JP3080531U - 軸受と軸管の定位構造 - Google Patents

軸受と軸管の定位構造

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JP3080531U
JP3080531U JP2001001534U JP2001001534U JP3080531U JP 3080531 U JP3080531 U JP 3080531U JP 2001001534 U JP2001001534 U JP 2001001534U JP 2001001534 U JP2001001534 U JP 2001001534U JP 3080531 U JP3080531 U JP 3080531U
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shaft
shaft tube
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瑞鴻 鄭
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元山科技工業股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受の中心部の偏移を有効に防止することが
できると共に潤滑の効果を高めて製造コストを低く抑え
ることができる軸受と軸管の定位構造を提供する。 【解決手段】 軸管22の定位孔220において、軸受
20に対応する内周壁に貯油空間222を凹設する。上
記軸受20を上記軸管22の定位孔220に内設し定位
するとき、上記定位孔220の内周壁との摩擦力を減ら
すことができる。したがって上記軸受の軸孔の中心部が
変形により偏移するのを防止でき、貯油空間も相対的に
増えるため、潤滑効果は高められる。さらに上記貯油空
間は、軸管の製造時において定位孔の内周壁に一体成形
することができるため、製造工程が少なくなると共にコ
ストを低く抑えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、軸受と軸管の定位構造に係るものであって、特に軸受の中心部の偏 移を有効に防止できると共に、潤滑降下を高めて製造コストを節約できるように した軸受と軸管の定位構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】 従来、軸管の内部に嵌挿して取り付けるようにした軸受として、よりよい貯油 と導油の効果を達成するために、その内部壁に貯油溝または油溝を形成するよう に構成した構造が知られている。図6は、従来の軸受と軸管の定位構造の組立状 態の断面図の一例を示し、軸受1の内周壁には貯油溝10が凹設され、回転軸1 2が回転した際該貯油溝10から潤滑油を供給すると共に軸受1から浸出した余 分の潤滑油を外部へ漏らすことなく暫く貯油溝10の内部に貯蔵し、軸受1の使 用寿命を高めることができるように構成されている。また、この貯油溝10によ り軸受1と回転軸12間の摩擦面積が減少されるため、互いの摩擦力を減らすこ とができ、これにより回転軸12の回転はさらにスムーズになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した図6の従来の軸受1と軸管14の定位構造は、実際に製造上または使 用上において、下記のような改善すべき問題点を有している。 1.軸受の中心部が偏移しやすくなる。 従来の軸受1はしまりばめ方式で直接軸管14の定位孔140の内部に圧入さ れる。この際、軸受1の外周壁は軸管14の定位孔140の摩擦により押圧され 変形することがある。そのため、軸受1の軸孔16の中心部は偏移しやすく、回 転軸12が軸孔16の内部においてスムーズに回転しなくなると共に騒音を生じ てしまうという問題点があった。 2.製造コストが高くなる。 従来の軸受1は軸孔16の内部壁に直接貯油溝10を凹設しなければならない が、軸受1の成形時においてそのように凹んだ貯油溝10を一体成形することが できず、筒状に成形した後に、切削加工等を施すことにより成形しなければなら ない。そのため、製造が大変面倒であると共にコストが高くなるという問題点が あった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような問題点に鑑みて考案したものであって、その解決課題と するところは、軸受の中心部の偏移を有効に防止することができると共に潤滑の 効果を高めて製造コストを低く抑えることができる軸受と軸管の定位構造を提供 しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本考案による軸受と軸管の定位構造は下記のよう に構成されている。 すなわち、本考案によれば、軸管に定位孔を穿設し、該定位孔には少なくとも 一個の軸受が内設されて定位され、該軸受には回転軸を枢着するための軸孔が穿 設され、上記定位孔の底部にはオイルシールカバーが封止され、上記定位孔の上 記軸受に対応する内周壁には貯油空間が凹設されていることを特徴とする軸受と 軸管の定位構造が提供される。
