JP3082268B2 - パルスmag溶接終了制御方法 - Google Patents

パルスmag溶接終了制御方法

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JP3082268B2
JP3082268B2 JP03056139A JP5613991A JP3082268B2 JP 3082268 B2 JP3082268 B2 JP 3082268B2 JP 03056139 A JP03056139 A JP 03056139A JP 5613991 A JP5613991 A JP 5613991A JP 3082268 B2 JP3082268 B2 JP 3082268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク長を周期的に変
化させて溶接するパルスMAG溶接終了制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミニウム及びアルミニウム合
金が、建築構造物の内装、車輌、運輸機器等に広く使わ
れるようになっている。これらの溶接継手が、そのまま
これらの構造物の外面を形成するために、溶接継手にお
いて溶接強度が要求されることはもちろんであるが、溶
接ビードの外観が良好であることも要求されるようにな
っている。そこで溶接ビードの外観が規則正しい波形状
のビード外観(うろこ状ビード)が得られるアーク溶接
方法として、最近は従来のフィラワイヤを添加するTI
Gアーク溶接方法よりも溶接速度が速くて生産効率の高
いパルスMAG溶接方法が開発され、実用段階に入って
きた。本出願人が特願平2-264493において提案したパル
スMAG溶接方法は、図1に示すように、見かけのアー
ク長Lr又はLtを変化させてアーク3の広がりを変化
させている。 (図1の説明)図1において、見かけのアーク長Lr又
はLtを変化させたときのアーク3の広がりの変化を示
す説明図である。同図において、アーク3は給電チップ
4の給電チップ先端4aから送給される消耗電極(以
下、ワイヤという)1の消耗電極先端(以下、ワイヤ先
端という)1a又は1bと被溶接物2との間に広がって
いる。アルミニウムのアーク溶接においては、被溶接物
2が陰極になる極性のときに、アークはワイヤ先端付近
から被溶接物2のアルミニウム材の酸化皮膜のある部分
に飛びやすいために、実際のアーク長L1又はL2は、
ワイヤ先端1aと被溶接物2の表面との最短距離である
見かけのアーク長Lr又はLtよりも大になる。ワイヤ
の突き出し長がLnのとき、見かけのアーク長はLrで
あるが、実際のアーク長は最大L1まで長くなり、次
に、ワイヤ突き出し長がLmになると、見かけのアーク
長はLtであって、実際のアーク長はL2になる。この
ように、アルミニウムにおいては、酸化皮膜にアークが
飛びやすいことと、アルミニウムの低融点で冷却速度が
極めて速いこととによって、見かけのアーク長をLrと
Ltとの間で周期的に変化させることにより、実際のア
ーク長をL1とL2とに変化させ、その実際のアーク長
の変化にともなって溶融池の大きさを直接的に変化させ
てTIGフィラアーク溶接方法と同様の波目のはっきり
した「うろこ状ビード」が得やすい。なお、図1におい
て、第1の溶接条件設定値と第2の溶接条件設定値との
ワイヤ突き出し長の変化値又は見かけのアーク長の変化
値Leは、Le=Lr−Lt=Lm−Lnとなる。
【0006】(図2及び図3の説明)図2(A)乃至
(C)及び(J)並びに図3(D)乃至(G)及び
(J)は、図1に示す見かけのアーク長を変化させるた
めに通電するパルス電流の波形を示す。図2(A)乃至
(C)及び図3(D)乃至(G)において、パルス電流
は、第1パルス電流値IP1 、第1パルス幅TP1 、第
1パルス周波数f1 (又は第1パルス周期D1 )より成
る第1パルス電流群P1 ,P1 …及び第1ベース電流I
B1 を、第1パルス通電期間T1 中通電した後に、第2
パルス電流値IP2 、第2パルス幅TP2 、第2パルス
周波数f2 (又は第2パルス周期D2 )より成る第2パ
ルス電流群P2 ,P2 …及び第2ベース電流IB2 を、
第2パルス通電期間T2 中通電し、これらT1 とT2 と
を切換周波数Fで切換えて周期的に通電する。第1パル
ス通電期間T1 の溶接電流平均値はM1 で第1アーク電
圧平均値はV1 であり、第2パルス通電期間T2 の溶接
電流平均値はM2 で第2アーク電圧平均値はV2 であっ
て、全期間の溶接電流平均値はIaであり、アーク電圧
平均値はVaであって、切換周波数Fは1/(T1 +T
2 )である。図2(A)においては、 IP1 <IP2 、TP1 =TP2 、IB1 =IB2 、 図2(B)においては、 IP1 =IP2 、TP1 <TP2 、IB1 =IB2 、 図2(C)においては、 IP1 <IP2 、TP1 <TP2 、IB1 =IB2 、 図3(D)においては、 IP1 =IP2 、TP1 =TP2 、IB1 <IB2 、 図3(E)においては、 IP1 =IP2 、TP1 <TP2 、IB1 <IB2 、 図3(F)においては、 IP1 <IP2 、TP1 =TP2 、IB1 <IB2 、 図3(G)においては、 IP1 <IP2 、TP1 <TP2 、IB1 <IB2 、 である。また、アーク長の変化値Leが1乃至3[mm]
