JP3201154B2 - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

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JP3201154B2
JP3201154B2 JP16825294A JP16825294A JP3201154B2 JP 3201154 B2 JP3201154 B2 JP 3201154B2 JP 16825294 A JP16825294 A JP 16825294A JP 16825294 A JP16825294 A JP 16825294A JP 3201154 B2 JP3201154 B2 JP 3201154B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信エリア内に存在す
る移動体に付された応答ユニットに対してアンテナユニ
ットから質問信号を送信すると共に、その応答ユニット
からの応答信号を受信することによりその応答ユニット
を識別するようにした移動体識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の移動体識別装置としては、例え
ば、有料道路等における料金徴収システムに利用された
ものがある。これは、図14に示すように、5つのレー
ン1a〜1eを有する有料道路1を通行する自動車2に
あらかじめ応答ユニットとしての車載器(Invehicle Un
it,以下IUと略称する)3をフロントガラスの上部中
央付近に配設するようにし、有料道路1の所定箇所には
その自動車2のIU3と通信するためのアンテナユニッ
ト4a〜4eを設置したゲート5が設けられた構成とし
ている。
【0003】そして、コントローラ6によりアンテナユ
ニット4a〜4eから通信エリア7a〜7eにパイロッ
ト信号を所定周期で繰り返し出力し、通信エリア7a〜
7e内を通過する自動車2のIU3からそのパイロット
信号に対応してパイロット応答信号が出力されると、以
後、コントローラ6によりアンテナユニット4から料金
徴収処理をするための読出し信号や書込み信号等の質問
信号を送信し、これに対する質問応答信号を受信するよ
うにしている。
【0004】この場合、IU3は、パイロット応答信号
あるいは質問応答信号を自ら電波信号として出力するの
ではなく、アンテナユニット4a〜4e側からパイロッ
ト信号あるいは質問信号を送信した後に無変調の搬送電
波を出力し、IU3においては、この搬送電波を応答信
号で変調して反射することによりアンテナユニット4a
〜4e側に応答するようにしている。つまり、IU3側
においては、電波を出力するための発振回路や電源等が
不要となり、簡単且つ小形で安価なIU3を形成するこ
とができるものである。
【0005】また、応答信号を受信したアンテナユニッ
ト4a〜4e側においては、コントローラ6において入
力された質問信号に基づいて、識別コードや道路の使用
に応じた料金徴収データあるいは残金データの処理等を
行い、最終的にメインコンピュータなどのデータ処理装
置8に処理結果を送信するようになっている。これによ
り、有料道路1の利用者に対して、インターチェンジな
どにおいてその都度自動車2を停車して料金徴収処理の
ためのカードや金銭の授受を行う必要がなくなり、有料
道路で発生しやすい料金所における渋滞を解消すると共
に、金銭授受やカード授受等の煩わしい取扱い作業をな
くすことができ、また、料金所の従業員にとっては、自
動車から発せられる排気ガスによる健康上の害を受ける
ことがなくなるという利点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
自動料金徴収システムを導入するに当たり、有料道路1
のレーンの本数が多い場合や、反対側車線のレーンにも
設ける場合などでアンテナユニットの設置台数が非常に
多くなる場合や、あるいは多数のアンテナユニットをグ
ループに分けてそれらをそれぞれアンテナコントローラ
で通信制御を行わせると共に、それらのアンテナユニッ
トから受信した通信結果のデータを一括して処理しよう
とする場合には、それら個々のアンテナユニットとコン
トローラとの間を接続するケーブルの本数が非常に多く
なると共に、コントローラ間でのデータの授受や連携動
作を行わせることが難しくなり、これらを一括して集中
制御する場合には非常に複雑な構成となる。
【0007】また、一旦設置されたシステムにアンテナ
ユニットを増設したい場合や、それらのアンテナユニッ
トの動作を変更したい場合などにおいても、コントロー
ラの接続構成や制御内容を変更したり、アンテナユニッ
トの信号出力タイミングを変更するためには非常に面倒
な作業が必要となると共に、それに対応する設備を新た
に導入するなどで、コスト面においても高くなる不具合
がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、設置するアンテナユニットやアンテナ
コントローラの台数を変更するのが簡単となり、しかも
それらの間を接続する配線の処理も簡略化することがで
き、設置後にアンテナユニットやアンテナコントローラ
を増設したりアンテナコントローラ間での連携動作も簡
単に行うことができて全体として安価にインテリジェン
ト化を計ることができるようにした移動体識別装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体識別装置
は、移動体に設けられ、質問信号を受信するとこれに続
いて受信する無変調の搬送電波を応答信号で変調して送
信する応答ユニットと、複数の通信エリアのそれぞれに
対応して設けられ、送信許可信号が与えられると質問信
号を各通信エリア内に送信すると共にこれに続いて前記
搬送電波を送信して各通信エリア内に存在する前記応答
ユニットからの応答信号を受信する複数のアンテナユニ
ットと、これら複数のアンテナユニットに共通に接続さ
れるLAN回線と、このLAN回線に接続され、前記複
数のアンテナユニットを複数のグループに分けてそれら
各グループ毎に設けられ、自己のグループ内の前記アン
