JP3079476B1 - ゴムの射出成形用ノズル及び射出成形機並びに成形方法 - Google Patents

ゴムの射出成形用ノズル及び射出成形機並びに成形方法

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Abstract

【要約】 【課題】ゴムの内部発熱による温度上昇効果を高めると
ともに、その温度差を小さくして、加硫時間を大幅に短
縮し、ゴム製品の成形効率を高め、生産性の向上、コス
トダウンの促進を図る。 【解決手段】ノズルを貫通する射出用流路の少なくとも
一つの部分を非円形の断面を有するオリフィス6として
形成し、このオリフィス6を、長軸方向の両端6a,6
aに近くなるほど前記長軸と直交する方向の寸法が漸次
小さくなる扁平形状、例えば相対向する二つの湾曲状内
壁面6b,6bが長径方向両端部で鋭角の屈折状をなし
て連続する扁平な断面略楕円形とし、この部分を通過す
るゴムの内部発熱の効果を高めるとともに、発熱による
温度上昇が中央部にまで及び易くして、ゴム全体の内部
発熱による温度上昇の効果で、加硫時間を短縮できるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
の防振ゴム等のゴム製品の射出成形に使用するゴムの射
出成形用ノズル及び射出成形機並びに成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】例えば、
自動車用の防振ゴム等のゴム製部品その他の比較的小さ
いゴム製品は、一般に射出成形によって製造されてお
り、プリプラ方式の射出成形機、あるいはインラインス
クリュー方式の射出成形機が主に使用される。
【0003】プリプラ方式の射出成形機Aは、図14に
示すように、成形材料のゴム(未加硫ゴム)を可塑化し
て射出用シリンダー61の前部に供給する可塑化機構7
0と、供給されるゴムを成形金型40内に射出し圧入す
る射出装置60とからなり、その圧入方式によってプラ
ンジャープリプラタイプと、スクリュープリプラタイプ
がある。
【0004】また、インラインスクリュー方式の射出成
形機Bは、図15に示すように、レシプロケーテングス
クリュー方式ともいい、射出装置60に備えるスクリュ
ー62で成形材料のゴムを可塑化し計量するとともに、
該スクリュー62がプランジャーの役目もして、射出用
シリンダー61の前部に溜ったゴムを成形金型40内に
射出、充填するものである。
【0005】これらの射出成形機は、いずれの場合も、
射出装置60における射出用シリンダー61の先端部に
はゴム射出成形用のノズル51が設けられている。
【0006】このノズル51は、図16に示すように、
前記射出用シリンダー61に対する取付部52の側から
先端51aに向って貫通する射出用流路55を有してお
り、この流路55の取付部52側の入口53と先端の出
口54の間の流路途中または先端部に、流路径を絞るこ
とでゴムの流速を速めるためのオリフィス56が設けら
れている。これにより、シリンダー61から押出された
加熱状態のゴムが、前記流路55を流通するとともに、
前記オリフィス56による絞り効果で流速が速められ
て、出口54から成形金型40のスプルー41に高速で
射出されるようになっている。
【0007】ところで、このような射出成形によるゴム
製品を使用する業界、特に自動車用部品の業界において
は、コストダウンが至上の命題となっており、これに応
えるための方策が求められている。その手段として、ノ
ズルを通過するゴムの内部発熱を促し、射出されるゴム
自体の温度を上昇させて、成形金型内での加硫時間を短
縮することが考えられる。
【0008】しかし、従来の自動車用防振ゴム等の射出
成形に使用されている図13に示すノズル51は、前記
オリフィス56の断面形状が単純な円形をなすものであ
るため、このオリフィス56を通過することにより、あ
る程度は発熱するものの、その発熱による加硫時間短縮
の効果は小さいものである。
【0009】特に、オリフィス56を通過するゴムの周
辺部では、オリフィス内壁面との摩擦力を受けることで
ゴム内のせん断応力が大きくなり、ある程度は発熱温度
が上がるものの、中央部では発熱温度がそれほど上がら
ず、射出されるゴム内部で温度差が生じる。そのため、
ゴム内部の加硫を完全なものにするために、この低温部
分を基準にして加硫時間を設定する必要があり、それだ
け加硫時間が長くなるという問題がある。
【0010】本発明は、上記の問題を解消し、ゴム製品
の成形効率を高め、生産性の向上、コストダウンを図る
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、ゴ
ムの射出成形用ノズルであって、このノズルを貫通して
