JP3081408B2 - 肥料散布機 - Google Patents

肥料散布機

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JP3081408B2
JP3081408B2 JP05135313A JP13531393A JP3081408B2 JP 3081408 B2 JP3081408 B2 JP 3081408B2 JP 05135313 A JP05135313 A JP 05135313A JP 13531393 A JP13531393 A JP 13531393A JP 3081408 B2 JP3081408 B2 JP 3081408B2
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充生 松本
一司 深田
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株式会社タカキタ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタの後部に装着
して、スピンナー円板を駆動回転させることにより肥料
を飛散させて散布する構成の肥料散布機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最初に、この種の肥料散布機の構造と、
その散布作用について説明する。図1は、トラクタTの
後部に肥料散布機Sを装着して、肥料散布を行っている
状態を示す図であり、図2は、この肥料散布機Sの断面
図であり、図3は、肥料の散布作用を説明するための図
である。主として図2において、粒状の肥料Mを充填す
るための肥料ホッパー1は、支持フレーム2に固定支持
されていて、この肥料ホッパー1の底板部1aの直下に
スピンナー円板3が水平面内において回転可能に配設さ
れている。このスピンナー円板3の上面には、複数のス
ピンナー羽根4が放射方向に沿って取付けられている
(図3参照)。また、このスピンナー円板3の外側にお
ける肥料の非飛散域には、板材を円弧状にわん曲させた
スピンナーカバー5が配設され、これによりスピンナー
円板3の外周部の肥料飛散域に飛散開口6(図3参照)
が形成される。このスピンナーカバー5は、肥料の散布
方向を補佐的に制御する機能を有する。なお、一般的に
「スピンナーカバー」と言った場合には、スピンナー円
板3の直上に所定の間隔をおいて配置されて、スピンナ
ー円板3に対して天板としての機能を果たす円板状の部
材を含むものであるが、本発明との関係においては、こ
の円板状の部材は特別の機能を果たさないので、説明を
簡単にするために、本明細書においては、「スピンナー
カバー」を上記のように用いる。また、肥料ホッパー1
の底板部1aの下面には、シャッター板7が密着して設
けられている。このシャッター板7は、シャッター開閉
ロッド8を介してシャッター開閉レバー9に連結され、
このレバー9を操作して、肥料ホッパー1の底板部1a
に設けられた肥料落下口11と、シャッター板7に設け
られた肥料落下口12とを合致させると、肥料ホッパー
1内の肥料Mは、各肥料落下口11,12を通って、駆
動回転されているスピンナー円板3の上に落下して、こ
のスピンナー円板3の遠心力、及びこれに取付けられた
スピンナー羽根4から受ける反力により、トラクタTの
進行方向Pに対して後方に散布される。また、スピンナ
ー円板3の回転中心に設けられているスピンナー軸13
は、ユニバーサルジョイント14を介して入力軸15に
伝達されたトラクタTの動力により駆動回転され、この
スピンナー軸13の上端部は、前記肥料ホッパー1の底
部に入り込んでいて、この部分にかく拌アジテータ16
が取付けられている。なお、図2において、17は、入
力軸15からスピンナー軸13に回転力を伝達するため
のベベルギア対を示し、18は、このベベルギア対17
を収納しているギアボックスを示す。
【0003】次に、図3を参照にして、上記した肥料散
布機Sの肥料の散布作用について説明する。肥料ホッパ
