JP3080927B2 - 多関節ロボットの進行波移動方式 - Google Patents

多関節ロボットの進行波移動方式

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JP3080927B2
JP3080927B2 JP10226889A JP22688998A JP3080927B2 JP 3080927 B2 JP3080927 B2 JP 3080927B2 JP 10226889 A JP10226889 A JP 10226889A JP 22688998 A JP22688998 A JP 22688998A JP 3080927 B2 JP3080927 B2 JP 3080927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪機構を持たな
い型式の多関節ロボットであって、同種の関節モジュー
ルを結合して成る多関節ロボットの進行波移動制御方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】同種の関節モジュールを結合して成る多
関節ロボットとして、回転機構及び車輪機構の2自由度
を持つ同種の関節を多数個連結したロボットと、回転機
構の1自由度だけを持つ同種の関節を多数個連結したロ
ボットとがそれぞれ提案されている。
【0003】2自由度を持つ同種の関節モジュールを多
数個連結したロボットとしては、第2回日本ロボット学
会講演論文集第237〜238頁(昭和59年11月2
9日,30日,12月1日)に示されるような多関節ロ
ボット1が提案されている。この多関節ロボット1は、
図20及び図22に示すように、一対の車輪2と、これ
らの車輪2を回転駆動する車輪駆動用モータ3と、互い
に隣り合う一対の車輪2の車輪軸2a間に連結される一
対のリンク4と、これらのリンク4を回転駆動するリン
ク回転用モータ5とをそれぞれ有する同種(同一構造)
の関節モジュール(ユニット)6を多数個、直列状に連
結したものであり、この連結状態の下では互いに隣り合
う関節モジュール6の連結部分が関節7となされてい
る。そして、このロボット1は、外部の電源8からケー
ブル9を介して供給される電力とコントローラ10から
ケーブル9を介して供給される制御信号とによって駆動
(移動)されるようになっている。
【0004】この場合、各関節7は、車輪駆動用モータ
3及びリンク回転用モータ5の2種類の駆動手段による
2自由度を持っている。かくして、リンク回転用モータ
5にてリンク4を回転させて車輪2を上下動させながら
凹凸面上に車輪2を乗せた後に、車輪2を回転駆動して
ロボット全体を前進させることにより移動できるように
構成されている。図21(a)〜(e)は多関節ロボッ
ト1が障害11に対応して移動する状態を示すものであ
って、図21(a)に示す如く平坦路面12上を移動し
て障害11に達したときには図21(b)に示す如く多
関節ロボット1が反転移動されるか、或いは、図21
(c)に示すようにその障害11に沿って立ち上がった
後に図21(d)に示すように障害11上に乗り上が
り、図21(e)に示すようにして障害11を乗り越え
るように移動する。
【0005】また、1自由度を持つ同種の関節モジュー
ルを多数個連結したロボットとしては、第13回日本ロ
ボット学会学術講演会第499〜500頁(1997年
11月)に示されるような多関節ロボット20が提案さ
れている。この多関節ロボット20は、図23及び図2
5に示すように、胴体部21と、互いに隣り合う胴体部
21を連結する関節22と、この関節22を回転させる
モータ23とをそれぞれ有する同種の関節モジュール
(ユニット)24を多数個連結したものであり、外部の
電源25からケーブル26を介して供給される電力とコ
ントローラ27からケーブル26を介して供給される制
御信号とにより駆動されるようになっている。なお、こ
の多関節ロボット20にあっては、図24に示すよう
に、ロボット全体の形状が矩形波となるように各関節2
2が回転されて進行波移動するように構成されている。
【0006】また、その他に、この種のロボットとして
は、日本機会学会通常総会オーガナイズドセッション、
