JP3080799B2 - 液晶表示パネル収容搬送器 - Google Patents

液晶表示パネル収容搬送器

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JP3080799B2
JP3080799B2 JP04332945A JP33294592A JP3080799B2 JP 3080799 B2 JP3080799 B2 JP 3080799B2 JP 04332945 A JP04332945 A JP 04332945A JP 33294592 A JP33294592 A JP 33294592A JP 3080799 B2 JP3080799 B2 JP 3080799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネル収容搬送
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置の製造工程において
は、その量産化が進むにつれて全工程を一か所の工場内
で行なうことが困難となり、例えば液晶駆動用の電極や
外部回路との接続電極等を形成した製造途中の空セル状
態の複数の液晶表示パネルをその製造工程から次工程の
駆動回路等の実装工程等へと移動することが要請されて
いるが、その際に落下や振動などによる機械的な破損な
く搬送することが必要である。しかし、一般的に矩形状
の液晶表示パネルをむき出しの状態のままで一つのクリ
ーンルームから次工程のクリーンルームへと移動させる
場合には、以下のような問題が生じる。すなわち、 (a) 搬送時に空気中の浮遊塵埃が液晶表示パネル表
面の電極部分や表示面などに付着して、後工程に悪影響
を与える。
【0003】(b) 液晶表示パネルに作り込まれた各
種接続電極が、搬送時に空気に触れて腐食する。
【0004】(c) 搬送中や工程投入待ちの間に、空
気の動きによって液晶表示パネルに静電気が帯電し、こ
の静電気に起因して液晶表示パネルのTFT素子や配線
などが静電破壊を起こす。
【0005】(d) 搬送中の振動や保持装置との間の
機械的衝撃などにより、液晶表示パネルのガラス基板な
どにひび割れや欠けなどの機械的破損が生じる。
【0006】(e) 特に近年のように液晶表示パネル
が大型化すると、例えばLSI用の8インチを越える大
型シリコンウェハや大型フォトマスクのように、人の手
での取扱いが容易ではなくなり、搬送時の操作性が極め
て低いものとなる。
【0007】そこで従来は、液晶表示パネルの搬送の際
には液晶表示パネルを例えばシールドバッグと呼ばれる
導電性の材質の袋などで包装して搬送していた。
【0008】しかしながら、このような方法では上記の
(a)から(e)に挙げたような問題は十分には解消さ
れない。例えば上記のシールドバッグによる包装では、
その静電シールド効果により若干は静電破壊対策は成さ
れるものの、その効果は十分ではなく、また機械的破損
の問題や腐食の問題などはほとんど解決されないままで
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するために成されたもので、その目的は、以下
に示すような課題を解決することにある。すなわち、 (a) 搬送時に空気中の浮遊塵埃が液晶表示パネル表
面に付着して電極部分や表示面などを損傷させる不具合
を防ぐ。
【0010】(b) 液晶表示パネルに作り込まれた各
種接続電極が搬送時に空気に触れて腐食することを防
ぐ。
【0011】(c) 搬送中や工程投入待ちの間に液晶
表示パネルに静電気が帯電することを避けて、この静電
気に起因した液晶表示パネルのTFT素子や配線などの
静電破壊を防ぐ。
【0012】(d) 搬送中の振動や保持装置との間の
機械的衝撃などによる液晶表示パネルの機械的破損を防
ぐ。
【0013】(e) 搬送時の操作性を良好なものとす
る。
【0014】そしてその結果、静電破壊や機械的破損を
生じることなしに液晶表示パネルを簡易に収容し搬送す
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、第1の発明の液晶表示パネル収容搬送器
は、矩形状基板の周縁部分に接続電極が配設された液晶
表示パネルを複数枚収容する液晶表示パネル収容搬送器
