JP3081235U - 植物着生用培地 - Google Patents

植物着生用培地

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JP3081235U JP2001002361U JP2001002361U JP3081235U JP 3081235 U JP3081235 U JP 3081235U JP 2001002361 U JP2001002361 U JP 2001002361U JP 2001002361 U JP2001002361 U JP 2001002361U JP 3081235 U JP3081235 U JP 3081235U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビール濾過用フィルターを植物栽培用培地と
して有効利用すること。 【解決手段】 ロール状に巻装された吸水性に富む不織
布製の培地主体1と、培地主体1の外周又は内外周に装
着した保護筒2とからなり、この保護筒2に小孔3を配
列具備させた。培地主体1は、ビール濾過用フィルター
を使用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビール製造工場で廃材となっているビール濾過用フィルターを利用 した植物着生用培地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビール製造工場では、ビール濾過後のフィルターを焼却処分しているが 、焼却炉で発生する排ガス浄化対策やダイオキシンの発生防止対策等が必要であ るため、廃棄処分にコストが掛かり、その削減が望まれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、ビール濾過用フィルターを植物栽培用培地として有効利用すること を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、ロール状に巻装された吸水性に富む不織 布製の培地主体と、培地主体の外周又は内外周に装着した保護筒とからなり、こ の保護筒に小孔を配列具備させて植物着生用培地としたことを特徴としている。
【0005】 本考案の上記構成によれば、培地主体がロール状に巻装された吸水性に富む不 織布製であるため、繊維相互の絡み合い組織中に毛細管現象によって水や養分が 吸い上げられ、しかも、吸水性及び保水性並びに通気性が良好であり、植物の生 育に適する培地となると共に、腐敗することもない。従って、植物は、根を培地 の繊維組織内へしっかりと蔓延させて着生し、芽や茎を保護筒の小孔から外側へ 向けて発育成長させて葉を十分に茂らせ、花や実をつけるに至る。保護筒は、植 物の着生を可能としつつ培地主体の形態保持を行わせるものであり、小孔の開口 率を過乾燥防止との兼ね合いにおいて適宜設定する。また、小孔の大きさ、形状 、配置も適宜設定する。本考案の上記構成からなる植物着生用培地は、マンショ ンのベランダや屋上その他の場所に、縦置き、横置き、吊下げ等で使用すること ができる。
【0006】 また、本考案は、前記保護筒の下端側に貯水用カバーを装着したことを特徴と している。この構成によって、本考案の植物着生用培地は、縦置き又は吊下げて 使用し、下端側に水や養分を貯留させておくことができる。これによって、下端 側に貯留させた水や養分を培地主体の繊維組織による毛細管現象で上端まで自然 に行き渡らせることができ、水不足による植物の枯れを防止し、また、水遣り回 数を減らすことができ、旅行等で数日間留守にする場合でも安心である。
【0007】 前記培地主体は、ビール濾過用フィルター廃材であることを特徴としている。 この構成によって、ビール工場で生じる廃材の有効利用が図れることになり、焼 却処分による弊害を無くし、環境保全になると共に、ビール濾過時に付着した残 滓やデキストリン(可溶性澱粉)が植物の肥料として利用できる。
【0008】 また、前記保護筒は、プラスチック製であることを特徴としている。この構成 により、保護筒の製作が簡単容易となり、着色や小孔の形状、配置なども自由に 行うことができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は本考案の植物着生 用培地の実施の形態を示す概略斜視図であって、1は培地主体、2は保護筒、3 は小孔、4は貯水用カバー、5は着生した植物を示している。
【0010】 培地主体1は、ロール状に巻装された吸水性に富む不織布製であって、ビール 工場で廃材とされるビール濾過後のフィルターを利用するものである。このフィ ルターは、ビールのカスと液とを分離するために使用されており、繊維を薄くシ ート状に展延した不織布状とされ、ロール状に巻装されて円筒カートリッジ形状 とされているので、これを適宜の寸法に切断し、その内外周面に保護筒2を装着 して培地主体1の形態を保持させる。
【0011】 保護筒2は、プラスチック製の円筒形状とされ、小孔3を適宜配列で形成され る。図1では、小孔3を矩形状とし、千鳥状に配置しているが、小孔3の形状及 び配置は、他の構成としてもよい。例えば、小孔3の形状は、円形、楕円形、長 円形、菱形、星形、三角形、五角形、六角形、八角形その他の形状とすることが できる。この小孔3は、植物が培地主体1に着生し、その芽や茎を外に伸ばして 生育させるために保護筒2に形成しておくものであって、全長に亘って同一態様 で配列形成するものである。
【0012】 貯水用カバー4は、外側の保護筒2の下端側外周に装着するもので、予めプラ スチックで外側の保護筒2よりも少し大き目の底付き円筒容器形状に成形したも のを使用し、本考案の植物着生用培地とセットで販売する。なお、貯水用カバー 4は、浅い容器状としたり、受皿で代用させたり、底板だけを保護筒2の下端に 貼り付けてもよい。