の小さいときは、IP1 =IP2 、TP1 =TP2 、I
B1 =IB2 において、周波数のみf1 <f2 にしても
よい。さらに、後述するように、本発明の終了制御方法
に適用する溶接方法において、見かけのアーク長を変化
させる切換周波数Fは0.5乃至15[Hz]である
が、切換周波数Fが0.5乃至3[Hz]程度で低い
か、又は見かけのアーク長の変化値Leが1乃至3[m
m]程度で小さいときは、ワイヤ送給速度を変化させて
も、切換周波数Fに追従して見かけのアーク長を変化さ
せることができる。なお、図2(J)及び図3(J)
は、切換周波数Fの切換信号Hlを示す。
【0010】(図4及び図5の説明)図4は、図1に示
すようにアーク長を周期的に変化させるために、図3に
示す第1及び第2パルス電流群の通電を制御する先願の
パルス通電制御回路と、溶接終了時の溶接出力を制御す
る従来のアンチスチック制御回路とから成るパルスMA
G溶接装置のブロック図である。
【0012】最初に、図4の従来のパルスMAG溶接装
置のブロック図のうち、アンチスチック制御回路につい
て説明する。この溶接終了時のアンチスチック制御は、
次のとおりである。溶接終了時に、溶接開始終了指令回
路TSからの溶接指令信号Tsが停止して、ワイヤ送給
電動機(以下、ワイヤ送給モータという)に供給する送
電圧Wcを停止しても、ブレーキ付き電動機を使用し
ていても、電動機及び送給機構の慣性のためにワイヤが
過渡的に若干量送給されて徐々にワイヤ送給速度が小さ
くなってワイヤ送給が停止する。そのために、ワイヤ先
端が被溶接物の溶融池に突込み、溶接欠陥が発生した
り、ワイヤ先端が溶融池に突立ち溶着するいわゆるスチ
ックしてしまって、次回のアークスタートが不能になっ
たりする。そこで、従来から、ワイヤ送給モータに供給
する送給電圧Wcを停止した時刻から、タイマなどによ
って時間遅れ(以下、アンチスチック時間という)Ta
を持たせて、溶接電源の出力電圧(以下、溶接出力電圧
という)を停止して、この過渡的なワイヤ送給量を溶融
することが行われている。
【0013】アンチスチック制御回路としては、次の回
路より構成される。アンチスチック電圧設定回路(以
下、AS電圧設定回路という)VS3は、アンチスチッ
ク電圧設定信号(以下、AS電圧設定信号という)Vs
3 を出力する。溶接アンチスチック切換回路(以下、溶
接AS切換回路という)SW6は、第1アーク電圧設定
信号Vs1 とAS電圧設定信号Vs3 とを切り換えて、
切換溶接アンチスチック電圧信号(以下、切換溶接AS
電圧信号という)S6 を出力する。アンチスチック時限
回路(以下、AS時限回路という)TM1は、図5の時
刻ts1 において溶接開始終了指令回路TSから溶接開
始を指令する溶接指令信号Tsが入力されたときに通電
信号Tm1 を出力し、図5の時刻tf11において溶接指
令信号Tsが停止したときに、図5(E)に示すよう
に、時限を開始して時刻tf13においてアンチスチック
時間Taを終了して通電信号Tm1 を停止する。なお、
溶接指令反転回路NOT1は、図5(B)に示すよう
に、溶接指令信号Tsを入力されると溶接指令反転信号
Nt1 を停止し、信号Tsが停止すると信号Nt1 を出
力する。設定電圧切換回路OR1は、図5(C)に示す
切換信号Hl及び溶接指令反転信号Nt1 を入力として
図5(D)に示す設定電圧切換信号Or1 を出力する。
【0014】次に、図4の従来のパルスMAG溶接装置
のブロック図のうち、溶接中のパルス電流通電制御回路
について説明する。図4において、商用電源ACを入力
として溶接出力制御回路PSからワイヤ1の給電チップ
4と被溶接物2との間に出力を供給してアーク3を発生
させる。ワイヤはワイヤ送給モータWMにより回転する
ワイヤ送給ローラWRより供給される。ワイヤ送給制御
回路WCは、後述する信号S3 とワイヤ送給モータWM
の回転速度を検出するワイヤ送給速度検出器WDの速度
検出信号Wdを比較する第1比較回路CM1の比較信号
Cm1 を出力する。送給電圧開閉回路SN1は、溶接開
始を指令する溶接指令信号Tsを入力として、ワイヤ送
給モータWMにワイヤ送給電圧Wcを出力する。第1ア
ーク電圧設定回路VS1及び第2アーク電圧設定回路V
S2は、それぞれ第1の溶接条件におけるアーク電圧及
び第2の溶接条件におけるアーク電圧を設定する回路で
あって、第1アーク電圧設定信号Vs1 及び第2のアー
ク電圧設定信号Vs2 (ただしVs2 >Vs1 )を出力
する。溶接AS電圧切換回路SW6は、溶接指令信号T
sが出力されて、図5(B)に示すように、溶接指令反
転回路NOT1が溶接指令反転信号Nt1を停止したとき
接点b側に接続され、第1アーク電圧設定信号Vs1 を
アーク電圧切換回路SW1に出力する。切換回路HL
