JP2001039054A - メモパッド付き手帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】メモ用紙を折り返し部分で湾曲することなく後
方へめくることができるようにして、メモパッドを十分
に活用できるメモパッド付き手帳を提供すること。 【解決手段】 手帳カバー１に、メモパッド４を差し込
むためのメモパッド支持体８を形成し、このメモパッド
支持体８は、シート１２を２枚重ねし、少なくとも上端
を開口してメモパッド４の差込口９とし、一側縁部を手
帳カバー１の内側に折り返し自在になるように取付部１
０を取り付けてなり、前記メモパッド４は、台紙５とメ
モ用紙７の上端部を折り返し部分が湾曲することなく後
方へめくることができるように結合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、手帳カバーにメモ
パッドを差し込んで、各メモ用紙を後方へ３６０度めく
ることを可能とした手帳に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のメモパッド付き手帳は、例えば図
６及び図７に示すように、手帳カバー１の表表紙及び／
又は裏表紙の内側面に、メモ用切り込み２やポケット３
などを形成したものが知られている。前記メモ用切り込
み２は、通常、手帳カバー１の上端に位置して水平に形
成され、両端部には引裂き防止用小孔６が形成される。
前記メモ用切り込み２にメモパッド４の台紙５を差し込
み、台紙５に取りつけられた各メモ用紙７を上から１枚
ずつ使用するというものであった。又、従来のメモパッ
ド４は、メモ用紙７を１枚ずつ又は半分すつ切り取るこ
とができるように、メモ用紙７にミシン目が形成されて
いるものもあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図６及び図７に示す従
来のメモパッド付き手帳では、メモ用紙７を上から１枚
ずつ使用すると、使用済のメモ用紙７は、新しいメモ用
紙を表にするために切り取られることになる。このた
め、メモ用紙７の記載内容を保存できないという問題点
があった。一方、使用済のメモ用紙７を切り取らずに残
しておきたいときは、この使用済メモ用紙７を、図７の
鎖線のように、手帳カバー１の外側へ折り返し、新しい
メモを次のページに書き加える。この場合、手帳を閉じ
るときには、折り返したメモ用紙７を元へ戻して、先頭
のメモ用紙を表にした状態にしなければならない。即
ち、最新のメモが記録された中途ページを開いた状態の
ままでは手帳を閉じることができない。従って、次に手
帳を開くときには、最新のメモはメモパッドの中途ペー
ジに記入されていることになり、すぐに見つけることが
困難となる。このことは最新のメモを見忘れる原因とな
っていた。

【０００４】又、使用済のメモ用紙７を切り取らずに、
めくって裏面を記録しようとすると、メモ用紙７の裏面
は、図７に示すように手帳カバーの外側に移動する。従
来のメモパッド付き手帳においては、メモパッド４が手
帳カバー１の上端から数センチ下方に形成された切り込
み２に挿入されているため、メモ用紙７を完全に折り返
すことができない。従って、手帳カバー１の外側に折り
返されるメモ用紙の裏面の使用可能面積は表面に比べ
て、少なくとも手帳カバー１の上端から切り込み２まで
の幅分だけ狭くなるという問題点があった。又、折り返
すページが多くなると、折り返し部分の厚さが次第に厚
くなって、メモ用紙７をすべて折り返すことができなか
ったり、折り返したとしても、裏面への記入がしづらく
なる。更に、手帳を閉じるためにメモ用紙を元に戻した
後で裏面のメモを見返そうとすると、折り返しが面倒
で、不便を感じることが多いという問題点もあった。従
って、従来のメモパッド付き手帳カバー１においては、
メモ用紙７は裏面を使用せずに破棄したりして、十分に
活用しにくいという問題点があった。

【０００５】本発明は、メモ用紙を３６０度後方へめく
ることを可能として、メモパッドを十分活用できるメモ
パッド付き手帳を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
問題を解決するために、手帳カバー１に、メモパッド４
の台紙５を差し込むためのメモパッド支持体８を形成
し、このメモパッド支持体８は、シート１２を２枚重ね
し、少なくとも上端を開口してメモパッド４の台紙５の
差込口９とし、一側縁部を手帳カバー１の内側に折り返
し自在になるように取付部１０を取り付けてなり、前記
メモパッド４は、台紙５とメモ用紙７の上端部を折り返
し部分が湾曲することなく後方へめくることができるよ
うに結合してなるメモパッド付き手帳である。

【０００７】

【作用】上記の構成により、メモパッド４を手帳カバー
１に取り付けたメモパッド支持体８に挿入したまま、メ
モ用紙７の表面だけでなく、３６０度折り返し、裏面を
表面と同様に使用することができる。更に、メモパッド
４は、どのページが先頭になっても、先頭のページを元
に戻さずに、そのまま手帳を閉じることができる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図１から図５に基づき説明
する。図２において、１は本発明による手帳カバー、４
はメモパッド、８はメモパッド支持体である。前記メモ
パッド支持体８は、軟質プラスチックシート、皮革、
紙、布などからなるシート１２を２枚重ねにした筒状又
は袋状となし、上端の開口部分が差込口９となる。この
メモパッド支持体８の側方に伸びた取付部１０によって
前記手帳カバー１に折り曲げ自在に取り付けられてい
る。前記メモパッド４は、台紙５の上端に複数枚のメモ
用紙７をリング上の連結具１１で連結したもので、台紙
５の上端で、全てのメモ用紙７が折り返し部分で湾曲す
ることなく３６０度完全にめくられるように構成したも
のである。

