JP3080044B2 - 刷版の識別符与方法,刷版の装置・確認方法およびその装置 - Google Patents

刷版の識別符与方法,刷版の装置・確認方法およびその装置

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JP3080044B2
JP3080044B2 JP09271561A JP27156197A JP3080044B2 JP 3080044 B2 JP3080044 B2 JP 3080044B2 JP 09271561 A JP09271561 A JP 09271561A JP 27156197 A JP27156197 A JP 27156197A JP 3080044 B2 JP3080044 B2 JP 3080044B2
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の版胴に適
数の刷版を装着せしめる際の刷版を識別せしめ、また装
着すると共に確認する刷版識別符与方法、刷版の装着方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、新聞印刷では、1〜2台の折機
と、8〜10台程度の輪転機が連結組み合わされて、1
単位(通常、1セットという)の輪転機列が構成されて
いる。大規模な印刷工場にあっては、複数セットの輪転
機列が設備され、1〜複数の異なる紙面編成の新聞を新
聞配布地区別に、印刷部数に応じてセット数が割当られ
る。1セット内の各輪転機に装着する刷版の装着位置
は、新聞の頁数、1セットの輪転機台数、輪転機の種類
など輪転機稼動条件により決まる。
【0003】例えば、32頁の新聞を印刷するのに、4
台の輪転機を用いるならば、1つの版胴に8種類の刷版
が装着される。さらに、同一紙面の刷版が、同一版胴に
2頁分ずつ装着される。すると、32頁の新聞を印刷す
るのに、計64枚の刷版が必要となる。そこで、これら
の多数枚の刷版をオペレータ(作業員)が輪転機別に装
着する際に、刷版を誤装着する虞れがあった。
【0004】また、商業印刷においても、複数セットの
輪転機にて複数種類の刷版を装着するため、オペレータ
が輪転機別に装着する際に、刷版を誤装着する恐れがあ
った。
【0005】かかる刷版の誤装着を防ぐためには、従来
は装着の際のオペレータの注意力と、印刷開始直後のオ
ペレータの目視による検紙に依存している。最近は、合
理化により1人のオペレータの作業量が増加し作業密度
が高くなっていると共に、新聞頁数の増加および印刷速
度の向上等によって、検紙作業も限界に達した状況であ
る。しかも、この検紙作業によって刷版の誤装着が発見
されれば、直ちに輪転機列を停止させて誤装着された刷
版の再装着の作業が必要であり、極めて煩雑な作業であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】刷版の誤装着の検出を
オペレータの判断により行う方法では、オペレータの勘
違い等により誤装着の可能性を零とすることができな
い。また、検紙作業自体が煩雑であるとともに、検紙作
業により発見され誤装着された刷版の再装着はより煩雑
である。このために、オペレータの判断に依存せずに、
しかも印刷開始前に刷版の誤装着を確実に検出できるこ
とが強く望まれている。
【0007】そこで本発明者らは、刷版の誤装着を確実
に検出できる刷版誤装着検出装置としてすでに例えば特
開平5−169638号公報を提案しているが、この同
公報による装置では構成上複雑なものであった。
【0008】本発明の目的は、刷版の識別符与を自動的
に行うと共に、刷版の誤装着検出をより一層確実にかつ
合理的に行い得るようにした刷版の識別符与方法、刷版
の装着確認方法およびその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の刷版の識別符与方法は、刷版の所望位置に
1列,複数桁からなるデータ用識別エリアを区画せし
め、この区画された複数のデータ用識別エリアのうち、
画線部又は非画線部の色と異なる色からなるインキで一
方側端の識別エリアにスタートマーク,他方側端の識別
エリアにエンドマークを符すと共にスタートマークとエ
ンドマークが符された識別エリア間の識別エリアにデー
タマークを符すと共に、前記スタートマークが符された
識別エリアの外側にスペースエリアを設け、さらにこの
スペースエリアの外側に区画された識別エリアに、スタ
ートマーク以降の印刷を確実にかつ容易に行うための試
し印刷用の捨てマークを符すことを特徴とするものであ
る。
【0010】したがって、刷版の所望位置に区画された
1列,複数桁からなるデータ用識別エリアに画線部又は
非画線部の色と異なる色からなるインキで、一方側端の
識別エリアにスタートマークが、他方側端の識別エリア
にエンドマークが符されると共に、スタートマークとエ
ンドマークが符された識別エリア間の例えば複数の識別
エリアにデータマークが符される。
【0011】そして、後で必要なデータマークを照合用
撮像手段で撮像する際、スタートマークとエンドマーク
を基準にしてデータマークが容易かつ確実にしかも正確
に撮像される。
【0012】しかも、スタートマークが符された識別エ
リアの外側にスペースエリアが設けられ、さらに、この
スペースエリアの外側に区画された識別エリアに捨てマ
ークが符されることによって、印刷装置にて捨てマーク
は試し印刷となって、あとのスタートマーク,データマ
ーク,エンドマークの印刷が確実かつ容易に行われる。
【0013】請求項2の刷版の識別符与方法は、請求項
1の刷版の識別符与方法において、前記スタートマーク
とエンドマークが符された識別エリア間の識別エリアを
適数に区分し、この区分された箇所の識別エリア間に装
着位置識別用マークを画線部又は非画線部の色と異なる
色からなるインキで符すと共に、前記装着位置識別用マ
ークの前後にスペースエリアを設けることを特徴とする
ものである。
【0014】したがって、スタートマークとエンドマー
クが符された識別エリア間の識別エリアが適数に区分さ
れた箇所の識別エリアに装着位置識別用マークが画線部
又は非画線部の色と異なる色からなるインキで符される
と共に装着位置識別用マークの前後にスペースエリアを
