JP3080362B2 - クラッシュストップおよびこれを用いたディスク装置 - Google Patents

クラッシュストップおよびこれを用いたディスク装置

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JP3080362B2 JP09045694A JP4569497A JP3080362B2 JP 3080362 B2 JP3080362 B2 JP 3080362B2 JP 09045694 A JP09045694 A JP 09045694A JP 4569497 A JP4569497 A JP 4569497A JP 3080362 B2 JP3080362 B2 JP 3080362B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置、特
に磁気ディスク装置および磁気ディスク装置のアクチュ
エータの揺動範囲を規制するクラッシュストップに関
し、特に、同一の弾性材料を用いて衝撃吸収性の設定を
調整することができ、また着脱作業が容易なクラッシュ
ストップに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、エンクロージャ内
部に、データ記憶媒体である磁気ディスクと、磁気ヘッ
ドを磁気ディスクの表面に沿って移動させるアクチュエ
ータとを備えており、アクチュエータは、揺動軸に揺動
自在に嵌合するキャリッジと、このキャリッジを駆動す
るボイスコイルモータとを備えている。キャリッジには
ヘッドアームが設けられており、このヘッドアームの先
端部には、磁気ヘッドが実装されている。また揺動軸か
ら見てヘッドアームと反対側のキャリッジ面にはストッ
パアームが設けられており、このストッパアームにはボ
イスコイルモータ(VCM)のボイスコイルが搭載され
ている。VCMは、上記のボイスコイルと、ストッパア
ームの下部および上部に配設された下ヨーク、上ヨーク
および永久磁石により形成された磁気回路とを有し、キ
ャリッジを駆動してヘッドアームを揺動させる。これに
よりヘッドアームの先端部に実装された磁気ヘッドは、
磁気ディスクの表面の所定位置に移動し、磁気ディスク
にデータを記録し、また磁気ディスクからデータを読み
込む。
【0003】上記のような磁気ディスク装置には、アク
チュエータの揺動範囲を規定するクラッシュストップが
設けられている。クラッシュストップは、ストッパアー
ムに当接して上記の揺動範囲を規定するものである。ク
ラッシュストップには、磁気ディスク表面において磁気
ヘッドが移動可能な最内周を規定するインナクラッシュ
ストップと、移動可能な最外周を規定するアウタクラッ
シュストップとがあり、これらがストッパアームの揺動
範囲の両端部に設けられている。
【0004】従来このようなクラッシュストップとして
は、ラバー等の弾性体から成るものや、ステンレスピン
等の金属ピンから成るものがあった。弾性体から成るク
ラッシュストップは、取り付けの安定性に乏しく、スト
ッパアームが当接する部分が変位してアクチュエータの
揺動範囲が変動してしまうという問題があった。また金
属ピンから成るクラッシュストップには、アクチュエー
タの揺動範囲は変動しないが、衝撃吸収性に乏しく、ア
クチュエータが暴走し、クラッシュストップに衝突した
ときに、ディスク表面にキズをつけてしまう可能性があ
った。
【0005】また、弾性体の衝撃吸収性と、金属ピンの
取り付け安定性を兼ね備えるものとして、金属ピンの周
りを弾性体で被覆した構造のものがあるが、衝撃吸収性
は、弾性体のみから成るクラッシュストップに比べて一
般的に小さくなる。このクラッシュストップは、エンク
ロージャの底部(ベースと称する)や上ヨークまたは下
ヨークにネジ止め等により取り付けられる。
【0006】またクラッシュストップは、エンクロージ
ャに磁気ディスクを組み込み、揺動軸にキャリッジを嵌
合させ、キャリッジを回動させることにより、磁気ヘッ
ドを磁気ディスク表面に移動させたあと、あるいはさら
に上ヨークを組み込んだあとに取り付けられる。アウタ
クラッシュストップを先に取り付けてしまうと、キャリ
ッジの着脱ができなくなるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金属ピンを弾性体で被覆したクラッシュストップの
衝撃吸収性を調整または変更することは容易ではない。
特に、弾性体のみから成るクラッシュストップを金属ピ
ンと弾性体から成るクラッシュストップに設計変更する
場合には、弾性体のみのクラッシュストップに用いてい
た弾性材料をそのまま用いると、弾性体のみのクラッシ
ュストップよりも衝撃吸収性が劣るものとなるので、衝
撃吸収性を向上させる必要が生ずる。この対策として
は、弾性体をより柔軟な弾性材料に変更したり、弾性体
を厚くしたりすることが考えられる。しかし、エンクロ
ージャ内部に新たな弾性材料を使う場合には、その弾性
材料がエンクロージャ内部に適するものであることを確
認するためのテストを新たにやらなければならない等の
問題があるので、使用できる弾性材料は今までに使用実