延びる射出用流路を有するものにおいて、前記の射出用
流路の少なくとも一つの部分が非円形の断面を有するオ
リフィスとして形成され、このオリフィスの断面形状
が、一方向に長く、かつその長軸方向の少なくとも両端
部において該両端に近くなるほど前記長軸と直交する方
向の寸法が漸次小さくなる扁平形状をなしていることを
特徴とする。
【0012】この射出成形ノズルを使用してゴム製品を
射出成形した場合、成形材料のゴムが前記射出用流路を
通過する際、前記非円形の扁平な断面の部分では、同じ
断面積を持つ断面円形のものに比して表面積が大きくな
る。このため、この部分を通過するゴムの接触面積が増
し、ゴムに作用する摩擦力が大きくなるともに、ゴム内
部に生じるせん断応力も大きくなる。その結果、ゴム自
体の内部発熱の効果が高められ、ゴム全体としての内部
発熱による温度上昇が効果的になされる。これにより加
硫時間を短縮することができる。
【0013】前記のゴムの射出成形用ノズルにおいて、
前記非円形の断面のオリフィスが前記の射出用流路の両
端部の間に設けられたものとすることができる。
【0014】この場合、成形材料のゴムが前記オリフィ
スを通過することにより、ゴム内部にせん断応力が生じ
てゴム自体が内部から発熱する。このことに加えて、こ
のオリフィスの部分が非円形の断面の扁平形状をなすこ
とで、同じ断面積の断面円形のオリフィスに比してゴム
の接触面積が増し、ゴムに作用する摩擦力が大きくなっ
て、ゴム内部に生じるせん断応力がさらに大きくなる。
その結果、ゴム自体の内部発熱の効果が一層高められ、
内部発熱による温度上昇が中央部にまで及び易くて、ゴ
ム内部の温度差も小さくなり、加硫時間の短縮効果が大
きくなる。例えば、ゴム全体を完全に加硫できるように
最も低温部分を基準にして加硫時間を設定していても、
加硫時間を大幅に短縮することができ、ゴム製品のコス
トダウンを図ることができる。
【0015】前記非円形の断面のオリフィスが、前記射
出用流路の出口端を構成するものである場合にも、前記
同様に、ゴム自体の内部発熱の効果が一層高められ、内
部発熱による温度上昇が中央部にまで及び易く、加硫時
間を大幅に短縮できる。
【0016】さらに前記扁平形状のオリフィスは、前記
オリフィスの内壁面が断面における長軸方向両端で鋭角
の略屈折状をなしているもの、または前記オリフィスが
扁平な断面略楕円形をなしているものとすることができ
る。
【0017】この形状の場合、成形材料のゴムが、前記
オリフィスを通過することで、ゴム内部にせん断応力が
生じてゴム自体が内部から発熱するは勿論のこと、該オ
リフィスが前記の扁平形状、例えば略楕円形をなしてい
るため、同じ断面積を持つ断面円形のオリフィスに比し
て内壁面の周長が長くなっており、オリフィスを通過す
るゴムと前記内壁面との接触面積が増し、ゴムに作用す
る摩擦力が大きくなるとともに、長軸方向両端部で相対
向する内壁面が漸次接近する形状のために、ゴム内部に
生じるせん断応力も大きくなり、ゴム自体の内部発熱の
効果が高められる。その上、オリフィスが扁平形状であ
るために、ゴムの内部発熱による温度上昇が中央部にま
で及び易く、ゴム全体としての温度上昇が効果的になさ
れ、しかも中央部と周辺部との温度差も小さくなる。し
たがって、加硫時間の短縮の効果が大きくなる。
【0018】前記のノズルにおいて、扁平な断面略楕円
形のオリフィスにおける長径と短径との比率(短径/長
径)が、1/2〜1/5の範囲に設定されてなるものが
好ましい。
【0019】すなわち、前記の長径と短径の比率(つま
り扁平率)が1/5より小さくなると、扁平になり過ぎ
て、ゴムの流通抵抗が大きくなり、大きな射出圧力を必
要とする。また前記の扁平率が1/2より大きくなる
と、扁平な形状としたことによる効果が小さくなる。こ
のような効果の点から、特に好ましくは、前記扁平率が
1/3〜1/5の範囲のものである。
【0020】前記のノズルにおける扁平な断面略楕円形
のオリフィスの場合も、二つの湾曲状内壁面が相対向し
て長軸方向両端で鋭角の略屈折状をなして連続している
ものとすることができる。例えば、比較的半径の大きい
円弧状の二つの内壁面が相対向して円弧の両端同士が交
わる形で連続して、目のような形状をなすものにでき
る。
【0021】この場合、前記と同様に、ゴム自体の内部
発熱の効果が高められ、ゴム全体としての内部発熱によ
る温度上昇が効果的になされる上、特に形状的に長軸方
向の両端部において、相対向する湾曲状内壁面同士が漸
次接近することになって、オリフィスを流通するゴムと
前記内壁面との摩擦でゴム内部に生じるせん断応力が大
きくなり、ゴム自体の内部発熱の効果が一層高められ、
さらに優れた加硫時間短縮の効果を発揮できる。
【0022】特に、前記の長軸方向両端部が、半径1.
