JP3081066U - 高さ調節自在枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、簡単かつ迅速に枕の高さを調節す
ることができる高さ調節自在枕を提供するものである。 【解決手段】 高さ調節自在枕１０の枕ケース１２には
平面視ロ字状のユニットケース１４が収容されている。
ユニットケース１４には第１側ユニットケース部１６、
第２側ユニットケース部１８、第１頚部支持ユニットケ
ース部２０、第２頚部支持ユニットケース部２２が設け
られ、ユニットケース１４の空隙部２８には頭部支持ユ
ニットケース３０が配設されている。前記第１側ユニッ
トケース部１６，第２側ユニットケース部１８，第１頚
部支持ユニットケース部２０，第２頚部支持ユニットケ
ース部２２，頭部支持ユニットケース３０には肉厚芯ユ
ニット３２と肉薄芯ユニット３４が重なり合って収容さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、枕の高さを自由に調節することができる高さ調節自在枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

枕の高さは安眠のための重要な条件の一つである。このため、枕ケースに内蔵 されるユニットケースに充填される充填材を計量カップ等で計量してユニットケ ースに充填し、枕使用者に合った高さに調節する枕が提案されている。 しかし、前記ユニットケースに充填する充填材の量を一々計量カップ等で計量 してユニットケースに充填するのでは手間がかかると共に煩雑であるという不具 合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、簡単かつ迅速に枕の高さを調節 することができる高さ調節自在枕を提供することである。

