JP3082258U - 中芯入りキルト製掛ふとん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】就寝者の衿もとのフィット性と肩口の保温性を
高めた構造を採用したことにより、従来例の欠点を解消
して、就寝時に、身動きや寝返り等を打った場合でも一
晩中暖かく就寝できるようにした、中芯入りキルト製掛
ふとんを提供する。 【解決手段】掛ふとんの肩口側の端縁を、しなやかさの
あるキルト製構造部１１とした上、その内部に羽毛１２
−２入りの中袋１２−１を肩口側の端縁に沿って内蔵さ
せたことを特徴とする中芯入りキルト製掛ふとん。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は掛ふとんに関するものであり、就寝者の衿もとのフィット性と肩口の 保温性を高めた構造を採用したことにより、就寝時に、身動きや寝返り等を打っ た場合でも一晩中暖かく就寝できるようにした中芯入りキルト製掛ふとんを提供 しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掛ふとんは、敷ふとんよりもやや幅広の長方形に作製されている。そして 、近年はキルト製のふとん側地内に羽毛等を充填することにより、一晩中暖かく 就寝することができるように配慮されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、羽毛の性質上、キルトマスの中を自由に動くので、当初図４（ａ ）左側の状態のものが、就寝中に衿元の羽毛がキルトマスの中で足方向に移動し て、朝方になると図４（ａ）右側の状態となってしまい、肩口が冷えてしまうと いう欠点があった。

【０００４】 しかも、従来の羽毛を充填した掛ふとんにおいては、肩口も軽量で就寝者が寝返 りを打ったときなどに掛ふとんの肩口側の端縁が持ち上がって、就寝者の衿もと が寒気にさらされる結果を招いてしまうという欠点があった。

【０００５】 この考案の目的とするところは、就寝者の衿もとのフィット性と肩口の保温性を 高めた構造を採用したことにより、従来例の欠点を解消して、就寝時に、身動き や寝返り等を打った場合でも一晩中暖かく就寝できるようにした、特に中芯入り キルト製掛ふとんを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 すなわちこの考案の中芯入りキルト製掛ふとんは、掛ふとんの肩口側の端縁を、 しなやかさのあるキルト製構造部とした上、その内部に羽毛入りの中袋を肩口側 の端縁に沿って内蔵させたことを特徴とするものである。

【０００７】 この考案の中芯入りキルト製掛ふとんは、キルト製構造部の内部に、羽毛入りの 中袋を肩口側の端縁に沿って縫製することにより取り付けたことをも特徴とする ものである。

【０００８】 この考案の中芯入りキルト製掛ふとんは、就寝者の衿もとのフィット性と肩口の 保温性を高めた構造を採用したことにより、就寝時に、身動きや寝返り等を打っ た場合でもキルトマス内の羽毛が足元側に移動することを抑えて、一晩中暖かく 就寝できるようになった。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の中芯入りキルト製掛ふとんの実施の形態を、図面に基づいてよ り詳細に説明する。

【００１０】 図１ないし図３はこの考案の中芯入りキルト製掛ふとんの１実施例を説明するた めのものであり、図１は斜視図、図２はその平面図、また図３はその端面図であ る。

【００１１】 図１ないし図３において、１１は掛ふとんのほぼ全体を構成する１層のキルト製 構造部である。この１層のキルト製構造部１１は、羽毛等の充填物の充填度が適 正である。すなわち、就寝者が身動きや寝返りを打っても、キルト製構造部１１ はその動きによく追随し、敷ふとん１３との間からキルト製構造部１１の内部に 寒気が流入しにくい。

【００１２】 １２は、掛ふとんの肩口側の端縁に位置するキルト製構造部１１内に形成した中 芯部であり、この中芯部１２は中袋１２−１と、中袋１２−１に充填された中羽 毛１２−２とで構成されている。このようにすれば、衿もとのフィット性やドレ ープ性が向上する。

【００１３】 そして、この中芯部１２においては、羽毛等の充填物の片寄りが生じないので耐 久性に優れたものであり、しかも充填度を適正に保ったものとしている。したが って、当初は図４（ｂ）左側の状態の掛ふとんが、就寝者が身動きや寝返りを打 っても、キルト製構造部１１のキルトマス内の羽毛が足元側に移動することが抑 えられ、図４（ｂ）右側の状態のようにほとんど当初のままで肩口部分が変形す ることがなく、敷ふとん１３と掛ふとんの肩口側の端縁との間からキルト製構造 部１１の内部に寒気が流入しにくい。

【００１４】 すなわち、掛ふとんの肩口側の端縁にはキルト製構造部１１とセパレートされた 中芯部１２が内蔵されている。この中芯部１２は充填度がキルト製構造部１１よ りも大きくても小さくてもよいが、軽量の場合にはより大きな柔軟性を備えてい ることが望ましく、重い場合でもキルト製構造部１１より大きい柔軟性を備えて いることが望ましい。そしてこのようにすると、就寝者の衿もとの所定の柔軟性 を備えた中芯部１２が敷ふとん１３になじみやすく、特に敷ふとん１３と中芯部 １２との間からキルト製構造部１１の内部に寒気が流入することはない。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の中芯入りキルト製掛ふとんは、就寝者の衿もとのフィット性と肩口の 保温性を高めた構造を採用したことにより、就寝時に、身動きや寝返り等を打っ た場合でも、キルトマス内の羽毛が足元側に移動することを抑えて、一晩中暖か く就寝できるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の中芯入りキルト製掛ふとんの１実施
例を示す斜視図である。

【図２】その平面図である。

【図３】その端面図である。

【図４】（ａ）は従来例の掛ふとんの肩口部分の挙動を
示す概略断面図、また（ｂ）はこの考案の中芯入りキル
ト製掛ふとんの肩口部分の挙動を示す概略断面図であ
る。

【符号の説明】

１１ キルト製構造部 １２ 中芯部 １２−１ 中袋 １２−２ 中羽毛 １３ 敷ふとん

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】掛ふとんの肩口側の端縁を、しなやかさの
   あるキルト製構造部とした上、その内部に羽毛入りの中
   袋を肩口側の端縁に沿って内蔵させたことを特徴とする
   中芯入りキルト製掛ふとん。
2. 【請求項２】キルト製構造部の内部に、羽毛入りの中袋
   を肩口側の端縁に沿って縫製することにより取り付けて
   なる請求項１に記載の中芯入りキルト製掛ふとん。