【0007】 また、本考案の軸受と軸管の定位構造は、下記のように構成することもできる 。 1.オイルシールカバーに位置決め凹部を形成し、軸受の一端を定位孔に定位す ると共に他端を上記位置決め凹部の内部に定位し、貯油空間を上記オイルシール カバーの上部周縁と上記定位孔の内部に形成する。 2.定位孔の内周壁に多数個の係止溝を凹設し、オイルシールカバーに上記係止 溝に対応し長さが係止溝の長さより短い係止突起を突設し、上記オイルシールカ バーの係止突起を上記定位孔の底部から上記係止溝に挿入することにより上記定 位孔にオイルシールカバーを定位し、貯油空間を上記係止突起の上記周縁と上記 係止溝の内部に形成すると共に円周方向に間隔を置いて多数個配列する。 3.上記定位孔の内周壁に注油孔を穿設し、上記注油孔を適時に取外可能なカバ ー栓により封止する。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0009】
【実施例】
(実施例1) 図1は本考案の実施例1による軸受と軸管の定位構造の組立状態の断面図を示 し、図1に示された定位構造2は主として軸受20および軸管22により構成さ れている。軸管22には定位孔220が穿設され、該定位孔220には少なくと も一個の上記軸受20が内設されて定位されている。上記軸受20には回転軸2 4(図1の仮想線)を枢着するための軸孔200が穿設されており、上記定位孔 220の底部にはオイルシールカバー26が封止されている。上記定位孔220 の上記軸受20に対応する内周壁には貯油空間222を凹設してあり、上記定位 孔220の適宜位置には、注油孔224を設け、取外可能なカバー栓226で封 止してある。なお、上記軸受20は、潤滑油が自然に滲み出るように微細な細孔 を有している。
【0010】 図1を参照し、上記実施例1に示す装置を組み立てるとき、軸受20はしまり ばめ方式で軸管22の定位孔220の内部に嵌挿されて定位されるが、定位孔2 20の内周壁には上記貯油空間222が凹設されているので、軸受20の外周壁 と軸管22の定位孔220の内周壁との摩擦面積を有効に減らすことができる。 そのため、軸受20の軸孔200は押圧による変形を受けにくく、予め定めた中 心度を保つことができる。また、定位孔220において軸受20に対応する内周 壁に凹設する上記貯油空間222を広く設けることにより、回転軸24に給油す る面積も相対的に増加させることができ、回転軸24の潤滑効果を高め、軸受2 0の使用寿命を相対的に長くすることができる。さらに上記貯油空間222は軸 管22の製造時においてダイキャスト成型等により直接定位孔220の内周壁に 一体成形することができるから、製造工程が少なくなると共に製造コストを低く 抑えることができる。
【0011】 (実施例2) 図2は本考案の実施例2による軸受と軸管の定位構造の組立状態の断面図を示 し、図に示された定位構造3は基本的に上記実施例1とほぼ同じであり、主とし て軸受30および軸管32により構成されている。実施例2と上記実施例1の異 なるところは、実施例2のオイルシールカバー36には位置決め凹部360が形 成されていることである。上記軸受30を軸管32に取り付ける際、軸受30は 一端が定位孔320に定位されるのに対し、他端は上記定位孔320に対向する 上記位置決め凹部360の内部に定位される。そして、貯油空間322はオイル シールカバー36の上部周縁と上記定位孔320の内部に形成されている。した がって、本実施例2の軸受30を組み立てるときは、しまりばめ方式を利用せず に軸管32の底部から定位孔320の内部に軸受を嵌入し、その後上記オイルシ ールカバー36を軸受30の底部側から挿入することにより、軸受30の底部は オイルシールカバー36の上記位置決め凹部360内に係止されて全体の組立を 完成することができる。このように、実施例2の軸受30は、組立の際、軸管3 2の定位孔320の内周壁との摩擦面積及び摩擦力を実施例1より有効に減らす ことができるため、軸受30の軸孔300の中心度の精確性を確保することがで きる。
【0012】 (実施例3) 図3、4は本考案の実施例3による軸受と軸管の定位構造の分解斜視図と組立 状態の平面図を示し、図5は図4のA−A線に沿った断面図を示している。図3 ,4,5に示す如く、実施例3に示された定位構造4は基本的に上記実施例1, 2とほぼ同じであり、主として軸受40および軸管42により構成されている。 実施例3が他の実施例と異なるところは、軸受42の定位孔420の内周壁には 多数個の係止溝424・・・が凹設され、オイルシールカバー46には上記係止 溝424に対応し長さが該係止溝424の長さより短い係止突起462・・・が 突設されていることである。そのため、オイルシールカバー46は係止突起46 2を定位孔420の底部から上記係止溝424に挿入することによって定位孔4 20に定位することができ、それにより貯油空間422は、上記係止突起462 の上部周縁と係止溝424の内部に形成されると共に円周方向に間隔を置いて多 数個配列するように形成される。このように、実施例3においては、オイルシー ルカバー46を軸管42の定位孔420の底部に組み立てた後、該定位孔420 の係止溝424の内部には多数個の貯油空間422が形成されるから、回転軸4 4の潤滑効果を有効に高めることができると共に軸受40の使用寿命も相対的に 高めることができる。
【0013】
【考案の効果】
