JP3078631U - 粘性物充填機 - Google Patents

粘性物充填機

Info

Publication number
JP3078631U
JP3078631U JP2000009203U JP2000009203U JP3078631U JP 3078631 U JP3078631 U JP 3078631U JP 2000009203 U JP2000009203 U JP 2000009203U JP 2000009203 U JP2000009203 U JP 2000009203U JP 3078631 U JP3078631 U JP 3078631U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
filling machine
cam
drive shaft
piston drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000009203U
Other languages
English (en)
Inventor
浩 嶋▲崎▼
Original Assignee
株式会社第一包装機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社第一包装機製作所 filed Critical 株式会社第一包装機製作所
Priority to JP2000009203U priority Critical patent/JP3078631U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3078631U publication Critical patent/JP3078631U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器等に充填する粘性物の量目調整のための
機械的な作業を不要にするとともに、微細な量目調整を
可能にする粘性物充填機を提供すること。 【解決手段】 充填機本体(2)と、該充填機本体
(2)に連結されたシリンダー(3)と、該シリンダー
(3)内を移動自在に備えられたピストン(4)と、該
ピストン(4)を前記シリンダー(3)内で移動させる
ためのピストン駆動機構(5)とを具備し、前記ピスト
ン駆動機構(5)は、前記ピストン(4)に先端部近傍
が回動自在に連結されるとともに下端が充填機のフレー
ム等に回動自在に連結されたピストン駆動シャフト
(6)と、該ピストン駆動シャフト(6)に摺動可能な
ようにして充填機に装着されたカム(7)と、該カム
(7)の中心部からずれた位置に連結された、前記カム
(7)を偏心して正転あるいは逆転するためのサーボモ
ーター(9)と、一端が前記ピストン駆動シャフト
(6)に連結された、前記ピストン駆動シャフト(6)
を前記カム(7)側へ付勢するためのバネ(8)と、を
備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、容器等にジャム、みそ等の粘性物を充填するために用いられる粘性 物充填機に係り、より詳しくは、充填する粘性物の種類にしたがって充填する量 目の微細な調整を容易に行うことを可能とした粘性物充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ジャム、みそ等の粘性物を容器等にパッケージする際にはいわゆる 粘性物充填機が用いられていた。
【0003】 ここで、図9及び図10は、この従来から用いられている粘性物充填機の一例 31を示す正面図であり、図において32は充填機本体である。
【0004】 そして、この充填機本体32は、粘性物を取り入れるためのホッパー33を上 部に備えるとともに、この取り入れた粘性物を容器等に充填するための充填部3 4を下部に備え、更にその側方にはシリンダー35を備えている。
【0005】 また、図に示す粘性物充填機31では、充填機本体32内に、2箇所の開口3 601を備えた、側面形状が略L字型の弁36が回動自在に備えられており、こ の弁36を回動することにより、弁36の開口3601とシリンダー35、及び 、弁36の開口3601とホッパー33あるいは充填部34を連通可能とし、弁 36を介して充填機本体32内に取り入れた粘性物を容器等に充填可能としてい る。
【0006】 一方、前記シリンダー35内にはピストン37が、シリンダー35内を移動自 在に備えられており、このピストン37の後端には、ピストン駆動シャフト38 の先端部が連結されている。そして、ピストン駆動シャフト38の下端部は、装 置本体のフレーム等に回動自在に装着されており、これにより、ピストン駆動シ ャフト38は振子状に動くようにしている。
【0007】 また、図に示す粘性物充填機では、このピストン駆動シャフト38の任意の箇 所で摺動可能なようにしてカム39が備えられている。即ち、図において39が カムであり、このカム39は、前記ピストン駆動シャフト38に摺動しながら回 転可能なように配置されるとともに、その中心点からずれた位置3901におい てモーター等の駆動手段に連結されており、それにより偏心して、一方向にのみ 回転可能としている。そしてまた、前記ピストン駆動シャフト38は、バネ40 によりカム39側に付勢されている。
