JP3082440B2 - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

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JP3082440B2
JP3082440B2 JP04167329A JP16732992A JP3082440B2 JP 3082440 B2 JP3082440 B2 JP 3082440B2 JP 04167329 A JP04167329 A JP 04167329A JP 16732992 A JP16732992 A JP 16732992A JP 3082440 B2 JP3082440 B2 JP 3082440B2
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信エリア内に存在す
る移動体に付された応答ユニットに対してアンテナユニ
ットから質問信号を送信すると共に、その応答ユニット
からの応答信号を受信することによりその応答ユニット
を識別するようにした移動体識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の移動体識別装置としては、例え
ば、工場内で使用する無人搬送車等に適用したものがあ
る。即ち、無人搬送車側には応答ユニットとしてのタグ
ユニットを付設し、その無人搬送車の走行路にはタグユ
ニットと通信可能となるようにアンテナユニットの通信
エリアを設定する構成としたものである。この場合、タ
グユニットには例えば無人搬送車により搬送する物品等
の識別コードや個数,行先等の各種データが記憶されて
おり、必要に応じて読出し或は新しいデータの書込みが
可能となっている。
【0003】また、アンテナユニットは、所定周波数の
搬送電波を質問信号で変調して通信エリアに向けて送信
し、これに続いて無変調の搬送電波を送信するように構
成されている。無人搬送車が通信エリア内に侵入して付
設されているタグユニットが質問信号を受信すると、こ
れに対応する識別データ等の各種データを応答信号とし
て発生し、引き続き受信している無変調の搬送電波をそ
の応答信号で変調することにより送信する。
【0004】アンテナユニット側においては、その応答
信号を受信することで通信エリアを通過する無人搬送車
のタグユニットを識別することができ、搭載されている
物品の内容を判別したり新たなデータを記憶させたり、
或は、無人搬送車の走行を制御することができるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
において、例えば、無人搬送車の走行可能な領域の幅が
広い場合には、これに対応してその領域をカバーできる
広い通信エリアを設定する必要があるが、このために、
複数のアンテナユニットを配設して各通信エリアを割当
てて設定することにより広い領域をカバーすることが行
なわれている。
【0006】しかしながら、この場合には、例えば、図
8に示すように、2つのアンテナユニット10,12の
通信エリア14,16が部分的に重なるように設定する
と、その重なった通信エリア18内に無人搬送車20に
付されたタグユニット22が侵入すると(図中矢印方向
に侵入)、同時に2つのアンテナユニット10,12か
ら質問信号を受信することになる。一般に、このような
状況においては、電波の干渉等があるためタグユニット
22においては混信してしまい、通信不能となることが
多い。
【0007】このような不具合を避けるために、例えば
図9に示すように、各アンテナユニット10,12の通
信エリア14,16が互いに重ならないように配設する
場合には、逆に、両通信エリア14,16の間の部分に
通信不能な死角領域ができるため、いずれのアンテナユ
ニット10,12によっても無人搬送車20に付したタ
グユニット22と交信できなくなる場合が生ずる不具合
がある。
【0008】そこで、従来では、例えば特開平2−93
390号公報に示されるようなものが考えられている。
即ち、複数のアンテナユニットを用いて広い通信エリア
を構成する場合に、それら複数のアンテナユニットの各
通信期間を順次割当てて行なわせることにより、通信エ
リアが重なるようにアンテナユニットが配設されていて
も、混信をおこすことなく通信が行なえるようにしたも
のである。
