JP3078275U - 縁なし眼鏡のレンズ取付け構造 - Google Patents

縁なし眼鏡のレンズ取付け構造

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JP3078275U JP2000008757U JP2000008757U JP3078275U JP 3078275 U JP3078275 U JP 3078275U JP 2000008757 U JP2000008757 U JP 2000008757U JP 2000008757 U JP2000008757 U JP 2000008757U JP 3078275 U JP3078275 U JP 3078275U
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武彦 吉田
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株式会社ビジョンメガネ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズおよび止め具を損傷させることなく、
レンズを強固に連結部に接続することができる、縁なし
眼鏡のレンズ取付け構造を提供する。 【解決手段】 縁なし眼鏡のレンズ取付け構造10は、
ねじ孔14を有するプラスチック製のレンズ12を含
む。レンズ12の表面側には、レンズ12を智18に接
続するための連結部16が配置される。連結部16は、
連結部貫通孔20aを有し、レンズ12のねじ孔14と
対応するように配置される。止め具30は、その周面に
ねじ部34を有するプラスチック製の軸状部32を含
む。軸状部32の内部には、軸方向に延びる補強部材4
0が配設される。止め具30は、レンズ12の表面側か
ら連結部貫通孔20aに挿入され、レンズ12のねじ部
14aに螺合される。このとき、補強部材40は、レン
ズ12と連結部16との少なくとも接続境界部に跨って
位置している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図17は、本願考案の背景となる従来の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造の一例 を示す断面図解図である。この従来の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造1は、ねじ 孔3aを有するプラスチック製のレンズ3を含む。レンズ3の表面側には、連結 部貫通孔7aを有し、智5に連接された連結部7が配置される。レンズ3および 連結部7は、止め具としてのたとえば金属製ないしプラスチック製の小ねじ9に より止められる。図17に示すような従来例では、レンズ3のねじ孔3aの雌ね じ部と小ねじ9の雄ねじ部とが直接螺合されるため、しっかりとレンズ3および 連結部7を接続することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造1では、金属 製の小ねじ9をプラスチック製のレンズ3にねじ止めした場合には、小ねじ9を 締付ける力の度合いにより、ときとして、レンズ3を損傷させてしまう恐れがあ った。また、プラスチック製の小ねじ9をプラスチック製のレンズ3にねじ止め した場合には、小ねじ9がレンズ3と連結部7との境界部付近で折れてしまう等 の不具合を生じる恐れがあった。
【0004】 それゆえに、本願考案の主たる目的は、レンズおよび止め具を損傷させること なく、レンズを強固に連結部に接続することができる、縁なし眼鏡のレンズ取付 け構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願考案にかかる縁なし眼鏡のレンズ取付け構造は、プラスチック製のレンズ と、レンズの所定の位置に配設されるねじ孔と、レンズの一方主面側ないしレン ズの他方主面側に配置され、レンズを智および/またはブリッジに接続するため の連結部と、レンズの一方主面側ないしレンズの他方主面側から挿入され、レン ズと連結部とを接続する止め具とを含み、止め具は、その周面にレンズのねじ孔 に螺合可能なねじ部を有するプラスチック製の軸状部と、その内部に軸状部の軸 方向に延びる補強部材とを有し、レンズおよび連結部に止め具が挿入されたとき に、補強部材は、レンズと連結部との少なくとも接続境界部に跨って配置される ことを特徴とする、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造である。 