JP2001218255A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001218255A
JP2001218255A JP2000026294A JP2000026294A JP2001218255A JP 2001218255 A JP2001218255 A JP 2001218255A JP 2000026294 A JP2000026294 A JP 2000026294A JP 2000026294 A JP2000026294 A JP 2000026294A JP 2001218255 A JP2001218255 A JP 2001218255A
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JP
Japan
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radio
optical
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wireless communication
control station
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JP2000026294A
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Masaaki Makino
将明 牧野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Radio Relay Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信エリア間の通信の衝突を回避できか
つレスポンスのよい無線通信システムを提供する。 【解決手段】 無線基地局A11,B11と無線制御局
A17,B17とが光ファイバA15,B15を介して
光信号送受信可能に接続され、統合制御局18が各無線
基地局A11,B11から放射される電磁波の周波数お
よび放射出力タイミングが当該各無線基地局間同士で互
いに重複することがないように各無線制御局A17,B
17を統合制御可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信端末と,
無線通信端末と無線通信する無線基地局と,無線基地局
の制御機能を有しかつ無線基地局を介して無線通信端末
と情報送受信を行う無線制御局と,接続された各無線制
御局の統合制御機能を持つ統合制御局とを具備する無線
通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信(LAN)システムの基
本構成は、図3に示すアドホック型(分散制御型)方式
と、図4に示す集中制御方式の2方式に大別することが
できる。
【0003】図3に示すアドホック方式の場合は、各無
線通信端末A121〜A125,B121〜B125が
電波を送出するタイミングやその周波数を集中制御する
ための特定の無線機(無線基地局等)は存在せず、各無
線通信端末A121〜A125,B121〜B125は
互いに対等の関係にある。
【0004】したがって、通信開始に際しては、互いの
通信が衝突しないように、一定時間のキャリアセンス等
を行った後に電波送出開始可能な通信プロトコルを用い
て通信するように形成されている。通信タイミングある
いは使用無線周波数等によってチャネル分け,エリア
(例えば、A,B)分けされている場合であっても、チ
ャネル(エリア)相互間は、非同期,独立の制御であ
る。
【0005】一方、図4に示す集中制御方式の場合は、
屋内天井等に配設された無線基地局(例えば、A11
P,B11P)が送信制御権を持ち、自局の無線エリア
A(B)内に存在する無線通信端末A121,A12
2,A123(B121,B122,B123)の送信
タイミングや使用周波数を管理する。この場合、無線基
地局A11P(B11P)は、図4に示すように、有線
通信回線(LANケーブル13)によってサーバーなど
の制御機器14に接続されている場合が多い。
【0006】したがって、無線基地局A11P,B11
Pを、サーバー(14)によって、使用無線周波数や通
信タイミングを制御することは一応可能である。しか
し、送受信タイミングの厳密な制御を行うためには、各
無線基地局A11P,B11Pのそれぞれに厳密な計時
回路を内蔵しなければならない。
【0007】しかるに、運用の実際ではコスト的事由等
から、いつでも厳密で高級な計時回路を採用(組込み)
できるとは限らない。むしろ、採用(組込み)できない
場合の方が多い。つまり、無線基地局A11P,B11
P間の厳格な同期をとることは実現化できないといって
過言でない。したがって、各無線基地局A11P,B1
1Pは、それぞれ独立したタイミングで動作している場
合が多いわけである。
【0008】一方、無線基地局間の同期確立方法に関し
ては、例えば、特開平11−18143号公報に開示さ
れている。図5を参照してこの同期確立方式を説明す
る。所定の無線基地局CS−nが所定のタイミングで報
知信号2−1を送信している状態で、無線基地局CS−
mが立ち上がった場合を考える。
【0009】無線基地局CS−mは、まず周辺の無線基
地局CS−nの報知信号2−1を受信すると、無線基地
局CS−nの固有番号nと自局の固有番号mの差分m−
nを演算し、無線基地局CS−nの送信タイミングから
m−nに相当する時間をずらした送信タイミングを自局
の情報報知のタイミングと認知して、報知信号2−3を
送出する。
【0010】その後、無線基地局CS−m’が立ち上が
ると、無線基地局CS−m’は、無線基地局CS−nの
報知信号2−1または無線基地局CS−mの報知信号2
−3を受信し、上記と同様の動作によって自局の送信タ
イミングを決定する。
【0011】なお、図5の無線通信システムは、各無線
基地局CS−n,CS−m,CS−m’を共通上位機器
(例えば、図4の制御機器14)で相互間制御をするの
でなく、それぞれが独立であるから、上記分類をすれ
ば、分散制御型といえなくもない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示し
たアドホック型の従来無線通信システムでは、通信エリ
アA,B毎の無線通信端末は互いに独立したタイミング
で動作している。すなわち、グループAに属する無線通
信端末A121〜A125は、グループBに属する無線
通信端末B121〜B125とは全く独立した非同期の
タイミングで電波の送受信動作を行っている。
【0013】したがって、周波数ホッピング変調方式を
用いた場合、互いの通信エリアA,B間においては、ホ
ッピングタイミングは全く独立であるから、同じホッピ
ング符号を用いれば、送信パケット同士が衝突する可能
性が高い。
