JP3079948B2 - ボルト・ナット締結装置 - Google Patents

ボルト・ナット締結装置

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JP3079948B2
JP3079948B2 JP07142443A JP14244395A JP3079948B2 JP 3079948 B2 JP3079948 B2 JP 3079948B2 JP 07142443 A JP07142443 A JP 07142443A JP 14244395 A JP14244395 A JP 14244395A JP 3079948 B2 JP3079948 B2 JP 3079948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばシ−ルド工法
におけるセグメントの締付け固定に用いられるボルト・
ナット締結装置、特に狭い作業空間におけるボルト,ナ
ットの締付け作業の高能率化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シ−ルド工法はトンネル内径よりわずか
に大きい径を有するシ−ルドを地中に推進させながらセ
グメントを組立ててトンネルを構築していく工法であ
る。このシ−ルド工法において既設セグメントとエレク
タ装置により保持されて新たに設置されたセグメントと
を連結するために複数のボルト,ナットが使用されてい
る。このように既設セグメントと新たに設置されたセグ
メントを連結する場合、各セグメント毎の形状のばらつ
きや、土圧によるセグメントのたわみ等によりボルト穴
位置にばらつきが生じる。このため従来はボルト,ナッ
トを人手によりセグメントに装着して締め付けていた。
【0003】しかしながら、エレクタ装置で保持したセ
グメントを所定位置にセットした状態でボルト,ナット
を装着して締め付ける作業は高所でかつ狭い場所におけ
る重筋作業のため安全上に問題があった。このような安
全上に問題がある作業を解消するためセグメントにボル
ト,ナットを自動的に締結する締結装置が、例えば特開
平4−194197号公報や実開平5−7799号公報等に開示さ
れている。
【0004】特開平4−194197号公報に開示されたボル
ト・ナット締結装置は、図23の上面図に示すように、
一方の対向面にはボルト12の頭部が挿入される複数の
保持穴401を設け、他方の対向面にはナット13を挿
入する複数の保持穴402を設け、各保持穴401,4
02の奥に永久磁石403を固定して形成されたストッ
カ−404の各保持穴401,402にボルト12とナ
ット13を挿入して保管している。そして、図24の側
面図に示すように、駆動モ−タ405a,405bで回
転するボ−ルねじ406a,406bにそれぞれ連結さ
れ先端部に電磁石407a,407bを有する1対の支
持ア−ム408a,408bをストッカ−404の位置
に移動機構409で移動して、支持ア−ム408a,4
08bをストッカ−404の対向面方向に移動し、電磁
石407a,407bを励磁してストッカ−404に保
管しているボルト12とナット13を1個ずつ吸着させ
て保持する。その後、ボルト頭部又はナット外周面が嵌
合するガイド孔の奥に永久磁石を固定したボルトア−ム
410とナットア−ム411の位置に支持ア−ム408
a,408bを移動し、支持ア−ム408a,408b
で保持しているボルト12とナット13をボルトア−ム
410とナットア−ム411に押し込み電磁石407
a,407bの励磁を断にしてボルト12とナット13
をボルトア−ム410とナットア−ム411の永久磁石
で吸着して保持する。このボルトア−ム410とナット
ア−ム411をセグメントの位置に移動して保持してい
るボルト12とナット13で隣接するセグメントを固定
している。
【0005】また、実開平5-7799号公報に開示された
ボルトア−ム410は、図25に示すように、ボルト保
持部のボルトソケット413を3分割し、3分割した1
個を固定分割ソケット413aとし、他の2個を可動分
割ソケット413b,413cとし、ボルト12を保持
するときに、可動分割ソケット413b,413cを油
圧シリンダで回動して可動分割ソケット413b,41
3c間の間隔を閉じ、固定分割ソケット413aと可動
分割ソケット413b,413cでボルト頭部を保持す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにボルトア
−ムやナットア−ムでボルトやナットを保持するとき
に、ボルト頭部やナットをガイド孔に挿入して永久磁石
で吸着して保持する場合は、ガイド孔の軸心とボルト,
ナットの軸心を一致させることが困難であり、ボルトア
−ムやナットア−ムに対するボルト,ナットの位置がず
れてしまう。また、1個の固定分割ソケットと2個の可
動分割ソケットを使用してボルト頭を把持する場合も、
ボルト頭の寸法の許容差によりボルトの把持位置が異な
り、やはりボルトア−ムやナットア−ムでボルト,ナッ
トを保持するときに、ボルトア−ムやナットア−ムに対
するボルト,ナットの位置がずれてしまう。
【0007】さらに、上記いずれの場合も、ボルトア−
ムやナットア−ムには保持したボルト,ナットの位置調
節機構がないため、位置決め精度が悪いままでボルトア
−ムやナットア−ムで保持したボルト,ナットを締結す
るときに、ボルト,ナットの軸芯にずれが生じ、セグメ
ントのボルト孔にボルトを嵌め合わせことや、ボルトに
ナットを嵌め合わせることが容易でなく、セグメントの
組立てに多くの時間がかかるという短所があった。
【0008】この発明はかかる短所を改善するためにな
されたものであり、ボルトとナットを締結するときに、
把持したボルトをボルト孔に倣って位置合わせするとと
もに、把持したナットをボルトに倣って位置合わせする
ことができるボルト・ナット締結装置を得ることを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るボルト・
