JP3079759U - 製菓用容器 - Google Patents

製菓用容器

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JP3079759U
JP3079759U JP2001000812U JP2001000812U JP3079759U JP 3079759 U JP3079759 U JP 3079759U JP 2001000812 U JP2001000812 U JP 2001000812U JP 2001000812 U JP2001000812 U JP 2001000812U JP 3079759 U JP3079759 U JP 3079759U
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英夫 天満
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天満紙器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食する際に口唇を切るようなこともなく安
全であるとともに、大規模な成形設備を必要とせず、紙
シートと合成樹脂フィルムとの構成であっても焼成後の
水分滲入の影響を受けることなく容器の型くずれを生じ
させず、菓子と容器が一体となった菓子容器のイメージ
を崩さない製菓用容器を提供する。 【解決手段】 一枚の紙シート2を底面部3と周壁部4
とからなる有底筒状に形成した製菓用容器1において、
前記周壁部4の成形皺6表面を樹脂8で被覆し溶融固化
させたことを特徴とし、外周壁面のシール材である樹脂
シート8は、加熱溶融により皺6の凹凸や重合部の隙間
に浸入してこれを被覆し、皺模様を封じ込めて皺形態を
保持したままで固化することで、たとえ容器1の外周端
縁5の断面から紙2部に水分が滲入して紙の腰がなくな
っても型くずれすることなく容器形状を保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、焼成により製造されるケーキ、パン、カステラなどの菓子の製造の 際に使用され、かつそのまま製品の容器として使用される菓子容器に係り、特に 周壁部表面に皺模様を有する製菓用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一枚のシート素材から、平坦状の底面の周縁を折曲して上方に立ち上げ カップ状にすることで周壁部表面に波形や皺模様を形成するようにした製菓用容 器においては、アルミ箔製でカップ状に成形したものが一般に多く使用されてい るが、アルミ箔製は、端面が鋭利であることから菓子を食する際に口唇を傷つけ る可能性があり、より安全を求める要望が発生していた。また合成樹脂製の容器 は、真空成形や射出成形など大規模な設備を必要とするものであり、また一体成 形であるため皺模様など自然な模様をつけることは困難であった。
【0003】 これに対応する試みとして、紙シートと合成樹脂フィルムとからなる製菓用容 器が製作されたが、容器内に菓子材料の生地を充填し焼成すると、個々の包装後 に容器の外側の紙部に菓子から発生する水分が滲入し、その結果紙の周壁部表面 に形成した皺模様などの成形部形状が崩れてしまうため、容器としての商品価値 をなくしていた。
【0004】 またこれを防止するため、紙シートの両面から樹脂フィルムを貼り合わせるこ とで水分を遮断することを試みたが、この場合は周壁部表面からの水分滲入は防 止できたが、紙周縁の断面部からの水分滲入が発生し、完全に容器形状の保持す ることは困難であった。
【0005】 さらに、容器の周縁端部を外方に延出し曲成形した部分を保持して樹脂シール することで、水分滲入による形状変化を防止することも考えられるが、容器周縁 の延長部を曲成形すると、菓子と容器が一体になっているという焼成菓子本来の イメージがなくなり、商品性に難点があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記点を考慮してなされたもので、食する際に口唇を切るようなこ ともなく安全であるとともに、大規模な成形設備を必要とせず、紙シートと合成 樹脂フィルムとの構成であっても焼成後の水分滲入の影響を受けないで型崩れせ ず、菓子と容器が一体となった菓子容器本来のイメージを崩さない製菓用容器を 