マイクロマニファクチャリング(1996年4月)にお
いて、1自由度を持つ同種の関節モジュールを多数個連
結した多関節ロボット30が提案されている。この多関
節ロボット30は、図26に示すように、固定リンク部
31と、1軸まわりに回転する形状の関節32a(ロー
ル軸;Z軸まわりに回転する関節),32b(ヨー軸;
X軸まわりに回転する関節),及び32c(ピッチ軸;
Y軸まわりに回転する関節)を金属板から成るリンク3
3にて交互に結合した4本の脚34a,34b,34
c,34dとにより構成して成るものである。なお、各
脚34a〜34dの先端には、回転しない固定軸35が
それぞれ配設されている。かくして、この多関節ロボッ
ト30は、外部の電源38からケーブル36を介して供
給される電力とコントローラ37からケーブル36を介
して供給される制御信号とにより駆動されるようになっ
ている。
【0007】図27は図26において矢印Mで示す関節
部分Pの構成を示している。図27に示のように、この
関節部分Pを構成する球状の各関節40の内部には、駆
動モータ41と、減速機42と、モータコントローラ4
3と、駆動モータ41へのデジタル指令値を伝送するた
めのLAN I/F(インターフェイス)44と、駆動
モータ41の回転数を計測するエンコーダ45とがそれ
ぞれ内蔵されており、関節40は決められた量だけ一軸
まわりに回転させることができるように構成されてい
る。また、図28に示すように、関節40の表面に3個
の接触センサ46a,46b,46cが付設され、これ
らの接触センサ46a,46b,46cによって対象物
(相手物)との接触の有無並びに接触方向を検知するこ
とができるようになっている。
【0008】図29は、図26に示す多関節ロボット3
0が狭隘部を移動するときの代表的な進行波移動パター
ン(蛇移動パターン)を示している。この進行波移動
は、多関節ロボット30がサイン(正弦)波形を形成し
ながら繰り返して前に進むようにするために、後ろ側の
脚34c,34d(図26参照)の先端の関節部分から
順次に回転させて1波づつ送ることにより行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動ロボッ
トのマイクロマシン化を考えた場合、移動ロボットを構
成する関節の自由度が少ない方がメカ構造はシンプルで
あり、1自由度の同種の関節モジュールを多数個連結し
た多関節ロボットは、マイクロマシン化に有利である。
しかしながら、図23や図26に示すような車輪機構を
持たない1自由度の同種の関節モジュールを多数個連結
した多関節ロボット20,30の進行波移動手段に関し
ては、次のような課題がある。すなわち、図23や図2
6に示す多関節ロボット20,30に関しては、図24
や図29に示すような進行波移動方式が提案されている
が、以下に記述する如く、階段等の凸凹のある場所を移
動できないのが大きな問題点である。
【0010】図24や図29に示す進行波移動中の各関
節角度は、正弦波を用いた下記の式(1)で近似するこ
とができる。
【数3】 ここで、上記の式(1)中の変数は、図30に示すよう
に、θiは基準面(階段の床面)50とi番目の関節5
1とのがす角度、Kは進行波の最大傾き角、ωは進行波
の角速度(関節の角速度)、tは時間、hは関節51,
52間の位相差、iは関節番号である。また、φi は、
i−1番目の関節52とi番目の関節51の実際の回転
角度(ロボット座標系)である。
【0011】上記の式(1)に示す進行波による階段移
動では、図31(a)〜(d)及び図32(a)〜
(d)で示す解析結果(運動力学解析ソフト:ワーキン
グモデル3Dの解析結果)のように多関節ロボット30
は階段54を滑り落ちてしまう。なお、図31(a)〜
(d)及び図32(a)〜(d)は多関節ロボット30
の一連の移動動作を順次に連続して示している。このよ
うに多関節ロボット30が階段54を滑り落ちてしまう
原因は、図33に示すように階段54の垂直壁54aに
接触した中間部分の関節55が垂直壁54aから受ける
反力fにより押し戻されること、並びに、図34に示す
ように先端の関節56の傾斜 2 が階段54の傾斜 1
よりも上向きになり、次の段54b上に関節56がきち
んと上がりきらないためである。
【0012】本発明は、このような問題点を解消すべく
なされたものであって、その目的は、車輪機構を持たな
い同じモジュールを多数連結した多関節ロボットに関し
て、進行波移動で階段等の段差を円滑にかつ確実に移動
可能にすることができるような多関節ロボットの進行波
移動方式を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、車輪機構を持たない型式の階段移動
用の多関節ロボットであって、同種の関節モジュールを
結合して成る多関節ロボットの進行波移動制御方式にお
いて、正弦波と余弦波とを組み合わせた進行波であっ
て、かつ、以下に記載の条件、すなわち、 〈条件1〉 前記進行波の波長が、階段の波長と同じで
あること。 〈条件2〉 前記多関節ロボットが前記階段の床面とな
す最大傾斜角度が、前 記階段を登ることができる進行波
の最大傾斜角度以下であること。 〈条件3〉 1回の進行波の移動量が、互いに隣り合う
関節の中心間の長さ以 上であること。 を全て満たす進行波 を演算し、これにより得られる進行
波にて前記多関節ロボットを階段移動させるようにして
いる。また、本発明では、前記進行波の演算を下記の式
に基づいて行なうようにし、これにより階段移動を可能
としている。
【数4】 ここで、 θi : i番面の関節と基準面とのなす角 K : 進行波の最大傾き角 k1 ,k2 : 係数 ω : 進行波の角速度すなわち関節の角速度 t : 時間 i : 関節番号 d : 互いに隣り合う関節間の位相差 また、本発明では、前記進行波の演算を下記の式に基づ
いて行なうようにし、これにより階段移動を可能として
いる。
【数5】 ここで、 θi : i番面の関節と基準面とのなす角 K : 進行波の最大傾き角 k1 ,k2 : 係数 ω : 進行波の角速度すなわち関節の角速度 t : 時間 i : 関節番号 d : 互いに隣り合う関節間の位相差 また、本発明では、前記正弦波と余弦波とを組み合わせ
た進行波で平面を移動中に関節が物と接触した際に、床
面に接地している両脚の関節間の間隔が変化することに
基づいて、関節が床面以外の物と接触したことを検知
し、床面以外の物と接触した後において接地する関節の
間隔が一定になるように進行波を変更して前記多関節ロ
ボットの全高を調整し、これにより前記多関節ロボット
を狭い場所(狭隘部)でも移動し得るようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図33を参照して説明する。なお、以下の説明に
おいては、既述の説明及び図面を参酌して本発明の実施
形態を説明することとする。
【0015】本発明の第1実施形態においては、図26
に示した多関節ロボット30を用い、この多関節ロボッ
ト30を図7に示す操作フロー(後に詳述する)で作動
させることにより、進行波移動で階段54を移動せしめ
るようにしている。
【0016】まず、多関節ロボット30が階段54を登
ることができる進行波形を考察すると、以下の如くであ
る。すなわち、従来技術において、既述の式(1)に示
す進行波では階段54を登ることができないことを図3
3及び図34を参照して説明した。そこで、階段54を
登ることができるための進行波の条件を考察すると、そ
の条件は以下の3つである。
【0017】〈条件1〉 図1に示す進行波の波長λ
が、階段54の波長Lと同じであること。
【0018】〈条件2〉 図2に示す多関節ロボット3
0が基準面(階段の床面)50となす最大傾斜角度θ
が、図3(b)に示すθmax 以下であること。なお、上
記θmax は下記の式(2)により求められる。
【数6】 ここで、θmax は階段54を昇ることができる進行波の
最大傾斜角度、θs は階段54の傾斜角度、θ0 は次の
段に関節40を接地することができる最大傾斜角度であ
る(図2,図3(a),(b)参照)。なお、上記最大
傾斜角度θ0 は、関節40の大きさDと、関節40間の
長さ(関節間距離)Dh と、階段54に登る際の余裕し
ろDs とより、下記の式(3)で決まる。
【数7】
【0019】〈条件3〉 1回の進行波の移動量L
m が、図3に示すLw (互いに隣り合う関節40の中心
