JP3078650U - 旅行鞄用錠 - Google Patents
旅行鞄用錠Info
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- JP3078650U JP3078650U JP2000009228U JP2000009228U JP3078650U JP 3078650 U JP3078650 U JP 3078650U JP 2000009228 U JP2000009228 U JP 2000009228U JP 2000009228 U JP2000009228 U JP 2000009228U JP 3078650 U JP3078650 U JP 3078650U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この考案は、旅行鞄に取付けられる錠を、キー
(鍵)を押し込むだけで自動的にバウンドして簡単に解
錠可能とした旅行鞄用錠に関するものである。 【解決手段】錠本体30に装着される錠核40と、該錠
核40の下面に延設された4本の錠ポスト402間に配
設され、キー50の円筒形キーポスト53によって上下
動可能に駆動されて、常時スプリング42によって上方
に付勢される係合ブロック41と、前記錠核40位置決
めポスト406の下面部に固定された連結板43と、前
記錠核40の側方に連設された収容体33に主バウンド
・ブロック61によって旋回揺動が可能に設けられた回
転係合体60と、前記収容体33の摺動路38内に、左
右方向の移動可能に配設された掛金ブロック63に固定
された係止板62と、一端が前記連結板43と接合し、
他端が掛金ブロック63の端面に接合して配設され、左
右方向移動可能な押圧ブロック65と、前記収容体33
の収容座34の底面を貫通する突出部を備え、トルク・
スプリング67により常時上方に付勢される補助バウン
ド・ブロックを備えた。
(鍵)を押し込むだけで自動的にバウンドして簡単に解
錠可能とした旅行鞄用錠に関するものである。 【解決手段】錠本体30に装着される錠核40と、該錠
核40の下面に延設された4本の錠ポスト402間に配
設され、キー50の円筒形キーポスト53によって上下
動可能に駆動されて、常時スプリング42によって上方
に付勢される係合ブロック41と、前記錠核40位置決
めポスト406の下面部に固定された連結板43と、前
記錠核40の側方に連設された収容体33に主バウンド
・ブロック61によって旋回揺動が可能に設けられた回
転係合体60と、前記収容体33の摺動路38内に、左
右方向の移動可能に配設された掛金ブロック63に固定
された係止板62と、一端が前記連結板43と接合し、
他端が掛金ブロック63の端面に接合して配設され、左
右方向移動可能な押圧ブロック65と、前記収容体33
の収容座34の底面を貫通する突出部を備え、トルク・
スプリング67により常時上方に付勢される補助バウン
ド・ブロックを備えた。
Description
【0001】
この考案は旅行鞄用錠構造に関するもので、更に具体的に云うと、鞄を開ける ときに、キー(鍵)を押し込むだけで自動的にバウンドして解錠することのでき る旅行鞄用錠に関するものである。
【0002】
図1に示すのは、従来の旅行鞄の錠構造である。錠本体20は鞄10の上面の 両サイドに1個づつ設置されている。鞄10を開ける場合には、まず、キー21 を錠本体20のキー溝22へ挿入し、次にキー21をある角度回転させて、錠本 体20を解錠する。そして、キー溝22の内側に配設した押圧ブロック23を指 で押圧し(図2参照)、押圧ブロック23を外側に摺動して、錠本体20の掛金 ブロック24から押圧ブロック23を外すと、掛金ブロック24はスプリングに よって上方へ回動されて、鞄10を開けることが可能となる。
【0003】
しかし、このような従来の錠構造には、以下に述べるような問題点がある。 使用者は、鞄10を開ける場合、まず最初にキー21を廻し、それから押圧 ブロック23を押さなければならず、このような操作は2度手間がかかり、素早 く簡単に鞄10を開けるということができない。 キー21には複数個の係止歯が形成されており、キー溝22に挿入した場合 、キー21の係止歯をキー溝22の係合歯ブロックと係合させねばならず、キー 21を挿入するのが容易でなく、キー溝22にキー21を正しく嵌合させるのに 時間が掛る。
【0004】 従って、この考案は、錠を解錠するときに、キーのキー・ポストを錠穴に挿入 してから、ある角度回転させたときに、自動的に回転係合体がバウンドして、簡 単に素早く解錠することのできる旅行鞄用錠を提供することを目的とする。 更に、この考案は、キー・ポストには係止歯がなく円形状をしているので、鍵 穴にキーを挿入したときに、係合歯ブロックにキーの係止歯を一々係合させる必 要がない、という旅行鞄用錠を提供することを目的とする。
【0005】