提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、一枚の素材シートを底面 と周壁部とからなる有底筒状に形成した製菓用容器において、前記周壁部の成形 皺表面を樹脂で被覆し溶融固化させたことを特徴とするものであり、外周壁表面 のシール材である樹脂フィルムは、加熱溶融により皺の凹凸や重合部の隙間に浸 入してこれを被覆し、皺模様を封じ込めて皺形態を保持したままで固化すること で、たとえ容器の外周端縁の断面から紙部に水分が滲入して紙の腰がなくなって も型くずれしないので容器形状を保持できる。
【0008】 請求項2記載の考案によれば、紙シートの外面に樹脂フィルムを添設しておき 、平坦状の底面の周縁から上方に折曲して立ち上げる周壁部表面の皺形成時に前 記樹脂フィルムを加熱溶融して皺部を覆い固化したものであり、皺模様の形成と ほぼ同時期に皺部を被覆し固化するものであるため、容器成形行程が増加するこ となく型くずれしない製菓用容器を得ることができる。
【0009】 請求項3記載のごとく、素材シートの内面側に合成樹脂膜の蒸着被覆処理を施 し、外側の樹脂層と三層構成にすれば、容器内外からの水分の滲入を防ぐことが でき、さらに型くずれのない製菓用容器を提供できる。
【0010】 請求項4記載のように、素材シートを円形とし、中央部を底面として周縁を上 方に立ち上げて周壁部を形成すれば有底円筒状のカップ状容器となり、請求項5 記載のように、素材シートを方形とし、周縁を上方に立ち上げて形成した周壁部 のコーナー部の余剰折曲部外表面を溶融樹脂で被覆し固化させれば有底箱状の製 菓用容器をも得ることができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜4に基づき本考案の一実施形態について説明する。図1は有底円 筒状の容器1であり、この容器1は、一枚の円形の紙シート2を素材としてその 中央部を平坦上の底面部3とし、底面部3の周縁を上方に立ち上げて周壁部4を 形成することでカップ状としたものである。この周壁部4の上端縁5は前記底面 部3の周縁と同等もしくはやや大きい径の円であり容器としてはほぼ円筒状であ るため、底面周縁に対する余剰長さ分が皺6となって周壁面に模様が形成されて いる。
【0012】 図2は、容器1の縦断面を示しており、中央に紙シートである上質紙2を位置 させ、内面には合成樹脂たとえばPET(ポリエチレンテレフタラート)フィル ム7を貼り付け、外面は熱可塑性のポリエチレンやポリプロピレン、あるいはP ET樹脂を含有したフィルム状シール材8を添着した三層構成になっている。こ の容器1は、平板状のシートから中央部を形成する底面部3を除いてその周縁を 上方に立ち上げる成形の際に周壁部4表面に皺6を生じるが、この皺6を発生さ せる成型時に図示しない成形型に設けた発熱体により外面のフィルム状シール材 8を加熱して溶融させ、皺6部表面を覆った状態で固化させたものである。固化 後の状態は図3に示すように、三層構造になっている容器1の断面において、紙 シートの周壁部4の表面は筒状立ち上げ成形時に生じる皺6によりその表面には 多くの凹凸および重合部が形成されているが、外面のシール材であるPET樹脂 フィルム8は、加熱溶融により皺6の凹凸や重合部の隙間に浸入して被覆し、皺 模様を封じ込めて皺形態を保持したままで固化している。したがってたとえ容器 の外周端縁5の断面から紙2部に水分が滲入して紙の腰がなくなっても型くずれ することなく容器1形状を保持できる。
【0013】 なお、上記実施形態においては、素材を上質紙などの紙シートで説明したが、 これに限らず、樹脂シートを素材として前記実施例と同様に皺6を形成し、その 後、外面をPET樹脂フィルムで被覆することで素材シートの皺模様を保持して 固化させてもよく、この場合は透明な積層樹脂フィルム製の容器が得られる。
【0014】 また、外面のシール材8について上記実施形態では、焼成温度による耐熱性か らPET樹脂フィルムを使用したが、焼成温度が低いものであれば、ポリプロピ レンやポリエチレンをシール材として使用することもできる。