ー1の底板部1aに設けられた肥料落下口11からスピ
ンナー円板3の上に落下した肥料Mの粒Maは、このス
ピンナー円板3の回転作用によって遠心力を受けると共
に、このスピンナー円板3から摩擦力を受けて、スピン
ナー円板3の上をスピンナー羽根4に沿って転がりなが
ら、スピンナー円板3の外周縁である投てき点Bまで移
動させられる。その後に、この肥料Mの粒Maは、前記
投てき点Bにおいて、スピンナー円板3の回転による遠
心力F1 と、スピンナー羽根4から受ける反力F2 との
合力Fの方向に投てきされる。なお、図3において、Q
は、スピンナー円板3の回転方向を示す。
【0004】肥料ホッパー1の肥料落下口11からスピ
ンナー円板3の上に落下される無数の肥料の粒Maの粒
径、比重などが同一であって、しかもスピンナー円板3
の上への落下位置、落下速度などの落下条件も同一であ
れば、肥料の粒Maの落下点Aから、その投てき点Bま
でのスピンナー円板3の回転角度αは一定であって、全
ての肥料の粒Maは、投てき点Bから投てきされること
になる。しかし、現実には、肥料の粒Maの粒径、比重
などのばらつき、スピンナー円板3に対する肥料の粒M
aの落下位置のばらつきなどが主原因となって、スピン
ナー円板3の外周縁における肥料の粒Maの投てき点
は、「B’」から「B”」の範囲においてばらつきを生
ずる。この投てき点B’から同B”の範囲が、肥料Mの
飛散域であって、この肥料飛散域において形成される角
度βが飛散角度となる。上記したスピンナーカバー5
は、スピンナー円板3の外周部における上記肥料飛散域
を除く肥料の非飛散域に配設されて、肥料Mの散布方向
を補佐的に制御している。そして、肥料落下口11から
スピンナー円板3の上に落下した肥料Mの粒Maは、上
記飛散角度βの範囲内において不規則に分布しながら後
方に散布される。このため、散布された肥料Mの散布量
を調べると、一般には図4に示されるような分布となっ
て、肥料の粒Maの投てき点の確率に対応して、作業中
心(C)における散布量が最大となり、これから両端に
向かって漸次散布量が少なくなるために、最大散布幅
(W1)に比較して有効散布幅(W2)が狭く、しかも作業
中心(C)の部分に濃い山ができて、散布肥料の分布が
不均一であるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の肥料散布機の有する問題点に鑑み、肥料の散布方向
を補佐的に制御しているスピンナーカバーに着目し、こ
のスピンナーカバーを揺動させたり、その両端部にダン
パー板を回動可能に連結することにより、散布肥料の分
布を均一にして、その散布精度を高めることを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、肥料が充填された肥
料ホッパーの底板部の直下にスピンナー円板がスピンナ
ー軸を中心にして水平面内において回転可能に配設さ
れ、該スピンナー円板の外周部の外側における肥料の非
飛散域に円弧状のスピンナーカバーが配設されて、該ス
ピンナー円板の外周部の肥料飛散域に飛散開口が形成さ
れており、前記スピンナー円板を駆動回転させて、前記
肥料ホッパーの底板部に設けられた肥料落下口からスピ
ンナー円板上に落下した肥料を、該スピンナー円板の回
転作用によって前記飛散開口から投てきさせて肥料を散
布する構成のトラクタに装着して使用される肥料散布機
において、駆動手段によって前記スピンナーカバーを前
記スピンナー軸を中心にして往復揺動運動させて、該ス
ピンナーカバーの両端部を中立時における肥料飛散域の
両端部に交互に侵入させるように構成したことである。
また、その第2の手段は、同様の肥料散布機において、
前記スピンナーカバーの両端部にそれぞれダンパー板を
水平面内において回動可能に連結し、駆動手段により各
ダンパー板を互いに同期させて往復回動運動させて、各
ダンパー板を中立時における肥料飛散域の両端部に交互
に侵入させるように構成したことである。
【0007】
【発明の作用】前者においては、駆動手段によってスピ
ンナーカバーをスピンナー円板の回転中心であるスピン