請求項1の考案は、自動的に回転係合体をバウンドさせて解錠する旅行鞄用錠 であって、錠本体30と、この錠本体30に装着される錠コアー40と、該錠コ アー40の下面に延設された複数の錠ポスト402間にそれぞれ配設され、キー 50の円筒形キーポスト53によって上下動可能に駆動されて、常時スプリング 42によって上方に付勢される係合ブロック41と、前記錠コアー40位置決め ポスト406の下面部に固定された連結板43と、前記錠コアー40の側方に連 設された収容体33に主バウンド・ブロック61によって旋回揺動が可能に設け られた回転係合体60と、前記収容体33の摺動路38内に、復帰用スプリング 64により常時左方向に付勢されると共に、左右方向の移動可能に配設された掛 金ブロック63に固定された係止板62と、前記錠本体30の下方に配設され、 一端が前記連結板43と接合し、他端が掛金ブロック63の端面に接合して配設 され、左右方向移動可能な押圧ブロック65と、前記収容体33の収容座34の 底面を貫通する突出部を備え、トルク・スプリング67により常時上方に付勢さ れて前記回転係合体60の旋回揺動を補助する補助バウンド・ブロック66とを 備えたことを特徴とする。
【0006】 請求項2の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、係合ブロック の係止ブロックの高さを錠コアーの形状に従って自由に変更することができるよ うにしたことを特徴とする。 請求項3の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、回転係合体の 内面には外方に延び出している旋回座が設けられ、前記旋回座の中央には旋回用 枢支穴が形成されており、底面の内側にはその中間部近くで下方に伸び出た主バ ウンド・ブロック旋回用座が形成されており、主バウンド・ブロック旋回用座の 中央にはスプリング収容部が切り欠き形成されていて、該スプリング収容部の前 方および後方側には主バウンド・ブロック旋回用枢支穴が形成され、回転係合体 の底部中間部には下方に延び出るフック・ブロックが設けられていることを特徴 とする。 請求項4の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、前記主バウン ド・ブロックの上面中央には旋回用ノッチが切り欠かれて形成されており、該旋 回用ノッチの前方及び後方側と主バウンド・ブロックの下方ブロックとには、旋 回用枢支穴が形成されていることを特徴とする。 請求項5の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、前記係止板の 上面の前方および後方側にはねじ止穴が形成されていることを特徴とする。 請求項6の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、前記掛金ブロ ックの上面には内方に延び出た掛金体が付いていて、その角部には弓形のスプリ ング収容窪みが形成されていることを特徴とする。 請求項7の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、前記押圧ブロ ックは、押圧板と、前記押圧板の上面から突出する係止ブロックとが形成されて いることを特徴とする。 請求項8の考案は、請求項1に記載した旅行鞄用錠において、前記補助バウ ンド・ブロックの角部にはバウンド部および下端に突出する突出部が形成されて おり、その後端の中央にはスプリング収容部が切り欠き形成されており、該スプ リング収容部の両側には旋回用枢支穴が形成されていることを特徴とする。
【0007】
以下、本考案の旅行鞄用錠の一実施形態について、図面を参照して説明する。 本考案の自動的に回転係合体をバウンドさせて解錠する旅行鞄用錠は、図3に 示すように、錠本体30と、この錠本体30に装着される錠コアー(core) 40と、該錠コアー40の下面に延設された4本の錠ポスト402間に配設され 、キー50の円筒形キーポスト53によって上下動可能に駆動されて、常時スプ リング42によって上方に付勢される4個の係合ブロック41と、前記錠コアー 40位置決めポスト406の下面部に固定された連結板43と、前記錠コアー4 0の側方に連設された収容体33に主バウンド・ブロック61によって旋回揺動 可能に設けた回転係合体60と、前記収容体33の摺動路38内に、復帰用スプ リング64により常時左方向に付勢されると共に、左右方向の移動可能に配設さ れた掛金ブロック63に固定された係止板62と、前記錠本体30の下方に配設 され、一端が前記連結板43の裏面側に突出させた押圧ポスト432と接合し、 他端が掛金ブロック63の端面に接合して配設され、左右方向移動可能な押圧ブ ロック65と、前記収容体33の収容座34の底面を貫通する突出部を備え、ト ルク・スプリング67により常時上方に付勢されて前記回転係合体60の旋回揺 動を補助する補助バウンド・ブロック66とから構成される。