【0013】 図2の(A)は保護筒2の下端に底板4aを取付けて貯水容器6を別に設置し 、パイプ7で吸水させるようにした場合を示している。また、図2の(B)は本 考案の植物着生用培地の上端に吊下げ用フック8を取付けて吊下げて使用できる ようにした場合を示している。この場合も保護筒2の下端に底板4aを取付けて おくのが好ましい。さらに、図2の(C)は本考案の植物着生用培地を3個並べ て受皿9上に縦置き設置した場合を示している。この場合、必要数だけ並列設置 して生け垣とすることができる。また、図2の(D)は、横置きとした場合を示 しており、この場合も花壇の仕切り材として必要数を並列設置することができる 。さらに、図2の(E)は、高さの異なるものを並列設置した場合を示しており 、インテリアないしはエクステリアとして、あるいは、花壇の側面の仕切り材と しても使用できることを示している。
【0014】 本考案の実施の形態は以上の構成からなるもので、次にその使用例を説明する 。植物5の種子を植え付けるには、先ず、小孔3から千枚通しなどの先の尖った 穿孔具で培地主体1に小穴をあけ、この小穴に種子を詰込む。そして、培地主体 1の表面をブラシなどの引っ掻き具で掻き均して培地主体1の繊維で種子を被覆 する。そして、上部から如雨露などの散水具で培地主体1に水を掛けて湿潤させ る。肥料は、液体の場合では上部または各小孔3から適宜注入させればよく、固 形肥料の場合でも粒状ないし粉状として種子の植え付けと同要領で施肥する。
【0015】 これにより、種子はやがて芽を出し、小孔3から茎や葉を伸ばして生長し、花 を咲かせ、実を付けるに至る。根は、培地主体1の繊維組織内にしっかりと蔓延 し、確実に着生する。
【0016】 適用する植物5としては、園芸用草花、花木、洋らん、つる類、羊歯、観葉植 物、その他、適宜の種類のものが対象とされる。
【0017】 以上、本考案図示の実施の形態につき説明したが、本考案は前記実施の形態に 限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、外側の保護筒2の下端 側において、所定高さ分だけ小孔3を設けない盲構造とし、適宜の受皿の上に載 せて使用すると、貯水用カバー4の代用となる。また、外側の保護筒2の下端側 において、所定高さ分だけ小孔3を隠すべくビニールシートを巻き付けたり、あ るいは、ラップフィルムを巻き付けて盲構造とし、適宜の受皿の上に載せて使用 すると、貯水用カバー4の代用となる。また、培地主体1は円筒状以外に角筒状 としてもよい。また、植物5は、種子を植え付けるだけでなく、苗を植え付けて もよい。その場合、穿孔具で培地主体1に根を挿入できる程度の穴をあけ、その 穴に植物の根を挿入し、ブラシ等の引っ掻き具で穴の周囲を掻き均して根を培地 主体1に固定させ、根付くまで適宜水を噴霧供給すればよい。
【0018】
【考案の効果】
本考案の請求項1の構成によれば、培地主体がロール状に巻装された吸水性に 富む不織布製であるため、繊維相互の絡み合い組織中に毛細管現象によって水や 養分が吸い上げられ、しかも、吸水性及び保水性並びに通気性が良好であり、植 物の生育に適する培地となると共に、腐敗することもない。従って、植物は、根 を培地の繊維組織内へしっかりと蔓延させて着生し、芽や茎を保護筒の小孔から 外側へ向けて発育成長させて葉を十分に茂らせ、花や実をつけるに至る。保護筒 は、植物の着生を可能としつつ培地主体の形態保持を行わせるものであり、小孔 の開口率を過乾燥防止との兼ね合いにおいて適宜設定する。また、小孔の大きさ 、形状、配置も適宜設定する。本考案の上記構成からなる植物着生用培地は、マ ンションのベランダや屋上その他の場所に、縦置き、横置き、吊下げ等で使用す ることができる。
【0019】 また、本考案の請求項2の構成によれば、植物着生用培地を、縦置き又は吊下 げて使用し、下端側に水や養分を貯留させておくことができる。これによって、 下端側に貯留させた水や養分を培地主体の繊維組織による毛細管現象で上端まで 自然に行き渡らせることができ、水不足による植物の枯れを防止し、また、水遣 り回数を減らすことができ、旅行等で数日間留守にする場合でも安心である。
【0020】 また、本考案の請求項3の構成によれば、ビール工場で生じる廃材の有効利用 が図れることになり、焼却処分による弊害を無くし、環境保全になると共に、ビ ール濾過時に付着した残滓やデキストリン(可溶性澱粉)が植物の肥料として利 用できる。
【0021】 また、本考案の請求項4の構成によれば、保護筒の製作が簡単容易となり、着 色や小孔の形状、配置なども自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の植物着生用培地の実施の形態を示す概
略斜視図である。
【図2】(A)(B)(C)(D)(E)は本考案の植
物着生用培地の異なる使用例を示す図である。
【符号の説明】
1 培地主体 2 保護筒 3 小孔 4 貯水用カバー 4a 底板 5 植物 6 貯水容器 7 パイプ 8 吊下げ用フック 9 受皿

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻装された吸水性に富む不織
    布製の培地主体と、培地主体の外周又は内外周に装着し
    た保護筒とからなり、この保護筒に小孔を配列具備させ
    たことを特徴とする植物着生用培地。
  2. 【請求項2】 前記保護筒の下端側に貯水用カバーを装
    着したことを特徴とする請求項1記載の植物着生用培
    地。
  3. 【請求項3】 前記培地主体が、ビール濾過用フィルタ
    ー廃材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    植物着生用培地。
  4. 【請求項4】 前記保護筒が、プラスチック製であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の植物着生用培
    地。
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