設けることによって、後で必要なデータマークを照合用
撮像手段で撮像する際に、スタートマーク,装着位置識
別用マーク,エンドマークが基準となってデータマーク
が、より一層容易かつ確実にしかも正確に撮像される。
【0015】請求項の刷版の識別符与方法は、請求項
1又は2の刷版の識別符与方法において、前記刷版の所
望位置に区画されたデータ用識別エリアに隣接して、適
数桁からなる文字情報用識別エリアを区画せしめ、この
区画された文字情報識別エリアに文字情報を符すことを
特徴とするものである。
【0016】したがって、刷版の所望位置に区画された
データ用識別エリアに隣接して、適数桁からなる文字情
報用識別エリアを区画せしめ、この区画された文字情報
識別エリアに文字情報を符することによって、オペレー
タが刷版を版胴に装着する際にこの文字情報を見ること
により一助とされる。
【0017】請求項の刷版の装着・確認方法は、印刷
機の版胴に適数の刷版を装着すると共に確認する刷版の
装着・確認方法において、 (A).装着胴位置情報を含む胴位置識別符号から選択
された刷版を印刷装置に対応した位置へ搬送する搬送工
程、 (B).この搬送工程にて印刷装置に対応した位置に搬
送された前記刷版の画線面の所望位置に区画された1
列,複数桁からなるデータ用識別エリアのうち、画線部
又は非画線部の色と異なる色からなるインキで一方側端
の識別エリアにスタートマーク,他方側端の識別エリア
にエンドマークを印刷すると共に前記スタートマークと
エンドマークが印刷された識別エリア間の識別エリアに
データマークを印刷する印刷工程、 (C).この印刷工程にて必要なマークを画線面に印刷
された刷版を、前記版胴の所定位置に装着する装着工
程、 (D).上記(A)〜(C)の工程を繰り返し、適数の
刷版を版胴に装着した後、前記版胴に装着された各刷版
上のデータマークを照合用撮像手段で撮像する際、この
照合用撮像手段で前記スタート,エンドマークの位置を
確認し、次いで該データマークを撮像する撮像工程、 (E).この撮像工程で撮像された必要なデータマーク
からなる胴位置識別符号と、予め入力されて記憶された
設定の胴位置識別符号とをそれぞれ比較照合する比較,
照合工程、の各工程からなることを特徴とするものであ
る。
【0018】したがって、装着位置情報を含む胴位置識
別符号から選択された刷版が印刷装置に対応した位置へ
搬送される。この位置で刷版の画線面の所望位置に区画
された1列,複数桁からなるデータ用識別エリアに画線
部又は非画線部の色と異なる色からなるインキで、印刷
装置により、一方側端の識別エリアにスタートマーク
が、他方側端の識別エリアにエンドマークが印刷される
と共に、スタートマークとエンドマークが印刷された識
別エリア間の例えば複数の識別エリアにデータマークが
印刷される。
【0019】上記要領にて適数の刷版が版胴に装着され
ると、版胴に装着された各刷版の胴位置識別符号である
各刷版の必要なデータマークが照合用撮像手段で各刷版
毎に撮像される。この照合用撮像手段で撮像された必要
なデータマークからなる胴位置識別符号と予め入力され
て記憶されている設定の胴位置識別符号とが比較されて
照合される。
【0020】そして、例えばオペレータが誤って各刷版
を版胴に装着したとしても、胴位置識別符号と予め設定
された胴位置識別符号とが比較されて照合されるから、
この時点で誤装着が自動的に検出され、安心して印刷機
が運転される。このことにより、各刷版の画線面に印刷
された胴位置識別符号のインキは湿し水で消去されて印
刷に影響を及ぼさない。本発明の印刷装置がインキジェ
ットプリンタであれば、インキは水性インキであり、本
発明に適する。
【0021】版胴に装着された各刷版の画線面に印刷さ
れたデータマークを照合用撮像手段で撮像する際、撮像
特性により弯曲する場合があっても、スタートマークと
エンドマークの位置を確認し、そのスタートマークとエ
ンドマーク間を補正することにより、ほぼ直線上でデー
タマークが容易かつ確実にしかも正確に認識される。ま
た、刷版が円筒形であるので、1列にデータマークを配
列することにより、映像として取り扱い易くなる。
【0022】請求項の装着・確認方法は、請求項
刷版の装着・確認方法において、 (F).印刷機を運転した後、データマークの付与され
た刷版を装着した版胴における所望の位置の刷版を取り
外し、新たにデータマークを付与した刷版と交換する場
合には、新たにデータマークを付与した刷版を上記
(A)〜(D)の工程を経て前記版胴における所望の位
置に装着した後、この装着された該刷版の胴位置識別符
号と、予め入力されて記憶された設定の胴位置識別符号
とを少なくとも比較し照合する工程、を備えてなること
を特徴とするものである。
【0023】したがって、版胴の所望位置に刷版を装着
し、適数の刷版が版胴に装着されて、印刷機が運転され
ると、各刷版の画線面に印刷された胴位置識別符号のイ
ンキがインキジェット用水性インキならば湿し水でもっ
て短時間で消去されるから、印刷に影響を及ぼさず運転
される。そして装着されている刷版のうちの所望の刷版
を取り外し、新たなデータマークを付与した刷版が上記
(A)〜(D)の工程で装着された場合には、この該刷
版の胴位置識別符号と予め設定された胴位置識別符号と
が少なくとも比較照合される。
【0024】そして、交換した刷版の胴位置識別符号が
短時間で比較照合されると共に短時間でインキは消去さ
れる。また、他の胴位置識別符号が消去された所へ誤装
着した場合も検出される。
【0025】請求項の刷版の装着・確認方法は、請求
の刷版の装着・確認方法において、前記(D)の撮
像工程でデータマークを照合用撮像手段で撮像する際、
照合用撮像手段に設けられたフイルタで刷版の画線面の
色成分を吸収もしくは透過することを特徴とするもので
ある。
【0026】したがって、撮像工程でデータマークを照
合用撮像手段で撮像する際、フイルタで刷版の画線面の
色成分が吸収もしくは透過されて照合用撮像手段には刷
版の画線面の色成分が正確に撮像される。
【0027】請求項の刷版の装着・確認方法は、請求
の刷版の装着・確認方法において、前記(B)の印
刷工程において、前記スタートマークとエンドマークが
印刷された識別エリア間の識別エリアを適数に区分し、
この区分された箇所の識別エリアに装着位置識別用マー
クを画線部又は非画線部の色と異なる色からなるインキ
で印刷すると共に、前記装着位置識別用マークの前後に
スペースエリアを設けることを特徴とするものである。
【0028】したがって、必要なデータマークを照合用
撮像手段で撮像する際、データ用識別エリア内のスター
トマークとエンドマークとの間を装着位置識別用マーク
により、等間隔に配分して撮像することにより、より一
側容易かつ確実にしかも正確に認識される。
【0029】請求項によるこの発明の刷版の装着・確
認方法は、請求項4、5,6又は7の刷版の装着・確認
方法において、前記(B)の印刷工程において、前記ス
タートマークが印刷された識別エリアの外側にスペース
エリアを設け、さらにこのスペースエリアの外側に区画
された識別エリアに、スタートマーク以降の印刷を行う
ための試し印刷用の捨てマークを印刷することを特徴と
するものである。
【0030】したがって、スタートマークが印刷される
前に捨てマークに印刷装置で試し印刷が行われた後、ス
タートマークから順にデータマーク,エンドマークの印
刷が行われるので、スタートマーク,データマークおよ
びエンドマークの印刷が確実かつ正確に行われる。しか
も、スタートマークが符された識別エリアの外側にスペ
ースエリアが設けられ、さらに、このスペースエリアの
外側に区画された識別エリアに捨てマークが符されるこ
とによって、印刷装置にて捨てマークは試し印刷となっ
て、あとのスタートマーク,データマーク,エンドマー
クの印刷が確実かつ容易に行われる。
【0031】請求項の刷版の装着・確認方法は、請求
4、5,6、7又は8の刷版の装着・確認方法におい
て、前記(B)の印刷工程において、前記刷版の所望位
置に区画されたデータ用識別エリアに隣接して、適数桁
からなる文字情報識別エリアを区画せしめ、この区画さ
れた文字情報識別エリアに文字情報を印刷することを特
徴とするものである。
【0032】したがって、刷版の所望位置に区画された
データ用識別エリアに隣接して、適数桁からなる文字情
報識別エリアを区画せしめ、この区画された文字情報識
別エリアに文字情報が印刷装置で印刷されるので、オペ
レータが各刷版を版胴に装着する際にこの文字情報を見
ることにより一助とされる。
【0033】請求項10の刷版の装着・確認装置は、印
刷機の版胴に適数の刷版を装着すると共に確認する刷版
の装着・確認装置において、 (A).各刷版における装着胴位置を含む設定胴位置識
別符号を予め入力し、記憶せしめておく胴位置識別符号
・メモリを備えた上位制御装置と、 (B).前記胴位置識別符号・メモリからの胴位置識別
符号を基にして制御される印刷装置用制御装置と、 (C).この印刷装置用制御装置の制御により指定され
た刷版の画線面の所望位置に区画されたデータ用識別エ
リアのうち、画線部又は非画線部の色と異なる色からな
るインキで少なくとも一方側端の識別エリアにスタート
マーク、他方側端の識別エリアにエンドマークを印刷す
ると共に、スタートマークとエンドマークが印刷された
識別エリア間の識別エリアにデータマークを印刷する印
刷装置と、 (D).この印刷装置で刷版の画線面に印刷された必要
なデータマークの胴位置識別符号を基にして前記版胴に
前記刷版を適数装着し、この版胴に装着された刷版の画
線面に印刷された胴位置識別符号を撮像する照合用撮像
手段と、 (E).この照合用撮像手段で撮像された胴位置識別符
号と、前記上位制御装置に備えられた胴位置識別符号・
メモリに予め記憶された設定胴位置識別号とを比較照合
する上位制御装置に備えた比較・照合手段と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0034】したがって、請求項4〜7による刷版の装
着・確認方法が行われ、例えばオペレータが間違って誤
装着しても、比較・照合手段で胴位置識別符号と予め設
定した胴位置識別符号とが自動で比較し照合されるか
ら、ほとんど誤検出のない検出ができ、安心して、印刷
機の運転が行われる。印刷機が運転されると、短時間で
各刷版の画線面に印刷された胴位置識別符号のインキが
消去されるので、印刷に影響を及ぼすことはない。
【0035】前記照合用撮像手段で各刷版のデータマー
クを撮像する際、撮像特性により弯曲する場合があって
も、スタートマークとエンドマークの位置を確認し、そ
のスタートマークとエンドマーク間を補正することによ
り、ほぼ直線上でデータマークが容易かつ確実にしかも
正確に認識される。また、刷胴が円筒形であるので、1
列にデータマークを配列することにより、映像として取
り扱い易くなる。
【0036】請求項11の刷版の装着・確認装置は、請
求項10の刷版の装着・確認装置において、(F).前
記照合用撮像手段で撮像されたスタートマークとエンド
マークを結んだ直線を基にして胴位置識別符号を補正
し、この補正値を設定胴位置識別符号と比較すべく前記
上位制御装置に補正処理装置を、備えてなることを特徴
とするものである。
【0037】したがって、上位制御装置に補正処理装置
を備えることにより、この補正処理装置には照合用撮像
手段で撮像されたスタートマーク,データマークおよび
エンドマークが取り込まれる。この取り込まれたスター
トマークとエンドマークの位置信号を直線で結び、この
直線より若干の比率にスライドせしめた補正直線を基に
複数のデータマークの位置信号を取り込み、この位置信
号による胴位置識別符号と予め設定した胴位置識別符号
とを比較することによって、誤検出のない正確な検出が
行われる。
【0038】請求項12の刷版の装着・確認装置は、請
求項10又は11の刷版の装着・確認装置において、
(G).印刷機の版胴に装着された刷版の識別符号読取
り開始センサと、(H).この識別符号読取り開始セン
サで読み取った開始情報を基にして作動せしめる前記照
合用撮像手段に備えたシャッタと、を備えてなることを
特徴とするものである。
【0039】したがって、版胴に装着された適数の画線
面に印刷された胴位置識別符号を、照合用撮像手段で撮
像する際には、版胴が回転された際に、刷版の識別符号
読取り開始センサで読み取られる。この読み取られた信
号により照合用撮像手段のシャッタが作動して直ちに適
数の刷版の画線面に印刷された胴位置識別符号が容易に
かつ確実に、しかも正確に短時間で撮像される。