は、例えば非安定マルチバイブレータ回路から成り、第
1の溶接条件と第2の溶接条件とを切換える切換信号H
lを出力する。設定電圧切換回路OR1は、溶接中は溶
接指令反転信号Nt1が停止しているので、切換信号H
lを出力し、その信号Hlの周期でアーク電圧切換回路
SW1に出力し、溶接終了時に溶接指令信号Tsが停止
して、信号Nt1 が出力されたときは、図5(D)の時
刻tf11以後に示すように設定電圧切換信号Or1 を回
路SW1に出力する。アーク電圧切換回路SW1は、溶
接中においては信号Or1 を入力として、切換信号Hl
の周期によって信号Vs1 と前述した切換溶接AS電圧
信号S6 を構成する信号Vs2 とを切換えてアーク電圧
切換信号S1 を出力する。第2比較回路CM2は、信号
S1 とアーク電圧検出回路VDのアーク電圧検出信号V
dとを入力としてその差のアーク電圧制御信号Cm2 を
出力する。
【0015】第1平均電流設定回路IH及び第2平均電
流設定回路ILは、それぞれ第1の溶接条件における第
1溶接電流設定信号Ih及び第2溶接条件における第2
溶接電流設定信号1lを出力する。溶接電流切換回路S
W3は、第1の溶接電流設定信号Ihと第2の溶接電流
設定信号Ilとを切換信号Hlの切換周波数Fで切換え
て、第1比較回路CM1に溶接電流切換信号S3 を出力
する。第1パルス電流値設定回路IP1及び第2パルス
電流値設定回路IP2は、それぞれ第1パルス電流値設
定信号Ip1s及び第2パルス電流値設定信号Ip2sを出
力し、第1ベース電流設定回路IB1及び第2ベース電
流設定回路IB2は、それぞれ第1ベース電流設定信号
Ib1s及び第2ベース電流設定回路Ib2sを出力する。
第1パルス幅設定回路TP1及び第2パルス幅設定回路
TP2は、それぞれ第1パルス幅設定信号Tp1s及び第
2パルス幅設定信号Tp2sを出力する。パルス電流値切
換回路SW3−1は、切換信号Hlによって信号Ip1s
とIp2sとを切換えて切換パルス電流値信号Ipsを出
力する。ベース電流切換回路SW3−2は、切換信号H
lによって信号Ib1sと信号Ib2sとを切換えて切換ベ
ース電流信号Ibsを出力する。パルス幅切換回路SW
3−3は、切換信号Hlによって信号Tp1sとTp2sと
を切換えて切換パルス幅信号Tpsを出力する。パルス
周波数信号発生回路VFは、アーク電圧制御信号Cm2
に対応して、第1の溶接条件における第1パルス周波数
制御信号Vf1 と第2の溶接条件における第2パルス周
波数制御信号Vf2 とを、切換信号Hlの切換周波数F
で切換えて出力する。パルス幅周波数信号発生回路DF
は、例えば単安定マルチバイブレータ回路から成り、第
1パルス幅設定信号Tp1sと第1パルス周波数制御信号
Vf1 とから成る第1の溶接条件に対応する第1パルス
幅周波数制御信号Df1 と、同様に第2の溶接条件に対
応する第2パルス幅周波数制御信号Df2 とを出力す
る。パルスベース電流切換回路SW2は、第1の溶接条
件においては、第1溶接条件の切換パルス電流値信号I
psと切換ベース電流信号Ibsとを、第1パルス幅周
波数制御信号Df1 で定まる周波数f1 で繰り返す第1
パルス制御信号Pf1 を出力し、次に第2の溶接条件に
おいては、第2の溶接条件の信号Ipsと信号Ibsと
を、第2パルス幅周波数制御信号Df2 で定まる周波数
f2 で繰り返す第2パルス制御信号Pf2 を出力する。
第3の比較回路CM3は、第1及び第2パルス制御信号
Pf1 又はPf2 と溶接電流検出回路IDの溶接電流検
出信号Idとを比較して溶接電流信号Cm3 を出力す
る。溶接信号開閉回路SN2は、通電信号Tm1 が入力
されているときは、溶接電流信号Cm3 =Sn2 を溶接
出力制御回路PSに出力し、回路PSは第1パルス制御
信号Pf1 によって定まる第1パルス電流群と第2パル
ス制御信号Pf2 によって定まる第2パルス電流群と
を、切換信号Hlで定まる周期で切り換えて通電する。
【0016】溶接終了により溶接指令信号Tsが停止す
ると、溶接指令反転回路NOT1が溶接指令反転信号N
t1を溶接AS電圧切換回路SW6に出力するので、回路
SW6は接点a側に切り換わり、AS電圧設定信号Vs
3 を出力する。また、この時、信号Nt1 が設定電圧切
換回路OR1を通じてアーク電圧切換回路SW1に出力
されるので、回路SW1は接点a側に切換わる。したが
って、AS電圧設定信号Vs3 は、SW6及びSW1を
通じて第2比較回路CM2に出力されるので、前述した
順序で、溶接出力制御回路PSがAS電圧設定信号Vs
3 で定まる溶接電圧を出力する。AS時限回路TM1
は、溶接指令信号Tsの停止によってアンチスチック時
限を開始して図5(E)の時刻tf13で時限を終了して
通電信号Tm1 を停止すると、溶接信号開閉回路SN2
は溶接電流信号Cm3 を停止するので、溶接出力制御回
路PSは出力を停止して全溶接制御を終了する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図4で説明した従来技
術においては、溶接終了のための溶接指令信号Tsが図