また、本願考案にかかる縁なし眼鏡のレンズ取付け構造は、プラスチック製の レンズと、レンズの端縁近傍に配設され、レンズの一方主面側からレンズの他方 主面側に貫通するねじ孔と、レンズの一方主面側ないしレンズの他方主面側に配 置され、レンズを智および/またはブリッジに接続するための連結部と、ねじ孔 と連通可能に配設され、連結部を貫通する連結部貫通孔と、レンズの一方主面側 ないしレンズの他方主面側から挿入され、レンズと連結部とを接続する止め具と を含み、止め具は、その周面にレンズのねじ孔に螺合可能なねじ部を有するプラ スチック製の軸状部と、その内部に軸状部の軸方向に延びる補強部材とを有し、 レンズおよび連結部に止め具が挿入されたときに、補強部材は、レンズと連結部 との少なくとも接続境界部に跨って配置されることを特徴とする、縁なし眼鏡の レンズ取付け構造である。 さらに、本願考案にかかる縁なし眼鏡のレンズ取付け構造は、プラスチック製 のレンズと、レンズの端縁近傍に配設され、レンズの一方主面側からレンズの他 方主面側に向けて延び設けられる有底のねじ穴と、レンズの一方主面側に配置さ れ、レンズを智および/またはブリッジに接続するための連結部と、ねじ穴と連 通可能に配設され、連結部を貫通する連結部貫通孔と、レンズの一方主面側から 挿入され、レンズと連結部とを接続する止め具とを含み、止め具は、その外周に レンズのねじ孔に螺合可能なねじ部を有するプラスチック製の軸状部と、その内 部に軸状部の軸方向に延びる補強部材とを有し、レンズおよび連結部に止め具が 挿入されたときに、補強部材は、レンズと連結部との少なくとも接続境界部に跨 って配置されることを特徴とする、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造である。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、補強部材は、軸 状部の軸方向に延び設けられる補強部材本体と、補強部材本体から軸状部の軸方 向に交差する方向に突き出る1つ以上の突出体とを有することができる。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、補強部材は、軸 状部を構成する材料と異種の弾性を有する材料で形成されると効果的である。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、補強部材が弾性 を有する金属材料で形成され、インサート成型により軸状部に配設されるとより 効果的である。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、止め具は、すり わり部を有する頭部を含み、頭部と補強部材とが弾性を有する金属材料で一体的 に形成されるようにしてもよい。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、補強部材の突出 体は、補強部材本体の周方向に所定の間隔を隔てて複数配設されるプレート状の 羽根片を含むようにしてもよい。 上述したいずれかの縁なし眼鏡のレンズ取付け構造において、止め具の軸状部 の端部は、少なくともレンズの他方主面から部分的に突出しないように取付けら れるとより好ましい。
【0006】
【作用】
本願考案にかかる縁なし眼鏡のレンズ取付け構造では、止め具によりレンズお よび連結部が接続されて止められる。この場合、レンズのねじ孔に止め具の軸状 部のねじ部が直接螺合するため、レンズを強固に連結部に接続することが可能と なる。また、止め具の軸状部およびレンズが双方ともプラスチック製であるので 、止め具でレンズを傷つけることもない。 さらに、止め具の軸状部に内蔵された補強部材は、レンズおよび連結部間の少 なくとも接続境界部に跨って位置するために、機械的強度が比較的弱いこの間を 強度的に補強することが可能となる。そのため、従来例のように、止め具が破損 することもない。 さらに、補強部材を補強部材本体と補強部材本体から突き出る1つ以上の突出 体とで構成すると、レンズおよび連結部に止め具を挿入してセットする場合にも 、突出体が止め具の軸状部に食い込んでいるため、補強部材本体の空回りが防止 される。
【0007】 本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【考案の実施の形態】 【実施例】
図1は本願考案の一実施例を示す分解斜視図であり、図2は図1に示す実施例 を平面側から見た分解断面図解図であり、図3は図1,図2に示す実施例の縁な し眼鏡のレンズ取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。 本実施例の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造は、所定の玉形形状のレンズ12を 含む。レンズ12は、プラスチック材料で形成される。レンズ12の表面には、 所定の位置にねじ孔14が配設される。ねじ孔14は、レンズ12の表面側から 裏面側へ貫通して設けられる。ねじ孔14は、レンズ12の側端縁近傍に正面視 円形に配置される。ねじ孔14の内周面には、たとえば雌ねじによるねじ部14 aが形成される。
