JP3320301B2 - レンズの射出圧縮成形方法 - Google Patents

レンズの射出圧縮成形方法

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/581Devices for influencing the material flow, e.g. "torpedo constructions" or mixing devices

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を射
出圧縮成形してレンズ(主として、眼鏡レンズ)を成形
するレンズの射出圧縮成形方法に関する。詳しくは、高
品質なレンズを成形することができるレンズの射出圧縮
成形方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、熱可塑性樹脂から眼鏡レンズを成形
する装置として、内部にレンズ成形用キャビティを有す
る金型と、この金型を型締めする型締装置と、原料樹脂
を可塑化する可塑化装置(たとえば、プランジャ方式や
インラインスクリュ方式など)と、この可塑化装置によ
って可塑化された溶融樹脂を導入したのちノズルを通じ
て前記金型のレンズ成形用キャビティ内に射出充填する
射出シリンダとを備えた構造の射出圧縮成形装置が知ら
れている。
【0003】このような構造の射出圧縮成形装置におい
て、レンズを成形する場合、可塑化装置によって原料樹
脂を可塑化し、その溶融樹脂を射出シリンダ内に導入し
て計量したのち、ノズルを通じて金型内のレンズ成形用
キャビティ内に射出充填し、こののち、型締装置によっ
て金型を型締めしてレンズ成形用キャビティ内の溶融樹
脂を圧縮し、レンズを成形している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の射出
圧縮成形装置によってレンズを成形した場合、図6に示
すように、成形品の中央部分に線条痕が残る不良が見ら
れた。線条痕とは、レンズの表面部よりもむしろ、内部
に見られるもので、樹脂の射出の履歴の一種と考えられ
る。キャビティ内では、金型に一番近い部分から冷却さ
れ、表面と内部の厚肉部分とに差異が生じることにより
発生するものと推定される。つまり、冷却のアンバラン
スから生じるものと考えられる。従って、過度にこの線
条痕が強いものは、光学レンズ(とくに、眼鏡レンズ)
には不適である。とくに、周縁部に対して中央部の厚み
が厚いプラス度数のレンズや中心厚が2mm以上のマイ
ナス度数のレンズの場合には、線条痕がより顕著に現れ
る現象が多かった。
【0005】本発明の目的は、このような成形品の不良
をなくし、高品質なレンズが得られるレンズの射出圧縮
成形方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来装置に
よる不良原因を究明すべく、成形条件を変えて実験を行
った。この中で、溶融樹脂を射出シリンダ内に導入して
一定時間経過したのちに射出したところ、線条痕のない
成形品が得られた。このことから、射出シリンダ内に導
入されたときの溶融樹脂は、射出シリンダ内壁に接する
外側と中心部とで温度差が生じているが、一定時間おく
ことによって温度分布が均一化され(射出シリンダ内に
挿入された線状ヒータやバンドヒータなどによって)、
それによって線条痕が消えたものと推定される。そこ
で、本発明者は、溶融樹脂の温度分布を均一化するため
に、溶融樹脂を混練する機能を有するミキシングノズル
を用いたところ、上述した不良がない成形品を得ること
ができた。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】また、本発明のレンズの成形方法は、内部
にレンズ成形用キャビティを有する金型と、この金型を
型締めする型締装置と、原料樹脂を可塑化する可塑化装
置と、この可塑化装置によって可塑化された溶融樹脂を
導入したのちノズルを通じて前記金型のレンズ成形用キ
ャビティ内に射出充填する射出シリンダとを備えたレン
ズの射出圧縮成形装置を用いてレンズを成形するレンズ
の成形方法において、中心厚が周縁厚より大きい偏肉差
のあるプラス度数のレンズ、または、中心厚が2mm以