において、前記液晶表示パネルの前記接続電極が形成さ
れた面の裏面の左右両縁部に当接するパネル収容案内部
材と、前記パネル収容案内部材と一体形成され、前記接
続電極との接触を避けて前記液晶表示パネルの前記接続
電極が形成された面の左右両縁部に当接し前記液晶表示
パネルの左右両縁部の少なくとも一部を前記パネル収容
案内部材との間で保持する保持部材と、前記液晶表示パ
ネルの下辺の少なくとも一部を弾性的に保持する底部保
持部材と、前記パネル収容案内部材および前記保持部材
および前記底部保持部材とが内側に設けられた筐体本体
と、前記液晶表示パネルの上辺に弾性的に当接する上部
保持部材が内側に設けられており、前記筐体本体と組み
合わされて密閉性を有するとともに外壁が帯電防止性を
有する密閉筐体を形成する蓋体とを具備することを特徴
としている。
【0016】また、第2の発明の液晶表示パネル収容搬
送器は、前記上部保持部材が前記液晶表示パネルの上辺
の角部分を避けて前記液晶表示パネルの上辺に弾性的に
当接することを特徴としている。
【0017】また、第3の発明の液晶表示パネル収容搬
送器は、前記保持部材と前記液晶表示パネルの接続電極
との間に介挿されて前記接続電極に接触する導電パッド
部を具備することを特徴としている。
【0018】なお、前記の液晶表示パネルとは、接続電
極が形成されたTFTアレイ基板状態のものや、液晶層
が封入されて液晶セルが形成された状態のもの等を総称
するものであり、これらをいずれも本発明の液晶表示パ
ネル収容搬送器に収容することができることは言うまで
もない。
【0019】
【作用】本発明の液晶表示パネル収容搬送器は、例えば
密閉パッキンのような密閉性を有する部材を介挿するな
どして筐体本体と蓋体とが組み合わされ密閉筐体が形成
されている。これにより上記の(a)に示す課題を解決
することができる。すなわち、搬送時に空気中の浮遊塵
埃が液晶表示パネル表面に付着することを防ぐことがで
きる。またこれにより上記の(b)に示す課題を解決す
ることもできる。すなわち、液晶表示パネルに作り込ま
れた各種接続電極が搬送時に空気に触れて腐食すること
を防ぐことができる。
【0020】また、前記の密閉筐体の外壁に帯電防止性
を付与しているので、密閉筐体は外部から帯電しにく
く、さらに液晶表示パネルの接続電極はこの密閉筐体に
内設された保持部材との接触を避けて収容されているの
で、上記の(c)に示す課題を解決することができる。
すなわち、搬送中や工程投入待ちの間に液晶表示パネル
に静電気が帯電することを避けて、この静電気に起因し
た液晶表示パネルのTFT素子や配線などの静電破壊を
防ぐことができる。さらに第3の発明では液晶表示パネ
ルの接続電極を導通パッドで共通に導通しているので、
この導通パッドがいわゆるショートリングのように作用
して液晶表示パネルのTFT素子や配線などの静電破壊
をさらに積極的に防ぐことができる。
【0021】また、上部保持部材は液晶表示パネルの上
辺に弾性的に当接しており、底部保持部材は液晶表示パ
ネルの下辺に弾性的に当接してこれを保持しているの
で、上記の(d)に示す課題を解決することができる。
すなわち、搬送中の振動や、各種保持部材との間の機械
的衝撃などによる液晶表示パネルの機械的破損を防ぐこ
とができる。第3の発明においては、この上部保持部材
が応力の集中しがちな液晶表示パネルの角部への当設を
避けるように配設され、この上部保持部材がさらに効果
的に液晶表示パネルの機械的破損を防ぐ構造となってい
る。
【0022】また、密閉筐体の本体と蓋体との脱着は、
例えば弾性力で係止される止め具のような部材を用いて
着脱自在にすることができ、また液晶表示パネルの保持
部材への挿入や取り出しも前記のパネル収容案内部材に
沿って滑らかに行うことができるので、上記の(e)に
示す課題を解決することができる。すなわち、液晶表示
パネルの収容や搬送の際の操作性を良好なものとするこ
とができる。
【0023】そしてその結果、静電破壊や機械的破損が
生じることなしに液晶表示パネルを簡易に収容し搬送す
ることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の液晶表示パ
ネル収容搬送器の実施例を詳細に説明する。