【００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、枕ケースと、この枕ケースに収容されるユニットケースを 備えてなる高さ調節自在枕において、前記ユニットケースを構成すると共に前記 枕ケースの幅方向一端部に枕ケースの幅方向と直交方向に配設される第１側ユニ ットケース部と、前記ユニットケースを構成すると共に前記枕ケースの幅方向他 端部に枕ケースの幅方向と直交方向に配設される第２側ユニットケース部と、前 記ユニットケースを構成すると共に前記第１側ユニットケース部と前記第２側ユ ニットケース部の間に枕ケースの幅方向に沿って配設される第１頚部支持ユニッ トケース部と、前記ユニットケースを構成すると共に前記第１側ユニットケース 部と前記第２側ユニットケース部の間で枕ケースの幅方向に沿って配設されると 共に前記第１頚部支持ユニットケース部と対向して配設される第２頚部支持ユニ ットケース部と、前記ユニットケースの中央部に形成された空隙部に配設される 頭部支持ユニットケースと、前記第１側ユニットケース部，第２側ユニットケー ス部，第１頚部支持ユニットケース部，第２頚部支持ユニットケース部，頭部支 持ユニットケースに重なって収容される複数の芯ユニットと、を有してなること を特徴としている。 請求項２の考案は、枕ケースと、この枕ケースに収容されるユニットケースを 備えてなる高さ調節自在枕において、前記枕ケースの幅方向一端部に枕ケースの 幅方向と直交方向に収容される第１側ユニットケースと、枕ケースの幅方向他端 部に枕ケースの幅方向と直交方向に収容される第２側ユニットケースと、前記第 １側ユニットケースと前記第２側ユニットケースの間に枕ケースの幅方向に沿っ て配設される第１頚部支持ユニットケースと、前記第１側ユニットケースと前記 第２側ユニットケースの間で枕ケースの幅方向に沿って配設されると共に前記第 １頚部支持ユニットケースと対向して配設される第２頚部支持ユニットケースと 、前記第１側ユニットケースと第２側ユニットケースと第１頚部支持ユニットケ ースと第２頚部支持ユニットケースの間に配設される頭部支持ユニットケースと 、前記第１側ユニットケース，第２側ユニットケース，第１頚部支持ユニットケ ース，第２頚部支持ユニットケース、頭部支持ユニットケースに重なって収容さ れる複数の芯ユニットと、を有してなることを特徴としている。 請求項３の考案は、前記ユニットケースと頭部支持ユニットケースを一体にし たことを特徴としている。 請求項４の考案は、前記複数の芯ユニットを肉厚芯ユニット及び肉薄芯ユニッ トにしたことを特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１〜図４には本考案に係る高さ調節自在枕の第１実施例が示されている。 図１に示されるように、高さ調節自在枕１０の枕ケース１２は適宜素材の布地 で平面視矩形状の袋状に形成されている。この枕ケース１２の側面には開口部１ ３が形成され、ファスナー１３Ａで開閉可能にされている。 前記枕ケース１２には図２に示されるように布で平面視略ロ字形状に形成され たユニットケース１４が収容されている。 このユニットケース１４の幅方向一端部には枕ケース１２の幅方向一端部に対 応して枕ケース１２の幅方向と直交方向に配設される第１側ユニットケース部１ ６が設けられている。この第１側ユニットケース部１６の側面には開口部１６Ａ が形成され、ファスナー１６Ｂで開閉可能にされている。 また、ユニットケース１４の幅方向他端部には枕ケース１２の幅方向他端部に 対応して枕ケース１２の幅方向と直交方向に配設される第２側ユニットケース部 １８が設けられている。この第２側ユニットケース部１８の側面には開口部１８ Ａが形成され、ファスナー１８Ｂで開閉可能にされている。 前記ユニットケース１４の第１側ユニットケース部１６と前記第２側ユニット ケース部１８の間には前記枕ケース１２の幅方向に沿って対応する第１頚部支持 ユニットケース部２０が設けられている。この第１頚部支持ユニットケース部２ ０の側面には開口部２０Ａが形成され、ファスナー２０Ｂで開閉可能にされてい る。 また、前記ユニットケース１４の第１側ユニットケース部１６と前記第２側ユ ニットケース部１８の間には前記第１頚部支持ユニットケース部２０と対向して 第２頚部支持ユニットケース部２２が設けられている。この第２頚部支持ユニッ トケース部２２の側面には開口部２２Ａが形成され、ファスナー２２Ｂで開閉可 能にされている。 前記ユニットケース１４の第１側ユニットケース部１６と第２側ユニットケー ス部１８と第１頚部支持ユニットケース部２０と第２頚部支持ユニットケース部 ２２は互いに縫い目２６で区切られている。 また、前記ユニットケース１４の中央に形成された空隙部２８には頭部支持ユ ニットケース３０が配設されている。図４に示されるように、この頭部支持ユニ ットケース３０の側面にも開口部３０Ａが形成され、ファスナー３０Ｂで開閉可 能にされている。 前記第１側ユニットケース部１６，第２側ユニットケース部１８，第１頚部支 持ユニットケース部２０，第２頚部支持ユニットケース部２２，頭部支持ユニッ トケース３０には芯ユニットとしての厚みの厚い肉厚芯ユニット３２と厚みの薄 い肉薄芯ユニット３４が重なり合って収容されている（図３においては、第１側 ユニットケース部１６，第２側ユニットケース部１８，頭部支持ユニットケース ３０の断面を示す）。 図３に示されるように、前記肉厚芯ユニット３２と肉薄芯ユニット３４には綿 、蕎麦殻、パイプ、羽毛等の適宜材料で形成された芯材３６が充填され、前記肉 厚芯ユニット３２と肉薄芯ユニット３４に厚みを持たせている。 従って、前記高さ調節自在枕１０は肉厚芯ユニット３２と肉薄芯ユニット３４ とによって一定の厚みもたされている。

