JP3078344U - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

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JP3078344U
JP3078344U JP2000008846U JP2000008846U JP3078344U JP 3078344 U JP3078344 U JP 3078344U JP 2000008846 U JP2000008846 U JP 2000008846U JP 2000008846 U JP2000008846 U JP 2000008846U JP 3078344 U JP3078344 U JP 3078344U
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hinge
elastic hinge
elastic
lid
cap
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JP2000008846U
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均 高沢
孝一郎 小平
Original Assignee
株式会社トーヨー工芸工業
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】キャップ本体1の外側縁に蓋体2を揺動自
在に連結する支点用ヒンジ3と、この支点用ヒンジ3を
介して揺動せしめる蓋体2の開閉操作を付勢する弾性用
ヒンジ4とを併設する。この弾性用ヒンジ4は、前記支
点用ヒンジ3よりも縦方向に長く形成され、支点用ヒン
ジ3の揺動に伴って弾性用ヒンジ4の縦方向に圧力が次
第に加わると、最大圧力が加わった時点で弾性用ヒンジ
4が横方向に弾性反転するように設けている。支点用ヒ
ンジの揺動に伴って弾性用ヒンジ4を縦方向に押圧する
押圧部5を前記蓋体2の側面に突設する。弾性用ヒンジ
4をこの押圧部5と前記キャップ本体1の側面部とに連
結する。 【効果】弾性用ヒンジに与える負担を少なくして弾性用
ヒンジの耐久性を高める。長期間の使用が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、食品や洗剤等の各種用途に使用されるビン容器、チューブ容器等の 各種容器に装着する揺動自在な合成樹脂製のヒンジキャップに係り、キャップを 支持するヒンジの弾性力を利用してキャップの開閉操作をスムーズにすることが できるヒンジキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
キャップの開閉操作を容易ならしめるヒンジキャップは、二種類のヒンジを設 け、一方のヒンジを支点用のヒンジとし、他方のヒンジの弾性を利用して支点用 ヒンジの回転作用を付勢するキャップである。
【0003】 たとえば、実開平7-40503 号公報に記載されているヒンジキャップは、キャッ プと開口部とを連結する支点用のヒンジの位置よりも開口部から離れた位置に弾 性用のヒンジを設けたものである(図8参照)。このヒンジキャップでは、施蓋 時に蓋体20を回転させると、弾性用ヒンジ40が伸長された状態でキャップ本 体10が閉じることになる。この状態から施蓋した蓋体20をある位置まで開け ると、伸長された弾性用ヒンジ40の作用によって蓋体20が解放方向に付勢さ れる。このように、従来のヒンジキャップは、支点用ヒンジ30と弾性用ヒンジ 40との位置関係から、弾性用ヒンジ40の弾性力を利用するもので、蓋体20 を回転させると弾性用ヒンジ40が最も伸長した位置から蓋体20の回転に付勢 力を与えるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来構造のヒンジキャップでは、弾性用ヒンジ40への負担が大き く、弾性用ヒンジ40にストレスクラックが生じ易いといった問題があった。