ナット締結装置は、ボルト固定装置を有するボルトア−
ムとナット回転装置を有するナットア−ムとを備えたボ
ルト・ナット締結装置において、ボルト固定装置はボル
トハンドとカップリングとボルトホルダとクランプジョ
−とクランプボ−ルとフロントカバ−及び芯出ア−ムを
有し、ボルトハンドの下端部には上下方向の直線運動を
与える案内面が設けられたガイド穴を有し、カップリン
グは後面にボルトハンドの案内面と係合する案内ガイド
を有し、上下面の中央部には水平方向を案内する案内溝
を有し、ボルトホルダは後面上部と下部にはカップリン
グの水平方向を案内する案内溝と嵌合するカム部を有
し、上部のカム部後面の左右2個所にガイドロ−ラが設
けられ、中心部には上下面が平行に形成されボルト頭部
と嵌合する六角穴を有し、六角穴の上部中央と下部中央
にはそれぞれ回動自在にクランプジョ−が設けられ、各
クランプジョ−は先端部の内面にボルト頭部を係止する
施錠ボ−ルが設けられ、上部に設けたクランプジョ−は
上端面が前方に向けてボルトホルダの六角穴軸心の方に
傾斜した傾斜面を有し、ばねにより上方に付勢され、下
部に設けたクランプジョ−は下端面が前方に向けてボル
トホルダの六角穴軸心の方に傾斜した傾斜面を有し、ば
ねにより下方に付勢され、各傾斜面にはクランプボ−ル
を案内する円弧状のガイド溝が形成され、クランプボ−
ルはクランプジョ−のガイド溝に沿って摺動自在に設け
られ、ばねにより前方に付勢され、フロントカバ−は中
心部にボルトが貫通する穴を有し、ボルトホルダ及びク
ランプボ−ルの前面に配置され、ボルトハンドに複数の
ミニシリンダを介して連結され、ボルトを把持するとき
にクランプボ−ルを押圧し、芯出ア−ムはボルトハンド
の裏面に設けられ、先端部がボルトホルダのガイドロ−
ラに係合し芯出シリンダによりボルトホルダを水平方向
に移動し、ナット回転装置はナットハンドと回転ジョイ
ントとラジアルジョイントとナットホルダとキャップ及
び回転機構部を有し、ナットハンドの下端部には回転ジ
ョイントと嵌合するガイド穴を有し、回転ジョイントは
後面にナットハンドのガイド穴と嵌合する回転軸を有
し、前面には回転軸の軸心と直交して水平方向に設けら
れた水平キ−を有し、ラジアルジョイントは後面に回転
ジョイントの水平キ−と結合する水平キ−溝を有し、前
面には水平キ−溝と直交する鉛直キ−溝を有し、ナット
ホルダは後面にラジアルジョイントの鉛直キ−溝と係合
するキ−を有し、中心に把持するナットの外周面と嵌合
する把持穴を有し、把持穴の軸心と直交する3方向には
移動自在な把持ピンが装着され、把持ピンの前面部には
把持ピンの移動を抑制するクランプボ−ルが設けられ、
キャップはナットホルダの外周部に配置され、ナットハ
ンドに複数のミニシリンダを介して連結され、ナットを
把持するときにクランプボ−ルを押圧し、回転機構部は
回転ジョイントの回転軸に連結された歯車群と歯車群を
回転する締結回転用モ−タとを有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】この発明においては、ボルトア−ムのボルト固
定装置でボルトを保持するとき、芯出機構部の芯出シリ
ンダを駆動して芯出ア−ムによるボルトホルダの固定を
解除し、ボルト固定装置のカップリングとボルトホルダ
を移動できるようにして、カップリングとボルトホルダ
を保持するボルトの頭部に倣わせて移動させ、ボルト固
定装置とボルトの芯ずれを修正する。
【0011】ボルトの頭部がボルトホルダに挿入した
ら、フロントカバ−でクランプボ−ルを内部に押し込
み、クランプジョ−内面に設けた施錠ボ−ルがボルトの
頭部を押圧し、ボルトホルダにボルト頭部を固定する。
そして、芯出機構部の芯出シリンダを駆動して芯出ア−
ムによりボルトホルダを固定し、ボルトホルダをボルト
ハンドのガイド穴の中心に位置決めして、ボルトホルダ
で保持しているボルトの芯出をする。
【0012】ナットア−ムのナット回転装置でナットを
保持するときは、ナット回転装置のナットホルダとラジ
アルジョイントを自由に動けるようにしておき、ナット
ホルダとラジアルジョイントをナット回転装置に挿入さ
れるナットに倣って直交する2方向に移動させ、ナット
回転装置と保持するナットの芯ずれを修正する。
【0013】ボルトア−ムのボルト固定装置で保持した
ボルトとナットア−ムのナット回転装置で保持している
ナットを締結するときは、自由度を拘束したボルトの先
端部にナットが接触したら、ナットホルダとラジアルジ
ョイントの自由度の拘束を解除して、ナットの姿勢をボ
ルトに倣って修正しながらボルトにナットを捩じ込む。
【0014】
【実施例】図1,図2はこの発明の一実施例のボルト・
ナット締結装置を示し、図1は正面図、図2は側面図で
ある。図に示すように、ボルト・ナット締結装置1は締
結装置本体2と、締結装置本体2の一方の側面側に設け
られたボルト供給装置100と、ボルト供給装置100
の下部に設けられたボルトロ−ディング装置200と、
締結装置本体2の他方の側面側に設けられたナット供給
装置101と、ナット供給装置101の下部に設けられ
たナットロ−ディング装置300とを有する。
【0015】締結装置本体2はメインフレ−ム3に取付
けられた昇降用モ−タ4と歯車群5及び送りねじ6によ
り駆動され、リニアガイド7に沿って昇降する可動フレ
−ム8と、可動フレ−ム8に取付けられ、ボルトア−ム
20を横行させる横行用モ−タ9と、ナットア−ム50
を横行させる横行用モ−タ10とを有する。ボルトア−
ム20にはボルト固定装置21を有し、ナットア−ム5
0にはナット回転装置51を有する。
【0016】ボルト固定装置21は、図3の断面図に示
すように、ボルトハンド22とボルト固定機構部23及
び芯出機構部24とを有する。ボルトハンド22の下端
部には、図4の分解斜視図に示すように、左右に上下方
向の直線運動を与える案内面25が設けられたガイド穴