【0040】請求項13の刷版の装着・確認装置は、請
求項10、11又は12の刷版の装着・確認装置におい
て、照合用撮像手段に、刷版の画線面の色成分を吸収も
しくは透過するフイルタを設けてなることを特徴とする
ものである。
【0041】したがって、データマークを照合用撮像手
段で撮像する際、フイルタで刷版の画線面の色成分が吸
収もしくは透過されて照合用撮像手段には刷版の画線面
の色成分が正確に撮像される。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0043】図1を参照するに、印刷機における輪転機
の版胴1は左右方向へ延伸されており、この版胴1の長
手方向には複数の区画領域が形成されている。この各区
画領域には例えば複数の刷版3A,3B,3C,3Dが
オペレータ(作業者)によって装着されるものである。
【0044】オペレータが前記版胴1における複数の区
画領域に刷版3A,3B,3C,3Dを装着し、しかも
この装着を確認する刷版3A,3B,3C,3Dの装着
・確認装置5が配置されている。この装着・確認装置5
は、入力手段により刷版3A,3B,3C,3Dに相当
する胴位置識別符号を予め記憶せしめておく胴位置識別
符号・メモリ7,比較・照合手段9および補正処理装置
11を備え上位制御装置13と、前記刷版3A,3B,
3C,3Dの表側における画線面3Sでの所望位置に胴
位置識別符号を印刷するため印刷装置としてのインキジ
ェットプリンタ15,15’と、このインキジェットプ
リンタ15,15’を作動せしめる印刷装置用制御装置
としてのインキジェットプリンタ用制御装置17と、前
記版胴1に装着した刷版3A,3B,3C,3Dの胴位
置識別符号を撮像するための照合用撮像手段としての例
えばテレビカメラ19と、画像処理装置21と、で構成
されている。
【0045】また、前記版胴1の図1において左側面に
は、開始情報としてのスタート位置を決めるスタートマ
ーク23が設けられている。このスタートマーク23を
検出する識別符号読取り開始センサとしてのスタート位
置用読み取りセンサ25が前記版胴1の近傍に設けられ
ている。このスタート位置用読み取りセンサ25は前記
テレビカメラ19に設けられたシャッタ27に接続され
ている。前記テレビカメラ19の前面には刷版の画線面
の色成分例えば青色を吸収もしくは透過するフィルタ2
9が設けられている。
【0046】前記刷版3A,3B,3C,3Dの画線面
3Sの所望位置例えば図2に示されているように、上側
に胴位置識別符号を符す1列,複数桁本実施の形態では
例えば18桁からなる識別エリア31が等間隔に区画さ
れている。また、この18桁からなる識別エリア31に
隣接して例えば下部に文字情報を符す1列,複数桁(適
数桁)本実施の形態では25桁からなる識別エリア33
が等間隔に区画されている。
【0047】図2において18桁からなる識別エリア3
1では例えば左側から順に捨てマークH,スペースF,
スタートマークA,データマークDが5桁,スペース
F,中間マークB,スペースF,データマークDが5
桁,パリティマーク(偶)EおよびエンドマークCが印
刷されるようになっている。このうち、捨てマークH,
スタートマークA,中間マークB,パリティマークE,
エンドマークCは、刷版3A,3B,3C,3Dの色が
青色であるから、この青色と異なる色の黒色のインキで
ベタ印刷され、2進法で表示すれば、“1”(ON)の
ビットが立つ。スペースFは何も印刷されないで、2進
法で表示すれば“0”(OFF)のビットが立つ。そし
て、データマークDは黒色でベタ印刷されるか、又は何
も表示されず、2進法で表示すれば、“1”(ON)の
ビットか、“0”(OFF)のビットが立つ。
【0048】図2において、25桁からなる識別エリア
33では例えば左側から捨てマークH’,スペースFが
2桁、キャラクタGが8桁、スペースF’,スペースF
が3桁、キャラクタGが10桁が印刷されるようになっ
ている。スペースF’,Fは何も印刷されない。キャラ
クタGとH’は、刷版3A,3B,3C,3Dの画線部
と類似色でもって、文字,数字や丸,四角,点などで印
刷される。この各キャラクタGによってオペレータが、
付日、ページ数,版数,装着位置,機械のプレス名や
丸,四角,点などの文字情報が確認できるようになって
いて、オペレータが各刷版3A,3B,3C,3Dを版
胴1に装着する際の一助となる。
【0049】例えば胴位置識別符号・メモリ7に刷版3
A,3B,3C,3Dに相当する胴位置識別符号が2進
法で記憶されているとすると、この胴位置識別符号、メ
モリ7よりインキジェットプリンタ用制御装置17を介
してインキジェットプリンタ15に信号が送られること
により、インキジェットプリンタ15が作動し、図2に
示したような順序で刷版3A,3B,3C,3Dの画線
面3Sの識別エリア31に黒色のインキで印刷される。
このとき、スタートマークAの前に図2において左側に
スペースFを置いて捨てマークHを印刷する理由はイン
キジェットプリンタ15で試し印刷を行って、スタート
マークA以降の印刷を確実かつ容易に行うためのもので
ある。
【0050】同様に、インキジェットプリンタ15’に
て、図2に示されている識別エリア31の下部に区画さ
れた識別エリア33に図2に示されているような順序で
画線面の類似色のインキで文字情報が文字,数字などで
もって印刷される。この文字情報はオペレータが刷版3
A,3B,3C,3Dを版胴1に装着する際に検視して
役立たせるものである。なお、捨てマークH’は、キャ
ラクタGのインキで印刷を確実かつ正確に行うためのも
のである。
【0051】上記識別エリア31に印刷するインキの色
は刷版3A,3B,3C,3Dの画線面の色と異なった
色であれば、黒色と限定するものではなく何色であって
も構わない。しかし、照合用撮像手段としてテレビカメ
ラ19を使用した場合には、黒色のインキが望ましい。
しかも、このインキは印刷工程で印刷に影響が出ないイ
ンキ、すなわち被印刷体に印刷されないインキであるこ
とが必要で、そのインキは親水性で、水に溶解してしま
うのがよく、印刷工程における湿し水でもって溶けて印
刷されないのがよい。なお、通常湿し水の組成は水9
9.5%,ノニオン界面活性剤0.5%とからなってい
る。
