JP3080089U - 複数の光色を利用した表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる色の混色によるグラデーションにより
幻想的で微妙な視覚的感動が表現でき、装飾に優れた、
光を利用した表示装置の提供 【解決手段】 不透光性材４に透光性の文字や絵柄のデ
ザイン３が形成され、裏面に色光が異なる複数の光源
が、光色が混色するように配置されていることを特徴と
する。不透光性材には不透光性鏡膜等の不透光性塗膜を
利用することができる。また、光源は、光色が混色する
ように不透光性材裏面から離れ、且つ各光源を間隔をお
いて配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、不透光性材に形成された透光性の文字や絵のデザインを裏面から発 光色が異なる光源で照射して混色して透過させてデザインを幻想的に表示する、 複数の光色を利用した表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

照明を利用した表示装置として、カンバン、サインボックス、ボード等の表示 板では、アクリル板や塩ビシートに絵や文字を施し、裏側から蛍光灯で照射する 、表示装置、あるいは板面に文字・絵・デザイン等を施し、スポットライト等で 照らすものが知られている。

【０００３】 例えば、実用新案登録第３０６６８４５号公報には、鏡の裏面の銀色被膜部分 にデザイン彫刻加工をして任意の形状で銀色被膜部分を除去し、この部分に紙や フィルムで着色し、透明なボードで押さえて額の中に納め、鏡の裏側からライト で光を照射する装飾用鏡製品が知られている。

【０００４】 また、特開２０００−１４９６０６号公報には、任意の絵を彫刻あるいは成形 で凹凸を持たせた透光性素材に、ＬＥＤなどの発光体をはめ込むか密着あるいは 密接するようにして取り付けた発光物が記載されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記実用新案登録第３０６６８４５号公報に記載された装飾用鏡製品は、鏡の 裏側からライトで光が照射されて絵や文字が浮かび上がるが、照射する光は単一 光なので、光に変化がなく単調なので装飾性に欠けるため、視覚的に見る人の感 性に訴えるものがない。

【０００６】 また、特開２０００−１４９６０６号公報記載の発光物は、発光体を透光性素 材の下方に取り付けるので、幻想的で微妙な視覚的感動が表現できない。

【０００７】 そこで、本考案は、異なる色光の混色によるグラデーションにより幻想的で微 妙な視覚的感動が表現でき、装飾性に優れた、複数の光色を利用した表示装置を 提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の複数の光色を利用した表示装置は、不透光性材に透光性の文字や絵柄 のデザインが形成され、裏面に光色が異なる複数の光源を、光色が混色するよう に配置したことを特徴とする。不透光性材が不透光性鏡膜等の不透光性塗膜を利 用することができる。また、光源は、光が混色するように不透光性材面から離れ 、且つ各光源を間隔をおいて配置する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案で使用する不透光性材として鏡を使用する場合、鏡裏面の不透光性銀膜 をサンドブラスト加工、レーザー加工あるいはウォータージェット加工などで剥 いで、文字や絵柄のデザインを形成する。

【００１０】 ガラスに形成された不透光塗膜を剥離して形成したスリ面に透光性あるいは半 透光性の色塗装や布紙貼付等により文字や絵柄を施してもよい。

【００１１】 文字や絵柄は、このほかに、赤色、緑色、黒色等の不透光性のプラスチック板 と透光材（白）とをステンドグラスのように平面的に組み合わせて貼り合わせた り、切り抜いたりして施してデザインしてもよい。

【００１２】 裏面から照射する光源には光色の異なる光源を使用し、たとえば、光源には、 たとえば、クリスマスツリー等の光源として利用されている赤色、黄色、青色等 の色付き電球を使用する。光源は、各光源の光が重なって光色の混合により混色 して色が変化する、いわゆるグラデーションが得られるようにする。光源の配置 を変化させることにより、混色の割合を変えて各種のグラデーションを得ること ができる。