26を有する。ボルト固定機構部23はカップリング2
7とボルトホルダ28とクランプジョ−29とクランプ
ボ−ル30及びフロントカバ−31を有する。カップリ
ング27は後面にボルトハンド22のガイド穴26に設
けた案内面25と係合する案内ガイド32を有し、上下
面の中央部には水平方向を案内する案内溝33を有す
る。ボルトホルダ28は後面上部と下部にはカップリン
グ27の水平方向を案内する案内溝33と嵌合するカム
部34が設けられ、中心部には上下面が平行に形成され
ボルト頭部と嵌合する六角穴35を有する。また、上部
のカム部34の後面の左右2個所には、図5の後面図に
示すようにガイドロ−ラ36が設けられている。クラン
プジョ−29はボルトホルダ28の六角穴35の上部中
央と下部中央にそれぞれ回動自在に設けられ、各クラン
プジョ−29の先端部内面にボルト頭部を係止する施錠
ボ−ル37が設けられている。そして上部に設けたクラ
ンプジョ−29は上端面が前方に向けてボルトホルダ2
8の六角穴35の軸心の方に傾斜した傾斜面を有し、圧
縮ばね38により上方に付勢されている。下部に設けた
クランプジョ−29は下端面が前方に向けてボルトホル
ダ28の六角穴35の軸心の方に傾斜した傾斜面を有
し、圧縮ばね38により下方に付勢されている。各クラ
ンプジョ−29の傾斜面には円弧状のガイド溝39が形
成され、ガイド溝39には圧縮ばね40により前方に付
勢されたクランプボ−ル30が摺動自在に設けられてい
る。フロントカバ−31は中心部にボルト12が貫通す
る穴42が設けられ、ボルトホルダ28及びクランプボ
−ル30の前面に配置され、ボルトハンド22に4個の
ミニシリンダ43を介して連結されている。そして、図
3に示すようにボルトハンド22のガイド穴26にカッ
プリング27,ボルトホルダ28の順に挿入され、図6
の部分断面図に示すようにボルトハンド22に取付けた
ミニシリンダ43とフロントカバ−31によりボルトハ
ンド22に装着されている。
【0017】芯出機構部24は、図5に示すように、ボ
ルトホルダ28の上部のカム部34の後面の左右2個所
に設けられたガイドロ−ラ36と、ボルトハンド22の
裏面に回動自在に取付けられ先端部がガイドロ−ラ36
に係合した2本の芯出ア−ム44と、芯出ア−ム44を
回動してボルトホルダ28をボルトハンド22の中心軸
に対して位置決めする芯出シリンダ45とを有する。
【0018】ナット回転装置51は、図7の断面図に示
すように、ナットハンド52と回転保持部53と回転機
構部54とを有する。回転保持部53は、図8の分解斜
視図に示すように、回転ジョイント55とラジアルジョ
イント56とナットホルダ57及びキャップ58を有す
る。ナットハンド52の下端部には回転ジョイント55
の後面と面接触する接触面59と回転ジョイント55と
嵌合するガイド穴60を有する。回転ジョイント55は
後面にナットハンド52のガイド穴60と嵌合する回転
軸61を有し、前面には回転軸61の軸心と直交して水
平方向に設けられた水平キ−62を有する。ラジアルジ
ョイント56は後面に回転ジョイント55の水平キ−6
2と結合する水平キ−溝63を有し、前面には水平キ−
溝63と直交する鉛直キ−溝64を有する。ナットホル
ダ57は外形がラジアルジョイント56の鉛直キ−溝6
4と嵌合するように形成され、中心に把持するナット1
3の外周面と嵌合する把持穴65を有し、ばね座金66
を介してラジアルジョイント56の鉛直キ−溝64に挿
入される。ナットホルダ57の把持穴65の軸心と直交
する3方向には移動自在な把持ピン67が装着され、把
持ピン67の前面部には把持ピン67を把持穴65に押
し込み固定するクランプボ−ル68が設けられている。
キャップ58はナットホルダ57の外周部に配置され、
図9の正面図に示すように、ナットハンド52に4個の
ミニシリンダ69を介して連結されている。そして、図
10の部分断面図に示すように、ナットハンド22に対
して回転ジョイント55,ラジアルジョイント56,ナ
ットホルダ57の順に配置され、ナットハンド52に取
付けたミニシリンダ69とキャップ58によりナットハ
ンド52に装着されている。回転機構部54は回転ジョ
イント55の回転軸61に連結された歯車群70と歯車
群70を回転する締結回転用モ−タ71とを有する。
【0019】ボルト供給装置100とナット供給装置1
01は、図11に示すようにボルト12又はナット13
を収納するカ−トリッジ102と払出装置103とを有
する。カ−トリッジ102は、図12の正面断面図に示
すボルト用カ−トリッジ102aと、図13の正面断面
図に示すナット用カ−トリッジ102bとを有する。図
12,図13に示すように、ボルト用カ−トリッジ10
2aとナット用カ−トリッジ102bはいずれもカ−ト
リッジ本体104と上部可動ストッパ105と下部スト
ッパ106及び固定ロッド107とを有する。カ−トリ
ッジ本体104は横にした複数のボルト12又はナット
13を積み重ねて収納するものであり、上端部にはボル
ト12又はナット13の供給口108が設けられ、下部
端部にはボルト12又はナット13の排出口109が設
けられている。カ−トリッジ本体104の一方の側面中
央には供給口108から排出口109まで鉛直方向に開
口したガイド溝110を有する。このガイド溝110は
ボルト12の頭部外周面又はナット13の外周面に嵌合
する。カ−トリッジ本体104の上端面には垂直方向に
突出した固定ピン111が設けられ、下端面の固定ピン
111と対応する位置には固定穴112が設けられてい
る。
【0020】上部可動ストッパ105はカ−トリッジ本
体104の供給口108近傍のガイド溝110の左側に
回動自在に取り付けられ、ばね113によりガイド溝1
10側に付勢されている。下部ストッパ106はカ−ト
リッジ本体104の排出口109近傍で上部可動ストッ
パ105とはガイド溝110を挟んだ反対側に回動自在
に取付けられている。下部ストッパ106の先端の係止
部106aと回転軸106bとの間にはガイド軸106