績のあるものに限られてしまい、所望の衝撃吸収性を持
った材料を使用できない場合が多い。また弾性体の厚み
を変えるとなると、それに応じてクラッシュストップの
取り付け位置を変更したり、金属ピンの径を変更しなく
てはならなくなり、他のパーツの設計変更を余儀なくさ
れてしまう。
【0008】またクラッシュストップの取り付けは、磁
気ディスク装置の組立工程の最後に行われ、また磁気ヘ
ッドやキャリッジの補修の際には最初にクラッシュスト
ップを取り外す必要があるので、他の配設部品が邪魔に
なり、着脱作業がめんどうであるという問題があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、同一の弾性材料を用いて衝撃吸収性の設定
を調整することができ、また着脱作業が容易なクラッシ
ュストップを提供することを目的とする。さらにアクチ
ュエータの保護性能に優れ、また組立作業およびメンテ
ナンス作業が容易な磁気ディスク装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のクラッシュストップは、金属ピンの第1の
端部を、ディスク装置のエンクロージャ底部に設けられ
たクラッシュストップ支持孔に抜き差し自在に挿嵌され
る支持部とし、第2の端部を、前記支持部を前記クラッ
シュストップ支持孔に対して着脱するための摘み部と
し、前記支持部と前記摘み部の間の部分を、2つ以上の
羽根部を有する弾性体に圧入したものであり、前記クラ
ッシュストップ支持孔に前記支持部を挿嵌するようにし
たことにより、着脱作業性の向上を図ったことを特徴と
する。
【0011】さらに、金属ピンと前記弾性体との境界の
少なくとも一部に空洞を設けることにより、衝撃吸収性
の向上を図ったことを特徴とする。
【0012】また、本発明の磁気ディスク装置は、上記
のクラッシュストップを用いることにより、アクチュエ
ータの保護性能、および組立、メンテナンスの作業性の
向上を図ったことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の磁気
ディスク装置の概略構成を示す上面図であり、エンクロ
ージャの上蓋を取り外した状態を示すものである。ま
た、上ヨークを点線で示し、上ヨークの下部の様子が判
るようにしてある。図1に示す磁気ディスク装置は、デ
ータの記録媒体である磁気ディスク1と、磁気ディスク
1を回転駆動するスピンドルモータ2と、磁気ヘッド3
を磁気ディスク1の所望のアクセス位置に移動させるア
クチュエータ7と、アクチュエータ7の揺動中心となる
揺動軸4と、アクチュエータ7のボイスコイルモータ
(VCM)8がその間の空間に配設される下ヨーク5お
よび上ヨーク6と、アクチュエータ7の揺動範囲を規制
するアウタクラッシュストップ40aおよびインナクラ
ッシュストップ40bとを、略箱型形状のエンクロージ
ャ10の内部に収納している。エンクロージャ10は、
底部(ベースと称する)10aの周辺部に側部10bを
枠状に一体形成したものである。
【0014】磁気ディスク1は複数枚搭載されており、
これら複数枚の磁気ディスク1はスピンドルモータ2の
ロータ部にネジ止めされており、スピンドルモータ2に
よりスピンドル軸2aを中心にして回転駆動される。磁
気ヘッド3は、図示しない制御部からのデータを磁気デ
ィスク1に記録し、また磁気ディスク1に記録されてい
るデータを読み込んで制御部に送るものであり、データ
読み込み用のMR(Magnetoresistive)センサとデータ
記録用の薄膜素子とを備えている。上記の制御部は、ベ
ース10aの外面(磁気ディスク1等が配設されている
面の反対側)に設けられている。また図示を省略してい
るが、磁気ヘッド3はヘッドワイヤおよびFPC(Flex
ible Printed Circuit)ケーブルにより制御部に配線接
続されている。揺動軸4はベース10aに固設されてい
る。
【0015】図2は図1の磁気ディスク装置におけるア
ウタクラッシュストップ40aおよびその周辺の構造を
示す断面図である。尚、インナクラッシュストップ40
b周辺の構造も、図2に示すものと同様である。図1お
よび図2において、アクチュエータ7は、揺動軸4に回
転自在に嵌合したキャリッジ20と、キャリッジ20を
揺動駆動するVCM8とを有し、VCM8はボイスコイ
ル31と、磁気回路32とを有する。
【0016】キャリッジ20は、揺動軸4に嵌合するた
めの軸受部21と、ヘッドアーム22と、軸受部21か
らV字状に伸びるストッパアーム23とを有する。ヘッ
ドアーム22は、キャリッジアーム22aと、キャリッ
ジアーム22aの先端部に懸架されたスプリングアーム
22bとから成り、スプリングアーム22bの先端部に
は磁気ヘッド3が実装されている。ストッパアーム23
は、アウタクラッシュストップ40a側に移動したとき
にアウタクラッシュストップ40aに当接するアウタア
ーム23aと、インナクラッシュストップ40b側に移
動したときにインナクラッシュストップ40bに当接す
るインナアーム23bから成り、ストッパアーム23の
内面には、ボイスコイル31が実装されている。軸受部