【0005】 すなわち、従来の弾性用ヒンジ40は、施蓋時において、伸長された状態にな るので、施蓋時の弾性用ヒンジ40には、常に一定の負荷がかかることになる。 更に、この弾性用ヒンジ40は、蓋体20の開閉操作を行った場合、開閉操作ご とに最大限に伸長される状態が繰り返される。この結果、施蓋時及び蓋体20の 開閉操作ごとに蓄積されるストレスが著しく、短期間でも弾性用ヒンジ40にス トレスクラックが生じるおそれがあった。その為、従来では、この弾性用ヒンジ 40の肉厚を厚くすることで、弾性用ヒンジ40の強度を高めているが、弾性用 ヒンジ40の屈曲部分の強度までを高めることは困難であった(図8参照)。
【0006】 しかも、弾性用ヒンジ40にストレスが溜まるに連れて、この弾性用ヒンジ4 0の弾性力も低下してくるので、ヒンジキャップとして充分な付勢力が得られな くなる。実際には、弾性用ヒンジ40にストレスクラックが生じる前の時点で、 既に弾性用ヒンジ40としての機能を果すことができなくなっていた。したがっ て、従来のヒンジキャップでは、弾性用ヒンジ40の機能を長期間維持すること が困難であり、ヒンジキャップとして使用可能な期間は極めて短かくなる不都合 があった。
【0007】 そこで、本考案は上述の課題を解消すべく創出されたもので、弾性用ヒンジに 与える負担を少なくして弾性用ヒンジの耐久性を高め、長期間の使用を可能にす るヒンジキャップの提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解消するため本考案の第1の手段は、容器の口部外側に外嵌する 合成樹脂製のキャップ本体1と、このキャップ本体1の開口部を施蓋する蓋体2 とをヒンジで連結したヒンジキャップにおいて、前記ヒンジは、キャップ本体1 の外側縁に蓋体2を揺動自在に連結する支点用ヒンジ3と、この支点用ヒンジ3 を介して揺動せしめる蓋体2の開閉操作を付勢する弾性用ヒンジ4とが併設され ている。そして、この弾性用ヒンジ4は、前記支点用ヒンジ3よりも縦方向に長 く形成されている。一方、蓋体2の揺動に伴って弾性用ヒンジ4を縦方向に押圧 する押圧部5を前記蓋体2の側面に突設し、この押圧部5と前記キャップ本体1 の側面部とに弾性用ヒンジ4を連結する。そして、蓋体2の揺動に伴って弾性用 ヒンジ4の縦方向に圧力が次第に加わると、最大圧力が加わった時点で弾性用ヒ ンジ4が横方向に弾性反転するように設けている。
【0009】 第2の手段は、弾性用ヒンジ4に最大圧力が加わった時点で反転屈曲する肉薄 状の屈曲部4Aを、弾性用ヒンジ4と前記押圧部5との境界部分に形成する。
【0010】 第3の手段は、弾性用ヒンジ4とキャップ本体1との接続部分に、肉薄状の屈 曲補助部4Bを設けたことを課題解消のための手段とする。
【0011】 本考案によると、支点用ヒンジ3の揺動に伴って押圧部5から弾性用ヒンジ4 の縦方向に圧力が加わると、最大圧力が加わった時点で弾性用ヒンジ4が横方向 に弾性反転し、この反転力が蓋体2の動きに付勢力を与えるものである。弾性用 ヒンジ4には、弾性用ヒンジ4が反転するまでの僅かな時間だけ圧力が加わるこ とになる。この圧縮時のストレスと、従来のように常に負荷がかかっている施蓋 時の状態から更に最大負荷が加わる引っ張り方向のストレスとを比較すると、圧 縮時の弾性用ヒンジ4に蓄積されるストレスは僅か一瞬のものになる。
【0012】 また、支点用ヒンジ3より長い弾性用ヒンジ4は、施蓋時において、蓋体2の 側面に突設された押圧部5に連結しているので、施蓋時でも弾性用ヒンジ4に負 荷がかからない状態になっている。尚、本考案で言う弾性用ヒンジ4の縦方向と は、蓋体2から弾性用ヒンジ4を通してキャップ本体1へ向かう上下方向を縦方 向とし、一方、弾性用ヒンジ4がキャップ本体1と蓋体2との境界部分で左右に 振れる方向を横方向とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を説明する。