【0025】(実施例1)図1は、この第1の実施例の
液晶表示パネル収容搬送器の構造を示す断面図である。
図1は液晶表示パネルが 3枚収容されている場合を示し
ている。また図2は、その内部の保持部材およびパネル
収容案内部材および保持されている液晶表示パネルを抜
き出して示す斜視図である。この第1の実施例の液晶表
示パネル収容搬送器100は、矩形状の液晶表示パネル
101の周縁部分に形成された接続用電極103に非接
触の状態で液晶表示パネル101を保持する保持部材1
05および底部保持部材107および上部保持部材10
9およびパネル収容案内部材111と、蓋体113およ
び本体115からなり矩形状の液晶表示パネル101お
よび前記の各保持部材をその内部に収容する密閉筐体1
17と、その蓋体113および本体115を係止する止
め具119および密閉パッキン121とからその主要部
が構成されている。
【0026】保持部材105およびパネル収容案内部材
111は、弾力性を有する材料を用いて一体形成されて
いる。そして図1(b)に示すように矩形状の液晶表示
パネル101の周縁部分に形成された接続用電極103
をコの字型に跨ぐようにして接触を避けた状態で液晶表
示パネル101の左右両縁部を保持する。
【0027】上部保持部材109は、液晶表示パネル1
01の上部の 2つの角部分を避けた、図1(c)に示す
ような、いわゆる「くりぬき構造」のばね形状としてい
る。これにより液晶表示パネル101の上部の 2つの角
部分への応力集中を避けることができる。この上部保持
部材109は蓋体113の内側に着設されている。そし
て蓋体113を本体115に組み合わせると、この上部
保持部材109は適度な弾性力によって液晶表示パネル
101を下方へと押し付ける。また底部保持部材107
は、液晶表示パネル101の下辺に当接するように配置
され液晶表示パネル101の下辺を弾性的に支持してい
る。そして前記の上部保持部材109により押下される
液晶表示パネル101の押し付け応力を弾性的に緩和し
て、液晶表示パネル101の機械的破損を防ぐ。本実施
例では、この底部保持部材107は保持部材105に設
けた隙間に挿設されている。
【0028】このような各保持部材により液晶表示パネ
ル101を保持することにより、搬送時の液晶表示パネ
ル101の落下や振動やがたつきを防いで、その機械的
破損を避けることができる。また接続用電極103は保
持部材105などに非接触なので、搬送時に密閉筐体1
17や保持部材105に発生する静電気による接続用電
極103に接続された信号線や走査線など各種配線やT
FT素子や層間絶縁膜などの液晶表示パネル101の各
構成部分の静電破壊を避けることができる。
【0029】また、密閉筐体117は密閉パッキン12
1を蓋体113と本体115との間に介挿した密閉構造
となっている。このように密閉筐体117は密閉構造に
なっているので、搬送時や工程投入待ちの際に空気中の
浮遊塵埃が液晶表示パネル101表面に付着することを
防ぐことができる。また液晶表示パネル101に作り込
まれたTFT素子や接続電極などが搬送時などに空気に
触れて腐食することを防ぐことができる。
【0030】そして蓋体113と本体115とは止め具
119により確実に係止されている。この止め具119
は本実施例においては蓋体113と一体形成され適度な
弾性力を有しており、蓋体113を本体115に組み合
わせると、本体115に形成された受け穴と止め具11
9の爪が係合して蓋体113を本体115に確実に係止
する。逆に蓋体113を本体115から外すときには、
止め具119を外側に引っ張って止め具119の爪を本
体115に形成された受け穴から外せばよい。これによ
り搬送に際しての液晶表示パネル101の収容や取り出
しなどの操作性が良好なものとなっている。
【0031】さらに、密閉筐体117は表面の電気抵抗
が107 Ω/□以下の帯電しにくい材料を用いて形成され
ているので、液晶表示パネル101の搬送中や工程投入
待ちの間に液晶表示パネルに静電気が帯電することを避
けることができ、この静電気に起因した液晶表示パネル
のTFT素子や配線などの静電破壊を防ぐことができ
る。
【0032】上記の保持部材105、パネル収容案内部
材111、密閉筐体117に好適な材料としては、軽量