21と、キャリッジアーム22aと、ストッパアーム2
3とは、一体形成されており、ヘッドアーム22とスト
ッパアーム23とは、軸受部21を挟んで互いに反対側
になるように配設されている。
【0017】尚、図示していないが、キャリッジアーム
22aは複数櫛状に形成されており、キャリッジアーム
22aを磁気ディスク1の配設空間に移動したときに
は、磁気ディスク1とキャリッジアーム22aとが交互
に位置することとなる。また最上層および最下層のキャ
リッジアーム22aは、1枚のスプリングアーム22b
を先端部の片面にそれぞれ懸架しており、中間層のキャ
リッジアーム22aは、磁気ディスク1の下面用および
上面用の磁気ヘッド3をそれぞれ実装する2枚のスプリ
ングアーム22bを先端部の上面および下面に懸架して
いる。
【0018】VCM8は、上述したように、ストッパア
ーム23の内面に実装されたボイスコイル31と磁気回
路32とを有する。磁気回路32は、下ヨーク5および
上ヨーク6と、下ヨーク5の上面に着設された永久磁石
32aと、上ヨーク6の下面に着設された永久磁石32
bとにより形成される。
【0019】下ヨーク5は、エンクロージャ10のベー
ス10aに着設されており、この下ヨーク5の端部に
は、上ヨーク6を支持するための3本の支柱5aが設け
られている。また下ヨーク5には、ベース10aに設け
られたネジ止め部10bを挿通させるための開口部5b
が形成されている。
【0020】上ヨーク6は、3本の支柱5aおよびネジ
11により、ベース10aのクラッシュストップ支持部
10cに設けられたクラッシュストップ支持孔10dの
上部空間および下ヨーク5の上部空間を覆うようにに配
設されている。上ヨーク5には、ネジ11のネジ孔6b
およびクラッシュストップ挿入口6cが形成されてい
る。上ヨーク6は、端部を支柱5aの上面に載置され、
ネジ孔6bを通したネジ11をネジ止め部10bに締め
込むことにより固定される。クラッシュストップ挿入口
6cは、ここでは上ヨーク6の端部に形成された半円状
の先端部を有する切り欠きである。クラッシュストップ
支持孔10dおよびクラッシュストップ挿入口6cは、
2つのクラッシュストップ40a、40bの取り付け位
置にそれぞれ設けられている。
【0021】ボイスコイル31が実装され、キャリッジ
20に支持されたストッパアーム23は、永久磁石32
aを設けた下ヨーク5と、永久磁石32bを設けた上ヨ
ーク6とに挟まれた空間に配置される。このストッパア
ーム23は、VCM8によりクラッシュストップ40a
から40bまでの間を揺動し、これによりヘッドアーム
22に実装されている磁気ヘッド3は、磁気ディスク1
の表面に沿って移動する。
【0022】磁気ディスク1の表面には、磁気ヘッド3
がデータを記録するデータトラックと、サーボデータが
予め記録されているサーボトラックとがある。図示しな
い制御部は、磁気ヘッド3によりサーボトラックからサ
ーボデータを読み込み、このサーボデータに基づいてボ
イスコイルに電流を流すことによりVCM8を駆動し、
磁気ヘッド3を所望のデータトラックに移動させる。
【0023】図3〜図6はクラッシュストップ40の設
計寸法の一例を示す詳細図であり、図3は弾性体42を
破断した平面図、図4は図3の左側から見た側面図、図
5は図3の右側から見た側面図、図6は金属ピン41の
平面図である。図2〜図6において、アウタクラッシュ
ストップ40aおよびインナクラッシュストップ40b
は、アクチュエータ7の揺動範囲を規制するとともに、
磁気ディスク装置の動作停止の際に、磁気ヘッド3を初
期位置および退避位置に位置決めするものである。この
アウタクラッシュストップ40aおよびインナクラッシ
ュストップ40bは、金属ピン41と、この金属ピン4
1の一部を被覆する弾性体42から成る。
【0024】金属ピン41は、円柱形状のステンレス部
材の中間部41aを小径部とし、下部41bおよび上部
41cを大径部とすることにより、中間部41aに環状
に凹部41fを設けたものである。中間部41aの外径
寸法をAとし、下部41bおよび上部41cの外径寸法
をBとする。金属ピン凹部41fは、例えば外径寸法A
の円柱形状のステンレス部材の中間部を、外径寸法Bに
切削加工することにより形成される。また下部41bの
端部側の一部分を支持部41dとし、上部41cの端部
側の一部分を摘み部41eとする。
【0025】弾性体42は、円筒部42aと3個の羽根
部43a、43b、43cから成り、円筒部42aの中
空部をピン挿入孔とし、例えばポリウレタンラバーで形
成されている。金属ピン41を弾性体42のピン挿入孔
に圧入し、金属ピン41の支持部41dと摘み部41e
の間の部分を弾性体42で被覆する。金属ピン41の中
間部41aと弾性体42との境界には、空洞45が環状
に形成される。弾性体42に被覆されない支持部41d
は、ベース10aに設けられたクラッシュストップ支持
孔10dに抜き差し自在に挿嵌される部分である。また
弾性体42に被覆されない摘み部41eは、クラッシュ
ストップ40を上ヨーク6に形成されたクラッシュスト
ップ挿入口6cから挿入して支持部41dをクラッシュ
ストップ支持孔10dに挿嵌する取り付け作業や、支持