間の長さ)以上であること。なお、上記Lw は下記の式
(4)で決まる。また、上記Lm は下記の式(5)で決
まる。
【数8】
【数9】
【0020】条件1,条件2及び条件3を全て満たす進
行波形は、図4(a)に示す如き正弦波W1 では形成す
ることができず、図4(b)に示すように最大傾斜角を
小さくした波形W2 が条件1〜条件3を満足する。一般
に、進行波のような周期関数の場合には、フーリエ級数
を使って近似するできることが理論的に証明されてい
る。そのため、周期の異なる正弦波と余弦波とを複数個
組み合わせることで図4(b)に示すような進行波形を
作成できる。
【0021】因みに、奥行き250mmで高さ100m
mの階段54を一例として考えると、この場合には、下
記の式(6)に示す進行波が既述の3条件(条件1〜条
件3)を満たす。
【数10】 ここで、各変数は従来技術の式(1)に関して述べたも
のと同様であり、θiはi番面の関節40と基準面50
とのなす角度、Kは進行波の最大傾き角、k1,k2
係数、ωは進行波の角速度、tは時間、iは関節番号で
ある。また、dは互いに隣り合う関節40間の位相差で
下記の式(7)により表される。
【数11】 ここで、Nは進行波の1周期を構成する関節数である。
各数値は、N=7,k 1 =k2 =1,K=55deg、
ωは関節40の回転速度に依存するが、ここではω=π
/10としている。上記の式(6)で示される進行波の
形状(進行波形状)は、図5に示す如くとなる。
【0022】その他の例として、奥行き250mmで高
さ150mmの階段54の場合に、下記の式(8)に示
す進行波が条件1〜条件3の全てを満たす。
【数12】 ここで、各変数は従来技術の式(1)に関して述べたも
のと同様であり、θiはi番面の関節40と基準面50
とのなす角度、Kは進行波の最大傾き角、k1,k2
係数、ωは進行波の角速度、tは時間、iは関節番号で
ある。なお、上記の式(8)中のdは式7で求められ
る。この場合は、階段54の高さが変化するのに応じ
て、階段54の傾斜角度θs,互いに隣り合う関節40
の中心間の長さLw (図3参照)、階段54の波長L
(図1参照)が大きくなるため、上記の式(6)よりも
多数個の正弦波と余弦波を組み合わせる必要がある。各
数値は、N=8,k1 =2,k2 =7,k3 =3,k4
=3,k5 =2,k6 =1,K=100.8degと
し、ωは関節40(52)の回転速度に依存するが、こ
こではω=π/10としている。上記の式(8)で示さ
れる進行波の波形(進行波形状)は、図6に示す如くと
なる。
【0023】次に、進行波による多関節ロボット30の
階段移動について述べると、以下の通りである。まず、
図26の多関節ロボット30を階段移動させるための操
作フローを図7に示す。この多関節ロボット30を階段
移動させる際には、ステップM1 において、多関節ロボ
ット30を階段54の正面に向けて配置すると共に、階
段54の各段の高さ、並びに、多関節ロボット30の形
状(例えば、関節のサイズ,関節間距離,関節数等)を
操作者がコントローラ36(図26参照)に入力し、移
動を開始する。この入力に基づいて、ステップM2 にお
いて操作者から指定された高さの階段を登るのに適した
進行波形、すなわち、既述の条件1〜条件3の全てを満
足する進行波形を上記の式(6)や式(8)に示す如く
正弦波と余弦波を適宜に組み合わせた式に基づいて生成
する。次いで、ステップM3 では、求めた進行波の式か
ら各関節40の基準面50に対する目標角度θi を求
め、実際の目標関節角度φi を算出する。そして、i番
目の関節40の現在角度と上記目標関節角度φi との差
がなくなるように従来の位置制御手法を用いて各関節4
0を駆動制御する(ステップM4 )。この後、多関節ロ
ボット30が所定の目標点に到達するまで上述のステッ
プM2 〜M4 を繰り返し行なう。かくして、多関節ロボ
ット30が所定の目標点に到達したら、操作者が停止信
号をコントローラ36に入力し、多関節ロボット30を
停止させる(ステップM5 )。
【0024】多関節ロボット30が高さ100mmの階
段を移動する様子を市販の計算機シミュレータ(例え
ば、KnowledgeRevolution 社製 WorkingModel3