【0009】ところが、このように複数のアンテナユニ
ットを設けてそれらの通信期間を順次割当てるというい
わゆる時分割制御を行なう場合には、その割当て時間内
でのみ通信が可能となるので、アンテナユニットの配設
個数が多い場合には通信可能な期間の繰り返し周期が長
くなってしまう。このため、無人搬送車のタグユニット
が通信エリアを通過する間にアンテナユニットとの間で
確実に通信が実施できるようにするために、例えば、1
回当たりの通信時間を短くするか、或は、無人搬送車の
移動速度を制限する等の制約条件が出てくる不具合があ
る。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、通信エリアを重なるように設定する場
合でも、混信を防止して応答ユニットが対応するアンテ
ナユニットと確実且つ迅速に通信を行なうことができる
移動体識別装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体識別装置
は、移動体に付され所定周波数領域の質問信号を受信す
るとこれに続いて応答信号を送信する応答ユニット
と、複数の通信エリアのそれぞれに対応して前記所定周
波数領域内で割当てた周波数の搬送電波を質問信号で変
調して各通信エリア内に送信すると共にこれに続い
通信エリア内に存在する前記応答ユニットからの応答
信号を受信する複数のアンテナユニットと、前記複数の
アンテナユニットを制御する制御手段とを具備し、 前記
複数のアンテナユニットは前記複数の通信エリアの一部
が互いに重なるように設置され、前記所定周波数内で割
り当てた搬送電波の周波数はアンテナ毎にそれぞれ異な
る周波数に設定され、前記制御手段は前記隣接するアン
テナユニット同士間の前記質問信号の送信タイミングを
異なるように制御すると共に、前記質問信号または前記
応答信号には前記複数のアンテナユニット及び前記応答
ユニットのそれぞれに対応する識別コードが付加されて
いる構成としたところに特徴を有する。
【0012】
【作用】本発明の移動体識別装置によれば、移動体に付
された応答ユニットは、複数のアンテナユニットにより
設定された複数の通信エリアのうちの任意の通信エリア
内に存在する状態では、その通信エリアを設定している
アンテナユニットから識別コードが付加された質問信号
が送信されるとこれを受信して識別コードを付加した
答信号を発生する。
【0013】そして、アンテナユニットにより設定され
る通信エリアが重なる領域においては、制御手段により
それぞれのアンテナユニットから異なる周波数で且つ異
なるタイミングで識別コードが付加された質問信号が送
信されているので、応答ユニットには、それらのアンテ
ナユニットのうちいずれか一方から送信された質問信号
が受信されるようになる。従って、応答ユニットにおい
ては、先に受信した質問信号を受け付けてこれに対応
て識別コードを付加した応答信号を発生する。
【0014】このとき、送信した応答信号の電波は、通
信エリアが重なっている他のアンテナユニットに受信さ
れても、それぞれのアンテナユニットにおいて識別コー
ドを参照することで自身に宛てられた信号であるか否か
を識別することができ、応答ユニットは先に受信したア
ンテナユニットからの質問信号のみに応答して通信を実
行することができるようになるので、迅速且つ確実に通
信が行なえる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を無人搬送車の識別システムに
適用した場合の一実施例について、図1ないし図7を参
照して説明する。まず、全体構成の外観を示す図2にお
いて、移動体としての無人搬送車30は所定の走行路3
2を移動制御されるもので、この走行路32の所定位置
には、無人搬送車30を識別するためのゲート34が配
設されている。
【0016】ゲート34は走行路32を跨ぐようにして
配設されており、走行路32の上方に位置して複数のア
ンテナユニットとして例えば5個のアンテナユニット3
6aないし36eが配設されている。これら5個のアン
テナユニット36aないし36eのそれぞれは、通信エ
リア38aないし38eを走行路32面に向けて斜め下
方に設定されている。また、これらの通信エリア38a
ないし38eは、図1に示すように、隣接するもの同士
が一部互いに重なるように設定されており、その領域を