テナユニットに対して前記送信許可信号を個別に指定し
て与えると共に、前記受信された応答信号を受けて前記
応答ユニットに対応する前記移動体を識別する複数のコ
ントローラを備え、 前記複数のアンテナユニットを、前
記複数のグループのうちの指定されたグループ番号を記
憶し、前記LAN回線を通じて自己のグループに宛てら
れた前記送信許可信号を受信すると前記質問信号を自己
の通信エリア内に送信すると共にこれに続いて前記搬送
電波を送信して各通信エリア内に存在する前記応答ユニ
ットからの応答信号を受信するように構成し、 前記複数
のコントローラのうちの特定のコントローラを、前記複
数のアンテナユニットのすべてに対して前記LAN回線
を通じて前記グループ番号を含んだ前記送信許可信号を
送信するように構成したところに特徴を有する。
【0010】
【0011】また、前記複数のアンテナユニットのうち
の少なくとも隣接する前記通信エリア間で重複領域を有
するアンテナユニットを、前記応答ユニットの受信可能
な周波数領域内で互いに異なる周波数で前記質問信号を
送信するように構成し、前記コントローラを、前記通信
エリアの重複領域を有するアンテナユニットのそれぞれ
に前記送信許可信号を異なるタイミングで与えるように
構成することが好ましい。
【0012】さらに、前記コントローラを、前記複数の
アンテナユニットのうちの隣接する前記通信エリア間で
重複領域を有し且つその重複領域を通信不能領域として
設定するアンテナユニットのそれぞれに対して、前記通
信許可信号を同じタイミングで与えるように構成するこ
ともできる。
【0013】そして、上記各構成において、前記移動体
の通過を検出する通過検出手段と、前記移動体を撮影可
能なカメラと、前記アンテナユニットにより前記応答ユ
ニットからの応答信号の受信がない状態で前記通過検出
手段により前記移動体の通過検出があったときに、前記
カメラによりその移動体を撮影記録させる補助手段とを
設ける構成とすると良い。
【0014】
【作用および発明の効果】請求項1記載の移動体識別装
置によれば、複数のアンテナユニットとコントローラと
の間をLAN回線で共通に接続し、コントローラにより
制御対象となるアンテナユニットを個別に指定した送信
許可信号を与えることにより動作を制御することができ
るようになり、コントローラから各一対一で配線して制
御を行う構成の場合に比べて、配線が簡単になると共
に、アンテナユニットを増設する場合や送信許可信号の
指定を変更する場合などにおいても機械的な配線や設備
の変更を行うことなく簡単に接続して動作制御を行うこ
とができるようになる。
【0015】そして、LAN回線に対して、複数のアン
テナユニットと共に複数のコントローラが共通に接続さ
れており、ひとつのコントローラによりアンテナユニッ
トのそれぞれに個別に指定した送信許可信号を送信する
ことによりすべてのアンテナユニットの通信信号の送信
タイミングを統一して制御することができると共に、各
コントローラは、自己のグループに属するアンテナユニ
ットが受信した応答ユニットからの応答信号を受信して
その信号処理を行うことができ、また、それらの応答結
果を一括して処理することもできるようになる。また、
このように、ひとつのコントローラによりすべてのアン
テナユニットに対してグループ毎に送信許可信号を送信
する方式であるので、例えば、アンテナユニットの属す
るコントローラを変更したり、送信許可信号を送信する
グループを変更することが簡単に行える。
【0016】請求項2記載の移動体識別装置によれば、
隣接する通信エリアが重複する領域を有する設定とする
場合には、コントローラにより、それらの送信許可信号
の送信タイミングをずらすように設定するので、その重
複する領域を移動体の応答ユニットが通過する場合で
も、いずれか一方から先に通信信号を受けて通信を開始
することができるので、重複する領域内で両方のアンテ
ナユニットから同時に通信信号を受けて通信不能となる
ことがなくなり、確実に応答ユニットとの通信を行うこ
とができるようになる。これにより、重複する領域を設
定して通信領域を連続して広い領域に設定することがで
きるようになる。
【0017】請求項3記載の移動体識別装置によれば、
隣接する通信エリアが重複する領域を有する設定とする
場合に、その重複する領域内ではいずれのアンテナユニ
ットとも通信を行いたくない場合、つまり通信不能領域
としたい場合に、コントローラにより、それら通信エリ
アが重複する領域を設定しているアンテナユニットに同
時に送信許可信号を与えるように設定するので、その重
複する領域を通過する移動体の応答ユニットは両者から
同時に異なる周波数の通信信号を受けることになり、そ
の応答信号を正しいデータとして認識できなくなる。こ
れにより、いずれかのアンテナユニットにより設定され
た確定した通信エリアを通過する移動体の応答ユニット
のみと確実に通信を行えるようになり、いずれのアンテ
ナユニットに属する領域か確定していない重複する領域
では通信を行わないようにすることができる。
【0018】請求項4記載の移動体識別装置によれば、
上述の場合に、重複する領域を通過する移動体の応答ユ
ニットとは通信をしないので、その重複する領域を通過
する移動体を検出するように通過検出手段を設けておく
ことにより、補助手段により、通信結果が得られていな
い移動体を検出したときにカメラにより撮影して記録す
ることにより、識別動作を補助することができるように
なる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を有料道路の料金徴収システム
に適用した場合の第1の実施例について図1ないし図6
を参照しながら説明する。まず、全体の概略構成を示す
図1において、料金徴収処理を行うべき有料道路20
は、中央分離帯20aで上下線21,22に分離した各
3レーン21a,21b,21cおよび22a,22
b,22cを有する道路である。
【0020】移動体としての自動車23は、車室内の例
えばフロントガラス中央上部近傍に応答ユニットである
車載器(In-vehicle Unit ;以下IUと略称する)24
をそれぞれ搭載した状態で走行するようにしている。有
料道路20には、図示のように、所定位置にゲート25
および26が道路を跨ぐように配設されている。この場
合、ゲート25は上り線21および下り線22の両方を
跨ぐように設置されており、ゲート26は下り線22の
みを跨ぐように設置されている。
【0021】そして、これら各ゲート25,26には、
各レーン21a〜22cの上方に対応した位置にそれぞ
れアンテナユニット27a〜27c,28a〜28c,
29a〜29cの合計9個のアンテナユニットが配設さ
れている。アンテナユニット27a〜27cのそれぞれ
は、通信エリア30a〜30cをレーン21a〜21c
の路面に向けて斜め下方に設定し、アンテナユニット2
8a〜28cは通信エリア31a〜31cをレーン22
a〜22cの路面に向けて斜め下方に設定し、アンテナ
ユニット29a〜29cは通信エリア32a〜32cを
レーン22a〜22cの路面に向けて斜め下方に設定し
ている。また、通信エリア30a〜30c,31a〜3
1c,32a〜32cの各グループは、図示のように、
隣接するもの同士が一部互いに重なるように設定されて
おり、その領域をそれぞれ重複通信エリア33a,33
b,34a,34b,35a,35bとしている。
【0022】9個のアンテナユニット27a〜29c
は、共通にしてLAN回線36に接続されている。ま
た、このLAN回線36には、3つのアンテナコントロ
ーラ(以下コントローラと略称する)37,38,39
が共通に接続されている。コントローラ37〜39は、
それぞれLAN回線36を通じてアンテナユニット27
a〜27c,28a〜28c,29a〜29cの送受信
の制御を行なう。また、コントローラ37〜39は、ホ
ストコンピュータ等の信号処理装置40と通信データの
授受を行なうように接続されている。図2は、このよう
なLAN回線36で共通に接続される9個のアンテナユ
ニット27a〜29cおよび3個のコントローラ37〜
39を示すとともに、コントローラ37〜39と信号処
理装置40との概念的な接続状態を示すものである。な
お、コントローラ37〜39と信号処理装置40とをL
AN回線36で接続する構成とすることもできる。
【0023】図3は電気的構成を示すもので、まず、ア
ンテナユニット27aの構成について述べる。送受信用
のアンテナ41は、例えば、プリント基板上に作られた
マイクロストリップラインによるパッチアンテナ等を用
いたもので、指向性の向上および遠距離通信対応のため
にそのパッチアンテナを複数個配列したアレーアンテナ
として構成されているものである。
【0024】変調回路42は、発振器43から与えられ
る周波数(IU24が受信可能な周波数帯域の周波数)
の発振出力を搬送電波としてこれにユニット制御回路4
4から与えられるパイロット信号,質問信号で変調し、
サーキュレータ45を介してアンテナ41に出力するも
のである。この場合、発振器43は、所定周波数領域と
して割当てられた例えば2.45GHz帯の準マイクロ
波を搬送電波として出力するために、その周波数帯域の
うちの周波数fで発振出力を発生する。なお、アンテナ
41は、発振器43により設定された周波数fの狭い範
囲の電波のみを選択的に受信するように構成されてい
る。
【0025】復調等の信号処理を行なう受信回路46は
混合器47に接続されており、混合器47には発振器4
3から搬送電波が与えられると共に、サーキュレータ4
5を介してアンテナ41が受信した応答信号に応じた電
波信号が与えられるようになっている。搬送電波と応答
信号に応じた電波信号とは混合器47にて合成された
後、受信回路46に与えられる。受信回路46は、与え
られた合成信号を復調して応答信号を得ると共に、ユニ
ット制御回路44に対して出力するようになっている。
【0026】ユニット制御回路44は、CPU,RO
M,RAMなどから構成されるもので、後述するように
あらかじめ記憶された通信プログラムにより、変調回路
42および受信回路46との間の信号の授受を行うよう
になっている。そして、ユニット制御回路44は、イン
ターフェース回路48を介してLAN回線36に接続さ
れており、そのLAN回線36を通じてコントローラ3
7〜39との通信を行うようになっている。電源回路4
9は図示しない交流電源から給電されると、所定の直流
電圧に変換してアンテナユニット27a内の各回路に給
電するようになっている。
【0027】他の8個のアンテナユニット27b〜29
cにおいては、発振器43の発振周波数fが異なる点を
除いてアンテナユニット27aと同様の構成となってい
る。すなわち、例えばアンテナユニット27aの発振器
43の発振周波数をf1とすると、アンテナユニット2
7b,27cはそれぞれf2,f3として設定され、他
のアンテナユニット28a〜28cおよび29a〜29
cも同様にそれぞれ発振周波数がf1〜f3に割り当て
られている。これらの発振周波数f1〜f3はIU24
が受信可能な周波数帯域内で割り当てられた周波数に設
定されており、隣接するアンテナユニット同士間で周波
数がなるべく離れた値となるように設定されている。
【0028】次に、コントローラ37において、コント
ロール回路50は、CPU,ROM,RAMなどから構
成されるもので、あらかじめ記憶された通信プログラム
によりアンテナユニット27a〜29cのいずれかとあ
るいはグループと通信するようになっている。そして、
コントロール回路50は、インターフェース回路51を
介してLAN回線36に接続されている。電源回路52
は図示しない交流電源から給電されると、所定の直流電
圧に変換してコントロール回路50,インターフェース
回路51に給電するようになっている。
【0029】さて、応答ユニットとしてのIU24にお
いて、アンテナ53は、プリント基板上に形成されたマ
イクロストリップアンテナであり、受信可能な周波数帯
域が各アンテナユニット27aa〜29cから出力され
る質問信号の周波数f1〜f3の全てを受信可能とする
ように設定されている。制御回路54は、CPU,RO
MおよびRAM等を含んで構成されるもので、予め記憶
されたプログラムに従ってパイロット信号あるいは質問
信号を受けるとこれに応じて識別コード等の各種データ
を応答信号として出力するように構成されている。この
制御回路54は、送信回路55を介してアンテナ53に
接続されると共に、受信回路56を介してアンテナ53
に接続されている。
【0030】なお、送信回路55は応答信号に応じた変
調処理を行なってアンテナ53が受ける無変調の搬送電
波を変調して送信させる。受信回路56はアンテナ53
により受信した電波を復調してパイロット信号あるいは
質問信号として制御回路54に与える。また、制御回路
54には書込みおよび読出し可能な不揮発性メモリとし
てのデータメモリ57が接続されている。バッテリ58
は、IU24内の各回路に給電するようになっている。
【0031】次に本実施例の作用について図4ないし図
6のフローチャートをも参照して説明する。
【0032】まず、本実施例の場合においては、例え
ば、有料道路20の上り線21側ではゲート25のアン
テナユニット27a〜27cにより各レーン21a〜2
1cを通行する自動車23のIU24と通信を行って料
金徴収の処理を行うようになっており、その場合に、ア
ンテナユニット27a〜27cにより通信した結果のデ
ータはコントローラ37に送信されるようになってい
る。また、下り線22側ではゲート25のアンテナユニ
ット28a〜28cにより各レーン22a〜22cを通
行する自動車23のIU24と通信を行って料金徴収の
処理を行い、その通信結果をコントローラ3に送信し、
アンテナユニット29a〜29cにより料金徴収結果の
確認の通信を行ってその通信結果をコントローラ39に
送信するようになっている。
【0033】各アンテナユニット27a〜29cにおい
ては、LAN回線36を介してコントローラ37〜39
に接続されて動作を開始すると、まず、自己の属するコ
ントローラおよび動作タイミングを設定するマルチキャ
ストグループ(以下MCGと略称する)がG1かG2か
の指定を受けるようになっており、この後、指定された
指示信号に従って通信動作を開始し、通信結果を指定さ
れたコントローラに送信するようになる。また、ここで
は、例えばコントローラ37〜39のうちのコントロー
ラ37がMCGのグループ指定毎に通信許可信号を送信
するコントローラとして動作するようになっている。
【0034】このアンテナユニット27a〜29cの通
信動作の過程は、図4に示す通信プログラムのフローチ
ャートにしたがって実施される。ユニット制御回路41
は、プログラムを開始すると、まず所定の初期設定動作
を行った(ステップS1)後に、コントローラに対する
呼出信号をLAN回線36を介して送信する(ステップ
S2)。そして、LAN回線36を介してコントローラ
37からコントローラ応答信号が送信されると、ユニッ
ト制御回路41は、これを入力すると共に続けて送信さ
れる各種のパラメータ信号を入力して(ステップS
3)、自己が制御されるコントローラ37のアドレスを
記憶すると共にMCGの設定グループ番号を記憶するよ
うになる。この後、ユニット制御回路41は、コントロ
ール37から指示信号が与えられるのを待機する状態と
なる(ステップS5)。
【0035】一方、コントローラ37においては、上述
のようにして各アンテナユニット27a〜29cからコ
ントローラ呼出信号が送信されると、コントロール回路
50は、図5に示す設定プログラムを開始し、コントロ
ーラ応答信号を送信する(ステップT1)と共に、呼出
信号を送信してきたアンテナコントローラに対してパラ
メータ信号を送信して(ステップT2)設定プログラム
を終了する。この場合、パラメータ信号は、そのアンテ
ナユニットが通信結果のデータを送信すべきコントロー
ラを指定するデータと、MCGの設定グループG1ある
いはG2を示すデータからなる。そして、この場合にお
いては、MCGの設定グループは、アンテナユニット2
7a,27c,28b,29a,29cがG1とされ、
アンテナユニット27b,28a,28c,29bがG
2とされるようになっている。
【0036】さて、アンテナコントローラ37は、料金
徴収処理の開始をする場合には、図6に示す通信プログ
ラムを開始する。コントロール回路50は、LAN回線
36を通じて全アンテナユニット27a〜29cに料金
徴収処理開始の指示信号を送信し(ステップP1)、各
アンテナユニットに料金徴収ための処理内容の設定を指
示するようになる。これに応じて、各アンテナユニット
27a〜29cにおいては、ステップS5で「YES」
と判断してステップS6に進み、受信した指示信号の設
定内容について記憶設定するようになり、この後、自己
のグループG1あるいはG2に対する通信許可信号が送
信されるのを待機する状態となる(ステップS7)。
【0037】次に、コントローラ37のコントロール回
路50は、MCGのグループG1に設定されたアンテナ
ユニット(上記のようにグループ分けしたもの)に対し
て送信許可信号を送信し(ステップP2)、この後、所
定時間T2が経過するのを待機する(ステップP3)。
この間、コントロール回路50は、ステップP3を経て
ステップP4でアンテナユニット側からの通信結果を示
す信号の受信があるか否かを判断し、ない場合にはその
ままステップP3,P4を繰り返し、受信がある場合に
はステップP4で「YES」と判断してステップP5に
進み、ここで通信結果のデータを処理してステップP3
に戻る。
【0038】そして、所定時間T2が経過すると、コン
トロール回路50は、ステップP3で「YES」と判断
してステップP6に移行し、MCGのグループG2に設
定されたアンテナユニットに対して送信許可信号を送信
し、この後、所定時間T2が経過するまでの間、上述と
同様にしてステップP8を経て通信結果の受信がある場
合にはステップP9でその処理を実行することを行い、
ステップP7で「YES」と判断するとステップP2に
戻って、以下上述のステップP2ないしP9を繰り返し
実行するようになる。
【0039】一方、アンテナユニット側においては、ユ
ニット制御回路44は、ステップS7にて待機していた
状態で、自己のグループに対応する送信許可信号が送信