【0014】 本考案ヒンジキャップは、キャップを支持するヒンジの弾性力を利用してキャ ップの開閉操作をスムーズにすることができるようにしたものである。この種の ヒンジキャップは、食品や洗剤などのあらゆる用途に使用可能であり、容器の形 態も、ビン容器やチューブ容器など各種形態の容器へ装着することができる(図 1乃至図3参照)。
【0015】 本考案ヒンジキャップの構成は、容器の口部外側に外嵌する合成樹脂製のキャ ップ本体1と、このキャップ本体1の開口部を施蓋する蓋体2と、更に、蓋体2 を連結した二種類のヒンジとで構成されている(図2参照)。
【0016】 この二種類のヒンジは、キャップ本体1の外側縁に蓋体2を揺動自在に連結す る支点用ヒンジ3と、この支点用ヒンジ3を介して揺動せしめる蓋体2の開閉操 作を付勢する弾性用ヒンジ4である。図示例のヒンジは、左右一対の支点用ヒン ジ3の間に弾性用ヒンジ4が併設された状態を成している(図1参照)。
【0017】 支点用ヒンジ3は、キャップ本体1に蓋体2を揺動自在に連結するヒンジであ り、支点用ヒンジ3の略中央部に設けた肉薄状の屈曲部3Aが屈曲することで、 施蓋状態から開口状態までの範囲で蓋体2を揺動せしめるものである(図1参照 )。
【0018】 弾性用ヒンジ4は、支点用ヒンジ3よりも縦方向に長く形成している(図5参 照)。そして支点用ヒンジ3に連結された蓋体2の揺動に伴って弾性用ヒンジ4 の縦方向に圧力が次第に加わる(図6参照)。すると、弾性用ヒンジ4に最大圧 力が加わった時点で弾性用ヒンジ4が横方向に弾性反転するものである(図7参 照)。この弾性反転を容易ならしめるために、肉薄状の屈曲部4Aを弾性用ヒン ジ4に設けている。図示例では、前記蓋体2の側面に押圧部5を突設し、この押 圧部5と弾性用ヒンジ4との境界部分に屈曲部4Aを形成している。
【0019】 押圧部5は、弾性用ヒンジ4を縦方向に押圧せしめる部分である。これら弾性 用ヒンジ4と押圧部5との関係を図4に示している。すなわち、同図(イ)から (ロ)にかけて押圧部5が弾性用ヒンジ4に圧力を与えると、同図(ハ)の時点 で弾性用ヒンジ4が反転し、同図(ニ)の状態で蓋体2が開口するものである。 また蓋体2の側面に突設することで、支点用ヒンジ3より長い弾性用ヒンジ4を 折り畳んだときに、弾性用ヒンジ4にストレスを与えないように連結している( 同図(イ)及び図5参照)。更に、弾性用ヒンジ4とキャップ本体1との接続部 分に肉薄状の屈曲補助部4Bを設けることで、弾性用ヒンジ4の弾性反転を促進 させて弾性用ヒンジ4のストレスをより少なくすることができる(図4(イ)乃 至(ニ)参照)。
【0020】 尚、本考案において、支点用ヒンジ3及び弾性用ヒンジ4の数や形状は図示例 に限られるものではなく、本考案の主旨を変更しない設計変更は任意に行なえる 。また、図示のキャップ本体1及び蓋体2は、本考案ヒンジキャップを説明する 一実施例にすぎず、容器の用途や形態に応じて任意に設定できるものである。
【0021】
【考案の効果】
本考案は上述の如く構成したことにより当初の目的を達成した。
【0022】 すなわち、弾性用ヒンジ4は、前記支点用ヒンジ3よりも縦方向に長く形成さ れ、蓋体2の揺動に伴って弾性用ヒンジ4を縦方向に押圧する押圧部5を前記蓋 体2の側面に突設し、この押圧部5と前記キャップ本体1の側面部とに弾性用ヒ ンジ4を連結し、蓋体2の揺動に伴って弾性用ヒンジ4の縦方向に圧力が次第に 加わると、最大圧力が加わった時点で弾性用ヒンジ4が横方向に弾性反転するよ うに設けたことにより、弾性用ヒンジ4には、僅かな時間において圧縮方向への 圧力が加わるのみであるから、従来のヒンジキャップのように、常時ストレスが かかる引っ張り方向への負荷に比べて弾性用ヒンジ4に蓄積されるストレスが極 めて少なくて済む。