部41dをクラッシュストップ支持孔10dから抜いて
クラッシュストップ40をクラッシュストップ挿入口6
cから引き抜く作業において、ピンセット等により摘ま
れる部分である。
【0026】また羽根部43a、43b、43cは、摘
み部41e側の円周状端部から、摘み部41eに対して
鋭角をなす方向に突出している。摘み部41e側の円周
状端部における羽根部43aと43bの突設位置、およ
び羽根部43bと43cの突設位置は、それぞれ90゜
ずつずれている。そしてクラッシュストップ40が図1
の磁気ディスク装置に組み込まれた際には、羽根部43
a、43b、43cの先端部44a、44b、44c
が、上ヨーク6のクラッシュストップ挿入口6cの側面
に内接し、羽根部43a、43b、43cが弾性的につ
ぼまり、クラッシュストップ挿入口6cの側面との間に
摩擦力を生じ、この摩擦力によりクラッシュストップ4
0の上方への変位を防止する。さらに先端部44a、4
4b、44cは、クラッシュストップ挿入口6cの側面
に面接触できるように、自然状態において外側に向けて
凸となるなめらかな曲線をなしている。
【0027】図2(b)に示すCは、クラッシュストッ
プ40が図1に示す磁気ディスク装置に組み込まれたと
きに、ストッパアーム23が当接する弾性体42の表面
領域を示している。空洞45は、金属ピン41と弾性体
42との境界のうちの、当接表面領域Cに対応する境界
領域を含むように設けられ、弾性部42との協働により
ストッパアーム23の当接衝撃を吸収する。言い換える
と、空洞45は、ストッパアーム23の当接衝撃を、弾
性部42との協働により吸収することができるように、
境界領域に部分的に設けられる。空洞45は、当接表面
領域Cの高さ領域により切りとられる境界領域を含むよ
うに環状に設けられている。当接表面領域Cの高さ領域
とは、ベース10aからの高さが当接領域Cの下端に等
しい水平面と上端に等しい水平面とに挟まれた水平空間
領域を意味する。
【0028】クラッシュストップ40を磁気ディスク装
置に組み込んだ際に、金属ピン41の支持部41dが遊
びを持たないように、かつこの支持部41dのクラッシ
ュストップ支持孔10dへの着脱が円滑に行えるよう
に、クラッシュストップ支持孔10dの内径と、支持部
41dの外径寸法Bと、これらの公差を定めるのが好ま
しい。また、当接領域Cの高さ領域に中間部41aが位
置するように、クラッシュストップ支持部10cの高さ
寸法、弾性体42と空洞45との位置関係、および中間
部41aの長さ寸法を設計する必要がある。また羽根先
端部44が、上ヨーク6の高さ領域内に位置し、弾性的
につぼまってクラッシュストップ挿入口6cに内接する
ように、金属ピン41の軸中心から羽根先端部44まで
の寸法D、クラッシュストップ支持部10cの高さ寸
法、弾性体42のクラッシュストップ支持部10c接触
部から羽根先端部44までの高さ寸法E、および下ヨー
ク5の支柱5aの高さ寸法を設計しておく必要がある。
【0029】図3〜図6において、金属ピン41の中間
部41aの外径寸法Aは1.5[mm]、下部41bお
よび上部41cの外径寸法Bは2[mm]である。従っ
て空洞部45の厚みは0.25[mm]である。また弾
性体42の外半径寸法は2.65[mm]であるので、
弾性体42の厚みは0.65[mm]である。また金属
ピン41の軸中心から羽根先端部44までの寸法Dは、
3.5[mm]、クラッシュストップ支持部10c接触
部から羽根先端部44までの高さ寸法Eは、10.8
[mm]である。
【0030】図7は図1と同じ磁気ディスク装置の、磁
気ヘッド3を退避位置に退避させたときの状態を示す図
である。尚、図1は磁気ヘッド3が初期位置にあるとき
の状態を示している。図7に示すように、ストッパアー
ム23のインナアーム23bをインナクラッシュストッ
プ40bに当接させ、磁気ヘッド3を磁気ディスク1の
退避位置円周DI上に退避させる。このとき、インナク
ラッシュストップ40b近傍に、インナアーム23bを
吸着するための磁石を設け、あるいはインナクラッシュ
ストップ40bの金属ピン41を磁石にして、上記の吸
着固定作用を兼備させ、インナアーム23bを固定す
る。
【0031】ここで、図1および図7に示す磁気ディス
ク装置の製造手順について簡単に説明する。まず組み立
て手順を説明する。ベース10aに揺動軸4、2つのク
ラッシュストップ支持部10c等が一体形成されたエン
クロージャ10の内部に、スピンドルモータ2を組み込
み、このスピンドルモータ2のロータ部にサーボデータ
未記録の複数枚の磁気ディスク1をネジ止めする。また
永久磁石32aが取り付けられた下ヨーク5をエンクロ
ージャ10のベース10aに着設する。
【0032】次にストッパアーム23にボイスコイル3
1が装着され、櫛状に複数設けられたヘッドアーム22
の先端にそれぞれ磁気ヘッド3が実装されたキャリッジ
20の軸受部21を揺動軸4に嵌合させ、揺動軸4を中
心にしてキャリッジ20を動かし、磁気ヘッド3をそれ
ぞれ磁気ディスク1の間に移動させる。キャリッジ20
の側面には、図示しないFPCケーブルの磁気ヘッド側
端部が装着されており、この磁気ヘッド側端部には、磁
気ヘッド3からのヘッドワイヤと、ボイスコイル31か
らのコイルワイヤとがそれぞれ接続されている。FPC
ケーブルの反対側の端部は、図示しない制御部にコネク
タ接続される。
【0033】次に永久磁石32bが取り付けられ、2つ
のクラッシュストップ挿入口6cが形成された上ヨーク
6を、下ヨーク5の支柱5aに載置し、ネジ11により
下ヨーク5の上部空間に固定する。
【0034】次にアウタクラッシュストップ40aおよ
びインナクラッシュストップ40bを組み込む。すなわ
ち、クラッシュストップ40の摘み部41eをピンセッ
ト等で摘み、支持部41d側からクラッシュストップ挿
入口6cに差し込み、支持部41dをクラッシュストッ
プ支持孔10dに抜き差し自在に挿嵌する。このとき羽
根先端部44の外側面がクラッシュストップ挿入口6c
の側面に内接してつぼまり、クラッシュストップ挿入口
6cと羽根先端部44との間に生じる摩擦力により、ク
ラッシュストップ40aは固定される。このあと、エン
クロージャ10の上蓋を取り付ける。以上により組み立
てが完了する。上記のクラッシュストップ40の組み込
みにより、磁気ヘッド3を磁気ディスク1の間から引き
出すことができなくなるが、磁気ヘッド3の補修作業等
により、クラッシュストップ40を取り外す必要が生じ
た場合には、摘み部41eをピンセット等で摘んで引き
出せば、簡単に取り外すことができる。
【0035】次に、磁気ディスク1にサーボデータを記
録する手順を説明する。まず、磁気ディスク1を回転さ
せて磁気ヘッド3を磁気ディスク1表面から浮上させ、
次にVCM8を駆動させてコイルアーム23のアウタア
ーム23aをアウタクラッシュストップ40aに当接さ
せる。このときの磁気ヘッド3の位置に対応する円周D
Oは最外周のサーボトラックとなり、また初期位置円周
となる。円周DOから磁気ディスク1の内側すなわち中
心に向けて所定の間隔でサーボデータを順次記録してい
く。最内周サーボトラックDnは、退避位置円周DIよ
りも外側となる。この最外周サーボトラックDOから最
内周サーボトラックDnまでのサーボトラックに記録さ
れたサーボデータを磁気ヘッド3で読み込むことによ
り、制御部は磁気ディスク1表面上の位置を認識できる
ようになる。またサーボトラックとサーボトラックの間
がデータを記録するデータトラックとなる。
【0036】次に最外周サーボトラックDOからサーボ
トラックD1までの領域における所定のデータトラック
に、磁気ディスク装置起動時のリセット動作を示すマイ
クロコードを記録する。以上により、サーボトラックD
OからD1までの領域がマイクロコード記録領域、サー
ボトラックD1からDnまでの領域がユーザ使用領域、
サーボトラックDnから退避位置円周DIまでの領域が
磁気ヘッド退避領域となる。
【0037】次に図1および図7に示す磁気ディスク装
置の動作について説明する。動作停止状態においては、
磁気ヘッド3は磁気ディスク1表面の退避位置円周DI
に接触し、ストッパアーム23のインナアーム23bは
インナクラッシュストップ40bに当接している。ここ
で、磁気ディスク装置が起動されると、スピンドルモー
タ2を駆動して磁気ディスク1を回転させ、磁気ヘッド
3を浮上させる。次にVCM8を駆動して、ストッパア
ーム23のアウタアーム23aをアウタクラッシュスト
ップ40aに当接させることにより磁気ヘッド3を退避
位置から初期位置円周DO上に移動させ、さらに磁気ヘ
ッド3をマイクロコードを記録したデータトラック上に
移動させてマイクロコードを読み込む。そして読み込ん
だマイクロコードに従って種々のリセット動作を実行
し、このリセット動作を完了してから、ユーザ使用領域
における磁気ヘッド3によるデータ記録、読み込み動作
に移行する。
【0038】次に動作停止の際には、VCM8を駆動し
てストッパアーム23をインナクラッシュストップ40
aに当接させ、磁気ヘッド3を退避位置円周DI上空に
退避させ、次に磁気ディスク1の回転を停止させて磁気
ヘッド3を磁気ディスク1表面に接触させる。尚、ここ
では、ユーザ使用領域の内側を退避領域とし、外側をマ
イクロコード領域としたが、ユーザ使用領域の外側を退
避領域とし、内側をマイクロコード領域としても差し支
えない。この場合は、動作停止状態において、ストッパ
アーム23のアウタアーム23aがアウタクラッシュス
トップ40aに当接することとなる。
【0039】さらに、磁気ディスク装置の動作中にVC
M8が暴走してしまったときには、ストッパアーム23
はクラッシュストップ40aまたは40bに衝突して停
止し、これにより磁気ヘッド3が退避位置円周DIの内
側あるいは最外周サーボトラックの外側に飛び出し、ス
ピンドルモータ2や他の磁気ディスク装置構成機構にぶ
つかるのを防止する。
【0040】次に、金属ピン41と弾性体42の境界に
空洞45を設けた本発明のクラッシュストップ40と、
金属ピンと弾性体の境界に空洞を持たない従来のクラッ
シュストップとの性能を比較するための衝突実験につい
て説明する。まずサンプルとしてSiとSnとをそれぞ
れ3個ずつ用意した。サンプルSiは、本発明のクラッ
シュストップ40である。またサンプルSnは、中間部
41の外径寸法を下部41bおよび上部41cと同じに
した、すなわち中間部41を細くしていない金属ピンを
サンプルSiと同様にして弾性体42で被覆した従来の
クラッシュストップである。上記のサンプルSi、Sn
を図1に示す磁気ディスク装置のアウタクラッシュスト
ップとして組み込み、VCM8を駆動してストッパアー
ム23のアウタアーム23aをサンプルSiまたはSn
に衝突速度Vc[m/s]で衝突させ、そのときの磁気
ヘッド3の最大たわみ量Sway[mm]と、磁気ヘッ
ド3の最大停止加速度G[m/s2 ]を測定した。
【0041】たわみ量Swayは、磁気ヘッド3の衝突
時における定常位置からの最大瞬間変位である。定常位
置とは、アウタアーム23aをアウタクラッシュストッ
プに当接させて静止させたときの磁気ヘッド3の位置、
すなわち円周DO上の位置である。衝突時には、主にク
ラッシュストップの変形により、磁気ヘッド3は瞬間的
に円周DOの外側に変位する。また最大停止加速度Gは
磁気ヘッド3の衝突時の最大瞬間停止加速度であり、ク
ラッシュストップの衝撃吸収性能の目安となるものであ
る。
【0042】衝突速度Vcの設定、および最大たわみ量
Sway、最大停止加速度Gの測定には、光ファイバセ
ンサを用いた。衝突速度Vcを、2.74[m/s]お
よび3.52[m/s]の2通りに設定し、また周囲温
度Tempを室温(20[℃])、低温(3[℃])、
高温(60[℃])の3通りに設定して、それぞれ衝突
実験を行った。
【0043】
【表1】 上記の衝突実験の結果を(表1)に示す。(表1)に示
す最大たわみ量Swayおよび最大停止加速度Gの値
は、3個のサンプルの平均値であり、さらに衝突速度V
c=2.74[m/s]、周囲温度Temp=20
[℃]におけるサンプルSnの値を「1」として正規化
したものである。
【0044】(表1)から、本発明のクラッシュストッ
プであるサンプルSiの最大停止加速度Gは、従来のク
ラッシュストップであるサンプルSnのそれに比べて、
小さくなっていることが判る。最大停止加速度Gが小さ
いということは、衝撃力を時間的に分散させる作用が高
い、すなわち衝撃吸収性が高いことを意味する。従って
サンプルSiはサンプルSnに比べて優れた衝撃吸収性
を持っていると言える。
【0045】さらに、本発明のクラッシュストップ40
の位置決め安定性を調べるための温度サイクル実験およ
び衝撃実験を行った。実験の詳細については説明を省略
するが、温度サイクル実験は、クラッシュストップ40
を組み込んだ磁気ディスク装置を低温雰囲気中および高
温雰囲気中に交互に放置する動作を所定サイクル繰り返
してから、磁気ディスク装置を起動し、磁気ヘッド3が
初期位置円周すなわち最外周サーボトラックDOのサー
ボデータを正常に読み込むことができるか否かを調べる
ものである。もしも弾性体42の変形等が生じ、ヘッド
アーム23のアウタアーム23aがアウタクラッシュス
トップ40aに当接する位置がずれてしまった場合に
は、磁気ヘッド3は初期位置円周DO上に正しく位置決
めされず、最外周サーボトラックDOのサーボデータを
読み込むことができなくなる。また、衝撃実験は、衝撃
試験器を用いてクラッシュストップ40に所定の衝撃を
加えてから、磁気ディスク装置を起動し、磁気ヘッド3
が最外周サーボトラックDOのサーボデータを正常に読
み込むことができるか否かを調べるものである。いずれ
の実験においても、最外周サーボトラックDOのサーボ
データを正常に読み込むことができた。
【0046】このように上記実施の形態によれば、金属
ピン41と弾性体42との境界に空洞45を設けること
により、外見寸法の変更および弾性材料の変更を伴わず
に、クラッシュストップ40の衝撃吸収性を向上させる
ことができ、これによりアクチュータの保護性能を向上
させることができる。また金属ピン41の中間部41a
の外径寸法Aを変えて空洞45の厚みを変えることによ
り、クラッシュストップ40の衝撃吸収性を微調整する
ことができる。
【0047】また、弾性体42に羽根部43を設け、金
属ピン41の支持部41dをクラッシュストップ支持孔
10dに抜き差し自在に挿嵌し、羽根先端部44をクラ
ッシュストップ挿入口6cの側面につぼめて内接させて
いるため、ネジ止めする必要がなく、クラッシュストッ
プ40を磁気ディスク装置に対して容易に着脱すること
ができ、これにより磁気ディスク装置の組み立て作業お
よびメンテナンス作業を簡単化することができる。
【0048】尚、上記実施の形態においては、空洞45
を形成するための凹部を金属ピン41側に設けたが、こ
の凹部を弾性体42側に形成しても良い。図8は空洞を
形成するための凹部を弾性体側に設けたクラッシュスト
ップの構造を示す断面図である。図8に示すクラッシュ
ストップは、円柱形状の金属ピン61を弾性体62のピ
ン挿入孔62aに圧入したものであり、ピン挿入孔62
a内面に、凹部62bを環状に設け、この凹部62bと
金属ピン61とにより空洞65を形成したものである。
【0049】また、図2に示す金属ピン41と、図8に
示す弾性体62とを組み合わせてクラッシュストップを
構成しても良い。この場合は、空洞の厚みの可変範囲を
広くすることができるので、衝撃吸収性の調整幅をさら
に広くすることがきる。
【0050】また、金属ピン41の形状は円柱形状に限
定されるものではなく、弾性体42の形状も円筒形状に
限定されるものではない。さらに空洞45は当接表面領
域Cに対応する境界領域を含むように、すなわち弾性体
42と協働してストッパアーム23の当接衝撃を吸収で
きる境界領域に、部分的に形成されていれば良く、その
形状は環状に限定されるものではなく、例えば半円状の
ものでも良い。
【0051】また、羽根部43の個数は3個に限定され
るものではなく、2個以上であれば良い。また弾性体4
2における羽根部43の突設位置も図2に示す位置に限
定されるものではない。
【0052】また、金属ピン41の材料はステンレスに
限定されるものではなく、弾性体42の材料もポリウレ
タンラバーに限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明のクラッシュ
ストップによれば、弾性体に羽根部を設け、金属ピンの
支持部をクラッシュストップ支持孔に抜き差し自在に挿
嵌し、羽根部の先端部をクラッシュストップ挿入口の側
面につぼめて内接させて、ネジ止めすることなくクラッ
シュストップを取り付けることにより、ディスク装置に
対して容易に着脱することができるという効果がある。
【0054】さらに、金属ピンと弾性体との境界に空洞
を設けることにより、外見寸法の変更および弾性材料の
変更を伴わずに、衝撃吸収性を向上させることができる
という効果がある。また空洞の厚みを変えることによ
り、衝撃吸収性を微調整することができるという効果が
ある。
【0055】また、本発明のディスク装置によれば、
持部および羽根部を有するクラッシュストップを用いる
ことにより、クラッシュストップを容易に着脱すること
ができるので、組み立て作業およびメンテナンス作業が
簡単になるという効果がある。さらに、金属ピンと弾性
体との境界に空洞を設けたクラッシュストップを用いる
ことにより、アクチュータの保護性能を向上させること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の磁気ディスク装置の概
略構成を示す上面図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるクラッシュスト
ップおよびアウタクラッシュストップ周辺の構造を示す
断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるクラッシュスト
ップの詳細図であり、弾性体を破断した平面図である。
【図4】 本発明の実施の形態におけるクラッシュスト
ップの詳細図であり、図3の左側から見た側面図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態におけるクラッシュスト
ップの詳細図であり、図3の右側から見た側面図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態におけるクラッシュスト
ップの金属ピンの詳細平面図である。
【図7】 図1と同じ磁気ディスク装置の、磁気ヘッド
を退避位置に退避させた状態を示す上面図である。
【図8】 本発明の実施の形態における別のクラッシュ
ストップの構造を示す断面図である。
【符号の説明】 1 磁気ディスク、3 磁気ヘッド、4 揺動軸、6
上ヨーク、6c クラッシュストップ挿入口、7 アク
チュエータ、10 エンクロージャ、10aベース(エ
ンクロージャ底部)、10d クラッシュストップ支持
孔、22 ヘッドアーム、23 ストッパアーム、40
クラッシュストップ、41,61金属ピン、41a
中間部、41b 下部、41c 上部、41d 支持
部、41e 摘み部、41f 金属ピン凹部、42,6
2 弾性体、43 羽根部、44 羽根先端部、45,
65 空洞、62b 弾性体凹部
フロントページの続き (72)発明者 津田 真吾 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 加藤 泰彦 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 佐藤 清志 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (56)参考文献 特開 平9−55047(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/02,21/22

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ピンと、前記金属ピンを被覆する弾
    性体から成り、ディスク装置のアクチュエータの揺動範
    囲を規制するクラッシュストップにおいて、 前記金属ピンは、 第1の端部を、前記ディスク装置のエンクロージャ底部
    に設けられたクラッシュストップ支持孔に抜き差し自在
    に挿嵌される支持部とし、また第2の端部を、前記支持