それぞれ重複通信エリア40a,40b,40cおよび
40dとしている。
【0017】図1は全体の概略構成を模式的に示したも
ので、アンテナユニット36aないし36eは制御手段
としてのコントローラ42に接続されている。コントロ
ーラ42は、これらアンテナユニット36aないし36
eの送受信の制御を行なうと共に、ホストコンピュータ
等の信号処理装置44と通信データの授受を行なうよう
になっている。また、各無人搬送車30には、種々のデ
ータが記憶された応答ユニットとしてのタグユニット4
6が付設されており、ゲート34を通過する際には、後
述するように、このタグユニット46がアンテナユニッ
ト36aないし36eのいずれかと交信を行なうように
なっている。
【0018】図3は電気的構成を示すもので、まず、ア
ンテナユニット36aの構成について述べる。送受信用
のアンテナ48は、例えば、プリント基板上に作られた
マイクロストリップラインによるバッチアンテナ等を用
いたもので、指向性の向上および遠距離通信対応のため
にそのバッチアンテナを複数個配列したアレーアンテナ
として構成されているものである。
【0019】変調回路50は、発振器52から与えられ
る周波数f1の発振出力を搬送電波としてこれに前記コ
ントローラ42から与えられる質問信号で変調し、サー
キュレータ54を介してアンテナ48に出力するもので
ある。この場合、発振器52は、所定周波数領域として
割当てられた例えば2.45GHz帯の準マイクロ波を
搬送電波として出力するために、その周波数帯域のうち
の周波数f1で発振出力を発生する。尚、アンテナ48
は、発振器52により設定された周波数f1の狭い範囲
の電波のみを選択的に受信するように構成されている。
【0020】復調等の信号処理を行なう受信回路56は
混合器58に接続されており、混合器58には発振器5
2から搬送電波が与えられると共に、サーキュレータ5
4を介してアンテナ48から応答信号に応じた電波信号
が与えられるようになっている。搬送電波と応答信号に
応じた電波信号とは混合器58にて合成された後、受信
回路56に与えられる。受信回路56は、与えられた合
成信号を復調して応答信号を得ると共に、コントローラ
42に出力するようになっている。
【0021】アンテナユニット36bないし36eにお
いては、発振器52の発振周波数が異なる点を除いてア
ンテナユニット36aと同様の構成となっている。即
ち、アンテナユニット36aにおける発振器52の発振
周波数がf1に設定されているのに対して、図4に示す
ように、アンテナユニット36bないし36eにおける
各発振器52の発振周波数f2ないしf5は、互いに重
ならないような狭い帯域の周波数に設定されている。
尚、これらの発振周波数f1ないしf5は、前述の所定
周波数帯域内で割当てられたものであり、また、隣接す
るアンテナユニット同士間では周波数がなるべく離れた
値となるように設定されている。
【0022】次に、コントローラ42において、ユニッ
ト制御回路60は、アンテナユニット36aないし36
eの各変調回路50および受信回路56に接続されてお
り、質問信号を後述する所定タイミングで出力すると共
に、応答信号を受付けるものである。また、このユニッ
ト制御回路60は、インターフェース回路62を介して
前述の信号処理装置44に接続されている。そして、電
源回路64は図示しない交流電源から給電されると、所
定の直流電圧に変換してユニット制御回路60,インタ
ーフェース回路62に給電すると共に、各アンテナユニ
ット36aないし36eに給電するようになっている。
【0023】さて、応答ユニットとしてのタグユニット
46において、アンテナ66は、プリント基板上に形成
されたマイクロストリップアンテナであり、受信可能な
周波数帯域が図4の破線で示すような広い領域に設定さ
れている。即ち、各アンテナユニット36aないし36
eから出力される質問信号の周波数f1ないしf5の全
てを受信可能とするように設定されている。
【0024】制御回路68は、CPU,ROMおよびR
AM等を含んで構成されるもので、予め記憶されたプロ
グラムに従って質問信号を受けるとこれに応じて識別コ
ード等の各種データを応答信号として出力するように構
成されている。この制御回路68は、送信回路70を介
してアンテナ66に接続されると共に、受信回路72を
介してアンテナ66に接続されている。