【0015】 容器周壁面の皺模様については、前記のように周壁部の形成時でなく、容器状 に形成した後に周壁部の外方から樹脂フィルムを添着して溶融固化させてもよく 、要は、素材シートからなる容器の周壁部表面に皺模様を形成した後に、皺模様 の表面を被覆した樹脂シートやフィルムの溶融固化によって皺模様を封じ込め、 皺形態を保持するようにすればよい。
【0016】 上記実施形態では、紙シートは円形であり、円筒状の容器形状について説明し たが、これに限らず、図4に示すように、矩形の紙シート9を素材とし、矩形の 底面部10の周縁を上方に立ち上げて正方形や長方形の箱状の容器1にも容易に 採用できるものである。
【0017】 さらに、前記実施形態では周壁部の形状を保持する余剰片分は皺模様として説 明したが、皺に限らず、方形箱状容器のコーナーにおける折曲部12でもよく、 容器形状を保持するための余剰片を樹脂で被覆し形状を封じ込めればよい。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の製菓用容器によれば、従来のアルミ箔製や合 成樹脂製の容器が有していた課題を解決し、食する際に口唇を切るようなことも なく安全であるとともに、大規模な成形設備を必要とせず、紙シートと合成樹脂 フィルムとの構成であっても、外周壁部表面のシール材である樹脂フィルムは、 加熱溶融により皺の凹凸や重合部の隙間に浸入してこれを被覆し、皺模様を封じ 込めて皺形態を保持したままで固化することで、たとえ焼成後、容器の外周端縁 の断面から紙部に水分が滲入して紙の腰がなくなっても型くずれすることなく容 器形状を保持でき、皺模様が意匠効果にもなって、菓子と容器が一体となった菓 子容器のイメージを崩さない製菓用容器を提供する。
【0019】 請求項2記載の考案によれば、容器成形行程が増加することなく型くずれしな い製菓用容器を得ることができるものであり、請求項3記載のごとく、素材シー トの内面側に合成樹脂膜の蒸着被覆処理を施し、外側の樹脂層と三層構成にすれ ば、容器内外からの水分の滲入を防ぐことができるとともに、さらに型くずれの ない製菓用容器を提供できる。
【0020】 また、請求項4記載のように、素材シートを円形とし、中央部を底面として周 縁を上方に立ち上げて周壁部を形成すれば有底円筒状のカップ状容器となり、請 求項5記載のように、素材シートを方形とし、周縁を上方に立ち上げて形成した 周壁面のコーナー部の余剰折曲部外表面を溶融樹脂で被覆し固化させれば有底箱 状の製菓用容器をも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施形態を示す製菓用容器の斜視図
である。
【図2】
【図1】における製菓用容器の縦断面図である。
【図3】
【図1】における製菓用容器の要部を示すの横断面図で
ある。
【図4】本考案の第2の実施形態を示す製菓用容器の斜
視図である。
【符号の説明】
1……製菓容器 2……紙シート 3……底面部 4……周壁部 5……外周端縁 6……皺 7……内面フィルム 8……外面シール材 9……矩形の紙シート 10……矩形の底面部 11……折曲部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の素材シートを底面と周壁部とから
    なる有底筒状に形成した容器において、前記周壁部の成
    形皺表面を樹脂で被覆し溶融固化させたことを特徴とす
    る製菓用容器
  2. 【請求項2】 紙シートの外面に樹脂フィルムを添設
    し、平坦状の底面の周縁から上方に折曲して立ち上げた
    周壁部表面の皺形成時に前記樹脂フィルムを加熱溶融し
    て皺部を覆い固化したことを特徴とする請求項1記載の
    製菓用容器。
  3. 【請求項3】 素材シートの内面側には合成樹脂膜の蒸
    着被覆処理を施し、外側の樹脂層と三層構成としたこと
    を特徴とする請求項2記載の製菓用容器。
  4. 【請求項4】 素材シートを円形とし、中央部を底面と
    して周縁を上方に立ち上げて周壁部を形成し有底円筒状
    の容器とした請求項1記載の製菓用容器。
  5. 【請求項5】 素材シートを方形とし、中央部を底面と
    して周縁を上方に立ち上げて周壁部を形成し有底箱状の
    容器として、コーナー部の余剰折曲部外表面を樹脂で被
    覆し溶融固化させたことを特徴とする製菓用容器。
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