【0014】また、それぞれの無線エリアAとBで互い
に異なるホッピング符号PN−AとPN−Bを使用した
場合であっても、PN−A,PN−Bそれぞれのホッピ
ング符号で用いられる無線周波数に重複があれば、やは
り、通信が衝突する可能性がある。
【0015】したがって、かかる無線通信システムの場
合は、通信エリアA,B毎に使用する無線周波数を完全
に分けてしまわない限り、無線区間で通信パケットが衝
突する可能性があり、周波数の有効利用,通信応答速度
の面において課題が残る。
【0016】また、図4に示した集中制御型の従来無線
通信システムでは、無線基地局A11P,B11Pは、
ともにLANケーブル13によって制御機器14に接続
されている。制御機器14は、LANケーブル13を介
し無線基地局A11PおよびB11Pを制御することが
可能であるから、図3の分散制御型の場合とは異なり、
無線基地局(A11P,B11P)同士は、ある程度同
期したタイミングで動作することが可能である。
【0017】しかし、制御機器14から無線基地局A1
1P,B11Pを制御する場合は、LAN(LANケー
ブル13)を介しての制御であるため、リアルタイムで
の制御は不可能である。かくして、各無線基地局A11
P,B11Pの細かな動作タイミングを制御することま
では不可能といえる。
【0018】すなわち、かかる集中制御型の無線通信シ
ステムにおいて周波数ホッピング変調方式を用いた場
合、各無線基地局A11P,B11Pに厳密な計時機能
を持たせ、それらを完全に同期させて使用しない限り
は、無線基地局A11P,B11P間でホッピングのタ
イミングを完全に同期させることはできない。
【0019】したがって、通信パケットが衝突すること
を回避しようとすれば、ホッピングの際の周波数切替え
タイミングに冗長を持たせ、各無線基地局A11P,B
11Pのタイミングずれを吸収するか、ホッピングタイ
ミングがずれても使用周波数が重ならないような周波数
を選択して通信できるように、周波数配置の面で冗長を
持たせるという対策が必要となる。
【0020】すなわち、このような従来無線通信システ
ムでは、最低限でも、通信応答速度および周波数有効利
用の面のいずれか一方において冗長性を持たざるを得な
いという課題がある。
【0021】一方、特開平11−18143号公報に開
示された従来同期確立方式においては、後から立ち上が
る無線基地局(例えば、CS−m)が、先行して動作す
る周囲の無線基地局(例えば、CS−n)のタイミング
を感知して、それとの干渉が生じないようなタイミング
を選んで通信を行うことにしている。したがって、無線
基地局CS−n,CS−mの電波が互いに届く範囲であ
れば、各無線基地局CS−n,CS−mが送出す送信パ
ケットが衝突することを回避できる。また、ある程度正
確な計時装置を各無線基地局CS−n,CS−m,CS
−m’に備えることにより、周波数ホッピング方式の通
信システムにも対応可能である。
【0022】このような同期確立方式では、無線基地局
(CS−m)が周辺の無線基地局(CS−n)が送信す
る報知信号(2−1)を受信することによって、自機
(CS−m)の動作タイミングを決定する仕組みとなっ
ている。したがって、周辺無線基地局(CS−n)の信
号を正しく受信できなかった場合には、全く正常な動作
が望めないという課題が存在する。
【0023】特に、無線POSシステムのように、時間
によって無線通信端末(c11)の周辺や無線基地局
(CS−n,CS−m)間に存在する人間の数が大きく
変化し、電波伝搬環境が時刻によって大きく変化するよ
うな場所においては、周辺無線基地局(CS−n)から
到来する電波の強度は時刻によって大きく変化する。
【0024】このような環境下において、つまり昼間の
人通りが多く、電波伝搬環境が悪い時間帯に無線基地局
(CS−m)が立ち上がった場合などは、隣接無線基地
局(CS−n)の電波を受信することができず、隣接無
線基地局(CS−n)との同期が取れないままの状態で
無線基地局が立ち上がってしまう。
【0025】すなわち、無線基地局(CS−n,CS−
m)同士は互いの電波が届かないので、双方の通信の妨
げになることはない。しかし、両方の無線基地局(CS
−n,CS−m)からの距離がほぼ等しい、双方の無線
エリアA,Bの境界付近(図5中の斜線部分)に存在す
る無線子局つまり無線通信端末c11は、両方の無線基
地局(CS−n,CS−m)からの電波を同時に受信し
てしまうことになる。しかも、両者からの送信パケット
は同期していないからパケットが衝突してしまって、両
方の無線基地局(CS−n,CS−m)の電波が届いて
いるにも拘わらず、双方のいずれのパケットとも受信す
ることができないという現象が発生し得るという課題が
ある。
【0026】本発明の目的は、無線通信エリア間の通信
の衝突を回避できかつレスポンスのよい無線通信システ
ムを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンピュータ
(例えば、ストアコントローラ)等やPOS端末(例え
ば、電子キャッシュレジスタ)等などが接続される無線
通信(LAN)システムであって、建築物屋内の天井等
に複数設置される各無線基地局への信号伝送媒体として
光ファイバを用いつつ当該各無線基地局間の同期を確立
可能に構築された無線通信システムである。
【0028】請求項1の発明は、無線通信端末と,無線
通信端末と無線通信する無線基地局と,無線基地局の制
御機能を有しかつ無線基地局を介して無線通信端末と情
報送受信を行う無線制御局と,接続された各無線制御局
の統合制御機能を持つ統合制御局とを具備する無線通信
システムであって、前記無線基地局が、光/電気変換器
および高周波増幅器を含む無線送信系回路と高周波増幅
器および電気/光変換器を含む光信号送出系回路とを基
本構成として構築されかつ前記無線制御局が変調器,電
気/光変換器および光増幅器を含む光信号送出系回路
と、光増幅器,光/電気変換器および復調器を含む光信
号受信系回路と、光信号送出系回路および光信号受信系
回路を制御する制御部とを基本構成として構築されると
ともに無線基地局と無線制御局とが光ファイバを介して
光信号送受信可能に接続され、前記統合制御局が、各無
線基地局から放射される電磁波の周波数および放射出力
タイミングが当該各無線基地局間同士で互いに重複する
ことがないように各無線制御局を統合制御可能に形成さ
れた無線通信システムである。
【0029】かかる発明では、統合制御局は、各無線制
御局を制御する。この無線制御局(変調器,電気/光変
換器および光増幅器を含む光信号送出系回路と、光増幅
器,光/電気変換器および復調器を含む光信号受信系回
路と、光信号送出系回路および光信号受信系回路を制御
する制御部とからなる。)と無線基地局(光/電気変換
器および高周波増幅器を含む無線送信系回路,高周波増
幅器および電気/光変換器を含む光信号送出系回路)と