【0008】 更に、図4を参照して説明する。前記錠本体30の上方面の外側近くには、2 段式の円形収納用穴31が形成されている。円形収納用穴31には、上側の大径 段と、下側の小径段とがある。円形収納用穴31の小径段の上方部には制限用ノ ッチ311が切欠形成されると共に、内周面には4個の係止用ブロック312が 等間隔に突出形成されている。
【0009】 更に、逆U字形のスロット32が錠本体30の裏側端部底面に切欠かれていて 、スロット32の前側及び後側にはそれぞれ、回転係合体60と旋回可能に接続 するようにするための回転用枢支穴321が形成されている。
【0010】 前記スロット32の更に内方側には,錠本体30の内方端の下方部分から垂直 に外方へ延出して並設された薄くて、四角形をした収容体33が設けられている 。該収容体33は、その上面両側面に立設された垂直係止板331,331によ って錠本体30に接続されており、その上面の中心には、収容用窪み332が設 けられている。収容用窪み332の下方側は、収容体33の底面にある収容座3 4と垂直に接続されている。
【0011】 収容座34の底面の外側中心部には、或る程度の長さにわたって摺動用溝35 が左右(横)方向に形成されていて、その外側には、収容溝36が前後(縦)方 向に形成されている。収容溝36の前方部両サイド及び後方部両サイドにはそれ ぞれ、補助バウンド・ブロック66に旋回可能に接続するようにするための旋回 用枢支穴361が形成されている。
【0012】 また、前記収容座34の上面の中間部には、縦方向の逃げ凹部37が形成され ている。この逃げ凹部37の前方及び後方側面にはそれぞれ、主バウンド・ブロ ック61と旋回可能に接続するようにするための旋回用枢支穴371が形成され ている。 さらに、収容座34の上面内側の方に左右方向の摺動路38が形成されていて 、収容用摺動路38の外側には、収容座34の上面の前方側及び後方側にそれぞ れに、係止穴381が形成されている。
【0013】 前記円形収納穴31に装着される前記錠コアー40は、大径,小径の段部を有 する2段式の錠円盤401と、錠円盤401の底面に接続した円筒形状の錠ポス ト402とから構成されている(図5参照)。錠円盤401には下方大径段と上 方小径段とがある。錠円盤401の小径段の上面には、錠ポスト402の底面と 連通していて、等間隔に配置された、矩形状のキー穴403が4個形成されてい る。錠ポスト402の真中の下方部には、キー穴403の内側と連通する弓形係 止溝404が形成されている。錠円盤401の大径段の底面には、突出した制限 ブロック405が形成されている。錠ポスト402の底面中心には矩形状の突出 した位置決めポスト406が形成されている。
【0014】 係合ブロック41の内側の底面には、或る程度の深さのある弓形押圧係止用ノ ッチ411が切欠かれている。係合ブロック41の外側下方部及び中間部には、 突出させた係止ブロック412,412が形成されて、その間に中空の回転部4 13を限定している。係止ブロック412,412の高さは、施錠位置によって 自由に変更することができる。
【0015】 前記連結板43は、全体が偏平状で外周面に円弧面が形成されたものである。 その底面中心には、下方大径段と上方小径段とを有する2段式の連結穴431が 形成されている。前記連結穴431の小径段は四角形をしている。連結板43の 底面側には、突出した押圧ポスト432が形成されている。
【0016】 前記キー(鍵)50は、キャップ形のような円形状のキー本体51と、キー本 体51から伸長する弓形ブロック状の回転握り部52とから構成されている。キ ー本体51には下方に向いた開口部がある。キー本体51の底面には、等間隔に 配置された4個の円筒形状のキー・ポスト53が形成されている。
【0017】 前記回転係合体60は矩形の中空ケーシングである。その内面には、外方に延 び出ている旋回座601がある。旋回座601の中心には、楕円形の旋回用枢支 穴602が形成されている。底面内側には、その中間部あたりに、下方に伸長す る主バウンド・ブロック旋回用座603が形成されている。主バウンド・ブロッ ク旋回用座603には、スプリング収容部604が切り欠いて形成してある。ス プリング収容部604の前方及び後方側にはそれぞれ、主バウンド・ブロック旋 回用枢支穴605が形成されている。
【0018】 前記回転係合体60の底面中央部には、L字形のフック・ブロック606があ る。フック・ブロック606の角部は弓形に面取りされている。主バウンド・ブ ロック61の上面中央部には、逆U字形の旋回用ノッチ611が切り欠かれて形 成されている。旋回用ノッチ611の前方及び後方側及び主バウンド・ブロック 61の下方部にはそれぞれ、旋回用枢支穴612が形成されている。 係止板62の上面の前方及び後方側にはそれぞれねじ止穴621が形成されて いる。