で寸法精度が高く経時変化が少ない材質のものが好まし
い。また、ハロゲンイオンや有機酸などの析出によりT
FT素子の電極やその他の配線の腐食が助長されるの
で、このような析出を発生させないものであることが好
ましい。このような条件に合致する材料としては、例え
ばジュラルミンのような軽金属、あるいはそのような軽
金属とプラスチックとの複合材、あるいは帯電防止剤や
カーボン添加の各種プラスチック材料などが好適であ
る。プラスチック材料としてはポリプロピレン(P
P)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンオキ
サイド(PPO)、ポリブチレンテレフタレイト(PB
T)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスチレン
(PS)など、上述した条件を満たすものであればよ
い。また、上部保持部材109に好適な材料としては、
ポリエステル系エラストマーのような適切な弾力性を有
する材質であることが望ましい。また、底部保持部材1
07に好適な材料としては、ウレタン樹脂やシリコーン
ゴムのような弾力性を有する材質のものが好ましい。ま
た、密閉パッキン121としては、蓋体113と本体1
15との間に介挿されて蓋体113と本体115との間
の密閉性を良好なものとすることのできるものであれば
よい。そのような条件に適合するものとしては、ウレタ
ン樹脂やシリコーンゴムのような弾力性を有する材質の
ものが好ましい。
【0033】なお、本実施例では止め具119は蓋体1
13と一体形成されているが、これには限定しない。こ
の止め具119は蓋体113と本体115とを確実に係
止でき、かつ蓋体113と本体115との取り外しが容
易に行えるものであれば、例えば金属ばね材などを用い
て蓋体113とは別体に形成し蓋体113に着設するよ
うにしてもよい。
【0034】また、材料を適切に選択して、本体115
と保持部材105とパネル収容案内部材111とを一体
形成としてもよい。あるいは同様に蓋体113と上部保
持部材109とを一体形成としてもよい。
【0035】(実施例2)図3は、第2の実施例の液晶
表示パネル収容搬送器の構造を示す断面図である。同図
においては、密閉筐体および上部保持部材の構造は第1
の実施例と同様のものなので省略し、その内部の保持部
材およびパネル収容案内部材およびそれらに保持される
液晶表示パネルを抜き出して示している。また図4はそ
の斜視図である。なお第1の実施例と同様の部位は図1
および図2と同じ番号を付して示している。
【0036】この第2の実施例においては、保持部材2
05とパネル収容案内部材211とが液晶表示パネル1
01の上下を残して左右両縁部ほぼ全長にわたって対向
して設けられている。そして保持部材205は、図3
示すように、液晶表示パネル101の周縁部分に設けら
れた接続用電極103との接触をコの字型に跨ぐように
して避けて液晶表示パネル101の左右両縁部を保持す
るように設けられている。このようにして液晶表示パネ
ル101の左右をほぼ全長にわたって安定的に保持して
いる。この保持部材205とパネル収容案内部材211
とは一体形成されている。
【0037】また、図4に示すように保持部材205の
下部には部分的に切り欠きが設けてあり、この部分から
保持部材205の底部への底部保持部材207の取り付
けおよび取り外しができるようになっている。これによ
り、長期使用による損傷、破損などの際の底部保持部材
207の交換を簡易なものとしている。
【0038】なお、この第2の実施例の液晶表示パネル
収容搬送器の密閉筐体117、上部保持部材109、保
持部材205、底部保持部材207、パネル収容案内部
材211など各構成部位の材質の条件は第1の実施例と
同様であり、したがってその好適な材料も第1の実施例
と同様であることは言うまでもない。
【0039】(実施例3)図5は第3の実施例の液晶表
示パネル収容搬送器の構造を示す断面図である。同図に
おいては、密閉筐体および上部保持部材の構造は第1お
よび第2の実施例と同様のものなので詳細な説明は省略
し、その内部の保持部材およびパネル収容案内部材およ
び保持されている液晶表示パネルを抜き出して示してい
る。また図6はその斜視図である。
