JP3082382U - 手帳その他の帳票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着磁された強磁性体からなる表表紙及び裏表
紙間に帳票本体が収納されている帳票において、表表紙
及び裏表紙を自然な姿勢で干渉することなく略１８０度
までスムーズに開き、かつ、開状態を安定させることに
ある。 【解決手段】 表表紙６ａ及び裏表紙６ｂ間に製本状態
の帳票本体１の接合面２ａ，２ｂを取り付けたとき、表
表紙６ａ及び裏表紙６ｂの出代Ｍａ，Ｍｂを接合面２
ａ，２ｂの始点４ａ，４ｂ間で形成される背面部の長さ
Ｌの１／２とした。また、折本状態の帳票本体を用いる
場合の出代は、帳票本体の厚さの１／２とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手帳や日記帳或いはメモ帳などの帳票に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、表裏両面の表紙を着磁した強磁性体で構成した手帳や帳票が知られ ており、上記表裏両面の表紙間には例えば実公昭５６−３１３９１に示されるよ うに、折本状の帳票が、その両端部をそれぞれの表紙に糊付等により止着された 状態で収納されているものが公知である。また、折本に代えて通常の製本状態と したものも知られている。 図５は、製本式の従来例を表したものであり、製本式の帳票１０１の両端面を 表表紙１０６ａ，裏表紙１０６ｂ間に糊付けされて収納されている。 そして上記表表紙１０６ａ，裏表紙１０６ｂは、図５（ａ）のＹ−Ｙ断面図で ある図５（ｂ）に示されるように、収納された手帳や帳票の保護のためにかなり 大きめに形成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これら従来の構成によると、図５（ｃ）に示すように両表紙を １８０度方向に開いた際、表表紙１０６ａと裏表紙１０６ｂの端部が途中で接触 するため充分に開ききらず、表記された内容を見るのに不便であった。 それでも折本式の場合は不自然な姿勢で継続して開くことは可能であるが、製 本式の場合は無理に開こうとすれば破れるなどの不都合が生じていた。 そこで、本考案は自然な姿勢で表表紙及び裏表紙間を略１８０度に開くことが 可能な手帳その他の帳票を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、着磁された強磁性体からなる表表紙及 び裏表紙間に帳票本体を開閉自在に収納した帳票において、帳票本体は片方が閉 じられて背面部が形成されたものについては、上記の表表紙及び裏表紙と帳票本 体の端部頁との各接合面における始点間で形成される背面部の長さに対し、上記 背面部側に形成される表表紙及び裏表紙の上記接合の終点からの出代が２分の１ の寸法となるようにした。 また、着磁された強磁性体からなる表表紙及び裏表紙間に帳票本体を開閉自在 に収納した帳票において、帳票本体は折本状態で形成されたものについては、上 記の表表紙及び裏表紙と帳票本体の端部頁との接合間で形成される帳票本体の厚 さに対し、上記帳票の開閉方向に形成される表表紙及び裏表紙の上記帳票本体か らの出代が２分の１の寸法となるようにした。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のような構成をとったので、表表紙及び裏表紙間を１８０度方向 に開く操作において、途中で干渉することが無くスムーズに行うことが出来る。 また、略１８０度開ききった際に表表紙と裏表紙の端部が接近し当接することに なるので姿勢が安定する。

【０００６】

【実施の形態】

図１及び図２は本願考案の第１の実施例を示し、帳票本体１は紙製の製本タイ プであって１つの帯リング状に形成され、下述する表表紙６ａ及び裏表紙６ｂと の２つの接合面２ａ，２ｂと、その間をつなぐ一方を背面部３とで断面略コの字 状に形成し、他方を複数回折り返して複数の頁になるように形成している。なお 、製本タイプはこの形式に限らず、上記接合面間に複数枚の紙を挿入し一端を上 記背面部に接着するなど任意のものでよい。