【0052】このように、刷版3A,3Dの画線面3S
の所望位置例えば上側に、1列,複数桁の識別エリア3
1に刷版3A〜3Dの画線面の色と異なった色例えば黒
色で胴位置識別符号を印刷せしめることによって、従来
よりも容易で確実に、しかも、正確に符与せしめること
ができる。また、スタートマークA,中間マークB(装
着位置識別用マークB),エンドマークCを設けたこと
により、後述するテレビカメラ19でデータマークDを
撮像する際に、ミスを生ぜずに容易で確実に、しかも正
確に認識することができる。
【0053】前記インキジェットプリンタ15により、
図2に示したように刷版3A,3B,3C,3Dに胴位
置識別符号のデータマークが印刷された後、オペレー
タが図1に示すごとく、版胴1に刷版3A,3B,3
C,3Dをそれぞれ装着せしめる。このとき、オペレー
タは印刷された文字情報Gを参考にして刷版3A,3
B,3C,3Dを版胴1に装着せしめるだけであるか
ら、誤装着を減少させることができ、しかも、作業性の
向上を図ることができる。
【0054】前記版胴1に胴位置識別符号のデータマー
を印刷した刷版3A,3B,3C,3Dを装着した
後、印刷機の駆動ボタンを押すと、版胴1がゆっくりと
回転される。そのとき、スタート位置用読み取りセンサ
ー25でスタートマーク23を検出すると、版胴1の上
方に設けられたテレビカメラ19のシャッタ27が働い
て、テレビカメラ19で刷版3A,3B,3C,3Dの
胴位置識別符号のデータマークが撮像される。このと
き、テレビカメラ19には刷版の画線面の色成分を吸収
もしくは透過するフィルタ29が付いており、このフィ
ルタ29により画線面と同様な色のインキで表示された
文字情報は認識しないようになっているので、誤撮像が
なく、正確にデータマークのみを提供できる。
【0055】各刷版3A〜3Dに印刷されたデータマー
クとしては、図2に示したマークのうち、スタートマー
クAからエンドマークCまでがテレビカメラ19で撮像
される。このスタートマークA,エンドマークCを撮像
するようにした理由は、スタート位置,エンド位置がは
っきり分らないと、胴位置識別符号のデータマークDを
確実かつ正確に撮像できないので、スタートマークA,
エンドマークCを基準にしてスタートマークAとエンド
マークCとの間のデータマークDを容易かつ確実に、し
かも正確に撮像することができる。
【0056】また、スタートマークAとエンドマークC
との間を適数に区分する装着位置識別用マークとして例
えば中間マークBが設けられ、この中間マークBの前後
にスペースFを設けることによって、スタートマークA
と中間マークB,中間マークBとエンドマークCとに2
つに区分することによって、データマークDを撮像する
距離を短く直線とすることによって、より一層データマ
ークDの撮像を容易にかつ確実に、しかも正確に行うこ
とができる。この理由としては、各刷版3A〜3Dとテ
レビカメラ19間の距離やテレビカメラ19の広角など
の性質によってスタートマークAと中間マークBまたは
中間マークBとエンドマークC間の距離を正確に撮像で
きるようにするためである。
【0057】テレビカメラ19で撮像された胴位置識別
符号のデータマークが画像処理装置21に取り込まれ
る。この画像処理装置21では、刷版3A〜3Dの胴位
置識別符号のデータマークの黒色のみが入力され、図
3に示されているようなON−OFF信号として処理さ
れる。すなわち、図3においてスタートAと中間マーク
Bとの間のデータマークDは11011として、また中
間マークBとエンドマークCとの間のデータマークDは
10111として2進法で処理される。
【0058】しかしながら、スタートマークAの部分の
照明が明るく、エンドマークCの部分の照明が暗い場合
などの諸条件により、図3に示したモデルのON−OF
F信号は、例えば図4に示されるように画像処理される
ので、補正処理装置11では、スタートマークA,エン
ドマークCの前後のスペークFの非画線部を直線CLで
結び、その直線CLよりも一定の比率でもって、下側に
平行な直線CL1 を基準にして、各マークの中央点D0
がこの直線LC1 より上にあるか、下にあるかで、ビッ
ト“0”と“1”とに区分けすることによって、汚れや
色あるいは明るさの程度に関係なく、より確実で正確に
ビット信号を検出することができる。
【0059】この補正処理装置11で補正処理された胴
位置識別符号のデータマークによるビット信号が比較
・照合手段9に取り込まれ、すでに胴位置識別符号・メ
モリ7から取り込まれている予め設定された胴位置識別
符号のビット信号と比較されると共に照合される。この
照合結果が即座に回答され報知あるいは警告が行われ
る。
【0060】したがって、オペレータがたとえ間違って
装着しても、この比較・照合手段9によって誤装着を検
出して輪転機を停止させることができるから、安心して
輪転機を運転することができる。
【0061】輪転機を運転させて良紙が生産されるまで
には、湿し水により印刷された胴位置識別符号のデータ
マーク並びに文字情報を短時間で消去せしめること
ができ、印刷に影響を及ぼさない。
【0062】輪転機の版胴1に装着されている刷版3
A,3B,3C,3Dのうち、例えば版胴1の左側から
2番目の刷版3Bを取り外し、新たにデータマークを付
与した刷版3Bに上記の要領で胴位置識別符号のデータ
マークDを印刷し、オペレータが版胴1に装着した場合
には、刷版3A,3B,3C,3Dの胴位置識別符号の
データマークは湿し水で消去されている。
【0063】したがって、2回目以降については交換し
た必要な刷版3Bのみの胴位置識別符号のデータマーク
のみの印刷となるので、交換分のみ照合すればよく、
短時間で行うことができる。他の刷版3A,3B,3
C,3Dには胴位置識別符号のデータマークが消去さ
れているので、胴位置識別符号のデータマークがない
(交換しない)として照合することができる。当然胴位
置識別符号のデータマークDがないとこころへ誤装着し
た場合も検出できる。また、新たに印刷された胴位置識
別符号のデータマークも運転再開と同時に湿し水で短
時間に消去せしめることができる。
【0064】図1において、上位制御装置11に備えら
れた胴位置識別符号・メモリ7に記憶された胴位置識別
符号を基にして説明したが、搬送されてくる刷版3A,