0mm以下の屈折状をなしている場合、ゴム内部に生じ
るせん断応力が大きくなり、ゴムの内部発熱の効果が大
きくなる。
【0023】また、前記のオリフィスは、その長径が8
mm以下で、相対向する湾曲状内壁面が半径14mm以
下の円弧状をなしているものが、ゴムの内部発熱の効果
の点から好ましい。
【0024】また前記のオリフィスにおいて、長軸を挟
んで相対向する二つの内壁面の少なくとも一方に、内方
に突出する凸部が設けられてなるものとすることができ
る。この場合も、オリフィス内壁面の表面積が大きくな
り、ゴムの接触面積が増大して、ゴム内部に生じるせん
断応力が大きくなるとともに、ゴム自体の内部発熱の効
果が高まり、さらに優れた加硫時間短縮の効果を発揮で
きる。
【0025】さらに、前記の断面略楕円形のオリフィス
の場合、先端の出口から10〜70mmの範囲にあっ
て、該オリフィスより上流側(入口側)の流路部分およ
び下流側(出口側)の流路部分にそれぞれテーパ部を介
して連続しているものが好適である。
【0026】これにより、射出されるゴムは、過度の抵
抗を生じることなくオリフィスを通過でき、またオリフ
ィスを通過したゴムが急激に膨脹することなく下流側の
流路部分を流通して、出口から成形金型内に射出され、
前記加硫時間の短縮の効果を良好に保持できる。
【0027】なお、前記オリフィスの位置が前記より出
口に近くなると、オリフィスより下流側のテーパ部の開
き角度が大きくなるか、あるいは加硫側のテーパ部が設
けられないことになり、また前記より出口から離れた位
置になると、オリフィスから出口までの距離が長くなり
すぎて、ゴムが成形金型内に射出されるまでに温度が低
下するおそれがある。それゆえ、オリフィスの位置を前
記範囲に設けるのがよく、より好ましくは出口から20
〜40mmの範囲である。
【0028】また、前記の射出用流路におけるオリフィ
スより上流側のテーパ部の開き角度は30°〜90°、
オリフィスより下流側のテーパ部の開き角度は15°〜
60°であるのが、前記の効果の点から好適である。
【0029】すなわち、前記上流側のテーパ部の開き角
度が、前記より小さいとテーパ部が長くなり、また前記
より大きいと、ゴムのオリフィス通過抵抗が大きくな
る。前記下流側のテーパ部の開き角度が、前記より小さ
いと、テーパ部が長くなって、出口からオリフィスまで
の距離が長くなり、また前記より大きい開き角度である
と、テーパ部を設けたことによる効果が充分に得られ
ず、ゴムの温度が低下するおそれがある。
【0030】また、射出用流路の一つの部分がオリフィ
スとして形成されたものにおいて、前記オリフィスを複
数の開口よりなるものとすることも可能ではあるが、実
施上は上記のように扁平形状とするのが好ましい。
【0031】この場合も、ゴムがオリフィスにおける複
数の開口を通過することにより、各開口を通過するゴム
部分毎に大きなせん断応力が生じ、ゴムの内部発熱の効
果がノズルより射出されるゴム全体に及び、温度上昇が
効果的になされる。
【0032】前記のオリフィスの断面積は、20mm
以下で、オリフィスより上流側の流路部分の断面積
に対する比が20%以下であるのが好適であり、これに
より、オリフィスによる絞り効果や発熱効果を充分に発
揮できることになる。
【0033】特に、オリフィスによる絞り効果やゴムの
内部発熱の効果の点から、前記オリフィスの断面積は、
5mm以下で、オリフィスより上流側の流路部分の
断面積に対する比が5%以下であるのが特に好ましい。
【0034】上記した射出成形用ノズルを備えたゴムの
射出成形機は、ノズルの射出用流路に有するオリフィス
等の非円形の断面形状により、成形におけるゴムの加硫
時間を短縮できる。また成形するゴム製品の種類に応じ
て前記の断面形状を適宜選定することで、加硫時間つま
りは成形のサイクルタイムを調整することも可能にな
る。
【0035】そのため、前記の射出成形機で、成形する
ゴム製品の種類が異なる成形機の複数台を、成形サイク
ルタイムを合せて設置しておくことにより、複数種のゴ
ム製品を同時に成形でき、多品種小ロットのゴム製品の
生産性を向上できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0037】図1〜図3は、本発明にかかるゴム射出成