【0008】 そしてこの状態で、カム39が回転すると、カム39が偏心して回転するとと もに、下端部が装置本体のフレーム等に回動自在に装着されているピストン駆動 シャフト38は、カム39の回転に伴って振子状に動く。そうすると、それに伴 ってピストン駆動シャフト38の先端部に連結しているピストン37がシリンダ ー35内を移動する。
【0009】 そこで、このような構成の粘性物充填機で容器等に粘性物を充填する場合には 、まず、ピストン37をシリンダー35の奥部側にするとともに、前記弁36の 開口部3601がホッパー33及びシリンダー35と連通するようにした状態で (図9参照)、カム39を図9におけるE方向に回転させる。そうすると、ピス トン駆動シャフト38は、カム39に押されるために、図9における右側に振子 状に動き、それにともなって、このピストン駆動シャフト38の先端部が連結さ れているピストン37がシリンダー35におけるピストンを引き出す方向に移動 する。そしてこれにより、弁36内等の空気がシリンダー35側へ引っ張られ、 それに伴ってホッパー33内の粘性物が充填機本体32に取り入れられる(図1 0参照)。
【0010】 次に、弁36を回転させて、その開口3601がシリンダー35及び充填部側 と連通するようにした状態で(図10参照)、カム39を更にE方向に回転させ ると、前述したようにカム39は偏心して回転するためにカム39とピストン駆 動シャフト38との間に隙間ができるが、一方ピストン駆動シャフト38は、バ ネ40によりカム39側に付勢されているため、図10における左側に振子状に 動き、それに伴って、ピストン駆動シャフト38の先端部に回動自在に連結され ているピストン37がシリンダー37の奥側に移動する。そうすると、シリンダ ー35内の空気が弁36側に移動することにより、充填機本体32に取り入れら れた粘性物が充填部34より排出され、これにより粘性物を容器等に充填するこ とが可能となる(図9参照)。
【0011】 従って、このような粘性物充填機31では、弁36及びカム39を連続して作 動させることにより、自動的に粘性物の充填を行うことが可能となる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、容器等への粘性物の充填に際しては、容器等の大きさにより、1回 の作動で容器等に充填する粘性物の量目を変更する必要があるが、前述した従来 の粘性物充填機では、このような場合にはストッパーを用いてピストン37のス トロークを制御していた。
【0013】 即ち、図9及び図10において41がストッパーであり、このストッパー41 は、その先端部が前記ピストン駆動シャフト38に接触するように配置されると ともに、その先端部の位置をハンドル等によって調節可能としている。そして、 このストッパー41の先端部の位置を調節することにより、バネ40によってピ ストン駆動シャフト38が引っ張られる距離を制限し、それによってピストン3 7がシリンダー35の奥側へ移動するストロークを調節し、充填機本体31から 供給する粘性物の量目を調整している。
【0014】 このように、従来の粘性物充填機では、ハンドル等の操作によって機械的にス トッパーの先端位置を調節していたため、容器等が代わる度ごとにピストンのス トロークの調節作業をしなければならず、作業が煩雑にならざるを得なかった。
【0015】 また、機械的な作業によって量目の調整を行っていたために、微細な調整を行 うことが困難であった。
【0016】 そこで、本考案は、容器等に充填する粘性物の量目調整のための機械的な作業 を不要にするとともに、微細な量目調整を可能にする粘性物充填機を提供するこ とを課題としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案の粘性物充填機は、充填機本体と、該充填機本体に連 結されたシリンダーと、該シリンダー内を移動自在に備えられたピストンと、該 ピストンを前記シリンダー内で移動させるためのピストン駆動機構とを具備し、 該ピストン駆動機構の作用によって前記ピストンを前記シリンダー内で移動する ことにより、充填機本体内に粘性物を取り入れるとともにこの取り入れた粘性物 を容器等に充填可能な粘性物充填機であって、前記ピストン駆動機構は、前記ピ ストンに先端部近傍が回動自在に連結されるとともに下端が充填機のフレーム等 に回動自在に連結されたピストン駆動シャフトと、該ピストン駆動シャフトに摺 動可能なようにして充填機に装着されたカムと、該カムの中心部からずれた位置 に連結された、前記カムを偏心して正転あるいは逆転するためのサーボモーター と、一端が前記ピストン駆動シャフトに連結された、前記ピストン駆動シャフト を前記カム側へ付勢するためのバネと、を備えたことを特徴としている。