が光ファイバを介して光信号送受信可能に接続されてい
るので、制御時間遅れがない。つまり、統合制御局は、
各無線制御局を制御しつつ当該各無線基地局から放射さ
れる電磁波の周波数および放射出力タイミングが当該各
無線基地局間同士で互いに重複することがないよう統合
制御することができる。
【0030】詳しくは、統合制御局により同期制御され
た各無線制御局において高周波領域の変復調が行われ、
また、電磁波の放射タイミングが各無線基地局間で互い
に重複しないように制御される。各無線制御局において
発生された高周波信号は、一旦電気/光変換した後に低
損失の光ファイバに信号を乗せ、無線制御局から離れた
地点に設置されている無線基地局まで伝送する。
【0031】この無線基地局は、光/電気変換を行って
再び高周波信号を得た後に、これを増幅,空間に放射す
る。各無線制御局〜無線基地局間が光ファイバで接続さ
れかつその中を光キャリアで高周波被変調波が伝送され
るから、無線制御局でそのまま空間に放射して通信した
場合と同様に時間遅れは非常に小さい。
【0032】しかも、各無線制御局が高周波被変調波を
出力するタイミングは、無線制御局間同士で同期が取れ
ているから、各無線基地局から放射される電磁波の出力
タイミングは、無線基地局間で同期が取れたものとな
る。
【0033】したがって、無線通信エリア間の通信の衝
突を回避でき、スループットが高く、レスポンスの良い
無線通信システムを実現することができる。また、周波
数利用効率が高い無線通信システムを構築することがで
きるので、使用可能な無線周波数に制限がある場合でも
多くの無線通信チャネルを確保することができかつ多く
の無線通信エリアをカバーすることができる。逆に、無
線通信エリアの数が同じである場合には、使用する無線
キャリア周波数を少なく抑えることができる。また、通
信エリアA,B毎に使用する無線周波数を完全に分けて
しまわなくても、無線区間での通信パケット衝突回避可
能である。
【0034】かくしてまた、従来分散制御型の周波数の
有効利用,通信応答速度の面における課題、従来集中制
御型の通信応答速度および周波数有効利用の面のいずれ
か一方において冗長性を持たざるを得ないという課題も
解消できる。さらに、従来同期確立方式において複数の
無線エリアの境界付近に存在する無線通信端末がいずれ
のパケットも受信することができないという現象が発生
し得るという課題を解消できる。
【0035】また、請求項2の発明は、前記各無線制御
局の制御部が当該各無線基地局から放射される電磁波周
波数を変更するために当該各無線基地局へ送出する光信
号のサブキャリア周波数を変更するための周波数変更手
段と当該各無線基地局の電磁波放射出力タイミングを制
御するための計時手段とを含み形成されるとともに、前
記統合制御局が各計時手段を予め決められた時間間隔で
プリセットして当該各計時手段の時刻合わせを実行可能
に形成された無線通信システムである。
【0036】かかる発明では、各無線制御局の制御部の
一部を形成する周波数変更手段が、当該各無線基地局か
ら放射される電磁波周波数を変更するために当該各無線
基地局へ送出する光信号のサブキャリア周波数を変更す
る。また、計時手段は、当該各無線基地局の電磁波放射
出力タイミングを制御する。
【0037】統合制御局は、各無線制御局を制御し当該
各無線基地局より放射される電磁波の周波数と放射出力
タイミングが各無線基地局間同士で互いに重複すること
がないように制御するとともに、各無線制御局における
制御部内に設けられた計時手段を予め定められた間隔で
プリセットして各計時手段の時刻合わせを行う。
【0038】かくして、各無線基地局は互いにほぼ同期
が取れたタイミングで電磁波の放射を行うように制御動
作するととともに、各無線制御局における計時手段を一
定時間間隔で同時にプリセットするから正確なタイミン
グで動作制御できる。
【0039】すなわち、請求項1の発明の場合と同様な
作用効果を奏することができることに加え、さらに各無
線基地局は互いに同期が取れたタイミングで電磁波放射
動作ができるとともに、各無線制御局における計時手段
を一定時間間隔で同時にプリセットできるから、一段と
正確なタイミングでの動作制御が可能となる。
【0040】また、請求項3の発明は、無線通信端末
と,無線通信端末と無線通信する無線基地局と,無線基
地局の制御機能を有しかつ無線基地局を介して無線通信
端末と情報送受信を行う無線制御局と,接続された各無
線制御局の統合制御機能を持つ統合制御局とを具備する
無線通信システムであって、前記無線基地局が、光/電
気変換器および高周波増幅器を含む無線送信系回路と高
周波増幅器および電気/光変換器を含む光信号送出系回
路とを基本構成として構築されかつ前記無線制御局が変
調器,電気/光変換器および光増幅器を含む光信号送出
系回路と、光増幅器,光/電気変換器および復調器を含
む光信号受信系回路と、光信号送出系回路および光信号
受信系回路を制御する制御部とを基本構成として構築さ
れるとともに無線基地局と無線制御局とが光ファイバを
介して光信号送受信可能に接続され、前記統合制御局
が、各無線制御局に1回のホッピング周期内では同一の
無線周波数を使用することがないように形成された拡散
符号を割当て可能であるとともに各無線制御局の各ホッ
ピングタイミングにおける周波数移行タイミングを正確
に一致させるように当該各無線制御局を統合制御可能か
つ各ホッピング開始周波数が各無線基地局間で互いに異
なるように各無線制御局を統合制御可能に形成された無
線通信システムである。
【0041】かかる発明では、統合制御局は、各無線制
御局(変調器,電気/光変換器および光増幅器を含む光
信号送出系回路と、光増幅器,光/電気変換器および復
調器を含む光信号受信系回路と、光信号送出系回路およ
び光信号受信系回路を制御する制御部とからなる。)に
1回のホッピング周期内では同一の無線周波数を使用す
ることがないように形成された拡散符号を割当てるとと
もに各無線制御局の各ホッピングタイミングにおける周
波数移行タイミングを正確に一致させるように当該各無
線制御局を統合制御し、かつ各ホッピング開始周波数が
各無線制御局と光ファイバを介して光信号送受信可能に
接続された各無線基地局(光/電気変換器および高周波
増幅器を含む無線送信系回路と、高周波増幅器および電
気/光変換器を含む光信号送出系回路とからなる。)間
で互いに異なるように各無線制御局を統合制御する。
【0042】すなわち、統合制御局は、1回のホッピン
グ周期内では同一の無線周波数を使用することがない拡
散符号を各無線制御局に割当て、それぞれのホッピング
タイミングにおける周波数移行タイミングを正確に一致
させ、しかもホッピング開始周波数が無線基地局間で互
いに異なるように制御する周波数ホッピング方式を実行
できる。
【0043】したがって、各無線基地局は互いの放射電
磁波が衝突することが全くなく、請求項1,請求項2の