【0019】 掛金ブロック63はL字形をしている部材であり、その上方部には、内側に向 って伸長する掛金体631があり、角部には弓形のスプリング収容窪み632が 形成されている。 押圧ブロック65は、T字形押圧板651と、押圧板651の上面から突出し ている矩形の係止ブロック652とが設けられている。 補助バウンド・ブロック66はL字形をしており、その角部には、バウンド部 661が形成されている。後端部の中央部には、C字形をしたトルク・スプリン グ67を収容するスプリング収容部662が切欠き形成されている。スプリング 収容部662の徴側には旋回用枢支穴663が形成されている。
【0020】 次に、この構造の組立て方法について、図6を参照しながら説明する。 4個の係合ブロック41をそれぞれ、錠コアー40の4個のキー穴403の中 に押し入れると、係合ブロック41の係止ブロック412,412が、錠コアー 40の錠円盤401の底面によって留められるようになり、このようにしてから 、圧縮スプリング42を、錠コアー40の係止溝404と係合ブロック41の弓 形押圧係止用ノッチ411との間に配設する。圧縮スプリング42の一端が、係 止溝404の上部と押圧係止用ノッチ411に対して扁圧される。そして、錠コ アー40を錠本体30の円形収容穴31へ嵌め入れる。すると、錠コアー40の 制限ブロック405が錠本体30の制限ノッチ311に収容されて係止されるよ うになる。 従って、錠コアー40が廻されても、制限ブロック405は回転角度が制限さ れて、制限ノッチ311によって係止されるようになる。
【0021】 更に、係合ブロック41の下方側の係止ブロック412が錠本体30の係止用 ブロック312の間に収容されて係止される。次いで、連結板43を錠本体30 の円形収容用穴31の底部に位置決めし、連結穴431の小径段を錠コアー40 の位置決めポスト406に係合させ、連結板43の連結穴431の大径段にネジ を通して、錠コアー40のねじ穴407へネジ止めする。従って、連結板43は 錠コアー40に固定されるようになる。そして、錠コアー40も連結板43と錠 円盤401とに挟まれて、錠本体30の円形収容用穴31に旋回可能にしっかり と位置決めされるようになる。この時、圧縮スプリング42の両端が連結板43 の上面に対して扁圧される。
【0022】 そして、トルク・スプリング67を、錠本体30の収容溝36の中に設置され た補助バウンド・ブロック66のスプリング収容部662へ嵌め込む。そして、 挿入ピンを、錠本体30の補助バウンド・ブロック旋回用枢支穴361と補助バ ウンド・ブロック66の旋回用枢支穴とに通し、トルク・スプリング67と共に 補助バウンド・ブロック66を旋回可能に錠本体30上に枢支する。トルク・ス プリング67の一端部は錠本体30の収容溝36の壁に対して扁圧状態になるが 、他端部は補助バウンド・ブロック66に対して扁圧状態になっている。
【0023】 復帰用スプリング64の一端部は、掛金ブロック63のスプリング収容窪み6 32に設置されて、扁圧された状態におかれる。そして、掛金ブロック63が錠 本体30の摺動路38へと嵌め込まれる。そして、ネジを係止板62のねじ止穴 621と錠本体30の係止用穴381とに螺着し、係止板62を摺動路38の内 側部と合わせて固定する。これで、掛金ブロック63は、摺動している間に錠本 体30から離れてしまうことのないように、係止板62によって係止されるよう になる。
【0024】 復帰用スプリング64の他端部は、摺動路38の壁に対して扁圧されている。 もう一方別のトルク・スプリング67を回転係合体60のスプリング収容部60 4へ設置し、主バウンド・ブロック61の旋回用ノッチ611を回転係合体60 の主バウンド・ブロック旋回用座603の外側に嵌め込み、固定する。挿入ピン を主バウンド・ブロック61の旋回用枢支穴612と回転係合体60の主バウン ド・ブロック旋回用枢支穴605とに通して、主バウンド・ブロック61をもう 一方別のトルク・スプリング67と共に回転係合体60上に枢支する。トルク・ スプリング67の一端部は回転係合体60のスプリング収容部604の壁に対し て扁圧されているが、その他端部は主バウンド・ブロック61の旋回用ノッチ6 11に対して扁圧されている。錠本体30の回転係合体旋回用枢支穴321と回 転係合体60の旋回用枢支穴602とに挿入ピンを通し、回転係合体60と錠本 体30とを旋回可能に枢着する。この時、回転係合体60の主バウンド・ブロッ ク61が錠本体30の逃げ凹部37に位置付けられるようになる。そして、挿入 ピンを錠本体30の主バウンド・ブロック旋回用枢支穴371と主バウンド・ブ ロック61の旋回用枢支穴612とに通して、主バウンド・ブロックの下方端と 錠本体30とを回転可能に枢着する。
