JP2788722B2 - 蒔糊型の製造方法 - Google Patents
蒔糊型の製造方法Info
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- JP2788722B2 JP2788722B2 JP8128465A JP12846596A JP2788722B2 JP 2788722 B2 JP2788722 B2 JP 2788722B2 JP 8128465 A JP8128465 A JP 8128465A JP 12846596 A JP12846596 A JP 12846596A JP 2788722 B2 JP2788722 B2 JP 2788722B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、生地等に不定型
のモザイク状の模様を形成する際に用いる蒔糊型を製造
する方法に関する。
のモザイク状の模様を形成する際に用いる蒔糊型を製造
する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、生地等に不定型の小紋模様を
形成する場合があり、例えば、生地に小紋模様の金箔を
貼り付ける所謂金加工を施す場合がある。従来の金加工
の一般的な方法としては、金箔接着糊を筆等を用いて生
地に塗布し、この上に金箔を貼り付け、金箔接着剤に金
箔が接着した後に、余分の金箔を除去するようにしてい
た。したがって、生地には、筆等により描かれた模様に
金加工が施される。
形成する場合があり、例えば、生地に小紋模様の金箔を
貼り付ける所謂金加工を施す場合がある。従来の金加工
の一般的な方法としては、金箔接着糊を筆等を用いて生
地に塗布し、この上に金箔を貼り付け、金箔接着剤に金
箔が接着した後に、余分の金箔を除去するようにしてい
た。したがって、生地には、筆等により描かれた模様に
金加工が施される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、筆等に
より金箔接着剤を塗布する従来の金加工の方法では、人
が筆等を用いて描いた形状にしか金箔を貼り付けること
ができず、不定型の偶然性のある自然な形状の小紋模様
を金箔により表現することが難しい。特に、金箔接着剤
を手書きにより塗布する従来の金加工によっては、友禅
染の蒔糊染色法によって得られるような、モザイク状に
角の尖った小紋模様を金箔により表現することはできな
かった。
より金箔接着剤を塗布する従来の金加工の方法では、人
が筆等を用いて描いた形状にしか金箔を貼り付けること
ができず、不定型の偶然性のある自然な形状の小紋模様
を金箔により表現することが難しい。特に、金箔接着剤
を手書きにより塗布する従来の金加工によっては、友禅
染の蒔糊染色法によって得られるような、モザイク状に
角の尖った小紋模様を金箔により表現することはできな
かった。
【０００４】この発明の目的は、モザイク状に角の尖っ
た不定型の偶然性のある自然な形状の小紋模様を形成で
きる蒔糊型の製造方法を提供することにある。
た不定型の偶然性のある自然な形状の小紋模様を形成で
きる蒔糊型の製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、液体糊に遮
光剤を加え、この液体糊をフィルム状に乾燥させた後、
不定型形状に割って遮光性の蒔糊を形成し、この遮光性
の蒔糊を光硬化性のシート体の表面に直接、または、透
光性フィルムを介して散布し、次いで、この光硬化性の
シート体において蒔糊を散布した表面を露光し、この
後、シート体から未硬化部分を除去することを特徴とす
る。
光剤を加え、この液体糊をフィルム状に乾燥させた後、
不定型形状に割って遮光性の蒔糊を形成し、この遮光性
の蒔糊を光硬化性のシート体の表面に直接、または、透
光性フィルムを介して散布し、次いで、この光硬化性の
シート体において蒔糊を散布した表面を露光し、この
後、シート体から未硬化部分を除去することを特徴とす
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は、この発明の実施形態であ
る蒔糊型の製造方法を示す工程図である。先ず、液体糊
に遮光剤、例えば墨を混合して良く混ぜ合わせる。次い
で、この液体糊を、スケージを用いて１ｍｍ程度の厚さ
に延ばして乾燥させ、フィルム状の糊１を作成する（図
１（Ａ））。このようにして得られたフィルム状の糊１
を布袋に入れて手揉みする等して不定型に割り、篩がけ
して大きさを揃えることにより蒔糊２を作成する（図１