【０００７】 表表紙６ａ及び裏表紙６ｂはフェライト粉末を含有した軟質合成樹脂板であり 、該表表紙６ａと裏表紙６ｂとは互いに吸着するように、着磁されている。 そして、上記表表紙６ａと裏表紙６ｂの内面は、上記帳票本体１の接合面２ａ ，２ｂと糊付けなどで接合されている。 この時、上記接合面２ａ，２ｂの始点４ａ，４ｂ間で形成される上記帳票本体 １の背面部の長さＬに対し、上記表表紙６ａと裏表紙６ｂの出代Ｍａ，ＭｂはＬ ／２に設定されており、該表表紙６ａと裏表紙６ｂを１８０度方向に開く操作は 、図２に示すように途中で干渉することなくスムーズに行うことができる。 また、略１８０度まで開くと上記表表紙６ａと裏表紙６ｂの端部が接近して当 接することにより、姿勢が安定する。 なお、上記接合面２ａ，２ｂの終点５ａ，５ｂ側の上記表表紙６ａと裏表紙 ６ｂの出代Ｎａ，Ｎｂ及び開閉方向と異なる２方向の出代については従来通りの 任意のものでよい。

【０００８】 図３及び図４は、本願考案の第２の実施例を示す。この実施例における帳票本 体１１は折本タイプであり、同一形状に複数折りたたまれている。それ以外の構 成については下述する表紙の出代以外は第１の実施例と同様であり、同一符号を 付して説明を省略する。

【０００９】 この実施例における帳票本体１１の接合面２ａ，２ｂの始点４ａ，４ｂ側の上 記表表紙６ａと裏表紙６ｂの出代Ｐａ，Ｐｂは、帳票本体１１の厚さＴの１／２ に設定され、終点５ａ，５ｂ側の出代Ｑａ，ＱｂもＴ／２の寸法に設定される。 この場合は、Ｐａ，Ｐｂ側及びＱａ，Ｑｂ側のいずれの方向からも開閉できて 便利であり、図４に示すように１８０度方向に開いた際には、第１の実施例と同 様の作用が成されてスムーズな操作ができると共に、開いた姿勢も安定する。 本考案は、手帳や日記帳等の帳票に限らず、電話帳、地図帳、ガイドブック、 パンフレット等各種の製本物にも応用可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、表表紙及び裏表紙を開いた際に途中で干渉することなく略 １８０度まで自然な形でスムーズに開くため、操作性が良いと共に表記された内 容を充分に見ることができる。従って、無理に開いて表紙や帳票本体が損傷する ような不都合も無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による第１の実施例における正面図であ
る。

【図２】本考案による第１の実施例における帳票の開状
態を示す略図である。

【図３】本考案による第２の実施例における正面図であ
る。

【図４】本考案による第２実施例における帳票の開状態
を示す略図である。

【図５】従来の帳票を示す略図であり、（ａ）は斜視
図、（ｂ）は（ａ）におけるＹ−Ｙ断面図、（ｃ）は帳
票の開状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ｍａ、Ｍｂ、Ｎａ、Ｎｂ、Ｐａ、Ｐｂ、Ｑａ、Ｑｂ 出
代 Ｌ 背面部の長さ Ｔ 帳票本体の厚さ １、 １１、１０１ 帳票本体 ２ａ、２ｂ 接合面 ３ 背面部 ４ａ、４ｂ 始点 ５ａ、５ｂ 終点 ６ａ、１０６ａ 表表紙 ６ｂ、１０６ｂ 裏表紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】着磁された強磁性体からなる表表紙及び裏
   表紙間に帳票本体を開閉自在に収納した帳票において、 帳票本体は片方が閉じられて背面部が形成されており、
   上記の表表紙及び裏表紙と帳票本体の端部頁との各接合
   面における始点間で形成される背面部の長さに対し、上
   記背面部側に形成される表表紙及び裏表紙の上記接合の
   終点からの出代が２分の１の寸法となることを特徴とす
   る手帳その他の帳票
2. 【請求項２】着磁された強磁性体からなる表表紙及び裏
   表紙間に帳票本体を開閉自在に収納した帳票において、 帳票本体は折本状態で形成され、上記の表表紙及び裏表
   紙と帳票本体の端部頁との接合間で形成される帳票本体
   の厚さに対し、上記帳票の開閉方向に形成される表表紙
   及び裏表紙の上記帳票本体からの出代が２分の１の寸法
   となることを特徴とする手帳その他の帳票