JP3082442U - 粉体封止用袋 - Google Patents
粉体封止用袋Info
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- JP3082442U JP3082442U JP2001003627U JP2001003627U JP3082442U JP 3082442 U JP3082442 U JP 3082442U JP 2001003627 U JP2001003627 U JP 2001003627U JP 2001003627 U JP2001003627 U JP 2001003627U JP 3082442 U JP3082442 U JP 3082442U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内部に残存する空気を簡単に除去することが
でき、且つ微粉の製品も収納可能な樹脂フィルムを素材
とした袋を得る。 【解決手段】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通
する通気孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆
って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備
えたもの。
でき、且つ微粉の製品も収納可能な樹脂フィルムを素材
とした袋を得る。 【解決手段】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通
する通気孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆
って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備
えたもの。
Description
【0001】
本考案は例えば粉末パテなどの微細な粉末を封止する粉体封止用袋に関するも のである。
【0002】
従来より粉体を内部に収納して封止したプラスチック製フィルムを素材とした 袋が見られるが、以下のような問題点があった。 (1) 粉体を収納して袋を封止した時に、袋内部に空気が残るため、運送中の衝撃 により破袋が発生する。また、粉体を収納して袋を封止した後では、袋内部に残 存する空気を完全に除去することは困難である。 (2) 袋内部に空気が残存した場合、製品の外観が悪くなる。 (3) 粉体を封止した袋を段ボール等の外装ケースに収納する場合に、空気が残存 しているため、必要以上に外装ケースを大きくする必要があるためコストアップ ・包装資材の無駄等の問題が発生する。 (4) 袋に微少な孔を開けたり、封止部分を迷路シール等で空気抜きを設けた袋状 容器があるが、粉体が微粉であった場合粉漏れが発生し実用上利用できない。
【0003】
本考案は、内部に残存する空気を簡単に除去することができ、且つ微粉の製品 も収納可能な樹脂フィルムを素材とした袋を得ることを目的とする。
【0004】
請求項1に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 えたものである。
【0005】 請求項2に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートが、セルロース繊維、α−セルロース繊維、シリカ繊維、 ポリプロピレン樹脂繊維から選ばれた1つ以上の素材を含み、粒径が1μm以上 の粉体を通さないものである。
【0006】 請求項3に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートが、硼珪酸塩ガラス繊維を素材として含み、粒径が0.3 μm以上の粉体を通さないものである。
【0007】 請求項4に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートが、セルロースアセテート、ポリエーテルサルホン樹脂か ら選ばれた1つ以上の素材を含み、粒径が0.2μm以上の粉体を通さないもの である。
【0008】 請求項5に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートが、四フッ化エチレン樹脂を素材として含み、粒径が0. 1μm以上の粉体を通さないものである。
【0009】 請求項6に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートが、ナイロン樹脂脂を素材として含み、粒径が0.05μ m以上の粉体を通さないものである。
【0010】 請求項7に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記フィルタシートとして、周縁端部に粘着剤が塗布されたシートを前記通気 孔の周縁部に貼着してなるものである。
【0011】 請求項8に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記通気孔を1つ穿設したものである。
【0012】 請求項9に記載された考案に係る粉体封止用袋は、粉体を収納封止する樹脂フ ィルム製袋であって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気孔と、該通気孔を袋の 内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備 え、 前記通気孔を複数個穿設したものである。
【0013】
本考案においては、樹脂フィルム製袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを 連通する通気孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気は通すが粉 体は通さないフィルタシートとを備える。これにより、微粉の粉体を収納封止し ても、内部に残存する空気を簡単に除去するができる。
【0014】 本考案における樹脂フィルムとしては、粉体を良好に収納封止することのでき る素材で作製され、特に素材が限定されるものではない。例えば、ポリエチレン ・ポリプロピレン・ポリエステル・塩化ビニル・ナイロン等が挙げられる。
【0015】 本考案における袋の形状としては、種々の形状を取ることができる。例えば、 平面矩形状の袋体や、柱状の袋体等が挙げられる。また、本考案における通気孔 の形成位置としては、保管時に上方となる位置であればよく、袋自体の保管条件 によって形成位置も変化させればよい。
【0016】 このフィルタシート及び通気性は、フィルタシートを構成する素材等に応じて 適宜選択する。例えば、フィルタシートが、セルロース繊維、α−セルロース繊 維、シリカ繊維、ポリプロピレン樹脂繊維から選ばれた1つ以上の素材を含む場 合には、粒径が1μm以上の粉体を通さないものが選択される。粒径が1μmよ り小さい粉体を通さないフィルタを作成したとしてもセルロース繊維、α−セル ロース繊維、シリカ繊維、ポリプロピレン樹脂繊維について各々細かな繊維を用 いてフィルタを作成しても充分な通気性が得られないからである。
【0017】 また、その他の好ましい態様としては、フィルタシートが、硼珪酸塩ガラス繊 維を素材として含む場合は、粒径が0.3μm以上の粉体を通さないものが選択 される。更に、フィルタシートが、セルロースアセテート、ポリエーテルサルホ ン樹脂から選ばれた1つ以上の素材を含む場合には、粒径が0.2μm以上の粉 体を通さないものが選択される。また、フィルタシートが、四フッ化エチレン樹 脂を素材として含む場合には、粒径が0.1μm以上の粉体を通さないものが選 択される。更に、フィルタシートが、ナイロン樹脂脂を素材として含む場合には 、粒径が0.05μm以上の粉体を通さないものが選択される。尚、各々の繊維 と粒径との関係は、セルロース繊維、α−セルロース繊維、シリカ繊維、ポリプ ロピレン樹脂繊維の場合と同様に、充分な通気性が得られる下限値を示している 。