【００１３】 光源の電気回路には、光源の点滅、スクロール、時間差、明暗等ができるよう に構成して、装飾性に動的な変化を持たせることができる。

【００１４】 本考案の表示装置は、飲食店、冠婚葬祭式場、ホテル、パーティー会場、展示 会場等の設置場所、使用時間、環境（明、暗）に応じて、文字、絵、デザインの 大きさ等を選択でき、カンバン、案内板、表示板、箱、表札、表柱、メニュー表 、メッセージボード、ＣＭサインボード、置物としての装飾品、壁などの装飾壁 面材として広く利用することができる。また、ローボード、サイドボード、ベッ ト等家具類へのワンポイント装飾としても利用することができる。

【００１５】

【実施例】

図１は本考案の表示装置の一例を示す平面図、図２は同縦断面図、図３は本考 案の表示装置の光源の配置の一実施例を示す平面図である。

【００１６】 本実施例は、結婚式場で装飾を兼ねた表示装置として使用するもので、本実施 例では、不透光性材として、鏡板２を使用したもので、箱１に開閉自在に設けら れた枠１ａに鏡板２出し入れ自在にする。

【００１７】 枠１ａ内に収められた鏡板２の裏面に被覆された、図１の斜線部分で示す不透 光性鏡膜４をサンドブラスト加工、レーザー加工あるいはウォータージェット加 工などで剥ぎ、透光性のデザイン３として、周りにバラの花、中央部に新郎新婦 の名前、挙式日などの文字を形成したものである。

【００１８】 図２及び図３において、箱１の底部には、鏡板２から間隔をおいて下方に、各 種色光の光源として複数の色付き電球が配置され、例えば、赤色電球５ａ、黄色 電球５ｂ、青色電球５ｃ、その他ピンク、オレンジ、グリーンなどの電球が配置 される。

【００１９】 赤色電球５ａ、黄色電球５ｂ、青色電球５ｃは、それぞれの光の色６ａ，６ｂ ，６ｃが重なって光色の混色７によるグラデーションを出すために、鏡板２の裏 面から間隔をおいて配置されている。

【００２０】 色電球の配置は各種デザインに応じて変更することができる。したがって、光 源自体の色だけでなく、各種色の光源が混合された色も透光性のデザインを透過 することになる。

【００２１】 本実施例では、周りにバラの花や名前などの文字が裏面から赤色、黄色、青色 及びこれらが混色された様々な色光が透過して、幻想的で、装飾性に優れた表示 装置が得られる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案により、異なる色の混色によるグラデーションで、文字や絵柄が視覚的 感動を生じ、見るものをして強く印象づけることができるので、装飾性に優れた 表示装置として広く利用することができ、また、装飾材としての空間演出に期待 でき、暗い所ではより以上に期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の表示装置の一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】 図１の縦断面図である。

【図３】 本考案の表示装置の光源の配置の一実施例を
示す平面図である。

【符号の説明】

１：箱 １ａ：枠 ２：ガラス板（鏡板） ３：透光性のデザイン ４：不透光性膜 ５：光源 ５ａ：赤色電球 ５ｂ：黄色電球 ５ｃ：青色電球 ６ａ，６ｂ，６ｃ：光色 ７：混色

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 不透光性材に透光性の文字や絵柄のデザ
   インが形成され、裏面に光色が異なる複数の光源を、光
   色が混色するように配置したことを特徴とする複数の光
   色を利用した表示装置。
2. 【請求項２】 不透光性材がガラスに形成された不透光
   性塗膜であることを特徴とする請求項１記載の複数の光
   色を利用した表示装置。
3. 【請求項３】 不透光性塗膜が不透光性鏡膜であること
   を特徴とする請求項２記載の複数の光色を利用した表示
   装置。
4. 【請求項４】 光源が、光色が混色するように不透光性
   材の裏面から離れ、且つ各光源が間隔をおいて配置され
   ていることを特徴とする請求項１、２または３記載の複
   数の光色を利用した表示装置。
5. 【請求項５】 光源が点滅、スクロール、時間差あるい
   は明暗できるように構成されていることを特徴とする請
   求項１、２、３または４記載の複数の光色を利用した表
   示装置。