形用ノズルの一つの実施例を示している。
【0038】この実施例の射出成形用ノズル1は、従来
のノズルと同様に、図14あるいは図15に示す射出成
形機の射出用シリンダー61の先端部に取付けて使用す
るものであり、先端1aは成形金型の充填用口部に対し
て嵌合自在な円錐台形状をなし、後端部は前記射出用シ
リンダー61に対する螺合手段2aを外周に有する取付
部2として形成されている。このノズル1は、その内部
に、前記取付部2の側を入口3として先端1aに向って
貫通する射出用流路5を有している。この射出用流路5
には、その両端部の入口3と先端の出口4の間、例えば
図のように流路途中に、流路径を絞って成形材料である
ゴムの流速を速めるためのオリフィス6が設けられてい
る。
【0039】前記射出用流路5のうち、前記オリフィス
より上流側(入口側)の流路部分5aおよびオリフィス
より下流側(出口側)の流路部分5bは、いずれも断面
円形であり、下流側の流路部分5bの流路径は、上流側
の流路部分5aの流路径のほぼ1/2〜1/3程度に設
定されている。
【0040】そして、前記射出用流路5のオリフィス6
が、少なくとも一つの非円形の断面を有する部分として
形成されている。このオリフィス6は、その断面形状
が、縦横の1方向に長く、これと交叉する方向に扁平化
した形状、好ましくは長軸方向の少なくとも両端部にお
いて該両端に近くなるほど前記長軸と直交する方向の寸
法が小さくなる扁平形状をなしている。例えば、図3に
拡大して示すように比較的扁平な断面略楕円形をなして
いる。6a,6aは前記断面形状における長軸方向(長
径方向)両端を示し、6b,6bは長軸を挟んで相対向
する二つの湾曲状の内壁面を示している。
【0041】前記の扁平な断面略楕円形のオリフィス6
としては、長軸方向の両端部が通常の楕円形のように所
定半径の丸みのついたものであってもよいが、実施上
は、図3のように、相対向する二つの湾曲状内壁面6
b,6bが、前記両端6a,6aにおいて鋭角の屈折状
をなして連続するものが好ましい。中でも、比較的半径
の大きい円弧状の二つの内壁面6b,6bが相対向して
円弧の両端同士が交わる形で連続して、言わば、目のよ
うな形あるいは両面凸形レンズの断面に似た形状をなす
ものが好適である。
【0042】前記長軸方向両端6a,6aが鋭角の屈折
状をなすものとしては、若干の丸みを付した屈折状をな
すものであってもよいが、実施上は、前記両端6a,6
aが、半径1.0mm以下、好ましくは加工可能な半径
0.2mm程度のごく小さい丸みの付いている屈折状を
なすもの、あるいは殆ど丸みのつかない屈折状をなすも
のが好ましい。
【0043】前記オリフィス6の断面形状における長径
(長軸方向の寸法)Wは8mm以下、さらに相対向する
二つの湾曲状内壁面6b,6bは半径が14mm以下の
範囲の円弧による、上記のような断面略楕円形とするの
がよい。特に好ましくは、前記長径Wは2.5〜5.5
mm、湾曲状内壁面6b,6bの半径Rは4〜8mmの
範囲で、長径Wと長軸に対し直交する方向の短径Tとの
比率(T/W)、つまり扁平率は1/2〜1/5の範囲
のものとするのが特に好ましい。
【0044】前記オリフィス6が扁平な断面略楕円形を
なすものとしては、相対向する二つの湾曲状内壁面6
b,6bが一定半径の円弧状をなすものに限らず、例え
ば、湾曲状の内壁面6b,6bが、長軸方向の中央部と
両側部で曲率半径を異にした湾曲状をなすもの、あるい
は図4のように中央部が平坦面で両側部のみが所定の曲
率半径の湾曲状あるいは略直線状をなして略三角状をな
すもの等、やや変形した略楕円形にして実施することが
できる。
【0045】これらいずれの場合も、長軸方向両端6
a,6aで、相対向する湾曲状内壁面6b,6bが漸次
接近して、両端部を流通するゴムの内壁面6b,6bと
の摩擦によるせん断応力が大きくなる。
【0046】図5は、断面略楕円形のオリフィス6にお
いて、相対向する湾曲状内壁面6b,6bの少なくとも
一方の中央部等の所要個所に内方に向って僅かに突出す
る凸部9を設けた場合を示している。この場合、オリフ
ィス6の内壁面6b,6bの周長がさらに長くなり、オ
リフィス6を通過するゴムの前記内壁面6b,6bとの
接触面積が増大する。図示していないが、前記内壁面6
b,6bに凹部を設けた場合も、ゴムと内壁面との接触
