段５２が枢接シート１の後ろの切欠 き１３に係合し、幼児用三輪車１００が一般の使用状態を呈し、前輪固定ロッド ２と後輪固定ロッド３が内向きに折り畳まれる時、折り曲げ段５２が前の切欠き １２に係合し、幼児用三輪車１００が折り畳み状を呈し、手提げと収納に便利と される。図２、３も参照されたい。本考案は正常な使用状態の時に、前輪固定ロ ッド２、後輪固定ロッド３が外向きに展開され、支持ロッド５の折り曲げ段５２ が枢接シート１の後ろ切欠き１３に係合し、幼児用三輪車１００がこれにより一 般の座れる状態を呈し、幼児がサドル４に座り遊ぶことができる。

【００１１】 図４、５に示されるように、幼児用三輪車１００は不使用の時、そのうち後輪 固定ロッド３が前向きに圧迫され、枢接シート１が上向きに傾斜し、さらに該支 持ロッド５の折り曲げ段が長形孔３１に沿って後ろに引かれ、さらに側板１１の 円弧面に沿って前に移動させられ前の切欠き１２に係合し、幼児用三輪車１００ が折り畳み状を呈し、これにより使用者が把手４１を手に提げて、携帯、運搬す するのに便利とされ、且つ折り畳みにより収納の空間が減少される。

【００１２】 図６に示されるように、本考案の枢接シート１の一つの側板１１は、前後の切 欠き１２、１３の上縁の両側に、対称な係止孔１４、１５を有し、支持ロッド５ の折り曲げ段５２が凸柱６１を具えた係止手段６とスプリング７を貫通し、並び に係止手段６に一つの引き縄６２が設けられ、折り曲げ段５２が移動する時、使 用者が引き縄６２で係止手段６を前方に引き、凸柱６１を係止孔１４或いは１５ より離脱させられ、折り曲げ段５２がスライドし並びに前後の切欠き１２、１３ に係合した後、さらに係止手段６を開放して凸柱６１を再度係止孔１４或いは１ ５に係合させることにより、該支持ロッド５が固定され、その不当なスライド或 いはゆるみを防止できる。

【００１３】 図７、８に示されるように、本考案は後輪固定ロッド３の固定ピン３２と支持 ロッド５の折り曲げ段５２の間にスプリング５３が設けられて、両者間の引張り 力が形成されて、支持ロッド５の不当なスライドを防止する。

【００１４】 図９に示されるように、本考案はまた支持ロッド５の折り曲げ段５２の末端に 切欠き９１を有する係止片９が套設され、該係止片９が回転可能な状態を呈し、 これにより使用或いは折り畳み状態の時、該係止片９の切欠き９１が後輪固定ロ ッド３の固定ピン３２の突出段に係合し、同様に、支持ロッド５の不当なスライ ドの目的を達成する。

【００１５】

【考案の効果】

総合すると、本考案は切欠きを有する枢接シートにより、前輪固定ロッド、後 輪固定ロッドを連接する支持ロッドに組み合わされ、幼児用三輪車不使用時に折 り畳み状を形成し、携帯、運搬或いは収納に便利とされ、実用的な設計であり、 新規性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の使用状態表示図である。

【図３】本考案の使用状態表示図である。

【図４】本考案の折り畳み状態表示図である。

【図５】本考案の折り畳み状態表示図である。

【図６】本考案の係止手段の動作実施例表示図である。

【図７】本考案の支持ロッドの防滑構造表示図である。

【図８】本考案の支持ロッドの防滑構造表示図である。

【図９】本考案のもう一つの支持ロッドの防滑構造実施
例表示図である。

【符号の説明】

１ 枢接シート ４１ 把手 １１ 側板 ５ 支持ロッド １２ 前の切欠き ５２ 折り曲げ段 １３ 後ろの切欠き ５３ スプリング １４、１５ 係止孔 ６ 係止手段 ２ 前輪固定ロッド ６１ 凸柱 ２１ 連接段 ６２ 引き縄 ２２ 固定孔 ７ スプリング ３ 後輪固定ロッド ８ ナット ３１ 長形孔 ９ 係止片 ３２ 固定ピン ９１ 切欠き ４ サドル １００ 幼児用三輪車

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略逆Ｕ状の枢接シートが設けられ、該枢
   接シートの前端に前輪固定ロッドの弯曲する連接段が連
   接され、両側板の中央のやや後方位置に後輪固定ロッド
   が連接され、上方がサドルに連接され、前輪固定ロッ
   ド、後輪固定ロッドが回転可能とされ、並びに前輪固定
   ロッド、後輪固定ロッドに両端が垂直折り曲げ状の支持
   ロッドが連接された、幼児用三輪車の折り畳み構造にお
   いて、 該枢接シートの両側板に、適当な傾斜度の前後の切欠き
   が設けられ、二つの切欠きの間が円弧状とされ、該後輪
   固定ロッドの上端近い部分に長形孔が設けられ、支持ロ
   ッドの折り曲げ段が該長形孔を貫通し、該折り曲げ段が
   それぞれ枢接シートの前後の切欠きに係合し、幼児用三
   輪車が一般の使用状態或いは折り畳み状態を呈し、携
   帯、運搬或いは収納に便利とされることを特徴とする、
   幼児用三輪車の折り畳み構造。
2. 【請求項２】 前記枢接シートの側板の前後の切欠きの
   上縁両側に、対称の係止孔が設けられ、支持ロッドが後
   輪固定ロッドの長形孔を貫通する折り曲げ段に凸柱を具
   えた係止手段とスプリングが套設され、該支持ロッドの
   折り曲げ段が前後の切欠きに係合する時、係止手段の凸
   柱の係止孔に対する嵌合により、固定を達成することを
   特徴とする、請求項１に記載の幼児用三輪車の折り畳み
   構造。
3. 【請求項３】 前記係止手段に引き縄が設けられ、使用
   者の引っ張りに供されて凸柱が枢接シートの係止孔を離
   脱することを特徴とする、請求項２に記載の幼児用三輪
   車の折り畳み構造。
4. 【請求項４】 前記支持ロッドの折り曲げ段と後輪固定
   ロッドの間に、スプリングが連接されて、支持ロッドの
   滑動を防止することを特徴とする、請求項１に記載の幼
   児用三輪車の折り畳み構造。
5. 【請求項５】 前記支持ロッドの折り曲げ段末端に切欠
   きを有する係止片を套設し、該係止片の切欠きが後輪固
   定ロッドの固定プラグの突出段に支持ロッド滑動防止を
   達成することを特徴とする、請求項１に記載の幼児用三
   輪車の折り畳み構造。