本考案の軸受と軸管の定位構造によれば、下記の利点と効果を奏することがで きる。 1.軸受の中心部の偏移を有効に防ぐことができる。 本考案は、軸管22,32,42の定位孔220,320,420において、 軸受20,30,40に対応する内周壁に貯油空間222,322,422を凹 設したことにより、軸受20,30,40を軸管22,32,42の定位孔22 0,320,420の内部に内設して定位するとき、上記定位孔220,320 ,420の内周壁との摩擦面積および摩擦力を減らすことができ、それにより軸 受20,30,40の軸孔200,300の中心部が変形により偏移するのを防 止することができる。さらに軸受20,30,40の軸孔200,300に枢着 した回転軸24,44が回転時において一層スムーズに回転することができ、騒 音が生じないようにできるという利点がある。 2.潤滑効果を高めることができる。 本考案は、定位孔220,320,420において軸受20,30,40に対 応する内周壁に貯油空間222,322,422を凹設したことにより、軸管2 2,32,42の内部の貯油空間を相対的に増加することができ、軸受20,3 0,40から浸出した潤滑油はさらに多くの貯油空間222,322,422を 有するようになって潤滑油を導引したり貯蔵したりすることができる。そのため 、回転軸24,44の潤滑効果を有効に高めることができると共に軸受20,3 0,40の使用寿命も相対的に高めることができるという利点がある。 3.製造コストを節約することができる。 本考案の上記貯油空間222,322,422は軸管22,32,42の製造 時において直接定位孔220,320,420の内部壁に一体成形することがで きる。そして従来の構造のように、貯油空間222,322,422が軸受20 ,30,40に形成されているため、先ず軸受20,30,40を完成してから 再び切削加工を行うというような複雑な加工をする必要ないため、製造工程が少 なくなると共に製造コストを低く抑えることができるという利点がある。
【0014】 本考案は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実 施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なも のであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1による構造の組立状態の断面
図である。
【図2】本考案の実施例2による構造の組立状態の断面
図である。
【図3】本考案の実施例3による構造の分解斜視図であ
る。
【図4】本考案の実施例3の構造の組立状態の平面図で
ある。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】従来の軸受と軸管の定位構造による組立状態の
断面図である。
【符号の説明】
20,30,40 軸受 200,300 軸孔 22,32,42 軸管 220,320,420 定位孔 24,44 回転軸 222,322,422 貯油空間 26,36,46 オイルシールカバー 224 注油孔 226 カバー栓 360 位置決め凹部 424 係止溝 462 係止突起

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸管に定位孔を穿設し、該定位孔には少
    なくとも一個の軸受を内設して定位し、該軸受に回転軸
    を枢着するための軸孔を穿設し、上記定位孔の底部をオ
    イルシールカバーで封止し、上記定位孔の上記軸受に対
    応する内周壁に貯油空間を凹設したことを特徴とする軸
    受と軸管の定位構造。
  2. 【請求項2】 上記オイルシールカバーには位置決め凹
    部が形成され、軸受の一端は定位孔に定位されるのに対
    し、他端は上記位置決め凹部の内部に定位され、上記貯
    油空間は上記オイルシールカバーの上部周縁と上記定位
    孔の内部に形成されることを特徴とする請求項1記載の
    軸受と軸管の定位構造。
  3. 【請求項3】 上記定位孔の内周壁に多数個の係止溝を
    凹設し、オイルシールカバーに上記係止溝に対応し長さ
    が該係止溝の長さより短い係止突起を突設し、上記オイ
    ルシールカバーの係止突起を上記定位孔の底部から上記
    係止溝に挿入することにより上記定位孔にオイルシール
    カバーを定位し、貯油空間を上記係止突起の上記周縁と
    上記係止溝の内部に形成すると共に円周方向に間隔を置
    いて多数個配列したことを特徴とする請求項1記載の軸
    受と軸管の定位構造。
  4. 【請求項4】 上記定位孔の内周壁には注油孔が穿設さ
    れ、該注油孔は取外可能なカバー栓により封止されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の軸受と軸管の定位構
    造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3001056A3 (en) * 2014-08-18 2016-04-06 Shinano Kenshi Kabushiki Kaisha Bearing unit and motor

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