面積が増大する。
【0047】図6は、断面略楕円形のオリフィス6にお
いて、その内壁面6cを周方向に凹凸形状をなすものと
した場合を示している。この場合、オリフィス6を通過
するゴムと内壁面6cとの接触面積が増大するととも
に、凹凸形状のために、せん断応力がさらに生じ易くな
って、オリフィス6を通過することによる内部発熱の効
果が大きくなる上、ゴムの内部まで発熱による温度上昇
が及び易くなる。
【0048】また非円形の断面を有するオリフィスとし
ては、上記のように断面略楕円形を基本形とするものに
限らず、例えば図7のように、断面が扁平な略菱形状を
なして、長軸方向両端6a,6aが屈折状をなして連続
するものとすることができる。このほか、断面が略長方
形や、その略長方形の長手方向両端部が半円形をなすも
の等、細長い一体の断面形状にすることも可能である
が、両端部の内部発熱の効果の点では、上記した実施例
のように長軸方向両端が屈折状をなして連続するもの、
さらには凸部を設けたものや凹凸形状をなすものが好ま
しい。また他の異形の断面形状とすることもできる。
【0049】本発明は、射出用流路5におけるオリフィ
ス6を、上記した扁平形状を基本とする非円形の断面形
状とするが、このほか、図8のように、複数の開口6d
を配設してなるものとすることができる。この場合、同
じ断面積を持つ一つのオリフィスに比して、オリフィス
6の各開口6dを通過するゴムの壁面との接触面積が増
大し、かつ狭い開口を通過することにより、ゴムに生じ
るせん断応力が大きくなって、ゴムの内部発熱の効果が
さらに高くなり、ノズルより射出されるゴム全体の温度
上昇が均一化する。
【0050】なお、前記の複数の開口6dは図のような
円形をなすものには限らない。例えば、図9のように、
円形のオリフィス6の内部に、クロス形状の部材6eを
配して、前記オリフィス6を複数の扇形の開口6dに分
割形成したものとする等、種々の形状による実施が可能
である。
【0051】前記の各実施例において、オリフィス6の
長さは、2〜5mm程度が好適であるが、断面形状や断
面積および長径等の形状によって異なり、前記より短く
したり長くすることも可能であり、この長さが長いもの
ほど、絞り効果、発熱効果が増すが、それだけ射出抵抗
も大きくなる。
【0052】前記オリフィス6は、図10のように、上
流側の流路部分5aおよび下流側の流路部分5bとの間
にそれぞれ段面を介して連続させることも可能である
が、通常、図1のように前記オリフィス6から漸次拡径
して上流側の流路部分5aおよび下流側の流路部分5b
に連続するテーパ部7aおよび7bをそれぞれ設け、ゴ
ムが流路部分5aからテーパ部7aを介してオリフィス
6をスムーズに通過でき、かつ下流側のテーパ部7bに
よって徐々に膨脹して流路部分5bに流れるように設け
るのがよい。
【0053】特に、オリフィス6の部分から下流側の流
路部分5bに対して急激に拡径している場合、オリフィ
ス6を通過したゴムが急激に膨脹することになって、ゴ
ムの熱が奪われて温度が低下するので好ましくない。
【0054】また、前記流路5のオリフィス6より上流
側のテーパ部7aの開き角度α1は30〜90°、オリ
フィス6より下流側のテーパ部7bの開き角度α2は1
5〜60°であるのがよい。通常、下流側のテーパ部7
bの開き角度α2は、上流側のテーパ部7aの開き角度
α1より小さくする。例えば、図1の実施例の場合、テ
ーパ部7aの開き角度α1は60°、テーパ部7aの開
き角度α1は30°である。
【0055】また、前記オリフィス6の位置は、ノズル
内の射出用流路5の入口3から出口4までのどの位置に
あってもよく、例えば出口4を構成するように設けてお
くことも可能であるが、実施上は出口4から10〜70
mmの範囲に設けておくのがよく、より好ましくは20
〜40mmの範囲である。
【0056】すなわち、オリフィス6を通過したゴムの
急激な膨脹を抑制するために、出口側の流路部分5bに
連続するテーパ部7bが必要であり、またオリフィス6
を通過したゴムが成形金型に射出されるまでに時間がか
かると、それだけゴムの温度が低下し易くなり、加硫時
間短縮の効果が得られないことになる。そのため前記範
囲に設けるのが好ましい。
【0057】また前記のオリフィス6の断面積は20.