【0018】 請求項1に記載の本考案の粘性物充填機では、シリンダー内を移動自在のピス トンにピストン駆動シャフトの上部を回動自在に連結するとともにこのピストン 駆動シャフトの下部を充填機のフレーム等に回動自在に連結して、ピストン駆動 シャフトを振子状に動かすことを可能にするとともに、ピストン駆動シャフトを 振子状に動かすことによりピストンを移動可能とし、更に偏心して回転するカム によって、ピストン駆動シャフトを振子状に動かすことを可能としている。そし て、このカムにサーボモーターを連結して、サーボモーターによってカムを正転 あるいは逆転可能としている。
【0019】 このように、請求項1に記載の本考案では、サーボモーターによる電気的な制 御によってカムを正転あるいは逆転することを可能としているため、充填する粘 性物の量目を変更する場合にはカムが正転あるいは逆転する値を変更するのみで 良く、ピストンのストローク調節のためにストッパーを用いる必要が無くなった のみならず、微細な調節をも可能とした。
【0020】 次に、請求項2に記載の本考案の粘性物充填機は、充填機本体と、該充填機本 体に連結されたシリンダーと、該シリンダー内を移動自在に備えられたピストン と、該ピストンを前記シリンダー内で移動させるためのピストン駆動機構とを具 備し、該ピストン駆動機構の作用によって前記ピストンを前記シリンダー内で移 動することにより、充填機本体内に粘性物を取り入れるとともにこの取り入れた 粘性物を容器等に充填可能な粘性物充填機であって、前記ピストン駆動機構は、 その表面に曲線状の長溝を備えたカムと、該カムの前記長溝内に回動自在に装着 されたベアリングと、任意の箇所に前記ベアリングが連結された、前記ピストン に先端部近傍が回動自在に連結されるとともに他端が充填機のフレーム等に回動 自在に連結されたピストン駆動シャフトと、前記カムに連結された、前記カムを 正転あるいは逆転するためのサーボモーターとを備え、前記長溝は、前記カムの 中心点からの距離が連続的に変更するようにして形成したことを特徴としている 。
【0021】 請求項2に記載の本考案の粘性物充填機では、前述の請求項1に記載の粘性物 充填機と同様に、シリンダー内を移動自在のピストンにピストン駆動シャフトの 上部を回動自在に連結するとともにこのピストン駆動シャフトの下部を充填機の フレーム等に回動自在に連結して、ピストン駆動シャフトを振子状に動かすこと を可能にするとともに、ピストン駆動シャフトを振子状に動かすことによりピス トンを移動可能としている。また、長溝が形成されたカムを備えるとともに、こ のカムの長溝内には、ピストン駆動シャフトの任意の箇所に装着されたベアリン グを回動自在に挿入し、カムの回転により、長溝の形状に従ってベアリングが移 動し、それに伴ってこのベアリングが装着されているピストン駆動シャフトが振 子状に移動し、それによってピストンを移動することができるようにしている。
【0022】 このように、請求項2に記載の本考案の粘性物充填機では、カムを正転あるい は逆転することのみによりピストンを移動することができるため、従来の粘性物 充填機と比較し、ピストンのストロークを制御するためのストッパーのみならず 、ピストン駆動シャフトをカム側へ付勢するためのバネを不要とし、部品点数を 大きく減らすことができる。
【0023】 更に、請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の場合と同様に、サーボモータ ーによってカムの回転距離を調節することのみにより充填する粘性物の量目を調 節することができるため、量目変更の際の煩雑な機械的作業を不要にするととも に微細な量目調節をも可能にし、更にまた、ピストンの移動スピードをも容易に 変更可能とした。
【0024】
【実施例】
請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の実施例について図面を参照して説明 すると、図1及び図2は、本実施例の粘性物充填機の正面図である。そして、図 において1が本実施例の粘性物充填機である。
【0025】 また、図において2は充填機本体であり、この充填機本体2は、前述した従来 の粘性物充填機と同様に、粘性物を充填機本体2に取り入れるためのホッパー2 01を上部に備えるとともに、その下部には、取り入れた粘性物を容器等に充填 するための充填部202を備えており、更にその内部には、2箇所に開口204 を備えた弁203が回動自在に装備されている。
【0026】 次に、図において3はシリンダーであり、このシリンダー3は、その先端部が 前記弁203の開口204と連通するような配置で、前記充填機本体2に連結さ れており、その内部には、ピストン4が移動自在に挿入されている。
【0027】 次に、図において5は、前記ピストン4を移動させるためのピストン駆動機構 であり、このピストン駆動機構は、図3においてその構成をブロック図で示すよ うに、ピストン駆動シャフト6、カム7、バネ8、及びサーボモーター9により 構成されている。
【0028】 即ち、前記ピストン4の後端にはピストン駆動シャフト6の上端部近傍が回動 自在に連結されており、一方、このピストン駆動シャフト6の下端部は、固定具 10等によって、粘性物充填機1のフレーム等に回動自在に連結されている。そ してこれにより、ピストン駆動シャフト6を振子状に動かすことを可能にすると ともに、ピストン駆動シャフト6を振子状に動かすことによりピストン4をシリ ンダー3内で移動可能としている。