【0009】 レンズ12の表面側からは、レンズ12を智18に接続するための部材として の連結部16が配置される。連結部16は、正面視円板状のベース20を含む。 ベース20は、その一方主面から他方主面に貫通するベース貫通孔20aを有す る。本実施例では、ベース貫通孔20aが連結部貫通孔としての機能を有する。 ベース部20aは、断面略J字形の支持片22により、ベース貫通孔20aとレ ンズ12のねじ孔14とが対応する位置に支持される。この場合、支持片22の 長さ方向の一端部にベース20が形成され、支持片22の長さ方向の他端部には 、レンズ12の側端縁面に当接される当接片24が形成される。ベース20、支 持片22、当接片24および智18は、たとえばプラスチック材料および/また は金属材料で形成される。
【0010】 レンズ12と連結部16とは、止め具30により止められる。止め具30は、 プラスチック材料からなるたとえば断面円形の軸状部32を含む。軸状部32の 外周面には、ねじ部34が配設される。ねじ部34は、レンズ12のねじ孔14 に螺合可能なたとえば雌ねじに形成される。軸状部32の軸方向の一端側には、 円板状の鍔部36が軸状部32と一体的に形成される。鍔部の外径は、軸状部3 2のそれよりも大きく形成される。さらに、鍔部36の先には、たとえば断面6 角形の頭部38が軸状部32および鍔部36と一体的に形成される。
【0011】 なお、本実施例では、軸状部32の軸方向の長さは、たとえばレンズ12の厚 みと連結部16の厚みとを合わせた長さよりも長く形成される。本実施例では、 止め具30として、ポリカーボネイト等の弾性ないし柔軟性を有するプラスチッ ク材料で形成されたたとえば座付き6角ボルトが用いられる。
【0012】 さらに、軸状部32の中には、特に、補強部材40が配設される。補強部材4 0は、たとえば円柱状の補強部材本体42を含む。補強部材本体42は、軸状部 32を構成する材料と異種の弾性を有する材料で形成される。補強部材本体42 は、軸状部32の軸中心線上に配置され、軸状部32の軸方向に延びて設けられ る。補強部材本体42は、軸状部32の軸中心線上をたとえば頭部38の先端部 から鍔部36を通って、軸状部32の軸長さの中間部にわたって延び設けられる 。
【0013】 本実施例では、補強部材本体42が弾性を有するたとえば金属材料で形成され 、インサート成形等の方法によって、軸状部32内に一体的に形成される。この 場合、レンズ12および連結部16に止め具30を挿入したときに、レンズ12 と連結部16との少なくとも接続境界部分に補強部材本体42が跨って配置され るように、補強部材40の軸方向の長さが適宜設定される。
【0014】 止め具30は、連結部16のベース貫通孔20aに挿入され、さらに、レンズ 12のねじ孔14に挿入される。そして、図3等に示すように、止め具30のね じ部34と、レンズ12のねじ部14aとが直接螺合される。この場合、プラス チック材料からなる止め具30のねじ部34と、プラスチック材料からなるレン ズ12のねじ部14aとが螺合される。このようにして、レンズ12と連結部1 6とが、止め具30で止められる。
【0015】 この場合、止め具30のねじ部34とレンズ12のねじ孔14とが双方ともに プラスチック材料で形成されているため、その弾性により、ねじ部34とねじ孔 14とが互いに密着して締付けられる。したがって、レンズ12と連結部16と が強固に接続され、保持・固定される。しかも、止め具30の軸状部32および レンズ12が双方ともプラスチック製であるので、止め具30を締付ける際に、 止め具30でレンズ12を傷つけることがない。
【0016】 本実施例では、たとえば図3の2点鎖線に示すように、止め具30の軸状部3 2の軸方向の他端側がレンズ12の裏面側へ突出するが、この突出部分35は、 ニッパ等の切断手段により適宜切断される。したがって、本実施例では、止め具 30の軸状部32が少なくともレンズ12の裏面側から突出することがないので 、レンズ12の裏面側は略平坦な面となる。 すなわち、本実施例では、少なくとも、レンズ12の裏面側に止め具30の突 出する部分が存在しない。そのため、本実施例では、使用者が眼鏡を掛けている ときの安全性に優れ、また、レンズ12をレンズ拭き等で清掃するときに、レン ズ拭き等を突出部分35の角張った部分で破損する等の不都合を生じることもな い。