ナー軸を中心にして往復揺動運動させると、このスピン
ナーカバーの両端部が中立時における肥料飛散域の両端
部に交互に侵入して、この肥料飛散域において形成され
る肥料の飛散角度が刻々変化し、スピンナーカバーを固
定した場合に比較して、スピンナーカバーの揺動角度分
だけ肥料の飛散角度が小さくなる。これにより、肥料飛
散域の両端部における肥料の散布量が、スピンナーカバ
ーを固定した場合に比較して著しく少なくなって、肥料
の最大散布幅に比較してその有効散布幅が広くなると同
時に、有効飛散域における散布肥料の分布も均一とな
る。また、後者においても、駆動手段により各ダンパー
板を互いに同期させて往復回動運動させると、各ダンパ
ー板が中立時における肥料飛散域の両端部に交互に侵入
して、肥料の飛散角度が刻々変化し、スピンナーカバー
を固定した場合に比較して、ダンパー板の回動角度に対
応した角度だけ肥料の飛散角度が小さくなる。
【0008】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。なお、上記した「従来の技術」の項目で説明
した部分と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避
けて、本発明の特徴的部分についてのみ説明する。最初
に、請求項1に記載の発明について説明する。図5は、
揺動するスピンナーカバー5が中立位置を通過する状態
におけるスピンナー円板3とスピンナーカバー5との平
面図である。この図5において、スピンナー円板3の外
側の非飛散域に配設されているスピンナーカバー5は、
スピンナー軸13を中心にして揺動可能となって支持フ
レーム2に支持されている。このスピンナーカバー5の
外周面には、ガイドローラステー21がスピンナー円板
3の半径方向に沿って固設されている。このガイドロー
ラステー21の先端部には、連結ピン22を介してガイ
ドローラ23が回転可能に支承されている。ベースフレ
ーム24には、電動モータ25が固定されていて、この
電動モータ25の出力軸26にクランクアーム27の一
端部が一体に取付けられている。前記ベースフレーム2
4における前記電動モータ25と所定の間隔をおいた部
分には、スライドリンク28の一端部が支点ピン29を
介して連結され、連結リンク31の両端部がそれぞれ連
結ピン32,33を介して前記クランクアーム27の先
端部、及び前記スライドリンク28の中央部に連結され
ている。また、スライドリンク28の中央部から先端部
にかけて長穴28aが形成され、この長穴28aに前記
ガイドローラ23が嵌合されている。なお、ベースフレ
ーム24は、前記支持フレーム2の適所に固定されてい
る。よって、電動モータ25の出力軸26を連続回転さ
せると、クランクアーム27が出力軸26と一体となっ
て回転して、スライドリンク28は支点ピン29を中心
にして所定角度内において往復回動運動を行う。このよ
うにして、スライドリンク28が往復回動運動すると、
その中央部から先端部にかけて設けられた長穴28aに
ガイドローラ23が嵌合されているために、スピンナー
カバー5は、所定の揺動角でもってスピンナー軸13を
中心にして往復揺動運動を行う。
【0009】次に、図5ないし図11を参照にして、ス
ピンナーカバー5が往復揺動運動を行う肥料散布機の作
用について説明する。電動モータ25は連続回転してい
て、上記リンク機構を介してスピンナーカバー5を往復
揺動運動させていると共に、肥料ホッパー1の肥料落下
口11を通った肥料Mは、連続回転しているスピンナー
円板3の上に落下して、このスピンナー円板3の回転作
用によって後方に散布されている。図5は、スピンナー
カバー5が中立位置を通過する状態であって、肥料Mの
飛散角度(β)が最大となっていて、肥料ホッパー1の
肥料落下口11からスピンナー円板3の上に落下した肥
料Mは、飛散角度βを形成しながら後方に散布される。
従って、スピンナーカバー5が中立位置における散布肥
料の分布は、このスピンナーカバー5を固定した場合と
同じであって、図4に示されるようになる。