【0018】 本考案のフィルタシートは、熱融着によって通気孔を覆うように付けてもよい が、フィルタシートの周囲に粘着剤を塗布し、この粘着剤が通気孔を塞がないよ うに、通気孔の周縁部に貼着して設けられる。粘着剤による貼着は、製袋装置の 改良も低価格で行うことができ、製造自体も安価になる。
【0019】 本考案の袋に収納封止される粉体としては、フィルタシートによって通さない 粒径のものであればよく、更には、例えば粉末パテ等の非食品性の粉末が雑菌対 策措置を講じない点で好ましい。本考案の通気孔としては、1つ穿設したもの又 は複数個穿設したものが上げられる。
【0020】
図1は本考案の粉体封止用袋の一実施例の構成を説明する平面図である。図1 に示す通り、内部に粉パテ15を収納封止した袋体11には、側面部に針孔状の 通気孔12が2行4列に穿設され、この2行4列の通気孔12全体を覆うα−セ ルロース繊維を素材とした紙製のフィルタシート13が貼着されている。貼着は 、矩形状のフィルタシート13の周囲に粘着剤14が塗布されており、各々の通 気孔12を塞がないように内側から貼付けられている。
【0021】 本考案の粉末封止用袋は、一方の口16が閉じた袋体11に内側からフィルタ シート13が貼着された後に、微粉末の粉パテ15を収納して他方の開口17を シールして封止して得られる。
【0022】 図2は本考案の粉体封止用袋の別の実施例の構成を説明する平面図である。図 2に示す通り、内部に粉パテ25を収納封止した袋体21には、側面部に直径が 2mm程度の通気孔22が1つ穿設され、この通気孔22を覆うα−セルロース 繊維を素材とした紙製のフィルタシート23が貼着されている。貼着は、円形の フィルタシート23の周囲に粘着剤24が塗布されており、通気孔22を塞がな いように内側から貼付けられる。
【0023】 本考案の粉末封止用袋は、一方の口26が閉じた袋体21に内側からフィルタ シー23が貼着された後に、微粉末の粉パテ25を収納して他方の開口27をシ ールして封止して得られる。
【0024】 本考案による袋状容器では、内部に残存する空気を完全に除去することが可能 であり、以下の効果が期待できる。 (1) 容器内部に空気が残存しないため、運送時の破袋を防止できる。 (2) 粉体が微粉でも充填することが可能である。 (3) 空気の残存がないため包装外観が美しい。 (4) 外装ケースをコンパクトにすることができ、包装部材費の削減、物流コスト の削減ができる。
【0025】
本考案は以上説明した通り、内部に残存する空気を簡単に除去することができ 、且つ微粉の製品も収納可能な樹脂フィルムを素材とした袋を得ることができる という効果がある。
【図1】本考案の粉体封止用袋の一実施例の構成を説明
する平面図である。
する平面図である。
【図2】本考案の粉体封止用袋の別の実施例の構成を説
明する平面図である。
明する平面図である。
11、21…袋体、 12、22…通気孔、 13、23…フィルタシート、 14、24…粘着剤、 15、25…粉パテ、 16、26…口、 17、27…口、
Claims (9)
- 【請求項1】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備えたこと
を特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項2】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートが、セルロース繊維、α−セルロー
ス繊維、シリカ繊維、ポリプロピレン樹脂繊維から選ば
れた1つ以上の素材を含み、粒径が1μm以上の粉体を
通さないものであることを特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項3】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートが、硼珪酸塩ガラス繊維を素材とし
て含み、粒径が0.3μm以上の粉体を通さないもので
あることを特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項4】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートが、セルロースアセテート、ポリエ
ーテルサルホン樹脂から選ばれた1つ以上の素材を含
み、粒径が0.2μm以上の粉体を通さないものである
ことを特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項5】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートが、四フッ化エチレン樹脂を素材と
して含み、粒径が0.1μm以上の粉体を通さないもの
であることを特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項6】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートが、ナイロン樹脂脂を素材として含
み、粒径が0.05μm以上の粉体を通さないものであ
ることを特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項7】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記フィルタシートとして、周縁端部に粘着剤が塗布さ
れたシートを前記通気孔の周縁部に貼着してなることを
特徴とする粉体封止用袋。 - 【請求項8】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記通気孔を1つ穿設したことを特徴とする粉体封止用
袋。 - 【請求項9】 粉体を収納封止する樹脂フィルム製袋で
あって、 袋の壁面に穿設された袋内部と袋外部とを連通する通気
孔と、該通気孔を袋の内面側又は外面側から覆って空気
は通すが粉体は通さないフィルタシートとを備え、 前記通気孔を複数個穿設したことを特徴とする粉体封止
用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003627U JP3082442U (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 粉体封止用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003627U JP3082442U (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 粉体封止用袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3082442U true JP3082442U (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=43215151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001003627U Expired - Lifetime JP3082442U (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 粉体封止用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082442U (ja) |
-
2001
- 2001-06-06 JP JP2001003627U patent/JP3082442U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
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