【0017】 なお、止め具30としては、予め、軸状部32の軸方向の長さが種々設定され たものを用意しておき、レンズ12および連結部16の厚みに応じて、適宜、止 め具30の軸状部32がレンズ12の裏面側から突出しない長さのものを選択し て用いるようにしてもよい。 また、上述の実施例では、止め具30として、座付き6角ボルト等が用いられ たが、それに限定されるものではなく、頭部38の形状がたとえば略4角形状、 その他の多角形状に形成されてもよい。
【0018】 止め具30の補強部材32は、レンズ12と連結部16との少なくとも接続境 界部分に、その補強部材本体42が跨って配置される。したがって、本実施例で は、機械的強度が比較的弱いレンズ12および連結部16間を強度的に補強する ことができる。そのため、本実施例では、止め具30を締付ける際に、レンズ1 2および連結部16間で止め具30の軸状部32が破損するような恐れもない。
【0019】 図4は本願考案の他の実施例を示す分解斜視図であり、図5は図4に示す実施 例を平面側から見た分解断面図解図であり、図6は図4,図5に示す実施例の縁 なし眼鏡のレンズ取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。本実施 例では、上述の実施例と比べて、特に、止め具30の補強部材40の構造および 頭部38の構造が相違する。
【0020】 上述の実施例では、補強部材40が補強部材本体42だけで形成されていたが 、図4〜図6に示す本実施例では、補強部材40が突出体を有している。すなわ ち、補強部材40は補強部材本体42を含み、補強部材本体42には、突出体と して、たとえば矩形プレート状の4枚の羽根片44a,44b,44c,44d が形成される。なお、図5,図6では、羽根片44cが羽根片44dの反対側に 配置されているため、図示されていない。
【0021】 羽根片44a〜44dは、補強部材本体42の軸方向の中間部の周面から、外 方に突き出し設けられる。羽根片44a〜44dは、補強部材本体42の周方向 に所定の間隔を隔てて、止め具30の軸状部32の軸方向に交差する方向に突出 して延び設けられる。本実施例では、羽根片44a〜44dが軸状部32の軸方 向に対して、直交する方向、つまり、水平方向に突出して形成される。そして、 補強部材本体42と羽根片44a〜44dとは、弾性を備えるたとえば金属材料 で一体的に形成される。そのため、本実施例では、羽根片44a〜44dが止め 具の30軸状部32にがっちりと食い込んだ状態となる。
【0022】 したがって、図4〜図6に示す本実施例では、4つの羽根片44a〜44dが 止め具30の軸状部32に食い込んでいるため、レンズ12および連結部16に 止め具30を挿入して締付ける場合に、補強部材本体42の空回りを防止するこ とができる。
【0023】 上述の実施例では、止め具30の頭部38がたとえば断面6角形の座付き6角 ボルトに形成されていたが、図4〜図6に示す本実施例では、止め具30の頭部 38が断面略半円形の球冠状に形成され、その表面にすりわり部46を有してい る。この場合、止め具30には、たとえばすりわり付き丸小ねじ、十字穴付き丸 小ねじ、すりわり付き丸平小ねじ、すりわり付きなべ小ねじ、十字穴付きなべ小 ねじ等の角張った部分を有さない形状を有する種々の小ねじが適用可能である。 なお、図4〜図6に示す実施例では、軸状部32の軸方向の一端側に鍔部36が 配設されたが、この鍔部36は適宜省略するようにしてもよい。
【0024】 上述の各実施例では、補強部材本体42が軸状部32の軸方向の他端から突出 しないように、つまり、補強部材本体42の軸方向の長さが止め具30の軸状部 32の軸方向の中間部に位置するように形成されたが、この補強部材本体42の 長さは、これに限定されるものではなく、たとえば図7および図8に示すように 、軸状部32の軸方向の長さとほぼ同じに形成されるようにしてもよい。この場 合、図7および図8の2点鎖線に示すように、レンズ12の裏面側からは、軸状 部32と共に補強部材本体42の先端部分も突き出るが、これらの突出部分35 は、上述の各実施例と同様に、切断手段で適宜切断される。
【0025】 図9は、図1,図2,図3に示す実施例の他の変形例の要部を平面側から見た 断面図解図である。また、図10は、図4,図5,図6に示す実施例の他の変形 例の要部を平面側から見た断面図解図である。 図9および図10に示す実施例では、上述の各実施例の連結部16がレンズ1 2の表面側に配置されているのに比べて、特に、連結部16がレンズ12の裏面 側に配置されている点で相違する。また、上述の各実施例では、連結部16のベ ース貫通孔20aがばか穴に形成されたが、図9および図10に示す実施例では 、ベース貫通孔がその内周面に雌ねじ等のねじ部が設けられたねじ孔21aとし て形成されている。ねじ孔21aは、レンズ12のねじ孔14aと略同じ径を有 するものである。