3B,3C,3D上の一部例えば右上部に胴位置識別符
号として例えばバーコードを予め貼付けておき、このバ
ーコードをバーコード読み取り機で読み取った信号を、
胴位置識別符号・メモリ7とインキジェットプリンタ用
制御装置17に転送するようにしてもよい。
【0065】また、版胴1に装着された適数の刷版3
A,3B,3C,3Dの画線面3Sに印刷された胴位置
識別符号を照合用撮像手段のテレビカメラ19で撮像す
る際には、版胴1が回転された際に、刷版3A,3B,
3C,3Dのスタート位置のスタートマーク23がスタ
ート位置読み取りセンサ25で読み取られる。この読み
取られた信号によりテレビカメラ19のシャッタ27が
作動して直ちに適数の刷版3A,3B,3C,3Dの画
線面3Sに印刷された胴位置識別符号を容易にかつ確実
に、しかも正確に短時間で撮像せしめることができる。
【0066】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されることなく適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。
【0067】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1の発明によれば、刷版の
所望位置に区画された1列,複数桁からなるデータ用識
別エリアに画線部又は非画線部の色と異なる色からなる
インキで、一方側端の識別エリアにスタートマークが、
他方側端の識別エリアにエンドマーク符されると共に、
スタートマークとエンドマークが符された識別エリア間
の例えば複数の識別エリアにデータマークが符される。
【0068】そして、後で必要なデータマークを照合用
撮像手段で撮像する際、スタートマークとエンドマーク
を基準にしてデータ用マークを容易かつ確実にしかも正
確に撮像することができる。
【0069】スタートマークが符された識別エリアの外
側にスペースエリアが設けられ、さらに、このスペース
エリアの外側に設けられた識別エリアに捨てマークが符
されることによって、印刷装置にて捨てマークは試し印
刷となって、あとのスタートマーク,データマーク,エ
ンドマークの印刷を確実かつ容易に行うことができる。
【0070】請求項2の発明によれば、スタートマーク
とエンドマークが符された識別エリア間の識別エリアが
適数に区分された箇所の識別エリアに装着位置識別用マ
ークが画線部又は非画線部の色と異なる色からなるイン
キで符されると共に装着位置識別用マークの前後にスペ
ースエリアを設けることによって、後で必要なデータマ
ークを照合用撮像手段で撮像する際に、スタートマー
ク,装着位置識別用マーク,エンドマークが基準となっ
てデータマークを、より一層容易かつ確実にしかも正確
に撮像することができる。
【0071】請求項の発明によれば、刷版の所望位置
に位置に区画されたデータ用識別エリアに隣接して、適
数桁からなる文字情報用識別エリアを区画せしめ、この
区画された文字情報識別エリアに文字情報を符すること
によって、オペレータが刷版を版胴に装着する際にこの
文字情報を見ることにより一助とすることができる。
【0072】請求項の発明によれば、装着位置情報を
含む胴位置識別符号から選択された刷版が印刷装置に対
応した位置へ搬送される。この位置で刷版の画線面の所
望位置に区画された1列,複数桁からなるデータ用識別
エリアに画線部又は非画線部の色と異なる色からなるイ
ンキで、印刷装置により、一方側端の識別エリアにスタ
ートマークが、他方側端の識別エリアにエンドマークが
印刷されると共に、スタートマークとエンドマークが印
刷された識別エリア間の例えば複数の識別エリアにデー
タマークが印刷される。
【0073】上記要領にて適数の刷版が版胴に装着され
ると、版胴に装着された各刷版の胴位置識別符号である
各刷版の必要なデータマークが照合用撮像手段で各刷版
毎に撮像される。この照合用撮像手段で撮像された必要
なデータマークからなる胴位置識別符号と予め入力され
て記憶されている設定の胴位置識別符号とが比較されて
照合される。
【0074】そして、例えばオペレータが誤って各刷版
を版胴に装着したとしても、胴位置識別符号と予め設定
された胴位置識別符号とが比較されて照合されるから、
この時点で誤装着が自動的に検出され、安心して印刷機
が運転される。このことにより、各刷版の画線面に印刷
された胴位置識別符号のインキは湿し水で消去されて印
刷に影響を及ぼさない。
【0075】版胴に装着された各刷版の画線面に印刷さ
れたデータマークを照合用撮像手段で撮像する際、撮像
特性により弯曲する場合があっても、スタートマークと
エンドマークの位置を確認し、そのスタートマークとエ
ンドマーク間を補正することにより、ほぼ直線上でデー
タマークを容易かつ確実にしかも正確に認識することが
できる。また、刷版が円筒形であるので、1列にデータ
マークを配列することにより、映像として取り扱い易く
することができる。
【0076】請求項の発明によれば、版胴の所望位置
に刷版を装着し、適数の刷版が版胴に装着されて、印刷
機が運転されると、各刷版の画線面に印刷された胴位置
識別符号のインキは湿し水でもって短時間で消去される
から、印刷に影響を及ぼさず運転される。そして装着さ
れている刷版のうちの所望の刷版を取り外し新たなデー
タマークを付与した刷版が上記(A)〜(D)の工程で
装着された場合には、該刷版の実際の胴位置識別符号と
予め設定された胴位置識別符号とが少なくとも比較照合
される。
【0077】そして、交換した刷版の胴位置識別符号を
短時間で比較照合することができると共に短時間でイン
キを消去せしめることができる。また、他の胴位置識別
符号が消去された所へ誤装着した場合も検出することが
できる。
【0078】請求項の発明によれば、撮像工程でデー
タマークを照合用撮像手段で撮像する際、フイルタで刷
版の画線面の色成分が吸収もしくは透過されて照合用撮
像手段には刷版の画線面の色成分が正確に撮像せしめる
ことができる。
【0079】請求項の発明によれば、必要なデータマ
ークを照合用撮像手段で撮像する際、データ用識別エリ
ア内のスタートマークとエンドマークとの間を装着位置
識別用マークにより等間隔に配分して撮像することによ
り、より一層容易かつ確実にしかも正確に撮像すること
