JP3078310U - 移動入浴車 - Google Patents

移動入浴車

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JP3078310U JP2000008794U JP2000008794U JP3078310U JP 3078310 U JP3078310 U JP 3078310U JP 2000008794 U JP2000008794 U JP 2000008794U JP 2000008794 U JP2000008794 U JP 2000008794U JP 3078310 U JP3078310 U JP 3078310U
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JP2000008794U
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Inventor
三一 川本
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明伸興産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の強度をほとんど落とすことなく、かつ
雨の侵入や火災の発生のおそれを生じさせることなく、
ボイラから生じた排ガスの排気を行うことができる移動
入浴車を提供する。 【解決手段】 浴用水の貯留槽1と、この貯留槽1内の
浴用水を加熱するためのボイラ2とを走行車両3の内部
に備えるとともに、前記貯留槽1にホース4を介して接
続される訪問先へ持ち込む浴槽5を前記走行車両3の内
部に収納可能に備えた移動入浴車Dにおいて、前記ボイ
ラ2から発生した排ガスを、前記走行車両3の下側に設
けた排気管7から排出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、移動入浴車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寝たきりの高齢者や介護を要する病人などのために用いられる従来の移動入浴 車として、浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用水を加熱するためのボイラと を、走行車両の車体内部に備えたものがある。
【0003】 そして、上記の移動入浴車では、前記ボイラから発生した排ガスを排気するた めに、車体の屋根に孔を設け、この孔から前記排ガスを排気するための排気管を 上方へ突出させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成からなる従来の移動入浴車では、車体の屋根に孔を設けて いたことから、車体の強度が小さくなり、ねじれ等が生じるおそれがあった。
【0005】 また、前記排気管と車体の屋根との隙間から雨が車体内へ侵入するというおそ れがあり、さらに、車体の屋根の内側に設けられているパネルと、ボイラの排ガ スによって加熱された前記排気管が接触することにより、熱に弱い材質からなる 前記パネルが熱せられて火災が生じるというおそれがあった。
【0006】 本考案は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、車体の強度をほ とんど落とすことなく、かつ雨の侵入や火災の発生のおそれを生じさせることな く、ボイラから生じた排ガスの排気を行うことができる移動入浴車を提供するこ とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の移動入浴車は、浴用水の貯留槽と、この 貯留槽内の浴用水を加熱するためのボイラとを走行車両の内部に備えるとともに 、前記貯留槽にホースを介して接続される訪問先へ持ち込む浴槽を前記走行車両 の内部に収納可能に備えた移動入浴車において、前記ボイラから発生した排ガス を、前記走行車両の下側に設けた排気管から排出する(請求項1)。
【0008】 また、浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用水を加熱するためのボイラとを 走行車両の内部に備えるとともに、前記貯留槽にホースを介して接続される訪問 先へ持ち込む浴槽を前記走行車両の内部に収納可能に備えた移動入浴車において 、前記ボイラから発生した排ガスを、前記走行車両の下面側に設けた孔を挿通す る排気管から排出するとしてもよい(請求項2)。