【0040】保持部材305とパネル収容案内部材21
1とが液晶表示パネル101の左右両縁部の上下を残し
てほぼ全長にわたって対向して設けられており、液晶表
示パネル101の周縁部分の接続用電極103との接触
を避けて液晶表示パネル101を保持している。このよ
うにして液晶表示パネル101の左右両辺ほぼ全長にわ
たって安定的に保持することができる。
【0041】そしてこの第3の実施例においては、図5
に示すように、保持部材305の上部からはじまる滑ら
かなテーパを設けて、保持部材305とパネル収容案内
部材211との間に上部から液晶表示パネル101を滑
らかに挿入できるようにしている。これにより、液晶表
示パネル101の収納をさらに簡易にすることができ
る。
【0042】なお、この第3の実施例の液晶表示パネル
収容搬送器の密閉筐体117、上部保持部材109、保
持部材305、底部保持部材307、パネル収容案内部
材211など各構成部位の材質の条件は第1および第2
の実施例と同様であり、したがってその好適な材料も第
1および第2の実施例と同様であることは言うまでもな
い。
【0043】また、上記の保持部材305に設けたテー
パは、第1の実施例の保持部材105に設けてもよいこ
とは言うまでもない。
【0044】(実施例4)図7は第4の実施例の液晶表
示パネル収容搬送器の導電パッド部を示す断面図であ
る。また図8はその斜視図である。図8においては、密
閉筐体および上部保持部材の構造は第1および第2の実
施例等と同様のものなので省略し、その内部の保持部材
とパネル収容案内部材および保持されている液晶表示パ
ネルなどを抜き出して示している。
【0045】保持部材405とパネル収容案内部材41
1とが液晶表示パネル101の左右両縁部の上部を残し
てほぼ全長にわたって対向して設けられており、液晶表
示パネル101の周縁部分の接続用電極103との接触
を避けて液晶表示パネル101を保持している。このよ
うにして液晶表示パネル101の左右をほぼ全長にわた
って安定的に保持している。この保持部材405とパネ
ル収容案内部材411は本実施例では一体形成されてい
る。
【0046】そして保持部材405の底部には底部保持
部材407が挿着されている。この底部保持部材407
が液晶表示パネル101を底部で弾性的に受け止めて、
液晶表示パネル101への応力を緩和して液晶表示パネ
ル101を機械的破損から守る。
【0047】この第4の実施例においては、図7に示す
ような導電パッド部420が配設されている。その導電
パッド部420は、曲げ応力に対して十分に剛性があり
変形しない着脱用添木部材421と、これに支持され、
保持部材405とパネル収容案内部材411との間に設
けられたスリットに挿入されて液晶表示パネル101の
左右周縁部の接続用電極103に接触する導電パッド4
23とからその主要部が構成されている。この導電パッ
ド423が接触して各接続用電極103を導通させ、い
わゆるショートリングのように各接続用電極103どう
しの間を同電位に保つ。この導電パッド423の表面抵
抗は105 Ω/□以下となっている。これにより、液晶表
示パネル101に帯電する静電気に起因した静電破壊な
どを前述の実施例よりもさらに万全に抑止することがで
きる。
【0048】この導電パッド部420は以下のように使
用する。すなわち、液晶表示パネル101を保持部材4
05とパネル収容案内部材411との間に上部から挿入
し収容した後、図7(a)に示すように保持部材405
とパネル収容案内部材411との間の側面に設けたスリ
ットからこの導電パッド部420を挿入して、導電パッ
ド423を接続電極103に接触させパッドオンする。
このとき導電パッド423は保持部材405およびパネ
ル収容案内部材411の内部の空間部分に到達すると、
その弾性により図7(b)に示すように各接続用電極1
03に接触する。また逆に収容されていた液晶表示パネ
ル101を保持部材405とパネル収容案内部材411
との間から取り出す場合には、まずこの導電パッド部4
20を保持部材405とパネル収容案内部材411との
側面に設けたスリットから引き抜いてパッドオフする。
そして液晶表示パネル101を保持部材405とパネル
収容案内部材411との間から取り出す。このようにす
るのは、液晶表示パネル101を取り出す際に導電パッ
ド423が各接続用電極103との間で摩擦を起こすこ
とによる接続用電極103の機械的な破損を避けるため
である。このような導電パッド423に好適な材料とし
ては、腐食耐性および磨耗耐性に優れ、しかもばね性を
有する材質であることが望ましく、例えばステンレス系
合金やTi合金などを用いることができる。
【0049】なお、この第4の実施例の液晶表示パネル
収容搬送器の密閉筐体117、上部保持部材109、保
持部材405、底部保持部材407、パネル収容案内部
材411など各構成部位の材質の条件は第1の実施例等
と同様であり、したがってそれに好適な材料も第1の実
施例等と同様であることは言うまでもない。
【0050】(実施例5)図9は、第5の実施例の液晶
表示パネル収容搬送器の保持部材およびパネル収容案内
部材および保持されている液晶表示パネルなどを抜き出
して示す斜視図である。
【0051】この第5の実施例の液晶表示パネル収容搬
送器は、前述の第4の実施例の液晶表示パネル収容搬送
器において、その保持部材405の代りに、図9に示す
ように滑らかなテーパを設け、液晶表示パネル101を
この保持部材505とパネル収容案内部材411との間
に上部から滑らかに挿入できるようにした保持部材50
5を用いたものである。このように保持部材505に滑
らかなテーパを設けることにより液晶表示パネル101
の収納をさらに簡易にすることができる。
【0052】以上のような本発明の液晶表示パネル収容
搬送器に実際に液晶表示パネルを収容して 300kmの距
離を 2往復にわたりトラック輸送した結果、パネルに破
損や静電破壊は全く見受けられないという好結果が得ら
れた。また 1月以上にわたり液晶表示パネルを収容さ
せた後にも静電破壊等は全く見受けられなかった。
【0053】なお、上記の第4および第5の実施例にお
いては、液晶表示パネル101の 1枚ごとに、またその
各辺ごとに、導電パッド423により各接続用電極10
3に共通の電気的導通をとったが、本発明はこれのみに
は限定しない。この他にも例えば全ての導電パッド42
3を電気的に接続して全ての接続用電極103の導通を
とるようにしてもよい。あるいは密閉筐体117の外側
から導電パッド部420を挿入してパッドオンするよう
な構造としてもよい。
【0054】また、本発明は以上の実施例のみには限定
しない。この他にも、例えば静電破壊をさらに効果的に
抑止するために、密閉筐体の下部に耐久性が高く導電性
が高い黄銅のような合金などからなる脚部を設ける、あ
るいは密閉筐体117全体を静電シールド材で覆うなど
の処理を、さらに上記に述べたような手段に付加するよ
うにしてもよい。また、底部保持部材は、本実施例のよ
うなゴムなどからなる弾性部材のみには限定せず、上部
保持部材109のようなばね形状によって弾力性を持た
せた部材としてもよい。また、左右周縁部に接続電極が
配設された液晶表示パネルを収容する場合のみには限定
せず、例えば周縁部分の左右上下 4方向に接続電極が配
設された液晶表示パネルを収容する場合にも用いること
ができる。また保持できるパネルの寸法に合わせて各保
持部材の幅などを変化できるようにしてもよい。また本
発明の収容搬送器は特に薄膜トランジスタ(TFT)を
用いたアクティブマトリックス型の液晶表示パネルの搬
送に好適であるが、この他にも、搬送時の振動などに起
因する機械的な破損や塵埃を防ぐ特長に着眼して、単純
マトリックス型液晶表示パネルやカラーフィルタなどの
搬送にも適用することができる。また、繰り返し使用す
ることを考慮して、容器の内側を洗浄できるようにして
おくことが望ましい。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、各保持部材や導通パッドなどの材質をはじめ
種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の液
晶表示パネル収容搬送器は、搬送時に空気中の浮遊塵埃
が液晶表示パネル表面に付着することを防ぎ、液晶表示
パネルに作り込まれた各種接続電極が搬送時に空気に触
れて腐食することを防ぎ、搬送中や工程投入待ちの間に
液晶表示パネルに静電気が帯電することを避けてこの静
電気に起因した液晶表示パネルのTFT素子や配線など