【0023】 また、支点用ヒンジの揺動に伴って弾性用ヒンジ4を縦方向に押圧する押圧部 5を設けているから、弾性用ヒンジ4を有効に押圧することができる。しかも、 この押圧部5は、前記蓋体2の側面に突設され、弾性用ヒンジ4を、この押圧部 5と前記キャップ本体1の側面部とに連結しているので、施蓋時でも弾性用ヒン ジ4に負荷がかからないようにすることができる。
【0024】 更に、弾性用ヒンジ4に最大圧力が加わった時点で反転屈曲する肉薄状の屈曲 部4Aを、弾性用ヒンジ4と前記押圧部5との境界部分に形成しているので、こ の屈曲部4Aが弾性用ヒンジ4の弾性反転を促進して弾性用ヒンジ4に与えるス トレスを少なくしている。
【0025】 また、弾性用ヒンジ4とキャップ本体1との接続部分に、肉薄状の屈曲補助部 4Bを設けたことにより、施蓋時における弾性用ヒンジ4の端部に生じるストレ スを更に少なくすることができる。
【0026】 このように、本考案によると、弾性用ヒンジに与える負担を少なくして弾性用 ヒンジの耐久性を高め、長期間の使用を可能にするといった効果を奏するもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ヒンジキャップの一実施例を示し、開口
状態の斜視図である。
【図2】本考案ヒンジキャップの一実施例を示し、施蓋
状態の斜視図である。
【図3】本考案弾性用ヒンジを圧縮している状態を示す
斜視図である。
【図4】本考案における弾性用ヒンジと押圧部との関係
を示す断面図である。
【図5】本考案における支点用ヒンジと弾性用ヒンジと
の関係を示す断面図である。
【図6】本考案における支点用ヒンジと弾性用ヒンジと
の関係を示す断面図である。
【図7】本考案における支点用ヒンジと弾性用ヒンジと
の関係を示す断面図である。
【図8】従来のヒンジキャップを示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 キャップ本体 2 蓋体 3 支点用ヒンジ 3A 屈曲部 4 弾性用ヒンジ 4A 屈曲部 4B 屈曲補助部 5 押圧部 10 キャップ本体 20 蓋体 30 支点用ヒンジ 40 弾性用ヒンジ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部外側に外嵌する合成樹脂製の
    キャップ本体と、このキャップ本体の開口部を施蓋する
    蓋体とをヒンジで連結したヒンジキャップにおいて、前
    記ヒンジは、キャップ本体の外側縁に蓋体を揺動自在に
    連結する支点用ヒンジと、この支点用ヒンジを介して揺
    動せしめる蓋体の開閉操作を付勢する弾性用ヒンジとが
    併設され、この弾性用ヒンジは、前記支点用ヒンジより
    も縦方向に長く形成され、蓋体の揺動に伴って弾性用ヒ
    ンジを縦方向に押圧する押圧部を前記蓋体の側面に突設
    し、この押圧部と前記キャップ本体の側面部とに弾性用
    ヒンジを連結し、蓋体の揺動に伴って弾性用ヒンジの縦
    方向に圧力が次第に加わると、最大圧力が加わった時点
    で弾性用ヒンジが横方向に弾性反転するように設けたこ
    とを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 前記弾性用ヒンジは、最大圧力が加わっ
    た時点で反転屈曲する肉薄状の屈曲部を弾性用ヒンジと
    前記押圧部との境界部分に形成した請求項1記載のヒン
    ジキャップ。
  3. 【請求項3】 前記弾性用ヒンジと前記キャップ本体と
    の接続部分に、肉薄状の屈曲補助部を設けた請求項1又
    は2記載のヒンジキャップ。
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