上のマイナス度数のレンズ成形に、前記ノズルとして、
内部に溶融樹脂を混練するミキシング素子を有するミキ
シングノズルを用いたことを特徴とする。
【0012】これによっても、可塑化装置によって可塑
化され射出シリンダ内に導入された溶融樹脂は、その射
出シリンダから射出される際、ミキシング素子を有する
ミキシングノズルによって混練され、温度分布が均一化
されるから、つまり、キャビティには温度分布が均一化
された溶融樹脂が充填されるから、線条痕などが生じな
い高品質なレンズを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態にかか
るレンズ(メニスカス形状の眼鏡レンズ)の射出圧縮成
形装置を示している。なお、ここで成形される眼鏡レン
ズの材料は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)や
PC(ポリカーボネート)などの熱可塑性樹脂である。
前記射出圧縮成形装置は、射出成形金型50を有する型
締装置60と、原料樹脂を可塑化する可塑化装置70
と、この溶融樹脂を計量して前記射出成形金型50内に
射出充填する射出装置80とから構成されている。
【0014】前記型締装置60は、固定ダイプレート6
1と、この固定ダイプレート61に複数本のタイバー6
2を介して固定されかつ型締めシリンダ63を搭載した
シリンダ固定プレート64と、前記タイバー62に沿っ
て昇降自在に設けられ前記型締めシリンダ63のピスト
ンロッド65に連結された可動ダイプレート66とから
構成されている。固定ダイプレート61と可動ダイプレ
ート66との間には前記射出成形金型50が取り付けら
れている。
【0015】前記可塑化装置70は、ホッパ71から投
入された原料樹脂をスクリュ72で送りながらヒータ7
3で可塑化する可塑化シリンダ74によって構成されて
いる。なお、スクリュ72は油圧モータ75によって回
転される。前記射出装置80は、内部にプランジャ81
を有する射出シリンダ82と、この射出シリンダ82の
プランジャ81を摺動(上下動)させる油圧シリンダ8
3とから構成されている。射出シリンダ82の先端(上
端)には、溶融樹脂を混練するミキシング素子を有する
ミキシングノズル85が取り付けられている。また、射
出シリンダ82の外周上部位置には、バンドヒータ86
が巻かれている。
【0016】前記ミキシングノズル85は、図2に示す
ように、筒状のノズル本体91を有する。ノズル本体9
1内には、先端(上端)から順にアタッチメント92、
ミキシングヘッド93およびスリーブ94が着脱自在に
挿入されている。前記アタッチメント92には、その中
心軸方向に沿って直径が約3mm程度の射出孔92A
と、その射出孔92Aの直径より大きな直径を有する収
納孔92Bとがそれぞれ形成されている。収納孔92B
内には、補助混練筒95が収納されている。補助混練筒
95の先端面には、図3に示すように、直径が約1mm
程度の4つの混練孔95Aが補助混練筒95の軸を中心
とする同一円周上の90度間隔位置に軸と平行に形成さ
れている。前記ミキシングヘッド93は、スリーブ93
Aと、このスリーブ93A内に収納され外周面に互いに
交差するように配置された多条の螺旋溝や軸と平行な多
数の平行溝を有するミキシング素子93Bとから構成さ
れている。
【0017】図4は前記射出成形金型50の断面図、図
5は図4のV−V線断面図である。同射出成形金型50
は、図4に示すように、パーティングラインPLにおい
て上下に型分割される上型(可動型)1と下型(固定
型)2とを備え、これらの間に2個の眼鏡レンズ成形用
キャビティ3が形成されている。上型1の型本体4は、
インサートガイド部材5および型板6,7からなる。下
型2の型本体8は、インサートガイド部材9および型板
10からなる。各インサートガイド部材5,9の内部に
は、前記キャビティ3を形成するインサート11,12
がパーティングラインPLに対して直角方向へ摺動可能
に収納されている。
【0018】前記下型1の型本体8は、前記固定ダイプ
レート61上に固定された型取付部材15に固定されて
いる。前記上型1の型本体4は、上部材16Aと下部材