【0009】 さらに、浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用水を加熱するためのボイラと を走行車両の内部に備えるとともに、前記貯留槽にホースを介して接続される訪 問先へ持ち込む浴槽を前記走行車両の内部に収納可能に備えた移動入浴車におい て、前記ボイラから発生した排ガスを、前記走行車両の荷台に設けた孔を挿通す る排気管から排出するとしてもよい(請求項3)。
【0010】 また、本考案の移動入浴車は、前記ボイラの上方に前記排ガスを導出するため の導出管の一端が接続されているとともに、この導出管の他端が前記排気管に連 通しており、また、前記排気管が、前記走行車両後部に配置されており、かつそ の開口が後方に向けられているとしてもよい(請求項4)。
【0011】 上記の構成により、車体の強度をほとんど落とすことなく、かつ雨の侵入や火 災の発生のおそれを生じさせることなく、ボイラから生じた排ガスの排気を行う ことができる移動入浴車を提供することができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施例を、図を参照しながら説明する。 図1,図2,図3および図4は、本考案の一実施例に係る移動入浴車Dの要部 の構成を概略的に示す側面図,平面図,背面図および斜視図である。 移動入浴車Dは、浴用水の貯留槽1と、この貯留槽1内の浴用水を加熱するた めのボイラ2とを走行車両3の内部に備えるとともに、前記貯留槽1にホース4 を介して接続される訪問先へ持ち込む浴槽5を前記走行車両3の内部に収納可能 に備えており、前記ボイラ2から発生した排ガスを、前記走行車両3の下面側、 例えば荷台Nに設けた孔6に挿通された排気管7から排出する。
【0013】 前記貯留槽1内に貯留されている浴用水は、ポンプ8によってボイラ2に送ら れ、加熱された後、貯留槽1内へと戻されるように構成されている。そして、前 記ボイラ2によって加熱され適温となった浴用水は、前記貯留槽1からこの貯留 槽1に一端が接続されている導出ホース9を経たのち、この導出ホース9の他端 に供給口9aを介して接続されている前記ホース4を通って前記浴槽5に供給さ れる。なお、この貯留槽1から浴槽5への浴用水の供給も、前記ポンプ8によっ て行われる。
【0014】 また、前記貯留槽1への浴用水の供給は、走行車両3の外部に設けられた供給 源(図示せず)からの浴用水となる水(例えば水道水)が、この供給源に一端が 接続されているホース10を経たのち、このホース10の他端に取り込み口11 aを介して接続されている導入ホース11を通って前記貯留槽1に供給されるこ とによって行われる。
【0015】 前記貯留槽1の上には、前記ボイラ2およびポンプ8とともに、前記走行車両 3内への浴槽5の収納を容易にするためのガイドレール1aが設けられている。
【0016】 前記供給口9aおよび取り込み口11aは、それぞれバルブを有し、例えば走 行車両3の後部においてバンパー12に固定されている。
【0017】 前記ボイラ2は、図示しない温度制御手段により制御される。そして、前記ボ イラ2の上部には、導出管13の一端が接続されており、この導出管13の他端 は前記排気管7に接続されて、前記ボイラ2は導出管13を介して前記排気管7 と連通するように構成されている。
【0018】 前記走行車両3は、例えば、商業用バンなどの1ボックスカーであり、中央部 から後部までが荷台部分3aとなっているとともに、この荷台部分3aへの荷物 の出し入れを簡単に行えるようにハッチバック3bが設けられている。
【0019】 前記浴槽5は、前記ガイドレール1a上に固定された状態で走行車両3内に収 納され、訪問先にて走行車両3から搬出されて使用されるのであり、このときに は、前記貯留槽1に連通する浴用水の供給口9aに前記ホース4を介して接続さ れる。
【0020】 前記孔6は、前記走行車両3後部の下面側、すなわち前記荷台部分3aの底壁 に設けられている。なお、走行車両3の前記荷台部分3aの底壁は、例えばプレ ス加工によって剛性を有する波状に形成されており、前記孔6を形成しても走行 車両3の強度はほとんど低下せず、ねじれ等も生じない。
【0021】 前記排気管7は、縦断面がほぼL字形状に形成された筒体であり、前記走行車 両3後部に配置されている。そして、前記排気管7の一端に形成されている開口 7aが後方を向くように、他端が前記孔6に接続されている。
【0022】 なお、前記排気管7と導出管13とは、互いに直接接続され、前記孔6を挿通 するように構成されていてもよいし、直接接続されるのではなく、それぞれ前記 孔6の周縁部に接続され、互いに間接的に接続されていてもよい。
【0023】 前記導出管13は、内部に前記ボイラ2から発生した排ガスが通る配管13a と、この配管13aの外側を覆うようにして設けられ、断熱性を有する材料から なるカバー13bとからなる。