発明に比較して周波数利用効率がより優れた周波数ホッ
ピング方式の無線通信システムを構築・提供することが
できる。
【0044】さらに、請求項4の発明は、無線通信端末
と,無線通信端末と無線通信する無線基地局と,無線基
地局の制御機能を有しかつ無線基地局を介して無線通信
端末と情報送受信を行う無線制御局と,接続された各無
線制御局の統合制御機能を持つ統合制御局とを具備する
無線通信システムであって、前記無線基地局が、光/電
気変換器および高周波増幅器を含む無線送信系回路と高
周波増幅器および電気/光変換器を含む光信号送出系回
路とを基本構成として構築されかつ前記無線制御局が変
調器,電気/光変換器および光増幅器を含む光信号送出
系回路と、光増幅器,光/電気変換器および復調器を含
む光信号受信系回路と、光信号送出系回路および光信号
受信系回路を制御する制御部とを基本構成として構築さ
れるとともに無線基地局と無線制御局とが光ファイバを
介して光信号送受信可能に接続され、前記統合制御局
が、各無線制御局に同一のM系列拡散符号を割当て可能
であるとともに同一クロックにより発生された同一の拡
散符号の位相を各1チップの整数倍の位相分だけ位相を
ずらした拡散符号として各無線制御局に設定可能に形成
された無線通信システムである。
【0045】かかる発明では、統合制御局は、各無線基
地局(光/電気変換器および高周波増幅器を含む無線送
信系回路と高周波増幅器および電気/光変換器を含む光
信号送出系回路とからなる。)と光ファイバを介して光
信号送受信可能に接続された各無線制御局(変調器,電
気/光変換器および光増幅器を含む光信号送出系回路
と、光増幅器,光/電気変換器および復調器を含む光信
号受信系回路と、光信号送出系回路および光信号受信系
回路を制御する制御部からなる。)に、同一のM系列拡
散符号を割当て可能であるとともに同一クロックにより
発生された同一の拡散符号の位相を各1チップ(1ビッ
ト)の整数倍の位相分だけ位相をずらした拡散符号とし
て設定する。
【0046】すなわち、統合制御局が、同一のM系列拡
散符号を無線制御局のそれぞれに割当て、同一クロック
により発生された同一の拡散符号の位相を各々1チップ
の整数倍の位相分だけ位相をずらした拡散符号として、
これを無線制御局に設定する直接拡散方式のスペクトラ
ム拡散方式の無線通信システムとして作用する。
【0047】したがって、拡散符号の利用効率が最も高
い無線通信システムを構築することができる。つまり、
使用することができる拡散符号に制限のある場合には、
請求項1から請求項3までの各発明の場合と比較して最
も多くの無線通信チャネルを確保することができるの
で、最も多くの無線通信エリアをカバーすることができ
る。逆に、無線通信エリアの数が同じであった場合に
は、無線通信エリア間の相互干渉が最も小さい無線通信
システムを構築することが可能となる。各無線基地局間
の相互相関は最低となり、無線基地局間の相互干渉が最
も小さい無線通信システムを構築・提供することができ
る。
【0048】さらに、請求項5の発明は、前記各無線制
御局と前記統合制御局とが一体的に形成された無線通信
システムである。
【0049】かかる発明では、各無線制御局と統合制御
局とが一体的に形成されているので、請求項1から請求
項4までの各発明の場合と同様な作用効果を奏すること
ができることに加え、さらに小型化・低コスト化を図れ
る。
【0050】さらにまた、請求項6の発明は、前記無線
通信端末が商品登録および会計処理を実行可能な電子キ
ャッシュレジスタから形成されかつ前記統合制御局が各
電子キャッシュレジスタを一括管理可能なストアコント
ローラから形成された無線通信システムである。
【0051】かかる発明では、無線通信端末が商品登録
および会計処理を実行可能な電子キャッシュレジスタか
ら形成されかつ統合制御局が各電子キャッシュレジスタ
を一括管理可能なストアコントローラから形成されてい
るので、請求項1から請求項5までの各発明の場合と同
様な作用効果を奏することができることに加え、さらに
商品販売データ処理を迅速かつ正確に行える。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0053】(第1の実施形態)本無線通信システム
は、図1に示す如く、基本的構造が無線通信端末A12
1〜A123(B121〜B123)と,無線通信端末
と無線通信する無線基地局A11(B11)と,無線基
地局の制御機能を有しかつ各無線基地局を介して当該各
無線通信端末と情報送受信を行う無線制御局A17(B
17)と,接続された各無線制御局の統合制御機能を持
つ統合制御局18とを具備する構成とされ、さらに無線
基地局と無線制御局とが光ファイバA15(B15)を
介して光信号送受信可能に接続され、統合制御局18が
各無線基地局から放射される電磁波の周波数および放射
出力タイミングが当該各無線基地局間同士で互いに重複
することがないように各無線制御局を統合制御可能に形
成されている。
【0054】図1において、無線通信エリアA内に存在
する無線通信端末A121,A122,A123は、こ
の無線通信エリアAをカバーする無線基地局A11と電
磁波により通信を行う。無線通信エリアB内に存在する
無線通信端末B121,B122,B123は、無線通
信エリアBをカバーする無線基地局B11と電磁波によ
り通信を行う。
【0055】なお、2つの無線通信エリアA,Bが存在
する場合を例示するが、無線通信エリアは、より多くの
数が存在しても一向に構わない。また、この実施形態で
は、各無線通信端末A121〜A123、B121〜B
123は、商品販売データ処理装置を構成しかつ商品登
録および会計処理を実行可能なターミナル(電子キャッ
シュレジスタ)から形成されている。
【0056】無線基地局A11は、光/電気変換器A1
14および高周波増幅器A113を含む無線送信系回路
と、高周波増幅器A116および電気/光変換器A11
7を含む光信号送出系回路とを基本構成として構築され
ている。A112は方向性結合器,A115は光ファイ
バ用インターフェイスで、A119はアンテナである。
【0057】同様に、無線基地局B11は、光/電気変
換器B114および高周波増幅器B113を含む無線送
信系回路と、高周波増幅器B116および電気/光変換
器B117を含む光信号送出系回路とを基本構成として
構築されている。B112は方向性結合器,B115は
光ファイバ用インターフェイスで、B119はアンテナ
である。
【0058】また、無線制御局A17は、変調器A17
4,電気/光変換器A173および光増幅器A172を
含む光信号送出系回路と、光増幅器A177,光/電気
変換器A178および復調器A179を含む光信号受信
系回路と、光信号送出系回路および光信号受信系回路を
制御する制御部A176とを基本構成として構築されて
いる。A175は接続信号線16とのインターフェイ
ス、A171は方向性結合器(光ファイバ用インターフ
ェイス)である。
【0059】同様に、無線制御局B17は、変調器B1
74,電気/光変換器B173および光増幅器B172
を含む光信号送出系回路と、光増幅器B177,光/電
気変換器B178および復調器B179を含む光信号受
信系回路と、光信号送出系回路および光信号受信系回路
を制御する制御部B176とを基本構成として構築され
ている。B175は接続信号線16とのインターフェイ
ス、B171は方向性結合器(光ファイバ用インターフ
ェイス)である。
【0060】かくして、無線通信端末(例えば、A12
1)より発信された信号は、無線基地局A11のアンテ
ナA119で受信される。受信信号は、方向性結合器A
112を経て、高周波増幅器A116で増幅された後
に、電気/光変換器A117によって光信号に変換され
る。
【0061】すなわち、高周波信号(被変調波)を、光
をキャリアとした光被変調波に変換する。光信号に変換
された受信高周波信号は、光ファイバ用インターフェイ
ス(I/F)A115を経て、光ファイバA15に送出
される。光ファイバA15を伝送された受信信号は、無
線制御局A17に到達する。
【0062】なお、無線制御局(A17)は、各無線基
地局(A11)に1台づつ、それぞれに設けられる。無
線基地局B11に対しては、無線制御局B17が設けら
れている。
【0063】光ファイバA15を伝送されかつ光変調さ
れた受信信号は、光ファイバ用インターフェイスA17
1を経て、光増幅器A177で増幅された後、光/電気
変換器A178で再び高周波電気信号に変換される(戻
される)。
【0064】高周波電気信号に戻された受信信号は、復
調器A179によって復調され、インターフェイスA1
75,接続信号線16を経て統合制御局18に送られ
る。統合制御局18は、各無線制御局A17,B17と
の間を高速且つ大量のデータ伝送が可能な接続信号線1
6によって接続されている。接続信号線16は、必ずし
も1本のシリアル信号線であるとは限らず、例えば高速
のバス線のようなものでも良い。
【0065】なお、統合制御局18は、商品販売データ
処理装置の上位機として複数の無線通信端末(A121
〜A123,B121〜B123)つまりターミナル
(電子キャッシュレジスタ)を一括管理するストアコン
トローラから構成されている。
【0066】さて、この統合制御局18から無線通信端
末(A121〜A123,B121〜B123)にデー
タを伝送する場合は、上記受信経路とは逆の経路[A1
7(A175,A174,A173,A172,A17
1)、A15、A11(A115,A114,A11
3,A112,A119)]を経て通信が行われる。
【0067】また、以上は、無線通信エリアAに関して
説明したが、無線通信エリアBに関しても同様である。
また、図示していないが、さらに他の通信エリアが存在
する場合に関しても同様である。
【0068】かかる第1の実施形態では、次のように通
信制御動作される。統合制御局18は、自局と接続され
ている各無線制御局A17,B17の通信状況を常に監
視し、送受信タイミング,通信周波数を管理する。そし
て、各無線基地局A11,B11から放射される電磁波
の周波数と出力タイミングの両方が、無線制御局(A1
7,B17)間同士で衝突することがないように制御す
る。
【0069】統合制御局18と高速の接続信号線16を
介して接続された各無線制御局A17,B17つまり制
御部(MPU)A176,B176は、統合制御局18
からの制御信号により速やかに変調器A174,B17
4の制御を行い、送信電波の周波数制御と送信タイミン
グの制御を行う。したがって、制御遅れ時間は、極めて
短時間で済む。また、統合制御局18から各無線制御局
A17,B17への制御タイミングのバラツキ時間も短
いものに抑えることができる。
【0070】各無線制御局A17,B17〜無線基地局
A11,B11間は光ファイバA15,B15で接続さ
れており、無線制御局A17,B17での送信タイミン
グ制御や、無線周波数の変更は、ほとんど時間遅れなし
に当該各無線基地局A11,B11に伝わる。すなわ
ち、この間の制御遅れ時間、並びに無線基地局A11,
B11間同士の制御時間バラツキを、小さいものに抑え
られる。
【0071】無線制御局A17,B17〜無線基地局A
11,B11間を接続する光ファイバA15,B15を
伝送される信号は、高周波電気信号がそのまま光信号に
変換された広帯域信号である。そのため、無線制御局A
17,B17〜無線基地局A11,B11間の信号伝送
にあたっては、通信プロトコル等が介在することがな
く、制御時間の遅れは極めて小さいものに抑えることが
可能である。また、ソフトウェアの制御による制御タイ
ミングのバラツキもないため、各無線基地局A11,B
11間の制御タイミングバラツキは、短時間に抑えるこ
とができる。
【0072】したがって、無線通信エリアA,B間の通
信の衝突を回避でき、スループットが高く、レスポンス
の良い無線通信システムを実現することができる。ま
た、周波数利用効率が高い無線通信システムを構築する
ことができるから、使用可能な無線周波数に制限がある
場合には、より多くの無線通信チャネルを確保すること
ができ、より多くの無線通信エリアをカバーすることが
できる。逆に、無線通信エリアの数が同じである場合に
は、使用する無線キャリア周波数をより少なく抑えるこ
とができる。また、通信エリアA,B毎に使用する無線
周波数を完全に分けてしまわなくても、無線区間での通
信パケット衝突回避可能である。
【0073】したがって、従来分散制御型(図3)の周
波数の有効利用,通信応答速度の面における課題、従来
集中制御型(図4)の通信応答速度および周波数有効利
用の面のいずれか一方において冗長性を持たざるを得な
いという課題を解消できる。さらに、従来同期確立方式
(図5)において複数の無線エリアの境界付近に存在す
る無線通信端末がいずれのパケットも受信することがで
きないという現象が発生し得るという課題をも解消でき
る。
【0074】また、図1に示す各無線制御局A17,B
17の制御部(MPU)A176,B176に計時手段
を内蔵させることにより、当該各無線制御局A17,B
17の制御動作のタイミングをより正確に行うことがで
きる。
【0075】つまり、各無線制御局A17,B17は、
統合制御局18との間で高速の制御信号や伝送データの
やり取りが可能な接続形態と形成されているので、統合
制御局18からの各無線制御局A17,B17(A17
6,B176)の計時手段の時刻合わせを遅滞なく行う
ことができる。
【0076】なお、統合制御局18〜各無線制御局A1
7,B17間の信号接続形態をバス形式とすれば、各無
線制御局A17,B17への時刻合わせ信号の伝達に関
し時間バラツキが生じないため、正確な時刻合わせが可
能となる。
【0077】そして、各無線制御局A17,B17の計
時手段の時刻合わせ動作は、統合制御局18の管理下に
あり、予め定められた時間間隔(例えば、1日毎,1週
間毎,1ヶ月毎等)で実施される。詳しくは、通信シス
テムの仕様に合わせて定める。各無線制御局A17,B
17の計時手段は、一定の時間間隔でプリセットされる
ため、各無線制御局A17,B17内の計時手段の時間
バラツキは、常に一定時間内に納められる。
【0078】したがって、各無線制御局A17,B17
内の計時手段の時間精度は比較的低いものであっても、
システム動作上、大きな支障を生じることはないと理解
される。よって、各無線基地局A11,B11は互いに
同期が取れたタイミングで電磁波放射動作ができるとと
もに、各無線制御局A17,B17における計時手段を
一定時間間隔で同時にプリセットするので、一段と正確
なタイミングでの動作制御が可能となる。
【0079】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成が第1の実施形態の場合(図1)と同様
とされているが、無線部分の変復調方式としてスペクト
ラム拡散通信方式(周波数ホッピング方式)を採用し、
通信性能の一層の向上を図ってある。
【0080】すなわち、周波数ホッピング方式の場合、
各無線制御局A17,B17は、無線通信に使用する高
周波信号のキャリア周波数を時間経過に伴い変化させて
いく。このとき、各無線制御局A17,B17で使用す
る拡散符号は、当該拡散符号の1周期内においては同一
の無線周波数を使用することがない拡散符号を割り当て
る。
【0081】各無線制御局A17,B17同士は、通信
制御タイミングが正確に一致しているため、それぞれの
制御部A176,B176において、ホッピングタイミ
ングにおける周波数移行タイミングを正確に一致させる
ことが可能である。また、各無線制御局A17,B17
で使用する拡散符号は、統合制御局18により一元管理
されている。つまり、各無線基地局A11,B11に
は、ホッピング開始周波数が互いに異なる周波数となる
ような同一の拡散符号が割り当てられる。
【0082】かかる第2の実施形態では、各無線制御局
A17,B17の当該各変調器A174,B174から
送出する高周波信号のキャリア周波数は、常に異なるも
のとなる。各無線制御局A17,B17で発生した高周
波被変調波は、電気/光変換器A173,B173でそ
のまま電気/光変換されて光ファイバA15,B15上
を伝送され、無線制御局A17,B17毎に接続された
無線基地局A11,B11に伝送される。
【0083】各無線基地局A11,B11では、受信し
た光信号を光/電気変換器A114,B114で光/電
気変換した後に高周波増幅器A113,B113で増幅
して各アンテナA119,B119より送信する。つま
り、各無線基地局A11,B11においては、それぞれ
が光ファイバA15,B15によって接続された当該各
無線制御局A17,B17において発生した被変調波
を、キャリア周波数や変調方式を変えることなく、その
ままの形で再現し、アンテナA119,B119より送
信する。
【0084】ここに、「無線制御局A17,B17の電
気/光変換器A173,B173〜光増幅器A172,
B172〜方向性結合器(光ファイバ用インターフェイ
ス)A171,B171〜光ファイバA15,B15〜
無線基地局A11,B11の光ファイバ用インターフェ
イスA115,B115〜光/電気変換器A114,B
114〜高周波増幅器A113,B113〜方向性結合
器A112、B112」の部分は、本来、無線制御局A
17,B17内の変調器A174,B174に接続され
るべきアンテナ(A119,B119)を遠方まで引き
延ばす働きをしている。
【0085】したがって、通信システム全体の動作とい
う観点から見た場合、上記「」部分の光信号の伝送に関
わる部分は、あたかもアンテナ・フィード線が延長され
たかのような作用をするだけである。つまり、実質的な
通信制御動作は、無線制御局A17,B17までで、行
われていると言える。
【0086】以上のような理由から、無線制御局A1
7,B17間でキャリア周波数が常に異なるように制御
された周波数ホッピング信号は、各無線基地局A11,
B11から送信される際にも、常にキャリア周波数が異
なることとなり、互いに衝突することがない。
【0087】よって、再送等の手段を別途講じる必要が
ないため、通信制御動作が簡単になるとともに、制御遅
れ時間が少なく、スループットの高い通信システムの構
築が可能となる。また、第1の実施形態の場合と比較し
て、各無線基地局A11,B11から送出される信号の
ホッピング順序を決める拡散符号が元々同一の拡散符号
を用いるものとされていので、使用することができる無
線キャリア周波数に限りがある場合、より多くの無線通
信チャネルを確保することができ、したがってより多く
の無線通信エリアをカバーすることができる。逆に、無
線通信エリアの数が同じであった場合には、より少ない
無線キャリア周波数で通信システムを構築することがで
き、周波数利用効率に優れた無線通信システムを構築す
ることができる。
【0088】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、基本的構成が第1の実施形態の場合(図1)と同様
とされているが、無線部分の変復調方式としてスペクト
ラム拡散通信方式(直接拡散方式)を採用し、通信性能
の一段の向上を図ってある。
【0089】スペクトラム拡散通信方式のうち、直接拡
散通信方式を用いた場合も、第2の実施形態における周
波数ホッピング方式の場合と同様に考えることができ
る。
【0090】各無線制御局A17,B17には、同一の
クロックにより発生された同一のM系列拡散符号を割り
当てる。但し、このとき、各無線制御局A17,B17
毎に割り当てる拡散符号の位相は、各々1チップの整数
倍の位相分だけ位相をずらしたものとする。1チップと
は、拡散符号を構成するデータビットの1ビットであ
る。
【0091】M系列拡散符号は、1チップ以上位相がず
れていれば、相互相関関数が極めて小さくなるという特
徴を持っている。したがって、上記のように拡散符号を
割り当てることにより、無線制御局A17,B17間の
干渉は最も小さく、かつ拡散符号の利用効率が最も高い
通信システムを構築することができる。
【0092】無線制御局A17,B17〜無線基地局A
11,B11間で制御遅れが生じない点に関しては、第
2の実施形態の場合(周波数ホッピング方式)と同様で
ある。拡散符号の利用効率が最も高いシステムのため、
使用することができる拡散符号に制限のある場合には、
最も多くの無線通信チャネルを確保することができるか
ら、最も多くの無線通信エリアをカバーすることができ
る。また、逆に無線通信エリアの数が同じであった場合
には、無線通信エリア間の相互干渉が最も小さい無線通
信システムを構築することが可能となる。
【0093】(第4の実施形態)この第4の実施形態
は、図2に示す如く、第1(〜第3)の実施形態の場合