されると、「YES」と判断してステップS8に進み、
アンテナ41からパイロット信号を送信し、続くステッ
プS9で無変調の搬送電波を送信するようになる。
【0040】この場合、各アンテナユニット27a〜2
9cにおいては、変調回路42により、発振器43から
与えられている搬送電波をユニット制御回路44から与
えられたパイロット信号で変調し、マイクロ波の信号と
してアンテナ41から各通信エリア30a〜32cに向
けて出力する。
【0041】そして、通信信号としては、パイロット信
号および質問信号の2種類有り、それぞれ繰り返し出力
周期T1のうちの時間taの出力期間中に送信するよう
に設定されており、残りの時間tb(ta+tb=T
1)が応答信号の受信期間として設定されている。そし
て、パイロット信号および質問信号の出力期間taは、
互いに隣接する位置関係にある例えばアンテナユニット
27a,27b間で重複しないように設定されている。
【0042】また、各アンテナユニット27a〜29c
においては、ユニット制御回路44から通信信号が与え
られていない期間tb(=T1−ta)の間は、変調回
路42にて変調が行なわれない状態であるが、発振器4
3からの搬送電波は無変調のままアンテナ41から各通
信エリア30a〜32cに送信されるようになってい
る。つまり、各アンテナユニット27a〜29cのそれ
ぞれは、常に電波を出力している状態であり、そのうち
繰り返し周期T1のうちの時間taの期間だけパイロッ
ト信号Sp,質問信号Skの電波を出力しているのであ
る。
【0043】さて、アンテナユニット27a〜29cの
ユニット制御回路44は、所定時間以内にパイロット応
答信号を受信した場合にはステップS10で「YES」
と判断してステップS11に移行し、「NO」と判断し
た場合にはステップS7に戻るようになる。そして、ス
テップS11に移行した場合には、ユニット制御回路4
4は、次に送信許可信号をLAN回線36を介してコン
トローラ37から受信すると、ステップS12,S13
に進んでアンテナ41から質問信号を送信すると共に無
変調の搬送電波を送信するようになる。この後、IU2
4からの応答信号を受信するとその受信処理を行って
(ステップS14)通信終了か否かを判断した後(ステ
ップS15)、終了の場合には自己に指定されたコント
ローラ37〜39のいずれかに通信結果を送信してステ
ップS7に戻り、終了していない場合には、ステップS
11に戻って再び通信許可信号が与えられるのを待機す
る状態となる。
【0044】一方、上述のようなアンテナユニット27
a〜29cの動作に対して、自動車23に搭載されたI
U24は、次のように動作するようになっている。すな
わち、通信エリア30a〜32cのいずれかに侵入して
アンテナユニット27a〜29c側からパイロット信号
をアンテナ53により受信すると、受信回路56により
通信信号に復調されて制御回路54に入力される。制御
回路54は、これに応じて、続けてアンテナ53に受信
する無変調の搬送電波に対して、送信回路55を介して
出力するパイロット応答信号により変調して送信し、こ
の後、質問信号を受信するのを待機するようになる。
【0045】そして、IU24は、質問信号をアンテナ
ユニット27a〜29cのいずれかから受信すると、そ
の質問信号の内容に応じた受信処理として、料金徴収の
ための送信データの作成あるいは書き込みの処理のため
に、記憶すべきデータがある場合には、制御回路54に
より書込み処理を実行してデータメモリ57にデータを
書込み、読出すべきデータがある場合には読み出し処理
を実行してデータメモリ57からデータを読み出すとい
った処理をを実行し、この後、質問応答信号を作成して
無変調の搬送電波を質問応答信号により変調して送信す
る。
【0046】このようにして、アンテナユニット27a
〜29cは、自動車23のIU24との通信を行うと、
その通信結果を自己のグループに属するコントローラ3
7〜39のいずれかに送信し、コントローラ37〜39
はそれらの結果に基づいて自動車23を識別し、その結
果を信号処理装置40に送信して一括してデータ処理を
行うようになっている。また、コントローラ37〜39
のそれぞれの間においても、必要に応じて、データの授
受をLAN回線36を通じて簡単に行えるようになって
いる。
【0047】このような第1の実施例によれば、LAN
回線36によりコントローラ37〜39とアンテナユニ
ット27a〜29cとが共通に接続された状態で、コン
トローラ37により各アンテナユニットに送信許可信号
を与えると共に、アンテナユニットにより受信されたI
U24との間の通信結果を各自己が所属するグループの
コントローラ37〜39のいずれかに送信することがで
きるので、アンテナユニットの設置台数が多い場合で
も、簡単に接続作業を行うことができると共に、アンテ
ナユニットやコントローラの増設や変更を行う場合でも
簡単に対応することができるようになる。
【0048】また、本実施例によれば、各コントローラ
37〜39間でのデータの授受も、LAN回線36を通
じて簡単に行えるようになるので、代表のコントローラ
により集中的にタイミングの制御を行えると共に、制御
対象とするアンテナユニット27a〜29cの所属する
グループの変更も簡単に行うことができるようになり、
全体のインテリジェント化を図ることができるようにな
る。
【0049】図7ないし図13は本発明の第2の実施例
を示すもので、以下第1の実施例と異なる部分について
説明する。すなわち、本実施例においては、例えば、有
料道路60が途中で分岐する部分に設ける場合について
示すもので、第1のパターンを図7ないし図9に示し、
第2のパターンを図10および図11に示し、第3のパ
ターンを図12および図13に示している。
【0050】まず、第1のパターンについて図7ないし
図9を参照して説明する。4つのレーン61a〜61d
を有する有料道路60は、図中左側から右側に向けて自
動車23が通過するように設けられたもので、例えば出
口に通じる2本の分岐道路62,63に分岐する地点を
示しており、その分岐地点の路面には導流帯60aが表
示されている。この分岐地点には、ゲート64が設置さ
れており、各レーン61a〜61dに対応して第1の実
施例と同様の構成のアンテナユニット65a〜65dが
設けられ、それぞれ通信エリア66a〜66dを設定し
ている。
【0051】また、通信エリア66a〜66dはそれぞ
れ隣接する通信エリアと重複する領域を設けるように設
定され、重複通信エリア67a〜67cが形成されてい
る。コントローラ68は、第1の実施例のコントローラ
37と同様に構成されたもので、これらのアンテナユニ
ット65a〜65dを制御するようにLAN回線69を
介して接続されている。
【0052】コントローラ68は、第1の実施例と同様
にして通信プログラム(図5,図6参照)を実行するこ
とにより、LAN回線69を介して各アンテナユニット
65a〜65dに送信許可信号を送信して制御すると共
に、各アンテナユニット65a〜65dは、同様に通信
プログラム(図4参照)を実行することにより、通信エ
リア66a〜66dを通過する自動車23のIU24と
通信を行うようになっている。
【0053】この場合、アンテナユニット65a〜65
dの各発振器43は、図8に示すように、IU24が受
信可能な周波数領域で異なる中心周波数f1〜f4とさ
れており、隣接するアンテナユニット間では中心周波数
ができるだけ離れた値となるように設定されている。ま
た、アンテナユニット65a,65cをMCGのグルー
プG1に属するように設定され、アンテナユニット64
b,65dをMCGのグループG2に属するように設定
される。
【0054】これにより、図9に示すように、アンテナ
ユニット65a,65cは、コントローラ68から与え
られるグループG1に対応した送信許可信号で通信信号
を通信エリア66a,66cに送信するように動作し、
アンテナユニット65b,65dは、それよりも時間T
2だけ遅れたタイミングでコントローラ68から与えら
れるグループG2に対応した送信許可信号で通信信号を
通信エリア66b,66dに送信するように動作する。
【0055】したがって、例えば、重複通信エリア67
aを通過する自動車23のIU24は、その重複通信エ
リア67aに侵入したときにアンテナユニット65aか
ら先にパイロット信号を受信したとすると、そのIU2
4はアンテナユニット65aに対してパイロット応答信
号を送信するようになり、この後アンテナユニット65
aからの質問信号に対して質問応答信号を送信して通信
を行うようになり、この状態では後からパイロット信号
を送信したアンテナユニット65bに対してパイロット
応答信号を送信することがなく、アンテナユニット65
bはパイロット応答信号を受信しないので通信を行わな
い。
【0056】したがって、第1の実施例と同様にして、
この第1のパターンにおいては、本来区分指定されてい
るレーン61a〜61dの中央付近を通行しない自動車
23に対してもそのIU24と確実に通信を行うことが
でき、有料道路60の全レーン61a〜61dの広い領
域を確実にカバーして通信を行うことができるようにな
る。
【0057】次に、図10に示す第2のパターンについ
て説明する。これは、有料道路60の一方の分岐道路6
2が本線車道に通じる道路として設けられており、他方
の分岐道路63が出口に通じる道路として設けられてい
る場合のもので、この場合には、自動車23がゲート6
4を通過する際にレーン61a,61bを走行している
場合と、レーン61c,61dを走行している場合とで
異なる料金徴収処理を行う必要があるときのものであ
る。つまり、導流帯60aを境界としてその両側では異
なる通信を実施する場合のアンテナユニット65a〜6
5dの制御を行うようにしたものである。
【0058】この場合には、コントローラ70が別途に
設けられ、LAN回線69に接続されている。そして、
コントローラ70は、分岐道路62に進行する自動車2
3のIU24と通信を行うアンテナユニット65aおよ
び65bによる通信結果を受信してその料金徴収処理を
行い、コントローラ68は、分岐道路63に進行する自
動車23のIU24と通信を行うアンテナユニット65
cおよび65dによる通信結果を受信してその料金徴収
処理を行うと共に、補助手段としての機能を果たすよう
になっている。また、コントローラ68は、4つのアン
テナユニット65a〜65dのすべてに対して送信許可
信号を送信するメインコントローラとして機能するよう
になっている。
【0059】そして、第1のパターンと異なり、導流帯
60aが設けられた部分つまり重複通信エリア67bで
は、通信不能領域として設定する。これは、重複通信エ
リア67bでアンテナユニット65bあるいは65cの
いずれかと通信できるように設定すると、例えば図中に
示すように、導流帯60a部分を通行する自動車23A
が通信を行ったアンテナユニット65b,65cとは反
対側の分岐道路63あるいは62に進行する場合に誤認
識となるので、確実に通信エリア66bあるいは66c
内を通行する自動車23のIU24のみと通信をするよ
うに設定するものである。
【0060】しかしながら、それでは、現実にその導流
帯60a部分を通行する自動車23Aがある場合に、こ
れを識別できなくなるので、その補助手段として、ゲー
ト64の後方部の導流帯60a部分の路面に自動車の通
過を超音波等により検出する通過検出手段としての車両
センサ71を設けると共に、ゲート64には導流帯60
aを通行した自動車23Aを車両センサ71よりも後方
で撮影可能なカメラ72が設置されている。
【0061】さて、コントローラ68は、アンテナユニ
ット65a〜65dに対して、図11に示すように、送
信許可信号を与えるタイミングのMCGの設定として、
アンテナユニット65aおよび65dをグループG1と
し、アンテナユニット65bおよび65cをグループG
2として設定する。そして、コントローラ68はアンテ
ナユニット65cおよび65dから通信結果のデータを
受信し、コントローラ70はアンテナユニット65aお
よび65bから通信結果のデータを受信するように設定
されている。
【0062】これにより、レーン61a,61bを通行
する自動車23に対しては、アンテナユニット65a.