0mm以下で、上流側の流路部分5aの断面積に対
する比が20%以下であるのが好適である。すなわち、
前記の断面積および断面積比が前記より大きくなると、
オリフィス6を設けたことによる絞り効果が充分に得ら
れず、射出速度の高速化や発熱の効果を期待できないこ
とになる。特に、前記絞り効果や発熱効果の点からは、
前記オリフィス6の断面積は5mm以下で、かつ上
流側の流路部分5aの断面積に対する比が5%以下であ
るのが好ましい。ただし、断面積があまり小さいと、抵
抗が大きくなり過ぎて、射出速度に影響がでるので、
2.5mm以上の範囲で設定するのが好ましい。
【0058】図10および図11は、それぞれ本発明に
係るゴム射出成形用ノズルの他の実施例を示し、いずれ
も基本的構成は上記した実施例と同じであり、同構成部
分には同符号を付して詳しい説明を省略する。
【0059】図10の実施例のノズル1は、ノズル内の
射出用流路5におけるオリフィス6が、上記した実施例
の場合よりも出口4から遠い位置に配置されている。そ
して、前記オリフィス6の上流側では、オリフィス開口
端の周囲に段面8aを残すように形成したテーパ部7
a、特に略90°の開き角度α1をなすテーパ部7aを
介して上流側の流路部分5aと連続している。またオリ
フィス6の下流側では、オリフィス開口端から僅かに傾
斜した段面8bにより下流側の流路部分5bに連続して
いる。
【0060】図11の実施例のノズル1は、射出用流路
5におけるオリフィス6の基本的な配置構成は前記の実
施例と同様であるが、オリフィス6の上流側では図1の
実施例と同様の開き角度α1が60°のテーパ部7aを
介して上流側の流路部分5aと連続し、オリフィス6の
下流側では、前記同様に僅かに傾斜した段面8bにより
下流側の流路部分5bと連続している。
【0061】なお、ノズル1内の射出用流路5における
少なくとも一つの非円形の断面を有する部分としては、
図示する実施例のような流路途中や先端出口のオリフィ
スとして構成したものに限らず、図示していないが、射
出用流路の少なくとも一部を上記のような非円形の断面
に形成して実施することも可能である。また非円形の断
面を有する部分を複数個所に設けておくことも可能であ
る。
【0062】上記した各実施例のゴムの射出成形用ノズ
ル1は、従来と同様に、図14あるいは図15に示す射
出成形機A,Bにおいて、射出装置60の射出用シリン
ダー61の先端に取付けて使用される。
【0063】例えば、図1〜図3の実施例のノズル1を
用いた射出成形において、射出装置60で可塑化されて
所定の加熱状態で射出用シリンダー61から押出された
成形材料の未加硫ゴムは、ノズル内の射出用流路5を流
通するとともに、該流路5の途中に設けられているオリ
フィス6を通過することで、該オリフィス6の絞り効果
で流速が速められて、先端の出口4から成形金型40の
スプルー41内に高速で射出され、ランナー42を通じ
て成形金型40のキャビティ43に充填される。
【0064】この際、射出されるゴムは、前記オリフィ
ス6を通過することで、ゴム内部にせん断応力が生じて
ゴム自体が内部から発熱し、ゴム自体の温度が上昇す
る。特に、前記オリフィス6はその断面形状が扁平な略
楕円形、例えば長軸方向両端6a,6aで二つの湾曲状
内壁面6b,6bが鋭角の屈折状をなして連続する特殊
な略楕円形をなしているために、前記オリフィス6を通
過するゴムとオリフィス内壁面との接触面積が増し、ゴ
ムに作用する摩擦力が大きくなるとともに、ゴム内部に
生じるせん断応力も大きくなる。
【0065】特に、前記オリフィス6の長軸方向の両端
に近くなるほど、相対向する二つの湾曲状内壁面6b,
6b同士が接近して両内壁面6b,6b間の間隔が小さ
くなるため、オリフィス6内におけるゴムは前記長軸方
向両端6a,6aの近傍で前記せん断応力が一層大きく
なり、ゴム自体の内部発熱の効果がさらに高くなる。し
かもこの内部発熱による温度上昇がゴムの断面における
中央部にまで及び、その結果、ゴム全体の温度が効果的
に上昇し、中央部と周辺部との温度差も小さくなる。
【0066】したがって、成形金型40内に射出される
ゴムの内部発熱による温度上昇効果とゴム内部の温度差
の減少効果により、ゴム全体を完全に加硫できるよう
に、最も低温部分を基準にして加硫時間を設定していて
も、加硫時間を大幅に短縮することができ、また成形す
るゴム製品の種類に応じて加硫時間つまりは成形サイク
ルタイムを適宜調整し設定することができる。
【0067】そのため、成形するゴム製品の種類を異に
する前記の射出成形機の複数台を、成形サイクルタイム
を合せて設置しておくことにより、複数種のゴム製品を
同時に射出成形することができ、その成形上の管理が容
易になり、多品種小ロットのゴム製品の射出成形を合理
化でき、生産性を向上できる。
【0068】上記した本発明の射出成形用ノズルによる
効果は、図12および図13にそれぞれ示すゴム製品に
ついての下記の射出成形試験における加硫時間の比較に
より明らかである。
【0069】下記の表−1は、図12のゴム製品10の
射出成形試験の結果を示し、成形金型の温度160℃、