cが設けられている。固定ロッド107はカ−トリッジ
本体104の全長より僅かに短く形成され、下端部に下
部ストッパ106のガイド軸106cと係合するカム溝
107aを有し、圧縮ばね114で上部に付勢されてガ
イド溝110に沿って設けられている。カ−トリッジ本
体104の上端面と下端面には固定ロッド107と同軸
に設けられたガイド穴115を有する。
【0021】払出装置103はカ−トリッジ保持部12
1とロック機構部122と送り機構部123と排出機構
部124を有する。カ−トリッジ保持部121は垂直方
向に伸びた支持フレ−ム125の下部と上部に設けられ
た上部水平フレ−ム126と下部水平フレ−ム127で
ボルト用カ−トリッジ102a又はナット用カ−トリッ
ジ102bを複数個垂直方向に挟み込んで保持するもの
であり、図14の側面図に示すように上部水平フレ−ム
126にカ−トリッジ本体104上端の固定ピン111
に嵌合する位置決め穴128を有し、下部水平フレ−ム
27にはカ−トリッジ本体104下端の固定穴112に
嵌合する位置決めピン129とボルト12又はナット1
3の払出口130及びカ−トリッジ本体104内の固定
ロッド107に対応する位置にロック穴131を有す
る。
【0022】ロック機構部122は上部水平フレ−ム1
26に取付けられた電磁ソレノイド132と、電磁ソレ
ノイド132に連結されカ−トリッジ本体104内の固
定ロッド107を押し下げる操作ロッド133とを有す
る。送り機構部123は支持フレ−ム125の上部に取
付けられた送りモ−タ134と、送りモ−タ134に連
結されたスプロケット135と、支持フレ−ム125の
下部に取付けられたスプロケット136及びスプロケッ
ト135とスプロケット136に巻回されたチェ−ン1
37と、チェ−ン137の下降によりカ−トリッジ10
2a,102bに収納されたボルト12又はナット13
に送り力を与える送りア−ム138とを有する。排出機
構部124は、図15に示すように、下部水平フレ−ム
127の払出口130とボルトロ−ディング装置200
とナットロ−ディング装置300の連結部に設けられた
排出シリンダ139と排出シリンダ139に連結され払
出口130を開閉するストッパ140とを有する。
【0023】ボルトロ−ディング装置200は、図16
の構成図に示すように、ロ−ディングア−ム201とボ
ルト把持部202と姿勢修正機構部203と回転機構部
204及び横移動機構部205とを有する。ロ−ディン
グア−ム201は下端部が回転機構部203の回転軸2
06に固定され、ボルト12を把持するときは、図17
に示すように、先端部がボルト供給装置100の払出口
130に対向する位置に配置されている。
【0024】ボルト把持部202は、図15に示すよう
に、ロ−ディングア−ム201に取付けられた固定爪2
07と可動爪208と把持シリンダ209を有する。固
定爪207はロ−ディングア−ム201の先端部に固定
され、把持するボルト12のねじ部を係止する。可動爪
208はロ−ディングア−ム201に回動自在に取り付
けられたピニオン210を有する。把持シリンダ209
はロ−ディングア−ム201の側面に取付けられ、シリ
ンダロッド先端部に可動爪208のピニオン210と係
合するラック211を有する。姿勢修正機構部203
は、図17の部分断面図に示すように、支持フレ−ム1
25に取付けられたガイド部212と位置決め爪213
と位置決め爪213に連結された位置決めシリンダ21
4とを有し、ボルト供給装置100の払出口130から
供給されたボルト12の頭部を一定姿勢に規制する。
【0025】回転機構部204は、図16に示すよう
に、支持フレ−ム125のガイドフレ−ム215の下部
に設けられた軌条216にころがり案内を介して懸架さ
れ、ロ−ディングア−ム201を90度回転する。横移動
機構部205は回転機構部204とロ−ディングア−ム
201をボルト供給装置100の位置からボルトア−ム
20の位置まで移動する。
【0026】ナットロ−ディング装置300は、図18
に示すように、ナット把持部301と移動機構部302
とロ−ディングア−ム本体303とを有する。ナット把
持部301はスライドベ−ス304と、図19の下面断
面図に示すように、スライドベ−ス304を前後進させ
る横行機構部305と、把持爪306及び把持シリンダ
307を有する。スライドベ−ス304は先端にナット
保持部を有し、ナット供給装置101の下部に設けられ
た支持部308内に設けられ、ナット供給装置101か
ら供給されるナット13のねじ軸心と直交する水平方向
に対して移動できるようになっている。把持爪306は
スライドベ−ス304の先端部に回動自在に取付けら
れ、スライドベ−ス304の下端部に設けた把持シリン
ダ307により回動してナット供給装置101から供給
されたナット13の姿勢を修正して把持する。横行機構
部101は、図19に示すように、支持フレ−ム125
の下端水平フレ−ムに回動自在に支持され、一方の先端
部がスライドベ−ス304に取付けられたロ−ラ309
を挟み込んで連結された横行ア−ム310と、支持部3
08の側面に回転自在に取付けられ、ピストンロッド先
端部が横行ア−ム310の他方の先端部に回転自在に連
結された横行シリンダ311とを有する。
【0027】移動機構部302は、支持フレ−ム125
の下面に垂直に設けられたガイドプレ−ト312に対し
てナット供給装置101から供給されるナット13のね
じ軸心と同一方向に取付けられた2本の軌条313と、
軌条313に複数のころがり案内を介して取付けられた
本体保持部314と、図20の上面図に示すように、ガ
イドプレ−ト312と本体保持部314との間に連結さ
れた移動シリンダ315とを有する。
【0028】ロ−ディングア−ム本体303は、図21
の側面断面図に示すように、回転機構部316と芯出用
クランプ部317とロ−ディングア−ム318を有す
る。回転機構部316は回転軸319の中間部に設けら
