JP3080132U - 装飾額 - Google Patents

装飾額

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JP3080132U
JP3080132U JP2001001188U JP2001001188U JP3080132U JP 3080132 U JP3080132 U JP 3080132U JP 2001001188 U JP2001001188 U JP 2001001188U JP 2001001188 U JP2001001188 U JP 2001001188U JP 3080132 U JP3080132 U JP 3080132U
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弘次 寺井
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株式会社三洋商店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立体感及び文字の筆書きによるカスレも表現で
き、装飾的価値も大きく、かつ量産性に優れた装飾額を
提供する。 【解決手段】筆書きの文字を撮影転写したネガフィルム
を用いて光硬化樹脂を露光させ、硬化した光硬化樹脂に
より立体的な文字体3を成形し、出来上がった文字体表
面には金箔又は金粉膜を形成し、これを画板に接合して
額縁に収めて装飾額とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、篆字体、草書体、楷書体、あるいは行書体などの文字体を立体的に 表わした装飾額に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、書画などを額縁に収納した装飾額は、色紙上に篆書、草書などの文字を 書道家が描き、これを額縁に収めたものが知られているが、これを量産する場合 には印刷技術により複製した色紙を用いている。しかし、複製書画はあくまでも 複製されたものであり、かつ平面的なものであるため、装飾額としての重厚感に 欠ける。
【0003】 重厚感を出すために文字体を立体的にする手法も考えられる。例えば、ベニヤ 板や桐材を貼り合わせて厚みを持たせ、これに文字を描いた半紙を貼り合わせ、 表面の文字に合わせて切り抜き、これを色紙などの画板上に接合する手法や、注 型型枠やインジェクション型枠を用いて立体的に製作する手法が挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の立体的な文字体では、文字体の切り抜き加工に時間を要 し、量産性に問題がある。しかも、木材の切り抜き加工によるため、文字の筆書 きによるかすれ等が表現できず、装飾価値が低下してしまう。また、型枠を用い た手法では、量産性はあるが、文字の筆書きによるかすれ等が表現できず、装飾 価値が低下する難点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記に課題に鑑み、筆書きの文字を撮影転写したネガフィルムを用 いて光硬化樹脂を露光させ、硬化した光硬化樹脂により立体的な文字体を成形し 、この文字体を画板に接合して額縁内に収納してなる装飾額を提供するもので、 これにより、筆書きのカスレを表現でき、かつ立体感及び量産性に優れた装飾額 を提供できる。
【0006】 この場合、文字体は、光硬化樹脂を用いているため、通常透光性のある樹脂で 成形される。そこで、文字体自体に所望の色付けを行うか、または、文字体の背 景側となる画板自体に所望の色付けを行えば、より装飾感が増すことになる。
【0007】 文字体自体に色付けする場合、文字体の側面を塗料などで色付けし、かつその 表面に金箔又は金粉塗膜を形成した態様を採用すれば、側面の色付けによる立体 感と表面の金箔による煌びやかな装飾感とを併せ持つ額となる。
【0008】 また、背面側に色付けする場合、成形した透光性文字体を透光性樹脂板に貼り 付け、その下側に種々の色紙を敷くことにより、背景が変わり別の雰囲気を醸し 出し作品に仕上がる。
【0009】 また、文字体の成形時に使用する透光性のベースフィルムを利用する態様も例 示できる。すなわち、筆書きの文字を撮影転写したネガフィルムを用いて透光性 ベースフィルムに積層された光硬化樹脂層を露光させ、露光硬化した光硬化樹脂 層により立体的な透光性の文字体を成形し、この透光性文字体を透光性ベースフ ィルムと共に、色付けが可能な画板上に載せ、これを額縁内に収納してなる装飾 額とすることもできる。