【０００６】 次に、第１実施例の高さ調節自在枕１０の作用について説明する。 枕使用者が前記高さ調節自在枕１０を使用して、例えば第１頚部支持ユニット ケース部２０の高さが少し高いと感じた場合は前記枕ケース１２の側面に設けら れているファスナー１３Ｂを開けて、開口部１３Ａからユニットケース１４を枕 ケース１２から出して、第１頚部支持ユニットケース部２０の側面に設けられて いるファスナー２０Ｂを開けて開口部２０Ａから肉薄芯ユニット３４を取り出し て前記第１頚部支持ユニットケース部２０の内部を肉厚芯ユニット３２だけにす る。 このため、前記第１頚部支持ユニットケース部２０の内部は肉厚芯ユニット３ ２だけになるので、第１頚部支持ユニットケース２０を肉薄芯ユニット３４の厚 みの分だけの低くできる。 また、第１頚部支持ユニットケース部２０の高さがかなり高いと感じた場合は 、第１頚部支持ユニットケース部２０のファスナー２０Ｂを開けて開口部２０Ａ から肉厚芯ユニット３２を取り出して前記第１頚部支持ユニットケース部２０の 内部を肉薄芯ユニット３４だけにする。 これにより、前記第１頚部支持ユニットケース部２０の内部は肉薄芯ユニット ３４だけになるので、第１頚部支持ユニットケース２０を肉厚芯ユニット３２の 厚みの分だけの低くできる。 従って、本考案の高さ調節自在枕１０においては枕ケース１２からユニットケ ース１４を出して肉厚芯ユニット３２又は肉薄芯ユニット３４を出し入れするだ けの作業で簡単かつ迅速に高さ調節することができ、従来のように計量カップ等 を用意して芯材を計量して高さ調節を行う必要がない。 また、前記第１側ユニットケース部１６，第２側ユニットケース部１８，第２ 頚部支持ユニットケース部２２，頭部支持ユニットケース３０の高さを調節する 場合も同様の作業により簡単かつ迅速に調節できる。 なお、前記第１側ユニットケース部１６，第２側ユニットケース部１８，第１ 頚部支持ユニットケース部２０，第２頚部支持ユニットケース部２２は一体形成 されており、しかも頭部支持ユニットケース３０は前記ユニットケース１４の空 隙部２８に収容されるので、高さ調節自在枕１０を使用していても枕ケース１２ 内で第１側ユニットケース部１６，第２側ユニットケース部１８，第１頚部支持 ユニットケース部２０，第２頚部支持ユニットケース部２２，頭部支持ユニット ケース３０が不用意に動いて高さ調節自在枕１０の形状が崩れたりすることを防 止できる。 また、前記ユニットケース１４の第１側ユニットケース部１６と第２側ユニッ トケース部１８と第１頚部支持ユニットケース部２０と第２頚部支持ユニットケ ース部２２は縫い目２６で区切られているので、肉厚芯ユニット３２，肉薄芯ユ ニット３４が動いてしまうのを防止することができる。

【０００７】 図５には本考案に係る高さ調節自在枕の第２実施例が示されている。 なお、第１実施例の高さ調節自在枕１０と同一の構成は同一の符号を用いてその 説明を省略する。 図５に示されるように、高さ調節自在枕４０の枕ケース１２の幅方向一端部に は枕ケース１２の幅方向と直交方向に第１側ユニットケース４４が収容されてい る。この第１側ユニットケース４４の側面には開口部４４Ａが形成され、ファス ナー４４Ｂで開閉可能にされている。 また、枕ケース１２の幅方向他端部には枕ケース１２の幅方向と直交方向に第 １側ユニットケース４４と対向して第２側ユニットケース４６が収容されている 。この第２側ユニットケース４６の側面には開口部４６Ａが形成され、ファスナ ー４６Ｂで開閉可能にされている。 前記第１側ユニットケース４４と前記第２側ユニットケース４６の間には前記 枕ケース１２の幅方向に沿って第１頚部支持ユニットケース５０が収容されてい る。この第１頚部支持ユニットケース５０の側面には開口部５０Ａが形成され、 ファスナー５０Ｂで開閉可能にされている。 また、前記第１側ユニットケース４４と前記第２側ユニットケース４６の間に は前記枕ケース１２の幅方向に沿って前記第１頚部支持ユニットケース５０と対 向して第２頚部支持ユニットケース５２が収容されている。この第２頚部支持ユ ニットケース５２の側面には開口部５２Ａが形成され、ファスナー５２Ｂで開閉 可能にされている。 前記第１側ユニットケース４４と第２側ユニットケース４６と第１頚部支持ユ ニットケース５０と第２頚部支持ユニットケース５２に囲まれた中央部には前記 頭部支持ユニットケース３０が配設されている。従って、第２実施例の高さ調節 自在枕４０においては第１側ユニットケース４４，第２側ユニットケース４６， 第１頚部支持ユニットケース５０，第２頚部支持ユニットケース５２，頭部支持 ユニットケース３０は独立した状態で前記枕ケース１２に収容されている。 前記第１側ユニットケース４４，第２側ユニットケース４６，第１頚部支持ユ ニットケース５０，第２頚部支持ユニットケース５２，頭部支持ユニットケース ３０には前記肉厚芯ユニット３２と前記肉薄芯ユニット３４が重なり合って収容 されている。 なお、他の構成及び作用は第１実施例の枕高さ自在枕１０と同一であるので説 明は省略する。

【０００８】 なお、第１実施例の枕高さ自在枕１０においてはユニットケース１４と頭部支 持ユニットケース３０を別途に形成したが、ユニットケース１４と頭部支持ユニ ットケース３０を一体形成してもよいことは勿論である。 また、実施例においては複数の芯ユニットとして肉厚芯ユニット３２と肉薄芯 ユニット３４を示したが、芯ユニットは肉厚芯ユニット３２と肉薄芯ユニット３ ４の組合せに限定されるものではなく、芯ユニットは複数であれば枚数や厚みは 限定されない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の高さ調節自在枕は、肉厚芯ユニット又は肉薄芯ユニットを出し入れす るだけの簡単な作業で枕使用者の好みに応じた高さの枕にすることができるとい う優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の高さ調節自在枕の全体斜視図であ
る。

【図２】第１実施例の高さ調節自在枕のユニットケース
及び頭部支持ユニットケースの平面図である。

【図３】第１実施例の高さ調節自在枕のユニットケース
及び頭部支持ユニットケースの縦断面図である。

【図４】第１実施例の高さ調節自在枕に頭部支持ユニッ
トケースから肉厚芯ユニット及び肉薄芯ユニットを取り
出した斜視図である。

【図５】第２実施例の高さ調節自在枕のユニットケース
及び頭部支持ユニットケースの平面図である。

【符号の説明】

１０ 高さ調節自在枕 １２ 枕ケース １４ ユニットケース １６ 第１側ユニットケース部 １８ 第２側ユニットケース部 ２０ 第１頚部支持ユニットケース部 ２２ 第２頚部支持ユニットケース部 ３０ 頭部支持ユニットケース ３２ 肉厚芯ユニット ３４ 肉薄芯ユニット

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枕ケースと、この枕ケースに収容される
   ユニットケースを備えてなる高さ調節自在枕において、
   前記ユニットケースを構成すると共に前記枕ケースの幅
   方向一端部に枕ケースの幅方向と直交方向に配設される
   第１側ユニットケース部と、前記ユニットケースを構成
   すると共に前記枕ケースの幅方向他端部に枕ケースの幅
   方向と直交方向に配設される第２側ユニットケース部
   と、前記ユニットケースを構成すると共に前記第１側ユ
   ニットケース部と前記第２側ユニットケース部の間に枕
   ケースの幅方向に沿って配設される第１頚部支持ユニッ
   トケース部と、前記ユニットケースを構成すると共に前
   記第１側ユニットケース部と前記第２側ユニットケース
   部の間で枕ケースの幅方向に沿って配設されると共に前
   記第１頚部支持ユニットケース部と対向して配設される
   第２頚部支持ユニットケース部と、前記ユニットケース
   の中央部に形成された空隙部に配設される頭部支持ユニ
   ットケースと、前記第１側ユニットケース部，第２側ユ
   ニットケース部，第１頚部支持ユニットケース部，第２
   頚部支持ユニットケース部，頭部支持ユニットケースに
   重なって収容される複数の芯ユニットと、を有してなる
   ことを特徴とする高さ調節自在枕。
2. 【請求項２】 枕ケースと、この枕ケースに収容される
   ユニットケースを備えてなる高さ調節自在枕において、
   前記枕ケースの幅方向一端部に枕ケースの幅方向と直交
   方向に収容される第１側ユニットケースと、枕ケースの
   幅方向他端部に枕ケースの幅方向と直交方向に収容され
   る第２側ユニットケースと、前記第１側ユニットケース
   と前記第２側ユニットケースの間に枕ケースの幅方向に
   沿って配設される第１頚部支持ユニットケースと、前記
   第１側ユニットケースと前記第２側ユニットケースの間
   で枕ケースの幅方向に沿って配設されると共に前記第１
   頚部支持ユニットケースと対向して配設される第２頚部
   支持ユニットケースと、前記第１側ユニットケースと第
   ２側ユニットケースと第１頚部支持ユニットケースと第
   ２頚部支持ユニットケースの間に配設される頭部支持ユ
   ニットケースと、前記第１側ユニットケース，第２側ユ
   ニットケース，第１頚部支持ユニットケース，第２頚部
   支持ユニットケース、頭部支持ユニットケースに重なっ
   て収容される複数の芯ユニットと、を有してなることを
   特徴とする高さ調節自在枕。
3. 【請求項３】 前記ユニットケースと頭部支持ユニット
   ケースを一体にしたことを特徴とする請求項1記載の高
   さ調節自在枕。
4. 【請求項４】 前記複数の芯ユニットを肉厚芯ユニット
   及び肉薄芯ユニットにしたことを特徴とする請求項1、
   請求項２、請求項３記載の高さ調節自在枕。