（Ｂ））。
る蒔糊型の製造方法を示す工程図である。先ず、液体糊
に遮光剤、例えば墨を混合して良く混ぜ合わせる。次い
で、この液体糊を、スケージを用いて１ｍｍ程度の厚さ
に延ばして乾燥させ、フィルム状の糊１を作成する（図
１（Ａ））。このようにして得られたフィルム状の糊１
を布袋に入れて手揉みする等して不定型に割り、篩がけ
して大きさを揃えることにより蒔糊２を作成する（図１
（Ｂ））。
【０００７】このようにして形成した蒔糊２を透明フィ
ルム３の上に撒き、その上から更に透明フィルム４を張
り合わせ、遮光フィルム１１を形成する（図１
（Ｃ））。この遮光フィルム１１を用いて、例えば、周
知のシルクスクリーンの技法により、蒔糊型を作成す
る。即ち、枠体１４に張られた沙１２に感光剤を塗布
し、この沙１２を遮光フィルム１１により被覆した状態
で露光する（図１（Ｄ））。沙１２において、露光を受
けた感光剤は硬化し、遮光フィルム１１の蒔糊２によっ
て遮光された感光剤は硬化しない。露光が完了した後に
枠体１４から遮光フィルム１１を外し、未硬化の感光剤
を水洗い等によって沙１２から除去し、この沙１２を樹
脂加工することにより、遮光フィルム１１の蒔糊２の形
状に濾過部分が形成された蒔糊型１３ができる（図１
（Ｅ））。
ルム３の上に撒き、その上から更に透明フィルム４を張
り合わせ、遮光フィルム１１を形成する（図１
（Ｃ））。この遮光フィルム１１を用いて、例えば、周
知のシルクスクリーンの技法により、蒔糊型を作成す
る。即ち、枠体１４に張られた沙１２に感光剤を塗布
し、この沙１２を遮光フィルム１１により被覆した状態
で露光する（図１（Ｄ））。沙１２において、露光を受
けた感光剤は硬化し、遮光フィルム１１の蒔糊２によっ
て遮光された感光剤は硬化しない。露光が完了した後に
枠体１４から遮光フィルム１１を外し、未硬化の感光剤
を水洗い等によって沙１２から除去し、この沙１２を樹
脂加工することにより、遮光フィルム１１の蒔糊２の形
状に濾過部分が形成された蒔糊型１３ができる（図１
（Ｅ））。
【０００８】なお、不定型に割った蒔糊を、感光剤を塗
布した沙の表面に直接撒き、露光後に蒔糊を未硬化の感
光剤とともに除去するようにしてもよい。
布した沙の表面に直接撒き、露光後に蒔糊を未硬化の感
光剤とともに除去するようにしてもよい。
【０００９】また、不定型に割った蒔糊を白紙上に撒
き、その上から透明フィルムを張り合わせたものを、透
明フィルムに複写して遮光フィルムを作成することもで
きる。図２は、上記の工程により得られた蒔糊型を用い
て生地に金加工を施す場合の工程を示す図である。蒔糊
型１３を金加工に用いる場合、生地２１の上に蒔糊型１
３を載せ（図２（Ａ））、この状態で、蒔糊型１３の上
面に金箔接着糊２２を入れ（図２（Ｂ））、スケージ２
３を用いて金箔接着糊２２を蒔糊型１３の全面に拡げる
（図２（Ｃ））。この時、蒔糊型１３において蒔糊の形
状の濾過部分から生地に対して金箔接着糊２２が、遮光
フィルム１１における蒔糊２の形状に塗布される（図２
（Ｄ））。
き、その上から透明フィルムを張り合わせたものを、透
明フィルムに複写して遮光フィルムを作成することもで
きる。図２は、上記の工程により得られた蒔糊型を用い
て生地に金加工を施す場合の工程を示す図である。蒔糊
型１３を金加工に用いる場合、生地２１の上に蒔糊型１
３を載せ（図２（Ａ））、この状態で、蒔糊型１３の上
面に金箔接着糊２２を入れ（図２（Ｂ））、スケージ２
３を用いて金箔接着糊２２を蒔糊型１３の全面に拡げる
（図２（Ｃ））。この時、蒔糊型１３において蒔糊の形
状の濾過部分から生地に対して金箔接着糊２２が、遮光
フィルム１１における蒔糊２の形状に塗布される（図２
（Ｄ））。
【００１０】次いで、蒔糊２の形状に金箔接着糊２２が
塗布された生地２１の上に、金箔接着糊２２の乾燥硬化
を待って金箔２４を載せ（図２（Ｅ））、金箔接着剤２
２に金箔２４を接着させる。この後、例えば掃除機によ
る吸引等により金箔接着剤２２が塗布された部分以外の
部分の金箔２４を除去する（図２（Ｆ））。すると、金
箔接着糊２２が塗布された部分にのみ金箔２４が残り、
生地の表面に不定型に割った蒔糊２の形状に金箔２４が
残留する。
塗布された生地２１の上に、金箔接着糊２２の乾燥硬化
を待って金箔２４を載せ（図２（Ｅ））、金箔接着剤２
２に金箔２４を接着させる。この後、例えば掃除機によ
る吸引等により金箔接着剤２２が塗布された部分以外の
部分の金箔２４を除去する（図２（Ｆ））。すると、金
箔接着糊２２が塗布された部分にのみ金箔２４が残り、