と異なり無線制御局A17,B17と統合制御局18と
が別々の装置を構成するのではなく、これらは同一の装
置(統合制御装置19)内に内蔵させるたものである。
つまり、無線制御局A17,B17を統合制御局18と
同一の装置(基幹局)19内に一体的に構築してある。
【0094】但し、無線制御局A17,B17が、何れ
も基幹局(19)内に設けられるため、例えば、カード
型,ボード型,モジュール型等、基幹局19の本体から
着脱が可能な形態としてもよい。統合制御局18と各無
線制御局A17,B17との間の接続信号線16は、バ
ス形式とし、各無線制御局A17,B17は、このバス
に設けられたスロットに着脱する形態とすることもでき
る。
【0095】図2においては、無線制御局が2台の場合
を例示しているが、無線制御局の数は、特にこの数に限
られるものではなく、より多くの無線制御局,無線基地
局が存在する場合も、同様にして無線通信システムを構
築することができる。
【0096】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、無線基地局と
無線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信可能に
接続され、統合制御局が各無線基地局から放射される電
磁波の周波数および放射出力タイミングが当該各無線基
地局間同士で互いに重複することがないように各無線制
御局を統合制御可能に形成された無線通信システムであ
るから、無線通信エリア間の通信の衝突を回避でき、ス
ループットが高く、レスポンスの良い無線通信システム
を実現することができる。また、周波数利用効率が高い
無線通信システムを構築することができるので、使用可
能な無線周波数に制限がある場合でも多くの無線通信チ
ャネルを確保することができ、多くの無線通信エリアを
カバーすることができる。逆に、無線通信エリアの数が
同じである場合には、使用する無線キャリア周波数を少
なく抑えることができる。また、通信エリアA,B毎に
使用する無線周波数を完全に分けてしまわなくても、無
線区間での通信パケット衝突回避可能である。かくして
また、従来分散制御型の周波数の有効利用,通信応答速
度の面における課題、従来集中制御型の通信応答速度お
よび周波数有効利用の面のいずれか一方において冗長性
を持たざるを得ないという課題も解消できる。さらに、
従来同期確立方式において複数の無線エリアの境界付近
に存在する無線通信端末がいずれのパケットとも受信す
ることができないという現象が発生し得るという課題を
解消できる。
【0097】また、請求項2の発明によれば、各無線制
御局の制御部が周波数変更手段と計時手段とを含み形成
され、統合制御局が各計時手段を予め決められた時間間
隔でプリセットして当該各計時手段の時刻合わせを実行
可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同
様な効果を奏することができることに加え、さらに各無
線基地局は互いに同期が取れたタイミングで電磁波放射
動作ができるとともに、各無線制御局における計時手段
を一定時間間隔で同時にプリセットできるから、一段と
正確なタイミングでの動作制御が可能となる。
【0098】また、請求項3の発明によれば、無線基地
局と無線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信可
能に接続され、統合制御局が各無線制御局に1回のホッ
ピング周期内では同一の無線周波数を使用することがな
いように形成された拡散符号を割当て可能であるととも
に各無線制御局の各ホッピングタイミングにおける周波
数移行タイミングを正確に一致させるように当該各無線
制御局を統合制御可能かつ各ホッピング開始周波数が各
無線基地局間で互いに異なるように各無線制御局を統合
制御可能に形成された無線通信システムであるから、各
無線基地局は互いの放射電磁波が衝突することが全くな
く、請求項1,請求項2の発明に比較して周波数利用効
率がより優れた周波数ホッピング方式の無線通信システ
ムを構築・提供することができる。
【0099】さらに、請求項4の発明によれば、無線基
地局と無線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信
可能に接続され、統合制御局が各無線制御局に同一のM
系列拡散符号を割当て可能であるとともに同一クロック
により発生された同一の拡散符号の位相を各1チップの
整数倍の位相分だけ位相をずらした拡散符号として各無
線制御局に設定可能に形成された無線通信システムであ
るから、拡散符号の利用効率が最も高い無線通信システ
ムを構築することができる。つまり、使用することがで
きる拡散符号に制限のある場合には、請求項1から請求
項3までの各発明の場合と比較して最も多くの無線通信
チャネルを確保することができるので、最も多くの無線
通信エリアをカバーすることができる。逆に、無線通信
エリアの数が同じであった場合には、無線通信エリア間
の相互干渉が最も小さい無線通信システムを構築するこ
とが可能となる。各無線基地局間の相互相関は最低とな
り、無線基地局間の相互干渉が最も小さい無線通信シス
テムを構築・提供することができる。
【0100】さらに、請求項5の発明によれば、各無線
制御局と統合制御局とが一体的に形成されているので、
請求項1から請求項4までの各発明の場合と同様な効果
を奏することができることに加え、さらに小型化・低コ
スト化を図れる。
【0101】さらにまた、請求項6の発明によれば、無
線通信端末が商品登録および会計処理を実行可能な電子
キャッシュレジスタから形成されかつ統合制御局が各電
子キャッシュレジスタを一括管理可能なストアコントロ
ーラから形成されているので、請求項1から請求項5ま
での各発明の場合と同様な効果を奏することができるこ
とに加え、さらに商品販売データ処理を迅速かつ正確に
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第4の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】従来例(分散制御方式)を説明するための図で
ある。
【図4】従来例(集中制御方式)を説明するための図で
ある。
【図5】従来例の同期確立方式例を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
A11,B11 無線基地局 A112,B112 方向性結合器 A113,B113 高周波増幅器 A114,B114 光/電気変換器 A115,B115 光ファイバ用インターフェイス A116,B116 高周波増幅器 A117,B117 電気/光変換器 A119,B119 アンテナ A121〜A123,B121〜B123 無線通信端