65bにより通信エリア66a,66bおよび重複通信
エリア67aを通過するIU24と確実に通信を行うこ
とができ、レーン61c,61dを通行する自動車23
に対しては、アンテナユニット65c,65dにより通
信エリア66c,66dおよび重複通信エリア67cを
通過するIU24と確実に通信を行うことができる。
【0063】また、通常は通行をしないように設定され
ている導流帯60aを通行してしまう自動車23Aに対
しては、アンテナユニット65bおよび65cが重複通
信エリア67bに同時にパイロット信号を送信するの
で、これを通過するIU24Aは両者共に正しいデータ
の認識を行うことができなくなり、結果的に通信不能と
なる。つまり、これにより、この重複通信エリア67b
を通行する自動車23Aといずれかのアンテナユニット
65b,65cにより通信を行うことによりその後自動
車23Aがいずれの分岐道路62,63に進行するかに
よって誤認識をするのを防止しているのである。
【0064】そして、この導流帯60aを通行する自動
車23Aに対しては、通信が行われないままでゲート6
4を通過した後に車両センサ71を通過して検出される
ので、これによって、コントローラ68は、その自動車
23Aが通信を行わないまま通過するのを判定してカメ
ラ72により撮影エリア72内にある状態の自動車23
Aを撮影し、車種あるいはナンバープレート等を記録す
るようになっている。これにより、その自動車23Aを
認識する補助とするのである。
【0065】次に、第3のパターンについて図12およ
び図13を参照して説明する。この場合には、第2のパ
ターンにおいて、例えば、有料道路60,分岐道路6
2,63の工事あるいは事故などによってレーン61a
〜61dの通行区分を変更する場合を示すもので、例え
ば、図12には、導流帯60bを設定して、レーン61
a〜61cを分岐道路62に通行させるように割り当
て、分岐道路63側にはレーン61dのみを割り当てる
ようにする場合を示している。
【0066】そして、この場合には、コントローラ68
により、アンテナユニット65a,65c,65dをM
CGのグループG1を設定し、アンテナユニット65b
をグループG2として設定することにより、レーン61
a〜61cを通行する自動車23と確実に通信を行って
コントローラ70に通信結果のデータを送信することが
でき、またレーン61dを通行する自動車23と通信を
行った結果をコントローラ68に送信することができ
る。
【0067】また、重複通信エリア67cに対しては、
第2のパターンにおいて設定したように、アンテナユニ
ット65c,65dが同じタイミングでパイロット信号
を送信することにより通信不能領域として設定されてい
る。そして、導流帯60bを通行する自動車23に対し
ては、前述と同様にして車両センサ73を設けると共
に、カメラ74を設けてこれを撮影記録するようになっ
ている。
【0068】このような第2の実施例によれば、第1な
いし第3のパターンのように分岐道路62,63を通行
する自動車23との通信内容を異なるように設定する場
合や、通行区分を変更する場合などにおいて、アンテナ
ユニット65a〜65dの配線を変更する必要がなくな
り、また、それらのMCGのグループ設定の変更もLA
N回線69を通じてソフト的に変更をするだけの簡単な
設定により対応することができるようになる。
【0069】そして、導流帯60a,60bの設定に応
じて、重複通信エリア67a〜67cにおける通信を行
うか、通信不能領域に設定するかの変更も、MCGのグ
ループ設定を変更するだけで簡単に行うことができるよ
うになる。また、その場合に、通信不能領域を通行する
自動車23に対して、車両センサ71,73およびカメ
ラ72,74により認識できるので、有料道路60を通
行するすべての自動車23に対して確実に識別動作を行
うことができるようになる。
【0070】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。
【0071】アンテナユニット27a〜29cによる無
変調の搬送電波の送信は、変調回路42によりパイロッ
ト信号あるいは質問信号を送信しないときに発振器43
による出力を自動的に常時出力する構成としても良い。
【0072】IU24のデータメモリ57は、IU24
に一体に組み込むもの以外に、メモリカードやプリペイ
ドカードなどを着脱可能に設ける構成としても良い。
【0073】通信信号をパイロット信号と質問信号に分
けずに、1回の質問信号で通信を終了する構成としても
良い。
【0074】3個以上の通信エリアが重なるように設定
する場合には、その各アンテナユニットのパイロット信
号,質問信号の出力タイミングを異なるように設定すれ
ば混信を防止して確実に通信を行なうことができる。
【0075】通信エリアが重複しないアンテナユニット
については、周波数を同じに設定しても良い。
【0076】有料道路の料金徴収システム以外に、例え
ば、工場内などで品物の運搬を行う無人搬送車の運行制
御システムや、工場内のラインを流れる製品に付して工
程管理を行なうシステムに適用したり、あるいは室内へ
の人の入退室等の管理を行なうシステムに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の概略構成図
【図2】アンテナユニットとコントローラとの接続関係
を示す概念図
【図3】電気的構成図
【図4】アンテナユニットの通信プログラムのフローチ
ャート
【図5】メインコントローラの通信プログラムのフロー
チャート(その1)
【図6】メインコントローラの通信プログラムのフロー
チャート(その2)