    部を前記クラッシュストップ支持孔に対して着脱するた
    めの摘み部とするものであり、 前記弾性体は、 前記金属ピンの前記支持部と前記摘み部の間の部分を被
    覆するとともに、前記摘み部に対して鋭角をなす方向に
    突き出た2つ以上の羽根部を有することを特徴とするク
    ラッシュストップ。
  2. 【請求項2】 前記羽根部の先端部は、 前記クラッシュストップ支持孔に前記支持部を挿嵌した
    ときに、前記クラッシュストップ支持孔の上部空間に配
    設されている上ヨークの前記クラッシュストップ支持孔
    直上部に形成されたクラッシュストップ挿入口の側面に
    内接することを特徴とする請求項に記載のクラッシュ
    ストップ。
  3. 【請求項3】 前記羽根部の前記先端部は、 前記クラッシュストップ挿入口に面接触できるように、
    自然状態において外側に向けて凸となるなめらかな曲線
    をなしていることを特徴とする請求項に記載のクラッ
    シュストップ。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は、 円筒形状の弾性部材の前記摘み部側の円周状端部から前
    記羽根部を突設させたものであることを特徴とする請求
    に記載のクラッシュストップ。
  5. 【請求項5】 さらに前記金属ピンと前記弾性体との境
    界に空洞を設けたことを特徴とする請求項に記載のク
    ラッシュストップ。
  6. 【請求項6】 前記空洞は、 前記アクチュエータが当接する前記弾性体の表面領域に
    対応する境界領域を含むように、前記境界に部分的に設
    けられたものであることを特徴とする請求項に記載の
    クラッシュストップ。
  7. 【請求項7】 前記空洞は、 中間部に凹部を設けた金属ピンを、ピン挿入孔を設けた
    弾性体に圧入することにより、前記金属ピンの前記凹部
    と前記ピン挿入孔内面とにより形成したものであること
    を特徴とする請求項に記載のクラッシュストップ。
  8. 【請求項8】 前記金属ピンは、 円柱形状の金属部材の中間部を小径部、上部および下部
    を大径部とすることにより、前記凹部を環状に形成した
    ものであることを特徴とする請求項に記載のクラッシ
    ュストップ。
  9. 【請求項9】 前記空洞は、 ピン挿入孔を有し、さらにこのピン挿入孔内面に凹部を
    設けた弾性体に、前記金属ピンを圧入することにより、
    前記弾性体の前記凹部と前記金属ピン表面とにより形成
    したものであることを特徴とする請求項に記載のクラ
    ッシュストップ。
  10. 【請求項10】 前記弾性体は、 円筒形状の弾性部材の中空部をピン挿入孔とし、このピ
    ン挿入孔の内面に凹部を環状に形成したものであること
    を特徴とする請求項に記載のクラッシュストップ。
  11. 【請求項11】 前記空洞は、 前記弾性体の凹部に対応する中間部に凹部を設けた金属
    ピンを、前記弾性体に圧入することにより、前記金属ピ
    ンの凹部と前記弾性体の凹部とにより形成したものであ
    ることを特徴とする請求項に記載のクラッシュストッ
    プ。
  12. 【請求項12】 前記金属ピンは、 円柱形状の金属部材の中間部を小径部、上部および下部
    を大径部とすることにより、前記凹部を環状に形成した
    ものであり、 前記弾性体は、 円筒形状の弾性部材の中空部をピン挿入孔とし、このピ
    ン挿入孔の内面に凹部を環状に形成したものであること
    を特徴とする請求項11に記載のクラッシュストップ。
  13. 【請求項13】 データ記録媒体であるディスクと、 ヘッドアームおよびストッパアームを有し、揺動軸を中
    心にして揺動し、前記ヘッドアームの先端部に実装され
    た磁気ヘッドを前記ディスク表面に沿って移動させるア
    クチュエータと、 前記ストッパアームが当接することにより、前記アクチ
    ュータの揺動範囲を規制するクラッシュストップとをエ
    ンクロージャの内部に備えたディスク装置において、 前記エンクロージャの底部にクラッシュストップ支持孔
    を設け、 前記クラッシュストップは、 金属ピンと、前記金属ピンを被覆する弾性体から成り、 前記金属ピンは、 第1の端部を、前記クラッシュストップ支持孔に抜き差
    し自在に挿嵌される支持部とし、また第2の端部を、前
    記支持部を前記クラッシュストップ支持孔に対して着脱
    するための摘み部とするものであり、 前記弾性体は、 前記金属ピンの前記支持部と前記摘み部の間の部分を被
    覆するとともに、前記摘み部に対して鋭角をなす方向に
    突き出た2つ以上の羽根部を有することを特徴とするデ
    ィスク装置。
  14. 【請求項14】 さらに前記金属ピンと前記弾性体との
    境界の少なくとも一部に空洞を設けたことを特徴とする
    請求項13に記載のディスク装置。
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