【0026】 レンズ12の裏面側に配置された連結部16のベース20のねじ孔21aは、 レンズ12のねじ孔14aと対応する位置に配置される。そして、止め具30は 、レンズ12の表面側から挿入され、レンズ12および連結部16が止められる 。この場合、補強部材40は、その補強部材本体42が連結部およびレンズ12 間に位置するため、この部分の機械的強度を補強することができる。
【0027】 図11は本願考案の他の実施例を示す分解斜視図であり、図12は図11に示 す実施例を平面側から見た分解断面図解図であり、図13は図11,図12に示 す実施例の眼鏡のレンズ取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。 本実施例では、上述の各実施例と比べて、特に、レンズ12のねじ孔14の構造 およびそれに対応した連結部16の構造が相違する。
【0028】 すなわち、本実施例では、レンズ12の側端縁近傍に正面視楕円状の凹部50 が配設される。凹部50は、楕円面状の底面52を有する。底面52には、レン ズ12の裏面側に延びる段差部54が配設される。さらに、段差部54は、楕円 面状の底面56を有する。底面56には、レンズ12の裏面側に貫通する断面略 円形のレンズ貫通孔58が配設される。レンズ貫通孔58の内周面には、雌ねじ 等のねじ部58aが形成される。この場合、凹部50の底面52および段差部5 4の底面56は、特に、図11に示すように、レンズ12の表面側(正面側)か ら見て、それぞれ、その長軸がレンズ12の長軸方向と略平行になるように配設 される。
【0029】 一方、レンズ12の表面側に配置される連結部60は、楕円柱状のベース部6 2を含む。ベース部62は、正面視楕円面状のベース板62aと、ベース板62 aの先端部から外側に突き出た張り出し部62bとを有する。ベース部62の長 軸方向の中央部には、楕円柱状の係合体64が配設される。係合体64は、レン ズ12の凹部50の大きさと略同一に形成される。つまり、係合体64は、その 長軸方向の長さおよびその短軸方向の長さが凹部50のそれと略同じに形成され 、その厚みが凹部50の深さと略同じに形成される。 また、係合体64には、その中央部に正面視楕円面状の凸片66が形成される 。凸片66は、レンズ12の段差部54に嵌め込まれるものであって、段差部5 4の大きさと略同一に形成される。
【0030】 さらに、連結部16の係合体64および凸片66には、たとえば断面円形の有 底穴68が設けられる。有底穴68の内周面には、たとえば雌ねじ等からなるね じ部68aが設けられる。
【0031】 本実施例では、レンズ12の表面側から連結部60の係合体64がレンズ12 の凹部50に挿入・嵌合される。このとき、凸片66は、段差部54に嵌合され る。さらに、止め具30がレンズ12の裏面側からレンズ貫通孔58に挿入され る。このとき、止め具30は、その軸方向の中間部に位置するねじ部34がレン ズ貫通孔58のねじ部58aに螺合され、その軸方向の先端側のねじ部34が有 底穴68のねじ部68aに螺合される。
【0032】 本実施例では、上述の各実施例と同様の作用・効果を有するが、それ以外に、 連結部16の係合体64が楕円柱状に形成され、楕円面状の底面52を有する凹 部50に係合されるため、レンズ12および連結部16は互いに回り止めの機能 を有する。さらに、連結部16の凸片66もレンズ12の段差部54内に係合さ れるため、レンズ12のぐらつきを完全に防止することができる。そのため、本 実施例では、上述の各実施例に比べて、より一層確実にレンズ12と連結部16 とが強固に保持・固定される。
【0033】 図14は図11,図12,図13に示す実施例の一変形例を平面側から見た分 解断面図解図であり、図15は図14に示す変形例の縁なし眼鏡のレンズ取付け 構造の要部を平面側から見た断面図解図である。本変形例は、上述の実施例と比 べて、特に、連結部16の有底穴68が、連結部16を貫通する連結部貫通孔7 0になっている点で相違する。 すなわち、本実施例では、連結部16のベース部62、係合体64および凸片 66の中央部を貫通する連結部貫通孔70を有する。連結部貫通孔70の内周面 には、雌ねじ等のねじ部70aが配設される。本実施例では、連結部16がレン ズ12の表面側に配置され、止め具30がレンズ12の表面側から連結部貫通孔 70に挿入される。このとき、止め具30のねじ部34が連結部16のねじ部7 0aとレンズ12のねじ部58aとに螺合されることによって、レンズ12と連 結部16とが止められて接続される。