スクリュー温調90℃として、下記の表−3のゴム配合
(a)によるゴム材料を使用して射出成形を行なった。
使用ゴムのゴム硬度は55度(JIS−Aに規定する硬
度計による硬度)である。
【0070】なお、図12のゴム製品10は、二つの取
付金具11,12を、その両者間にゴム体13を加硫成
形により介設し結合一体化した自動車の防振ゴム(直径
50mm、高さ25mm)である。
【0071】下記の表−2は、図13のゴム製品20の
射出成形試験の結果を示し、成形金型の温度170℃、
スクリュー温調95℃として、下記の表−3のゴム配合
(b)によるゴム材料を使用して、射出成形を行なっ
た。使用ゴムのゴム硬度は64度(JIS−Aに規定す
る硬度計による硬度)である。
【0072】図13のゴム製品20は、板状の取付用の
ベース金具21に中空のゴム体22を加硫成形により接
合して一体化したもので、例えば自動車の後輪部におい
て、金属製スプリングが限度以上に撓んだり、フレーム
に当ったりするのを防止するためのスプリング用の補助
具として使用されるホロ・スプリングである。
【0073】下記の表−1および表−2において、射出
成形機の種類の成形機Bは、図15に示すインライン方
式の射出成形機Bを示している。
【0074】さらに、表−1および表−2において、ノ
ズルの形状の(I)は、第1図の実施例のノズル形状、
(II)は図10の実施例のノズル形状、(III)は図11
の実施例のノズル形状、(IV)は図16の従来タイプの
ノズルを示し、オリフィス等の各部の形状や寸法は表中
に記載のとおりである。また表中の金型注入温度は、成
形金型に注入されたゴムの温度を測定したもの、フリー
ショットゴム温度は、ノズルよりフリーで射出したゴム
の温度を測定したものである。
【0075】さらにまた、表−1および表−2における
加硫限界において、未加硫NGは、成形された製品のゴ
ム中に未加硫部分が残存している場合(加硫不足の場
合)を示している。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】上記の表−1の加硫時間の比較試験によれ
ば、図12のゴム製品の成形において、従来のノズルを
使用した場合は7〜8分の加硫時間を要するのに対し、
本発明のノズルを使用した場合は5〜6分で加硫が完了
し、また図13のゴム製品の成形では、従来のノズルを
使用した場合は4〜8分の加硫時間を要するのに対し、
本発明のノズルを使用した場合は3分以内で加硫が完了
する。
【0080】
【発明の効果】上記したように、本発明の射出成形用ノ
ズルによれば、成形金型内に射出されるゴムの内部発熱
による温度上昇効果を高め、かつゴム内部の発熱による
温度差を小さくして、加硫時間を大幅に短縮することが
でき、ゴム製品の成形効率を高め、生産性の向上、コス
トダウンの促進に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムの射出成形用ノズルの1実施例を
示す断面図である。
【図2】同上のノズルの出口側からみた正面図である。
【図3】同上のノズルのオリフィスの断面形状を示す拡
大説明図である。
【図4】オリフィスの断面形状の他の例を示す説明図で
ある。
【図5】オリフィスの断面形状のさらに他の例を示す説
明図である。
【図6】オリフィスの断面形状のさらに他の例を示す説
明図である。
【図7】オリフィスの断面形状のさらに他の例を示す説
明図である。
【図8】オリフィスの断面形状のさらに他の例を示す説
明図である。
【図9】オリフィスの断面形状のさらに他の例を示す説
明図である。
【図10】他の実施例のゴムの射出成形用ノズルの断面
図である。
【図11】さらに他の実施例のゴムの射出成形用ノズル
の断面図である。
【図12】射出成形されるゴム製品の1例を示す断面図
である。
【図13】射出成形されるゴム製品の他の例を示す断面
図である。
【図14】射出成形機の概略を示す断面図である。
【図15】他の射出成形機の概略を示す断面図である。
【図16】従来の射出成形用ノズルの断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形用ノズル 1a 先端 2 取付部 3 入口 4 出口 5 射出用流路 5a 上流側の流路部分 5b 下流側の流路部分 6 オリフィス 6a,6a 長軸方向の両端 6b,6b 湾曲状内壁面 6c 内壁面 6d 開口 6e クロス形状の部材 7a,7b テーパ部 8a,8b 段面 40 成形金型 41 スプルー 42 射出装置 60 ランナー 61 射出用シリンダー α1,α2 テーパ部の開き角度
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 恒夫 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−181835(JP,A) 特開 平11−77748(JP,A) 特開2000−37751(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/24