ができる。
【0080】請求項の発明によれば、スタートマーク
が印刷される前に捨てマークに印刷装置で試し印刷が行
われた後、スタートマークから順にデータマーク,エン
ドマークの印刷が行われるので、スタートマーク,デー
タマークおよびエンドマークの印刷を確実かつ容易に行
うことができる。
【0081】請求項の発明によれば、刷版の所望位置
に区画されたデータ用識別エリアに隣接して、適数桁か
らなる文字情報識別エリアを区画せしめ、この区画され
た文字情報識別エリアに文字情報が印刷装置で印刷され
るので、オペレータが各刷版を版胴に装着する際にこの
文字情報を見ることにより一助とすることができる。
【0082】請求項10の発明によれば、請求項4〜9
による刷版の装着・確認方法が行われ、例えばオペレー
タが間違って誤装着しても、比較・照合手段で胴位置識
別符号と予め設定した胴位置識別符号とが自動で比較し
照合されるから、ほとんど誤検出のない検出ができ、安
心して、印刷機の運転が行われる。
【0083】印刷機が運転されると、短時間で各刷版の
画線面に印刷された胴位置識別符号のインキが消去され
るので、印刷に影響を及ぼすことはない。
【0084】前記照合用撮像手段で各刷版のデータマー
クを撮像する際、撮像特性により弯曲する場合があって
も、スタートマークとエンドマークの位置を確認し、そ
のスタートマークとエンドマーク間を補正することによ
り、ほぼ直線上でデータマークを容易かつ確実にしかも
正確に認識することができる。また、刷胴が円筒形であ
るので、1列にデータマークを配列することにより、映
像として取り扱い易くすることができる。
【0085】請求項11の発明によれば、上位制御装置
に補正処理装置を備えることにより、この補正処理装置
には照合用撮像手段で撮像されたスタートマーク,デー
タマークおよびエンドマークが取り込まれる。この取り
込まれたスタートマークとエンドマークの位置信号を直
線で結び、この直線より若干の比率にスライドせしめた
補正直線を基に複数のデータマークの位置信号を取り込
み、この位置信号による実際の胴位置識別符号と予め設
定した胴位置識別分符号とを比較することによって、誤
検出のない正確な検出を行うことができる。
【0086】請求項12の発明によれば、版胴に装着さ
れた適数の刷版の画線面に印刷された胴位置識別符号
を、照合用撮像手段で撮像する際には、版胴が回転され
た際に、刷版の識別符号読取り開始センサで読み取られ
る。この読み取られた信号により照合用撮像手段のシャ
ッタが作動して直ちに適数の刷版の画線面に印刷された
胴位置識別符号を容易にかつ確実にし、しかも正確に短
時間で撮像することができる。
【0087】請求項13の発明によれば、データマーク
を照合用撮像手段で撮像する際、フイルタで刷版の画線
面の色成分が吸収もしくは透過されて照合用撮像手段に
は刷版の画線面の色成分が正確に撮像せしめることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する一実施の形態の刷版の装着・
確認装置の概念図である。
【図2】刷版に胴位置識別符号のデータ用マークと文字
情報を印刷する例を示す説明図である。
【図3】図2中のデータ用マークをON−OFF信号で
表わすモデルの説明図である。
【図4】補正処理装置でデータ用マークのON−OFF
信号を補正処理する説明図である。
【符号の説明】
1 版胴 3A〜3D 刷版 5 刷版の装着・確認装置 7 胴位置識別符号・メモリ 9 比較・照合手段 11 補正処理装置 13 上位制御装置 15 インキジェットプリンタ(印刷装置) 17 インキジェットプリンタ用制御装置(印刷装置用
制御装置) 19 テレビカメラ(照合用撮像手段) 21 画像処理装置 23 スタートマーク 25 スタート位置用読み取りセンサ(装着符号読取り
センサ) 27 シャッタ 29 フィルタ 31,33 識別エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 司 東京都中央区京橋二丁目三番十三号 東 洋インキ製造株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−204127(JP,A) 特開 平2−8082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 33/14 B41F 27/12 B41F 33/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版の所望位置に1列,複数桁からなる
    データ用識別エリアを区画せしめ、この区画された複数
    のデータ用識別エリアのうち、画線部又は非画線部の色
    と異なる色からなるインキで一方側端の識別エリアにス
    タートマーク,他方側端の識別エリアにエンドマークを
    符すと共にスタートマークとエンドマークが符された識
    別エリア間の識別エリアにデータマークを符すと共に、
    前記スタートマークが符された識別エリアの外側にスペ
    ースエリアを設け、さらにこのスペースエリアの外側に
    区画された識別エリアに、スタートマーク以降の印刷を
    行うための試し印刷用の捨てマークを符すことを特徴と
    する刷版の識別符与方法。
  2. 【請求項2】 前記スタートマークとエンドマークが符
    された識別エリア間に符された複数のデータマークの識
    別エリアを適数に区分し、この区分された箇所の識別エ
    リア間に装着位置識別用マークを画線部又は非画線部の
    色と異なる色からなるインキで符すと共に、前記装着位
    置識別用マークの前後にスペースエリアを設けることを
    特徴とする請求項1記載の刷版の識別符与方法。
  3. 【請求項3】 前記刷版の所望位置に区画されたデータ
    用識別エリアに隣接して、適数桁からなる文字情報用識
    別エリアを区画せしめ、この区画された文字情報識別エ
    リアに文字情報を符すことを特徴とする請求項1又は2
    記載の刷版の識別符与方法。
  4. 【請求項4】 印刷機の版胴に適数の刷版を装着すると
    共に確認する刷版の装着・確認方法において、 (A).装着胴位置情報を含む胴位置識別符号から選択