5(A)の実線で示す時刻tf11において停止したとき
は、図5(C)に示すように、第1パルス通電期間T1
においては、切換信号Hlは停止しているので、アーク
電圧切換回路SW1が接点b側に復帰しており、第2ア
ーク電圧設定信号Vs2 が出力されるとともに第2パル
ス電流群が通電されており、このときは図1に示すよう
にアーク長はLrで大でワイヤ突き出し長はLnで短く
なっている。また、信号Tsが図5(A)の点線で示す
時刻tf12において停止したときは、図5(C)に示す
ように、第2パルス通電期間T2 においては、信号Hl
が出力されているので、回路SW1が接点a側に接続さ
れており、第1アーク電圧設定信号Vs1が出力される
とともに第1パルス電流群が通電されており、このとき
は図1に示すようにアーク長はLtで小でワイヤ突き出
し長はLmで長くなっている。このように、溶接指令信
号Tsが停止したときのワイヤ突き出し長が一定してい
ないために、ワイヤ突き出し長がLmで長くなっている
ときでも、ワイヤ先端1aが溶接池にスチックしないよ
うにアンチスチック時間Taを定めると、逆に、ワイヤ
突き出し長がLnで短くなっているときに終了するとア
ンチスチック時間Taの通電のために、ワイヤ先端が突
き出し長Ln以上に燃えあがって大粒の溶融球が発生し
て次回のアークスタートが困難になり、スパッタの発生
原因になり、さらにはワイヤ先端が給電チップ先端4a
まで燃えあがり溶着現象(バーンバック)が発生した
り、過大なアーク長になって、溶接終端部でシールド効
果が悪くなってブローホールが発生したり、入熱過大に
よりクレータ割れが発生する等の溶接欠陥が発生しやす
いという問題点があった。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1のパルスMAG
溶接終了制御方法は、アーク長が短くなる第1パルス電
流群を通電する第1パルス通電期間T1 中であっても、
アーク長が長くなる第2パルス電流群を通電する第2パ
ルス通電期間T2 のいずれの場合に溶接終了時の溶接指
令信号Tsを停止しても、必ずこの停止した後の第2パ
ルス通電期間T2 の終了時、すなわち、第2パルス電流
群の通電終了時のアーク長が大になっている状態からア
ンチスチック時間Taを開始して、常にバラツキのない
ワイヤ突き出し長が得られる制御方法である。
【0031】請求項2のパルスMAG溶接終了制御方法
は、請求項1の「第2パルス通電期間T2 の終了時、す
なわち、第2パルス電流群の通電終了時のアーク長が大
になっている状態」のかわりに、「第1パルス通電期間
T1 の終了時、すなわち、第1パルス電流群の通電終了
時のアーク長が小になっている状態」からアンチスチッ
ク時間Taを開始する制御方法であって、請求項1の制
御方法がアーク長が大になる第2パルス電流群のパルス
電流値、パルス幅、パルス周波数及びベース電流値の1
つ以上の設定条件をかえてアーク長を変化させた場合
に、アンチスチック時間Taを設定し直す必要があるの
に対して、請求項2の制御方法では、アーク長が小にな
る第1パルス電流群の各設定値は短絡発生を防ぐために
略一定値にしているので、第2パルス電流群の設定条件
に左右されることなく、アンチスチック時間を設定しな
おす必要がない。
【0040】
【実施例】(図6の説明)溶接終了後のワイヤ先端に発
生した溶融球がワイヤ直径の1.1 〜1.3 倍ぐらいまでの
小粒のときは、次回のアークスタートが1回で達成さ
れ、スパッタも発生しないが、溶接終了後のワイヤ先端
に発生した溶融球がワイヤ直径の1.5 倍をこえる大粒に
なると、次回のアークスタートが1回では達成されなく
スパッタ発生の原因となる。そこで、ワイヤ先端の溶融
球のバラツキが小粒になるように制御回路が改善された
か否かは、次回のアークスタートが1回で達成されるか
どうかのアークスタート試験によって確認できる。
【0041】そこで、直径1.2mm のアルミニウムワイヤ
A5183を用いて、図2(C)に示す波形のパルス電流群
を2[Hz]で切り換えて溶接電流平均値Ia=90
[A]でアーク電圧平均値Va=19[v]で、アーク
を3秒間発生させて本発明のパルスMAG溶接終了制御
方法で溶接を終了した。その終了時に生じたワイヤ先端
の溶融球を、10秒間溶接電流を停止して、冷却させて
再度アークスタートを行い、瞬時にアークスタートが行
われるかどうかを200 回繰り返して瞬時スタート回数を
測定して瞬時スタート率=(瞬時スタート回数)/200
×100 [%]を求めた。図4の溶接装置を用いて従来の
溶接終了制御方法で測定すると、図6のグラフZに示す
ように、瞬時スタート率は55[%]であった。これに対
して、後述する図7又は図9の溶接装置を用いて本発明
の溶接終了制御方法で測定すると図6のグラフAに示す
ように、瞬時スタート率は98[%]であった。
【0042】(図7及び図8の説明)図7(A)は、本
発明のパルスMAG溶接終了制御方法を実施する溶接装
置のブロック図である。同図において従来の終了制御方
法を実施する図4に示す溶接装置と同一の回路及び機能
の説明は省略する。図8は、図7のブロック図の各回路
の出力信号の時間的経過を示す図である。図8(A)、
図8(B)、図8(C)及び図8(E)は、それぞれ前
述した図5(A)、図5(C)、図5(B)及び図5
(D)と同じく、溶接指令信号Ts、切換信号Hl、溶
接指令反転回路NOT1の溶接指令反転信号Nt1 及び
設定電圧切換回路OR1の設定電圧切換信号Or1 の時
間的経過を示す図である。
【0043】図7において、図4よりも削除された回路
は、第2パルス電流設定回路IP2、パルス電流値切換
回路SW3−1、第2ベース電流設定回路IB2、ベー
ス電流切換回路SW3−2、第2パルス幅設定回路TP
2及びパルス幅切換回路SW3−3である。したがっ
て、図7(A)のブロック図においては、図7(B)に
示すように、第1パルス通電期間T1 と第2パルス通電
期間T2 とのパルス電流値Ip、パルス幅Tp及びベー
ス電流値Ibはともに同じで、アーク電圧設定信号がV
s1<Vs2なので、期間T2 の第2周波数f2 が、期間T
1 の第1周波数f1 よりも大になり、その結果、図7
(C)のように、期間T2 のアーク電圧値V2 が期間T
1 のアーク電圧V1 よりも大になる。なお、図7におい
ては、図4の第1平均電流設定回路IH、第2平均電流
設定回路IL及び溶接電流切換回路SW3のかわりに、
平均溶接電流設定信号Imを出力する平均溶接電流設定
回路IMを使用して、ワイヤ送給速度の切り換えはして
いない。
【0044】また、図7において、図4よりも追加及び
接続変更された回路は下記のとおりである。アンチスチ
ック保持回路(以下、AS保持回路という)FDは、例
えばDタイプのフリップフロップ回路から成り、時刻t
f1で溶接指令信号Tsの停止によってD端子溶接指
令反転信号Nt1を出力した後にCP端子に入力されて
いる切換信号H1が第1パルス通電期間T1になると
図8(D)に示すように、AS保持信号Fdを出力す
る。切換信号遅延回路TM2は、切換信号H1が第2パ
ルス通電期間T2の開始時に入力されたときに信号Tm
2を出力し、期間T2の終了によって信号H1が停止し
たときに若干の時間遅れを持たせて信号Tm2を停止す
ることによって、後述するように、図8(E)時刻tf
2において、設定電圧切換信号Or1が瞬間的に停止す
ることを防止している。設定電圧切換回路OR1は、溶
接中においてはAS保持信号Fdが停止しているので、
切換信号H1の周期によってアーク電圧切換回路SW1
に出力する。溶接AS電圧切換回路SW6は、溶接指令
信号Tsの出力によってAS保持信号Fdが停止したと
きに接点bに復帰して第2アーク電圧信号Vs2を出力
し、溶接終了後の第2パルス通電期間T2の開始時にA
S保持信号Fdが入力されたときに接点aに接続され、
AS電圧設定信号Vs3を出力する。AS時限回路TM
3は、図8(F)に示す時刻ts1において、溶接指令
信号Tsが出力されて、時刻ts2においてAS保持信
号Fdが停止したときに、アンチスチック終了信号(以
下、AS終了信号)Tm3を溶接中は停止し、溶接終了
時の溶接指令信号Tsが停止した後に図8(F)の時刻
tf2の第2パルス通電期間T2の終了時に、AS保持
信号Fdが入力されたときに時限を開始し、アンチスチ
ック時間Taの終了時のtf3においてAS終了信号T
m3を出力する。送給指令回路NOT2は、図8(H)
の時刻ts2において、溶接指令信号Tsの出力によっ
てAS保持信号Fdが停止したときに、送給信号Nt2
を送給電圧開閉回路SN1に出力し、図8(H)の時刻
Tf2において、溶接終了後の第2パルス通電期間T2
の終了時に、AS保持信号Fdが入力されたときに送給
信号Nt2を停止する。通電指令回路NOT3は、図8
(G)の時刻ts2以後のAS終了信号Tm3が入力さ
れるまでは通電信号Nt3を溶接信号開閉回路SN2に
出力し、図8(G)の時刻tf3において、信号Tm3
が入力されたときに通電信号Nt3を停止する。
【0045】(溶接開始から溶接中の動作説明) 図8(A)の時刻ts1において、溶接を開始する溶接
指令信号Tsを出力する。溶接指令反転回路NOT1
は、図8(C)に示すように、溶接指令反転信号Nt1
を停止する。AS保持回路FDは、D端子に入力される
信号Nt1が停止し、CP端子に入力される切換信号H
1が図8(B)に示す第1パルス通電期間T1になって
停止したときに、図8(D)に示すように、AS保持信
号Fdを停止する。送給指令回路NOT2は、信号Fd
が停止されたとき、図8(H)に示すように、送給信号
Nt2を出力する。送給電圧開閉回路SN1は、送給信
号Nt2が入力されたとき、ワイヤ送給電圧Wcをワイ
ヤ送給モータWMに供給してワイヤ送給を開始する。
【0046】AS時限回路TM3は、図8(F)の時刻
ts2 において、AS保持信号Fdが停止したときAS
終了信号Tm3 を停止する。通電指令回路NOT3は、
図8(H)の時刻ts2 において、AS終了信号Tm3
が停止したときに通電信号Nt3 を出力する。溶接信号
開閉回路SN2は、時刻ts2 において、通電信号Nt
3 が入力されたときに、図4で前述した溶接電流信号C
m3 =Sn2 を溶接出力制御回路PSに出力して、第1
パルス電流群と第2パルス電流群とが周期的に変化する
パルス電流を通電する。
【0047】溶接AS電圧切換回路SW6は、図8
(D)の時刻ts2 において、AS保持信号Fdが停止
したときに、接点bに復帰して第1アーク電圧設定信号
Vs1 を出力する。切換信号遅延回路TM2は、切換信
号Hlが第2パルス通電期間T2 になって入力されたと
きに切換遅延信号Tm2を出力する。設定電圧切換回路
OR1は、図8(E)に示すように、AS保持信号Fd
が入力されていないので、切換信号Hlの周期と同期し
た設定電圧切換信号Or1 を出力する。アーク電圧切換
回路SW1は、信号Or1 の周期によって第1アーク電
圧設定信号Vs1 と第2アーク電圧設定信号Vs2 とを
周期的に切り換える。以下の動作は図4と同様なので省
略する。
【0048】(溶接終了からアンチスチック終了までの
動作説明)図8(A)の時刻tf1 において、溶接を終
了するために溶接指令信号Tsを停止すると、溶接指令
反転回路NOT1が溶接指令反転信号Nt1 を出力す
る。AS保持回路FDは、D端子に信号Nt1 が入力さ
れた後、切換信号Hlの第2パルス通電期間T2 の終了
時(第1パルス通電期間T1 の開始時)に、端子CPに
入力されている切換信号Hlの停止時にQ端子からAS
保持信号Fdを出力する。設定電圧切換回路OR1は、
信号Fdが入力されると、切換信号Hlの周期的変化に
関係なく信号Or1 を出力する。アーク電圧切換回路S
W1は、信号Or1 が入力されると、接点aに接続され
て切換溶接AS電圧信号(AS電圧設定信号Vs3 )S
1 を出力する。送給指令回路NOT2は、AS保持信号
Fdが入力されると、図8(H)の時刻tf2 におい
て、信号Nt2 を停止する。送給電圧開閉回路SN1
は、信号Nt2 が停止すると、ワイヤ送給電圧Wcを停
止して、以後、慣性によって、ワイヤは過渡的に若干量
送給された後に停止する。
【0049】AS時限回路TM3は、図8(F)の時刻
tf2 において、AS保持信号Fdが入力されると時限
を開始して時刻tf3 においてアンチスチック時間Ta
の時限を終了してAS終了信号Tm3 を出力する。通電
指令回路NOT3は、図8(G)の時刻tf3 におい
て、通電信号Nt3 を停止する。溶接信号開閉回路SN
2は、信号Nt3 の停止によって、溶接電流信号Cm3
=Sn2 を停止する。したがって、溶接出力制御回路P
Sは、アンチスチック電圧の出力を停止する。
【0050】(図9の説明) 図9は、本発明のパルスMAG溶接終了制御方法を実施
する他の溶接装置のブロック図である。同図において、
図7のブロック図と異なる箇所は次のとおりである。ま
ず第1に、図7において、図4のブロック図から削除及
び変更した回路は、図9においては図4と同じになるよ
うにもとどおりにしている。第2に、図9のブロック図
は、図7のパルス幅設定回路TP1のかわりに、第1パ
ルス周波数設定信号Ft1を出力する第1パルス周波数
設定回路FT1、第2パルス周波数設定信号Ft2を出
力する第2パルス周波数設定回路FT2及び信号Ft1
と信号Ft2とを切換えて切換パルス周波数設定信号F
tを出力するパルス周波数切換回路SW3−4が使用さ
れている。また、パルス周波数信号発生回路VFは、信
号Ftを入力として第1パルス周波数信号Vf3と第2
パルス周波数信号Vf4とを出力する。さらに、パルス
幅周波数信号発生回路DFは、第1パルス周波数信号V
f3とアーク電圧制御信号Cm2とを入力として第1パ
ルス幅周波数制御信号Df1及び第2パルス周波数信号
Vf4とアーク電圧制御信号Cm2とを入力として第2
パルス幅周波数制御信号Df2を出力する。上記の変更
によって、図7のブロック図がアーク電圧制御信号Cm
2によってパルス周波数を制御してアーク電圧を所定値
に制御しているのに対して、図9のブロック図は、アー
ク電圧制御信号Cm2によってパルス幅を制御してアー
ク電圧を所定値に制御している。
【0051】第3に、図9のブロック図は、図7のDタ
イプのフリップフロップ回路FDのかわりに、次の回路
が使用されている。アンチスチック開始回路(以下、A
S開始回路)AN1は、例えばAND回路から成り、溶
接指令反転信号Nt1 と第2パルス通電期間T2 中に出
力される切換信号Hlとを入力として、アンチスチック
開始信号(以下、AS開始信号という)An1 を出力す
る。アンチスチック保持回路(以下、AS保持回路とい
う)FFは、例えばフリップフロップ回路から成り、そ
のS端子に信号An1 が入力されたときにセットされて
アンチスチック保持信号(以下、AS保持信号という)
Ffを出力し、そのR端子に、溶接指令信号Tsが入力
されたときにリセットトリガ回路TR1が出力するリセ
ット信号Tr1 が入力されたときに信号Ffを停止す
る。上記の変更によって、図7のブロック図が前述した
図8(B)及び図8(D)の時刻tf2 に示すように、
