JP3079212U - 光ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための引き込みガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ケーブル配線工事において、組み立て品でな
く一体成形品であり気密試験が不要でありきわめて安価
に製作でき量産性に適する光ケーブルを既設の光ケーブ
ル導入管内に引き込むための引き込みガイド。 【解決手段】大径円筒部１ａと小径円筒部１ｂを有する
二段筒状で小径円筒部１ｂの端の先端壁１ｄに小孔１ｅ
を有する軟鋼の光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１を備
え、ガスケット２を小径円筒部１ｂ内に収納し、プーリ
ングボルト３を大径部１ａより差し込み、ねじ部３ａを
小孔１ｅに通してナット４とシャックル５を締め付け、
保護外皮で包まれてなる光ケーブル７の先端を大径円筒
部１ａに挿入して、大径円筒部１ａの外周中程にワイヤ
ー８を複数回螺巻きしてワイヤー８の両端を牽引してキ
ャップ１の外周中程に対して螺状に強く絞り込む冷間加
工を行って光ケーブル７の先端が大径円筒部１ａから引
き抜けないように緊結しかつ大径円筒部１ａ内の光ケー
ブル７の先端を密封状態にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本願考案は、光ケーブル配線工事において、既設の保護管内に牽引用のばね線 を挿通し該ばね線に光ケーブルを係留して該光ケーブルを既設の保護管内に引き 込むための引き込みガイドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の光ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための引き込みガイ ドとしては、特開2000-193861号がある。

【０００３】 この他、関連技術として、特開平7-072338、特開平8-122540、特開平8-145117 、特開平8-160269、特開平9-297224、特開平１-062667、特開平１-193861、特開 2000-180681、特開2000-180683、特開2000-241692がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

特開2000-193861号は、加工度が高い部品点数を多く使用しており、製作コス トが高く付く。

【０００５】 本願考案は、光ケーブル配線工事において、加工度が低い部品を用い部品点数 が少なく組み立てが容易であり組み立て後の気密試験が不要でありきわめて安価 に製作でき量産性に適した光ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むた めの引き込みガイドを提供することを解決課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本願考案は、大径円筒部１ａと小径円筒部１ｂを有する二段筒状で小径円筒部 １ｂの端の先端壁１ｄに小孔１ｅを有する軟鋼の光ケーブル牽引用ヘッドキャッ プ１を備え、ガスケット２を小径円筒部１ｂ内に収納し、プーリングボルト３を 大径部１ａより差し込み、ねじ部３ａを小孔１ｅに通してナット４とシャックル ５を締め付け、保護外皮で包まれてなる光ケーブル７の先端を大径円筒部１ａに 挿入して、大径円筒部１ａの外周中程にワイヤー８を複数回螺巻きしてワイヤー ８の両端を牽引してキャップ１の外周中程に対して螺状に強く絞り込む冷間加工 を行って光ケーブル７の先端が大径円筒部１ａから引き抜けないように緊結しか つ大径円筒部１ａ内の光ケーブル７の先端を密封状態にすることを特徴とする光 ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための引き込みガイドを提供す るものである。。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本願考案に係る，光ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための引 き込みガイドの実施の形態を図１を参照して説明する。 この引き込みガイドは、ケーブル差込側の大径円筒部１ａと、牽引側の小径円 筒部１ｂと、大径円筒部１ａと小径円筒部１ｂを接続している段差壁部１ｃと、 小径円筒部１ｂの先端に設けられた先端壁１ｄと、先端壁１ｄに設けられた小孔 １ｅとを有する一体形状に深絞り成形された軟鋼製の光ケーブル牽引用ヘッドキ ャップ１を備え、一つ又は二つ以上のガスケット２を被嵌したプーリングボルト ３を大径部１ａより差し込み、ねじ部３ａを先端の小孔１ｅに通し、ガスケット ２を小径円筒部１ｂ内に収納し、小孔１ｅより外方へ突き出たプーリングボルト ３のねじ部３ａにナット４を締め付けて、プーリングボルト３の頭部３ｂと先端 壁１ｄとでガスケット２を挟圧して外部から小径部１ｅを通して内部へ水が侵入 するのを防止し、プーリングボルト３のねじ部３ａにシャックル５の雌ねじ部を 螺合しねじ部３ａの先端にロックナット６を締め付けるかロックピンを取り付け 、数百本ないし数千本の光ファイバーが束ねられ合成樹脂の保護外皮で包まれて なる光ケーブル７の先端を段差壁部１ｃに近接するまで大径円筒部１ａに挿入し て、大径円筒部１ａの外周中程にワイヤー８を三〜四回螺巻きしてワイヤー８の 両端を図示しない油圧機械で牽引してキャップ１の外周中程に対して螺状に強く 絞り込む冷間加工を行って光ケーブル７の先端が大径円筒部１ａから引き抜けな いように緊結しかつ大径円筒部１ａ内の光ケーブル７の先端を密封状態にする構 成である。

【０００８】 既設の図示しない光ケーブル導入管に光ケーブルを通して配線していくには、 光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１の小径円筒部１ｂ内にガスケット２を収納し 、プーリングボルト３を大径部１ａより差し込み、ねじ部３ａを小孔１ｅに通し てナット４とシャックル５を締め付け、保護外皮で包まれてなる光ケーブル７の 先端を大径円筒部１ａに挿入して、大径円筒部１ａの外周中程にワイヤー８を複 数回螺巻きしてワイヤー８の両端を牽引してキャップ１の外周中程に対して螺状 に強く絞り込む冷間加工を行って光ケーブル７の先端が大径円筒部１ａから引き 抜けないように緊結しかつ大径円筒部１ａ内の光ケーブル７の先端を密封状態に して水の侵入がないようにし、プーリングボルト３の先端にシャックル５の雌ね じ部を螺合しロックナット６を締め付ける。 そして、シャックル５のピンに太いばね線ワイヤーの先端に設けたフックを引 っかけ、ばね線ワイヤーを図示しない既設の光ケーブル導入管に挿通し向こう側 に突き出たら、ばね線ワイヤーを牽引することにより光ケーブル導入管に光ケー ブルを通して敷設し、その後、該光ケーブル７のヘッドキャップ１の際を切断す るものである。 光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１は一回の使い捨てになる。

【０００９】

【考案の効果】

本願考案の光ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための引き込み ガイドは、光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１が、大径円筒部１ａと小径円筒部 １ｂを有する二段筒状で小径円筒部１ｂの端の先端壁１ｄに小孔１ｅを有する軟 鋼製の深絞り成形品であり、光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１の小径円筒部１ ｂ内にガスケット２を収納し、プーリングボルト３を大径部１ａより差し込み、 ねじ部３ａを小孔１ｅに通してナット４を締め付ければ確実に気密状態を確保で きるので、光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１は複数部品組み立て品や溶接組み 立て品でないので気密試験が不要であり、部品点数が少なく、かつ加工度が高い 部品を必要としないのできわめて製作コストを低く抑えることができて量産性を 有し、工事における信頼性もきわめて高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願考案に係る，光ケーブルを既設の光ケー
ブル導入管内に引き込むための引き込みガイドの実施の
形態を一部断面した正面図。

【符号の説明】

１・・・光ケーブル牽引用ヘッドキャップ、１ａ・・・
ケーブル差込側の大径円筒部、１ｂ・・・牽引側の小径
円筒部、１ｃ・・・段差壁部、１ｄ先端壁、１ｅ・・・
小孔、２・・・ガスケット、３・・・プーリングボル
ト、３ａ・・・ねじ部、４・・・ナット、３ｂ・・・頭
部、５・・・シャックル、６・・・ロックナット、７・
・・光ケーブル、８・・・ワイヤー、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 大径円筒部１ａと小径円筒部１ｂを有す
   る二段筒状で小径円筒部１ｂの端の先端壁１ｄに小孔１
   ｅを有する軟鋼の光ケーブル牽引用ヘッドキャップ１を
   備え、ガスケット２を小径円筒部１ｂ内に収納し、プー
   リングボルト３を大径部１ａより差し込み、ねじ部３ａ
   を小孔１ｅに通してナット４とシャックル５を締め付
   け、保護外皮で包まれてなる光ケーブル７の先端を大径
   円筒部１ａに挿入して、大径円筒部１ａの外周中程にワ
   イヤー８を複数回螺巻きしてワイヤー８の両端を牽引し
   てキャップ１の外周中程に対して螺状に強く絞り込む冷
   間加工を行って光ケーブル７の先端が大径円筒部１ａか
   ら引き抜けないように緊結しかつ大径円筒部１ａ内の光
   ケーブル７の先端を密封状態にすることを特徴とする光
   ケーブルを既設の光ケーブル導入管内に引き込むための
   引き込みガイド。