【0010】ここで、スピンナーカバー5の全揺動角を
(2γ)とすると、図6は、スピンナーカバー5が中立
位置から角度(γ)だけ揺動して、一方の揺動端に達し
た状態であって、スピンナーカバー5の一方の端部5a
は、上記飛散角度βを形成している中立時の肥料飛散域
の一端部に揺動角(γ)だけ侵入していると共に、その
他方の端部5bは、中立時の肥料飛散域に対して揺動角
(γ)だけ退避している。よって、この状態における肥
料の飛散角度(β’) は、スピンナーカバー5の端部5
aが中立時の肥料飛散域に侵入した揺動角(γ)分だけ
当初の飛散角度(β)に比較して小さくなっていると共
に、スピンナーカバー5の揺動によって刻々変化する飛
散角度のうち最も小さいものである。この結果、肥料の
飛散域は、図4に示される中立時と比較して、スピンナ
ーカバー5の一方の端部5aの側は削られるが、他方の
端部5bの側はそのままとなるため、図6に示される状
態における散布肥料の分布は、図9に示されるようにな
る。このため、肥料の有効散布幅(W2') の一端は、肥
料の最大散布幅(W1') の一端から開始される。
【0011】このように、スピンナーカバー5が中立位
置から一方の揺動端に向けて揺動すると、肥料の飛散角
度は刻々小さくなって、その揺動端において最も小さく
なる(飛散角度β’)。図6に示されるように、スピン
ナーカバー5が一方の揺動端に達すると、このスピンナ
ーカバー5は逆方向に揺動して、図7に示される中立位
置に至るまでは、肥料の飛散角度は刻々大きくなる。そ
して、スピンナーカバー5が、図7で示される中立位置
を超えて更に同方向に揺動すると、上記した現象とは逆
に、スピンナーカバー5の一方の端部5aは、上記飛散
角度βを形成している中立時の肥料飛散域から退避する
と共に、その他方の端部5bは、中立時の肥料飛散域の
他端部に侵入する。スピンナーカバー5が他方の揺動端
に達すると、図8に示されるように、この状態における
肥料の飛散角度(β”)は、スピンナーカバー5の端部
5bが中立時の肥料飛散域に侵入した揺動角(γ)分だ
け当初の飛散角度(β)に比較して小さくなる。この結
果、肥料の飛散域は、図4に示される中立時と比較し
て、スピンナーカバー5の一方の端部5aの側はそのま
まであるが、他方の端部5bの側は削られるために、図
8に示される状態における散布肥料の分布は、図10に
示されるようになる。このように、肥料の有効散布幅
(W2') の他端は、肥料の最大散布幅(W1') の他端で
終わっている。
【0012】このようにして、スピンナー円板3の外周
部の肥料の非飛散域に配設されているスピンナーカバー
5を所定の揺動角度でもって往復揺動運動させると、こ
のスピンナーカバー5の両端部5a,5bが、中立時の
肥料飛散域の両端部に交互に侵入して、肥料の飛散角度
が刻々変化し、肥料飛散域の両端部における肥料の散布
量が、スピンナーカバー5を固定した場合に比較して著
しく少なくなる。これにより、図11に示されるよう
に、最大散布幅 (W1") に比較して有効散布幅 (W2")
が広くなると共に、有効飛散域における肥料分布も均一
となって、散布肥料の分布状態が大幅に改善される。
【0013】また、図12に示されるように、上記実施
例において、電動モータ25の出力軸26の回転運動を
スピンナーカバー5の往復揺動運動に変換するためのリ
ンク機構を構成している各リンク部材のうち、連結リン
ク31の一端部を連結するための複数の連結穴34a,
34b,34cをスライドリンク28に設けておいて、
スライドリンク28に対する連結リンク31の連結位置
を変更可能にすると、スピンナー軸13を中心とするス
ピンナーカバー5の揺動角度を調整できる。この例で
は、支点ピン29に近い連結穴34a,34b,34c
を選択する程、スピンナーカバー5の揺動角度は大きく
なる。このように、スピンナーカバー5の揺動角度を変
更可能にすると、肥料の散布幅を調整できて、圃場の広
さに応じた肥料の散布作業が可能となる。
【0014】図13は、上記した電動モータ25を作動
