JP3081956B2 - カセット式射出成形金型装置 - Google Patents

カセット式射出成形金型装置

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JP3081956B2
JP3081956B2 JP07234945A JP23494595A JP3081956B2 JP 3081956 B2 JP3081956 B2 JP 3081956B2 JP 07234945 A JP07234945 A JP 07234945A JP 23494595 A JP23494595 A JP 23494595A JP 3081956 B2 JP3081956 B2 JP 3081956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カセット式射出成形金型
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの射出成形品は、金属より
も軽く、複雑な形状の物品が量産可能であるため種々の
部材として用いられるとともに、所望の色彩の着色品が
得られることから、装飾性の面からも重要な地位を占め
ている。
【0003】ところで、射出成形品の着色法を大別する
と、原料となる樹脂材(ペレット)を予め所望の色彩の
顔料で着色しておき、これをホッパーから射出成形機に
供給する方法や無着色のペレットをホッパーから射出成
形機に供給するのに並行してリキッドカラーを注入し、
射出成形機内でスクリューコンベアで撹拌しながら均一
に着色する方法等が採用されている。
【0004】いずれにしても同一の金型で成形品の着色
を変更(色替え)する場合には、前段の着色(A色)と
後段の着色(B色)とが混合してはならないから、B色
の成形品を成形する前にA色を完全に排出(パージ)し
てB色の樹脂が完全に出るようにしておく必要がある。
【0005】パージ作業は、例えばノズルを金型から後
退させ、A色をスプルーブッシュの入口を目がけて射出
することが行なわれていた。しかしこの方法では、パー
ジされた樹脂がスプルーブッシュの入口に溜るので、こ
れを手作業で取り除く作業が必要でるため、色替え作業
の自動化を困難にしていた。
【0006】これについての対策の第1例として、本出
願人は先にパージ作業の際に、ノズルと金型との間に遮
蔽板を進入させ、パージされた樹脂を遮蔽板に当て、そ
こから落下させて回収容器に回収するようにすることを
提案している(特昭59−48739号公報)。
【0007】さらに本出願人は、第2例として、A色の
成形数量があるカウント数に到達した後にA色の樹脂材
の供給を停止し、B色の樹脂材の供給を開始する信号を
発する検出手段と、ノズルの後退信号を発し、ノズル後
退後にパージされた樹脂材を受ける遮蔽板を前進させ、
さらに所定回数の自動パージ後にこの遮蔽板を後退させ
る駆動手段とを含む連続自動成形可能な射出成形装置を
提案している(実公昭62−37707号公報)。
【0008】また、第3例として、無色のペレットにリ
キッドカラーを注入して所望の着色成形品を得る射出成
形装置における色替え方法が、例えば特公平2−570
07号公報により提案されている。
【0009】この提案の概要は、A色の成形終了後、B
色を供給する前に射出成形材のスクリューに最大の背圧
を印加して原料に対する押出し圧を大とし、連続射出成
形させるとともに、リキッドカラーを通常の射出成形時
よりも増量して両者を混合状態でミキシングノズルより
押し出しして射出成形機の先端間隙部をクリーニングす
る。次いで背圧を落し、ミキシングノズルを閉塞した状
態でリキッドカラーを注入し、スクリューを後退させて
計算状態とし、再びミキシングノズルから押し出すよう
にして、ケーシングとスクリューとの間のクリーニング
を一気に行なうようにしたプロセスを所定回数反復して
速やかに色替えするものである。
【0010】
【発明の解決しようとする課題】上記従来技術の第1例
では、パージ作業に作業者の介入を必要とするため、色
替えの自動化に適さない短所がある。また第2例では、
色替えの自動化が進んでいる反面において、そのための
種々の手段を具備しなければならないため、コスト上の
問題がある。さらに第3例の場合には、念入りなパージ
が行なわれるので、色替えのためのパージ材の無駄が少
なくなり、かつ色替えの効率が向上する反面において、
構成及び操作が複雑化するため、コスト上昇の問題があ
る。
【0011】そこで本発明の目的は、既設のカセット金