【0010】 この場合、画板上への色付けは、画板自体に色彩を施す手法と、画板とベース フィルムとの間に所望の色紙を介在し、結果的に画板に色付けした態様のいずれ をも含むものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は光硬化樹脂で成形 した文字体を飾った装飾額の分解斜視図、図2は画板及び文字体の断面図、図3 は文字体の成形工程を示す工程図である。
【0012】 図示のごとく、本実施形態の装飾額1は、画板2と、その上に接合された文字 体3と、画板を収容する額縁4と、額縁4に嵌めこまれる前面カバー5とを備え ている。
【0013】 画板2は、額縁4の開口面積に応じた所望形状に板材、例えばパーチクルボー ドなどを使用し、その表面に所望の色付け塗装を施したものが好適に使用される 。
【0014】 文字体3は、筆書きの文字を撮像して転写したネガフィルム7を介して光を透 光性の光硬化樹脂層8に照射し、硬化した光硬化樹脂層8により立体的な文字体 3(深さ7mm程度)を形成し、文字体3字体の側面及び表面に色付け用の塗膜 を形成すると共に、その表面に金箔又は金粉膜9を形成したものである。この文 字体3の成形方法は後述する。文字体3と画板2との接合は、接着剤6、両面テ ープなど各種接合手法を採用すればよい。
【0015】 額縁4は、高質木材などを使用し、適宜その表面に彫刻を施したものが利用さ れる。前面カバー5は、ガラス板、透明アクリル板などの合成樹脂板が使用され 、額縁4の前面開口を覆うように嵌めこまれる。
【0016】 次に、文字体3の成形方法を説明する。まず、筆書きの文字を撮像転写したネ ガフィルム7を用意する。このネガフィルム7を使用して、以下の成形工程で文 字体3を成形する。すなわち、光硬化型のレジンを一定厚みに成型する成型工程 11と、成型した樹脂層8にネガフィルム7を介在して露光し、所望のレリーフ を形成する露光工程12と、露光後の画像部から未硬化レジンを回収するレジン 回収工程13と、レジン回収後にまだ残っている未硬化レジンを洗い流す洗浄工 程14と、洗浄後の樹脂層8を十分硬化させる水中後露光工程15と、樹脂層8 を乾燥させる乾燥工程16とを順次実行して立体的な文字体3を成形する。
【0017】 成型工程11は、レジンタンクから押し出されたレジンをカバーフィルム20 上に押し出しスキージ19により一定厚みの樹脂層8に成型し、その樹脂層8の 表面に透光性のベースフィルム21をラミネートする。樹脂層8の厚みは最終的 にはスペーサ(図示略)によって規制された上下のガラス板22,23の間隔に よって決定される。
【0018】 露光工程12では、上下のガラス板22,23の外側にある上下の光源24, 25によって行われる。この露光工程12では、独立した細点や細線を再現しか つ十分な強度を確保するために、そのレリーフ深度を小さくし適正なショルダー を形成させるマスキング露光32と、樹脂層8に文字体レリーフを形成するレリ ーフ露光30とが行われる。また、樹脂層8に一定の厚みを付与するためのバッ ク層を形成するバック露光31も適宜行われる。
【0019】 レリーフ露光30は、下側の光源25からカバーフィルム20の下側のネガフ ィルム7を通して行われる。マスキング露光32は、バック露光とレリーフ露光 の前にベースフィルム21の上側にマスキングフィルム27を配置して、このマ スキングフィルム27を通して上側の光源24から露光する。このマスキング露 光32は、筆書きのカスレ18や墨ダレ、あるいは独立した細点や細線を再現す るときに特に有効である。なお、バック露光31は、上側の光源24からベース フィルム21を通して行われる。
【0020】 レジン回収工程13では、非画像部と剥離したカバーフィルム20に残ってい る未硬化レジンを回収するために、露光後の樹脂層8を固定し、カバーフィルム 20を外して、樹脂層8及びカバーフィルム20から掻き取り板33により未硬 化レジン29を掻き取り回収する。
【0021】 洗浄工程14では、樹脂層8に残っている非画像部の未硬化レジンをブラシ3 7で洗浄する。水中後露光工程15では、樹脂層8を十分硬化させることによっ て文字体レリーフを強くすると同時にベトツキを除去する。樹脂層8の文字体レ リーフ面を上側にして水中に沈め、2種類の光源35,36(例えば、強度を強 めるケミカルランプとベトツキを除去する殺菌灯)による後露光を行う。乾燥工 程16では、ヒータ39の熱風により樹脂層8を乾燥させる。