れた歯車320と噛み合うラッツ321を回転用シリン
ダ322により駆動して、回転軸319を回転し、芯出
用クランプ部317とロ−ディングア−ム318を一定
角度α=120度回動する。芯出用クランプ部317は回
転軸319の先端部に固定され、先端に油圧シリンダに
より開閉される一対のクランプア−ム323を有し、他
端部にはロ−ディングア−ム318を案内するガイド軸
324が取付けられている。ロ−ディングア−ム318
は回転軸319の本体保持部314と芯出用クランプ部
317の中間に直動玉軸受を介して回転自在に取付けら
れ、芯出用クランプ部317のクランプア−ム323と
相対した一方の先端部には電磁石325とトルクリミッ
タ326を有する吸着部327が設けられ、他方の先端
部には芯出用クランプ部317のガイド軸324と嵌合
する案内部328が設けられている。このロ−ディング
ア−ム本体303には、図20に示すように、ア−ム直
進機構部330が設けられている。ア−ム直進機構部3
30は本体保持部314に取付けられた駆動用シリンダ
331を有し、駆動用シリンダ331のピストンロッド
先端部は、図21に示すようにロ−ディングア−ム31
8に軸受を介して取付けられた駆動伝達部332に連結
されている。
【0029】上記のように構成されたボルト・ナット締
結装置1でボルト12とナット13を供給しながら締結
動作を行うときは、まず、ボルトカ−トリッジ102a
とナットカ−トリッジ102bをボルト供給装置100
とナット供給装置101から取外した状態で、上部の供
給口108からボルト12の頭部とット13をガイド溝
110に沿わせながら挿入する。このとき、上部可動ス
トッパ105は挿入されるボルト12やナット13を押
し込む力により下方に回動し、簡単に装填することがで
きる。ボルト12やナット13が上部可動ストッパ10
5の位置を通過すると上部可動ストッパ105が上方に
回動して初期位置に戻り、装填したボルト12やナット
13が供給口108から抜け落ちることを防ぐ。また、
カ−トリッジ本体104内の下部ストッパ106はガイ
ド軸106cが固定ロッド107に押されて先端の係止
部がガイド溝110内にあるように初期位置が定められ
ているから、装填したボルト12やナット13が下部の
排出口109から抜け落ちることを防止することができ
る。したがって、事前にボルトカ−トリッジ102aや
ナットカ−トリッジ102b内にボルト12やナット1
3を装填して保管しておくことができ、狭い作業環境に
おける作業を減らすことができる。このようにして所定
の個数のボルト12やナット13を装填したボルトカ−
トリッジ102aとナットカ−トリッジ102bをボル
ト供給装置100とナット供給装置101に装着する。
【0030】ボルト供給装置100やナット供給装置1
01にボルトカ−トリッジ102aやナットカ−トリッ
ジ102bを装着するときは、各カ−トリッジ102
a,102bの下端部に設けた固定穴112と上端部に
設けた固定ピン111及び下部水平フレ−ム127に設
けた位置決めピン129と上部水平フレ−ム126の位
置決め穴128を利用して複数、例えば2個のボルトカ
−トリッジ102aをボルト供給装置100に鉛直に立
て、2個のナットカ−トリッジ102bをナット供給装
置101に鉛直に立る。その後、ロック機構部122の
電磁ソレノイド132を駆動して操作ロッド133を押
し下げて各カ−トリッジ102a,102bの上部ガイ
ド穴115から挿入して固定ロッド107を押下げ、固
定ロッド107の先端部を下部水平フレ−ム127のロ
ック穴131に挿入し、各カ−トリッジ102a,10
2bをボルト供給装置100とナット供給装置101に
固定する。この固定ロッド107の押下げにより下部ス
トッパ106によるボルト12やナット13の固定を解
除し、ボルト12とナット13をボルトロ−ディング装
置200やナットロ−ディング装置300に供給可能な
状態で保管する。
【0031】ボルトロ−ディング装置200やナットロ
−ディング装置300にボルト12やナット13を供給
するときは、送り機構部123の送りモ−タ134を駆
動して送りア−ム134をカ−トリッジ102a,10
2bのガイド溝110に沿って下降させ、最上段のボル
ト12やナット13に一定の力を加える。そして払出装
置103の排出シリンダ139でストッパ140を開閉
してカ−トリッジ102a,102b内のボルト12や
ナット13を1個ずつボルトロ−ディング装置200や
ナットロ−ディング装置300に供給する。
【0032】上記のようにボルト供給装置100から供
給されるボルト12をボルトロ−ディング装置200で
把持してボルトハンド22に移載するときは、まず、ボ
ルトロ−ディング装置200の回転機構部204により
ロ−ディングア−ム201を回転して、ロ−ディングア
−ム201の先端部をボルト供給装置100の払出口1
30に対向する初期位置に配置する。次に、ボルト把持
部202の把持シリンダ209を駆動して可動爪208
を外側に回動して固定爪207と可動爪208の間隔を
開く。同時に、姿勢修正機構部203の位置決めシリン
ダ214を後退させて位置決め爪213を外側に回動す
る。この状態でボルトカ−トリッジ102a内のボルト
12をボルトロ−ディング装置200に供給する。供給
されたボルト12のねじ部が固定爪207のねじ保持部
まで送られたら、姿勢修正機構部203の位置決めシリ
ンダ214を前進させてボルト12頭部の平行な面をガ
イド部212と位置決め爪213で挟み込み、ボルト1
2頭部の位置決めをする。その後、把持シリンダ209
を駆動して可動爪208を固定爪207側に回動し、ボ
ルト12のねじ部を固定爪207と可動爪208で把持
する。ボルト12のねじ部を把持したら姿勢修正機構部
203の位置決めシリンダ214を後退させて位置決め
爪213を外側に回動し、ボルト12頭部の挟み込みを
解除する。
【0033】この状態で、回転機構部204を駆動し