型自動交換装置を利用して色替えの際には、パージ用金
型に交換してパージすることにより、色替え作業を自動
化できるカセット式射出成形金型装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、射出成形機のベースプレートに交換可
能なカセット金型を装着することにより成形作業を行な
うカセット式射出成形金型装置において、第1の色の成
形樹脂から第2の色の成形樹脂に色替えするときに、パ
ージ用樹脂の供給中には成形品用カセット金型よりもシ
ョットボリュームの大きいパージ用カセット金型に交換
してパージ作業を行なうことによりパージ作業の迅速化
を実現したところに特徴がある。
【0013】また、本発明は、射出成形機のベースプレ
ートに交換可能に装着されるカセット金型と、カセット
金型を開閉する型開閉手段と、このカセット金型に成形
樹脂を供給する射出手段と、このカセット金型を自動交
換する型交換手段と、このカセット金型によって成形さ
れる成形品の色を変更するための色替え手段と、各手段
を制御する制御回路とを備え、この制御回路は、第1の
色の成形樹脂から第2の色の成形樹脂に色替えするとき
に、型交換手段によって成形品用カセット金型を当該成
形品用カセット金型よりもショットボリュームの大きい
パージ用カセット金型に交換させるとともに、色替え手
段によって第1の色の成形樹脂からパージ用樹脂に切り
替えさせてパージ作業を行ない、再び型交換手段によっ
てパージ用カセット金型を成形品用カセット金型に交換
させるとともに、色替え手段によってパージ用樹脂から
第2の色の成形樹脂に切り替えさせて成形作業を行なう
ように制御することにより、色替え作業を含む射出成形
作業の自動化を実現しているところに特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の射出成形装
置の構成を示すもので、型開閉手段1と射出手段2及び
色替え手段3とからなる射出成形機の基本的構成に、カ
セット金型を自動交換する型交換手段4を備え、これら
の各手段は、制御回路(CPU)5によって制御可能に
してある。制御回路5には、予め成形のためのプログラ
ム及び色替え用のプログラムを記憶してある記憶回路6
が記憶データを授受可能に接続してある。
【0015】型開閉手段1は、成形装置本体(図示略)
に備え付けてあるシリンダによって、図2,3に示すよ
うなカセット式射出成形金型装置の可動側金型を進退さ
せることによって型開き及び型締め動作をするようにし
てある。
【0016】射出手段2は、これも成形装置本体に設け
られたホッパーから供給された樹脂材(ペレット)を加
熱して溶融状態で送り出すケーシングと、ケーシングの
先端に設けられた射出用ノズルとからなる。なお、ケー
シング内にはスクリューコンベアが設けてあり、ペレッ
トがこのスクリューコンベアによって送り出される途中
で加熱されて溶融樹脂化するようになっている。
【0017】色替え手段3は、既に着色してあるペレッ
トを収容する2つ以上のホッパーと、パージ用樹脂を収
容するホッパーを組み合わせてなるホッパー群と、これ
らのホッパーの供給路を切り替える切替え手段とからな
る。第1の色の樹脂からパージ用樹脂に切り替え、パー
ジ用樹脂を供給することによりケーシング内及び射出ノ
ズル内に残っている第1の色の樹脂を完全に払拭した
ら、第2の色の樹脂に切り替えて供給可能な構成にして
ある。
【0018】型交換手段4は、カセット金型をそれぞれ
のベースプレートに設けられたカセット金型収納凹部に
自動着脱可能なカセット金型の自動交換装置である。
【0019】制御回路5は、図示しない外部の入力手段
から入力された成形指令信号によって上記した各手段を
制御するためのものであり、予め記憶回路6に記憶させ
てあるデータを授受することによって各手段を制御可能
である。
【0020】図2は、本発明のランナーと成形品(製
品)を分離して回収可能な典型的な3プレート方式のカ
セット式射出成形金型装置を型開き状態において上方か
らみた断面図である。
【0021】図2に示すように、本発明に係るカセット
式射出成形金型装置は、固定側金型Pと可動側金型Qと
からなり、両金型P,Qに異なる成形品Wを成形するご
とに異なるキャビティ部11d,12dを有する複数の
カセット金型11,12が交換可能に挿着してある。
【0022】固定側金型Pと可動側金型Qは、型締めの
際に固定側金型P側に固着してある4本のガイド軸21
(図2には1本だけ図示)が可動側金型Q側の可動側ベ
ースプレート20に設けられている4個のガイド軸受2
0a(図2には1本だけ図示)に挿通してガイドされ
る。
【0023】まず初めに、固定側金型Pについて説明す
る。固定側取付板13の前面(図面左側)には固定側受
板14が固着されており、この固定側受板14の前面に
は、ランナーストリッパープレート15および固定側ベ
ースプレート16がその順に配設されている。
【0024】固定側取付板13には、スプルー22aが
形成されたスプルーブッシュ22がロケートリング23
を介して取り付けてある。スプルーブッシュ22には成
形機のノズル(図示せず)が嵌合する。また、固定側取
付板13には4本のサポート軸24が固着してある(図
2には1本だけ図示)。固定側取付板13にはその先端
部がアンダーカット状に形成されていて固定側カセット
金型11のランナー部11fに至っているランナーロッ
クピン25が取り付けてある。固定側ベースプレート1
6およびランナーストリッパープレート15には、4個
のサポート軸受15a,16a(図1には1個だけ図
示)が各々設けられている。固定側ベースプレート16
およびランナーストリッパープレート15の4個のサポ
ート軸受15a,16aに、4本のサポート軸24が各
々挿通しており、これによって固定側ベースプレート1
6およびランナーストリッパープレート15は、固定側
取付板13および固定側受板14に対してスライド自在
に軸支されている。
【0025】この実施の形態においては、固定側ベース
プレート16には、その厚み方向に所定の間隔をおいて
左右方向に2列、上下方向に2段の合計4個の固定側カ
セット金型収納凹部16bが同一矩形断面形状で開けら
れている。その固定側カセット金型収納凹部16bに
は、固定側カセット金型11が挿着してある。固定側カ
セット金型11は、固定側ベースプレート16に前つば
部11bが係止した状態で、固定側ベースプレート16
の裏面側に面方向上下に固定側カセット金型収納凹部1
6bとオーバーラップする形で形成させているキー溝1
6cに固定キー26が挿置してあり、この固定キー26
に後つば部11cが係止されて固定してある。
【0026】固定側カセット金型11には、成形面にラ
ンナー部11fより通じているゲート部11eが形成さ
れており、このゲート部から型締め時に形成されるキャ
ビティ部11d,12dに溶融樹脂が充填される。ま
た、固定側カセット金型11の前つば部11bには、型
面の対角線上に2本(1本だけ図示)のガイドピン11
aが植設されており、後述する可動側カセット金型12
のガイド孔12aと対向しており、固定側金型Pおよび
可動側金型Qの開閉時にカセット金型単位で型の開閉ガ
イドを行なっている。
【0027】ランナーストリッパープレート15と固定
側ベースプレート16の間には、数本の制限ボルト27
(図2には1本だけ図示)が貫設されている。この制限
ボルト27は両プレート15,16が一定の幅以上に開
かないように制限するものである。制限ボルト27の先
端部は、ランナーストリッパープレート15の前面にス
トップボルト27aによって移動を制限可能に取り付け
てあり、ランナーストリッパープレート15と固定側ベ
ースプレート16とを分離可能にしてある。
【0028】固定側ベースプレート16と可動側金型P
の可動側ベースプレート20とは引張リンク31,31
により連結されている。引張リンク31は、型締め状態
から型開きしていく際に、上述のランナーストリッパー
プレート15と固定側ベースプレート16との間が制限
ボルト27の範囲まで開き、固定側ベースプレート16
と可動側ベースプレート20との間がこの引張リンク3
1の範囲まで開ききったときに可動側金型Qの移動(固
定側金型Pから離れる方向)を固定側金型Pに伝えて、
固定側受板4に付勢されていたランナーストリッパープ
レート15を最後に移動させるものである。
【0029】次に、可動側金型Qについて説明する。可
動側金型Qは成形機の可動部材(図示せず)に取り付け
てあり、固定側金型Pに対して進退可能となっている。
可動側取付板17の前面(図面右側)には、スペーサブ
ロック18が当接しており、スペーサブロック18の右
側には、可動側受板19および可動側ベースプレート2
0がその順に当接してある。
【0030】固定側金型Pの固定側ベースプレート16
と同様に、可動側ベースプレート20にもその厚み方向
に所定の間隔をおいて左右方向に2列、上下方向に2段
の合計4個の可動側カセット金型収納凹部20bが同一
矩形断面状で開けられている。その可動側カセット金型
収納凹部20bには、可動側カセット金型12が装着さ
れている。固定側カセット金型11と同様に可動側カセ
ット金型12も可動側ベースプレート20に前つば部1
2bが係止した状態で、可動側ベースプレート20の裏
面側に面方向上下に可動側カセット金型収納凹部20b
とオーバーラップする形で形成されているキー溝20c
に固定キー32が挿置してあり、この固定キー32に後
つば部12cが係止されて固定されている。
【0031】可動側カセット金型12は、底板12f、
受板12g、スペーサプレート12h、第1の型板12
iおよび第2の型板12jをこの順で固着して構成して
ある。底板12fは受板12gに対して左右方向に長く
なっており、この部分が後つば部12cとなっている。
第2の型板12jは前つば部12bに相当し、第2の型
板12jにはキャビティ部12dが形成してあり、コア
ピン12eが取り付けてある。また、第2の型板12j
には、上述の固定側カセット金型11のガイドピン11
aと対向する位置にガイドブッシュ12aが設けてあ
る。
【0032】可動側カセット金型12内には第1の突き
出し機構が設けられている。第1の突き出し機構は第1
のエジェクタープレート12k,12lと第1のエジェ
クタープレート12k,12lに固定されている第1の
エジェクターピン12mおよびリターンピン(図示せ
ず)から構成されている。第1の突き出し機構はスペー
サプレート12hの内部に形成された空間に収められて
いて、第1のエジェクターピン12mがこの空間と第2
の型板12jのキャビティ部12dとを結ぶ貫通孔にス
ライド自在に軸支されており、キャビティ部12dに形
成された成形品Wを突き落とすことが可能である。この
空間と第2の型板12jのキャビティ部12d以外の部
分には、リターンピンが第1のエジェクターピン12m
と同様に設けられていて、このリタンーピンの第1のエ
ジェクタープレート12k,12lと第1の型板12i
との間に、圧縮コイルばねからなる戻しばね(図示せ
ず)が設けてあり、第1のエジェクタープレート12
k,12lを後退する方向へ付勢している。
【0033】第1の突き出し機構を進退させるため、可
動側取付板17と可動側受板19との間にスペーサブロ
ック18によって設けられている空間に第2の突き出し
機構が配設されている。第2の突き出し機構は、第2の
エジェクタープレート33a,33bとこれらのエジェ
クタープレートに固定されている第2のエジェクターピ
ン34およびリターンピン(図示せず)から構成されて
いる。第2の突き出し機構は、第2のエジェクターピン
34が可動側受板19に穿設された透孔19aおよび可
動側カセット金型12の底板12f、受板12gに穿設
された透孔12nより進入して第1のエジェクタープレ
ート12k,12lを突き出し可能に配設されている。
リターンピンには戻しばねが設けてあり、第2のエジェ
クタープレート33a,33bを後退する方向へ付勢し
ている。
【0034】可動側取付板7のほぼ中央部には透孔17
aが設けられており、成形機のエジェクターロッドが進
退可能である。
【0035】次に動作を説明する。初めに、ホッパーに
第1の色の樹脂からなるペレットを供給し、制御回路5
に成形指令信号Sを入力すると、色替え手段3によって
この樹脂の入ったホッパーを選択してから制御回路は型
開閉手段1である成形機本体のシリンダを起動して可動
側金型Qを進退させる(図1参照)。成形機本体のシリ
ンダによって可動側金型Qが右進し、固定側カセット金
型11と可動側カセット金型12の前面同士が当接して
型締め状態となる。型締めによって両型のパーティング
ライン面には、キャビティ部11d,12dによって区
画されたキャビティが形成される。このキャビティに
は、ランナー部11fが連通しており、スプルーに嵌合
した射出ノズルから射出された成形樹脂を射出可能にな
る。
【0036】型締めした時点で、制御回路5から射出手
段2に射出の命令信号を出力すると第1の色(例えば
黒)の樹脂が射出ノズルから射出され、スプルー22
a,ランナー部11fおよびゲート部11eを経由して
キャビティ内に充填される。
【0037】所定のキュアリングタイムをとった後に、
可動側金型Qを後退させて型開き動作に移ると、成形品
が可動側カセット金型のキャビティ部12d内に残され
た状態にゲート切りが行なわれ、ランナーと成形品とが
分離する。さらに可動側金型Qが後退すると、可動側取
付板の透孔17aからエジェクターロッド(図示せず)
が突き出され、第2のエジェクタープレート33a,3
3bの背後から、エジェクタープレートの後退を阻止し
て相対的に前進させる。第2のエジェクター機構の相対
的前進により、第1のエジェクター機構も運動して前進
する。すなわち、第2のエジェクター機構のエジェクタ
ーピン34によって、第1のエジェクター機構のエジェ
クタープレート12k,12lが前進し、エジェクター
ピン12mをキャビティ部12dの底部から突出させ
て、図2に2点鎖線で示してあるように成形品Wを金型
外に突き出す。
【0038】可動側金型Qの後退により、固定側金型P
は、図示してない圧縮コイルばねによってランナースト
リッパープレート15と固定側ベースプレート16とが
優先的に開き始め、ランナーロックピン25によってラ
ンナーがランナーストリッパープレート15の前面に残
された状態となる。
【0039】さらに可動側金型Qが後退して引張リンク
31によって固定側ベースプレート16を前進させる
と、ランナーがカセット金型11から脱出し、ランナー
部11fから除去される。ここで再び、型開閉手段1で
あるシリンダによってシリンダを前進させて型締めし、
次の射出成形動作に移る。
【0040】このようにして第1の色(黒色)の樹脂の
成形品を成形したら、次に第2の色(例えば白色)の樹
脂の成形品の成形に移る。A色からB色の変更(色替
え)は、制御回路5から色替え手段3に色替えの命令信
号を出力することより開始される(図1参照)。
【0041】色替え手段3の動作開始と同時に、制御回
路5は型交換手段4に成形品用カセット金型11,12
からパージ用カセット金型101,102への交換命令
を出力する。
【0042】図3に示すように、パージ用カセット金型
101,102は、可動側カセット金型102のキャビ
ティ部102dを成形用金型のそれよりも大きくしてあ
り、ショットボリュームが大きくなるようにしてある。
また、図示はしないがキャビティ部を固定側カセット金
型101にも設ければ、さらにショットボリュームが大
きくなるのは明きらかである。
【0043】型交換手段4は、4個の固定側カセット金
型11を予め一体になるように固定した状態で把持し、
固定キー26をキー溝16cから抜き出すことにより固
定側金型Pへの固定から解放し、固定側ベースプレート
16の固定側カセット金型収納凹部16bから取り出し
て、カセット金型収納手段(図示せず)へ移送して収納
する。次いでカセット金型収納手段からパージ用カセッ
ト金型101を取り出して、固定側カセット金型収納凹
部16bに挿入し、固定キー26をキー溝16cに挿置
して固定する。同様に、4個の可動側カセット金型12
を予め一体になるように固定した状態で把持し、固定キ
ー32をキー溝20cから抜き出すことにより可動側金
型Qへの固定から解放し、可動側ベースプレート20の
可動側カセット金型収納凹部20bから取り出して、カ
セット金型収納手段(図示せず)へ移送して収納する。
次いでカセット金型収納手段からパージ用カセット金型
102を取り出して、可動側カセット金型収納凹部20
bに挿入し、固定キー32をキー溝20cに挿置して固
定する。
【0044】次に型開閉手段1によって型締めすると、
パージ用カセット金型102と固定側のカセット金型1
1とのパーティングライン面に成形品用カセット金型よ
りもショットボリュームが大きいパージ用キャビティが
形成される。パージ用キャビティに射出手段2である射
出ノズルから、パージ専用樹脂を射出させ、これに樹脂
を充填する。パージ専用樹脂を大きなショットボリュー
ムのパージ用キャビティに射出することにより、ここで
固化したパージ用樹脂の成形品Wpは、2点鎖線で示し
てあるように、実際の成形品よりも数倍の大きさになっ
ている。このため、ケーシング内及び射出ノズル内の第
1の色の樹脂は、通常の成形のための射出回数の数分の
1の回数のパージングによって払拭され、第2の色の樹
脂に切り替える準備ができ上がる。そして、パージング
によって成形された成形品はキャビティ内で固化される
ため、通常の成形品と同様の手順で、つまり既設の成形
品取り出し装置を利用して排出でき、また通常の成形品
と同様の表面光沢を有するものとなるので、着色の変化
を容易に把握可能であり、正確な着色の管理ができる。
【0045】パージ用カセット金型によるパージ専用樹
脂の射出によるパージ作業が終了すると、再び、型交換
手段4によってパージ用カセット金型101,102と
成形品用カセット金型11,12とを交換する。以後は
型開閉手段1及び射出手段2によって射出成形動作を繰
返して第2の色の樹脂を射出して第2の色の成形品を成
形する。
【0046】なお、上記した色替え手段3は着色してあ
る樹脂のホッパーを切り替えるようにしたものである
が、これを無色のペレットにリキッドカラーを注入する
ようにした着色法を採用する場合には、リキッドカラー
の供給パイプの接続を切り替えるようにしてもよい。
【0047】また、上述の実施の形態においては、パー
ジ用カセット金型として、固定側カセット金型および可
動側カセット金型をペアで交換することによってパージ
作業を行なっているが、キャビティ部の形成に支障がな
い場合は、可動側カセット金型の方だけを成形用カセッ
ト金型12からパージ用カセット金型102に交換する
ことによってパージ作業を行なえば、固定側カセット金
型11をパージ用カセット金型101に交換する時間が
省略できサイクルタイムのアップが可能となり、型交換
によるロスタイムの減少を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の構成によれば、成形品用カセッ
ト金型を当該成形品用カセット金型よりもショットボリ
ュームが大きいパージ用カセット金型に交換してパージ
作業を行なうため、成形作業用の成形品取り出し装置等
をそのまま利用して通常の成形作業と同様の手順でパー
ジ作業を行なうことが可能になり、パージ作業用の特別
な装置を設ける必要がない。また、パージ用樹脂のショ
ットボリュームを大きくしているため迅速にパージ作業
が可能である。
【0049】さらに、本発明をカセット金型を自動交換
する型交換手段を備えたものに適用すると、既設の型交
換手段をそのまま利用可能であるため、パージ用カセッ
ト金型と成形品用カセット金型との交換及びその逆の交
換が特別の設備を要することなしに行なうことができる
ので、低コストで色替えが可能になる。さらに、この型
交換手段とともに型開閉手段、射出手段、色替え手段を
制御回路で制御するようにしてあるので、色替え作業の
自動化が実現し、射出成形作業の能率が向上するなどの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すシステムブロック図であ
る。
【図2】カセット式射出成形金型装置に成形品用カセッ
ト金型を装着してある状態を示す断面図である。
【図3】カセット式射出成形金型装置にパージ用カセッ
ト金型を装着してある状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 型開閉手段 2 射出手段 3 型交換手段 4 色替え手段 5 制御回路 11, 12 成形品用カセット金型 16, 20 ベースプレート 101,102 パージ用カセット金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機のベースプレートに交換可能
    なカセット金型を装着することにより成形作業を行なう
    カセット式射出成形金型装置において、第1の色の成形
    樹脂から第2の色の成形樹脂に色替えするときに、パー
    ジ用樹脂の供給中には成形品用カセット金型よりもショ
    ットボリュームの大きいパージ用カセット金型に交換し
    てパージ作業を行なうことを特徴とするカセット式射出
    成形金型装置。
  2. 【請求項2】 射出成形機のベースプレートに交換可能
    に装着されるカセット金型と、 上記カセット金型 を開閉する型開閉手段と、 記カセット金型に成形樹脂を供給する射出手段と、 上記カセット金型を自動交換する型交換手段と、上記カセット金型 によって成形される成形品の色を変更
    するための色替え手段と、 上記各手段を制御する制御回路とを備え、 上記制御回路は、第1の色の成形樹脂から第2の色の成
    形樹脂に色替えするときに、上記型交換手段によって成
    形品用カセット金型を当該成形品用カセット金型よりも
    ショットボリュームの大きいパージ用カセット金型に交
    換させるとともに、上記色替え手段によって上記第1の
    色の成形樹脂からパージ用樹脂に切り替えさせてパージ
    作業を行ない、再び上記型交換手段によって上記パージ
    用カセット金型を上記成形品用カセット金型に交換させ
    るとともに、上記色替え手段によって上記パージ用樹脂
    から上記第2の色の成形樹脂に切り替えさせて成形作業
    を行なうように制御することを特徴とするカセット式射
    出成形金型装置。
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