【0022】 乾燥後は文字体3の側面及び表面に色付け用の塗膜を形成すると共に、表面に 金箔を貼るか、又は金粉を含んだ塗料を塗布して塗膜9を形成し、厚み7mm程 度の立体的な文字体3を成形する。
【0023】 このようにして出来上がった文字体3では、金箔や金粉塗膜9が表面にのみ形 成され、凹部となる筆書き文字カスレ部分18には形成されないため、筆書きの カスレをそのまま表現できることになる。この文字体3の裏面に接着剤6を塗布 してパーティクルボードなどの画板2に貼り付け、この画板2を額縁4に収容す れば装飾額1が出来上がる。
【0024】 なお、書体によって一筆書きしない文字(連続的に描かない文字)、例えば「 仏」のニンベン「イ」や「心」などを成形する場合、上記露光工程において、バ ック露光31を省略し、樹脂層8が連続しない態様としてもよい。
【0025】 また、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で 多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態 では文字体自体に色付けしたが、透光性文字体を色付けすることなく、その背景 に色付けする手法も採用可能である。
【0026】 例えば、筆書きの文字を撮影転写したネガフィルムを用いて光硬化樹脂を露光 させ、硬化した光硬化樹脂により立体的な文字体を成形し、この文字体を透光性 樹脂板に接合し、この透光性樹脂板の下側に種々の色紙を選択して敷き、これを 額縁内に収納してなる装飾額や、筆書きの文字を撮影転写したネガフィルムを用 いて透光性ベースフィルムに積層された光硬化樹脂層を露光させ、露光硬化した 光硬化樹脂層により立体的な透光性の文字体を成形し、この透光性文字体を透光 性ベースフィルムと共に、色付けが可能な画板上に載せ、これを額縁内に収納し てなる装飾額も提供できる。
【0027】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案によると、筆書きの文字を撮影転写した ネガフィルムを介して光を光硬化樹脂に照射して露光させ、硬化した光硬化樹脂 により立体的な文字体を形成しているので、立体感及び筆書き文字のカスレも表 現でき、装飾的価値も高く、かつ量産性に優れた装飾額を提供することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態である光硬化樹脂で成形した
文字体を飾った装飾額の分解斜視図
【図2】同じく画板及び文字体の断面図
【図3】同じく文字体の成形工程を示す工程図
【符号の説明】
1 装飾額 2 画板 3 文字体 4 額 5 前面カバー 6 接着剤層 7 ネガフィルム 8 樹脂層 9 金箔層 18 カスレ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筆書きの文字を撮影転写したネガフィルム
    を用いて光硬化樹脂を露光させ、硬化した光硬化樹脂に
    より立体的な文字体を成形し、この文字体を画板に接合
    して額縁内に収納してなる装飾額。
  2. 【請求項2】前記文字体の側面を色付けし、かつその表
    面に金箔又は金粉塗膜を形成した請求項1記載の装飾
    額。
  3. 【請求項3】筆書きの文字を撮影転写したネガフィルム
    を用いて光硬化樹脂を露光させ、硬化した光硬化樹脂に
    より立体的な文字体を成形し、この文字体を透光性樹脂
    板に接合し、この透光性樹脂板の下側に種々の色紙を選
    択して敷き、これを額縁内に収納してなる装飾額。
  4. 【請求項4】筆書きの文字を撮影転写したネガフィルム
    を用いて透光性ベースフィルムに積層された光硬化樹脂
    層を露光させ、露光硬化した光硬化樹脂層により立体的
    な透光性の文字体を成形し、この透光性文字体を透光性
    ベースフィルムと共に、色付けが可能な画板上に載せ、
    これを額縁内に収納してなる装飾額。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006150929A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Kyoto International Culture Foundation 金属箔による装飾が施された古画の複製方法

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