JP3079250B2 - バッフル・遮音装置 - Google Patents

バッフル・遮音装置

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JP3079250B2
JP3079250B2 JP09038561A JP3856197A JP3079250B2 JP 3079250 B2 JP3079250 B2 JP 3079250B2 JP 09038561 A JP09038561 A JP 09038561A JP 3856197 A JP3856197 A JP 3856197A JP 3079250 B2 JP3079250 B2 JP 3079250B2
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武夫 小糸
進 多田
嘉継 大道
達夫 菊地
広志 石村
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防衛庁技術研究本部長
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッフル・遮音装置に関
し、特に、水中で使用される音響バッフル・遮音装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のバッフル・遮音装置
は、例えば、水中ソーナー装置において、送受波器(音
響センサー)に指向性を付与するとともに有害な雑音を
低減するめたに用いられている。そして、このようなバ
ッフル・遮音装置として種々のものが知られている(例
えば、実開昭60−15679号公報)。
【0003】このようなバッフル・遮音装置では、一般
に、ゴム系材料又はゴム系材料と同程度の硬度を有する
樹脂材料を用いて、この材料を用いて、中空の箱型を成
形する。これによって、内部に空気室を有する構造体を
形成して、バッフル・遮音装置としている。
【0004】ここで、図4を参照して、従来のバッフル
・遮音装置について概説する。
【0005】ゴム系材料製の蓋部11及び箱部12を準
備して、箱部12と蓋部11とを加硫接続によって接合
し、箱部12を蓋部11で密封する。これによって、中
空箱型構造体(バッフル・遮音装置)を形成する(つま
り、この箱型構造体内には空気室12aが形成されてい
る)。そして、蓋部11上には送受波器(音響センサ
ー:図示せず)を取り付けるためのSUS等の金属板1
3が加硫接着される。
【0006】上述のバッフル・遮音装置では、ゴム系材
料(蓋部11及び箱部12)、空気室12a内の空気、
及び金属板13からなる構造体の等価音響インピーダン
ス(ρc)が媒質である水又は海水の音響インピーダン
スより十分に小さい。さらに、上記構造体の等価体積弾
性率も十分に小さくなる。
【0007】このような、バッフル・遮音装置では、音
波が入射すると、音響反射が生じて、この結果、音波の
透過を防ぐことが可能となる。一方、バッフル・遮音装
置に送受波器を配置すると、所謂ソフトバッフルとして
機能して、送受波器に指向性を付与することが可能とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、バ
ッフル・遮音装置は、水中ソーナー装置とともに用いら
れる関係上、長期間水中に位置することになる。上述の
バッフル・遮音装置の場合、長期間水中で使用すると、
水圧によって、空気室内空気が周囲のゴム層(又は樹脂
層)を透過してしまう。このため、最終的には空気室内
空気がぬけて、空気室が消滅し、バッフル・遮音機能が
失われてしまう。つまり、従来のバッフル・遮音装置の
場合、空気室内空気の漏出を考慮すると、寿命が短いと
いう問題点がある。
【0009】本発明の目的は音響性能が良好でしかも寿
命の長いバッフル・遮音装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の硬度を
有しかつ内部に空気室を備える中空状体を有するバッフ
ル・遮音装置において、金属箔の両面をラミネート樹脂
でラミネートしたシートで形成した空気袋が前記空気室
内に収納されていることを特徴としている。 前記バッフ
ル・遮音装置において、前記金属箔がアルミニウム箔
で、前記ラミネート樹脂はポリエチレンテレフタレート
であるとよい。 前記バッフル・遮音装置において、前記
中空状体はゴム系材料又は該ゴム系材料と同様の硬度を
有する樹脂を用いて形成されているとよい。 なお、前記
空気袋の容積は前記空気室の容積とほぼ等しくするとよ
い。あるいは、複数の空気袋を空気室に収納するように
してもよく、この場合には、空気袋一個の容積は空気室
の容積よりも小さいことは言うまでもない。
【0011】
【実施例】以下、本発明について実施例によって説明す
る。
【0012】図1(a)及び(b)を参照して、ゴムモ
ールドによって作成された箱部21を準備する。この箱
部21はその一面(図1(a)において上側面)が開口
され、空胴(空気室)21aが形成されている。つま
り、箱部21は断面凹形状となっている。箱部21の空
胴21a内にはこの空胴21aとほぼ同一寸法(同一容
積)の空気袋22が収納される。そして、箱部21には
ゴム製の蓋部23が被せられ、箱部21と蓋部23とが
加硫接着されて、箱部21の開口部が閉塞される。ま
た、蓋部23の外表面には、送受波器(図示せず)取り
付けのためのSUS板24が加硫接着されている。この
ようにして、中空状のバッフル・遮音装置が作成される
ことになる。
【0013】ここで、図2(a)及び(b)を参照し
て、上述の空気袋22を作成する際には、例えば、アル
ミニウム箔22aを準備して、その両面にポリエチレン
テレフタレート(PET)等の樹脂22bをコーティン
グして、シートを作成する。その後、このシートを箱型
又は袋型の密封体に加工される。これによって、空気袋
22が作成される。図2(a)に示す例では、密封体を
形成する際、各接着部22cは、シート端を折り曲げて
所謂ヒートシール等を用いて接着して一体化させてい
る。一般、図2(c)及び(d)に示す例では、密封体
を形成する際、各接着部22cは、シート端を外方向に
突出させ、ヒートシールを用いて接着して一体化させて
いる。このようにして、ヒートシールを用いて一体化接
着することによって、空気袋22から外部への空気の漏
出を防止することができる。
【0014】上述のようにして、作成されたバッフル・
遮音装置(以下実施例装置と呼ぶ)と従来のバッフル・
遮音装置(以下従来例装置と呼ぶ)とについて、その酸
素透過率を比較した。この際、ゴム系材料として、厚さ
5mmのクロロプレンゴムを用い、シートの厚さを70
μmとした。
【0015】前述のように、従来例装置は、クロロプレ
ンゴムのみであり、その酸素透過率は約44cc/m2
/24時間/atmであった。一方、実施例装置の場
合、酸素透過率はシート部分で1cc/m2 /24時間
/atm以下、接合部22cにおいて3cc/m2 /2
4時間/atm程度であった。そして、窒素及び二酸化
炭素においてもほぼ同様の透過率であることがわかっ
た。
【0016】このように、実施例装置においては、空気
透過率が極めて低く、従来装置に比べて空気透過率は1
/10以下となる。従って、実施例装置ではその寿命が
大幅に改善されることになる。
【0017】次に、図3(a)及び(b)を参照して、
本発明の他の実施例について説明する。
【0018】図示の実施例では、空気室に収納される空
気袋の構造が異なるだけで他の構成要素については図1
に示す実施例と同様である。
【0019】図3に示すバッフル・遮音装置では空気室
21aに複数の空気袋25(空気袋25の材質等は図1
に示す空気袋22と同様である)が配置される。つま
り、各空気袋25を小さなモジュールとして作成して、
これら空気袋25を空気室21a内に敷き詰める。この
ようにしても、図1に示すバッフル・遮音装置と同様に
寿命を大幅に改善することができる。なお、複数の空気
袋25を空気室21aに収納する際には、空気室21a
が円柱状であることが望ましい。
【0020】ところで、上述のように、複数の空気袋2
5を空気室21aに収納する際には、従来のバッフル・
遮音装置と同様な音響性能をもたせるため、空気袋一個
の大きさ(容積)は、バッフル・遮音装置全体の等価音
響インピーダンス及び等価体積弾性率が空気袋が存在し
ない場合(つまり、従来のバッフル・遮音装置)と比べ
て変化しない程度に制限される。例えば、空気袋25の
最小寸法を空気室21aの高さ(図3において縦方向の
長さ)寸法と同程度に制限すると、従来のバッフル・遮
音装置と同等な音響性能を維持することができることが
わかった。
【0021】なお、空気袋の形状は製造上の観点から、
直方体又は立方体とすることが望ましいが、球形又は円
柱形等の他の形状であっても差支えない。また、上述の
実施例では、シートとしてアルミニウム箔を用いたが、
他の金属箔を用いても同様の効果が得られる。つまり、
空気透過率の低い材料で空気袋を作成すればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では空気室
に空気透過率の低い空気袋を収納するようにしたので、
音響性能を維持しつつしかも寿命を大幅に延ばすことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるバッフル・遮音装置の一
実施例の側断面図であり、(b)は本発明によるバッフ
ル・遮音装置の一実施例を一部破断して示す斜視図であ
る。
【図2】(a)は図1に示すバッフル・遮音装置の空気
室に収納される空気袋の一例を示す斜視図であり、
(b)は(a)に示す空気袋の接着部を拡大して示す断
面図であり、(c)は図1に示すバッフル・遮音装置の
空気室に収納される空気袋の他の例を示す斜視図であ
り、(d)は(c)に示す空気袋の接着部を拡大して示
す断面図である。
【図3】(a)は本発明によるバッフル・遮音装置の他
の実施例の側断面図であり、(b)は(a)のA−A線
断面図である。
【図4】従来のバッフル・遮音装置を一部破断して示す
斜視図である。
【符号の説明】
11,23 蓋部 12,21 箱部 13 金属板 22,25 空気袋 24 SUS板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石村 広志 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−284278(JP,A) 特開 昭62−284279(JP,A) 特開 平1−235710(JP,A) 特開 平1−235711(JP,A) 実開 昭60−15679(JP,U) 実開 昭62−53376(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の硬度を有しかつ内部に空気室を備
    える中空状体を有するバッフル・遮音装置において、
    属箔の両面をラミネート樹脂でラミネートしたシートで
    形成した空気袋が前記空気室内に収納されていることを
    特徴とするバッフル・遮音装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたバッフル・遮音装
    置において、前記金属箔はアルミニウム箔であり、前記
    ラミネート樹脂はポリエチレンテレフタレートであるこ
    とを特徴とするバッフル・遮音装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載されたバッフル・
    遮音装置において、前記中空状体はゴム系材料又は該ゴ
    ム系材料と同様の硬度を有する樹脂を用いて形成されて
    いることを特徴とするバッフル・遮音装置。
JP09038561A 1997-02-07 1997-02-07 バッフル・遮音装置 Expired - Lifetime JP3079250B2 (ja)

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