【0029】 なお、図において401は屈曲部であり、本実施例においてはピストン4に屈 曲部401を備えることにより、ピストン駆動シャフト6の振子状の動きに伴う ピストン4の円弧状の動きを直線状の動きに修正している。
【0030】 次に、前記ピストン駆動シャフト6の近傍には、ピストン駆動シャフト6に摺 動可能な位置においてカム7を配置しているとともに、このカム7には、その中 心点からずれた位置701にサーボモーター9を連結し、これにより、サーボモ ーター9を駆動することによりカム7を偏心して正転あるいは逆転可能としてい る。
【0031】 更に、前記ピストン駆動シャフト6の任意の位置にはバネ8の一端を連結する とともにこのバネ8の他端は粘性物充填機のフレーム等に連結しており、これに より、ピストン駆動シャフト6を常にカム7側に付勢している。
【0032】 このように構成される本実施例の粘性物充填機1において、カム7を図1にお けるA方向に回転すると、ピストン駆動シャフト6は、カム7に押圧されるため に、バネ8による付勢方向と逆方向に向かって振子状に動き、それに伴って、ピ ストン4はシリンダー3内から引き出される方向へ移動する(図2参照)。
【0033】 一方、図2に示す状態でカム7を図2におけるB方向へ移動すると、ピストン 駆動シャフト6は、カム7による押圧が解かれるため、バネ8の弾性力によって カム7とともにバネ8側へ振子状に動き、それに伴ってピストン4は、シリンダ ー3内の奥側へ移動する(図1参照)。
【0034】 従って、本実施例の粘性物充填機1では、ピストン4をシリンダー3の奥側に するとともに、前記弁203を、その開口204がホッパー201及びシリンダ ー3と連通するようにした状態でカム7を図1におけるA側へ回転すると、前述 した機構によりピストン4がシリンダー3内において引き出される方向へ移動す る。そうすると、弁203内等の空気がシリンダー3内に引っ張られ、それに伴 ってホッパー201内の粘性物を充填機本体内に取り入れることができる。
【0035】 一方、その状態で弁203を、その開口204がシリンダー3及び充填部20 2と連通するようにした後にカム7を図2におけるB方向へ回転させると、前述 した機構によりピストン4がシリンダー3内において奥側へ移動する。そうする と、シリンダー3内の空気が弁203側に移動し、それにより、充填機本体2内 に取り入れた粘性物を容器等に充填することができる。
【0036】 従って、この動きを連続的に行うことにより、容器等への粘性物の充填を自動 的に大量に行うことができる。
【0037】 そしてこのとき、本実施例の粘性物充填機1では、カム7の回転をサーボモー ター9によって制御しているため、充填する粘性物の量目を調節する際にはサー ボモーター9による電気的な制御のみにより、ピストン駆動シャフト6の振子状 の動きを調節してピストン4のストロークを容易に調節することができる。従っ て、従来の粘性物充填機と異なり、ピストンのストローク調節のためのストッパ ーを不要にしたのみならず、微細なストローク調整を可能にした。
【0038】 次に、請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施例について説明すると、 図4及び図5は本実施例の粘性物充填機の正面図であり、図において11が本実 施例の粘性物充填機である。
【0039】 そして、本実施例の粘性物充填機11は、前述した請求項1に記載の粘性物充 填機の実施例の場合と同様に、その上部に粘性物を充填機本体12に取り入れる ためのホッパー1201を備えるとともにその下部には取り入れた粘性物を排出 するための充填部1202を備え更にその内部には2箇所に開口1204を備え た弁1203が回動自在に装備された充填機本体12を備え、この充填機本体1 2には、その先端部が前記弁1203の開口1204と連通するような配置でシ リンダー13が装着され、このシリンダー13内には、屈曲部1401を備える ピストン14が移動自在に挿入されている。
【0040】 次に、図において15は、前記ピストン14を移動させるためのピストン駆動 機構であり、図6は、このピストン駆動機構15を説明するための斜視図である 。
【0041】 そして、本実施例においてこのピストン駆動機構15は、ピストン駆動シャフ ト16を備えており、このピストン駆動シャフト16は、固定具20等により、 その下端部が粘性物充填機11のフレーム等に回動自在に連結され、これにより 、下端部を支点として振子状に動くようにしている。
【0042】 また、このピストン駆動シャフト16の先端部は前記ピストン14の後端部に 回動自在に連結されており、これにより、ピストン駆動シャフト16を振子状に 動かすことにより、ピストン14をシリンダー13内で移動可能としている。
【0043】 次に、図において17はカムであり、このカム17にはサーボモーター18が 連結されており、サーボモーター18を駆動することにより、その中心点170 2を支点として正転あるいは逆転可能としている。
【0044】 ここで、図7は前記カム17の正面を示す図であり、図に示すように、前記カ ム17の表面には、カム17の中心部分1702を囲むような配置において曲線 状の長溝1701が形成されており、この長溝1701は、図に示すようにカム 17の中心部1702よりの距離が連続的に変化するような形態で形成されてい る。即ち、本実施例においては、長溝1701の各位置からカム17の中心部1 702までの距離が異なったものとなるようにしており、より具体的には、図7 に示すように、長溝1701の一端部をカム17の中心部1702より最も近い 位置に形成し、長溝1701の他端部に行くにしたがってカム17の中心部17 02からの距離が大きくなるように形成している。
【0045】 そして、本実施例においては、この長溝1701内にベアリング19を回動自 在に挿入するとともに、このベアリング19を前記ピストン駆動シャフト16の 任意の箇所に連結されている。
【0046】 この関係を示した断面図が図8であり、図8において、カム17の長溝170 1内にはベアリング19が回動自在に挿入配置されている。そしてこのベアリン グ19は、連結具1901によって前記ピストン駆動シャフト16に連結されて いる。
【0047】 そして、このような構成においてカム17を正転あるいは逆転すると、ベアリ ング19は長溝1701の形状に沿って、正面視野において左右方向へ移動し、 それに伴ってピストン駆動シャフト16は振子状に動くこととなる。
【0048】 即ち、本実施例において前記ベアリング19は、ピストン駆動シャフト16の 任意の箇所に連結しており上下方向への大きな移動は困難なため、カム17を回 転した場合には、長溝1701に沿って正面視野における左右方向へ移動する。
【0049】 そうすると、このベアリング19の左右方向への移動に伴ってピストン駆動シ ャフト16も移動することとなるが、一方、ピストン駆動シャフト16の下端部 は固定されているため、ベアリング19が左右方向に移動すると、ピストン駆動 シャフト16は振子状に動くことになる。そしてそうすると、ピストン駆動シャ フト16の上端部に回動自在に連結されているピストン14も正面視野において 左右方向へ移動する。
【0050】 このように、本実施例の粘性物充填機11では、カム17の表面に曲線状かつ カム17の中心部1702からの距離が連続的に変化する長溝1701を形成し てこの長溝1701内にベアリング19を挿入配置するとともに、このベアリン グ19にピストン駆動シャフトを連結しているため、カム17を正転あるいは逆 転することのみでピストン駆動シャフト16を振子状に動かし、それによってピ ストン14の駆動を制御可能としている。
【0051】 そして、本実施例では更に、前記カム17にサーボモーター18を連結し、こ のサーボモーター18の制御によってカム17の回転を自在に調節可能としてい るため、従来の粘性物充填機と異なりストッパーを不要にするとともに、更にピ ストン駆動シャフトをカム側へ付勢するためのバネをも不要とし、前述した請求 項1に記載の粘性物充填機の実施例の効果に加えて更に部品点数を少なくするこ とが可能である。
【0052】 次に、本実施例の粘性物充填機の作用について図4及び図5を参照して説明す ると、本実施例の粘性物充填機によって容器等に粘性物を充填する場合には、ま ず、ピストン14をシリンダー13の奥側へ移動するとともに、前記弁1203 を、その開口1204がホッパー1201及びシリンダー13と連通するように した状態で(図4参照)、カム17を図4におけるC側へ回転する。
【0053】 そうすると、長溝1701に沿ってベアリング19が右方向へ移動するととも に、ピストン駆動シャフト16が振子状に右側に振れ動き、それに伴って、ピス トン14が、引き出される方向でシリンダー13内を移動する。そしてそれによ り、充填機本体12内の空気がシリンダー13側に引っ張られるためにホッパー 1201内の粘性物が充填機本体12内に取り入れられる(図5参照)。
【0054】 次に、この状態で弁1203を、その開口1204がシリンダー13及び充填 部1202と連通するようにした後に(図5参照)、カム17を図5におけるD 方向へ回転させる。そうすると、前述と逆の作用でピストン14がシリンダー1 3の奥側へ移動し、それによって、充填機本体12内の粘性物が充填部1202 より押し出され、容器等内にこれを充填することができる(図4参照)。そのた めに、この一連の動作を連続的に行うことにより、多量の容器等への粘性物を自 動的にかつ連続的に行うことが可能となる。
【0055】 そしてこのとき、本実施例の粘性物充填機11では、前述の請求項1に記載の 粘性部充填機の実施例と同様に、カム17の回転をサーボモーター18によって 制御しているため、ピストン駆動シャフト16の振子状の動きを調節してピスト ン14のストロークを容易に調節することができ、従来の粘性物充填機と異なり 、ピストンのストローク調節のためのストッパー、及びバネを不要にしたのみな らず、微細なストローク調整を可能にし、更に、充填する粘性物の種類に応じた ピストンの移動速度の調整をも可能にした。
【0056】
【考案の効果】
本考案の粘性物充填機は以上説明した形態で実施され、以下に記載するような 効果を奏する。