の静電破壊を防ぎ、搬送中の振動や保持装置との間の機
械的衝撃などによる液晶表示パネルの機械的破損を防い
で、かつ搬送時の操作性が良好なものである。このよう
な本発明に係る液晶表示パネル収容搬送器は、液晶表示
パネルを静電破壊や機械的破損が生じることなしに搬送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す断面図。
【図2】第1の実施例の内部の保持部材とパネル収容案
内部材および保持されている液晶表示パネルを抜き出し
て示す斜視図。
【図3】第2の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す断面図。
【図4】第2の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す斜視図。
【図5】第3の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す断面図。
【図6】第3の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す斜視図。
【図7】第4の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の導
通パッド部の構造を示す断面図。
【図8】第4の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す斜視図。
【図9】第5の実施例の液晶表示パネル収容搬送器の構
造を示す斜視図。
【符号の説明】
101…液晶表示パネル、103…接続用電極、105
…保持部材、107…底部保持部材、109…上部保持
部材、111…パネル収容案内部材、113…蓋体、1
15…本体、117…密閉筐体、119…止め具、12
1…密閉パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−308812(JP,A) 実開 平2−121726(JP,U) 実開 平3−56588(JP,U) 実開 平2−146620(JP,U) 実開 平4−104631(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 101 B65D 85/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状基板の周縁部分に接続電極が配設
    された液晶表示パネルを複数枚収容する液晶表示パネル
    収容搬送器において、 前記液晶表示パネルの前記接続電極が形成された面の裏
    面の左右両縁部に当接するパネル収容案内部材と、 前記パネル収容案内部材と一体形成され、前記液晶表示
    パネルの前記接続電極が形成された面の左右両縁部に前
    記接続電極との接触を避けて当接し前記液晶表示パネル
    の左右両縁部の少なくとも一部を前記パネル収容案内部
    材との間で保持する保持部材と、 前記液晶表示パネルの下辺の少なくとも一部を弾性的に
    保持する底部保持部材と、 前記パネル収容案内部材および前記保持部材および前記
    底部保持部材とが内側に設けられた筐体本体と、 前記液晶表示パネルの上辺に弾性的に当接する上部保持
    部材が内側に設けられており、前記筐体本体と組み合わ
    されて密閉性を有するとともに外壁が帯電防止性を有す
    る密閉筐体を形成する蓋体とを具備することを特徴とす
    る液晶表示パネル収容搬送器。
  2. 【請求項2】 前記上部保持部材が前記液晶表示パネル
    の上辺の角部分を避けて前記液晶表示パネルの上辺に弾
    性的に当接することを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示パネル収容搬送器。
  3. 【請求項3】 前記保持部材と前記液晶表示パネルの接
    続電極との間に介挿されて前記接続電極に接触する導電
    パッド部を具備することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の液晶表示パネル収容搬送器。
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