JP3081363B2 - 赤色半導体レーザ - Google Patents

赤色半導体レーザ

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JP3081363B2 JP04126982A JP12698292A JP3081363B2 JP 3081363 B2 JP3081363 B2 JP 3081363B2 JP 04126982 A JP04126982 A JP 04126982A JP 12698292 A JP12698292 A JP 12698292A JP 3081363 B2 JP3081363 B2 JP 3081363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザディスクプレー
ヤ等の光情報処理機器の光源として好適なAlGaInP系赤
色半導体レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】AlGaInP系赤色半導体レーザにおいて
は、図6に示す如くn-GaAs基板(1)上に、n-AlGaInPク
ラッド層(2)、GaInP活性層(3)、p-AlGaInPクラッド層
(4)、p-GaInPエッチングストッパー層(50)、及びリッ
ジ状のp-AlGaInPクラッド層(6)を形成すると共に、該
クラッド層(6)の上面にはp-GaInPコンタクト層(7)、
両側にはn-GaAs電流阻止層(8)(8)を形成し、更にこれ
らの層(7)(8)をp-GaAsキャップ層(9)で覆った、所謂
埋め込みリッジ構造が一般的である。
【0003】上記半導体素子には、n-GaAs基板(1)側に
n-電極(12)、p-GaAsキャップ層(9)側にp-電極(13)が設
けられ、両電極への通電によって、電流は、電流阻止層
(8)(8)によってクラッド層(6)のリッジ部(10)に狭窄
され、リッジ中央部の活性層(3)で発振が起こる。この
結果、略単一に近い横モードが得られるのである。
【0004】上記半導体素子の製造工程においては、n-
GaAs基板(1)上に、MOCVD法(有機金属化学気相成
長法)を用いた第1回目の結晶成長によって、n-AlGaInP
クラッド層(2)、GaInP活性層(3)、p-AlGaInPクラッド
層(4)、p-GaInPエッチングストッパー層(50)、p-AlGaI
nPクラッド層(6)、及びp-GaInPコンタクト層(7)を形
成し、ダブルヘテロ構造のウエハを得る。
【0005】次に、p-GaInPコンタクト層(7)及びp-AlG
aInPクラッド層(6)をエッチングして、リッジ部(10)を
形成する。この際、エッチングはp-GaInPエッチングス
トッパー層(50)にて停止し、p-AlGaInPクラッド層(4)
の厚さが所定値(例えば0.2μm)に規定される。
【0006】その、第2回目の結晶成長によって、リッ
ジ部(10)の両側にn-GaAs電流阻止層(8)(8)を形成す
る。更に第3回目の結晶成長によって、p-GaAsキャップ
層(9)を形成する。
【0007】従って、図6の半導体レーザ素子の作製に
は3回の結晶成長が必要となり、製造工程が複雑であ
る。
【0008】そこで、AlGaInP結晶とGaAs結晶のバンド
ギャップ差が大きいことを利用して、2回の結晶成長で
素子の作製が可能なヘテロバリアブロック構造の半導体
レーザが提案されている(JAPANESE JOURNAL OF APPLIED
PHYSICS Vol.27,No.12,pp.L2414-L2416(1988))。
【0009】該半導体レーザは、図7に示す如くn-GaAs
基板(1)上に、n-AlGaInPクラッド層(2)、GaInP活性層
(3)、リッジ部(10)を有するp-AlGaInPクラッド層(60)
を形成すると共に、リッジ部(10)上にはp-GaInPコンタ
クト層(7)を形成したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヘ
テロバリアブロック構造の半導体レーザ素子において
は、GaInPエッチングストッパー層を設けることが出来
ず、この結果、リッジ部(10)を形成する際のエッチング
深さを精度良く制御することが出来ない問題があった。
【0011】ヘテロバリアブロック構造にGaInPエッチ
ングストッパー層を設けることが出来ないのは、GaInP
層の介在によって、リッジ部(10)両側における電流ブロ
ック効果が消失するからである。
【0012】リッジ部(10)を形成する際のエッチング深
さの精度の低下は、リッジ部(10)両側のクラッド層(60)
の厚さのバラツキとなって現われ、これによって素子の
特性にもバラツキが生じることになる。
【0013】本発明の目的は、リッジ部を形成する際の
エッチング深さを精度良く制御することが出来る赤色半
導体レーザを提供することである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る赤色半導体レ
ーザは、n-GaAs基板(1)上に、n-AlGaInPクラッド層
(2)、GaInP活性層(3)、及びストライプ状のリッジ部
(10)を有するp-AlGaInPクラッド層が形成されると共
に、前記リッジ部(10)上にはp-GaInPコンタクト層(7)
が形成されており、前記p-AlGaInPクラッド層は、前記
リッジ部(10)を有する上層(6)と均一厚さの下層(4)か
ら構成され、両層間には、該クラッド層よりもアルミニ
ウム組成比の大きなp-AlGaInPエッチング制御層(5)を
介装したものである。
【0015】
【作用】上記半導体レーザ素子の作製において、第1回
目の結晶成長の後、p-GaInPコンタクト層(7)及びp-AlG
aInPクラッド層(6)に対するエッチングによって、共振
器長方向に伸びるストライプ状のリッジ部(10)が形成さ
れる。
【0016】この過程で、p-AlGaInPエッチング制御層
(5)上のp-AlGaInPクラッド層(6)の厚さが0.2μmを
下回ると、両層(5)(6)間のアルミニウム組成比の相違