【０００９】前記メモパッドの支持体８は、シート１２
を２枚重ねし、シート１２の下方及び左右を閉じた袋状
に形成するか、又は、上方及び下方を開口し、側方を閉
じた筒状に形成して、少なくとも上端を開口してメモパ
ッド４の台紙５の差込口９となるように形成した。これ
らのうち、筒状に形成した場合において、メモパッドの
支持体８全体の縦方向の長さは、メモパッド４の縦方向
の長さより短くてもよい。

【００１０】前記メモパッドの支持体８は、２枚重ねし
たシート１２の上端にのみ差込口９を形成したが、本発
明はこれに限るものではなく、シート１２の側方にも差
込口を形成し、メモパッド４を側方から差し込むように
してもよい。

【００１１】前記メモパッドの支持体８は、軟質プラス
チック等の比較的柔軟な素材で形成したが、本発明はこ
れに限るものではなく、手帳カバー１との連結部分以外
は、硬質の素材であってもよい。

【００１２】以上のような構成において、前記メモパッ
ド４を前記メモパッド支持体８に差し込むときは、図２
に示すように、メモパッド４の台紙５を、メモパッド支
持体８の２枚のシート間に形成された差込口９に差し込
む。すると、図１に示すように、台紙５の上端部及びメ
モ用紙７の上端部が差込口９の外側に出た状態で支持さ
れる。この状態で、メモ用紙７の表面にメモをする。そ
して、メモパッド支持体８を取付部１０を中心として裏
表紙側に倒す。又、メモ用紙７の裏側にメモするとき
は、図３に示すように表表紙側に倒してメモを記入す
る。このようにして、表面を使用したメモ用紙７は、上
端部を中心として３６０度後方へめくり、メモパッド支
持体８を取付部１０を中心として表表紙側にめくり返す
と、表面と裏面をともに使用できるようになる。

【００１３】前記実施例では、メモパッド４は、台紙５
とメモ用紙７の上部をリング状の連結具１１で連結する
ように形成したが、本発明はこれに限るものではなく、
図４に示すように、台紙５とメモ用紙７の上面を糊等で
接着して平綴じとしてもよいし、又、図５に示すよう
に、ホチキス等で留めて中綴じにしてもよく、要する
に、メモ用紙７を３６０度後方へめくることが可能であ
り、表面と裏面の使用可能面積を等しくすることが可能
であればよい。

【００１４】前記実施例では、メモパッド４の台紙５を
差込口９に差し込むようにしたが、本発明はこれに限る
ものではなく、台紙無しの、メモ用紙７のみのメモパッ
ド４とし、複数枚のメモ用紙７を台紙代わりに差込口９
に差し込むようにしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、手帳カバー１の裏面にメモパ
ッドの支持体８を形成し、かつメモパッド４は、メモ用
紙７の上端部をリング状の連結具１１により連結し、メ
モ用紙７を３６０度後方へめくることを可能としたの
で、メモ用紙７を切り取らなくても新しいメモ用紙を表
にすること可能とする手帳を提供することができる。従
って、古いメモ用紙を切り取らなくてもよいので、メモ
用紙７の記載内容を保存することができる。

【００１６】又、上記の構成により、メモパッド４は、
どのページが先頭であっても同じ形態となるため、折り
返したページを元に戻さずに、そのまま手帳を閉じるこ
とを可能とする手帳を提供することができる。従って、
最新のメモを記入したページを常にメモパッドの先頭に
表示させておくことができるので、最新のメモをすぐに
見ることができ、メモの見忘れ防止にもつながる。

【００１７】更に、上記の構成により、メモ用紙７をす
べて折り返すことを可能とする手帳を提供することがで
きる。従って、メモ用紙７の裏面に、表面と同様にメモ
を記入することができる。又、手帳を閉じるためにメモ
用紙７を元に戻す必要がなく、裏面のメモを表面と同様
に見ることができるので、折り返しが面倒になることは
なく、不便を感じることもない。更に、上記により、メ
モ用紙の裏面を活用できるので、メモパッドを十分に活
用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるメモパッド付き手帳の一実施例を
示す斜視図である。

【図２】図１におけるメモパッド支持体を手帳に差し込
む前の状態を示す斜視図である。

【図３】本発明によるメモパッド付き手帳におけるメモ
用紙の裏面使用状態を示す斜視図である。

【図４】本発明によるメモパッドの他の例を示す側面図
である。

【図５】本発明によるメモパッドの更に他の例を示す側
面図である。

【図６】従来の手帳カバーの一例を示す斜視図である。

【図７】図６における手帳カバーにメモパッドを差し込
んだ状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…手帳カバー、２…メモ用切り込み、３…ポケット、
４…メモパッド、５…台紙、６…引裂き防止用小孔６、
７…メモ用紙、８…メモパッド支持体、９…差込口、１
０…取付部、１１…連結具、１２…シート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手帳カバー１に、メモパッド４を差し込
   むためのメモパッド支持体８を形成し、このメモパッド
   支持体８は、シート１２を２枚重ねし、少なくとも上端
   を開口してメモパッド４の差込口９とし、一側縁部を手
   帳カバー１の内側に折り返し自在に取付部１０をもって
   取り付けてなり、前記メモパッド４は、メモ用紙７の上
   端部を折り返し部分で湾曲することなく後方へめくるこ
   とができるように結合してなることを特徴とするメモパ
   ッド付き手帳。
2. 【請求項２】 メモパッド４は、台紙５にメモ用紙７を
   取り付け、前記台紙５をメモパッド支持体８の差込口９
   に差し込むようにしたことを特徴とする請求項１記載の
   メモパッド付き手帳。
3. 【請求項３】 メモパッド支持体８は、シート１２を２
   枚重ねし、少なくとも上端を開口した差込口９を有する
   筒状又は袋状に形成したことを特徴とする請求項１記載
   のメモパッド付き手帳。