て、図14の2点鎖線で示すようにボルト12を把持し
たロ−ディングア−ム201を90度回動して水平にす
る。ロ−ディングア−ム201が90度回動したことを確
認したら、横移動機構部205を駆動してロ−ディング
ア−ム201を取付けた回転機構部204をガイドフレ
−ム215に沿って移動し、ロ−ディングア−ム201
のボルト把持部202をボルトハンド22の位置まで移
動する。そこでボルトハンド22をロ−ディングア−ム
201側に前進させてボルト固定装置21でボルト把持
部202で把持しているボルト12の頭部を把持させ
る。ボルト12の頭部がボルト固定装置21に把持され
たら、把持シリンダ209を駆動して可動爪208を回
動してボルト12の把持を解除する。ロ−ディングア−
ム201におけるボルト12の把持が解除したら横移動
機構部205を駆動してロ−ディングア−ム201をボ
ルト供給装置100の位置まで移動させる。
【0034】ナット供給装置101から供給されるナッ
ト13をナットロ−ディング装置300で把持してナッ
トハンド52に移載するときは、ナット把持部300の
横行シリンダ311を前進させてスライドベ−ス304
を後退させてスライドベ−ス304の先端部のナット保
持部106を図18に示すようにナット供給装置101
の払出口130と対向する初期位置に配置する。この状
態でナット13が供給されたら把持シリンダ307を駆
動して把持爪306を回動してナット13の外周面を位
置合わせしながらナット13を把持する。このようにナ
ット13を把持するときにナット13の平行な外周面の
位置合わせをして把持するから、ナットハンド52に移
載するナット13を常に同じ姿勢で搬送して移載するこ
とができる。
【0035】スライドベ−ス304でナット13を把持
したら、横行シリンダ311を駆動して、図22に示す
ように、スライドベ−ス304を前進させる。そして、
ロ−ディングア−ム本体303に設けられた回転用シリ
ンダ322を前進させてラック321と歯車320で回
転軸319を回転させ、芯出用クランプ部317とロ−
ディングア−ム318を一定角度α=120度だけ回動し
て、ロ−ディングア−ム318の吸着部327をスライ
ドベ−ス304で把持しているナット13の位置に合わ
せる。この状態で、吸着部327の電磁石325を励磁
してスライドベ−ス304で把持したナット13を吸引
しながらスライドベ−ス304の把持爪306によるナ
ット13の把持を解除して吸着部327にナット13を
吸着させて保持する。
【0036】ロ−ディングアア−ム318でナット13
を保持したら、芯出用クランプ部317とロ−ディング
ア−ム318を角度αだけ回動して初期位置である水平
に戻す。その後、移動機構部302の移動シリンダ31
5を駆動して本体保持部314を軌条313に沿ってナ
ットハンド52側に移動する。この本体保持部314の
移動により、芯出用クランプ部317のクランプア−ム
323がナット回転装置51の位置まで達したらクラン
プア−ム323でナット回転装置51のキャップ58の
外周面をクランプして、ナット回転装置51に対してロ
−ディングア−ム318で保持しているナット13の芯
出しをする。この状態で、ア−ム直進機構部330の駆
動用シリンダ331を駆動してロ−ディングア−ム32
3を前進させ、把持しているナット13をナット回転装
置51に装着する。そして吸着部327の電磁石325
を無励磁にしてナット13をナット回転装置51に移載
する。このようにナット13をナット回転装置51に移
載するときに、ナット回転装置51が回転状態になって
いても、吸着部327のトルクリミッタ326が作用し
て追従回転するから、過大なトルクが発生することを防
止することができる。ナット13をナット回転装置51
に移載した後、芯出用クランプ部317のクランプを解
除してロ−ディングア−ム318と芯出用クランプ部3
17を後退させて初期位置に戻す。
【0037】ボルトア−ム20のボルト固定装置21で
ボルト12を保持するときは、まず、図5に示す芯出機
構部24の芯出シリンダ45を駆動して芯出ア−ム44
を外側に回動して、芯出ア−ム44によるボルトホルダ
28の固定を解除する。この芯出機構部24によるボル
トホルダ28の固定を解除することにより、カップリン
グ27はボルトハンド22に対して鉛直方向に移動自在
となり、ボルトホルダ28は水平方向に移動自在となる
から、ボルトロ−ディング装置200のロ−ディングア
−ム201で把持しているボルト12の軸心とボルトハ
ンド22のガイド穴26の軸心がずれていてもカップリ
ング27とボルトホルダ28がロ−ディングア−ム20
1で把持しているボルト12の頭部に倣って移動し、ロ
−ディングア−ム201で把持しているボルト12の頭
部をボルトホルダ28の六角穴35に簡単に挿入するこ
とができる。
【0038】横行モ−タ9を駆動してボルトア−ム20
をロ−ディングア−ム201側に移動してボルトホルダ
28の六角穴35にボルト12の頭部を挿入したら、ボ
ルトハンド22とフロントカバ−31とを連結している
ミニシリンダ43を駆動してフロントカバ−31をボル
トホルダ28側に引き寄せ、フロントカバ−31でクラ
ンプボ−ル30を押し込む。クランプボ−ル30が押し
込まれると六角穴35の上下に設けたクランプジョ−2
9が六角穴35側に押されて、クランプジョ−29の内
面に設けた施錠ボ−ル37がボルト12の頭部を押圧
し、ボルトホルダ28の六角穴35にボルト12の頭部
を固定する。この状態でロ−ディングア−ム201によ
るボルト12の把持を解除する。ロ−ディングア−ム2
01によるボルト12の把持を解除したら、芯出機構部
24の芯出シリンダ45を駆動して芯出ア−ム44によ
りボルトホルダ28を固定する。この芯出ア−ム44に
よりボルトホルダ28を固定することにより、ボルトホ
ルダ28をボルトハンド22のガイド穴26の中心に位
置決めすることができ、ボルトホルダ28で保持してい
るボルト12を常にボルトア−ムの一定位置に配置する