16Bとからなる型取付部材16に図5に示すボルト1
7で連結されているとともに、型本体4と型取付部材1
6との間にはボルト17の外周に挿入された皿ばね17
Aが介装されている。型取付部材16は、前記可動ダイ
プレート66に固定され、型締めシリンダ63の下向き
型締め力が作用するようになっている。
【0019】前記型本体4と型取付部材16との間に
は、隙間Sが設けられるようになっており、型本体4と
型取付部材16とはガイドピン18でガイドされながら
隙間S分だけ上下に開閉するようになっている。また、
前記型取付部材15の下方には図示しない寸開きシリン
ダが配置され、この寸開きシリンダにより型取付部材1
6が型締めシリンダの型締め力に抗して押し上げられる
ことにより、隙間Sが形成されるようになっている。
【0020】前記型取付部材16には、下向きの油圧シ
リンダ19が上下動自在に設けられている。油圧シリン
ダ19のピストン20に連結されたピストンロッド21
は、シリンダ19の下面に固定されたバックインサート
22内を貫通し、その先端にT字クランプ部材23を備
えている。T字クランプ部材23は、前記インサート1
1の上端面に形成されたT字溝24に係脱自在に係合さ
れている。前記型取付部材15には、上向きの油圧シリ
ンダ26が設けられている。油圧シリンダ26のピスト
ン27に連結されたピストンロッド28は、型取付部材
15内を貫通し、その先端にT字クランプ部材29を備
えている。T字クランプ部材29は、前記インサート1
2の下端面に形成されたT字溝30に係脱自在に係合さ
れている。
【0021】前記油圧シリンダ19の上端には受圧部材
32が固定されている。型取付部材16に形成された孔
33から挿入されたエジェクトロッド34により受圧部
材32が押し下げられると、油圧シリンダ19、バック
インサート22およびインサート11も押し下げられ、
キャビティ3で成形されたレンズが上型1および下型2
の型分割時に突き出されるようになっている。前記上型
4および型取付部材16の中央には、エジェクトピン3
5が上下動自在に配置されている。エジェクトピン35
の上端には受圧部材36が固定されている。型取付部材
16に形成された孔37から挿入されたエジェクトロッ
ド38により受圧部材36が押し下げられると、エジェ
クトピン35が押し下げられる。
【0022】前記受圧部材32には、エジェクトリター
ンピン39の外周に巻回されたばね40のばね力が上向
きに作用している。なお、受圧部材36にも、図示して
いないが、エジェクトリターンピンの外周に巻回された
ばねのばね力が上向きに作用している。従って、エジェ
クトロッド34,38が上昇すると、受圧部材32,3
6も上昇して旧位に復帰するようになっている。
【0023】次に、本実施形態における作用を説明す
る。まず、成形しようとするレンズの種類に応じて、イ
ンサート11,12を交換する。インサート11,12
の交換にあたっては、型取付部材16を含む上型1を上
昇させて、下型2から型分割させる。また、油圧シリン
ダ19のピストンロッド21を下降させるとともに、油
圧シリンダ26のピストンロッド28を上昇させ、これ
らピストンロッド21,28の先端に取り付けられたT
字クランプ部材23,29をインサートガイド部材5,
6から突出させる。
【0024】新たに上型1および下型2の型本体4,8
に装着されるインサート11,12を、図示しないロボ
ットのアームで保持しながら水平移送させ、インサート
11,12のT字溝24,30をT字クランプ部材2
3,29に係合させる。こののち、油圧シリンダ19の
ピストンロッド21を上昇させてインサート11を引き
上げ、また、油圧シリンダ26のピストンロッド28を
下降させてインサート12を引き下げる。これにより、
インサート11,12はインサートガイド部材5,6に
嵌合される。このようにして、プラスレンズの成形の場
合には、中心肉厚が周辺部より厚いキャビティ3を有す
るインサートに、また、マイナスレンズの成形の場合に
は、中心肉厚が周辺部より薄いキャビティ3を有するイ
ンサートにそれぞれ交換する。
【0025】さて、レンズの成形にあたっては、図4お
よび図5に示す状態に型閉じする。つまり、型締めシリ
ンダ63によって上型1を下降させ、上型1の型板6が
下型2の型板10に接し、かつ、皿ばね17Aが圧縮さ
れない状態に型閉じする。この状態では、隙間Sは最大
寸開き量(約15mm)に設定されている。次に、寸開
き量(圧縮代)を設定する。このとき、プラスレンズの
成形では0.8mm以下の寸開き量Sを設定する。マイ
ナスレンズの成形では0.8mmより大きい寸開き量S
を設定する。つまり、マイナスレンズ成形時の圧縮代
を、プラスレンズ成形時の圧縮代より大きく設定する。
【0026】次に、溶融樹脂を射出充填する。これに
は、可塑化装置70によって可塑化された溶融樹脂を射
出装置80の射出シリンダ82内に導入して計測したの
ち、プランジャ81の上昇によりミキシングノズル8
5、スプールブッシュ47のスプール48およびランナ
49を通じてキャビティ3内に充填する。ここで、溶融
樹脂がミキシングノズル85を通過するとき、溶融樹脂
は、まず、ミキシングヘッド93で混練されて温度分布
が均一化され、続いて、補助混練筒95の混練孔95A
を通過するとき、その混練孔95Aの出口、すなわち、
収納孔92Bの空間内で、各混練孔95Aから細やかな
渦巻状になって吹き出し、収納孔92Bから射出孔92
Aへと絞られることにより、更に混練されて温度分布が
より均一化される。これにより、溶融樹脂の流動性が向
上されるため、左右のキャビティ3で充填バランスがア
ンバランスになることがなく、しかも、各キャビティ3
には温度分布が均一化された溶融樹脂が充填されるか
ら、線条痕などが生じない高品質なレンズが得られる。
【0027】次に、プラスレンズの成形、たとえば、プ
ラス2.00ディオプトリ(外形75mm、中心厚4.
2mm、コバ厚1.00mm)の成形の場合には、溶融
樹脂の射出充填完了後、ノズル85を閉じ(なお、閉じ
る機構については、本件出願人の実公平7−27140
号、特公平5−44893号、特公平5−30608号
のノズルシャット機構を参照)、続いて、加圧(圧縮)
する。一方、マイナスレンズの成形の場合には、溶融樹
脂の射出充填完了前に加圧(圧縮)を開始する。具体的
には、射出すべき溶融樹脂の約90〜95%が射出され
たとき、型締めシリンダ63により加圧を開始する。最
後に、ノズル85を閉じる。このようにして、プラスレ
ンズまたはマイナスレンズを成形したのち、これらのレ
ンズをエジェクトする。
【0028】従って、本実施形態によれば、内部に溶融
樹脂を混練するミキシング素子を有するミキシングノズ
ル85を用いたので、可塑化装置70によって可塑化さ
れた溶融樹脂を射出装置80の射出シリンダ82によっ
てキャビティ3内に充填する際、射出シリンダ82から
射出される溶融樹脂の温度分布を均一化できる。よっ
て、キャビティ3には温度分布が均一化された溶融樹脂
が充填されるから、線条痕などが生じない高品質なレン
ズを得ることができる。
【0029】また、ミキシングノズル85は、多数の混
練溝を有するミキシング素子93Bを内部に備えたミキ
シングヘッド93と、ノズル軸方向に沿って複数の混練
孔95Aを有する補助混練筒95とを備えているので、
溶融樹脂は、ミキシングヘッド93で混練されて温度分
布が均一化され、続いて、補助混練筒95の混練孔95
Aを通過するとき更に混練されて温度分布がより均一化
されるから、温度分布がない状態に混練できる。しか
も、補助混練筒95の混練孔95Aの数や孔径を変えれ
ば、溶融樹脂の混練度合いとともに射出抵抗も変化させ
ることができるから、これらの値を適当な値に設定する
ことにより、充分な混練を維持しつつ、充分な射出速度
も確保できる。
【0030】その結果、溶融樹脂の流動性が向上される
ため、左右のキャビティ3で充填バランスがアンバラン
スになることがなく、しかも、各キャビティ3には温度
分布が均一化された溶融樹脂が充填されるから、線条痕
などが生じない高品質なレンズを得ることができる。
【0031】以上述べた実施形態において、ミキシング
ノズル85は、内部にミキシングヘッド93と補助混練
筒95とを有していたが、ミキシングヘッド93のみを
有する構造でもよい。また、ミキシングヘッド93の構
成についても、上述した実施形態で挙げた構造に限ら
ず、溶融樹脂を混練できる構造を備えているものであれ
ば、他の構造でもよい。また、補助混練筒95について
も、本体の長さ、または、混練孔95Aの数や孔径を使
用する樹脂の種類やレンズ形状に応じて任意に変えて使
用することが望ましい。また、混練がより必要な場合に
は、たとえば、中央部の肉厚が比較的厚いプラスレンズ
の成形の場合には、ミキシングノズル85内に挿入した
スリーブ94に代えて、ミキシングヘッド93と同様な
構造のミキシングヘッドを挿入するようにしてもよい。
【0032】また、上述した実施形態では、射出シリン
ダ82の外周にバンドヒータ86を設けたが、これに代
えて射出シリンダ82内に線状ヒータなどを挿入するよ
うにしてもよい。あるいは、その両者を設けるようにし
てもよい。また、成形時の圧縮代を、型本体4と型取付
部材16との間に形成した寸開き量により設定するよう
にしたが、他の金型を用いてもよい。たとえば、キャビ
ティ3内に突出するキャビティコアを設け、このキャビ
ティコアの位置から圧縮代を設定したのち、キャビティ
コアをキャビティ3内に突出させることにより圧縮する
ようにした構造の金型を用いてもよい。
【0033】また、上述した実施形態では、寸開き量
を、プラスレンズの場合には0.8mm以下、マイナス
レンズの場合には0.8mmより大きい寸法に設定した
が、これらの数値はレンズの特性などに応じて任意に決
定すればよい。また、上述した実施形態では、マイナス
レンズ成形時において、溶融樹脂を約90〜95%射出
した時点で寸開き量Sの圧縮を開始するようにしたが、
このときの%もキャビティ3の容積、樹脂の種類、レン
ズの特性などに応じて任意に決定すればよい。
【0034】また、上述した実施形態では、眼鏡レンズ
の射出圧縮成形装置について説明したが、必ずしも眼鏡
レンズに限られるものでなく、他のレンズ一般に利用で
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明のレンズの射出圧縮成形方法によ
れば、溶融樹脂を混練するミキシング素子を有するミキ
シングノズルを用いたので、溶融樹脂の温度分布を均一
化できる結果、高品質なレンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる射出圧縮成形装置
を示す図である。
【図2】同上実施形態のミキシングヘッドノズルを示す
断面図である。
【図3】図2の III−III 線断面図である。
【図4】同上実施形態の射出成形用金型を示す断面図で
ある。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来の問題点を示すレンズの図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 眼鏡レンズ成形用キャビティ 50 射出成形用金型 60 型締装置 70 可塑化装置 82 射出シリンダ 85 ミキシングノズル 93 ミキシングヘッド 93B ミキシング素子 95 補助混練筒 95A 混練孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/20 B29C 45/46 - 45/58 B29C 45/70 - 45/78 B29D 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にレンズ成形用キャビティを有する
    金型と、この金型を型締めする型締装置と、原料樹脂を
    可塑化する可塑化装置と、この可塑化装置によって可塑
    化された溶融樹脂を導入したのちノズルを通じて前記金
    型のレンズ成形用キャビティ内に射出充填する射出シリ
    ンダとを備えたレンズの射出圧縮成形装置を用いてレン
    ズを成形するレンズの成形方法において、 中心厚が周縁厚より大きい偏肉差のあるプラス度数のレ
    ンズ、または、中心厚が2mm以上のマイナス度数のレ
    ンズ成形に、前記ノズルとして、内部に溶融樹脂を混練
    するミキシング素子を有するミキシングノズルを用いた
    ことを特徴とするレンズの成形方法。
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