JP3082241U - 人形、動物などの玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの異なった顔の表情に変化させることが
できる人形、動物などの玩具を提供する。 【解決手段】 玩具本体１における顔２の目の部分に磁
石９，９で着脱できる表面部材６，６を保持させ、保持
した表面部材６，６を、目付きを変えた複数の他の表面
部材より選んで取り替えることにより、玩具の表情に多
くの変化を与えて楽しく遊ぶことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、顔の表情を色々と異なって容易に変化させることができる人形、 動物などの玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

人形や動物などの顔のある玩具は、一般に目の変化によって顔の表情が変わる ことが知られており、このため黒目の部分や瞼の部分を動くようにしたり、別の 目に取り替えることができるようにした人形、動物などの玩具は以前から存在し ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの玩具の目の部分を変化させるための機構は、概して複 雑であったり、あるいは変化の種類が少なくて玩具の顔の変化として充分な面白 味を与えることができなかった。

【０００４】 この考案はかかる現状に鑑み、従来の玩具の持つ上記の問題を解消するととも に、至極簡単な操作で玩具の目を変化させ、実質的に百面相ともいってよいほど の各種の表情の変化を玩具の顔に付与することのできる優れた人形、動物などの 玩具を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、この考案の人形、動物などの玩具は、 人形、動物などを形象した玩具本体と、 この玩具本体の目の位置に磁石によって着脱できる複数の表面部材 とからなるもので、 これらの表面部材は、表面に形成する目の形状や位置などを相違させ、玩具本 体に対して取替え使用することによって、顔の表情を変えるようにしたこと を特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案の人形、動物などの玩具は、人形や動物などを形作っている玩具本体 と、この玩具本体の目の部分に保持される表面部材とからなるもので、玩具本体 は基本的には目によって顔に表情が与えられ人形や動物の玩具であるが、その種 類や大きさには特に制限はなく、縫いぐるみ玩具であってもよく、また、キャラ クタとして評判の高い玩具も好ましく用いることができる。

【０００７】 表面部材は、この磁石に吸着される磁着性材料で形成し、また、前記玩具本体 の目の部分に磁石を設けたもので、玩具本体に設ける磁石は、玩具本体の目の位 置に形成した凹部の中央に薄型のマグネットなどからなる磁石を設けたものであ る。

【０００８】 この表面部材は、目の黒目の部分や瞼の形状や位置などの図柄を表面に描出し た対をなす部材の複数組からなるもので、これら表面部材の表面に描出する前記 の黒目や瞼の形状や位置などの図柄は、それぞれに相違させているものである。 なお、玩具本体には、この表面部材の複数を整理して収納する所定の部分を設 けることが望ましい。

【０００９】

【作用】

この考案の人形、動物などの玩具は、玩具本体の目の位置に、磁石で着脱でき る表面部材を保持させたもので、通常は一般の玩具として遊ぶことができるとと もに、目の部分を異なった複数の表面部材から選んで取り替えることによって、 玩具の表情に多くの変化を与えて百面相玩具として飽きることなく遊ぶことがで き、玩具本体に対して磁石で着脱できるので、幼児なども簡単にも着脱して自分 好みの表情の玩具に変身させて遊ぶことができる。

【００１０】

【実施例】 以下、この考案に係る人形、動物などの玩具の実施例を、添付の図面に基づい て説明すると、図１は熊の縫いぐるみ玩具を表した正面図で、熊を形象した玩具 本体１は、耳３，３を付けた顔２と、前足４，４、後足５，５と図面では表れな いボディとからなっている。

【００１１】 顔２の中央よりやゝ下の部分に、両目を構成する円形の表面部材６，６があり 、この表面部材６，６には、円の中心より偏った表面に黒の目玉７，７が描かれ ている。

【００１２】 玩具本体１の目の部分には、上記の表面部材６，６を嵌め込むことができる凹 部８，８が形成されており、この凹部８，８の中央に図の点線で示す磁石９，９ が固定されている。

【００１３】 表面部材６，６は、鉄などの素材を配合したシート材によって前記磁石９，９ に磁着されるもので、凹部８，８に嵌入して磁石９，９で保持されて目玉７，７ によって縫いぐるみの顔２に愛らしい表情を与えている。

【００１４】 この表面部材６，６は、磁石９，９によって縫いぐるみの顔２に対して着脱自 在となっているので、表面の図柄が異なった各種の表面部材を用意し、これらを 取り替えることによって、縫いぐるみの顔２に種々な表情を与えるものである。

【００１５】 図２は、表面部材の表面の種々な図柄の例を示し、（ａ）は山形の瞼の線１０ によって縫いぐるみに優しい表情を、（ｂ）のようにこれを逆さにすれば伏目勝 ちの表情を与えることができる。 また、（ｃ），（ｄ）のように、 前記目玉７，７の取付位置を替えて取り付けることによって、縫いぐるみに滑稽 な表情を与えることができる。 また、（ｅ）および（ｆ）のような瞼の線１１によって、他の表情をそれぞれ 与えることができる。 さらに、図３で例示するように、前記（ａ）〜（ｆ）の表面部材の一方を他の 表面部材の一方と組み合わせることにより、一層変化に富んだ表情を得ることが できる。

【００１６】 なお、この縫いぐるみは、玩具本体１の体の部分に形成したポケット１２の中 に前記複数の表面部材を収納することができるようになっているので、表面部材 による散らかりや紛失を防ぐことができる。

【００１７】

【考案の効果】

この考案の人形、動物などの玩具は、玩具本体の目の部分に磁石で着脱できる 表面部材を保持させたもので、通常は一般の玩具として楽しく遊ぶことができる と共に、目の部分の異なったものを複数の表面部材の中から選んで取り替えるこ とによって、玩具の表情に多くの変化を与えて百面相玩具として飽きることなく 遊ぶことができる。 なお、この表面部材は、玩具本体に対して磁石で着脱できるので、幼児なども 簡単にも着脱して自分好みの表情の玩具に変身させて遊ぶことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】熊の縫いぐるみ玩具の正面図である。

【図２】表面部材の種々な態様を示すものである。

【図３】表面部材の他の態様を示すものである。

【符号の説明】

１ 玩具本体 ２ 顔 ３ 耳 ４ 前足 ５ 後足 ６ 表面部材 ７ 目玉 ８ 凹部 ９ 磁石 １０，１１ 瞼の線 １２ ポケット

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】人形、動物などを形象した玩具本体と、 この玩具本体の目の位置に磁石によって着脱できる複数
   の表面部材とからなるもので、 これらの表面部材は、表面に形成する目の形状や位置な
   どを相違させ、玩具本体に対して取替え使用することに
   よって、顔の表情を変えるようにしたことを特徴とする
   人形、動物などの玩具。
2. 【請求項２】前記表面部材が、 目の黒目の位置を相違させているものであることを特徴
   とする請求項１に記載の人形、動物などの玩具。
3. 【請求項３】前記表面部材が、瞼の線の形状や位置を相
   違させているものであることを特徴とする請求項１に記
   載の人形、動物などの玩具。
4. 【請求項４】前記玩具が、 縫いぐるみ玩具であることを特徴とする請求項１〜３の
   いずれかに記載の人形、動物などの玩具。
5. 【請求項５】前記表面部材の複数が、 玩具本体の所定の部位に保持されるものであることを特
   徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の人形、動物な
   どの玩具。