JP3079978U

JP3079978U - ペンスタンド

Info

Publication number: JP3079978U
Application number: JP2001001036U
Authority: JP
Inventors: 政所健次郎; 政所陽子
Original assignee: 大進興産株式会社
Priority date: 2001-03-01
Filing date: 2001-03-01
Publication date: 2001-09-07
Anticipated expiration: 2007-03-01

Abstract

(57)【要約】【課題】異なる外形やサイズの筆記具を一台で安定して
保持することができ、機能的でありながらデザイン性が
極めて高い斬新なペンスタンドを提供すること。【解決手段】筆記具の先端部を差込口に収容して倒立支
持するペンスタンドであって、当該差込口１２の内周に
は、外形の異なる筆記具の先端部の二箇所と接触可能な
複数の異径エッジ１２１を形成したことを特徴とする、
ペンスタンド１０。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ボールペン、シャープペンシル等の各種筆記具を保持するペンスタンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペンスタンドは、その差込口を特定サイズの筆記具の外形とサイズに合わせて形成して筆記具を保持していた。また、外形の異なる筆記具に対応するため、ゴムや樹脂などの可撓性を持った素材を使用し、ラッパ状に形成したペンスタンドも知られている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

前記したペンスタンドにあっては、差込口を特定サイズの筆記具のサイズに合わせて形成したペンスタンドの場合には、外形や他のサイズの異なる筆記具を差し込もうとすると、差し込みが不能であったり、ガタツキを生じ安定して保持することができない不都合がある。

【０００４】本発明は以上の点を改善するためになされたもので、その目的とするところは、異なる外形やサイズの筆記具を一台でガタツキなく保持することができるペンスタンドを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような目的を達成するために本考案は、筆記具の先端部を差込口に収容して倒立支持するペンスタンドであって、当該差込口の内周には、外形の異なる筆記具の先端部の二箇所と接触可能な複数の異径エッジを形成したことを特徴とする、ペンスタンドを提供する。

【０００６】

【本考案の実施の態様】以下図面を参照しながら本考案のペンスタンドの実施例について説明する。

【０００７】＜イ＞ペンスタンド本考案のペンスタンド１０は、スタンド本体１１と差込口１２とから構成し、筆記具の先端部を差込口に収容して倒立支持するペンスタンドである。ペンスタンド１０は、差込口１２内に設けた異径エッジ１２１によって挿入した筆記具の先端部の二箇所と接触することによって筆記具を倒立支持する。

【０００８】＜ロ＞スタンド本体スタンド本体１１は、表面部１１１、底面部１１２、錘材１１３、及びに切欠部１１４よりなり、錘材１１３は表面部１１１と底面部１１２によって形成する内部空間に収容する。

【０００９】図１には、スタンド本体１１に差込口１２を内蔵している実施例が示されているが、当該差込口１２を一体に外装してもよい。差込口１２は、スタンド本体１１の載置面に対して傾斜させて取り付けることが望ましい。差込口１２は、スタンド本体１１に単数形成する場合に限られず、複数形成してもよい。

【００１０】スタンド本体１１は、プラスチック、樹脂、ゴム、金属などを用いて形成する。図１においてスタンド本体１１の表面部１１１は、半球状の形状を呈しているが底面部１１２との組み合せにより内部に錘材収容用の空間を形成することができればその形状は問わない。スタンド本体１１の底面部１１２は、一面で構成するのみでなく載置面に対して傾斜部分を設け垂直断面がＶ字状を呈する二面で構成する場合もある。スタンド本体１１の上面にシート体を支持するための切欠部１１４を形成してもよい。

【００１１】錘材１１３は、複数のガラス片、樹脂片、プラスチック片又は油等の可動的な粒体又は流体を使用する。この錘材１１３はスタンド本体１１内に一杯にならない程度の量を収容する。スタンド本体１１内で錘材１１３を移動させることにより重心を変位させることが可能である。ガラス片や油等を半透明などに着色し、透明色のスタンド本体１１と組み合せていることによりデザイン性が高く斬新である。なお、錘材１１３として単体のものを採用してもよい。また、スタンド本体１１を金属などの重量が嵩む材料で形成して錘材としての機能を持たせてもよい。

【００１２】＜ハ＞差込口差込口１２は、異径エッジ１２１、逃げ窪み１２２、及びに水平環状部１２３からなる。異径エッジ１２１は、外形の異なる異種の筆記具の外周の二箇所に接触する部分であり、差込口１２の内周に複数の異径エッジ１２１を形成する。各異径エッジ１２１は、差込口１２の深さ方向に従ってその径を大径から小径へと相違させて形成する。異径エッジ１２１は、平面形状が連続的な形状であると間欠的な形状であるとを問わない。筆記具を差込口１２にセットした際には、複数の異径エッジ１２１は当該筆記具に対し一の異径エッジと他の異径エッジの２箇所において接触し、筆記具を保持することができる。

【００１３】逃げ窪み１２２は、差込口１２の異径エッジ１２１間の内周が筆記具に面接触するのを防止するものであり、当該内周を湾曲形状や階段形状に形成したものである。逃げ窪み１２２を有することにより、差込口１２の成形の際に金型から抜き易くなり、成形加工性が向上する。

【００１４】水平環状部１２３は、差込口１２の開口端縁に、差込口１２の内径より大きく外径より小さい幅に切欠いて形成する。

【００１５】

【作用】

次にペンスタンド１０の使用方法について説明する。図１は筆記具をセットする前のペンスタンド１０の状態を示している。本例においては例えば図２に示すように、最深部の異径エッジ間の直径は、一般的の筆記具心材の外径よりも大きく、心材を保持するキャップの外形よりも小さい径とする。

【００１６】筆記具をその外周がペンスタンド１０の差込口１２の複数の異径エッジ１２１の何れかに当接するまで差込んでセットする。すると筆記具が異径エッジｂ及びｃ´の２点に接触支持して保持するため、保持状態における筆記具のガタツキを抑えることができる。他の外形の異なる筆記具を差し込んだ場合であっても、複数ある異径エッジのいずれか２点に当接するため、広い範囲の外形の筆記具を保持することができる。このように本考案のペンスタンド１０は差込口１２を特定の筆記具の形状に合わせて形成しなくても非常に広い範囲の外径寸法の筆記具をガタツキなく保持することができるのである。

【００１７】セットした筆記具を引き抜く場合には、２点支持によって保持していることから引き抜く際の摩擦抵抗は極小であり容易に引き抜くことができる。

【００１８】

【本考案の効果】

本考案は、以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。＜イ＞一のペンスタンドで外形や寸法サイズの異なる非常に広い範囲の筆記具をガタツキのない状態で保持することができる。＜ロ＞筆記具と差込口内の異径エッジ間が２点支持の関係となるので接触抵抗が殆どなく、抜き取り抵抗を感じることなく非常に軽快に引き抜くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペンスタンドの説明図。

【図２】筆記具をセットした状態の説明図。

【符号の説明】１０・・・ペンスタンド１１・・・スタンド本体１１１・・表面部１１２・・底面部１１３・・錘材１１４・・切欠部１２・・・差込口１２１・・異径エッジ１２２・・逃げ窪み１２３・・水平環状部２・・・・筆記具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筆記具の先端部を差込口に収容して倒立
支持するペンスタンドであって、当該差込口の内周には、外形の異なる筆記具の先端部の
二箇所と接触可能な複数の異径エッジを形成したことを
特徴とする、ペンスタンド。