【0025】 それから、押圧ブロック65を錠本体30の摺動溝35の中へ摺り込ませて嵌 め込む。押圧ブロック65の内側端部はの横方向に掛金ブロック63に対して扁 圧され、その他端部は連結板43の押圧ポスト432に対して扁圧される。そし て、回転係合体60を押し下げて、掛金ブロック63の掛金体631とフック・ ブロック606とを掛金して施錠する。このようにして、錠集成体の組立てが完 了し、鞄に組み込まれるようになる。
【0026】 図7にあるように、鞄を開けるには、使用者はキー50のキー・ポスト53を 錠コアー40のキー穴403へ押し込むだけでよい。キー・ポスト53がキー穴 43へ挿入されると、係合ブロック41が下方へ摺動されて、中空の回転部41 3を錠本体30の係止ブロック652と整合させる。また、圧縮スプリング42 も押圧され、押圧係止用ノッチ411の上端部に係止されて圧縮されるようにな る。次いで、キー50の回転握り部52が手で廻される。この時、キー50が錠 コアー40を駆動して、錠コアー40を廻す。錠コアー40が回転したとき、位 置決め用ポスト406が連結板43を駆動し、連結板43を位置決め用ポスト4 06に沿って廻す。連結板43が回転させられたときに、押圧ポスト432が押 圧ブロック65を介して掛金ブロック63を押し込み、外側(右方向)へと摺動 させ、復帰スプリング64を圧縮する。掛金体631が回転係合体60のフック ・ブロック606から外されるという位置まで、掛金ブロック63が摺動された ときに、回転係合体60は、主バウンド・ブロック61のトルク・スプリング6 7と補助バウンド・ブロック66とによって弾性的に押圧されて、上方へ旋回揺 動される。このとき、前記補助バウンド・ブロック66の収容座34の下方に突 出した下端突出部が収容座34内に位置し、鞄が開くようになる。
【0027】 鞄を閉じるときには、使用者は単に回転係合体60を下方へ押して、キー50 をその元来位置まで廻せば、鞄は施錠されるようになる。
【0028】 上述した実施例は本考案を例示したものにすぎず、本考案の範囲を限定するも のではない。本考案の精神から逸脱することなく、この実施例から数多くの修正 ・変更がなされ得る。
【0029】
以上説明したように、本考案の旅行鞄の錠構造には、以下のような効果がある 。 解錠する場合、キー・ポスト53をキー穴403に挿入し、或る程度の角 度だけ回転することで、簡単に素早く解錠できるため、従来の錠構造で必要とさ れた圧縮ブロックを押したりすることがもはや必要ないので、便利に素早く鞄を 開けることができる。 キー・ポスト53は従来のように係止歯のない円形状をした構成としてい るので、キーをキー穴に挿入した場合に、キーの係止歯を係合歯ブロックに一々 係合させるという必要がないので、解錠するのに時間が掛らない。
【図1】従来の鞄の錠を解錠するために、キーを刺し込
んで廻す、という状態を示す斜視図。
んで廻す、という状態を示す斜視図。
【図2】従来の鞄の錠の錠ブロックを押圧して、鞄を開
ける、という状態を示す斜視図。
ける、という状態を示す斜視図。
【図3】この考案の旅行鞄用錠の一実施形態を示す分解
斜視図。
斜視図。
【図4】図3の錠本体を反転した状態の斜視図。
【図5】図3の錠コアーを反転した状態の斜視図。
【図6】図3の旅行鞄用錠の組立てた施錠状態の縦断面
図。
図。
【図7】図3の旅行鞄用錠の解錠操作された状態の縦断
面図。
面図。
30 錠本体 31 円形収納用穴 311 制限用ノッチ 312 係止用ブロック 32 スロット 321 回転用枢支穴 33 収容体 331 垂直係止板 332 収容用窪み 34 収容座 35 摺動溝 36 収容溝 37 逃げ凹部 38 摺動路 40 錠コアー 401 2段式の錠円盤 402 円筒形状の錠ポスト 403 キー穴 404 弓形係止溝 405 制限ブロック 406 位置決めポスト 41 係合ブロック 412 係止ブロック 43 連結板 431 2段式の連結穴 432 押圧ポスト 50 キー(鍵) 51 キー本体 52 回転握り部 53 キー・ポスト 60 回転係合体 601 旋回座 602 旋回用枢支穴 603 主バウンド・ブロック旋回用座 604 スプリング収容部 605 主バウンド・ブロック旋回用枢支穴 606 フック・ブロック 61 主バウンド・ブロック 611 旋回用ノッチ 612 旋回用枢支穴 62 係止板 621 ねじ止穴 63 掛金ブロック 631 掛金体 632 スプリング収容窪み 64 復帰用スプリング 65 押圧ブロック 651 押圧板 652 係止ブロック 66 補助バウンド・ブロック 661 バウンド部 662 スプリング収容部 663 旋回用枢支穴 67 トルク・スプリング
Claims (8)
- 【請求項1】 自動的に回転係合体をバウンドさせて解
錠する旅行鞄用錠であって、錠本体30と、この錠本体
30に装着される錠コアー40と、該錠コアー40の下
面に延設された複数の錠ポスト402間にそれぞれ配設
され、キー50の円筒形キーポスト53によって上下動
可能に駆動されて、常時スプリング42によって上方に
付勢される係合ブロック41と、前記錠コアー40位置
決めポスト406の下面部に固定された連結板43と、
前記錠コアー40の側方に連設された収容体33に主バ
ウンド・ブロック61によって旋回揺動が可能に設けら
れた回転係合体60と、前記収容体33の摺動路38内
に、復帰用スプリング64により常時左方向に付勢され
ると共に、左右方向の移動可能に配設された掛金ブロッ
ク63に固定された係止板62と、前記錠本体30の下
方に配設され、一端が前記連結板43と接合し、他端が
掛金ブロック63の端面に接合して配設され、左右方向
移動可能な押圧ブロック65と、前記収容体33の収容
座34の底面を貫通する突出部を備え、トルク・スプリ
ング67により常時上方に付勢されて前記回転係合体6
0の旋回揺動を補助する補助バウンド・ブロック66と
を備えたことを特徴とする旅行鞄用錠。 - 【請求項2】 係合ブロックの係止ブロックの高さを
錠コアーの形状に従って自由に変更することができるよ
うにしたことを特徴とする請求項1に記載した旅行鞄用
錠 - 【請求項3】 回転係合体の内面には外方に延び出し
ている旋回座が設けられ、前記旋回座の中央には旋回用
枢支穴が形成されており、底面の内側にはその中間部近
くで下方に伸び出た主バウンド・ブロック旋回用座が形
成されており、主バウンド・ブロック旋回用座の中央に
はスプリング収容部が切り欠き形成されていて、該スプ
リング収容部の前方および後方側には主バウンド・ブロ
ック旋回用枢支穴が形成され、回転係合体の底部中間部
には下方に延び出るフック・ブロックが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載した旅行鞄用錠。 - 【請求項4】 前記主バウンド・ブロックの上面中央
には旋回用ノッチが切り欠かれて形成されており、該旋
回用ノッチの前方及び後方側と主バウンド・ブロックの
下方ブロックとには、旋回用枢支穴が形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載した旅行鞄用錠。 - 【請求項5】 前記係止板の上面の前方および後方側
にはねじ止穴が形成されていることを特徴とする請求項
1に記載した旅行鞄用錠。 - 【請求項6】 前記掛金ブロックの上面には内方に延
び出た掛金体が付いていて、その角部には弓形のスプリ
ング収容窪みが形成されていることを特徴とする請求項
1に記載した旅行鞄用錠。 - 【請求項7】 前記押圧ブロックは、押圧板と、前記
押圧板の上面から突出する係止ブロックとが形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載した旅行鞄用錠。 - 【請求項8】 前記補助バウンド・ブロックの角部に
はバウンド部および下端に突出する突出部が形成されて
おり、その後端の中央にはスプリング収容部が切り欠き
形成されており、該スプリング収容部の両側には旋回用
枢支穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記
載した旅行鞄用錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009228U JP3078650U (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 旅行鞄用錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009228U JP3078650U (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 旅行鞄用錠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3078650U true JP3078650U (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=43211570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000009228U Expired - Fee Related JP3078650U (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 旅行鞄用錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078650U (ja) |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000009228U patent/JP3078650U/ja not_active Expired - Fee Related
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