ことができる。
【0039】ナットア−ム50のナット回転装置51で
ナット13を保持するときは、ナットロ−ディング装置
300の芯出用クランプ部317のクランプア−ム32
3がナット回転装置51の位置まで達してクランプア−
ム323でナット回転装置51のキャップ58の外周面
をクランプして、ナット回転装置51に対してロ−ディ
ングア−ム318で保持しているナット13の芯出しを
してから、ナット13をナット回転装置51のナットホ
ルダ57に挿入するときに、ナットホルダ57とラジア
ルジョイント56が挿入されるナット13に倣って直交
する2方向に移動する。このナットホルダ57とラジア
ルジョイント56に移動によりロ−ディングア−ム31
8で保持しているナット13をナットホルダ57に簡単
に挿入することができる。
【0040】ロ−ディングア−ム318で把持している
ナット13をナットホルダ57に挿入したら、ナットハ
ンド52とキャップ58を連結しているミニシリンダ6
9を駆動してキャップ58をナットホルダ57側に移動
させる。このキャップ58の移動によりナットホルダ5
7の前面部に設けたクランプボ−ル68が押し込まれ、
把持ピン67をナットホルダ57の把持穴65側に押し
込みナット13を押圧してナットホルダ57にナット1
3を固定するとともにナットホルダ57とラジアルジョ
イント56の自由度を拘束する。ナットホルダ57でナ
ット13を固定したらロ−ディングア−ム318による
ナット13の把持を解除する。
【0041】ボルトア−ム20のボルト固定装置21で
ボルト12を保持し、ナットア−ム50のナット回転装
置51でナット13を保持したら、締結装置本体2の昇
降モ−タ4を駆動してボルトア−ム20とナットア−ム
50を下降させながら、ボルトア−ム20を横行させる
横行モ−タ9とナットア−ム50を横行させる横行モ−
タ10を駆動してボルトア−ム20とナットア−ム50
を移動させて、ボルト固定装置21で保持しているボル
ト12とナット回転装置51で保持しているナットをセ
グメントの所定の位置に移動させて締結動作に入る。
【0042】締結動作に入り、ボルトア−ム20のボル
ト固定装置21で保持したボルト12をセグメントのボ
ルト穴に挿入し、同時にナットア−ム50をボルト穴方
向に移動する。ボルト穴に挿入したボルト12の先端部
にナット13が接触したら、ナット回転装置51のミニ
シリンダ69を駆動してキャップ58によるクランプボ
−ル68の押圧を解除してナットホルダ57に対するナ
ット13の固定を解除するとともにナットホルダ57と
ラジアルジョイント56が自由に動けるようにして、回
転機構部54で回転ジョイント55とラジアルジョイン
ト56及びナットホルダ57を回転してナットホルダ5
7に挿入されているナット13を回転する。この回転す
るナット13を支持しているナットホルダ57とラジア
ルジョイント56は自由に動けるから、ナット13はボ
ルト12のねじ先端のロッド部に倣って姿勢を修正し、
ボルト12のねじに嵌め込まれて捩じ込まれる。ボルト
12とナット13が締結されたら、ボルト固定装置21
のフロントカバ−31によるクランプボ−ル30の押圧
を解除して、ボルト固定装置21によるボルト12の拘
束を解除する。そしてボルトア−ム20とナットア−ム
50を後退させて、次のボルト12とナット13の保持
締結動作に入る。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ボルト
ア−ムのボルト固定装置でボルトを保持するとき、芯出
機構部の芯出シリンダを駆動して芯出ア−ムによるボル
トホルダの固定を解除し、ボルト固定装置のカップリン
グとボルトホルダを移動できるようにして、カップリン
グとボルトホルダを保持するボルトの頭部に倣わせて移
動させ、ボルト固定装置とボルトの芯ずれを修正するか
ら、ボルト固定装置でボルトを簡単かつ確実に保持する
ことができる。
【0044】また、ボルトの頭部がボルトホルダに挿入
したら、フロントカバ−でクランプボ−ルを内部に押し
込み、クランプジョ−内面に設けた施錠ボ−ルがボルト
の頭部を押圧し、ボルトホルダにボルト頭部を固定す
る。そして、芯出機構部の芯出シリンダを駆動して芯出
ア−ムによりボルトホルダを固定し、ボルトホルダをボ
ルトハンドのガイド穴の中心に位置決めして、ボルトホ
ルダで保持しているボルトの芯出をするから、保持した
ボルトを正確に位置決めすることができる。
【0045】ナットア−ムのナット回転装置でナットを
保持するときは、ナット回転装置のナットホルダとラジ
アルジョイントを自由に動けるようにしておき、ナット
ホルダとラジアルジョイントをナット回転装置に挿入さ
れるナットに倣って直交する2方向に移動させ、ナット
回転装置と保持するナットの芯ずれを修正するから、ナ
ット回転装置で確実にナットを保持することができる。
【0046】また、ボルトア−ムのボルト固定装置で保
持したボルトとナットア−ムのナット回転装置で保持し
ているナットを締結するときは、自由度を拘束したボル
トの先端部にナットが接触したら、ナットホルダとラジ
アルジョイントの自由度の拘束を解除して、ナットの姿
勢をボルトに倣って修正しながらボルトにナットを捩じ
込むことができるから、ボルトとナットの軸心にずれが
あっても確実に締結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のボルト・ナット締結装置を
示す正面図である。
【図2】上記実施例の側面図である。
【図3】上記実施例のボルト固定装置を示す断面図であ
る。
【図4】上記ボルト固定装置のボルト固定機構部を示す
分解斜視図である。
【図5】上記ボルト固定装置の後面図である。
【図6】上記ボルト固定装置の連結部を示す部分断面図
である。
【図7】上記実施例のナット回転装置を示す断面図であ
る。
【図8】上記ナット回転装置の回転保持部を示す分解斜
視図である。
【図9】上記ナット回転装置の正面図である。
【図10】上記ナット回転装置の連結部を示す部分断面
図である。
【図11】ボルト供給装置の正面図である。
【図12】ボルト用カ−トリッジの正面断面図である。
【図13】ナット用カ−トリッジの正面断面図である。
【図14】ボルト供給装置の側面図である。
【図15】ボルト供給装置の排出機構部の構成図であ
る。
【図16】ボルトロ−ディング装置の構成図である。
【図17】姿勢修正機構部を示す部分断面図である。
【図18】ナットロ−ディング装置を示す正面図であ
る。
【図19】ナットロ−ディング装置の横行機構部を示す
断面図である。
【図20】ナットロ−ディング装置の移動機構部を示す
上面図である。
【図21】ナットロ−ディング装置のロ−ディングア−
ム本体を示す側面断面図である。
【図22】ナットロ−ディング動作を示す正面図であ
る。
【図23】従来例のボルト,ナットのストッカ−を示す
上面図である。
【図24】従来例のボルトア−ムとナットア−ムを示す
側面図である。
【図25】他の従来例のボルトア−ムのボルト保持部を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 ボルト・ナット締結装置 2 締結装置本体 12 ボルト 13 ナット 20 ボルトア−ム 21 ボルト固定装置 22 ボルトハンド 23 ボルト固定機構部 24 芯出機構部 50 ナットア−ム 51 ナット回転装置 52 ナットハンド 53 回転保持部 54 回転機構部 100 ボルト供給装置 101 ナット供給装置 102a ボルトカ−トリッジ 102b ナットカ−トリッジ 200 ボルトロ−ディング装置 300 ナットロ−ディング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村野 健一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−132425(JP,A) 特開 昭62−19334(JP,A) 特開 平5−52097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/06 E21D 11/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト固定装置を有するボルトア−ムと
    ナット回転装置を有するナットア−ムとを備えたボルト
    ・ナット締結装置において、 ボルト固定装置はボルトハンドとカップリングとボルト
    ホルダとクランプジョ−とクランプボ−ルとフロントカ
    バ−及び芯出ア−ムを有し、 ボルトハンドの下端部には上下方向の直線運動を与える
    案内面が設けられたガイド穴を有し、 カップリングは後面にボルトハンドの案内面と係合する
    案内ガイドを有し、上下面の中央部には水平方向を案内
    する案内溝を有し、 ボルトホルダは後面上部と下部にはカップリングの水平
    方向を案内する案内溝と嵌合するカム部を有し、上部の
    カム部後面の左右2個所にガイドロ−ラが設けられ、中
    心部には上下面が平行に形成されボルト頭部と嵌合する
    六角穴を有し、六角穴の上部中央と下部中央にはそれぞ
    れ回動自在にクランプジョ−が設けられ、 各クランプ
    ジョ−は先端部の内面にボルト頭部を係止する施錠ボ−
    ルが設けられ、上部に設けたクランプジョ−は上端面が
    前方に向けてボルトホルダの六角穴軸心の方に傾斜した
    傾斜面を有し、ばねにより上方に付勢され、下部に設け
    たクランプジョ−は下端面が前方に向けてボルトホルダ
    の六角穴軸心の方に傾斜した傾斜面を有し、ばねにより
    下方に付勢され、各傾斜面にはクランプボ−ルを案内す
    る円弧状のガイド溝が形成され、 クランプボ−ルはクランプジョ−のガイド溝に沿って摺
    動自在に設けられ、バネにより前方に付勢され、 フロントカバ−は中心部にボルトが貫通する穴を有し、
    ボルトホルダ及びクランプボ−ルの前面に配置され、ボ
    ルトハンドに複数のミニシリンダを介して連結され、ボ
    ルトを把持するときにクランプボ−ルを押圧し、 芯出ア−ムはボルトハンドの裏面に設けられ、先端部が
    ボルトホルダのガイドロ−ラに係合し芯出シリンダによ
    りボルトホルダを水平方向に移動し、 ナット回転装置はナットハンドと回転ジョイントとラジ
    アルジョイントとナットホルダとキャップ及び回転機構
    部を有し、 ナットハンドの下端部には回転ジョイントと嵌合するガ
    イド穴を有し、 回転ジョイントは後面にナットハンドのガイド穴と嵌合
    する回転軸を有し、前面には回転軸の軸心と直交して水
    平方向に設けられた水平キ−を有し、 ラジアルジョイントは後面に回転ジョイントの水平キ−
    と結合する水平キ−溝を有し、前面には水平キ−溝と直
    交する鉛直キ−溝を有し、 ナットホルダは後面にラジアルジョイントの鉛直キ−溝
    と係合するキ−を有し、中心に把持するナットの外周面
    と嵌合する把持穴を有し、把持穴の軸心と直交する3方
    向には移動自在な把持ピンが装着され、把持ピンの前面
    部には把持ピンの移動を抑制するクランプボ−ルが設け
    られ、 キャップはナットホルダの外周部に配置され、ナットハ
    ンドに複数のミニシリンダを介して連結され、ナットを
    把持するときにクランプボ−ルを押圧し、 回転機構部は回転ジョイントの回転軸に連結された歯車
    群と歯車群を回転する締結回転用モ−タとを有する、こ
    とを特徴とするボルト・ナット締結装置。
JP07142443A 1995-05-18 1995-05-18 ボルト・ナット締結装置 Expired - Fee Related JP3079948B2 (ja)

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