生地の表面に不定型に割った蒔糊２の形状に金箔２４が
残留する。
【００１１】以上のようにして得られた金箔の小紋模様
は、不定型に割られた蒔糊が有する偶然性のある自然な
形状を呈するとともに、友禅染の蒔糊染色法によって得
られるようなモザイク状に角の尖った形状となり、従来
の金加工では得ることのできなかった自然な風合いを醸
し出すことができる。
は、不定型に割られた蒔糊が有する偶然性のある自然な
形状を呈するとともに、友禅染の蒔糊染色法によって得
られるようなモザイク状に角の尖った形状となり、従来
の金加工では得ることのできなかった自然な風合いを醸
し出すことができる。
【００１２】なお、金箔接着糊に代えて色素を混入した
糊を蒔糊型を介して生地に塗布することにより、モザイ
ク状に角の尖った不定型で偶然性のある自然な小紋模様
を様々な色に染色することもできる。
糊を蒔糊型を介して生地に塗布することにより、モザイ
ク状に角の尖った不定型で偶然性のある自然な小紋模様
を様々な色に染色することもできる。
【００１３】
【発明の効果】この発明によれば、モザイク状に角の尖
った不定型で偶然性のある自然な形状の小紋模様を形成
する蒔糊型を作成することができ、この型を用いて金箔
接着糊を生地上に塗布することにより、従来の金加工に
よっては得ることのできない、モザイク状に角の尖った
不定型で偶然性のある自然な形状の小紋模様を金箔で表
現することができる利点がある。
った不定型で偶然性のある自然な形状の小紋模様を形成
する蒔糊型を作成することができ、この型を用いて金箔
接着糊を生地上に塗布することにより、従来の金加工に
よっては得ることのできない、モザイク状に角の尖った
不定型で偶然性のある自然な形状の小紋模様を金箔で表
現することができる利点がある。
【図１】この発明の実施形態である蒔糊型の製造方法を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図２】上記蒔糊型を用いて生地に金加工を施す場合の
工程を示す図である。
工程を示す図である。
１−フィルム状の糊 ２−蒔糊 ３，４−透明フィルム １１−遮光フィルム １２−沙 １３−蒔糊型
Claims (1)
- 【請求項１】液体糊に遮光剤を加え、この液体糊をフィ
ルム状に乾燥させた後、不定型形状に割って遮光性の蒔
糊を形成し、この遮光性の蒔糊を光硬化性のシート体の
表面に直接、または、透光性フィルムを介して散布し、
次いで、この光硬化性のシート体において蒔糊を散布し
た表面を露光し、この後、シート体から未硬化部分を除
去することを特徴とする蒔糊型の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128465A JP2788722B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 蒔糊型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128465A JP2788722B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 蒔糊型の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09309197A JPH09309197A (ja) | 1997-12-02 |
| JP2788722B2 true JP2788722B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=14985401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8128465A Expired - Fee Related JP2788722B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 蒔糊型の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2788722B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP8128465A patent/JP2788722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09309197A (ja) | 1997-12-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |