JP3081588U - 脚折りたたみテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 面が短く小さなテーブルであっても、脚を長
くし面位置を高く固定でき、且つ脚の折りたたみが安全
に且つ簡便に行えるテーブルを提供するものである。 【解決手段】 台座Ａと、折りたたみ可能な脚とからな
るテーブルにおいて、架板３で連結され対をなす主脚１
の、対向側面に長孔６が貫設され、取付金具４で台座Ａ
の底面に回動自在に取付けられた主脚１と、主脚１内に
上下動自在に内装された伸縮脚２と、主脚内片端部のブ
ロックと、伸縮脚２との間に設けられた発條を介装した
支管と、片端が台座Ａに取付け金具で回動自在に設けら
れ、他端は主脚１内の伸縮脚２に取付け固定されるとと
もに、この固定部が対向側面の長孔６を移動可能に設け
られた支板５とで構成され、主脚を起こせば伸縮脚が主
脚内から突出して伸び、主脚を折りたためば、伸縮脚は
主脚内に嵌収納されることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、キャンプ場などの野外施設で多く使用されている脚折りたたみテー ブルに係り、特に折りたたみ脚を主脚と伸縮自在な脚とで構成して、小型ながら 脚が長い、面位置の高いテーブルを提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の一般的なテーブルは、たたまれている脚を引き起こして組み立て使用 するもので、脚の長さは折りたたまれている長さそのものであった。 したがって、高い面位置のテーブルを必要とすれば長い脚を必要とし、長い脚を 折りたたんでおくためには面の長い大きなテーブルを必要としていた。 つまり、従来のテーブルでは、面の長い大きなテーブルでなければ高い面位置 のテーブルは望めなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

折りたたまれている脚を引き起こして組み立て使用されるこの種のテーブルの 欠点は、面位置の高いテーブルを求めれば、面の長い大きなテーブルでなければ ならなかった。キャンプ場などの野外施設で多く使用されることを考えれば、面 の長い大きなテーブルはその運搬がこの上なく不便で支障を来たしていた。 従来品が有するこれらの問題点に鑑み、本考案が解決しようとする点は、面が 短く小さなテーブルであっても、脚を長くし面位置を高く固定でき、その上脚の 折りたたみが安全に且つ簡便に行えるテーブルを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案の脚折りたたみテーブルは、台座と、この台 座の底面両端に取付けられた折りたたみ可能な脚とから形成される椅子において 、架板で連結されニ脚で一対を形成し、対向側面に長孔が貫設されていて、且つ 内片端部にブロックが設けられ、取付金具で台座の底面両端に回動自在に取付け られた主脚と、主脚内に上下動自在に嵌内装された伸縮脚と、 主脚内片端部のブロックと、主脚に嵌内装された伸縮脚との間に設けられた発 條を介装した支管と、 片端が台座に取付け金具で回動自在に設けられ、他端は主脚内の伸縮脚に取付 け固定されるとともに、この固定部が前記対向側面の長孔を移動可能に設けられ た支板とで構成されている。

【０００５】 本考案の脚折りたたみテーブルは以上のように構成されているから、 台座に回動自在に設けられている主脚を引き起こせば、主脚は徐々に直立して行 くこととなり、これに伴い主脚内に嵌収納されている伸縮脚が突出して伸び、脚 の全体長が長くなる。 逆に主脚を折りたためば、伸縮脚は主脚内に嵌収納され脚全体長が短くなるこ と を特徴としている。

【０００６】 これら一連の脚伸縮の作動は、対向側面に貫設された長孔と、主脚内に嵌収納 された伸縮脚端部に取付けられ、他端部が台座に回動自在に取付け金具で設けら れた支板と、主脚内端部のブロックと、前記伸縮脚との間に設けられた発條を介 装した支管とが、とりわけ重要な要素となっている。 つまり、主脚を引き起こせば、台座に回動自在に取り付けられている支板も徐 々に倒伏状態から立ちあがり、これに伴い発條の反発力で伸縮脚が主脚から突出 して伸び出し、伸縮脚と支板との固定部（取付け部）は前記長孔を下方から上方 に移動する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の脚折りたたみテーブルの実施の形態について、以下に図面を参照し説 明する。 図１は本考案に係る脚折りたたみテーブルの要部を示し、テーブルは台座Ａと 脚Ｂとから形成されている。 台座Ａには主脚１が取付け金具４で、支板５は取付け金具１０で、それぞれ回 動自在に取付けられている。 主脚１は、架板３で連結してニ脚を一対として形成され、その対向側面には長 孔６が貫設されており、その内には伸縮脚２が上下動自在に嵌収納されている。 支板５の他端は、前記対向側面の長孔６を自在に移動可能に主脚１内に嵌収納 された伸縮脚２の下端に一体的に固定されている。 図中矢印は、主脚１が回動自在であること、伸縮脚が上下動し伸縮自在である ことを示すとともに、主脚の回動によって伸縮脚が上下動して伸縮することを示 している。

【０００８】 図２は主脚が折りたたまれる途中を示すもので、主脚１の倒伏状態の進行に合 わせ、支板５もまた倒伏状態を呈し、伸縮脚２に固定されている該支板端部の固 定部１１の長孔における位置は上方Ｃから下方Ｄに移動するとともに、伸縮脚も 同時にその移動距離分、主脚に嵌収納される。

【０００９】 図３は、図２の状態から台座に主脚が接するまでおりたたんだ状態を示してい て、伸縮脚２に固定されている支板の固定部１１の長孔における位置は完全に下 方Ｄに移動している。 図４は主脚内を説明するもので、主脚内片端にはブロック７が設けられ、この ブロック７と伸縮脚２間に発條９を介装した支管８が設けられている。前記説明 の支板５は、この支管８が設けられた伸縮脚２の端部に取付け固定され、その固 定部１１は長孔６を移動自在となっている。

【００１０】 図５及び図６は、主脚１を折りたたむときの支板５と伸縮脚２との作動状態を 示すもので、主脚１は取付け金具４で、支板５は取付け金具１０で、共に台座Ａ に回動自在に設けられており、支板５の他端は主脚内に嵌収納されている伸縮脚 の下端に固定され、この固定部１１が主脚側面に貫設された長孔６を移動自在に 取付けられている。したがって、図５のように主脚が起こされた状態のとき、支 板５の固定部１１は長孔の上方Ｃに位置し、伸縮脚は最大限に伸び、脚Ｂは最大 長を呈する。 一方、図６のように主脚１が折りたたまれたときは、支板の固定部１１は長孔 の下方Ｄに位置し、伸縮脚のほとんどが主脚内に嵌収納されて伸びは最小で、脚 Ｂの長さは最小長を呈する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上説明のような構成を有しているので、主脚を引き起こせば、該脚 は徐々に直立して行き、これに伴って主脚内に嵌収納されている伸縮脚が突出伸 長し脚全体が長くなる。逆に主脚を折りたためば、伸縮脚は主脚内に嵌収納され 脚全体長が短くなる。したがって本考案によれば、面の長い大型でなくとも面位 置の高い（脚の長い）テーブルを提供する事ができるので、運搬を要する屋内用 のテーブルとしては最適である。 更に、特別な操作を要せず、主脚の折りたたみによって脚全体の長さを変える ことができるばかりでなく、一旦突出伸張された脚は、常時、支管に介装された 発條によって上方に押し上げられているため、脚の立ち上げは安定した状態を保 持する効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による脚折りたたみテーブルの要部であ
る脚の取付け及びその折りたたみ作動説明図である。

【図２】図１の状態から脚を折りたたみ開始した状態を
示すものである。

【図３】図２から更に脚折りたたみを進め、折りたたみ
が完了した状態での本考案テーブルの脚部を示す図であ
る。

【図４】本考案要部の主脚内部構成を説明する一部切欠
図である。

【図５】

【図６】本考案における脚折りたたみ時における支板と
伸縮脚との作動を説明する図である。

【符号の説明】

Ａ台座 Ｂ脚 Ｃ（長孔）上方 Ｄ（長孔）下方 １主脚 ２伸縮脚 ３架板 ４取付け金具 ５
支板 ６長孔 ７ブロック ８支管 ９発條 １０取付け金具
１１固定部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】台座Ａと、この台座の底面両端に取付け
   られた折りたたみ可能な脚Ｂとから形成される椅子にお
   いて、 架板３で連結されニ脚で一対を形成し、対向側面に長孔
   ６が貫設されていて、且つ内片端部にブロック７が設け
   られ、取付金具４で台座Ａの底面両端に回動自在に取付
   けられた主脚１と、 主脚１内に上下動自在に嵌内装された伸縮脚２と、 主脚内片端部のブロック７と、主脚に嵌内装された伸縮
   脚２との間に設けられた発條９を介装した支管８と、 片端が台座Ａに取付け金具１０で回動自在に設けられ、
   他端は主脚１内の伸縮脚２に取付け固定されるととも
   に、この固定部１１が前記対向側面の長孔６を移動可能
   に設けられた支板５とで構成され、 主脚を起こせば伸縮脚が主脚内から突出して伸び、主脚
   を折りたためば、伸縮脚は主脚内に嵌収納されることを
   特徴とした脚折りたたみテーブル。