【0034】 図16は、図11,図12,図13に示す実施例の他の変形例の要部を平面側 から見た断面図解図である。本変形例は、上述の変形例と比べて、特に、止め具 30の挿入方向が相違する。すなわち、上述の変形例では、止め具30がレンズ 12の表面側から挿入されたのに対して、図16に示す変形例では、止め具30 がレンズ12の裏面側から挿入されて止められている。
【0035】 なお、上述の各実施例では、縁なし眼鏡のレンズ12と、たとえば智18に接 続される連結部16とを止め具30によって接続する縁なし眼鏡のレンズ取付け 構造10について説明したが、本願考案にかかる縁なし眼鏡のレンズ取付け構造 10は、ブリッジに接続される連結部16とレンズ12との取付け構造について も、適宜、適用され得るものである。
【0036】
【考案の効果】
本願考案によれば、レンズおよび止め具を損傷させることなく、レンズを強固 に連結部に接続することができる、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す実施例を平面側から見た分解断面図
解図である。
【図3】図1,図2に示す実施例の縁なし眼鏡のレンズ
取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図4】本願考案の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図5】図4に示す実施例を平面側から見た分解断面図
解図である。
【図6】図4,図5に示す実施例の縁なし眼鏡のレンズ
取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図7】図1,図2,図3に示す実施例の一変形例の要
部を平面側から見た断面図解図である。
【図8】図4,図5,図6に示す実施例の一変形例の要
部を平面側から見た断面図解図である。
【図9】図1,図2,図3に示す実施例の他の変形例の
要部を平面側から見た断面図解図である。
【図10】図4,図5,図6に示す実施例の他の変形例
の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図11】本願考案の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図12】図11に示す実施例を平面側から見た分解断
面図解図である。
【図13】図11,図12に示す実施例の眼鏡のレンズ
取付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図14】図11,図12,図13に示す実施例の一変
形例を平面側から見た分解断面図解図である。
【図15】図14に示す変形例の縁なし眼鏡のレンズ取
付け構造の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図16】図11,図12,図13に示す実施例の他の
変形例の要部を平面側から見た断面図解図である。
【図17】本願考案の背景となる従来の縁なし眼鏡のレ
ンズ取付け構造の一例を示す断面図解図である。
【符号の説明】
10 眼鏡のレンズ取付け構造 12 レンズ 14 レンズのねじ孔 14 ねじ部 16 連結部 18 智 20 ベース 20a レンズ貫通孔 21a ねじ孔 22 支持片 24 当接片 30 止め具 32 軸状部 34 ねじ部 35 突出部分 36 鍔部 38 頭部 40 補強部材 42 補強部材本体 44a〜44d 羽根片 46 すりわり部 50 凹部 52,56 底面 54 段差部 58 レンズ貫通孔 58a ねじ部 60 止め具 62 ベース部 62a ベース板 62b 張り出し部 64 係合体 66 凸片 68 有底穴 68a ねじ部 70 連結部貫通孔 70a ねじ部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製のレンズ、 前記レンズの所定の位置に配設されるねじ孔、 前記レンズの一方主面側ないし前記レンズの他方主面側
    に配置され、前記レンズを智および/またはブリッジに
    接続するための連結部、 前記レンズの一方主面側ないし前記レンズの他方主面側
    から挿入され、前記レンズと前記連結部とを接続する止
    め具を含み、 前記止め具は、その周面に前記レンズのねじ孔に螺合可
    能なねじ部を有するプラスチック製の軸状部と、その内
    部に前記軸状部の軸方向に延びる補強部材とを有し、 前記レンズおよび前記連結部に前記止め具が挿入された