    された刷版を印刷装置に対応した位置へ搬送する搬送工
    程、 (B).この搬送工程にて印刷装置に対応した位置に搬
    送された前記刷版の画線面の所望位置に区画された1
    列、複数桁からなるデータ用識別エリアのうち、画線部
    又は非画線部の色と異なる色からなるインキで一方側端
    の識別エリアにスタートマーク,他方側端の識別エリア
    にエンドマークを印刷すると共に前記スタートマークと
    エンドマークが印刷された識別エリア間の識別エリアに
    データマークを印刷する印刷工程、 (C).この印刷工程にて必要なマークを画線面に印刷
    された刷版を、前記版胴の所定位置に装着する装着工
    程、 (D).上記(A)〜(C)の工程を繰り返し、適数の
    刷版を版胴に装着した後、前記版胴に装着された各刷版
    上のデータマークを照合用撮像手段で撮像する際、この
    照合用撮像手段で前記スタート,エンドマークの位置を
    確認し、次いで該データマークを撮像する撮像工程、 (E).この撮像工程で撮像された必要なデータマーク
    からなる胴位置識別符号と、予め入力されて記憶された
    設定の胴位置識別符号とをそれぞれ比較照合する比較,
    照合工程、 の各工程からなることを特徴とする刷版の装着・確認方
    法。
  5. 【請求項5】 (F).印刷機を運転した後、データマ
    ークの付与された刷版を装着した版胴における所望の位
    置の刷版を取り外し、新たにデータマークを付与した刷
    版と交換する場合には、新たにデータマークを付与した
    刷版を上記(A)〜(D)の工程を経て前記版胴におけ
    る所望の位置に装着した後、この装着された該刷版の胴
    位置識別符号と、予め入力されて記憶された設定の胴位
    置識別符号とを少なくとも比較し照合する工程、を備え
    てなることを特徴とする請求項記載の刷版の装着・確
    認方法。
  6. 【請求項6】 前記(D)の撮像工程でデータマークを
    照合用撮像手段で撮像する際、照合用撮像手段に設けら
    れたフイルタで刷版の画線面の色成分を吸収もしくは透
    過することを特徴とする請求項記載の刷版の装着・確
    認方法。
  7. 【請求項7】 前記(B)の印刷工程において、前記ス
    タートマークとエンドマークが印刷された識別エリア間
    の識別エリアを適数に区分し、この区分された識別エリ
    ア間の識別エリアに装着位置識別用マークを画線部又は
    非画線部の色と異なる色からなるインキで印刷すると共
    に、装着位置識別用マークの識別エリアの前後にスペー
    スエリアを設けることを特徴とする請求項記載の刷版
    の装着・確認方法。
  8. 【請求項8】 前記(B)の印刷工程において、前記ス
    タートマークが印刷された識別エリアの外側にスペース
    エリアを設け、さらにこのスペースエリアの外側に区画
    された識別エリアに、スタートマーク以降の印刷を行う
    ための試し印刷用の捨てマークを印刷することを特徴と
    する請求項4、5,6又は7記載の刷版の装着・確認方
    法。
  9. 【請求項9】 前記(B)の印刷工程において、前記刷
    版の所望位置に区画されたデータ用識別エリアに隣接し
    て、適数桁からなる文字情報識別エリアを区画せしめ、
    この区画された文字情報識別エリアに文字情報を印刷す
    ることを特徴とする請求項4,5,6,7又は8記載の
    刷版の装着・確認方法。
  10. 【請求項10】 印刷機の版胴に適数の刷版を装着する
    と共に確認する刷版の装着・確認装置において、 (A).各刷版における装着胴位置を含む設定胴位置識
    別符号を予め入力し、記憶せしめておく胴位置識別符号
    ・メモリを備えた上位制御装置と、 (B).前記胴位置識別符号・メモリからの胴位置識別
    符号を基にして制御される印刷装置用制御装置と、 (C).この印刷装置用制御装置の制御により指定され
    た刷版の画線面の所望位置に区画されたデータ用識別エ
    リアのうち、画線部又は非画線部の色と異なる色からな
    るインキで少なくとも一方側端の識別エリアにスタート
    マーク、他方側端の識別エリアにエンドマークを印刷す
    ると共に、前記スタートマークとエンドマークが印刷さ
    れた識別エリア間の識別エリアにデータマークを印刷す
    る印刷装置と、 (D).この印刷装置で刷版の画線面に印刷された必要
    なデータマークの胴位置識別符号を基にして前記版胴に
    前記刷版を適数装着し、この版胴に装着された刷版の画
    線面に印刷された胴位置識別符号を撮像する照合用撮像
    手段と、 (E).この照合用撮像手段で撮像された胴位置識別符
    号と、前記上位制御装置に備えられた胴位置識別符号・
    メモリに予め記憶された設定胴位置識別符号とを比較照
    合する上位制御装置に備えた比較・照合手段と、を備え
    てなることを特徴とする刷版の装着・確認装置。
  11. 【請求項11】 (F).前記照合用撮像手段で撮像さ
    れたスタートマークとエンドマークを結んだ直線を基に
    して胴位置識別符号を補正し、この補正値を設定胴位置
    識別符号と比較すべく前記上位制御装置に補正処理装置
    を、備えてなることを特徴とする請求項10記載の刷版
    の装着・確認装置。
  12. 【請求項12】 (G).印刷機の版胴に装着された刷
    版の識別符号読取り開始センサと、 (H).この識別符号読取り開始センサで読み取った開
    始情報を基にして作動せしめる前記照合用撮像手段に備
    えたシャッタと、 を備えてなることを特徴とする請求項10又は11記載
    の刷版の装着・確認装置。
  13. 【請求項13】 照合用撮像手段に、刷版の画線面の色
    成分を吸収もしくは透過するフイルタを設けてなること
    を特徴とする請求項10、11又は12記載の刷版の装
    着・確認装置。
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