【図7】本発明の第2の実施例を示す図1相当図(パタ
ーン1)
【図8】アンテナユニットおよびIUの周波数特性図
【図9】質問信号のタイミングチャート
【図10】図7相当図(パターン2)
【図11】図9相当図
【図12】図7相当図(パターン3)
【図13】図9相当図
【図14】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
20は有料道路、21は上り線、22は下り線、23は
自動車(移動体)、24は車載器(IU、応答ユニッ
ト)、25,26はゲート、27a〜27c,28a〜
28c,29a〜29cはアンテナユニット、30a〜
30c,31a〜31c,32a〜32cは通信エリ
ア、36はLAN回線、37〜39はアンテナコントロ
ーラ、40は信号処理装置、41はアンテナ、42は変
調回路、43は発振器、44はユニット制御回路、46
は受信回路、50はコントロール回路、53はアンテ
ナ、54は制御回路、55は送信回路、56は受信回
路、57はデータメモリ、58はバッテリ、60は有料
道路、62,63は分岐道路、64はゲート、65a〜
65dはアンテナユニット、66a〜66dは通信エリ
ア、67a〜76cは重複通信エリア、68はコントロ
ーラ、69はLAN回線、70はコントローラ、71,
73は車両センサ(通過検出手段)、72,74はカメ
ラ、72a,74aは撮影エリアである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−132223(JP,A) 特開 平6−181449(JP,A) 特開 昭62−26573(JP,A) 特開 平5−217043(JP,A) 特開 平5−120504(JP,A) 特開 平8−29527(JP,A) 特公 平5−44856(JP,B2) 特公 昭51−48322(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 13/74 - 13/82 G07B 15/00 H04B 1/59 H04L 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に設けられ、質問信号を受信する
    とこれに続いて受信する無変調の搬送電波を応答信号で
    変調して送信する応答ユニットと、 複数の通信エリアのそれぞれに対応して設けられ、送信
    許可信号が与えられると質問信号を各通信エリア内に送
    信すると共にこれに続いて前記搬送電波を送信して各通
    信エリア内に存在する前記応答ユニットからの応答信号
    を受信する複数のアンテナユニットと、 これら複数のアンテナユニットに共通に接続されるLA
    N回線と、 このLAN回線に接続され、前記複数のアンテナユニッ
    トを複数のグループに分けてそれら各グループ毎に設け
    られ、自己のグループ内の前記アンテナユニットに対し
    て前記送信許可信号を個別に指定して与えると共に、前
    記受信された応答信号を受けて前記応答ユニットに対応
    する前記移動体を識別する複数のコントローラとを備
    え、 前記複数のアンテナユニットは、前記複数のグループの
    うちの指定されたグループ番号を記憶し、前記LAN回
    線を通じて自己のグループに宛てられた前記送信許可信
    号を受信すると前記質問信号を自己の通信エリア内に送
    信すると共にこれに続いて前記搬送電波を送信して各通
    信エリア内に存在する前記応答ユニットからの応答信号
    を受信するように構成され、 前記複数のコントローラのうちの特定のコントローラ
    は、前記複数のアンテナユニットのすべてに対して前記
    LAN回線を通じて前記グループ番号を含んだ前記送信
    許可信号を送信するように構成されている ことを特徴と
    する移動体識別装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のアンテナユニットのうちの少
    なくとも隣接する前記通信エリア間で重複領域を有する
    アンテナユニットは、前記応答ユニットの受信可能な周
    波数領域内で互いに異なる周波数で前記質問信号を送信
    するように構成され、 前記コントローラは、前記通信エリアの重複領域を有す
    るアンテナユニットのそれぞれに前記送信許可信号を異
    なるタイミングで与えるように 構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の移動体識別装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記複数のアンテ
    ナユニットのうちの隣接する前記通信エリア間で重複領
    域を有し且つその重複領域を通信不能領域として設定す
    るアンテナユニットのそれぞれに対して、前記通信許可
    信号を同じタイミングで与えるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の移動体識別装置。
  4. 【請求項4】 前記移動体の通過を検出する通過検出手
    段と、 前記移動体を撮影可能なカメラと、 前記アンテナユニットにより前記応答ユニットからの応
    答信号の受信がない状態で前記通過検出手段により前記
    移動体の通過検出があったときに、前記カメラによりそ
    の移動体を撮影記録させる補助手段とを設けたことを特
    徴とする請求項3記載の 移動体識別装置。
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