D)を使って解析したところ、図8〜図10に示す如き
解析結果が得られた。同様に、高さ150mmの階段移
動を解析したところ、図11〜図13に示す如き解析結
果が得られた。この解析結果から明らかなように、本発
明に係る実施形態のような進行波による階段移動が力学
的にも可能であることが市販のシミュレータによって実
証された。
【0025】従来の歩行移動や尺取り移動は、図14に
示すように脚の両端70aと70b(歩行移動)、脚の
両端70dと70e(尺取り移動)の間隔S1 ,S2
長いため、胴体部の関節70c或いは関節70fに大き
な負荷が加わる。これに比べ、進行波移動は、図15に
示すように移動面に接地する関節40a,40b,40
cの数も多く、しかも一定間隔S3 で接地して自重を保
持するため、関節40a〜40cに加わる負荷が小さく
て済む。
【0026】一方、図23や図26に示す多関節ロボッ
ト20,30は、既述の如く機械の小型化に有利である
が、通常では脚の根元が太く、先が細い一般的なロボッ
トに比べて脚の根元の強度や大きさの制限から関節の駆
動力も小さく、低負荷で移動することが課題となる。そ
こで、図23や図26に示す多関節ロボット20,3の
場合には低負荷である進行波移動が有利であることに鑑
み、本実施形態のような進行波移動を採用することによ
り、従来技術では登れなかった階段移動が可能となる。
そのため、この種の多関節ロボットの適用範囲を広げる
ことができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態では、既述の第1実施形態の場合と同
様に、図26に示した多関節ロボット30を図17に示
すフロー(後に詳述する)で作動させることにより、進
行波移動で狭隘部を移動せしめるようにしている。すな
わち、本実施形態では、正弦波と余弦波とを組み合わせ
た階段移動用の進行波により多関節ロボットを階段移動
させる場合に、狭い水平壁間のような狭隘部を移動する
際に壁との接触状態に応じて進行波形を変化させること
により、狭隘部をくぐり抜けるように構成している。
【0028】既述の第1実施形態で示した階段移動用の
進行波は、狭い水平壁間のような狭隘部の移動に対して
も、壁との接触状態に応じて、進行波形を変化させるこ
とにより適用可能である。
【0029】上記の式(6)や式(8)で示した進行波
の移動は、図16において実線80aで示される状態で
は常に一定の形状を繰り返しながら移動する。そのた
め、例えば図16において破線80bで示される形状の
進行波では、互いに平行な水平壁81a,81b間の狭
隘部82において関節40の一部が水平壁81bに接触
するので通過できない。このため、図16において二点
鎖線80cに示すように進行波の高さを低くして関節4
0が水平壁81bにぶつかるのを回避することにより、
狭隘部82の移動が可能になる。すなわち、多関節ロボ
ット30が広い平面から狭い水平壁81a,81b間
(狭隘部82)をくぐり抜けることが可能になる。
【0030】図17は、このような狭隘部82の移動を
可能ならしめるための多関節ロボット30の操作フロー
を示している。この多関節ロボット30を階段移動させ
る際には、ステップN1 において、多関節ロボット30
を水平壁81a,81b間(狭隘部82)の正面に向け
て配置すると共に、多関節ロボット30の形状(例え
ば、関節のサイズ,関節間距離,関節数等)と移動対象
が平面であることを操作者がコントローラ36に入力
し、移動を開始する。次いで、ステップN2 において、
上述の入力情報に基づき、移動対象が平面である場合の
進行波(上記の式(6)で表せる進行波)、例えば、高
さ100mmの階段を移動するための進行波形を選択し
て生成する。そして、ステップN3 において、選択した
進行波の式から各関節40の基準面50に対する目標角
度θi を求め、実際の目標関節角度φ i を算出する。そ
して、i番目の関節40の現在角度と上記目標関節角度
φi との差がなくなるように従来の位置制御手法を用い
て各関節40を駆動制御する。しかる後に、ステップN
4 において、多関節ロボット30の関節の中で床面(水
平壁81a)に接地している関節40間の間隔が一定間
隔S3 と異なる間隔S4になったとき、すなわち、図1
8に示す如くS3 >S4 になったときに、関節40が床
面以外の壁(水平壁81b)に接触したと判断する。そ
して、これに伴い、上記の式(6)中のKを低い値にし
てゆくことにより、多関節ロボット30の全高を下げる
(ステップN4 )。この後、多関節ロボット30が所定
の目標点に到達するまで上述のステップN2 〜N4 を繰
り返し行なう(ステップN5 )。以上の如く、物と接触
することに伴う関節40の接地間隔の変化から床面以外
の壁との接触の有無を判定し、床面以外のものに接触し
た場合には上記の式(6)中のKを調節することにより
多関節ロボット30の全高を調整し、狭い水平壁間を移
動せしめる。かくして、多関節ロボット30が所定の目
標点に到達したら、操作者が停止信号をコントローラ3
6に入力し、多関節ロボット30を停止させる(ステッ
プN6 )。
【0031】すなわち、本実施形態においては、多関節
ロボット30が進行波で床面(水平壁81a上の平面)
を移動中に関節40が物(水平壁81a)と接触した際
に、接地している両脚の関節40間の間隔の変化に基づ
いて、関節40が床面以外のものと接触したことを検知
し、物と接触した後において接地する関節40の間隔が
一定になるように進行波の係数Kを調整することにより
多関節ロボット30の全高を調整するようにしているの
で、狭い場所(狭隘部82)でも移動(くぐり抜け)が
可能になる。
【0032】多関節ロボット30が幅80mmの隙間を
移動する様子を市販の計算機シミュレータ(例えば、K
nowledgeRevolution 社製 WorkingModel3D)を使
って解析したところ、図19に示す如き解析結果が得ら
れた。この解析結果から明らかなように、本発明に係る
実施形態のような進行波を用いても、進行波の係数Kを
調整することにより狭い狭隘部でも移動が可能になるこ
とが市販の計算機シミュレータによって実証された。
【0033】以上、本発明の一実施形態について述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の実施形態で述べた階段54の
高さは100mm又は150mmであるが、これに限ら
ず、各種の高さに対応して多関節ロボット30を移動さ
せることが可能である。また、水平壁81a,81b間
の狭隘部82に限らず、種々の形状の狭隘部においても
多関節ロボット30を移動させることが可能である。ま
た、階段54の段差を登る場合に限らず、様々な段差を
移動させることも可能である。さらに、既述の実施形態
では、図26に示す多関節ロボット30を用いるように
したが、車輪機構を持たない同種の関節モジュールを結
合して成るものであればどのような構造の多関節ロボッ
トであってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、車輪機構を
持たない型式の階段移動用の多関節ロボットであって、
同種の関節モジュールを結合して成る多関節ロボットの
進行波移動制御方式において、正弦波と余弦波とを組み
合わせた進行波であって、かつ、以下に記載の条件、す
なわち、 〈条件1〉 前記進行波の波長が、階段の波長と同じで
あること。 〈条件2〉 前記多関節ロボットが前記階段の床面とな
す最大傾斜角度が、前 記階段を登ることができる進行波
の最大傾斜角度以下であること。 〈条件3〉 1回の進行波の移動量が、互いに隣り合う
関節の中心間の長さ以 上であること。 を全て満たす進行波 を演算し、これにより得られる進行
波にて前記多関節ロボットを階段移動させるようにした
ものであるから、メカ構成がシンプルな1自由度の多関
節ロボットでありながら、階段移動を行わしめることが
可能となる。
【0035】また、本発明によれば、特に、進行波の条
件として、前記〈条件1〉,〈条件2〉及び〈条件3〉
を全て満たすようにしているので、多関節ロボットによ
る階段移動が可能となり、多関節ロボットを階段に確実
に登らせることができる。
【0036】請求項3に記載の本発明は、前記進行波の
演算を所定の式(既述の式(6))に基づいて行なうよ
うにしたものであるから、多関節ロボットを例えば奥行
き250mmで高さ100mmの階段に登らせることが
できる。
【0037】請求項に記載の本発明は、前記進行波の
演算を所定の式(既述の式(8))に基づいて行なうよ
うにしたものであるから、多関節ロボットを例えば奥行
き250mmで高さ150mmの階段に登らせることが
できる。
【0038】請求項5に記載の本発明は、正弦波と余弦
波とを組み合わせた進行波で平面を移動中に関節が物と
接触した際に、床面に接地している両脚の関節間の間隔
が変化すること基づいて、関節が床面以外の物と接触
したことを検知し、床面以外の物と接触した後において
接地する関節の間隔が一定になるように進行波を変更し
て前記多関節ロボットの全高を調整し、これにより前記
多関節ロボットを狭い場所でも移動し得るようにしたも
のであるから、上述の階段移動を行ない得ると共に、多
関節ロボットを狭い場所(狭隘部)においてはその高さ
を適宜に変化させて狭隘部をくぐり抜けることができ
る。
【0039】さらに、本発明に係る進行波移動方式を適
用した多関節ロボットが階段移動している状況や狭隘部
をくぐり抜けている状況を市販の計算機シミュレータを
使って検証することが容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】多関節ロボットが階段を登ることができるため
の進行波の条件の1つである進行波の波長と階段の波長
との関係を示す説明図である。
【図2】多関節ロボット30が基準面(階段の床面)を
移動している際の最大傾き角度を示す説明図である。
【図3】多関節ロボットが階段を登ることができるため
の進行波の条件の1つである多関節ロボットと基準面
(階段の床面)とのなす最大傾きを説明するためのもの
であって、図3(a)は多関節ロボットが階段を登って
いる状態を示す説明図、図3(b)は図3(a)におい
て矢印αで示す部分を拡大して示す説明図である。
【図4】進行波形を構成する正弦波を示すものであっ
て、図4(a)は進行波の3条件を満足することができ
ない正弦波を示す波形図、図4(b)は進行波の3条件
を満足することができる正弦波を示す波形図である。
【図5】奥行き250mmで高さ100mmの階段の場
合に、進行波の3条件を満たす進行波の形状を示す波形
図である。
【図6】奥行き250mmで高さ150mmの階段の場
合に、進行波の3条件を満たす進行波の形状を示す波形
図である。
【図7】本発明の第1実施形態における多関節ロボット
の操作フローを示すフローチャートである。
【図8】図8(a)〜(d)は多関節ロボットが高さ1
00mmの階段を移動する様子を示す解析図である。
【図9】図9(a)〜(c)は多関節ロボットが高さ1
00mmの階段を移動する様子を示す解析図である。
【図10】図10(a)〜(d)は多関節ロボットが高
さ100mmの階段を移動する様子を示す解析図であ
る。
【図11】図11(a)〜(d)は多関節ロボットが高
さ150mmの階段を移動する様子を示す解析図であ
る。
【図12】図12(a)〜(d)は多関節ロボットが高
さ150mmの階段を移動する様子を示す解析図であ
る。
【図13】図13(a)〜(c)は多関節ロボットが高
さ150mmの階段を移動する様子を示す解析図であ
る。
【図14】多関節ロボットの両脚間の間隔を示す説明図
である。
【図15】多関節ロボットの移動中における脚の両端間
の間隔を示す説明図である。
【図16】多関節ロボットが狭隘部をくぐり抜ける様子
を示す説明図である。
【図17】本発明の第2実施形態における多関節ロボッ
トの操作フローを示すフローチャートである。
【図18】多関節ロボットが水平壁間を移動する状況を
示す説明図である。
【図19】図19(a)〜(d)は多関節ロボットが幅
80mmの水平壁間を移動する様子を示す解析図であ
る。
【図20】従来より提案されている多関節ロボットの構
成図である。
【図21】図21(a)〜(e)は図20の多関節ロボ
ットの移動動作を示す説明図である。
【図22】図20の多関節ロボットの全体を示す斜視図
であr。
【図23】従来より提案されている別の多関節ロボット
の構成図である。
【図24】図23の多関節ロボットの動作を示す説明図
である。
【図25】図23の多関節ロボットの側面図である。
【図26】従来より提案されているさらに別の多関節ロ
ボットの構成図である。
【図27】図26に示す多関節ロボットの関節の連結部
分の断面図である。
【図28】関節の表面に取付けられた接触センサを示す
平面図である。
【図29】図26に示す多関節ロボットが狭隘部を移動
するときの代表的な進行波移動パターン(蛇移動パター
ン)を示す説明図である。
【図30】図26に示す多関節ロボットの移動時の状態
を示す側面図である。
【図31】図31(a)〜(d)は正弦波を用いた式で
近似した進行波にて階段移動させた場合の多関節ロボッ
トの動作を示す解析図である。
【図32】図32(a)〜(d)は正弦波を用いた式で
近似した進行波にて階段移動させた場合の多関節ロボッ
トの動作を示す解析図である。
【図33】多関節ロボットが階段移動しているときに関
節が階段の垂直壁に当たって反力を受ける状態を示す説
明図である。
【図34】先端の関節56の傾斜が階段の傾斜よりも上
向きになって次の段上に関節がきちんと上がりきらない
ない状態を示す説明図である。
【符号の説明】
30 多関節ロボット 31a,31b,31c 関節 32 リンク 33a〜33d 脚 36 コントローラ 40 関節 46a〜46c 接触センサ 50 基準面 51,52 関節 54 階段 54a 垂直壁 54b 次の段 70a,70b,70d,70e 接地している脚(関
節)の両端 81a,81b 水平壁 82 狭隘部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪機構を持たない型式の階段移動用の
    多関節ロボットであって、同種の関節モジュールを結合
    して成る多関節ロボットの進行波移動制御方式におい
    て、正弦波と余弦波とを組み合わせた進行波であって、
    かつ、以下に記載の条件、すなわち、 〈条件1〉 前記進行波の波長が、階段の波長と同じで
    あること。 〈条件2〉 前記多関節ロボットが前記階段の床面とな
    す最大傾斜角度が、前 記階段を登ることができる進行波
    の最大傾斜角度以下であること。 〈条件3〉 1回の進行波の移動量が、互いに隣り合う
    関節の中心間の長さ以 上であること。 を全て満たす進行波 を演算し、これにより得られる進行
    波にて前記多関節ロボットを階段移動させるようにした
    ことを特徴とする多関節ロボットの進行波移動方式。
  2. 【請求項2】 前記進行波の演算を下記の式に基づいて
    行なうようにし、これにより階段移動を可能としたこと
    を特徴とする請求項に記載の多関節ロボットの進行波
    移動方式。 【数1】 ここで、 θi : i番面の関節と基準面とのなす角 K : 進行波の最大傾き角 k1 ,k2 : 係数 ω : 進行波の角速度すなわち関節の角速度 t : 時間 i : 関節番号 d : 互いに隣り合う関節間の位相差
  3. 【請求項3】 前記進行波の演算を下記の式に基づいて
    行なうようにし、これにより階段移動を可能としたこと
    を特徴とする請求項に記載の多関節ロボットの進行波
    移動方式。 【数2】 ここで、 θi : i番面の関節と基準面とのなす角 K : 進行波の最大傾き角 k1 ,k2 : 係数 ω : 進行波の角速度すなわち関節の角速度 t : 時間 i : 関節番号 d : 互いに隣り合う関節間の位相差
  4. 【請求項4】 前記正弦波と余弦波とを組み合わせた進
    行波で平面を移動中に関節が物と接触した際に、床面に
    接地している両脚の関節間の間隔が変化することに基づ
    いて、関節が床面以外の物と接触したことを検知し、床
    面以外の物と接触した後において接地する関節の間隔が
    一定になるように進行波を変更して前記多関節ロボット
    の全高を調整し、これにより前記多関節ロボットを狭い
    場所でも移動し得るようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の多関節ロボットの進行波移動制御方式。
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