    ときに、前記補強部材は、前記レンズと前記連結部との
    少なくとも接続境界部に跨って配置されることを特徴と
    する、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
  2. 【請求項2】 プラスチック製のレンズ、 前記レンズの端縁近傍に配設され、前記レンズの一方主
    面側から前記レンズの他方主面側に貫通するねじ孔、 前記レンズの一方主面側ないし前記レンズの他方主面側
    に配置され、前記レンズを智および/またはブリッジに
    接続するための連結部、 前記ねじ孔と連通可能に配設され、前記連結部を貫通す
    る連結部貫通孔、および前記レンズの一方主面側ないし
    前記レンズの他方主面側から挿入され、前記レンズと前
    記連結部とを接続する止め具を含み、 前記止め具は、その周面に前記レンズのねじ孔に螺合可
    能なねじ部を有するプラスチック製の軸状部と、その内
    部に前記軸状部の軸方向に延びる補強部材とを有し、 前記レンズおよび前記連結部に前記止め具が挿入された
    ときに、前記補強部材は、前記レンズと前記連結部との
    少なくとも接続境界部に跨って配置されることを特徴と
    する、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
  3. 【請求項3】 プラスチック製のレンズ、 前記レンズの端縁近傍に配設され、前記レンズの一方主
    面側から前記レンズの他方主面側に向けて延び設けられ
    る有底のねじ穴、 前記レンズの一方主面側に配置され、前記レンズを智お
    よび/またはブリッジに接続するための連結部、 前記ねじ穴と連通可能に配設され、前記連結部を貫通す
    る連結部貫通孔、および前記レンズの一方主面側から挿
    入され、前記レンズと前記連結部とを接続する止め具を
    含み、 前記止め具は、その外周に前記レンズのねじ孔に螺合可
    能なねじ部を有するプラスチック製の軸状部と、その内
    部に前記軸状部の軸方向に延びる補強部材とを有し、 前記レンズおよび前記連結部に前記止め具が挿入された
    ときに、前記補強部材は、前記レンズと前記連結部との
    少なくとも接続境界部に跨って配置されることを特徴と
    する、縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記補強部材は、前記軸状部の軸方向に
    延び設けられる補強部材本体と、前記補強部材本体から
    前記軸状部の軸方向に交差する方向に突き出る1つ以上
    の突出体とを有することを特徴とする、請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の縁なし眼鏡のレンズ取付け構
    造。
  5. 【請求項5】 前記補強部材は、前記軸状部を構成する
    材料と異種の弾性を有する材料で形成されることを特徴
    とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の縁なし
    眼鏡のレンズ取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記補強部材が弾性を有する金属材料で
    形成され、インサート成形により前記軸状部に配設され
    ることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに
    記載の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
  7. 【請求項7】 前記止め具は、すりわり部を有する頭部
    を含み、前記頭部と前記補強部材とが弾性を有する金属
    材料で一体的に形成されることを特徴とする、請求項5
    または請求項6に記載の縁なし眼鏡のレンズ取付け構
    造。
  8. 【請求項8】 前記補強部材の前記突出体は、前記補強
    部材本体の周方向に所定の間隔を隔てて複数配設される
    プレート状の羽根片を含む、請求項4〜請求項7のいず
    れかに記載の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
  9. 【請求項9】 前記止め具の前記軸状部の端部は、少な
    くとも前記レンズの他方主面から部分的に突出しないよ
    うに取付けられることを特徴とする、請求項1〜請求項
    8のいずれかに記載の縁なし眼鏡のレンズ取付け構造。
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