【0025】尚、送信回路70は応答信号に応じた変調
処理を行なってアンテナ66がうける無変調の搬送電波
を変調して送信させる。受信回路72はアンテナ66に
より受信した電波を復調して質問信号として制御回路6
8に与える。また、制御回路68には書込みおよび読出
し可能な不揮発性メモリとしてのデータメモリ74が接
続されている。バッテリ76は、タグユニット46内の
各回路に給電するようになっている。
【0026】次に本実施例の作用について図5ないし図
7をも参照して説明する。まず、コントローラ42のユ
ニット制御回路60は、図5に示すタイミングで各アン
テナユニット36aないし36eに質問信号を出力して
いる。即ち、ユニット制御回路60は、奇数番目のアン
テナユニット36a,36cおよび36eに対しては同
じタイミングで周期T1で質問信号を繰り返し出力し、
偶数番目のアンテナユニット36bおよび36dに対し
てはそれらと時間T2だけ遅れたタイミングで質問信号
を周期T1で繰り返し出力している。
【0027】各アンテナユニット36aないし36eに
おいては、変調回路50により、発振器52から与えら
れている搬送電波をコントローラ42から与えられた質
問信号で変調し、マイクロ波の信号としてアンテナ48
から各通信エリア38aないし38eに向けて出力す
る。
【0028】この場合、質問信号は、繰り返し出力周期
T1のうちの時間taが出力期間として設定されてお
り、残りの時間tbが応答信号の受信期間として設定さ
れている。そして、質問信号の出力期間taは、例え
ば、隣接するアンテナユニット36a,36b間で重複
しないように設定されている。また、各アンテナユニッ
ト36aないし36eは、コントローラ42から質問信
号が与えられていない期間tbの間は、変調回路50に
て変調が行なわれない状態であるが、発振器52からの
搬送電波は無変調のままアンテナ48から各通信エリア
38aないし38eに出力されるようになっている。つ
まり、各アンテナユニット36aないし36eのそれぞ
れは、常に電波を出力している状態であり、そのうち周
期T1で時間taの期間だけ質問信号の電波を出力して
いるのである。
【0029】さて、このように質問信号が各通信エリア
38aないし38eに出力されている状態で、無人搬送
車30が走行路32を移動するうちに、タグユニット4
6がゲート34に近付いて、例えば通信エリア38aに
侵入した場合には、次のようにして交信が行なわれる。
即ち、タグユニット46において、アンテナ66により
電波が受信されると、受信回路72により質問信号に復
調されて制御回路68に入力される。制御回路68にお
いては、質問信号がアンテナユニット36aから出力さ
れたものであることを判断して識別コードに対応する応
答信号を送信回路70に出力する。このとき、アンテナ
66にはアンテナユニット36aから無変調の搬送電波
が与えられており、送信回路70においては受信してい
る搬送電波を応答信号で変調して反射することにより送
信するようになる。
【0030】これにより、アンテナユニット36aにお
いては、アンテナ48に入射する応答信号の電波を受信
してそのタグユニット46の識別を行なうことができ
る。即ち、アンテナ48により受信した電波はサーキュ
レータ54および混合器58を介して受信回路56に入
力され、ここで応答信号に復調されてコントローラ42
に送られる。コントローラ42のユニット制御回路60
は、インターフェース回路62を介して信号処理装置4
4に、通信したタグユニット46の識別コードをデータ
として与えるようになる。
【0031】尚、続けて通信を行なう場合には、コント
ローラ42により、次の質問信号の出力タイミングで質
問信号を出力してタグユニット46と上述同様にして交
信を行なう。この場合、タグユニット46においては、
質問信号の内容に応じて記憶すべきデータがある場合に
は、制御回路68により書込み処理を実行してデータメ
モリ74にデータを書込み、読出すべきデータがある場
合には読み出し処理を実行してデータメモリ74からデ
ータを読み出して通信を行なう。
【0032】次に、無人搬送車30のタグユニット46
が、例えば図6に示すように、アンテナユニット36c
および36dの各通信エリア38cおよび38dの重複
通信エリア40cを通過する場合について説明する。即
ち、この場合には、タグユニット46が重複通信エリア
40cに侵入すると、アンテナユニット36cおよび3
6dのそれぞれは、前述したように質問信号の出力タイ
ミングがT2だけずれているので、タグユニット46
は、アンテナユニット36c,36dのいずれか一方か
ら質問信号の電波を受信する。
【0033】いま、例えば、タグユニット46がアンテ
ナユニット36cからの質問信号の電波を最初に受信し
た場合について述べると、タグユニット46において
は、前述同様にして質問信号を受付けてこれに対応する
応答信号を出力する。送信回路70は、アンテナ66が
アンテナユニット36cから受信している無変調の搬送
電波をこの応答信号に対応して反射することにより変調
して電波を送信する。このとき、タグユニット46は重
複通信エリア40c内に位置しているので、アンテナ6
6には応答信号の送信タイミングにおいてはアンテナユ
ニット36dからの質問信号の電波が送信される場合が
ある。
【0034】従って、この場合には、アンテナ66から
反射によりアンテナユニット36cに応答信号を送信し
ている電波がアンテナユニット36dにも送信されると
共に、アンテナユニット36dからの質問信号の電波も
応答信号で変調して送信することになる。しかし、アン
テナユニット36cおよび36dから送信される電波の
周波数はそれぞれf3およびf4に設定されているの
で、アンテナユニット36cにおいては、周波数f3の
搬送電波を応答信号で変調した電波のみを受信して識別
することができる。さらに、質問信号或は応答信号に、
アンテナユニット36aないし36e或はタグユニット
46のそれぞれに対応する識別コードを付加しておくこ
とにより、信号を受信したユニットにおいてはそれぞれ
自身に宛てられた信号であるか否かを識別することがで
きる。
【0035】この結果、タグユニット46は、先に受信
したアンテナユニット36cからの質問信号のみに応答
して通信を実行することができるのである。そして、タ
グユニット46がさらに重複通信エリア40c内に存在
する場合には、アンテナユニット36cとの通信が終了
した後にアンテナユニット36dからの質問信号を受付
けて通信を行なうようになるので、両者の間で混信する
ことなく確実に通信が行なえる。
【0036】また、この場合に、アンテナユニット36
cとアンテナユニット36dとが通信可能な時間を分割
していないので、通常の時分割による通信と異なり通信
時間が制限されることがなくなるので、無人搬送車30
が例えば高速度で移動している場合でも、通信時間が確
保されるようになり、アンテナユニット36c或は36
dと確実に通信できて識別されるようになる。
【0037】尚、タグユニット46は、重複通信エリア
40c内にある場合、アンテナユニット36cおよびア
ンテナユニット36dの両者と通信を行なう。そして、
どちらか一方との通信が完結した時点で他方との通信を
打ち切るようになっている。そこで、例えば次のような
場合、即ち、無人搬送車30が図7に示すような経路
(図中矢印で示した経路)で走行路32を進行し、タグ
ユニット46が通信エリア38c,重複通信エリア40
c,通信エリア38dを順次通過してゆく場合には、タ
グユニット46は、通信を一方のアンテナユニット36
c或は36dに限定しないので、途中で通信エリアが替
わることにより通信が中断することがなくなり、両方の
アンテナユニット36c,36dと通信していればどち
らか一方のアンテナユニット36c,36dとの通信が
継続されるので、通信を完結することができる。このと
き、前述した他方の通信を途中で打ち切るのは、多重デ
ータ書込みを防止するためのもので、このような不都合
が生じない場合には通信を打ち切る必要がないものであ
る。
【0038】このような本実施例によれば、5個のアン
テナユニット36aないし36eを隣接するもの同士の
通信エリア38aないし38eが重なるように設定した
場合でも、各アンテナユニット36aないし36eの発
振器52の発振周波数をf1ないしf5のように狭い周
波数領域に割り当てると共に、コントローラ42によ
り、アンテナユニット36aないし36eの重複通信エ
リア40aないし40dを構成しているもの同士の質問
信号の出力タイミングを時間T2だけずらすように制御
しているので、各アンテナユニット36aないし36e
は、通過する無人搬送車30のタグユニット46と混信
することなく、確実且つ迅速に通信することができる。
【0039】尚、上記実施例においてはアンテナユニッ
ト36aないし36eの各通信エリア38aないし38
eの重なる領域が隣接するアンテナユニット間の場合に
ついて説明したが、例えば、3個以上の通信エリアが重
なるように設定する場合には、その各アンテナユニット
の質問信号の出力タイミングを異なるように設定すれば
混信を防止して確実に通信を行なうことができる。
【0040】また、上記実施例においては、本発明を無
人搬送車に適用した場合について説明したが、これに限
らず、例えば、工場内のラインを流れる製品に付して工
程管理を行なうシステムに適用したり、或は室内への人
の入退室等の管理を行なうシステムに適用するなど、移
動体の識別をするためのシステム全般に適用できるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動体識
別装置によれば、制御手段により、複数のアンテナユニ
ットのうち少なくともその通信エリアが互いに重なるア
ンテナユニットにおける搬送電波の周波数および前記質
問信号の送信タイミングを異ならせて制御するようにし
たので、アンテナユニットの通信エリアが重なる領域に
おいても、アンテナユニットからの交信時間を時分割す
ることなく出力でき、且つ応答ユニットが同時に質問信
号を受けることがなくなり、混信を防止できると共に、
応答ユニットが高速度で通過する場合でも確実且つ迅速
に通信を行なうことができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の概略構成図
【図2】全体の外観斜視図
【図3】電気的構成図
【図4】アンテナユニットおよびタグユニットの周波数
特性図
【図5】質問信号出力のタイミングチャート
【図6】作用説明図
【図7】作用説明図
【図8】従来例の不具合説明図
【図9】従来例の不具合説明図
【符号の説明】
30は無人搬送車(移動体)、32は走行路、34はゲ
ート、36aないし36eはアンテナユニット、38a
ないし38eは通信エリア、40aないし40dは重複
通信エリア、42はコントローラ(制御手段)、44は
信号処理装置、46はタグユニット(応答ユニット)、
48はアンテナ、50は変調回路、52は発振器、56
は受信回路、60はユニット制御回路、66はアンテ
ナ、68は制御回路、70は送信回路、72は受信回
路、74はデータメモリである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−39220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/59 H04B 7/26 H04B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に付され所定周波数領域の質問信
    号を受信するとこれに続いて応答信号を送信する応答
    ユニットと、 複数の通信エリアのそれぞれに対応して前記所定周波数
    領域内で割当てた周波数の搬送電波を質問信号で変調し
    て各通信エリア内に送信すると共にこれに続いて各
    信エリア内に存在する前記応答ユニットからの応答信号
    を受信する複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットを制御する制御手段とを具
    備し、 前記複数のアンテナユニットは前記複数の通信エリアの
    一部が互いに重なるように設置され、前記所定周波数内
    で割り当てた搬送電波の周波数はアンテナ毎にそれぞれ
    異なる周波数に設定され、前記制御手段は前記隣接する
    アンテナユニット同士間の前記質問信号の送信タイミン
    グを異なるように制御すると共に、前記質問信号または
    前記応答信号には前記複数のアンテナユニット及び前記
    応答ユニットのそれぞれに対応する識別コードが付加さ
    れている ことを特徴とする移動体識別装置。
JP04167329A 1992-06-25 1992-06-25 移動体識別装置 Expired - Lifetime JP3082440B2 (ja)

Priority Applications (7)

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