末 13 有線通信回線 14 制御機器 A15,B15 光ファイバ 16 接続信号線 A17,B17 無線制御局 A171,B171 方向性結合器(光ファイバ用イン
ターフェイス) A172,B172 光増幅器 A173,B173 電気/光変換器 A174,B174 変調器 A175,B175 インターフェイス A176,B176 制御部 A177,B177 光増幅器 A178,B178 光/電気変換器 A179,B179 復調器 18 統合制御局 19 統合制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 H04L 11/00 310B Fターム(参考) 5K002 AA05 CA14 DA05 5K033 AA01 CB06 DA01 DA17 DB17 DB20 DB22 EA03 EA07 5K067 AA03 AA42 BB00 BB21 CC08 DD11 EE02 EE10 EE12 EE16 EE37 5K072 AA04 AA19 BB02 BB13 CC18 DD11 DD16 DD19 FF27 GG34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信端末と,無線通信端末と無線通
    信する無線基地局と,無線基地局の制御機能を有しかつ
    無線基地局を介して無線通信端末と情報送受信を行う無
    線制御局と,接続された各無線制御局の統合制御機能を
    持つ統合制御局とを具備する無線通信システムであっ
    て、 前記無線基地局が、光/電気変換器および高周波増幅器
    を含む無線送信系回路と高周波増幅器および電気/光変
    換器を含む光信号送出系回路とを基本構成として構築さ
    れかつ前記無線制御局が変調器,電気/光変換器および
    光増幅器を含む光信号送出系回路と、光増幅器,光/電
    気変換器および復調器を含む光信号受信系回路と、光信
    号送出系回路および光信号受信系回路を制御する制御部
    とを基本構成として構築されるとともに無線基地局と無
    線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信可能に接
    続され、 前記統合制御局が、各無線基地局から放射される電磁波
    の周波数および放射出力タイミングが当該各無線基地局
    間同士で互いに重複することがないように各無線制御局
    を統合制御可能に形成されている無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記各無線制御局の制御部が当該各無線
    基地局から放射される電磁波周波数を変更するために当
    該各無線基地局へ送出する光信号のサブキャリア周波数
    を変更するための周波数変更手段と当該各無線基地局の
    電磁波放射出力タイミングを制御するための計時手段と
    を含み形成されるとともに、前記統合制御局が各計時手
    段を予め決められた時間間隔でプリセットして当該各計
    時手段の時刻合わせを実行可能に形成されている請求項
    1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 無線通信端末と,無線通信端末と無線通
    信する無線基地局と,無線基地局の制御機能を有しかつ
    無線基地局を介して無線通信端末と情報送受信を行う無
    線制御局と,接続された各無線制御局の統合制御機能を
    持つ統合制御局とを具備する無線通信システムであっ
    て、 前記無線基地局が、光/電気変換器および高周波増幅器
    を含む無線送信系回路と高周波増幅器および電気/光変
    換器を含む光信号送出系回路とを基本構成として構築さ
    れかつ前記無線制御局が変調器,電気/光変換器および
    光増幅器を含む光信号送出系回路と、光増幅器,光/電
    気変換器および復調器を含む光信号受信系回路と、光信
    号送出系回路および光信号受信系回路を制御する制御部
    とを基本構成として構築されるとともに無線基地局と無
    線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信可能に接
    続され、 前記統合制御局が、各無線制御局に1回のホッピング周
    期内では同一の無線周波数を使用することがないように
    形成された拡散符号を割当て可能であるとともに各無線
    制御局の各ホッピングタイミングにおける周波数移行タ
    イミングを正確に一致させるように当該各無線制御局を
    統合制御可能かつ各ホッピング開始周波数が各無線基地
    局間で互いに異なるように各無線制御局を統合制御可能
    に形成されている無線通信システム。
  4. 【請求項4】 無線通信端末と,無線通信端末と無線通
    信する無線基地局と,無線基地局の制御機能を有しかつ
    無線基地局を介して無線通信端末と情報送受信を行う無
    線制御局と,接続された各無線制御局の統合制御機能を
    持つ統合制御局とを具備する無線通信システムであっ
    て、 前記無線基地局が、光/電気変換器および高周波増幅器
    を含む無線送信系回路と高周波増幅器および電気/光変
    換器を含む光信号送出系回路とを基本構成として構築さ
    れかつ前記無線制御局が変調器,電気/光変換器および
    光増幅器を含む光信号送出系回路と、光増幅器,光/電
    気変換器および復調器を含む光信号受信系回路と、光信
    号送出系回路および光信号受信系回路を制御する制御部
    とを基本構成として構築されるとともに無線基地局と無
    線制御局とが光ファイバを介して光信号送受信可能に接
    続され、 前記統合制御局が、各無線制御局に同一のM系列拡散符
    号を割当て可能であるとともに同一クロックにより発生
    された同一の拡散符号の位相を各1チップの整数倍の位
    相分だけ位相をずらした拡散符号として各無線制御局に
    設定可能に形成されている無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記各無線制御局と前記統合制御局とが
    一体的に形成されている請求項1から請求項4までのい
    ずれか1項に記載された無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記無線通信端末が商品登録および会計
    処理を実行可能な電子キャッシュレジスタから形成され
    かつ前記統合制御局が各電子キャッシュレジスタを一括
    管理可能なストアコントローラから形成されている請求
    項1から請求項5までのいずれか1項に記載された無線
    通信システム。
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