【0057】 請求項1に記載の本考案では、サーボモーターによる電気的な制御により、ピ ストン駆動シャフトを振子状に動かすカムを正転あるいは逆転することを可能と しているため、充填する粘性物の量目を変更する場合にはカムが正転あるいは逆 転する値を変更するのみで良く、ピストンのストローク調節のためにストッパー を用いる必要が無くなったのみならず、ストロークの微細な調節をも可能とした 。
【0058】 また、請求項2に記載の本考案の粘性物充填機では、カムを正転あるいは逆転 することのみによりピストンを移動することができるため、従来の粘性物充填機 と比較し、ピストンのストロークを制御するためのストッパーのみならず、ピス トン駆動シャフトをカム側へ付勢するためのバネを不要とし、部品点数を大きく 減らすことができる。更に、請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の場合と同 様に、サーボモーターによってカムの回転距離を調節することのみにより充填す る粘性物の量目を調節することができるため、量目変更の際の煩雑な機械的作業 を不要にするとともに微細な量目調節をも可能にし、更にまた、ピストンの移動 スピードをも容易に変更可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例の正面図である。
【図2】請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例の正面図である。
【図3】請求項1に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例におけるピストン駆動機構の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例の正面図である。
【図5】請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例の正面図である。
【図6】請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例に用いられるピストン駆動機構を説明するための斜視
図である。
【図7】請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例に用いられるカムの正面図である。
【図8】請求項2に記載の本考案の粘性物充填機の実施
例におけるカム、ベアリング、ピストン駆動シャフトの
関係を説明するための断面図である。
【図9】従来の粘性物充填機を説明するための図であ
る。
【図10】従来の粘性物充填機を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1、11 粘性物充填機 2、12 充填機本体 3、13 シリンダー 4、14 ピストン 5、15 ピストン駆動機構 6、16 ピストン駆動シャフト 7、17 カム 1701 長溝 8 付勢用バネ 9、18 サーボモーター 10、20 ピストン駆動シャフト固定具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填機本体(2)と、該充填機本体(2)
    に連結されたシリンダー(3)と、該シリンダー(3)
    内を移動自在に備えられたピストン(4)と、該ピスト
    ン(4)を前記シリンダー(3)内で移動させるための
    ピストン駆動機構(5)とを具備し、該ピストン駆動機
    構(5)の作用によって前記ピストン(4)を前記シリ
    ンダー(3)内で移動することにより、充填機本体
    (2)内に粘性物を取り入れるとともにこの取り入れた
    粘性物を容器等に充填可能な粘性物充填機であって、 前記ピストン駆動機構(5)は、 前記ピストン(4)に先端部近傍が回動自在に連結され
    るとともに下端が充填機のフレーム等に回動自在に連結
    されたピストン駆動シャフト(6)と、該ピストン駆動
    シャフト(6)に摺動可能なようにして充填機に装着さ
    れたカム(7)と、該カム(7)の中心部からずれた位
    置に連結された、前記カム(7)を偏心して正転あるい
    は逆転するためのサーボモーター(9)と、一端が前記
    ピストン駆動シャフト(6)に連結された、前記ピスト
    ン駆動シャフト(6)を前記カム(7)側へ付勢するた
    めのバネ(8)と、を備えたことを特徴とする粘性物充
    填機。
  2. 【請求項2】充填機本体(12)と、該充填機本体(1
    2)に連結されたシリンダー(13)と、該シリンダー
    (13)内を移動自在に備えられたピストン(14)
    と、該ピストン(14)を前記シリンダー(13)内で
    移動させるためのピストン駆動機構(15)とを具備
    し、該ピストン駆動機構(15)の作用によって前記ピ
    ストン(14)を前記シリンダー(13)内で移動する
    ことにより、充填機本体(12)内に粘性物を取り入れ
    るとともにこの取り入れた粘性物を容器等に充填可能な
    粘性物充填機であって、 前記ピストン駆動機構(15)は、その表面に曲線状の
    長溝(1701)を備えたカム(17)と、該カム(1
    7)の前記長溝(1701)内に回動自在に装着された
    ベアリング(19)と、任意の箇所に前記ベアリング
    (19)が連結された、前記ピストン(14)に先端部
    近傍が回動自在に連結されるとともに他端が充填機のフ
    レーム等に回動自在に連結されたピストン駆動シャフト
    (16)と、前記カム(17)に連結された、前記カム
    (17)を正転あるいは逆転するためのサーボモーター
    (18)と、を備え、 前記長溝(1701)は、前記カム(17)の中心点
    (1702)からの距離が連続的に変更するようにして
    形成したことを特徴とする粘性物充填機。
JP2000009203U 2000-12-27 2000-12-27 粘性物充填機 Expired - Fee Related JP3078631U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009203U JP3078631U (ja) 2000-12-27 2000-12-27 粘性物充填機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009203U JP3078631U (ja) 2000-12-27 2000-12-27 粘性物充填機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3078631U true JP3078631U (ja) 2001-07-10

Family

ID=43211551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000009203U Expired - Fee Related JP3078631U (ja) 2000-12-27 2000-12-27 粘性物充填機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3078631U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9865023B2 (en) 2008-02-04 2018-01-09 The Coca-Cola Company Methods of creating customized beverage products
US10099911B2 (en) 2007-03-15 2018-10-16 The Coca-Cola Company Multiple stream filling system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10099911B2 (en) 2007-03-15 2018-10-16 The Coca-Cola Company Multiple stream filling system
US9865023B2 (en) 2008-02-04 2018-01-09 The Coca-Cola Company Methods of creating customized beverage products

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3078631U (ja) 粘性物充填機
US3794234A (en) Dough batching machine
JP7341795B2 (ja) 離型剤吹付装置及びプレス装置
JP4404984B2 (ja) プレス機
JP2685066B2 (ja) 充填包装機におけるカッタ−装置
CN210789024U (zh) 利用改变行程原理控制传送长度的钢筋传送装置
JP2673556B2 (ja) 袋開口装置
JPH0628402Y2 (ja) 充填機
JPS591921Y2 (ja) ピストン式菓子生地充填機
JP2729411B2 (ja) プレス機の送り調整装置
JP4510321B2 (ja) 振動締固め機の前後進切換ハンドポンプ
CN208233514U (zh) 新型包装袋裁切装置
JP3738808B2 (ja) レーザ加工装置
JP2531510Y2 (ja) 板状体供給用キッカの駆動装置
CN218404677U (zh) 缝纫机小嘴式送料牙驱动机构
JP4901965B2 (ja) 全電動式成形機
JP3010541U (ja) 粘性食品原料の供給装置
JPH0233970Y2 (ja)
JPH018252Y2 (ja)
JP3831343B2 (ja) 縦型充填包装機
JPH0311892B2 (ja)
CN205735194U (zh) 一种用于打孔机上的页边距调节装置
JP2000017607A (ja) 振動締固め機の前後進切換ハンドポンプ
JP3849156B2 (ja) 整列装置付開袋機
US2928173A (en) Print molder for plastic materials

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees