JP3080241U - 快速抜差し放熱モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ねじ固定のトラブルを除去でき、かつ、快速に
放熱ファンを抜差して作業のプログラムを簡化できる快
速抜差し放熱モジュールを提供すること。 【解決手段】本考案は一系統内で抜差しできる快速抜差
し放熱モジュールであって、複数の固定孔を有する放熱
装置と、前記系統フレーム上に設置されていると共に、
前記固定孔に対応する複数の弾性係止鉤と複数補助壁と
を有し、これら弾性係止鉤が前記放熱装置の複数の固定
孔と係合することにより該放熱装置の抜差しを可能にさ
せ、前記補助壁の補助により一固定ベースへの固定作用
を増強させるようにした固定ベースとを備えてなること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は快速抜差し放熱モジュールに関し、特に、熱交換を支援する抜差し放 熱モジュールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ファンは、例えば一般の電子設備がファンにより放熱される必要があるように 、通常放熱用に応用されている。上位系統の放熱要求はともすれば一般電気器具 よりも高く、一般電気器具が通常一個の放熱ファンを使用すれば事足りるものを 、上位系統はより多くの放熱ファンを使用しなければこのこの系統により生ずる 熱量を処理できないという問題が存在している。ところで比較的多くの放熱ファ ンを採用すると系統の安定度が向上され、仮にその中の一個の放熱ファンが故障 したとしても、他のファンの放熱量を上げることにより系統放熱を安定するとい う効果を達成することが出来る。

【０００３】 現在の上位系統は系統の稼動中ファンが故障した場合に系統をクローズするこ となくオンライン動作で新しいファンを取替えることができる熱交換（Ｈｏｔ Ｓｗａｐｐｅｄ）ファンを採用しているのが一般である。この方法によれば系統 の稼動により持続性を持たせることができ、例えばコンピュータのサーボは特に この種の設計が採用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この熱交換の目的を達成するために、従来の設計では図４の例によることが多 い。図４において、放熱ファン１１上には系統のフレーム上のターミナルベース に挿入できる端子接続レグ１８が設けられており、結合する時にこの端子接続レ グのベース１８により位置をアラインして挿入する。もし、稼動中に故障が発生 した場合、系統をクローズしない状況下で放熱ファン１１を系統フレーム上から はずして取替えることができる。また、ファン１１が固定ベ―ス１３上にある場 合は、さらにリベット１５を固定ベース１３上の固定孔１６及びファンの固定孔 １４に挿入し、端子接続レグ１８とベース１７とをアラインして固定すればよい 。

【０００５】 従来の技術には以下の欠点が存在している。 １．固定ベースが単一シート式である場合、ファンとの結合はリベット方式、 又はねじ方式による必要があるので比較的時間と労力を要し、徒にコストを増加 する。 ２．ファンが故障すれば全体的に組直さなければならず、端子及び固定ベース までも取替えなければならないのでコストが向上する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的は上記従来の欠点にかんがみ、組立に優れた抜差しファンを研究 開発し、ねじ固定のトラブルを除去でき、かつ、快速に放熱ファンを抜差しして 作業のプログラムを簡化できる快速抜差し放熱モジュールを提供することにある 。

【０００７】 上記目的を達成ための快速抜差し放熱モジュールは一系統内で抜差しできるも のであって、複数の固定孔を有する放熱装置と、 前記系統フレーム上に設置されていると共に、前記固定孔に対応する複数の弾 性係止鉤と複数の補助壁とを有し、これら弾性係止鉤が前記放熱装置の複数の固 定孔と係合することにより、該放熱装置の抜差しを可能にさせ、該放熱装置が挿 入された時に、前記補助壁の補助により一固定ベースへの固定作用を増強させる ようにした固定ベース、とを備えてなる。

【０００８】 本考案は異なる特徴に応じて、更に系統フレーム内で抜差し可能な快速抜差し 放熱モジュールを提供する。この快速抜差しモジュールは パネルポイントを有する放熱装置と、 前記系統フレーム上に設置されると共に、端子を置くための端子配置ゲートを 有し、前記放熱装置が一固定ベースに固定された時に前記パネルポイント及び前 記端子に電気的結合を発生させるようにした固定ベースとを備えてなる。

【０００９】 上記の快速抜差し放熱モジュールにおいて、前記放熱装置はファンである。

【００１０】 また上記の快速抜差し放熱モジュールにおいて、前記固定ベースはＬ型である 。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の放熱ファンモジュールの分解図である。

【００１２】 図において、放熱ファン１１を組立る時、Ｌ型固定ベースにおける補助壁２２ により形成された溝に沿って固定ベースへ挿入すれば、ファン１１上の固定孔２ ８は固定ベース上の弾性係止鉤２３に係着し、ファンを固定ベース上面に固定さ せる。また固定ベースの片側には切欠２５及び弾性アーム２４により組成され端 子２６を置くための端子配置用ケースがある。端子２６を端子配置用ケース内に 置いた後、ファン１１と結合する時に、端子２６上のパネルポイント２７はファ ン上に突出したパネルポイント（ファンの左隅図示せず）と相互に接合して電気 的接続の目的を達成することができる。当然として、固定ベースは系統フレーム 内に設けられている（図示せず）。

【００１３】 図２は本考案のファンモジュールと固定ベースとの結合図である。ファン１１ は固定ベース２１に挿入できるが、言うまでもなく固定ベース２１から抜出すこ ともできる。

【００１４】 挿入時は弾性係止鉤２３及び補助アーム２２により、ファンモジュールを固定 ベース２１上に固定させ、ファンが左右に揺れないようにしている。また、端子 から下方へ若干の導線３１を系統内部に引き出すことができる。

【００１５】 図３は単一な固定ベースであり、別の角度から見れば固定ベースにおける端子 配置ケースの弾性アーム２４上に、端子上の一個凸点（端子の裏にある）を嵌入 させて端子が上下へ揺動させないようにするための凹孔４１が形成されているの を見る。また切欠２５のサイズは端子の置入面３０（図１参照）のサイズと同一 であり、この置入面３０を嵌入することにより、端子をスリット２９上に係止さ せて左右へ揺動しないようにしている。

【００１６】 本考案の主たる特徴は、放熱装置及び固定ベースを含んでなる快速抜差し放熱 モジュールを一系統フレーム内で抜差しできるようにしたことにある。この放熱 装置には複数の固定孔がある。固定ベースは該系統フレーム上に設置され、複数 の固定孔に対応する複数の弾性係止鉤及び複数の補助壁を有する。この弾性係止 鉤は該放熱装置のこれら固定孔と結合して、該放熱装置を該固定ベース上に抜差 しさせ得るようにしている。該補助壁は該放熱装置が固定ベースに挿入された時 に固定作用を増強する役目を果す。

【００１７】 他の特徴として放熱装置にパネルポイントがあり、固定ベースは該系統フレー ム上に設置され、かつ、一端子配置ゲートを有する。この端子配置ゲートは端子 を置くためにあり、そして固定ベ―スは該放熱装置を固定すると共に、該放熱装 置を固定した時に該パネルポイント及び端子に電気的結合を発生させる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の利点は以下の通りに要約される。

【００１９】 （１）本案の放熱ファンモジュールはリベットの締結を必要せず、直接係合 方式によりファンが固定されると共に、弾片によりファンを固定ベースに固定で きる外、端子ベースと凹孔とのアライン設計によりファンをより容易に端子と結 合させることができる。

【００２０】 （２）本考案の放熱モジュールとファンとの組合は係合方式によるものであ るから、一旦ファンが故障した時、新しいファンを取替えればよく、端子固定ベ ースまでをも取替える必要がないから、コストを節約できる。

【００２１】 （３）このモジュールで放熱すると導線の整理に対して美観かつ整一的であ り、後日の保守に対してより便利に行なうことができる。

【００２２】 上記実施の形態はより分りやすく具体的に説明するためのもので、本考案の技 術的思想はこれに限定されるものでなく、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない 限り、当業者による設計変更及び修飾はいずれも本考案の技術的範囲することは 言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

以下添付図面を参照しながら本考案の好適な実施例を説
明する。

【図１】本考案の放熱ファンモジュールの分解図であ
る。

【図２】本考案の放熱ファンモジュールの組合図であ
る。

【図３】本考案の放熱ファンモジュールの固定ベースを
示す図である。

【図４】従来の放熱ファンモジュールを示す図である。

【符号の説明】

１１ ファン ２１ 固定ベース ２２ 補助アーム ２３ 弾性係止鉤 ２４ 弾性アーム ２５ 切欠 ２６ 端子 ２７ パネルポイント ２８ 固定孔 ２９ スリット

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一系統内で抜差しできる快速抜差し放熱モ
   ジュールであって、複数の固定孔を有する放熱装置と、 前記系統フレーム上に設置されていると共に、前記固定
   孔に対応する複数の弾性係止鉤と複数の補助壁とを有
   し、これら弾性係止鉤が前記放熱装置の複数の固定孔と
   係合することにより該放熱装置の抜差しを可能にさせ、
   前記補助壁の補助により一固定ベースへの固定作用を増
   強させるようにした固定ベースと、を備えてなることを
   特徴とする快速抜差し放熱モジュール。
2. 【請求項２】前記放熱装置はファンであることを特徴と
   する請求項１記載の快速抜差し放熱モジュール。
3. 【請求項３】前記固定ベースはＬ型であることを特徴と
   する請求項１記載の快速抜差し放熱モジュール。
4. 【請求項４】前記固定ベースは更に端子を置くための端
   子配置ゲートを備えたことを特徴とする請求項１記載の
   快速抜差し放熱モジュール。
5. 【請求項５】前記端子配置ゲートは前記端子を収容する
   ための切欠と、前記端子を圧して該端子を該端子配置ゲ
   ート内に固定させる弾性アームとを含んでなり、 前記端子の裏側には前記弾性アームの一凹孔と係合する
   凸点を有することを特徴とする請求項４記載の快速抜差
   し放熱モジュール。
6. 【請求項６】パネルポイントを有する放熱装置と、 前記系統フレーム上に設置されていると共に、端子を置
   くための端子配置ゲートを有し、前記放熱装置が一固定
   ベースに固定された時に前記パネルポイント及び前記端
   子に電気的結合を発生させるようにした固定ベースと、
   を備えてなることを特徴とする快速抜差し放熱モジュー
   ル。
7. 【請求項７】前記放熱装置はさらに複数の固定孔を有
   し、前記固定ベースは更に複数の固定孔に対応する複数
   の弾性係止鉤及び複数の補助壁を有し、該弾性係止鉤は
   該放熱装置の複数の固定孔と係合することにより、該放
   熱装置を該固定ベース上に抜差し可能にさせ、そして該
   補助壁により該放熱装置が該固定ベースに挿入された時
   に固定作用とを増強することを特徴とする請求項６記載
   の快速抜差し放熱モジュール。