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムの射出成形用ノズルであって、このノ
    ズルを貫通して延びる射出用流路を有するものにおい
    て、 前記の射出用流路の少なくとも一つの部分が非円形の断
    面を有するオリフィスとして形成され、このオリフィス
    の断面形状が、一方向に長く、かつその長軸方向の少な
    くとも両端部において該両端に近くなるほど前記長軸と
    直交する方向の寸法が漸次小さくなる扁平形状をなして
    いることを特徴とするノズル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 前記オリフィスが、前記の射出用流路の両端部の間に設
    けられていることを特徴とするノズル。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 前記オリフィスが、前記射出用流路の出口端を構成する
    ことを特徴とするノズル。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載のゴムの射出成形
    用ノズルにおいて、前記オリフィスの内壁面が、断面に
    おける長軸方向両端で鋭角の略屈折状をなしていること
    を特徴とするノズル。
  5. 【請求項5】請求項2または3に記載のゴムの射出成形
    用ノズルにおいて、前記オリフィスの断面形状が扁平な
    断面略楕円形をなしていることを特徴とするノズル。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 前記オリフィスの長径と短径との比(短径/長径)が、
    1/2 〜1/5の範囲に設定されてなることを特徴と
    するノズル。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 オリフィスの二つの湾曲状内壁面が相対向して長軸方向
    両端で鋭角の略屈折状をなして連続していることを特徴
    とするノズル。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 前記オリフィスの長軸方向両端が、半径1.0mm以下
    の屈折状をなしていることを特徴とするノズル。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のゴムの射出成形用ノズル
    において、 前記二つの湾曲状内壁面が断面円弧状をなしており、該
    両内壁面が相対向して両端同士が交わる形で連続してい
    ることを特徴とするノズル。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のゴムの射出成形用ノズ
    ルにおいて、 前記オリフィスの長径が8mm以下で、相対向する湾曲
    状内壁面が半径14mm以下の円弧状をなしていること
    を特徴とするノズル。
  11. 【請求項11】請求項1に記載のゴムの射出成形用ノズ
    ルにおいて、 前記オリフィスの長軸を挟んで相対向する内壁面の少な
    くとも一方に、内方に突出する凸部が設けられてなるこ
    とを特徴とするノズル。
  12. 【請求項12】請求項5に記載のゴムの射出成形用ノズ
    ルにおいて、 前記のオリフィスが、先端の出口から10〜70mmの
    範囲にあって、該オリフィスより上流側の流路部分およ
    び下流側の流路部分にそれぞれテーパ部を介して連続し
    ていることを特徴とするノズル。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のゴムの射出成形用ノ
    ズルにおいて、 オリフィスより上流側のテーパ部の開き角度が30〜9
    0°、オリフィスより下流側のテーパ部の開き角度が1
    5〜60°であることを特徴とするノズル。
  14. 【請求項14】請求項1に記載のゴムの射出成形用ノズ
    ルにおいて、前記オリフィスの断面積が、20mm
    以下で、オリフィスより上流側の流路部分の断面積に対
    する比が20%以下であることを特徴とするノズル。
  15. 【請求項15】請求項14に記載のゴムの射出成形用ノ
    ズルにおいて、 前記オリフィスの断面積が、5mm以下で、オリフ
    ィスより上流側の流路部分の断面積に対する比が5%以
    下であることを特徴とするノズル。
  16. 【請求項16】請求項1〜15のいずれか1項に記載の
    射出成形用ノズルを備えてなることを特徴とするゴムの
    射出成形機。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のゴムの射出成形機で
    あって、成形するゴム製品が異なる成形機の複数台を、
    成形サイクルタイムを合せて設置して、同時に複数種の
    ゴム製品を成形するようにしたことを特徴とする成形方
    法。
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