【0024】 上記の構成からなる移動入浴車Dでは、前記供給源から貯留槽1内へ供給され た浴用水を予め前記ボイラ2によって所定の温度に加熱しておき、訪問先に前記 浴槽5を持ち込み、この浴槽5に前記貯留槽1から浴用水を供給することで、直 ちに入浴作業に取りかかることができる。
【0025】 また、上記の構成からなる移動入浴車Dでは、前記ボイラ2から発生した排ガ スが、導出管13を経て、走行車両3後部の下面側に配置された排気管7の後方 に向いた開口7aから排出される。
【0026】 上記の構成からなる移動入浴車Dでは、前記孔6が、前記走行車両3後部の下 面側、例えば、前記荷台部分3aの底壁(荷台N)に設けられており、この荷台 部分3aの底壁は、例えばプレス加工によって剛性を有する波状に形成されてい ることから、前記孔6の形成によって走行車両3の強度が低下することがほとん どなく、ねじれ等も生じないのである。
【0027】 また、前記荷台部分3aの底壁内面、すなわち荷台Nの上面には、天井壁内面 とは異なり、通常、樹脂などからなるパネル(例えば、ウレタンパッド)など、 熱に弱い材質からなるものが設けられていないことから、仮に、内部を通るボイ ラ2からの高温の排ガスによって加熱され、前記導出管13または排気管7の外 面が高温になったとしても、火災が生じるおそれがないのである。
【0028】 さらに、前記孔6が走行車両3の天井壁ではなく底壁に設けられていることか ら、前記孔6と排気管7または導出管13との隙間から雨が侵入するおそれがな いのである。
【0029】
【考案の効果】
上記の構成からなる本考案によれば、車体の強度をほとんど落とすことなく、 かつ雨の侵入や火災の発生のおそれを生じさせることなく、ボイラから生じた排 ガスの排気を行うことができる移動入浴車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る移動入浴車Dの要部の
構成を概略的に示す側面図である。
【図2】上記実施例の要部の構成を概略的に示す平面図
である。
【図3】上記実施例の要部の構成を概略的に示す背面図
である。
【図4】上記実施例の要部の構成を概略的に示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…貯留槽、2…ボイラ、3…走行車両、4…ホース、
5…浴槽、7…排気管、D…移動入浴車。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用
    水を加熱するためのボイラとを走行車両の内部に備える
    とともに、前記貯留槽にホースを介して接続される訪問
    先へ持ち込む浴槽を前記走行車両の内部に収納可能に備
    えた移動入浴車において、前記ボイラから発生した排ガ
    スを、前記走行車両の下側に設けた排気管から排出する
    ことを特徴とする移動入浴車。
  2. 【請求項2】 浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用
    水を加熱するためのボイラとを走行車両の内部に備える
    とともに、前記貯留槽にホースを介して接続される訪問
    先へ持ち込む浴槽を前記走行車両の内部に収納可能に備
    えた移動入浴車において、前記ボイラから発生した排ガ
    スを、前記走行車両の下面側に設けた孔を挿通する排気
    管から排出することを特徴とする移動入浴車。
  3. 【請求項3】 浴用水の貯留槽と、この貯留槽内の浴用
    水を加熱するためのボイラとを走行車両の内部に備える
    とともに、前記貯留槽にホースを介して接続される訪問
    先へ持ち込む浴槽を前記走行車両の内部に収納可能に備
    えた移動入浴車において、前記ボイラから発生した排ガ
    スを、前記走行車両の荷台に設けた孔を挿通する排気管
    から排出することを特徴とする移動入浴車。
  4. 【請求項4】 前記ボイラの上方に前記排ガスを導出す
    るための導出管の一端が接続されているとともに、この
    導出管の他端が前記排気管に連通しており、また、前記
    排気管が、前記走行車両後部に配置されており、かつそ
    の開口が後方に向けられている請求項1〜3のいずれか
    に記載の移動入浴車。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068257A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Debero:Kk 入浴車および台車

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