に基づく屈折率の差によって、干渉色が現われることに
なる。そして、エッチングがエッチング制御層(5)に達
すると、干渉色は消失する。
【0017】従って、エッチングの過程で上記干渉色を
観察することにより、エッチング深さを正確に制御する
ことが出来る。
【0018】尚、p-AlGaInPエッチング制御層(5)は、p
-AlGaInPクラッド層(6)に比べてアルミニウム組成比が
大きいから、リッジ部(10)の両側において電流ブロック
効果を十分に発揮し、素子に対して光学的な悪影響を及
ぼすことはない。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る赤色半導体レーザによれ
ば、その素子製造工程にて、リッジ部を形成する際のエ
ッチング深さを精度良く制御することが出来、これによ
って所望のレーザ特性が得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面に沿って
詳述する。本発明に係る赤色半導体レーザは図1に示す
如く、n-GaAs基板(1)上に、n-AlGaInPクラッド層
(2)、GaInP活性層(3)、第1のp-AlGaInPクラッド層
(4)、p-AlGaInPエッチング制御層(5)、リッジ状の第
2のp-AlGaInPクラッド層(6)を形成し、該p-AlGaInPク
ラッド層(6)上にはp-GaInPコンタクト層(7)を形成し
て、これらの層をp-GaAsキャップ層(9)で覆ったもので
ある。
【0021】前記p-AlGaInPエッチング制御層(5)は、p
-AlGaInPクラッド層(4)(6)よりもアルミニウム組成比
が大きく、厚さは0.1μm程度に形成されている。例え
ば、クラッド層のアルミニウム組成比が0.5〜0.7の
場合、エッチング制御層(5)のアルミニウム組成比は
0.8〜1.0に設定される。尚、エッチング制御層(5)
のアルミニウム組成比が1.0の場合、その組成はAlI
nPとなる。
【0022】図3(a)(b)は上記半導体レーザ素子の製
造工程を示しており、図3(a)の如くn-GaAs基板(1)上
に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)を用いた第
1回目の結晶成長によって、n-AlGaInPクラッド層
(2)、GaInP活性層(3)、p-AlGaInPクラッド層(4)、p-
AlGaInPエッチング制御層(5)、p-AlGaInPクラッド層
(6)、及びp-GaInPコンタクト層(7)を形成し、ダブル
ヘテロ構造のウエハを得る。
【0023】次に、図3(b)の如くストライプ状のSiO2
(11)をマスクとして、臭化水素酸によりp-GaInPコンタ
クト層(7)及びp-AlGaInPクラッド層(6)をエッチング
して、リッジ部(10)を形成する。この際、p-AlGaInPエ
ッチング制御層(5)により発生する干渉色を観察しなが
らエッチング制御層の表面に達するまでエッチングを施
す。
【0024】その後、SiO2(11)のマスクをフッ酸によっ
て除去する。そして、第2回目の結晶成長によって、図
1の如くp-GaAsキャップ層(9)を形成し、最後に、真空
蒸着法によってn-電極(12)及びp-電極(13)を形成するの
である。
【0025】図2は他の実施例として、エッチング制御
層(5)の直前でエッチングを終了することによって得ら
れる半導体レーザを示している。この場合、エッチング
制御層上の膜厚が薄くなると、干渉色がより鮮明に現わ
れるため、その時点でエッチングを停止すれば、エッチ
ング深さを精度良く制御することが出来る。
【0026】図4(a)(b)は、図1に示す本発明の半導
体レーザと図7に示す従来の半導体レーザを夫々14個
ずつ試作し、両者のしきい値電流のバラツキを比較した
ヒストグラムである。
【0027】又、図5(a)(b)は、同様に本発明の半導
体レーザと従来の半導体レーザについて、スロープ効率
(レーザ出力/電流)のバラツキを比較したヒストグラム
である。
【0028】図4及び図5から明らかな様に、本発明に
よれば、リッジ部両側のクラッド層の厚さの均一性によ
って、バラツキの少ない所期のレーザ特性を得ることが
出来るのである。
【0029】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤色半導体レーザの構造を示す断
面図である。
【図2】他の実施例を示す断面図である。
【図3】図1の半導体レーザの製造方法を示す工程図で
ある。
【図4】しきい値電流のバラツキを示すヒストグラムで
ある。
【図5】スロープ効率のバラツキを示すヒストグラムで
ある。
【図6】従来の埋め込みリッジ構造の半導体レーザを示
す断面図である。
【図7】従来のヘテロバリアブロック構造の半導体レー
ザを示す断面図である。
【符号の説明】
(1) n-GaAs基板 (2) n-AlGaInPクラッド層 (3) GaInP活性層 (4) p-AlGaInPクラッド層 (5) p-AlGaInPエッチング制御層 (6) p-AlGaInPクラッド層 (7) p-GaInPコンタクト層 (9) p-GaAsキャップ層 (10) リッジ部(10)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板(1)上に、第1導
    電型クラッド層(2)、活性層(3)、及びストライプ状の
    リッジ部(10)を有する第2導電型クラッド層が形成され
    ると共に、前記リッジ部(10)上には第2導電型コンタク
    ト層(7)が形成されたヘテロバリア構造のAlGaInP系赤
    色半導体レーザにおいて、第2導電型クラッド層は、前
    記リッジ部(10)を有する上層(6)と均一厚さの下層(4)
    から構成され、両層間には、該クラッド層よりもアルミ
    ニウム組成比の大きな第2導電型エッチング制御層(5)
    を介装していることを特徴とする赤色半導体レーザ。
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