させる回路の一例を示すものであって、電動モータ25
として直流モータが使用され、電源35としてトラクタ
のバッテリーが使用され、電源スイッチ36が設けられ
ている。この回路に可変抵抗器37を設けると、この抵
抗値を変化させることにより、電動モータ25の回転数
を変化させられる。これにより、スピンナーカバー5の
単位時間当たりの揺動数を変化させられて、スピンナー
カバー5の揺動数をトラクタの作業速度に適合させるこ
とができる。
【0015】上記実施例では、スピンナーカバー5を揺
動させるための駆動源として、電動モータを使用してい
るが、図14に示されるものは、前記入力軸15から取
り出した動力によって、クランクアーム41を回転さ
せ、このクランクアーム41の連続回転をリンク機構を
介してスピンナーカバー5の往復揺動運動に変換する例
である。即ち、縦軸42の上端部にクランクアーム41
が取付けられて、横軸43の回転は、ベベルギア44,
45を介して前記縦軸42に伝達される。一方、この横
軸43に取付けられた鎖歯車46と、前記入力軸15に
取付けられた鎖歯車47とに鎖48が掛けられ、入力軸
15の回転が横軸43に伝達されるようになっている。
【0016】更に、スピンナーカバー5の駆動源として
電動モータ25を使用する場合には、スピンナーカバー
5の揺動途中において、この電動モータ25を停止させ
て、このスピンナーカバー5を特定位置で停止させる
と、圃場端部、或いは図15に示されるように果樹園で
の樹幹部D等への側方散布が可能となる。
【0017】次に、請求項2に記載の発明について説明
する。図16に、その実施例が示されており、支持フレ
ーム2に対して固定されたスピンナーカバー5の両端部
にそれぞれダンパー板51,52が連結ピン53を介し
て水平面内において回動可能に連結されている。ベース
フレーム24に固定された電動モータ25の出力軸26
には、クランクアーム54が一体に取付けられていて、
連結リンク55,56の両端部は、それぞれクランクア
ーム54の先端部と、前記各ダンパー板51,52のア
ーム部51a,52aとに連結ピン57を介して連結さ
れている。よって、電動モータ25によってクランクア
ーム54を連続回転させると、各ダンパー板51,52
が連結ピン53を中心にして互いに同期して角度(γ)
だけ回動し、これにより各ダンパー板51,52は、自
身の中立位置における最大の飛散角度(β)を形成して
いる肥料飛散域の両端部に交互に侵入して、肥料の飛散
角度が刻々変化し、請求項1に記載の上記発明とほぼ同
様の作用が奏される。
【0018】
【発明の効果】本発明は、肥料散布機において、駆動手
段によってスピンナーカバーをスピンナー円板の回転中
心であるスピンナー軸を中心にして往復揺動運動させ
て、該スピンナーカバーの両端部を中立時における肥料
飛散域の両端部に交互に侵入させることにより、スピン
ナーカバーを固定した場合に比較して、スピンナーカバ
ーの揺動角度分だけ肥料の飛散角度が小さくなる。これ
により、肥料飛散域の両端部における肥料の散布量が、
スピンナーカバーを固定した場合に比較して著しく少な
くなって、肥料の最大散布幅に比較してその有効散布幅
が広くなると共に、有効飛散域における散布肥料の分布
も均一となって、肥料の散布状態が大幅に改善される。
また、固定されたスピンナーカバーの両端部にそれぞれ
ダンパー板を回動可能に連結して、駆動手段により各ダ
ンパー板を互いに同期させて往復回動運動させても、上
記とほぼ同様の作用が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタTの後部に肥料散布機Sを装着して、
肥料散布を行っている状態を示す図である。
【図2】肥料散布機Sの断面図である。
【図3】肥料の散布作用を説明するためのスピンナー円
板3とスピンナーカバー5との平面図である。
【図4】スピンナーカバー5を固定した場合の(或いは
揺動するスピンナーカバー5が中立位置を通過する場合
の)散布肥料の分布状態を示す図である。
【図5】揺動するスピンナーカバー5が中立位置を通過
する状態におけるスピンナー円板3とスピンナーカバー
5との平面図である。
【図6】揺動するスピンナーカバー5が一方の揺動端に
達した状態におけるスピンナー円板3とスピンナーカバ
ー5との平面図である。
【図7】揺動するスピンナーカバー5が中立位置を上記
と逆方向に向けて通過する状態におけるスピンナー円板
3とスピンナーカバー5との平面図である。
【図8】揺動するスピンナーカバー5が他方の揺動端に
達した状態におけるスピンナー円板3とスピンナーカバ
ー5との平面図である。
【図9】スピンナーカバー5が一方の揺動端に達した状
態における散布肥料の分布状態を示す図である。
【図10】スピンナーカバー5が他方の揺動端に達した
状態における散布肥料の分布状態を示す図である。
【図11】スピンナーカバー5を揺動させた場合におけ
る散布肥料の分布状態を示す図である。
【図12】スピンナー円板3と揺動角が可変なスピンナ
ーカバー5との平面図である。
【図13】電動モータ25を作動させるための回路図で
ある。
【図14】クランクアーム41を連続回転させるための
他の駆動機構を示す図である。
【図15】肥料の側方散布を行っている状態を示す平面
図である。
【図16】スピンナーカバー5の両端部にダンパー板5
1,52を連結した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
M:肥料 S:肥料散布機 T:トラクタ 1:肥料ホッパー 3:スピンナー円板 5:スピンナーカバー 11:肥料落下口 13:スピンナー軸 25:電動モータ(駆動手段) 51,52:ダンパー板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肥料が充填された肥料ホッパーの底板部
    の直下にスピンナー円板がスピンナー軸を中心にして水
    平面内において回転可能に配設され、該スピンナー円板
    の外側における肥料の非飛散域に、板材を円弧状にわん
    曲させたスピンナーカバーが配設されて、該スピンナー
    円板の外周部の肥料飛散域に飛散開口が形成されてお
    り、前記スピンナー円板を駆動回転させて、前記肥料ホ
    ッパーの底板部に設けられた肥料落下口からスピンナー
    円板上に落下した肥料を、該スピンナー円板の回転作用
    によって前記飛散開口から投てきさせて肥料を散布する
    構成の肥料散布機において、駆動手段によって前記スピ
    ンナーカバーを前記スピンナー軸を中心にして往復揺動
    運動させて、該スピンナーカバーの両端部を中立時にお
    ける肥料飛散域の両端部に交互に侵入させるように構成
    したことを特徴とする肥料散布機。
  2. 【請求項2】 肥料が充填された肥料ホッパーの底板部
    の直下にスピンナー円板がスピンナー軸を中心にして水
    平面内において回転可能に配設され、該スピンナー円板
    の外側における肥料の非飛散域に、板材を円弧状にわん
    曲させたスピンナーカバーが配設されて、該スピンナー
    円板の外周部の肥料飛散域に飛散開口が形成されてお
    り、前記スピンナー円板を駆動回転させて、前記肥料ホ
    ッパーの底板部に設けられた肥料落下口からスピンナー
    円板上に落下した肥料を、該スピンナー円板の回転作用
    によって前記飛散開口から投てきさせて肥料を散布する
    構成の肥料散布機において、前記スピンナーカバーの両
    端部にそれぞれダンパー板を水平面内において回動可能
    に連結し、駆動手段により各ダンパー板を互いに同期さ
    せて往復回動運動させて、各ダンパー板を中立時におけ
    る肥料飛散域の両端部に交互に侵入させるように構成し
    たことを特徴とする肥料散布機。
JP05135313A 1993-05-12 1993-05-12 肥料散布機 Expired - Lifetime JP3081408B2 (ja)

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