切換信号Hlの第2パルス通電期間T2 の終了時のアー
ク長が長くなっている時に、AS保持信号FdがAS時
限回路TM3に出力されてアンチスチック時間Taを開
始しているのに対して、図9のブロック図は、図10
(B)及び図10(D)の時刻tf4 に示すように、切
換信号Hlの第1パルス通電期間T1 の終了時のアーク
長が短くなっている時に、AS保持信号FfがAS時限
回路TM3に出力されてアンチスチック時間Taを開始
する。なお、図7におけるアンチスチック時間Taは、
ワイヤ突き出し長Lnが図9のワイヤ突き出し長Lmよ
りも大になっている状態からアンチスチック時間を開始
するので図9の時間よりも短くする必要がある。
【0053】図9のブロック図において、回路IHとI
LとSW3との代りに、図7のブロック図と同様に、回
路IMを使用し、回路IP2とSW3−1とIB2とS
W3−2とFT1FT2とSW3−4とを削除して、
アーク電圧設定信号Vs2>Vs1に対応して、第2パ
ルス電流群のパルス幅Tp2が第1パルス電流群のパル
ス幅Tp1よりも大になるようにアーク電圧制御信号C
m2によってパルス幅が制御される。また、回路IP1
IP2とSW3−1又は回路IB1とIB2とSW3
−2又は回路FT1FT2とSW3−4又はこれらの
2以上を有し、切換周波数Fが高いときは、回路VS2
とSW1とを省略することができる。
【0100】
【本発明の効果】以上のように、請求項1のパルスMA
G溶接終了制御方法においては、アーク長が短くなる第
1パルス電流群を通電する第1パルス電流期間T1中で
あっても、アーク長が長くなる第2パルス電流群を通電
する第2パルス通電期間T2のいずれの場合に、溶接終
了時の溶接指令信号Tsを停止しても、必ず、この停止
した後の第2パルス通電期間T2の終了時の第2パルス
電流群の通電終了時のアーク長が大になっている状態か
らアンチスチック時間Taを開始するようにしたことに
より、アンチスチック時間を一度適正値に設定しておけ
ば、常に、過不足のバラツキのないワイヤ突き出し長が
得られるので、ワイヤ先端に大粒の溶融球が発生するこ
とがなく、したがって次回のアークスタート瞬時に行
うことができ、スパッタの発生がなく、また逆に、ワイ
ヤ先端が給電チップまで燃えあがって溶着現象が発生し
たり過大なアーク長になり、溶接終端部でシールドが悪
くなってブローホールが発生したり、入熱過大によりク
レータ割れが発生する等の溶接欠陥が発生するというよ
うなことがない。
【0102】また、請求項2のパルスMAG溶接終了制
御方法においては、請求項1の場合と逆に、溶接終了の
ための溶接指令信号Tsの停止直後の第1パルス通電期
間T1 の終了時の第1パルス電流群の通電終了時のアー
ク長が小になっている状態からアンチスチック時間Ta
を開始するようにしたことにより、アンチスチック時間
を一度適正値に設定しておけば、常に過不足のバラツキ
のないワイヤ突き出し長が得られるので、請求項1と同
じ効果を有する他に、次の効果を有する。請求項1の制
御方法がアーク長が大になる第2パルス電流群のパルス
条件をかえてアーク長を変化させた場合に、アンチスチ
ック時間Taを設定し直す必要がある。これに対して、
請求項2の制御方法では、アーク長が小になる第1パル
ス電流群の各設定値は、第2パルス電流群の通電時のア
ーク長に対してアーク長の変化値を大きくするために、
短絡寸前のアーク長に選定して、通常は略一定値に設定
しておいて、第2パルス電流群の設定値を変化させるの
で、この第2パルス電流群の設定条件に左右されること
がなく、アンチスチック時間を設定し直す必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来及び本発明の制御方法に適用する
パルスMAG溶接方法の見かけのアーク長を変化させた
ときのアークの広がりの変化を示す説明図である。
【図2】図2(A)乃至(C)及び(J)は、従来及び
本発明の制御方法に適用する図1の見かけのアーク長を
変化させて溶接するパルスMAG溶接方法において通電
するパルス電流の波形を示す。
【図3】図3(D)乃至(G)及び(J)は、図2と同
じである。
【図4】図4は、図1に示すようにアーク長を周期的に
変化させるために、図2及び図3に示す第1及び第2パ
ルス電流群の通電を制御する先願のパルス通電制御回路
と、溶接終了時の溶接出力を制御する従来のアンチスチ
ック回路とから成るパルスMAG溶接装置のブロック図
である。
【図5】図5(A)乃至(E)は、図4のブロック図の
各回路の出力信号の時間的経過を示す図である。
【図6】図6は、従来の溶接終了制御方法を実施したと
きの瞬時スタート率Zと本発明の溶接終了制御方法を実
施したときの瞬時スタート率Aとの比較を示す図であ
る。
【図7】図7(A)は、本発明のパルスMAG溶接終了
制御方法を実施する溶接装置のブロック図である。図7
(B)は、図7(A)の装置の溶接電流Iの時間的経過
を示す図であり、図7(C)は、同じく溶接電圧Vの時
間的経過を示す図である。
【図8】図8(A)乃至(H)は、図7のブロック図の
各回路の出力信号の時間的経過を示す図である。
【図9】図9は、本発明のパルスMAG溶接終了制御方
法を実施する他の溶接装置のブロック図である。
【図10】図10(A)乃至(H)は、図9のブロック
図の各回路の出力信号の時間的経過を示す図である。
【符号の説明】
(図1) 1 消耗電極(ワイヤ) 1a,1b 消耗電極(ワイヤ)先端 2 被溶接物 3 アーク 4 給電チップ 4a 給電チップ先端 L1,L2 実際のアーク長 Ln,Lm ワイヤ突き出し長 Lr,Lt 見かけのアーク長 Le ワイヤ突き出し長の変化値 (図2,図3の符号) P1 ,P1 , 第1パルス電流群 P2 ,P2 , 第2パルス電流群 IP1 第1パルス電流値 IP2 第2パルス電流値 TP1 第1パルス幅 TP2 第2パルス幅 IB1 第1ベース電流値 IB2 第2ベース電流値 F 切換周波数 D1 第1パルス周期 D2 第2パルス周期 f1 第1パルス周波数 f2 第2パルス周波数 T1 第1パルス通電期間 T2 第2パルス通電期間 Ia 溶接電流平均値 M1 第1パルス通電期間の溶接電流平均値 M2 第2パルス通電期間の溶接電流平均値 Va アーク電圧平均値 V1 第1アーク電圧平均値 V2 第2アーク電圧平均値 (図4及び図5の符号) TS 溶接開始終了指令回路 Ts 溶接指令信号 NOT1 溶接指令反転回路 Nt1 溶接指令反転信号 OR1 設定電圧切換回路 Or1 設定電圧切換信号 VS3 AS電圧設定回路 Vs3 AS電圧設定信号 SW6 溶接AS電圧切換回路 S6 切換溶接AS電圧信号 TM1 AS時限回路 Tm1 通電信号 SN1 送給電圧開閉回路 Sn2 ,Cm3 溶接電流信号 SN2 溶接信号開閉回路 Sn1 ワイヤ送給電圧 WC ワイヤ送給制御回路 Wc ワイヤ送給電圧 tf11,tf12 溶接終了時(刻)=アンチスチック
時間開始時(刻) tf13,tf14 アンチスチック時間終了時(刻) Ta アンチスチック時間 (図7及び図8の符号) FD AS保持回路 Fd AS保持信号 NOT2 送給指令回路 Nt2 送給信号 TM3 AS時限回路 Tm3 AS終了信号 NOT3 通電指令回路 Nt3 通電信号 TM2 切換信号遅延回路 Tm2 切換遅延信号 tf1 溶接終了時(刻) tf2 アンチスチック時間開始時(刻) tf3 アンチスチック時間終了時(刻) (図9の符号及び図10の符号) AN1 AS開始回路 An1 AS開始信号 FF AS保持回路 Ff AS保持信号 TR1 リセットトリガ回路 Tr1 リセット信号 tf4 アンチスチック時間開始時(刻) tf5 アンチスチック時間終了時(刻)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−471(JP,A) 特開 昭60−68171(JP,A) 特開 昭56−109169(JP,A) 特開 昭56−102380(JP,A) 特開 昭62−176680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/09 B23K 9/00 B23K 9/173

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1パルス電流群と前期第1パルス電流
    群よりもアーク長が大になる第2パルス電流群とを周期
    的に切り換えたパルス電流を通電し、溶接終了時に溶接
    指令信号を停止して消耗電極送給機構へのワイヤ送給電
    圧を停止した後、前期送給機構の慣性による消耗電極の
    送給量を溶融するアンチスチック電流を通電し、消耗電
    極先端が溶融池に突立つことを防止する溶融量が得られ
    るアンチスチック時間の終了後に、前期アンチスチック
    電流の通電を停止するパルスMAG溶接終了制御方法に
    おいて、前期溶接指令信号を停止した後の第2パルス電
    流群の通電終了時のアーク長が大になっている状態から
    前期アンチスチック時間を開始して前期アンチスチック
    電流を通電するパルスMAG溶接終了制御方法。
  2. 【請求項2】 第1パルス電流群と前期第1パルス電
    流群よりもアーク長が大になる第2パルス電流群とを周
    期的に切り換えたパルス電流を通電し、溶接終了時に溶
    接指令信号を停止して消耗電極送給機構へのワイヤ送給
    電圧を停止した後、前期送給機構の慣性による消耗電極
    の送給量を溶融するアンチスチック電流を通電し、消耗
    電極先端が溶融池に突立つことを防止する溶融量が得ら
    れるアンチスチック時間の終了後に、前期アンチスチッ
    ク電流の通電を停止するパルスMAG溶接終了制御方法
    において、前期溶接指令信号を停止した後の第1パルス
    電流群の通電終了時のアーク長が小になっている状態
    前期アンチスチック時間を開始して前期アンチスチッ
    ク電流を通電するパルスMAG溶接終了制御方法。
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